JP3903303B2 - ピンホール検知機能付き包装体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はピンホール検知機能付き包装体、より詳しくは例えばアミノ酸輸液などの酸素と接触して劣化する医薬用水溶液を収容した容器包装体であって、該包装体におけるピンホール発生などのトラブルを容易に目視確認できるピンホール検知機能を備えた上記包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品、飲料、医薬品、化粧品などの内容物を長期間保存する一般的な方法としては、これらの内容物をガス非透過性の包装材料で包装し、包装体内を窒素、二酸化炭素、それらの混合ガスなどでガス置換する技術が知られている。
【0003】
特に、医薬品分野においては、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの各種プラスチック製の容器に薬液を収容し、該容器をガス非透過性の二次容器(外容器乃至包装容器)に収容乃至包装し、上記容器と外容器との空間部を炭酸ガスで置換して、内容薬液を安定に保存する二重包装技術が開発されている(例えば、特開平5-49675号公報、特開平5-261141号公報、特開平6-339512号公報など参照)。
【0004】
しかしながら、このような容器包装体といえども、包装材自体の欠陥、例えば運搬過程などの流通時における衝撃などによって包装材にピンホールが発生したり、シール不良などによってシール部が剥離する場合(以下、これらを単に「ピンホール発生」という)には、包装体内の置換ガスの流出と包装体外からの酸素などの流入によって、内容物の酸化による変質、腐敗などが起こる欠点は避けられない。このような内容物の変質、腐敗などが見過ごされて製品が流通、利用される場合、特に医薬品などにおいては、その利用によって、患者に重大な悪影響を与える弊害があり、このような製品は速やかに廃棄されるべきであり、誤って患者に投与されることがあってはならない。
【0005】
このようなピンホール発生による内容物の変質、異常を検知する手段としては、例えば二次容器内に「エージレス」(三菱瓦斯化学株式会社製)のような酸素吸収剤と「エージレスアイ」(三菱瓦斯化学株式会社製)のような酸素検知剤とを封入する手段が試みられている。この手段によれば、酸素吸収剤の作用によって無酸素状態となっている二次容器内に、ピンホール発生により外部から酸素が侵入すれば、酸素検知剤がこの侵入酸素を検知し、かくしてピンホール発生を知ることができる。しかるに、この試みは、酸素吸収剤および酸素検知剤の取り扱いに注意を要する欠点、特に包装作業時などにこれらが酸素に触れないような特殊な操作が必要である欠点があり、このような欠点のない新しい技術の開発が当業界で要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、食品、飲料、医薬品、化粧品などの内容物を長期間保存することができる容器包装体であって且つ包装材のピンホール発生を検知することができるピンホール検知部材を備えた新しい容器包装体を提供することにある。
【0007】
本発明者らは、例えばアミノ酸輸液などを内容物としてガス透過性容器に収容し、この容器をガス非透過性包装材で包装するときには、包装体内は上記内容物から発生する塩化水素ガス、酢酸ガス、亜硫酸ガスなどの酸性ガス雰囲気となっており、包装材にピンホールが発生すれば、包装体内より酸性ガスが流出し、この酸性ガス雰囲気の変化を検知することができれば、ピンホール発生を検知できるとの知見を得、この知見に基づいて、新しいピンホール検知部材を備えた下記要旨の本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、以下の点にある。
(1) 内容物を収容したガス透過性容器をガス非透過性包装材にて包装してなり且つ包装体内が酸性ガス雰囲気となる包装体において、上記包装材のピンホール発生による包装体内のガス雰囲気変化を色調変化により検知するピンホール検知部材を備えたことを特徴とするピンホール検知機能付き包装体。
(2) ピンホール検知部材がpH指示薬を含む水溶液または有機溶媒溶液を担体に保持させたものである上記(1)に記載の包装体。
(3) ピンホール検知部材がpH指示薬を含む水溶液または有機溶媒溶液に結合剤を配合したインキ組成物の塗膜形態である上記(1)に記載の包装体。
