JP3903755B2 - 印刷装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばインクジェット方式の印刷装置、およびこの印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、インクジェット方式の印刷装置は、用紙の紙送り方向に略直交して往復移動するキャリッジを備え、用紙の紙送りとキャリッジの移動とを交互に行いつつ、一定速度で移動中のキャリッジに装備された印刷ヘッドにより用紙に対してインクを噴射することで印刷を行っている。
【0003】
具体的に言うと、印刷ヘッドには、黒インクのほか、シアン、イエロー、マゼンタのカラーインクを色ごとに噴射するノズル列が、用紙の紙送り方向に真っ直ぐ沿って一定のノズルピッチとなるように形成されている。このノズルピッチは、紙送り方向の印刷解像度として要求されるドット間隔よりも大きく形成されている。そのため、キャリッジ移動とノズル列の長さよりも短い紙送り動作を繰り返すことによって、その列方向に沿う隙間がドットで埋まるように制御している。このように印刷行のすきまを埋めつつ部分的に重ねながら印刷する方式は、インターレース印刷方式と呼ばれている。ちなみに、一般的な印刷ヘッドでは、各色のノズル列が互いにずれることなく一様に並んで配列されているが、互いに隣り合う色のノズル列が半ピッチずれて千鳥配列とした印刷ヘッドもある。
【0004】
ところで、印刷用紙においては、たとえばグロッシーペーパーなどへの印刷時に黒インクの乾きが悪いことが知られている。そのため、インクジェット方式の印刷装置には、黒以外のシアン、イエロー、マゼンタのカラーインクを重ね打ちして黒を表現する混色印刷モードを採用したものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、千鳥配列の印刷ヘッドでは、隣り合うノズル列が列方向に半ピッチずれているため、混色印刷モードを容易に実現することができなかった。たとえば、黒、シアン、イエロー、マゼンタの順にノズル列が千鳥配列されている場合、キャリッジが1回移動する間にシアンとマゼンタを同じドット位置に打つことはできるが、同時に残り1色分のイエローを同じドット位置に打つことはできず、混色印刷モードを実現するには、何らかの工夫が必要であった。
【0006】
その工夫としては、モノクロデータの各ノズル列のインターレースパターンを作成し、キャリッジ移動とノズル列の長さよりも短い紙送り動作を数回繰り返した後に、全ての色のインクを同じドット位置に打つようにすることが考えられるが、カラーのインターレース印刷とほとんど同じ処理となるため、印刷データの処理も複雑で、印刷データのメモリ占有率も高かった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、千鳥配列の印刷ヘッドであっても混色印刷モードを容易に実現することができる印刷装置、およびそのような印刷装置の動作を実現するためのコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明の印刷装置は、用紙の紙送り方向に略直交して往復移動されるキャリッジこのキャリッジに設けられ、用紙に対してインクを噴射して印刷を行うノズル列が黒インクカラーインクの各色に対応して設けられた印字ヘッドと、を備え、前記カラーインクの各色に対応するノズル列は前記紙送り方向に沿って一定のノズルピッチで配置されたノズルによって構成され、前記カラーインクの各色に対応するノズル列には、前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置のノズル列と、それらのノズル列のノズルとは前記紙送り方向におけるノズルの位置が半ピッチずれて配置されたノズル列と、があり、これらのノズル列のノズルのうち、少なくともカラーインクに対応するノズル列のノズルを動作させ、カラーインクを重ね合わせて黒を印刷する混色印刷モードを選択可能に備えた印刷装置であって、前記混色印刷モードが選択されている場合、第1の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて前記用紙の紙送り方向において同一位置にある前記ノズル列のノズルを動作させ、第1の印刷パターンを生成する第1の印刷パターン生成手段と、前記第1の印刷パターン生成手段による動作後、前記一定のノズルピッチの半ピッチ分だけ前記用紙を前記用紙の紙送り方向に紙送りする紙送り手段と、前記紙送り手段による前記用紙の紙送り後、第2の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、前記モノクロ印刷データに基づいて前記第1の印刷パターン生成手段によって動作されたノズルとは前記用紙の紙送り方向下流側に半ピッチずれたノズル列のノズルを動作させ、前記第1の印刷パターンに異なる色合いのインクを重ね打ちして黒パターンを生成する第2の印刷パターン生成手段とを有することを特徴とする。
【0009】
