JP3903821B2 - 演奏音提供システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の楽器から発せられた音を利用者に提供する演奏音提供装置、演奏音提供システムおよび演奏音提供方法、上記演奏音提供システムに用いられる通信端末、上記演奏音提供方法を実現するためのプログラム、ならびにこのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
音楽の分野においては極めて多様な楽器が古くから提供されてきた。これらの楽器によれば、利用者は、その演奏動作に応じて楽器から発せられた音を聴取することによって演奏を楽しむことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所望の楽器の演奏を楽しむためには、利用者の自由に使用できる楽器が、その利用者の眼前に現に存在している必要がある。したがって、所望の楽器を演奏したいという利用者の要求が満たされるためには、その楽器を購入または借用しなければならなかった。一方、多数の楽器が展示されている楽器販売店などに赴くことにより、所望の楽器を演奏することは一応可能である。しかしながら、販売店において楽器を設置し得るスペースなどの関係で、そこに展示される楽器の種類も限定的にならざるを得ず、必ずしも利用者が所望の楽器を演奏できるとは限らなかった。
【0004】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、演奏を所望する楽器が利用者の近傍に存在していなくても、その利用者の演奏動作に基づいて所望の楽器から発せられた楽音を聴くことができる演奏音提供装置、演奏音提供システム、通信端末、演奏音提供方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、通信端末と演奏音提供装置とを有する演奏音提供システムにおいて、前記通信端末は、楽音の音高の指定を含む楽音データを利用者の操作に応じて出力する電子楽器に接続され、予め用意された複数の楽器のなかから、演奏させる楽器を利用者の操作に応じて特定する楽器指定手段と、前記楽器指定手段により指定された楽器を表す楽器指定データを前記演奏音提供装置に送信するとともに、前記電子楽器から出力された楽音データを前記演奏音提供装置に送信する楽音データ送信手段と、前記送信手段が送信した楽音データによって前記楽器指定データの表す楽器を自動演奏させたときに当該楽器から発せられた音を収音して収音した音を表す演奏音データを、前記演奏音提供装置から受信する演奏音データ受信手段とを具備し、前記演奏音提供装置は、前記楽音データに基づいて自動演奏される複数の楽器に接続され、前記楽器指定データを前記通信端末から受信するとともに、前記楽音データを前記通信端末から受信する楽音データ受信手段と、前記楽音データ受信手段が受信した楽音データによって、前記楽音データ受信手段が受信した楽器指定データの表す楽器を自動演奏させる制御手段と、前記自動演奏により前記楽器指定データの表す楽器から発せられた音を収音し、収音した音を表す演奏音データを生成する収音装置と、前記収音装置によって生成された演奏音データを通信端末に送信する演奏音データ送信手段とを具備することを特徴としている。
【0006】
この構成によれば、通信端末から送信された楽音データに基づいて所定の楽器が自動演奏される一方、この自動演奏に伴なって発せられた楽音を表す演奏音データが通信端末に送信されるようになっている。したがって、通信端末の利用者の近傍に所望の楽器が存在しない場合であっても、利用者は、自己の演奏動作に基づいてその楽器から発せられた楽音を聴くことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0008】
<A:実施形態の構成>
まず、図1を参照して、本発明に係る演奏音提供システムを楽器の販売のために用いた形態について説明する。同図に示すように、全国各地に開設された複数の楽器販売店100,100,…には、それぞれ通信端末11と電子楽器13とが設置されている。なお、図1においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、ひとつの楽器販売店100についてのみ通信端末11と電子楽器13とが図示されているが、他の楽器販売店100にも同様に通信端末11と電子楽器13とが設置されている。一方、管理センタ200は、楽器販売店100に来店した利用者に対して各種の楽器から発せられた楽音を提供するための施設である。この管理センタ200内には、演奏音提供装置21と、演奏音を発生させるための複数の自動演奏楽器23,23,…とが設置されている。このうち演奏音提供装置21は、各楽器販売店100の通信端末11と専用線40を介して接続されている。
【0009】
次に、図2は、各楽器販売店100に設置された通信端末11の構成を示すブロック図である。同図に示すように、通信端末11は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶装置112、入力装置113、表示装置114および通信制御装置115を有する。これらの各部はバス119に接続されている。
【0010】
このうちCPU111は、記憶装置112や図示しないROM(Read Only Memory)に格納されたプログラムを実行することにより、この通信端末11の各部を制御する。記憶装置112は、CPU111によって実行されるプログラムやその実行時に使用されるデータを記憶するための手段であり、例えばハードディスク装置である。入力装置113は、マウスなどのポインティングデバイスと、文字や記号を入力するためのキーボードとを備え、利用者による操作に応じた信号をCPU111に出力する。また、表示装置114は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示パネルを備え、CPU111による制御のもとに各種の画像を表示する。
【0011】