(4) ピンホール検知部材が上記(3)に記載のインキ組成物を支持体に塗工した形態である前記(1)に記載の包装体。
(5) ピンホール検知部材が上記(3)に記載のインキ組成物を前記包装材の内表面に塗工したものである前記(1)に記載の包装体。
(6) ピンホール検知部材が上記(3)に記載のインキ組成物を前記容器の外表面に塗工したものである前記(1)に記載の包装体。
(7) pH指示薬が濃度100-20000ppmのo-クレゾールレッド、m-クレゾールパープル、フェノールレッド、フェノールフタレインおよびチモールブルーからなる群から選ばれる少なくとも1種である前記(1)-(6)のいずれかに記載の包装体。
(8) 内容物が酸性ガスを発生する薬液である前記(1)に記載の包装体。
(9) 酸性ガスが硫化水素、塩化水素ガスまたは酢酸ガスである前記(8)に記載の包装体。
(10) ガス非透過性包装材が内容物を収容したガス透過性容器と共に酸性ガスを発生する物質を包装してなる前記(1)に記載の包装体。
(11) 包装体内が酸性ガスの充填によって酸性ガス雰囲気となる前記(1)に記載の包装体。
(12) 内容物が酸素と接触して酸化劣化する食品、飲料、医薬品および化粧品からなる群から選ばれるものである前記(1)に記載の包装体。
(13) 内容物が、アミノ酸輸液、糖質薬液、ビタミン含有薬液、脂肪乳剤および抗生物質製剤からなる群から選択されるものである上記(12)に記載の包装体。
(14) ガス透過性容器が連通可能な隔壁を有する少なくとも2室からなる容器である前記(1)に記載の包装体。
【0009】
本発明包装体は、上記構成を採用したことに基づいて、第1に、プラスチック製などのガス透過性容器の利用に基づいて、破損しにくく大容量化が容易で且つ軽量化を図り得る利点がある。第2に、ガス非透過性包装材を利用し、包装体内を酸性ガス雰囲気とし且つ包装体内にピンホール検知部材を設けたことに基づいて、包装材のピンホール発生トラブルおよびこれによる内容物の変質、劣化などを容易に目視確認することができる。第3に、本発明包装体は、無酸素雰囲気などの特殊な条件下での操作などを要することなく通常の操作で容易に製造できる利点がある。
【0010】
上記利点の他に、例えば内容物として酸性ガスを発生する薬液を利用する場合は、薬液から発生する酸性ガスによって包装体内は自ずと酸性ガス雰囲気となるため、改めて包装体内に酸性ガスを導入する必要はなく、その製造操作などはより簡便である利点がある。しかも、本発明に利用するピンホール検知部材は、例えば100ppbオーダーの非常に低濃度の酸性ガスを検知することができるものであり、その感度が良好である利点もある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明包装体につき詳述すれば、本発明包装体の適用に適した内容物には、長期保存が望まれる食品、飲料、医薬品、化粧品などが包含される。これらの内でも酸素と接触して酸化、劣化を受けるもの、薬効が失われるものなどが好ましい。具体的には、上記食品には、例えばお茶、コーヒー、チーズ、ハム、味噌、生肉などが挙げられる。飲料としては、例えば濃厚流動食などが挙げられる。医薬品としては、栄養補給のための、アミノ酸、糖質、脂質、ビタミン類などを含む輸液(アミノ酸薬液、糖質薬液、ビタミン含有薬液など)、脂肪乳剤、抗生物質製剤などが挙げられる。化粧品には、ビタミン、脂質などを含むものが含まれる。
【0012】
これらの内でも、例えば高カロリー輸液用糖・アミノ酸・電解質液は、酸性ガスを発生するものであり、これを内容物とするときには包装体内に別個に酸性ガスを収容せずとも、内容物から発生する酸性ガスによって包装体内は酸性ガス雰囲気となるため、本発明に特に好適である。
【0013】
即ち、上記糖・アミノ酸・電解質液を構成するアミノ酸、例えばアルギニン、ヒスチジン、リジンなどは、通常、塩酸塩、酢酸塩などの有機酸塩の形態で配合され、また、この液には薬液成分の酸化分解防止のために亜硫酸水素ナトリウムなどの添加剤が配合され、更にPH調整のために、例えば氷酢酸などの有機酸が配合される。これらの有機酸塩、亜硫酸塩、有機酸などは、そのまま酸性ガスとして揮散し、また分解して亜硫酸ガス、硫化水素ガス、有機酸ガスなどのガスを発生する。
【0014】