このような印刷装置によれば、たとえば、黒、シアン、イエロー、マゼンタの順にノズル列が千鳥配列されている場合、第1の繰り返し動作でシアンとマゼンタを同じドット位置に打つことで第1の印刷パターンが生成される。その後、ノズル列のずれに相当する半ピッチ分だけ用紙を紙送りすることで、第1の印刷パターンと同じドット位置にイエローのノズル列が相対位置した状態とされる。そして、最終的には、第2の繰り返し動作でイエローを第1の印刷パターンと同じドット位置に打つことで黒パターンが生成される。これにより、千鳥配列の印刷ヘッドであっても、黒の印刷データに基づいて駆動すべきノズル列を考慮して複雑な混色印刷データを生成することなく、黒の印刷データに基づいて混色印刷モードを容易に実現することができる。しかも、第1および第2の繰り返し動作を終えれば、1行分の黒パターンに応じた黒の印刷データが必要無くなるので、その分、黒の印刷データを保持しておくバッファを速やかに解放することができる。
【0010】
また、請求項2に記載した発明の印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置であって、前記第1の印刷パターン生成手段は、前記キャリッジが一方向に移動中、前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置の少なくとも1つのノズル列のノズルを動作させることで前記第1の印刷パターンを生成する一方、これとは逆に、前記第2の印刷パターン生成手段は、前記キャリッジが逆方向に移動中、前記第1の印刷パターン生成手段によって動作されたノズル列のノズルとは前記紙送り方向におけるノズルの位置が前記用紙の紙送り方向下流側に半ピッチずれて配置されたノズル列のノズルを動作させることで前記黒パターンを生成する。
【0011】
このような印刷装置によれば、請求項1に記載の印刷装置による効果に加えて、双方向印刷を1回行うごとに1行分の黒パターンが生成されることで高速化が図られ、しかも、カラーインクが常に一定の色順で重なり合うので、カラーインクが重なり合って見える黒であっても、その色調を見た目に一様とすることができる。
【0012】
さらに、請求項3に記載した発明の印刷装置は、請求項1または2に記載の印刷装置であって、前記第1の繰り返し動作に続いて前記第2の繰り返し動作を終えた後、インターレース印刷方式により前記用紙が所定量紙送りされ、さらにその後、再び前記第1および第2の繰り返し動作が行われる。
【0013】
このような印刷装置によれば、請求項1または2に記載の印刷装置による効果に加えて、インターレース印刷方式により印刷行のすきまを埋めつつ部分的に重ねながら印刷されるので、全体としての印刷結果をノズルピッチよりも細かい印刷解像度で表現することができる。
【0014】
また、請求項4に記載した発明の印刷装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置であって、前記モノクロ印刷データを各色毎の前記ノズル列に対する印刷データとして記憶する記憶手段を備え、前記第2の印刷パターン生成手段による黒パターン生成後に、前記記憶手段に記憶された印刷済みの印刷データを消去する。また、請求項5に記載した発明の印刷装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置であって、前記黒インクに対応するノズル列は前記紙送り方向に沿って前記一定のノズルピッチで配置されたノズルによって構成され、前記カラーインクの各色に対応するノズル列のうち少なくとも一部のノズル列に対して前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置に配置され、前記第1の印刷パターン生成手段若しくは第2の印刷パターン生成手段によって前記カラーインクに対応するノズル列のノズルが動作されるとき、このノズルと用紙の紙送り方向において同一位置に配置された前記黒インクに対応するノズル列のノズルも動作される。
【0015】
請求項4に記載した発明の印刷装置によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、黒パターンを生成するごとにその元となる印刷データが消去されるので、印刷データを記憶しておくメモリを効率良く使用することができる。請求項5に記載した発明の印刷装置によれば、カラーインクが混じり合って見える黒よりも色調を濃くすることができる。
【0016】
さらに、請求項に記載した発明のコンピュータプログラムは、用紙の紙送り方向に略直交して往復移動されるキャリッジこのキャリッジに設けられ、用紙に対してインクを噴射して印刷を行うノズル列が黒インクカラーインクの各色に対応して設けられた印字ヘッドと、を備え、前記カラーインクの各色に対応するノズル列は前記紙送り方向に沿って一定のノズルピッチで配置されたノズルによって構成され、前記カラーインクの各色に対応するノズル列には、前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置のノズル列と、それらのノズル列のノズルとは前記紙送り方向におけるノズルの位置が半ピッチずれて配置されたノズル列と、があり、これらのノズル列のノズルのうち、少なくともカラーインクに対応するノズル列のノズルを動作させ、カラーインクを重ね合わせて黒を印刷する混色印刷モードを選択可能に備えた印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記混色印刷モードが選択されている場合、第1の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて前記用紙の紙送り方向において同一位置にある前記ノズル列のノズルを動作させ、第1の印刷パターンを生成するための第1の印刷パターン生成プログラムと、前記第1の印刷パターン生成プログラムに基づく動作後、前記一定のノズルピッチの半ピッチ分だけ前記用紙を前記用紙の紙送り方向に紙送りするための紙送りプログラムと、前記紙送りプログラムに基づく前記用紙の紙送り後、第2の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、前記モノクロ印刷データに基づいて前記第1の印刷パターン生成手段によって動作されたノズルとは前記用紙の紙送り方向下流側に半ピッチずれたノズル列のノズルを動作させ、前記第1の印刷パターンに異なる色合いのインクを重ね打ちして黒パターンを生成するための第2の印刷パターン生成プログラムとを含むことを特徴とする。