通信制御装置115は、管理センタ200に設置された演奏音提供装置21との間で専用線40を介した通信を行なうための手段であり、例えばモデムである。すなわち、通信制御装置115は、CPU111から供給されたデータを演奏音提供装置21に送信する一方、演奏音提供装置21から送信されたデータを受信してCPU111に出力する。
【0012】
さらに、通信端末11には、電子楽器13と、オーディオシステム15および放音装置16とが接続されている。このうち電子楽器13は、利用者の演奏動作に応じたデータ(以下、「楽音データ」という)を生成するための装置である。すなわち、電子楽器13は、それぞれ異なる楽音に対応した複数の操作子を備えるとともに、これらの操作子のうちいずれかが利用者によって操作されると、その操作に応じた楽音データをCPU111に出力する。図1に示したように、本実施形態における電子楽器13はグランドピアノ型の鍵盤楽器であり、利用者によっていずれかの鍵が押鍵または離鍵されると、その動作に対応する楽音データを出力するようになっている。
【0013】
本実施形態における楽音データは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に準拠している。すなわち、利用者によっていずれかの鍵が押下されたとき、楽音の発生を示すノートオンイベントと、この鍵に対応する楽音の音程を表すノートナンバと、その押鍵の強度を表すベロシティとを含む楽音データが電子楽器13から出力される。一方、利用者による押鍵が解除されたときには、楽音の発生停止を示すノートオフイベントと、その楽音の音程を表すノートナンバとを含む楽音データが電子楽器13から出力される。CPU111は、これらの楽音データが電子楽器13から出力されるたびに、この楽音データを通信制御装置115から演奏音提供装置21に送信する。
【0014】
次に、図2に示すオーディオシステム15および放音装置16は、CPU111から供給されるデジタルデータに基づいて楽音を発生させるための装置である。このうちオーディオシステム15(図1においては図示略)は、デジタルデータをアナログ信号に変換するためのD/A(Digital / Analog)変換器と、このアナログ信号を増幅するためのアンプとを有する。一方、図1に示すように、放音装置16は、オーディオシステム15から供給されたアナログ信号に応じた音を3つのチャネルにて出力するスピーカ161(161a、161bおよび161c)からなる。このうちスピーカ161aおよび161bは、電子楽器13の演奏者からみて鍵盤の左側および右側にそれぞれ設置されている。一方、スピーカ161cは、演奏者からみてスピーカ161aおよび161bよりも奥側に配置されている。もっとも、放音装置16を構成するスピーカ161の数(すなわち出力チャネル数)は3つに限られるものではなく、ひとつのみ(モノラル出力)であってもよいし、それ以外の数であってもよい。また、スピーカ161に代えて、耳に装着可能なイヤホンやヘッドホンを放音装置16として用いることもできる。
【0015】
一方、管理センタ200内に設置された演奏音提供装置21は、通信端末11から楽音データを受信し、この楽音データに対応する演奏音データを通信端末11に送信するためのコンピュータシステムである。より具体的には、演奏音提供装置21は、通信端末11から受信した楽音データに基づいて複数の楽器のいずれかを自動演奏させる一方、この自動演奏によって発せられた楽音を表す演奏音データを通信端末11に送信する。
【0016】
この演奏音提供装置21は、図3に示すように、バス219を介して相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)211、記憶装置212および通信制御装置213を有する。このうちCPU211は、記憶装置212に格納されたプログラムを実行することにより、この演奏音提供装置21の制御中枢として機能する。記憶装置212は、CPU211によって実行されるプログラムのほか、通信端末11の表示装置114に表示されるべき画像を表す画像データなどを記憶するための装置であり、例えばハードディスク装置である。
【0017】
通信制御装置213は、各通信端末11との間で専用線40を介した通信を行なうための手段である。すなわち、通信制御装置213は、通信端末11から送信された楽音データを受信してこれをCPU211に出力する一方、CPU211から供給された演奏音データを通信端末11に送信する。
【0018】
さらに、演奏音提供装置21には、複数の自動演奏楽器23と、各自動演奏楽器23に対応する収音装置25およびA/D(Analog / Digital)変換器26と、撮像装置27とが接続されている。このうち自動演奏楽器23は、通信端末11から与えられた楽音データに基づいて自動演奏を行なう楽器である。本実施形態においては、図1に示すように、それぞれ形式の異なる計3台のグランドピアノと、それぞれ形式の異なる計3台のアップライトピアノとが自動演奏楽器23として管理センタ200に設置されている場合を想定する。この場合、各自動演奏楽器23は、発音源たる弦と、複数のハンマのうちいずれかを楽音データに基づいて駆動することにより弦を打撃するハンマ機構とを備える。この構成のもと、例えばノートオンイベントを含む楽音データが与えられると、自動演奏楽器23は、ノートナンバとして指定された楽音に対応するハンマを駆動することによって、当該ハンマによる打弦に応じた楽音を発する。
【0019】
収音装置25およびA/D変換器26は、自動演奏楽器23から発せられた音に対応する演奏音データを生成するための装置である。このうち収音装置25は、自動演奏楽器23に内蔵された複数のマイクロホン251(251a、251bおよび251c)からなる。各マイクロホン251は、自動演奏楽器23から発せられた楽音に対応する電気信号を出力する。図1に示すように、グランドピアノ型の自動演奏楽器23は、鍵盤の両端近傍に設けられたマイクロホン251aおよび251bと、演奏者からみてマイクロホン251aおよび251bよりも奥側に設けられたマイクロホン251cとを有する。これに対し、アップライトピアノ型の自動演奏楽器23は、鍵盤の両端近傍に設けられたマイクロホン251aおよび251bを有する。なお、自動演奏楽器23に設けられるマイクロホン251の数(すなわち入力チャネル数)は2つまたは3つに限られるものではなく、ひとつのみ(モノラル入力)であってもよいし、それ以外の数であってもよい。また、ここではマイクロホン251が自動演奏楽器23に内蔵されているものとしたが、マイクロホンが装着されたスタンドを自動演奏楽器23から離れた位置に設置し、このマイクロホンによって楽音を収音するようにしてもよい。