本発明において、酸性ガスとは、上記有機酸塩、亜硫酸塩などの分解によって発生する亜硫酸ガス、硫化水素ガスなどの水に溶けて酸性を示すガスおよび気化(蒸発、ガス化)した状態の上記有機酸など自体をいう。従って、酸性ガスを発生する物質は、上記有機酸塩および亜硫酸塩を含む。また、酸性ガスを発生する薬液は、気化(蒸発、ガス化)して酸性ガスとなる成分および/または分解によって酸性ガスを発生する成分を含む薬液をいう。なお、本発明では、このような酸性ガスおよび酸性ガスを発生する物質の種類および個々の発生ガス量は重要ではなく、それらの総濃度、特にpHに変化を与える総量としての濃度が重要である。これは、予め酸性ガス発生薬液から発生するガスを水に溶解してそのpHを調べるなどの操作により容易に測定することができる。
【0015】
本発明において内容物を収容(充填、封入)するためのガス透過性容器としては、従来より例えば医療分野で用いられている各種のものを使用することができる。その材質としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)などのプラスチックスを挙げることができる。上記容器はこれら各樹脂製のボトル、バッグ形態などであってもよく、また、これら各樹脂を適当な比率でブレンドした混合物からなる容器であってもよい。更に各樹脂フィルムをラミネートした積層体からなる容器であってもよい。上記容器は、通常、約500ml/m2・24hr以上の酸性ガス透過率を有するものであるのが好ましい。このようなガス透過率を有する容器をガス透過性容器という。
【0016】
上記の内で、特に低密度ポリエチレン(LDPE)、未延伸ポリプロピレンなどは、優れたヒートシール性を有しており、ガス透過性容器として好適である。上記ヒートシール性は、薬液を容器に充填・熔閉するときに、容易に密封性を保証する利点がある。
【0017】
ガス透過性容器の形状、大きさなどには特に制限はなく、一般には長方形や円筒形のものがよく用いられる。それらの内容量は一般的には約20ml程度から3 l程度の範囲が汎用される。
【0018】
本発明においてガス透過性容器は、また、連通可能な隔壁を有する少なくとも2室からなるバッグであることもできる。かかるバッグは、既に知られており、例えば2室の連通部を閉鎖する手段が設けられたもの(特公昭63-20550号公報、実公昭63-17474号公報など参照)、2室を区画するシール部が押圧により連通できるもの(特開昭63-309263号公報、特開平2-4671号公報など参照)などを例示することができる。これらのバッグは、例えば、混合して保存すると不安定な2以上の液剤、例えば、糖液とアミノ酸液などを内容物とする場合に適している。即ち、このバックでは少なくとも1室に、糖液を収容し、他室にアミノ酸を収容して、両者を用時混合して利用することができる。これによって両者の混合による品質低下のおそれをできるだけ回避することができる。
【0019】
上記少なくとも2室からなるバッグへの収容に適した液剤の具体例としては、糖・電解質・アミノ酸液「アミノフリード」(大塚製薬社製)を例示できる。これは上室にアミノ酸液、下室に糖・電解質液を収容したバッグ形態となっており、上室または下室を両手で押して隔壁を開通して両液を混合後に、実用される。
【0020】
ガス非透過性包装材における「ガス非透過性」とは、厳密にガスを透過しないという意味ではなく、そのガス透過性が前記容器のそれよりも低いことを意味する。そのガス透過性は、通常、約50ml/m2・24hr以下の酸性ガス透過率であるのが好ましい。
【0021】
従って、例えば前記容器と同一の材質でもその厚みが大きい場合には、本発明にいうガス非透過性包装材として利用し得る場合がある。本発明に利用するガス非透過性を有する包装材の材質としては、通常包装材として汎用されている、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアミド(PA)、ポリエステル、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)などを挙げることができる。また、これらの材質のフィルム表面に酸化珪素、酸化アルミニウムなどの無機物を蒸着させたもの、これら各種材質の多層フィルム(ラミネートフィルム)なども、本発明包装材として有利に利用することができる。なお、これらの包装材は、後述するように、これによって包装したピンホール検知部材の色調変化を外部から容易に目視確認できるように、透明性を有するものから選択される。
【0022】