【0017】
このようなコンピュータプログラムによれば、それに基づいてCPUを動作させることにより、請求項1に記載の印刷装置の動作を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る印刷装置を備えたファクシミリ装置の外観斜視図、図2は、ファクシミリ装置の内部断面図である。ファクシミリ装置Aは、インクジェット方式の印刷装置(以下、「インクジェットプリンタ」と呼ぶ)、画像読取装置(以下、「スキャナ」と呼ぶ)、および通信装置などの各機能を複合的に備えたものである。このファクシミリ装置Aは、パーソナルコンピュータなどに接続された状態で単なるインクジェットプリンタやスキャナとしても利用される。また、インクジェットプリンタとスキャナとを連動させることで、コピー機としても利用される。本発明に関係するインクジェットプリンタについて以下に説明する。
【0020】
インクジェットプリンタは、用紙(図示省略)を搬送するための機構と、印刷を施すための機構とに大別される。用紙搬送機構は、用紙搬送経路に沿って配置された、用紙セット部10、給紙ローラ11、用紙分離片12、用紙センサ13、メインローラ14、排紙ローラ15、および用紙排出部16のほか、各ローラ11,14,15を駆動するための図示しないフィードモータなどにより構成される。印刷機構は、用紙の搬送方向にほぼ直交して往復移動するキャリッジ20、キャリッジ20の下部に設けられた印刷ヘッド21、キャリッジ20を支えるスライド軸22とガイドフレーム23、キャリッジ20の移動位置を検出するためのリニアエンコーダ24とエンコーダスリット25のほか、特に図示しないがキャリッジ20を往復移動させるためのDCモータやキャリッジ20に搭載されるインクタンクなどにより構成される。
【0021】
用紙セット部10には、多数枚の用紙が重ね置かれ、各用紙の先端が用紙分離片12に当接した姿勢で給紙待ちの状態とされる。給紙ローラ11が時計方向に回転すると、この給紙ローラ11に接する1枚の用紙が用紙分離片12から離れて内部に送り込まれ、間もなくその先端が用紙センサ13に当接することで用紙の位置が検出される。それから用紙が所定量送り込まれると、用紙の先端がメインローラ14に達し、さらに進むと、メインローラ14と排紙ローラ15との間に用紙が挟まれた状態となり、これにより給紙動作が終わる。その後、メインローラ14と排紙ローラ15とで挟まれた用紙上に印刷ヘッド21を介して印刷が施される。印刷動作の際には、一定幅の印刷を終えるごとにメインローラ14および排紙ローラ15を介して用紙が所定幅だけ紙送りされる。用紙の後端が所定位置に達すると排紙動作が始められ、最終的に用紙全体が排紙ローラ15を介して用紙排出部16に至ることで排紙動作が終わる。
【0022】
キャリッジ20は、図2の紙面を貫く方向に沿って往復移動する。キャリッジ20が1回往復移動する間には、印刷ヘッド21からインクが噴射して印刷動作が行われるが、1回往復移動する間に往きと戻りの2度にわたって印刷を行う双方向印刷と、往きか戻りのいずれか一方向のみに限って印刷を行う片方向印刷とがある。いずれにしても印刷動作は、用紙が紙送りされることなく一時的に停止した状態で、キャリッジ20が一定速度で移動する間に行われる。したがって、用紙の紙送りは、基本的にキャリッジ20が往復移動する途中で方向転換(反転)する際に行われる。このように往復移動するキャリッジ20の位置は、キャリッジ20に一体化されたリニアエンコーダ24が、往復移動経路に沿って固定されたエンコーダスリット25を光学的に読み取ることで検出される。
【0023】
さらに、図3は、キャリッジ20の左側面図、図4は、キャリッジ20の正面図、図5は、キャリッジ20の上面図、図6は、キャリッジ20の下部における印刷ヘッド21を示す下面図であって、これらの図に基づいてキャリッジ20について説明する。
【0024】
キャリッジ20の左側面には、図3に良く示すように、調整レバー26が設けられている。この調整レバー26は、キャリッジ20の下部に設けられた印刷ヘッド21が用紙の紙送り方向に沿って真っ直ぐ沿うように、この印刷ヘッド21を左右方向(図3の紙面を貫く方向)に手動で位置決め調整するためのものである。また、図6に示すように、キャリッジ20の下部における印刷ヘッド21には、インクタンクからのインクを圧電素子などの動作により用紙上へと噴射するための2列のノズル列21A,21Bが設けられている。特に図示しないが、インクタンクは、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの4色ごとに独立している。このうちのブラックとシアンは一方のノズル列21Aを通じて噴射され、イエローとマゼンタは他方のノズル列21Bを通じて噴射される。つまり、ノズル列21Aには、用紙の搬送方向に沿ってブラックのノズルBkとシアンのノズルCとが千鳥状に二列一対となって配列されており、ノズル列21Bには、同じく用紙の搬送方向に沿ってイエローのノズルYとマゼンタのノズルMとが千鳥状に二列一対となって配列されている。
