JP3904202B2 - ガスセンサとその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明はガスセンサとその製造方法に関し、特にパッドへのリードの取り付けに関する。
【0002】
【従来技術】
絶縁基板に電極としてのパッドを設けて、リードをパッドに接続したガスセンサが知られている(特開平9−68512)。リードはパッドに例えば溶接され、パッドへの付着強度を増すため、金ペーストなどでパッドへの溶接部を覆い焼成する。そして焼成後の金ペーストはほぼ半球状の形状をしている。またリードをパッドに溶接せず、金ペーストで覆い焼成するだけで、パッドに固定しているガスセンサもある。
【0003】
しかしながら何れのガスセンサでも、リードのパッドへの付着強度がなおも不十分で、例えば落下試験などを行うとリードが断線することがある。発明者は、落下試験でリードが断線したガスセンサを観察し、ペーストを焼成した固定部材からリードが出る部分(固定部材の表面)で、リードが引きちぎられたように断線していることを見出した。
【0004】
【発明の課題】
この発明の課題は、落下試験などによるリードの断線を防止して、ガスセンサの耐久性を向上させることにある(請求項1〜6)。
請求項2〜5の発明での追加の課題は、落下への耐久性を向上させるための具体的な構成を提供することにある。
請求項6の発明での追加の課題は、このようなガスセンサの具体的な製造方法を提供することにある。
【0005】
【発明の構成】
この発明のガスセンサは、耐熱絶縁基板にヒータとガス感応膜とを設けると共に、該基板に厚膜のパッドを設けてリードを取り付け、ペースト材料を焼成した固定部材で前記取付部を固定したセンサにおいて、前記固定部材が、パッドからはみ出すようにリードを覆うことにより、パッドの外側でのリードの剛性を高めるようにしたことを特徴とする(請求項1)。リードは、溶接などによりパッドに固着し、固定部材でさらに固定するようにしても、溶接などを行わず、固定部材のみでパッドに固定しても良い。
【0006】
好ましくは、前記固定部材に、リードの方向を長軸方向とする楕円状部を設けて、この楕円状部がパッド上に位置するようにする(請求項2)。特に好ましくは楕円状部の先端がパッドの外側にはみ出すようにする。また楕円状部の部分のアスペクト比(楕円の長軸長と短軸長の比)は例えば1.3以上、好ましくは1.4以上、最も好ましくは1.4以上で2以下とする。
また好ましくは、前記固定部材に、基板に垂直な方向から見た際に、徐々に幅が減少する三角形状の延長部を設けて、延長部の先端がパッド上からはみ出すようにする(請求項3)。ここで前記の楕円状部の外側に延長部を設けることが好ましく、特に好ましくは延長部の先端が基板からはみ出すようにする。なお楕円状部を設けず、真円状の部分と延長部とで固定部材を構成しても良い。
【0007】
特に好ましくは、前記延長部の三角形部でのリードに沿った方向での2辺の交角を10°〜45°とし(請求項4)、さらに好ましくは15°〜35°、最も好ましくは18°〜32°とする。
また好ましくは、前記延長部を基板に垂直な方向から見た際に、リードの長手方向に直角な方向で、延長部の幅がリードの直径の2倍以上の長さを、リードの直径の2倍以上とし(請求項5)、さらに好ましくはこの長さをリードの直径の2倍〜10倍とする。
【0008】
この発明のガスセンサの製造方法は、耐熱絶縁基板にヒータとガス感応膜とを設けると共に、該基板に厚膜のパッドを設けてリードを取り付け、ペースト材料で前記取付部を被覆して焼成しリードの固定部材とする方法において、前記ペースト材料を前記取付部に供給する部材を、リードに沿って移動させながら、ペースト材料を供給することにより、ペースト材料がパッドからはみ出すようにして、パッドの外側でのリードの剛性を高めたことを特徴とする(請求項6)。供給部材は例えばディスペンサとするが、他のペースト供給部材でも良く、供給部材を移動させる範囲は、パッド上からパッドの外側まで、もしくはパッドの外側からパッド上までが好ましい。
【0009】
【発明の作用と効果】