これら包装材の形状、大きさなどは前記ガス透過性容器を収容できることを前提として特に制限されるものではない。一般には、該容器の収容後に容器との間に酸性ガス含有ガスを封入できる充分な空間部を形成させ得る形状、大きさなどとされるのがよい。具体的には通常、前記ガス透過性容器の約1.2-3倍容量程度の大きさであるのが望ましい。
【0023】
本発明包装体においては、包装体(上記容器と包装材との空間部)内は、酸性ガス雰囲気となっていることが重要である。
【0024】
前述したように、内容物として、酸性ガスを発生する薬液、例えば糖・アミノ酸・電解質液などを利用する場合、該内容物を収容した容器を包装材で密封包装すると、包装体内は内容物から発生する酸性ガスによって、通常約10ppb程度以上、一般には10ppm程度の酸性ガスが存在する雰囲気となっている。従ってこの場合、特に酸性ガス雰囲気とする手段を講じる必要はない。
【0025】
尚、本発明において酸性ガス雰囲気とは、上記のように、約10ppb程度のオーダー以上の酸性ガスが存在する雰囲気をいう。
【0026】
酸性ガス発生を伴わない内容物につき、本発明を適用する場合、適当な手段によって、上記空間部を酸性ガス雰囲気とする。この酸性ガス雰囲気の調整手段としては、酸性ガスを発生する物質および/または酸性ガスを、内容物を収容した容器と共に、包装体内に収容(または充填)する手段を採用することができる。
【0027】
その一つの手段としては、より詳しくは、所望の酸性ガスを発生する物質或いは酸性ガス自体またはこれと窒素ガスなどとの混合ガスを、上記空間部に封入する方法が採用できる。この方法において、用いられる酸性ガスを発生する物質としては、有機酸およびその塩類の溶液が好ましい。有機酸の代表例としては酢酸を例示できる。有機酸の塩としては、例えばナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩類、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩類などを挙げることができる。有機酸およびその塩類溶液の封入量は、包装体内容積、特に空間部容積に応じて適宜決定される。通常、上記容積内に約10ppb以上の酸性ガスが存在するものとされるのがよい。より好ましくは、約100ppb以上の酸性ガスが存在するものとされるのがよい。
【0028】
上記包装体内(空間部)を酸性ガス雰囲気とするための他の手段としては、例えば100%エタノール中に酢酸を1%程度となるように混ぜた液の約10μl-1ml程度を上記空間部に噴霧する手段を挙げることができる。この場合、空間部容積1 lに対して上記10μlの噴霧で、空間部の酸性ガス濃度は100ppbとなる。
【0029】
本発明に従う、内容物の容器への収容(充填、滅菌など)、包装材による容器の包装などは、通常の注射液剤の製造に利用されるこれらの各操作に従って行うことができる。
【0030】
本発明包装体は、更に、その包装材のピンホール発生による包装体内のガス雰囲気変化を色調変化により検知するピンホール検知部材を備えることを必須とする。
【0031】
ここで、ピンホール検知部材は、pH指示薬を含む水溶液または有機溶剤溶液を濾紙、セルロースなどの適当な担体に保持(含浸)させた形態、およびpH指示薬を含む水溶液または有機溶剤溶液に結合剤を配合したインキ組成物の塗膜形態を利用することができる。前者は、そのままでまたはガス透過性フィルムで包装されて、内容物を収容したガス透過性容器と共に、ガス非透過性包装材にて包装される。即ち、このピンホール検知部材は、容器と包装材との空間部に配置される。後者は、インキ組成物を支持フィルムなどの適当な支持体に塗工後、この支持体を上記担体と同様に空間部に配置する態様と、上記支持体として内容物を収容した容器または該容器を包装する包装材を利用して、これらにインキ組成物を塗工する態様とを包含する。
【0032】
これらのピンホール検知部材において、pH指示薬としては、ピンホール検知部材のpH変化を色調変化により指示できる各種の酸塩基指示薬から選択することができる。好ましい色調変化域pHは約2-8の範囲である。
【0033】