【0025】
図7は、ノズル列の配列形態を説明するための説明図であって、図6および図7に示すように、たとえば、ブラックのノズルBkのピッチTは、1/75インチ程度であり、互いに隣り合うブラックのノズルBkとシアンのノズルCとの縦方向に沿う間隔tは、1/150インチ程度とされる。つまり、互いに隣り合うブラックのノズルBkとシアンのノズルCとは、列方向にノズルピッチTの半分だけずれることで千鳥状に配列されている。これは、他のノズルについても同様とされる。また、各ノズルBk,C,Y,Mの総数は、たとえば75とされている。これにより、キャリッジ20が1回移動する際の印刷幅が大きくとられ、印刷速度の高速化に大きく貢献している。
【0026】
さらに図8は、キャリッジ20が移動する毎の印刷幅と用紙送り量との関係を一例として示した模式図であって、この図を参照して基本的な印刷動作の例として、通常のカラー印刷モードで300dpiの解像度を持つ画像を印刷する手順について説明する。1/75インチのドットピッチを持つノズル列21A,21Bで1/300インチのドット間隔の印刷結果を得るためには、図8に示すように4回のパスで同一領域に印刷すれば良い。このとき、1回目のパスと2,3,4回目のパスでは、同一領域にインクを噴射するのに用いられるノズル列21A,21Bの位置が各々変えられる。このように、同じ紙送りピッチで用紙を搬送しつつ、印刷に使用するノズルを適宜変更しながら一連の動作を繰り返して用紙全体に印刷を施す方式は、インターレース印刷方式と呼ばれている。このような印刷方式によれば、ノズル列21A,21Bが用紙搬送方向に対してずれていても、データの展開方法を変えるだけで対応することができる。
【0027】
ところで、本実施形態のインクジェットプリンタでは、特にグロッシーペーパーに印刷を行う場合、黒インクの乾きが良くないため、通常のカラー印刷モードとは別に、黒以外のシアン、イエロー、マゼンタのカラーインクを重ね打ちして黒を表現する混色印刷モードが採用されている。ところが、図6や図7に示す各ノズルBk,C,Y,Mの配置状況から、キャリッジ20を1回移動させるだけでは、シアンとマゼンタを同じドット位置に重ね打ちできても、イエローを同位置に重ね打ちすることはできない。これは、図6や図7に良く示すように、シアンとマゼンタのノズルC,Mは、列方向にずれることなく一様に並んで配列されているが、イエローのノズルYは、シアンとマゼンタのノズルC,Mに対して半ピッチt(1/150インチ)ずれて配列されているためである。そのため、本実施形態では、混色印刷モードで印刷を行う場合、インターレース印刷方式で印刷行を部分的に重ねつつも、1つの印刷パスについては、双方向印刷の途中でノズル列21A,21Bの半ピッチt分だけ用紙を紙送りすることで、シアン、イエロー、マゼンタの各3色を同じドット位置に重ね打ちしている。
【0028】
図9は、ノズル列21A,21Bの動作に伴って生成される印刷パターンを模式的に説明するための説明図である。混色印刷モードで印刷を行う場合、まず図9の(A1)に示すように、たとえばノズル列21A,21Bが右方向に移動中、互いに千鳥配列の関係にないノズルC,Mのみを駆動させることで、シアン、マゼンタのインクが用紙に対して重ね打ちされる。したがって、この時点では、シアンとマゼンタの混じり合ったカラーパターン(破線で示すパターン)が生成される。
【0029】
その後、用紙がノズル列21A,21Bの半ピッチt分紙送りされることにより、先のカラーパターンに対してノズル列21A,21Bが相対的に半ピッチt分ずらした状態とされる。そして次には、図9の(A2)に示すように、ノズル列21A,21Bが左方向に移動される。この移動中、先に動作した以外のイエローのノズルYが駆動され、イエローのインクが用紙に対して打ち出される。このとき、イエローのノズルYは、シアンとマゼンタが混じり合ったカラーパターンに一致して位置した状態とされる。そのため、イエローのインクは、先のカラーパターンと同位置に定着する。これにより、シアン、イエロー、マゼンタの3色混合による黒パターン(実線で示すパターン)が生成されるのである。
【0030】
上記したように、双方向印刷が1回行われることで黒パターンが生成されるが、さらに続いて次行目の双方向印刷を行うべく、図9の(B1)に示すように、用紙が所定の紙送り量Pをもって紙送りされる。つまり、前回生成された黒パターンとノズル列21A,21Bとの紙送り方向に沿う相対的な位置関係について見ると、紙送り量Pだけずれた状態とされる。この紙送り量Pは、ノズルピッチTと印刷すべき画像の解像度との関係から決まるが、ノズルピッチTよりも解像度の高い画像を印刷する場合には、少なくとも用紙の送り量PはノズルピッチTの整数倍とした値よりずれている必要がある。その後、図9の(B1)および(B2)に示すように、最初の双方向印刷と同様の手順で印刷動作が行われ、カラーパターンの生成、半ピッチt分の紙送りを経て、黒パターンが生成される。
【0031】