この発明では、固定部材がパッドからはみ出すようにリードを覆うので、リードの内でパッドからの熱で高温になり剛性が低下している部分が、固定部材で覆われて剛性が増す。このため、落下試験などに対する耐久性を高めることができる(請求項1〜6)。
【0010】
好ましくは、固定部材に楕円状の部分を設け、楕円状の部分がパッド上に位置するようにして、リードが固定部材で覆われて剛性が増している部分を長くする(請求項2)。
また上面視(基板に垂直な方向でパッドの上から見ること)で、リードがパッドの外にはみ出すに沿って徐々に幅が減少する三角形状の延長部を設けて、延長部によりリードを補強しても良い。このようにすると、リードに力が加わった際に、リードの変形が集中する点が生じず、断線しにくくなる。また楕円状部を設けるのに比べて、ペースト材料を節約できる(請求項3)。
【0011】
この三角形部は、リードを覆う厚さがほぼ一定の単なる薄い皮膜では意味が無く、ある程度の厚さが必要で、かつ厚さが徐々に減少することが必要である。そこで三角形部の2辺の交角は、例えば10°〜45°とする(請求項4)。10°未満では厚さが一定の皮膜に近く、45°以上では三角形部を長くできない。そして三角形部の厚さが徐々に減少するように、交角はより好ましくは15°以上、特に18℃以上とし、三角形部を長くできるように、交角はより好ましくは35°以下とし、最も好ましくは32°以下とする。
【0012】
三角形部は有る程度の長さがひつようで、しかもこの部分で単なる薄い皮膜では、リードの補強にならない。そこで三角形部の形状を特徴付ける長さのサイズとして、三角形部の幅がリードの直径の2倍以上となる範囲の長さを考える。この長さがリードの直径の2倍以上あると、リードはその直径の2倍以上の長さを三角形部で補強されていることになる(請求項5)。なおあまりに長い三角形部を設けるのは、ペースト材料を多量に要し、三角形部の基部側の真円状部や楕円状部の径を不必要に大きくすることになるので、この長さはより好ましくはリードの直径の2倍以上10倍以下とする。
【0013】
この発明のガスセンサを製造する場合、ディスペンサなどのペーストの供給部材をリードに沿って動かしながらペーストを供給するのがよい。供給部材を移動させない場合、ペーストは表面張力などで半球状になり、パッドの外まではみ出すように供給すると、固定部材が不必要に大きくなり、ペーストの消費量が大きくなる(請求項6)。
【0014】
【実施例】
図1〜図5に、実施例とその変形とを示す。なお各変形例において、特に指摘していない点は、図1,図2の実施例と同様である。図1,図2の実施例において、2はガスセンサで、4はアルミナなどの耐熱絶縁基板で、6はヒータ膜で、8はリードで、10はパッドである。ヒータ膜6は例えば酸化ルテニウム膜やPt膜などを設け、図1においてヒータ膜6の裏側には、SnO2膜などの感ガス膜がある。またリードは、Pt−ZGS(Ptの粒界にジルコニアを析出させた合金)やAPM(Au−Pd−Mo合金)あるいはPt−Wなどのように、貴金属をベースとする合金で、合金化により抵抗率を高めたものが好ましい。これは、リード8の抵抗率を増すと一般に熱伝導率も低下するので、リード8を介する放熱を減少させて、消費電力を小さくするためである。なおリード8には、単味のPtやPt−Rh、Ir−Pdなどの比較的低抵抗の貴金属線を用いても良い。またリード8の線径は例えば直径で20〜90μm程度とし、実施例では直径70μmのPt−ZGS線をリード8とした。
【0015】
パッド10には貴金属の厚膜を用い、例えばここでは下地に基板4との付着力が高いPt(20μm厚)と上地にリード8との付着力が高いAu(厚さ20μm厚)の2層のパッド10を用いた。なおパッド10はAu単味でもPt単味でも、あるいはその他の材料から成るものでも良い。実施例では、ガスセンサ2当たりのパッド10の数を4個とし、リード8も4本用いたが、これらを例えば5個ずつ、あるいは3個ずつなどとしても良い。
【0016】