【0020】
一方、図3に示すA/D変換器26は、収音装置25から出力されたアナログ信号を所定の周波数でサンプリングして得られるデジタルデータを出力する。そして、CPU211は、A/D変換器26から出力されたデジタルデータを、演奏音データとして通信端末11に送信する。
【0021】
また、撮像装置27は、自動演奏を実行している自動演奏楽器23の様子を撮影し、この画像(動画または静止画)を表す画像データを出力する装置であり、例えばデジタルビデオカメラである。CPU211は、撮像装置27から出力された画像データを、通信制御装置213を介して通信端末11に送信する。一方、通信端末11は、この画像データが表す画像を表示装置114に表示させる。
【0022】
<B:実施形態の動作>
次に、図4ないし図8を参照して本実施形態の動作を説明する。
楽器販売店100の従業員によって通信端末11の電源が投入されると、通信端末11のCPU111は、記憶装置112に格納されたプログラムを実行する。図4および図6のぞれぞれ左側に表されたフローチャートは、このプログラムのメインルーチンの内容を示すものである。同様に、管理センタ200の従業員によって演奏音提供装置21の電源が投入されると、演奏音提供装置21のCPU211は、記憶装置212に格納されたプログラムを実行する。図4および図6のそれぞれ右側に表されたフローチャートは、このプログラムのメインルーチンの内容を示すものである。
【0023】
まず、通信端末11のCPU111は、楽器販売店100に来店した利用者によって入力装置113に所定の操作がなされて演奏開始の指示が与えられるまで待機する(ステップSa1)。そして、この操作がなされると(ステップSa1;Yes)、CPU111は、通信制御装置115に指令を与えることにより、管理センタ200に設置されたいずれかの自動演奏楽器23が他の楽器販売店100の通信端末11によって利用されているか否かを演奏音提供装置21に問い合わせる(ステップSa2)。
【0024】
一方、演奏音提供装置21のCPU211は、ステップSb1において、いずれかの通信端末11から使用状況の問合せを受信したか否かを判定する。ここで、受信したと判定した場合、CPU211は、管理センタ200内のいずれかの自動演奏楽器23がその時点で自動演奏をしているか否かを検知するとともに(ステップSb2)、今回問合せを送信してきた通信端末11に対して検知結果を通知する(ステップSb3)。すなわち、いずれかの自動演奏楽器23が使用中であるとき、CPU211は、その旨を表すデータを、その時点において自動演奏楽器23の使用を待機している利用者が居る楽器販売店100を表すデータ(図5参照)とともに通信端末11に送信する(ステップSb3)。
【0025】
これに対し、ステップSb2においていずれの自動演奏楽器23も使用されていないことが検知されたとき、CPU211は、その旨を表すデータを、管理センタ200に設置された自動演奏楽器23に関する詳細な情報(例えば各自動演奏楽器23の仕様など)と、各自動演奏楽器23の外観を表す画像の画像データとともに通信端末11に送信する(ステップSb3)。ただし、その時点において自動演奏楽器23の使用を待機している通信端末11が複数である場合には、そのうち最先に使用状況問合せを送信してきた通信端末11が送信先として選択される。
【0026】
一方、通信端末11のCPU111は、演奏音提供装置21からの通知に基づいて、いずれかの自動演奏楽器23が現に使用中であるか否かを判定する(ステップSa3)。そして、使用中であると判定した場合、CPU111は、演奏音提供装置21から受信したデータに基づいて、図5に示す使用状況確認画面を表示装置114に表示させる(ステップSa4)。この画面は、管理センタ200の自動演奏楽器23が現在使用中であることを表す文言と、待機中の利用者が居る楽器販売店100を表す文言とを含んでいる。この後、CPU111は、他の利用者による自動演奏楽器23の使用が終わるまで、ステップSa1ないしSa4の処理を繰り返す。
【0027】
これに対し、管理センタ200内のいずれの自動演奏楽器23も使用されていない場合には(ステップSa3;No)、通信端末11と演奏音提供装置21との間で楽音データおよび演奏音データの授受が行なわれる。以下、図6を参照して、この動作について説明する。
【0028】
まず、通信端末11のCPU111は、演奏音提供装置21からステップSa3にて受信した自動演奏楽器23に関する情報と、記憶装置112に格納された画像データとに基づいて、図7に示す楽器選択画面を表示装置114に表示させる(ステップSa5)。この画面は、演奏音データ作成時に自動演奏される自動演奏楽器23を利用者に選択させるための画面であり、図7に示すように、管理センタ200内に設置されたすべての自動演奏楽器23(すなわち利用者による選択の対象となり得る自動演奏楽器23)の名称Nと、各名称Nの左側に配置されたチェック領域A1とを含んでいる。利用者は、第1に、入力装置113のマウスを操作することによって所望の自動演奏楽器23に対応するチェック領域A1内にポインタPを移動させ、第2に、この状態でマウスのボタンを押下することによって、この自動演奏楽器23を選択することができる。この操作がなされたチェック領域A1には、その自動演奏楽器23が選択されたことを示すチェック印が表示される。
【0029】