さらに、上記と同様にして、図9の(C1),(C2)、および図9の(D1),(D2)に示すように、双方向印刷で黒パターンを生成しつつ、インターレース印刷方式によりすきまを埋めるようにして印刷が繰り返され、最終的には、用紙全体にわたってノズル列21A,21Bの密度よりも細かい印刷解像度からなる印刷結果が得られる。このような印刷結果に含まれる黒パターン部分は、どの部分でもシアンとマゼンタの上にイエローを定着させたものであり、色の定着順が一定であるため、3色のインクが重なり合って見える黒であっても、その色調を見た目に一様とすることができる。なお、上記の説明では特に言及しなかったが、カラーインクが混じり合って見える黒では、若干淡い黒となってしまうため、実際には、イエローのインクを打ち出すのと同時に黒のインクについても若干打ち出している。
【0032】
図10は、ファクシミリ装置Aの回路構成を示したブロック図である。この図に示すように、ファクシミリ装置Aは、CPU30、NCU31、RAM32、モデム33、ROM34、NVRAM(不揮発性RAM:Non-Volatile RAM)35、ゲートアレイ36、コーデック37、DMAC38、読取部41、印刷部42、操作部43、および表示部44などを具備して概略構成されている。CPU30、NCU31、RAM32、モデム33、ROM34、NVRAM35、ゲートアレイ36、コーデック37、およびDMAC38は、バス線47により相互に接続されている。バス線47には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ36には、読取部41、印刷部42、操作部43、および表示部44が接続されている。NCU31には、公衆電話回線48が接続されている。
【0033】
CPU30は、ファクシミリ装置A全体の動作を制御する。NCU31は、公衆電話回線48に接続されて網制御を行う。RAM32は、CPU30の作業領域や印刷データ用のバッファ領域などを提供する。モデム33は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ROM34は、CPU30が実行すべきプログラムなどを記憶している。NVRAM35は、データや各種の情報を記憶する。ゲートアレイ36は、CPU30と各部41〜44とのインターフェイスとして機能する。コーデック37は、ファクシミリデータなどの符号化や復号化を行う。DMAC38は、主にRAM32へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0034】
読取部41は、スキャナにより構成され、CPU30の制御に応じて原稿などからイメージ画像を読み取る。印刷部42は、インクジェットプリンタにより構成され、CPU30の制御に応じて先述した各種の動作を行う。操作部43は、テンキーや各種の操作キーなどを備え、ユーザからの入力信号をCPU30に伝える。表示部44は、たとえば液晶ディスプレイを備え、各種の情報を表示する。
【0035】
要点について簡単に言うと、CPU30は、混色印刷モードが選択されている場合、第1の繰り返し動作としてキャリッジ20を一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて用紙の紙送り方向において同一位置にあるノズル列21A,21Bを動作させ、第1の印刷パターンを生成する第1の印刷パターン生成手段と、第1の印刷パターン生成手段による動作後、ノズル列21A,21Bの半ピッチt分だけ用紙を紙送りする紙送り手段と、紙送り手段による用紙の紙送り後、第2の繰り返し動作としてキャリッジ20を一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて用紙の紙送り方向に半ピッチtずれたノズル列を動作させ、第1の印刷パターンに異なる色合いのインクを重ね打ちして黒パターンを生成する第2の印刷パターン生成手段とを実現している。
【0036】
また、ROM34に記憶されたプログラムは、用紙の紙送り方向に略直交してキャリッジ20を往復移動させ、キャリッジ20に装備された印刷ヘッド21により用紙に対して印刷を行う一方、印刷ヘッド21には、黒インクのほかカラーインクを色ごとに噴射するノズル列21A,21Bを、用紙の紙送り方向に沿って一定のノズルピッチTとしつつも、各ノズル列21A,21Bが半ピッチtずれて千鳥配列となるように備え、これらのノズル列21A,21Bのうち、少なくともカラーインクに対応するノズル列を動作させ、カラーインクを重ね合わせて黒を印刷する混色印刷モードを選択可能に備えた印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、混色印刷モードが選択されている場合、第1の繰り返し動作としてキャリッジ20を一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて用紙の紙送り方向において同一位置にあるノズル列21A,21Bを動作させ、第1の印刷パターンを生成するための第1の印刷パターン生成プログラムと、第1の印刷パターン生成プログラムに基づく動作後、ノズル列21A,21Bの半ピッチ分tだけ用紙を紙送りするための紙送りプログラムと、紙送りプログラムに基づく用紙の紙送り後、第2の繰り返し動作としてキャリッジ20を一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて用紙の紙送り方向に半ピッチtずれたノズル列21A,21Bを動作させ、第1の印刷パターンに異なる色合いのインクを重ね打ちして黒パターンを生成するための第2の印刷パターン生成プログラムとを含むコンピュータプログラムを実現している。