好ましいpH指示薬は、更に(1)変色域が狭いこと、(2)発色強度が大きいこと、(3)変色の方向が適切であること(目立たない色から目立つ色へ)、(4)衛生性に優れること(物質自体の安全性が高く、移行性がないこと)、(5)安定性がよく、長期に亘って初期の変色能を保持することなどの性質を具備するものから選択される。該pH指示薬の例としては、例えばコンゴーレッド(pH3.0-5.0で青色からピンク色に変色)、ブロモクレゾールグリーン(pH3.8-5.4で黄色から青色に変色)、メチルレッド(pH4.2-6.3で赤色から黄色に変色)、クロロフェノールレッド(pH5.0-6.6で黄色から赤色に変色)、ブロモクレゾールパープル(pH5.2-6.8で黄色から紫色に変色)、ブロモチモールブルー(pH6.0-7.6で黄色から青色に変色)、ニュートラルレッド(pH6.8-8.0で赤色から黄色に変色)、フェノールレッド(pH6.8-8.4で黄色から赤色に変色)、o-クレゾールレッド(pH7.2-8.8で黄色から赤色に変色)、α-ナフトールフタレイン(pH7.3-8.7で桃色から緑色に変色)、クルクミン(pH7.4-8.6で黄色から赤みがかった褐色に変色)、m-クレゾールパープル(pH7.4-9.0)で黄色から青紫色に変色)、エチレンビス(2,4-ジニトロ-フェニル)アセテート(pH7.5-9.1で無色から青色に変色)、チモールブルー(pH8.0-9.6で黄色から青色に変色)、p-キシレノールブルー(pH8.0-9.6で無色から青色に変色)、フェノールフタレイン(pH8.3-10.0で無色から赤色に変色)などを例示することができる。その他、オレンジI、アウリンなども上記pH指示薬として利用することができる。これらの内でも、o-クレゾールレッド、m-クレゾールパープル、フェノールレッド、フェノールフタレインおよびチモールブルーは好適である。これらのpH指示薬は、その1種を単独で用いる必要はなく、2種以上を組合せて用いることも可能である。この組合せによってより鮮明な変色を可能とする場合がある。
【0034】
pH指示薬を溶解するための有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、これらの混合溶媒などを例示できる。
【0035】
pH指示薬の濃度は、色調変化が目視観察しやすいものであればよく、例えば、水溶液または有機溶媒溶液中に約100-20000ppmのpH指示薬が含まれる濃度とすれば指示体として十分にその機能を果たし得る。
【0036】
また、pH指示薬を含む水溶液または有機溶剤溶液は、そのphを上記pH指示薬の色調変化領域に調節するためのpH調節剤、例えば、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリなどを適宜配合することができる。
【0037】
pH指示薬を含む水溶液または有機溶剤溶液を担体に保持させた形態の本発明ピンホール検知部材をガス透過性フィルムで包装して、内容物を収容したガス透過性容器と共に、ガス非透過性包装材にて包装する態様において、利用されるガス透過性フィルム製の包装材、例えば小袋(小容器)は、常法に従って製造することができる。その際用いられる小袋の材質は、前述した内容物を収容した容器におけるそれと同じかそれ以上のガス透過性を有するものから選択できる。例えばこの小袋は、縦型3方シール機、縦型ピロー包装機、ロータリーパッカーなどを用いて、製袋、充填、シールを連続して行う方法により製造することができる。かかる方法を利用する場合、特に小袋の材質は、機械適性の点からラミネートフィルムであるのが好ましく、ポリプロピレン(外側)とポリエチレン(内側)とのラミネートフィルム、ポリ-4-メチル-1-ペンテン(外側)とポリエチレン(内側)とのラミネートフィルムなどであるのが好ましい。いずれの材質の場合も、これらの小袋は、これに収容したピンホール検知部材の色調変化が外部から目視判別できるように、透明性の高いものであるのが好ましい。
【0038】
また、担体に保持させた形態のピンホール検知部材において、用いられる担体としては、該ピンホール検知部材を構成する水溶液または有機溶媒溶液を含浸保持でき且つpH指示薬およびピンホール検知部材を配置した空間部に存在する酸性ガスと反応しないものから選択される。好ましい担体の例としては、例えば濾紙、結晶セルロース、珪藻土、タルク、モンモリナイト、ベントナイト、カオリナイト、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、澱粉などを挙げることができる。
【0039】