さらに、楽器選択画面には、「詳細確認」ボタンB1と「選択確定」ボタンB2とが含まれている。このうち「詳細確認」ボタンB1は、表示装置114による表示画面を詳細確認画面に切り替えるためのものである。すなわち、この「詳細確認」ボタンB1が利用者によってクリックされると、CPU111は、図7に示した楽器選択画面に代えて、図8に示す詳細確認画面を表示装置114に表示させる。この画面は、管理センタ200内に設置された自動演奏楽器23に関する詳細な情報を含む画面であり、具体的には各自動演奏楽器23のサイズや重量、価格といった各種情報の表示が含まれている。さらに、詳細確認画面には、「次ページ」ボタンB3が含まれている。利用者によってこの「次ページ」ボタンB3がクリックされると、CPU111は、図8に示した画面に代えて、この画面において表示されていた自動演奏楽器23の外観を表す画像を第2ページとして表示装置114に表示させる。さらに、この第2ページにも「次ページ」ボタンB3が含まれている。利用者によってこの「次ページ」ボタンB3がクリックされると、CPU111は、他の自動演奏楽器23に関する情報を含む次ページの画像を表示装置114に表示させる。例えば、図8に示した詳細確認画面においては3台のグランドピアノに関する情報のみが表示されている。したがって、「次ページ」ボタンB3がクリックされると、管理センタ200内に設置されたその他の自動演奏楽器23、すなわち3台のアップライトピアノに関する情報が第3ページとして表示されることとなる。このページに含まれる「次ページ」ボタンB3がクリックされると、3台のアップライトピアノの外観を表す画像が第4ページとして表示されるのは上記と同様である。一方、詳細確認画面に含まれる「確認終了」ボタンB4が利用者によってクリックされると、CPU111は、この画面に代えて、図7に示した楽器選択画面を表示装置114に表示させる。
【0030】
また、図7に示した楽器選択画面中の「選択確定」ボタンB2は、自動演奏楽器23の選択を確定させるためのものである。すなわち、この「選択確定」ボタンB2が利用者によってクリックされると、CPU111は、その時点において選択されている自動演奏楽器23(つまりチェック領域にチェック印が付されたもの)を特定した楽器指定データを、通信制御装置115を介して演奏音提供装置21に送信する(ステップSa6)。一方、演奏音提供装置21のCPU211は、ステップSb4において、楽器指定データを受信したか否かを判定する。そして、受信したと判定した場合、CPU211は、受信した楽器指定データを記憶装置212に記憶させる(ステップSb5)。これに対し、受信していないと判定した場合、CPU211は、ステップSb5を経ることなくステップSb6に処理を移行させる。
【0031】
一方、自動演奏楽器23の選択後、利用者は、電子楽器13の鍵盤を任意に操作して演奏動作を実行する。通信端末11のCPU111は、この演奏動作に伴なって電子楽器13から楽音データが出力されたか否かを判定する(ステップSa7)。そして、出力されたと判定した場合、CPU111は、この楽音データを演奏音提供装置21に送信する(ステップSa8)。これに対し、楽音データが出力されていない場合、CPU111は、ステップSa8を経ることなくステップSa9に処理を移行させる。なお、このとき電子楽器13から出力された楽音データは演奏音提供装置21に送信されるに過ぎず、この楽音データに基づいた楽音が放音装置16から発せられることはない。
【0032】
一方、演奏音提供装置21のCPU211は、通信端末11から楽音データを受信したか否かを判定する(ステップSb6)。そして、受信したと判定した場合、CPU211は、ステップSb5において記憶装置212に記憶させた楽器指定データを読み出すとともに、この楽器指定データが示す自動演奏楽器23に対して、今回受信した楽音データを出力する(ステップSb7)。この結果、楽音データの供給を受けた自動演奏楽器23による自動演奏がなされる。例えば、楽音データがノートオンイベントとノートナンバとベロシティとの組である場合には、ノートナンバが示す楽音に対応するハンマがベロシティに対応する強さで駆動されて、このハンマによる打弦に応じた楽音が発せられる。そして、この楽音に対応する演奏音データが収音装置25およびA/D変換器26によって生成される。
【0033】
続いて、CPU211は、A/D変換器26から演奏音データが出力されたか否かを判定する(ステップSb8)。そして、出力されたと判定した場合、CPU211は、この演奏音データを通信制御装置213から通信端末11に対して送信する(ステップSb9)。また、CPU211は、撮像装置27から画像データが供給された場合には、この画像データを演奏音データとともに通信端末11に送信する。これに対し、演奏音データが出力されていないと判定した場合、CPU211は、ステップSb9を経ることなくステップSb10に処理を移行させる。
【0034】
なお、通信端末11に対する演奏音データの送信に先立って、CPU211が、自動演奏楽器23に内蔵されたマイクロホン251の位置と、電子楽器13の周囲に配置されたスピーカ161の位置との相違を補償するための補正を当該演奏音データに対して行なうようにしてもよい。すなわち、自動演奏楽器23におけるマイクロホン251a、251bおよび251cの位置やマイクロホン251cの有無、および楽器販売店100におけるスピーカ161a、161bおよび161cの位置(特にスピーカ161aとスピーカ161bとを結ぶ線に対するスピーカ161cの距離)やスピーカ161cの有無に応じて、各マイクロホン161から得られた演奏音データの発音タイミングや音量などが調整されるようにしてもよい。例えば、グランドピアノ型の自動演奏楽器23から得られた演奏音データに着目すると、マイクロホン251cから得られた演奏音データの発音タイミングを、マイクロホン251aおよび251bから得られた演奏音データの発音タイミングよりも遅らせるように補正処理を行なうことが考えられる。こうすれば、電子楽器13を操作する利用者は、当該利用者に近いスピーカ161aおよび161bからの発音よりも遅れたタイミングで、当該利用者から遠いスピーカ161cからの発音を聴取することとなる。この結果、自動演奏を行なう楽器(自動演奏楽器23)の状態がより忠実に再現され、かつ奥行き感を伴なった臨場感あふれる演奏音を利用者が聴取することができる。