リード8はパッド10に溶接や超音波熱圧着などにより固定する。そして導電性や絶縁性のペースト材料で、リード8とパッド10との接続部を固定し、ペースト材料を焼成して固定部材12とする。実施例ではリード8をパラレルギャップ溶接によりパッド10に固定し、金ペーストを用いて固定部材12を形成したが、溶接などを省略して、金ペーストなどの固定部材12のみによりパッド10への固定と、パッド10との電気的接続の双方を行っても良い。また固定部材12に用いるペースト材料には、500〜900℃程度で焼成できるものが好ましい。固定部材12は、リード8とパッド10との取付部を楕円状に覆う楕円状部14と、楕円状部14からリード8の取り出し方向に沿って延長した延長部16とを設ける。
【0017】
図2に移り、18はリード8をパッド10にパラレルギャップ溶接した溶接部である。パッド10は例えば長方形状で、リード8の長手方向に沿った長さをa、幅をbとし、パッド10のリードの引き出し側の端部と、基板4の端部との間隔をcとする。実施例ではパッド10の長さaを700μm、幅bを500μmとし、間隔cを150μmとした。次にリード8の直径をDとすると、延長部16で重要なのは、基板4に垂直な方向で上から見た際に、延長部16の幅がリード8の直径の2倍を超える部分である。そこでパッド10のリードの引き出し側の端部から、延長部16の幅が徐々に減少してリード8の直径Dの2倍となるまでの間隔をe、基板4の端部から延長部16の幅がリード8の2倍の幅となるまでの間隔をfとする。間隔eや間隔fが大きいほど、パッド10や基板4から離れた位置まで、リード8が保護されていることになり、間隔eやfはリード8の直径Dの2倍以上が好ましく、より好ましくは2倍〜10倍とする。また f≦e である。
【0018】
楕円状部14のアスペクト比は、図2の鎖線のように、楕円状部14の楕円を固定部材12に対して当てはめた際の、長軸長さと短軸長さの比である。アスペクト比が大きいことは、溶接部18から離れた場所までリード8が楕円状部14により保護され、溶接による強度の低下やパッド10からの伝熱による強度の低下が生じている部分を、楕円状部14で保護していることになる。アスペクト比は、従来例では例えば1.0程度で、大きなものでも1.1程度であり、実施例では例えば1.3以上、好ましくは1.4以上とする。
【0019】
延長部16は、基板4の上側から見て形状は例えば三角形状であり、そのうち上から見た際の幅がリード8の直径Dの2倍以上である区間が特に重要である。そしてこの区間の長さを、例えばリードの直径Dの2倍以上とし、より好ましくはリードの直径Dの2倍〜10倍とする。また上面視で、即ち基板4に垂直な方向からパッド10やリード8を見下ろすように見た際に、延長部16の幅がリード8の直径Dの2倍以上となる部分は、好ましくは、リード8を引き出す方向に沿って基板4からはみ出すようにする。図2の場合、この部分が基板4から距離fだけはみ出しているものとする。そしてパッド10の端からはみ出した間隔eや、基板4からはみ出した間隔fを延ばすことにより、リード8の溶接や、リード8にパッド10から加わる熱のために、剛性が低下している部分を補強できる。
【0020】
延長部16に関する他の指標として、延長部16を三角形に近似した際の、三角形の2辺の交角θがある。この2辺はリード8の長手方向に沿った2辺である。またこの三角形は、楕円状部14から延長部16へと移り変わる部分に着目して、その部分で固定部材12に接線を引き、左右2つの接線の交わる部分の角を交角θとする。交角θが適当な範囲にあることは、リード8と固定部材12との合計での剛性が、楕円状部14からリードの引き出し方向に沿って、徐々に低下していくことを意味する。そしてこのようにすると、リード8に引っ張り力や曲げ力が加わった時に、特定の場所に応力が集中しない。交角θの好ましい範囲は、経験的に10°〜45°で、より好ましくは15°〜35°とし、最も好ましくは18°〜32°とする。
【0021】
図3に、実施例の作用効果を示す。図3(A)のガスセンサ20Aは、従来例のガスセンサを示し、パッド10に半球状の固定部材22Aを設けるので、固定部材22Aからのリード8の出口に支点24Aが生じる。支点24Aの位置でリード8は高温であり、溶接による影響などを受けているので、この部分に引っ張り力や曲げ力が集中すると、リード8は支点24Aを中心として引きちぎられやすい。このことが、従来例のガスセンサで、落下試験などによりリード8に断線が生じた原因であると考えられる。