担体への上記水溶液または有機溶媒溶液の保持は、常法に従い両者を単に接触させるだけで行い得る。水溶液または有機溶媒溶液の保持量は、特に制限されず任意に決定できる。通常約5-70重量%の範囲から選ばれるのが適当である。このものは、引き続き常法に従い乾燥して、乾燥形態のピンホール検知部材とすることもできる。この場合、乾燥後の水溶液または有機溶剤溶液の保持量は約5重量%もしくはそれ以下となる場合があるが、該ピンホール検知部材を配置する雰囲気中には適度の湿度があり、この湿度によってピンホール検知部材としての機能、即ちpH変化に対応して色調が変化する特徴が損なわれる心配はない。
【0040】
上記担体に保持させた形態のピンホール検知部材は、より具体的には約100μgのpH指示薬(例えばメタクレゾールパープル)を結晶セルロースに保持させた場合を例にとれば、空間部容積100ml当たりにその約0.5-1.0gとなる量をそのままで或いは前述したように小袋に入れて配置することができる。
【0041】
尚、担体に保持させた形態のピンホール検知部材の調製に当たっては、pH指示薬の色調変化を安定化させるための保湿剤、例えばグリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどの適当量、例えば約10w/v%程度までを適宜添加配合することもできる。
【0042】
次に、インキ組成物の塗膜形態であるピンホール検知部材につき詳述すれば、該ピンホール検知部材は、例えばpH指示薬を含む水溶液または有機溶媒溶液に結合剤を配合してインキ組成物を調製し、これを適当な支持体に塗工することにより調製される。ここで結合剤としては、例えばポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの酢酸ビニル鹸化物、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、酢酸ビニル部分鹸化物などを挙げることができる。また、支持体としては、例えばPET、ポリアミド、紙などのフィルム乃至シート状物を挙げることができる。この支持体としては、より有利には、内容物を収容した容器およびこれを包装する包装材を利用することができる。
【0043】
上記結合剤は、通常、水溶液または有機溶媒溶液中に約20-40重量%となる範囲で配合される。
【0044】
結合剤を利用するインキ組成物の調製は常法に従うことができる。得られるインキ組成物の支持体への塗工も常法に従い、例えばスクリーン印刷、凹版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などの印刷法;ロールコーティング、スプレーコーティングなどのコーティング法;ディッピイング法などに従って実施することができる。
【0045】
インキ組成物の支持体への塗工量は、通常、空間部100ml当たり1μg-1mg程度とすることができ、これによって本発明所期の効果を奏し得る。
【0046】
インキ組成物には、必要に応じて、インキの塗工性向上のためにこの種インキ組成物に通常慣用されている通常の添加剤、例えば界面活性剤、ニス、分散剤(例えばイソプロピルアルコールなど)などを添加することができる。また、前述した担体に保持させた形態のピンホール検知部材と同様に、pH調整剤、保湿剤などを適宜添加することも可能である。
【0047】
インキ組成物の塗膜形態であるピンホール検知部材の好ましい態様としては、支持体として内容物を収容した容器および/または該容器を包装する包装材を利用して、これらの空間部を構成する面、即ち容器の外表面および包装材の内表面の少なくとも一方に、前述したインキ組成物の塗膜を塗工する態様を挙げることができる。
【0048】
この容器または包装材へのインキ組成物の塗工は、前記した支持体へのインキ組成物の塗工と同様にして実施できる。塗工部位は、容器外表面および包装材内表面の全面である必要はなく、それらの少なくとも一部であることができる。従って、この塗工は例えばスクリーン印刷などによって、任意の文字、絵柄などのパターンとして印刷することもできる。塗工量(塗膜厚さ)は、約0.001-100μmとすることができる。
【0049】
尚、このインキ組成物においては、その塗工によって装飾的価値を高めたり、pH指示薬の色調変化をより確実に目視判別できるものとするために、更に、適当な色調を有する色素(着色剤)を添加配合することもできる。着色剤としては、例えば食用赤色2号(アマランス)、食用赤色3号(エリスロシン)、食用赤色40号(アルラレッドAC)、食用赤色102号(ニューコクシン)、食用赤色104号(フロキシン)、食用赤色106号(アシッドレッド)、天然系コチニール色素などの赤色着色剤;食用黄色4号(タートラジン)、食用黄色5号(サンセットイエローFCF)、天然系紅花黄色素などの黄色着色剤;食用青色1号(ブリリアントブルーFCF)、食用青色2号(インジゴカルミン)などの青色着色剤などを例示することができる。