【0035】
さて、通信端末11のCPU111は、ステップSa9において、演奏音データを演奏音提供装置21から受信したか否かを判定する。そして、受信したと判定した場合、CPU111は、この演奏音データをオーディオシステム15に出力する(ステップSa10)。この結果、演奏音データに応じた楽音が放音装置16から発せられることとなる。さらに、CPU111は、演奏音データとともに画像データを受信したときには、この画像データに応じた画像、すなわち管理センタ200内の様子を表す画像を表示装置114に表示させる。これに対し、ステップSa9において演奏音データを受信していないと判定した場合、CPU111は、ステップSa10を経ることなくステップSa11に処理を移行させる。
【0036】
続いて、CPU111は、自動演奏の対象となる自動演奏楽器23を変更するための操作が入力装置113に対して行なわれたか否かを判定する(ステップSa11)。そして、この操作がされたと判定した場合、CPU111はステップSa5に処理を移行させる。すなわち、図7に示した楽器選択画面が再び表示装置114に表示されて、ステップSa5以後の動作が繰り返される。これに対し、この操作がされていないと判定した場合、CPU111は、演奏を終了するための操作が入力装置113に対して行なわれたか否かを判定する(ステップSa12)。ここで、当該操作が行なわれていないと判定した場合、CPU111は、ステップSa7に処理を移行させる。この結果、演奏終了のための操作が入力装置113に対して行なわれるまで、ステップSa7ないしSa11の処理が繰り返される。したがって、利用者が電子楽器13を操作するたびに、この操作に応じて自動演奏楽器23から発せられた楽音が放音装置16から発せられることとなる。
【0037】
これに対し、ステップSa12において演奏終了のための操作が行なわれたと判定した場合、CPU111は、自動演奏楽器23を用いた演奏が終了されることを演奏音提供装置21に通知する(ステップSa13)。この後、CPU111は、ステップSa1に処理を移行させ、利用者によって演奏開始の指示が与えられるまで待機する。
【0038】
一方、演奏終了の通知を通信端末11から受信すると(ステップSb10;Yes)、演奏音提供装置21のCPU211は、通信端末11による自動演奏楽器23の使用が終了したことを認識するとともに、自動演奏楽器23の使用を現に待機している通信端末11の順序を繰り上げる(ステップSb11)。この後、CPU211は、図4に示したステップSb1において、待機順序が最先である通信端末11から再度の使用状況問合せを受信すると、その時点における自動演奏楽器23の使用状況を検知する(ステップSb2)。いま、図6のステップSb11において自動演奏楽器23の使用が完了したことを認識したから、CPU211は、自動演奏楽器23を使用可能である旨の使用可否通知をこの通信端末11に対して送信する(ステップSb3)。
【0039】
一方、通信端末11から終了通知を受信していない場合(ステップSb10;No)、CPU211は、ステップSb11を経ることなく、図4のステップSb1に処理を移行させる。この結果、通信端末11から終了通知を受信するまで、ステップSb1ないしSb11までの処理が繰り返される。したがって、通信端末11から楽音データを受信するたびに、この楽音データに応じて自動演奏楽器23が自動演奏されるとともに(ステップSb7)、これに伴なって発せられた楽音を表す演奏音データが通信端末11に送信される(ステップSb9)。
【0040】
以上説明したように、本実施形態においては、管理センタ200に設置された自動演奏楽器23が楽器販売店100の電子楽器13に与えられた操作に応じて自動演奏されるとともに、このときに自動演奏楽器23から発せられた演奏音が楽器販売店100の放音装置16から出力されるようになっている。このため、楽器販売店100に多数の自動演奏楽器23が設置されていなくても、この楽器販売店100に来店した利用者は所望の自動演奏楽器23の楽音を聴取することができる。すなわち、利用者は、自分が所望の自動演奏楽器23に直接触れて演奏したとすれば発せられるであろう楽音を聴くことができるのである。また、管理センタ200における自動演奏楽器23の設置された空間が良好な音響効果を得られるものであれば、たとえ楽器販売店100における電子楽器13の設置された空間がこのような音響効果を得られないものであったとしても、放音装置16から発せられる楽音は良好な音響効果が付与されたものとなる。加えて、管理センタ200に複数の自動演奏楽器23を設置しておけば、全国各地の各楽器販売店100に多数の自動演奏楽器23を設置しなくても所望の自動演奏楽器23の演奏(いわゆるためし弾き)を利用者に体験させることができるから、楽器販売のためのコストを著しく低減することができる。
【0041】
また、本実施形態においては、管理センタ200に設置された複数の自動演奏楽器23のうち演奏させるべきものを利用者が任意に選択できるようになっているから、多数の自動演奏楽器23のなかから購入すべきものを選択しようとする利用者の便宜に資することができる。
【0042】
さらに、本実施形態においては、演奏させるべき自動演奏楽器23を選択するときに、利用者は、詳細確認画面(図8)を視認することによって各楽器の詳細な情報を確認することができる。また、演奏中の自動演奏楽器23の様子が表示装置114に表示されるようになっているから、この自動演奏楽器114の鍵盤やペダルの動き、さらには楽器筐体の色や質感などについても確認することができる。このように、本実施形態によれば、管理センタ200に設置された自動演奏楽器23に関する各種の情報を確認することができるから、利用者は購入すべき楽器を的確に選択することができる。なお、本実施形態においては、図8に示した詳細確認画面が表示装置114に表示されるものとしたが、この内容がプリンタによって所定の用紙に印刷されるようにしてもよい。また、利用者による購入対象として選択された楽器の見積もりが表示装置114に表示され、またはプリンタによって所定の用紙に印刷されるようにしてもよい。こうすれば、利用者による楽器購入時の参考資料として利用することができる。