【0022】
図3(B)のセンサ2は実施例のセンサで、リード8は楕円状部14で保護され、次いで延長部16で保護される。このためパッド10に近い部分でリード8の剛性が高められており、しかもリード8と固定部材12の合計の剛性は延長部16で徐々に低下するので、曲げ変形などに対する特定の支点が生じることがない。このため曲げ力や引っ張り力に対する耐久性が向上する。
【0023】
図3(C)の変形例のガスセンサ20Cでは、延長部16を設けず、楕円状部14のみを設けている。なお固定部材22Cを半球状から楕円状に延ばした部分に斜線を施した。図3(C)のガスセンサ20Cでも、溶接部に近い部分やパッド10により高温に熱せられる部分が、固定部材22Cにより保護されている。しかし固定部材22Cからの出口に支点24Cが生じ、ここに応力集中が生じやすくなる。また図3(C)のガスセンサ20Cの場合、同じ長さに渡ってリード8を保護するために、より多量のペースト材料を必要とする。なお楕円状部14のみを設ける場合、楕円状部14の端部は少なくともパッド10からリード8の引き出し方向に沿ってはみ出すようにし、好ましくは基板4の端部からリード8の引き出し方向に沿ってはみ出すようにする。
【0024】
図3(D)のガスセンサ20Dは比較例のもので、固定部材22Dから薄い皮膜状の被覆部26を、リード8の引き出し方向に沿って延長させている。被覆部26の厚さは、例えばリード8の直径の1/2未満で、直径の1/3〜1/4程度を想定する。薄い皮膜ではリードの補強にならない。また被覆部26は厚さがほぼ一定なので、リード8の保護効果を徐々に小さくして応力集中を避けるとの効果が得られない。そして固定部材22Dの真円部の出口に支点24Dが生じ、この部分でリード8の断線が生じやすくなる。
【0025】
図4に、実施例のガスセンサ2の製造方法を示す。30はペースト材料を滴下するためのディスペンサで、溶接部18を覆うようにディスペンサ30の位置を固定してペースト材料を滴下しても、ペーストは半球状にまとまり、楕円状部14や延長部16が得られない。ここでディスペンサ30を溶接部18上の位置からリード8の引き出し方向へと移動させ、あるいはこの逆にリード8の引き出し方向から溶接部18側へと移動させると、固定部材12が得られる。そして溶接部18上での滴下量と、これよりも図4の左側での滴下量との比を適宜に制御することにより、楕円状部14の形状や延長部16の形状を制御できる。なおディスペンサに代えて、適宜のペーストの滴下手段を用いることができる。
【0026】
図5は他の変形例のガスセンサを示し、ここでは金ペーストなどの導電性貴金属ペーストを節約することを目的とする。図3(A)の従来例と同様に半球状の固定部材22Aを金ペーストなどの導電性貴金属ペーストで構成し、ガラスペーストなどのより安価なペーストから成る異種材料層34で楕円状部や延長部を形成する。そして固定部材22Aを異種材料層34で覆って延長部16を設けたものを、全体としての固定部材32とする。この場合、異種材料層34の形成時にディスペンサ30を図4と同様に移動させる必要がある。
【0027】
図3(A)のガスセンサ20A(従来例)と、図3(B)のガスセンサ2(実施例)とについて、ガスセンサの落下耐久試験を行った。なおガスセンサの各リード8は図示しないハウジングのピンに溶接し、ハウジングにキャップを取り付けて、ガスセンサを保護した。リード8には直径70μmのPt−ZGS線を用い、Pt−Auのパッド10にパレットレルギャップ溶接した。固定部材として金ペーストを用いて、ディスペンサで滴下後、700℃で焼成した。
【0028】