【0037】
次に、動作について説明する。
【0038】
図11は、混色印刷モードにおける印刷処理の流れを示すフローチャート、図12は、印刷モードを選択する際の流れを示すフローチャートである。なお、他のモノクロ印刷モードおよびカラー印刷モードは、従来と同様であるので説明を省略する。また、以下に説明する印刷処理は、便宜上モノクロ印刷とする。ちなみに、カラー印刷であっても、混色印刷モードが選択されている場合には、黒く表現すべき部分にカラーインクを重ね打ちして黒い色調を現すことができる。
【0039】
まず、図12を参照して説明すると、コピーやファクシミリデータの受信時に、印刷すべきデータがモノクロデータであって(S11:YES)、用紙種類として「グロッシー」が選択されている場合には(S12:YES)、混色印刷モードを実行する処理に進み(S13)、この印刷モード選択処理を終える。
【0040】
S12において、用紙種類が「グロッシー」ではなく、他の普通紙などが選択されている場合(S12:NO)、モノクロ印刷モードを実行する処理に進み(S14)、この印刷モード選択処理を終える。
【0041】
S11において、印刷すべきデータがカラーデータの場合(S11:NO)、カラー印刷モードを実行する処理に進み(S15)、この印刷モード選択処理を終える。
【0042】
以上のようにして混色印刷モードが選択されることにより、図11の混色印刷モードによる印刷処理が実行される。
【0043】
図11に示すように、混色印刷モードによる印刷処理においてCPU30は、RAM32に記憶されている印刷データから1パス分の黒の印刷データをインターレースパターンにしたがって読み出す(S1)。
【0044】
そして、CPU30は、1パス分の黒の印刷データに基づいてキャリッジ20を一方向に一定速度で移動させつつ、ノズル列21A,21Bを駆動することでカラーパターンを用紙上に生成させる(S2)。このとき、先述したように、たとえばシアンとマゼンタのノズルC,Mのみが駆動され、シアンとマゼンタのインクが同位置に定着することでカラーパターンが生成される。
【0045】
その後、CPU30は、用紙をノズルピッチ半分tだけ紙送りする(S3)。
【0046】
続いて、CPU30は、上記と同じ1パス分の黒の印刷データに基づいて、キャリッジ20を今度は逆方向に一定速度で移動させつつ、ノズル列21A,21Bを駆動することで黒パターンを用紙上に生成させる(S4)。このときには、先述したように、たとえばイエローのノズルYが駆動され、先のカラーパターンと同位置にイエローのインクが定着することで黒パターンが生成される。なお、イエローのノズルYを駆動する際には、黒のノズルについても駆動し、イエローのインクとともに黒のインクをカラーパターンに重ね打ちしても良い。
【0047】
以上のような双方向印刷により1パス分の黒パターンを生成すると、CPU30は、そのためにバッファから読み出した1パス分の黒の印刷データを消去する(S5)。つまり、双方向印刷を1回終えるごとに1パス分の黒の印刷データがRAM32から消去され、印刷データを保持しておくメモリ領域が速やかに解放されることとなる。
【0048】
さらにその後、CPU30は、次のパスの印刷を続けて行うために、用紙を所定量P紙送りする(S6)。この時点で紙送りされる量Pは、たとえばノズル列21A,21Bの全長をちょうど1/4倍した距離(ノズルピッチTの整数倍)に、ノズルピッチTの1/4の距離を加えた長さとされる。そうした場合、前回の黒パターンとそれに続いて生成される黒パターンとは、ほぼノズルピッチTの1/4だけ紙送り方向にずれた状態となる。
【0049】
最終的に、CPU30は、バッファに印刷すべき印刷データが残っているか否か判断し(S7)、残っていない場合(S7:NO)、この印刷処理を終える。
【0050】
一方、バッファに印刷すべき印刷データが残っている場合(S7:YES)、CPU30は、再びS1に戻って一連の動作を繰り返す。つまり、上記S1からS7までの一連の動作が繰り返し行われることで、インターレース印刷方式が実現されるのである。また、上記S1からS5までの一連の動作が1回行われることにより、双方向印刷での1パス分に相当する黒パターンが生成されるのである。
【0051】
したがって、上記インクジェットプリンタを備えたファクシミリ装置Aによれば、印刷ヘッド21において黒、シアン、イエロー、マゼンタの順に各ノズルB,C,Y,Mが千鳥配列されていても、シアンとマゼンタを同じドット位置に重ね打ちしてカラーパターンを生成することができる。その後、ノズルピッチTの半ピッチt分だけ用紙を紙送りすることで、カラーパターンと同じドット位置にイエローのインクを重ね打ちして黒パターンを生成することができ、千鳥配列の印刷ヘッド21であっても混色印刷モードを容易に実現することができるのである。
【0052】
しかも、双方向印刷で1パス分の黒パターンを生成し終えた直後には、そのために用いられた黒の印刷データがもはや必要無くなり、バッファから消去されるので、その分、黒の印刷データを保持しておくバッファを速やかに解放することができ、メモリを介した印刷データの入出力処理を効率良く実行することができる。また、複雑なカラーと同等なインターレースデータを作成する必要もないので、印刷までの時間を短くすることができる。
【0053】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0054】