【0043】
なお、本実施形態においては、通信端末11から終了通知が送信されるまで(ステップSa12)、その通信端末11による管理センタ200の使用が継続されるものとしたが、通信端末11からの楽音データの送信が予め定められた時間を超えて途絶えた場合には、その通信端末11による管理センタ200の使用を強制的に終了させるようにしてもよい。こうすれば、他の通信端末11の利用者が待機する時間を短縮することができる。
【0044】
<C:変形例>
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0045】
<C−1:変形例1>
上記実施形態においては、本発明に係る演奏音提供システムを楽器販売のために用いた場合を例示したが、その他にも、例えば以下に示す場面において本発明を適用することができる。なお、以下に示す図面に表された要素のうち、前掲図1に示した第1実施形態に係るシステムと共通するものについては同一の符号が付されている。
【0046】
<C−1−1:第1の態様>
本態様は、鍵盤楽器の演奏を生徒に指導するためのシステムとして本発明を適用したものである。すなわち、図9に示すように、生徒が居る部屋101(例えば生徒の自宅)に通信端末11と電子楽器13とを設置する一方、先生が居る部屋201に演奏音提供装置21と自動演奏楽器23とを設置する。そして、電子楽器13に対する生徒の演奏動作に応じた楽音データが通信端末11から演奏音提供装置21に送信される一方、この楽音データに基づいて自動演奏楽器23から発せられた楽音を表す演奏音データが演奏音提供装置21から通信端末11に送信されて、スピーカ161からこの楽音が出力される。この構成によれば、生徒は、自分の演奏動作に基づく自動演奏楽器23の楽音を聴くことができる。さらに、部屋201において先生が発した言葉も、楽音と同様に演奏音データとして通信端末11に送信されてスピーカ161から出力される。一方、先生は、生徒の演奏動作に応じて自動演奏楽器23から発せられた楽音を聴くことによってその演奏を評価することができる。すなわち、生徒は、先生が使用する高価な自動演奏楽器23を所有していなくても、自宅に居ながらにして演奏の指導を受けることができるのである。なお、本態様において、楽音データに基づいて鍵やペダルが駆動されるタイプの自動演奏楽器23を部屋201に設置すれば、先生は、生徒の演奏動作に応じた鍵やペダルの動きを確認することができるから、さらに的確な指導を行なうことができる。
【0047】
上記実施形態においては、管理センタ200に複数の自動演奏楽器23が設置されている場合を例示したが、本態様に示したように、本発明においては楽音を発するために複数の自動演奏楽器23が用意されている必要は必ずしもなく、少なくとも1台の楽器があれば足りる。したがって、複数の自動演奏楽器23のいずれかを楽音データの出力対象として選択するという機能は、本発明において必須のものではない。
【0048】
<C−1−2:第2の態様>
本態様は、楽器演奏会のためのシステムとして本発明を適用したものである。すなわち、図10に示すように、演奏者が居る部屋101に通信端末11と電子楽器13とを設置する一方、聴衆が集まったコンサートホール202に演奏音提供装置21と自動演奏楽器23とを設置する。そして、電子楽器13に対する演奏者の演奏動作に応じた楽音データが通信端末11から演奏音提供装置21に送信されるとともに、この楽音データに応じた演奏音が自動演奏楽器23から発せられる。コンサートホール202内の聴衆は、この楽音を聴くことによって演奏者による演奏を楽しむことができる。一方、演奏音提供装置21は、自動演奏楽器23から発せられた演奏音に対応する演奏音データを通信端末11に送信する。この結果、演奏者は、この演奏音データに基づいてスピーカ16から発せられた演奏音を聴取することができる。すなわち、演奏者は、実際にコンサートホール202に赴くことなく、自己の演奏動作に基づく自動演奏楽器23の楽音を確認しながら演奏を行なうことができるのである。
【0049】
<C−1−3:第3の態様>
上記第2の態様においては、演奏音提供装置21および自動演奏楽器23が設置されたコンサートホール202に聴衆が集まる構成を例示したが、演奏音提供装置21および自動演奏楽器23の設置場所とは異なる場所において聴衆が楽音を聴くようにしてもよい。すなわち、図11に示すように、聴衆が集まったコンサートホール102に通信端末11、オーディオシステム15および放音装置16を設置する。そして、演奏者の演奏動作に応じて自動演奏楽器23から発せられた音を表す演奏音データを取得すると、演奏音提供装置21は、演奏者の部屋101に設置された通信端末11に加えて、コンサートホール102に設置された通信端末11にも演奏音データを送信するのである。そして、コンサートホール102においては、通信端末11によって受信された演奏音データが、オーディオシステム15および放音装置16を介して楽音として発せられる。コンサートホール102内の聴衆は、この放音装置16から発せられた音を聴くことができる。この構成のもとでも、上記第2の態様と同様の効果が得られる。
【0050】
この態様に例示したように、本発明においては、楽音データを送信する通信端末11と、演奏音データを受信する通信端末11が同一である必要は必ずしもない。例えば、図11に示した構成において、演奏音提供装置21は、演奏者の通信端末11に演奏音データを送信することなく、コンサートホール102に設置された通信端末11に対してのみ演奏音データを送信するようにしてもよい。
【0051】
<C−1−4:第4の態様>