落下耐久試験として、高さ1mからコンクリートの床に落下させることを20回繰り返し、リード8の断線の発生状況を観察した。従来例のガスセンサとして、図3(A)のガスセンサ20Aを用い、ここでの固定部材22Aのアスペクト比は1〜1.1であった。実施例のガスセンサとして図3(B)のガスセンサ2を用い、ペースト材料は同様に金ペーストで、楕円状部14のアスペクト比は1.4または1.6とし、交角θは20°または30°とし、延長部の幅がリードの直径の2倍以上となる長さは、リード直径の約5倍とした。
【0029】
20回の落下耐久により、従来例では10個中5個のセンサで断線が生じたが、実施例の場合、断線は生じなかった(サンプル数は試料の種類ごとに各10個)。落下耐久の試験結果を確認するため、落下高さを3mに変えて3回落下させる試験(3m×3回落下試験)を行った。図3(A)の従来例では、10個中2個のセンサで断線が生じ、実施例では各試料共に断線は生じなかった。実施例のセンサは、楕円状部のアスペクト比を1.4としたものと1.6としたもの(2種類)、延長部の三角形の交角を20°としたものと30°としたもの(2種類)の計4種類とした。1m×20回落下でも、3m×3回落下でも、実施例のセンサ間に有意差は生じなかった。
【0030】
これらのことを総合すると、リード8の内で、高温に加熱されあるいは溶接部の影響を受けて強度が低下する部分が、楕円状部14や延長部16により保護されて、断線が生じにくくなったことが分かる。また延長部16の幅が徐々に減少するので、特定の場所に応力が集中することがなく、さらに断線が生じにくくなったものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のガスセンサの平面図
【図2】 実施例のガスセンサでの、パッドへのリードの取付部の付近を、拡大して示す平面図
【図3】 パッドへのリードの取付部の種類を示す図で、(A)は従来例での取付部を、(B)は実施例での取付部を、(C)は変形例での取付部を、(D)は他の従来例での取付部を示す。
【図4】 実施例での、パッドへのリードの取り付け工程を示す図
【図5】 他の変形例のガスセンサでの、パッドへのリードの取付部を示す図
【符号の説明】
2 ガスセンサ
4 耐熱絶縁基板
6 ヒータ膜
8 リード
10 パッド
12 固定部材
14 楕円状部
16 延長部
18 溶接部
20A〜D ガスセンサ
22A〜D 固定部材
24A〜D 支点
26 被覆部
30 ディスペンサ
32 固定部材
34 異種材料層

Claims (6)

  1. 耐熱絶縁基板にヒータとガス感応膜とを設けると共に、該基板に厚膜のパッドを設けてリードを取り付け、ペースト材料を焼成してなる固定部材で前記取付部を固定したガスセンサにおいて、
    前記固定部材が、パッドからはみ出すようにリードを覆うことにより、パッドの外側でのリードの剛性を高めるようにしたことを特徴とする、ガスセンサ。
  2. 前記固定部材に、リードの方向を長軸方向とする楕円状部を設けて、該楕円状部がパッド上に位置するようにしたことを特徴とする、請求項1のガスセンサ。
  3. 前記固定部材に、徐々に幅が減少し基板に垂直な方向から見た際に三角形状の延長部を設けて、延長部の先端がパッド上からはみ出すようにしてあることを特徴とする、請求項1または2のガスセンサ。
  4. 前記延長部の三角形部でのリードに沿った方向での2辺の交角が10°〜45°であることを特徴とする、請求項2のガスセンサ。
  5. 前記延長部を基板に垂直な方向から見た際に、リードの長手方向に直角な方向で、延長部の幅がリードの直径の2倍以上の長さが、リードの直径の2倍以上であることを特徴とする、請求項3または4のガスセンサ。
  6. 耐熱絶縁基板にヒータとガス感応膜とを設けると共に、該基板に厚膜のパッドを設けてリードを取り付け、ペースト材料で前記取付部を被覆して焼成しリードの固定部材とする、ガスセンサの製造方法において、
    前記ペースト材料を前記取付部に供給する部材を、リードに沿って移動させながら、ペースト材料を供給することにより、ペースト材料がパッドからはみ出すようにして、パッドの外側でのリードの剛性を高めたことを特徴とする、ガスセンサの製造方法。
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