本発明に係るインクジェットプリンタは、ファクシミリ装置Aに組み込まれたものであるが、単体としてのインクジェットプリンタであっても良い。また、インクの色も4色に限られるものではない。
【0055】
上記実施形態中に示した数値は、あくまでも一例であって、本発明の特徴的事項から逸脱しない限りは、設計仕様に応じて適当な数値を採用することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明の印刷装置によれば、たとえば、黒、シアン、イエロー、マゼンタの順にノズル列が千鳥配列されている場合、第1の繰り返し動作でシアンとマゼンタを同じドット位置に打つことで第1の印刷パターンが生成される。その後、ノズル列のずれに相当する半ピッチ分だけ用紙を紙送りすることで、第1の印刷パターンと同じドット位置にイエローのノズル列が相対位置した状態とされる。そして、最終的には、第2の繰り返し動作でイエローを第1の印刷パターンと同じドット位置に打つことで黒パターンが生成される。これにより、千鳥配列の印刷ヘッドであっても、黒の印刷データに基づいて駆動すべきノズル列を考慮して複雑な混色印刷データを生成することなく、混色印刷モードを容易に実現することができる。しかも、第1および第2の繰り返し動作を終えれば、1行分の黒パターンに応じた黒の印刷データが必要無くなるので、その分、黒の印刷データを保持しておくバッファを速やかに解放することができる。
【0057】
また、請求項2に記載した発明の印刷装置によれば、請求項1に記載の印刷装置による効果に加えて、双方向印刷を1回行うごとに1行分の黒パターンが生成されることで高速化が図られ、しかも、カラーインクが常に一定の色順で重なり合うので、カラーインクが重なり合って見える黒であっても、その色調を見た目に一様とすることができる。
【0058】
さらに、請求項3に記載した発明の印刷装置によれば、請求項1または2に記載の印刷装置による効果に加えて、インターレース印刷方式により印刷行のすきまを埋めつつ部分的に重ねながら印刷されるので、全体としての印刷結果をノズルピッチよりも細かい印刷解像度で表現することができる。
【0059】
また、請求項4に記載した発明の印刷装置によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、黒パターンを生成するごとにその元となる印刷データが消去されるので、印刷データを記憶しておくメモリを効率良く使用することができる。また、請求項5に記載した発明の印刷装置によれば、カラーインクが混じり合って見える黒よりも色調を濃くすることができる。
【0060】
さらに、請求項に記載した発明のコンピュータプログラムによれば、それに基づいてCPUを動作させることにより、請求項1に記載の印刷装置の動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷装置を備えたファクシミリ装置の外観斜視図である。
【図2】 ファクシミリ装置の内部断面図である。
【図3】 キャリッジの左側面図である。
【図4】 キャリッジの正面図である。
【図5】 キャリッジの上面図である。
【図6】 キャリッジの下部における印刷ヘッドを示す下面図である。
【図7】 ノズル列の配列形態を説明するための説明図である。
【図8】 キャリッジが移動する毎の印刷幅と用紙送り量との関係を一例として示した模式図である。
【図9】 ノズル列の動作に伴って生成される印刷パターンを模式的に説明するための説明図である。
【図10】 ファクシミリ装置の回路構成を示したブロック図である。
【図11】 混色印刷モードにおける印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】 印刷モードを選択する際の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 用紙セット部
11 給紙ローラ
12 用紙分離片
13 用紙センサ
14 メインローラ
15 排紙ローラ
16 用紙排出部
20 キャリッジ
21 印刷ヘッド
21A,21B ノズル列
22 スライド軸
23 ガイドフレーム
24 リニアエンコーダ
25 エンコーダスリット
26 調整レバー
30 CPU
31 NCU
32 RAM
33 モデム
34 ROM
35 NVRAM
36 ゲートアレイ
37 コーデック
38 DMAC
41 読取部
42 印刷部
43 操作部
44 表示部
A ファクシミリ装置

Claims (6)

  1. 用紙の紙送り方向に略直交して往復移動されるキャリッジこのキャリッジに設けられ、用紙に対してインクを噴射して印刷を行うノズル列が黒インクカラーインクの各色に対応して設けられた印字ヘッドと、を備え、
    前記カラーインクの各色に対応するノズル列は前記紙送り方向に沿って一定のノズルピッチで配置されたノズルによって構成され、
    前記カラーインクの各色に対応するノズル列には、前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置のノズル列と、それらのノズル列のノズルとは前記紙送り方向におけるノズルの位置が半ピッチずれて配置されたノズル列と、があり、これらのノズル列のノズルのうち、少なくともカラーインクに対応するノズル列のノズルを動作させ、カラーインクを重ね合わせて黒を印刷する混色印刷モードを選択可能に備えた印刷装置であって、