本態様は、複数の演奏者によるセッション(合奏)のためのシステムとして本発明を適用したものである。すなわち、図12に示すように、セッションを行なう演奏者が居る複数の部屋101の各々に通信端末11と電子楽器13とを設置する一方、管理センタ200に演奏音提供装置21と複数の自動演奏楽器23,23,…とを設置する。そして、複数の通信端末11の各々から、電子楽器13に対する演奏者の演奏動作に応じた楽音データが演奏音提供装置21に送信されるとともに、この楽音データに応じた楽音が各自動演奏楽器23から発せられる。ただし、楽音データの出力先となる自動演奏楽器23は、複数の演奏者について相互に重複しないように予め指定されている。例えば、図12に示す演奏者Aについては大型のグランドピアノ23が指定され、演奏者Bについては小型のグランドピアノ23が指定され、演奏者Cについては小型のアップライトピアノ23が指定されているといった具合である。したがって、複数の自動演奏楽器23から、各演奏者の演奏動作に応じた楽音が並行して発せられることとなる。演奏音提供装置21は、各自動演奏楽器23の収音装置25およびA/D変換器26から受信したデジタルデータを加算して演奏音データを生成する一方、この演奏音データを、複数の通信端末11の各々に対して送信する。この結果、各演奏者の部屋に設置された放音装置16から発せられる楽音は、その演奏者の演奏動作に応じて自動演奏楽器23から発せられた楽音と、他の演奏者の演奏動作に応じて自動演奏楽器23から発せられた楽音とが混合されたものとなる。このように、本態様によれば、複数の演奏者が一箇所に集合しなくても、これらの演奏者によるセッションを楽しむことができるのである。
【0052】
<C−2:変形例2>
上記実施形態および変形例においては、電子楽器13に対して操作がなされるたびにその操作に応じた楽音データが通信端末11から演奏音提供装置21に送信されるものとしたが、SMF(Standard MIDI File)形式などのファイル(以下、「楽音ファイル」という)を電子楽器13の演奏によって予め作成しておき、通信端末11において楽音ファイルを読み込むことによって、この楽音ファイルに含まれている楽音データを演奏音提供装置21に順次に送信する構成としてもよい。あるいは、楽音ファイルを通信端末11から演奏音提供装置21に送信するとともに、演奏音提供装置21が、この楽音ファイルに含まれている楽音データを自動演奏楽器23に対して順次に出力する構成としてもよい。
【0053】
また、上記実施形態および変形例においては、楽音データをMIDI規格に準拠したものとしたが、楽音データのデータ形式はこれに限られるものではない。すなわち、楽器に自動演奏を行なわせるために必要なデータを含んでいる限り、そのデータ形式の如何を問わず楽音データとして用いることができる。より具体的には、本発明における楽音データは、少なくとも楽音の音高の指定を含んでいれば足りる。
【0054】
<C−3:変形例3>
上記実施形態および各変形例においては、通信端末11と演奏音提供装置21とが専用線40を介して接続された構成を例示したが、両者の接続態様はこれに限られるものではない。すなわち、インターネットや公衆交換電話網といった各種の通信網を介して、通信端末11と演奏音提供装置21とが接続されるようにしてもよい。したがって、通信端末11は、楽器販売店100などの特別な施設に設置されたものに限られず、電子楽器13が接続されたパーソナルコンピュータなどであってもよい。また、通信端末11は、すべての通信経路にわたって有線にて演奏音提供装置21に接続される必要はない。例えば、通信端末11は、移動通信網に収容された無線基地局との間で無線チャネルを介した通信を行なう可搬型の通信端末であってもよい。要するに、本発明においては、通信端末11と演奏音提供装置21とが通信可能な状態となっていればよく、両者の接続態様の如何は問わない。
【0055】
<C−4:変形例4>
上記実施形態においては、楽器販売店100に来店した利用者が自動演奏楽器23の楽音を聴くことができるようにしたが、これに加えて、利用者が通信端末11を用いて自動演奏楽器23の購入を申し込めるようにしてもよい。具体例を挙げると以下の通りである。すなわち、まず、利用者は、通信端末11の入力装置113に対して所定の操作を行なうことによって、購入する自動演奏楽器23を指定するとともに、その支払いに利用するクレジットカードの番号を入力する。次いで、この入力を認識した演奏音提供装置21は、銀行その他の金融業者が管理する端末装置に対して、購入する自動演奏楽器23の価格を通知するとともに、クレジットカード番号による認証を要求する。そして、認証および支払いが適正に完了したことを金融業者の端末装置から受信すると、演奏音提供装置21は、その旨を通信端末11の表示装置114に表示させる。この後、注文された自動演奏楽器23が楽器販売業者によって購入者に発送されるといった具合である。こうすれば、楽器の購入を希望する利用者は、自動演奏楽器23の楽音を聴くことによって所望の楽器を適切に選択でき、そのうえ極めて簡便な手続によって所望の楽器を購入することができる。
【0056】
<C−5:変形例5>
上記実施形態および各変形例においては、自動演奏機能23を備えた自動演奏楽器23を用いて演奏音データを作成するものとしたが、演奏音データの作成に用いられる楽器は、必ずしも自動演奏機能を内蔵しているものでなくてもよい。例えば、いま、演奏音データを作成するための楽器として自動演奏機能を持たない鍵盤楽器を想定する。この場合には、鍵盤楽器の鍵盤上に自動演奏装置を装着することによって、この鍵盤楽器を自動演奏するようにしてもよい。すなわち、この自動演奏装置は、各鍵に対応して設けられて当該鍵を押圧するように移動可能な押圧部材と、楽音データに基づいていずれかの押圧部材を駆動する機構とを有するものである。この種の自動演奏装置を用いれば、演奏音を得るための楽器が自動演奏機能を持たない自然楽器であっても、楽音データに対応した演奏音データを作成することができる。例えば、骨董的価値を有する楽器や歴史的または資料的な価値を有する楽器(例えば教会に設置されたパイプオルガンなど)を用いて演奏音データを作成することも可能である。
【0057】