    前記混色印刷モードが選択されている場合、第1の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて前記用紙の紙送り方向において同一位置にある前記ノズル列のノズルを動作させ、第1の印刷パターンを生成する第1の印刷パターン生成手段と、
    前記第1の印刷パターン生成手段による動作後、前記一定のノズルピッチの半ピッチ分だけ前記用紙を前記用紙の紙送り方向に紙送りする紙送り手段と、
    前記紙送り手段による前記用紙の紙送り後、第2の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、前記モノクロ印刷データに基づいて前記第1の印刷パターン生成手段によって動作されたノズルとは前記用紙の紙送り方向下流側に半ピッチずれたノズル列のノズルを動作させ、前記第1の印刷パターンに異なる色合いのインクを重ね打ちして黒パターンを生成する第2の印刷パターン生成手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1の印刷パターン生成手段は、前記キャリッジが一方向に移動中、前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置の少なくとも1つのノズル列のノズルを動作させることで前記第1の印刷パターンを生成する一方、これとは逆に、前記第2の印刷パターン生成手段は、前記キャリッジが逆方向に移動中、前記第1の印刷パターン生成手段によって動作されたノズル列のノズルとは前記紙送り方向におけるノズルの位置が前記用紙の紙送り方向下流側に半ピッチずれて配置されたノズル列のノズルを動作させることで前記黒パターンを生成する、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1の繰り返し動作に続いて前記第2の繰り返し動作を終えた後、インターレース印刷方式により前記用紙が所定量紙送りされ、さらにその後、再び前記第1および第2の繰り返し動作が行われる、請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記モノクロ印刷データを各色毎の前記ノズル列に対する印刷データとして記憶する記憶手段を備え、前記第2の印刷パターン生成手段による黒パターン生成後に、前記記憶手段に記憶された印刷済みの印刷データを消去する、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記黒インクに対応するノズル列は前記紙送り方向に沿って前記一定のノズルピッチで配置されたノズルによって構成され、前記カラーインクの各色に対応するノズル列のうち少なくとも一部のノズル列に対して前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置に配置され、前記第1の印刷パターン生成手段若しくは第2の印刷パターン生成手段によって前記カラーインクに対応するノズル列のノズルが動作されるとき、このノズルと用紙の紙送り方向において同一位置に配置された前記黒インクに対応するノズル列のノズルも動作される、請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 用紙の紙送り方向に略直交して往復移動されるキャリッジこのキャリッジに設けられ、用紙に対してインクを噴射して印刷を行うノズル列が黒インクカラーインクの各色に対応して設けられた印字ヘッドと、を備え、前記カラーインクの各色に対応するノズル列は前記紙送り方向に沿って一定のノズルピッチで配置されたノズルに よって構成され、前記カラーインクの各色に対応するノズル列には、前記紙送り方向におけるノズルの位置が同一位置のノズル列と、それらのノズル列のノズルとは前記紙送り方向におけるノズルの位置が半ピッチずれて配置されたノズル列と、があり、これらのノズル列のノズルのうち、少なくともカラーインクに対応するノズル列のノズルを動作させ、カラーインクを重ね合わせて黒を印刷する混色印刷モードを選択可能に備えた印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記混色印刷モードが選択されている場合、第1の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、モノクロ印刷データに基づいて前記用紙の紙送り方向において同一位置にある前記ノズル列のノズルを動作させ、第1の印刷パターンを生成するための第1の印刷パターン生成プログラムと、
    前記第1の印刷パターン生成プログラムに基づく動作後、前記一定のノズルピッチの半ピッチ分だけ前記用紙を前記用紙の紙送り方向に紙送りするための紙送りプログラムと、
    前記紙送りプログラムに基づく前記用紙の紙送り後、第2の繰り返し動作として前記キャリッジを一定速度で移動させるとともに、前記モノクロ印刷データに基づいて前記第1の印刷パターン生成手段によって動作されたノズルとは前記用紙の紙送り方向下流側に半ピッチずれたノズル列のノズルを動作させ、前記第1の印刷パターンに異なる色合いのインクを重ね打ちして黒パターンを生成するための第2の印刷パターン生成プログラムとを含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
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