また、上記実施形態および各変形例においては、演奏音データを生成するための楽器として鍵盤楽器を用いた場合を例示したが、その他の楽器から発せられた演奏音に基づいて演奏音データを作成してもよいことはもちろんである。要するに、本発明においては、楽音データに基づいて自動的に、つまり人の演奏動作を介さずに駆動されて楽音を発する楽器であれば、演奏音データを作成するために利用することができる。
【0058】
<C−6:変形例6>
本発明は、ネットワークを介して通信端末と通信を行なうコンピュータを、演奏音提供装置として機能させるためのプログラムとしても実施可能である。すなわち、このプログラムは、コンピュータに、楽音の音高の指定を含む楽音データを通信端末から受信する機能と、前記受信した楽音データによって所定の楽器を自動演奏させる機能と、前記自動演奏により前記所定の楽器から発せられた音を表す演奏音データを通信端末に送信する機能とを実現させるためのプログラムとして特定される。
【0059】
また、本発明は、ネットワークを介して演奏音提供装置と通信を行なうコンピュータを、本発明に係る通信端末として機能させるためのプログラムとしても実施可能である。すなわち、このプログラムは、コンピュータに、楽音の音高の指定を含む楽音データを演奏音提供装置に送信する機能と、前記送信した楽音データによって所定の楽器を自動演奏させたときに当該所定の楽器から発せられた音を表す演奏音データを、前記演奏音提供装置から受信する機能とを実現させるためのプログラムとして特定される。
【0060】
さらに、本発明は、これらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても実施可能である。この記録媒体としては、可搬型の磁気ディスクやCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などのほか、ハードディスク装置や半導体メモリなどが考えられる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、演奏を所望する楽器が利用者の近傍に存在していなくても、その利用者の演奏動作に基づいて所望の楽器から発せられた楽音を聴くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る演奏音提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同演奏音提供システムにおける通信端末の構成を示すブロック図である。
【図3】 同演奏音提供システムにおける演奏音提供装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 同演奏音提供システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】 同演奏音提供システムにおける使用状況確認画面の内容を示す図である。
【図6】 同演奏音提供システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 同演奏音提供システムにおける楽器選択画面の内容を示す図である。
【図8】 同演奏音提供システムにおける詳細確認画面の内容を示す図である。
【図9】 本発明の変形例に係る演奏音提供システムの構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の変形例に係る演奏音提供システムの構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の変形例に係る演奏音提供システムの構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の変形例に係る演奏音提供システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100……楽器販売店、200……管理センタ、11……通信端末、111……CPU、112……記憶装置、113……入力装置、114……表示装置、115……通信制御装置、13……電子楽器、15……オーディオシステム、16……放音装置、161……スピーカ、21……演奏音提供装置、211……CPU、212……記憶装置、213……通信制御装置、23……自動演奏楽器、25……収音装置、251……マイクロホン、26……A/D変換器、27……撮像装置、40……専用線。

Claims (1)

  1. 通信端末と演奏音提供装置とを有する演奏音提供システムにおいて、
    前記通信端末は、
    楽音の音高の指定を含む楽音データを利用者の操作に応じて出力する電子楽器に接続され、
    予め用意された複数の楽器のなかから、演奏させる楽器を利用者の操作に応じて特定する楽器指定手段と、
    前記楽器指定手段により指定された楽器を表す楽器指定データを前記演奏音提供装置に送信するとともに、前記電子楽器から出力された楽音データを前記演奏音提供装置に送信する楽音データ送信手段と、
    前記送信手段が送信した楽音データによって前記楽器指定データの表す楽器を自動演奏させたときに当該楽器から発せられた音を収音して収音した音を表す演奏音データを、前記演奏音提供装置から受信する演奏音データ受信手段と
    を具備し、
    前記演奏音提供装置は、
    前記楽音データに基づいて自動演奏される複数の楽器に接続され、
    前記楽器指定データを前記通信端末から受信するとともに、前記楽音データを前記通信端末から受信する楽音データ受信手段と、
    前記楽音データ受信手段が受信した楽音データによって、前記楽音データ受信手段が受信した楽器指定データの表す楽器を自動演奏させる制御手段と、
    前記自動演奏により前記楽器指定データの表す楽器から発せられた音を収音し、収音した音を表す演奏音データを生成する収音装置と、
    前記収音装置によって生成された演奏音データを通信端末に送信する演奏音データ送信手段と
    を具備することを特徴とする演奏音提供システム。
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