【0050】
本発明ピンホール検知機能付き包装体の好ましい一実施態様を、添付図面(図1;平面図および図2;一部断面図)に示す。
【0051】
図1に示す本発明包装体は、内容物(1)を封入したガス透過性容器(2)と、該容器を包装したガス非透過性包装材(3)と、上記容器(2)と包装材(3)との間(空間部、4)に配置されたピンホール検知部材(5)とからなっている。上記空間部4は酸性ガス含有雰囲気となっている。
【0052】
図2に示す本発明包装体は、ガス非透過性包装材の層(3')の内面に、インキ組成物の塗膜形態であるピンホール検知部材(5')を印刷塗工し、更にその内面にガス透過性ヒートシール層(6)を積層した包装材を利用して、内容物(1')を収容したガス透過性容器(2')を包装した態様を示している。
【0053】
本発明包装体は、このような構成によって、ピンホール発生を目視確認できる効果を有すると共に、前述した各種の効果を奏し得る。
【0054】
【実施例】
以下、本発明を更に詳しく説明するため、本発明包装体の製造例を実施例として挙げる。
【0055】
【実施例1】
下記各成分を混合してインキを調製した(pH=約8-9)。これをアルミナ蒸着を施したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの支持体上にスクリーン印刷法により、縦1cm×横1cmの面積に1μmの厚さで塗布し、70℃で1時間乾燥して、本発明ピンホール検知部材を形成させたPETフィルムを得た。
<ピンホール検知部材組成>
メタクレゾールパープル 0.10g
水酸化ナトリウム 0.40g
ポリビニルアルコール 50.0g
イソプロピルアルコール 34.0g
水 100.0g
内容物として下記に示す各アミノ酸および氷酢酸を含有するアミノ酸輸液500mLを収容したガス透過性プラスチック容器(ポリエチレン(PE)製)を、前記で調製したピンホール検知部材を形成させたPETフィルム製の包装材にて、ピンホール検知部材を有する面を内側にして包装し、容器と包装材との空間部(容積約100mL)を窒素ガス置換後、包装材を密封して、本発明ピンホール検知機能付き包装体を得た。
<アミノ酸輸液組成>
L-ロイシン 7.0g
L-イソロイシン 4.0g
L-バリン 4.0g
酢酸L-リジン 7.4g
L-トレオニン 2.85g
L-トリプトファン 1.0g
L-メチオニン 1.95g
L-フェニルアラニン 3.5g
L-システイン 0.5g
L-チロジン 0.25g
L-アルギニン 5.25g
L-ヒスチジン 2.5g
L-アラニン 4.0g
L-プロリン 2.5g
L-セリン 1.5g
アミノ酢酸 2.95g
L-アスパラギン酸 0.5g
L-グルタミン酸 0.5g
氷酢酸 1.45g
このものは、密封後24時間で、内容物から酸性ガス(酢酸ガス)が発生し、これが包装体内(空間部)を酸性ガス雰囲気とした(酢酸ガス濃度:約300ppb)。このことは、密封直後に紫色であったピンホール検知部材が、密封24時間後に黄色に変色したことから確認された。
【0056】
【実施例2】
実施例1に記載のピンホール検知部材組成と同一組成となる各成分を混合してインキを調製した。これを支持体としての濾紙(半径1cm、厚さ100μm)上にスクリーン印刷法により塗布(塗布量:5μg)し、70℃で1時間乾燥して、濾紙に塗工された形態(濾紙当たり指示薬量:0.01g/cm2)の本発明ピンホール検知部材を得た。
【0057】
内容物として実施例1に示したそれと同一のアミノ酸輸液500mLを収容したガス透過性プラスチック容器(ポリエチレン(PE)製)を、上記で調製したピンホール検知部材と共に、実施例1で利用したそれと同一のアルミナ蒸着を施したPETフィルム製の包装材にて包装し、容器と包装材との空間部(容積約100mL)を窒素ガス置換後、包装材を密封して、本発明ピンホール検知機能付き包装体を得た。
【0058】
このものは、密封後24時間で、内容物から酸性ガス(酢酸ガス)が発生し、これが包装体内(空間部)を酸性ガス雰囲気とした(酢酸ガス濃度:約300ppb)。このことは、密封直後に紫色であったピンホール検知部材が、密封24時間後に黄色に変色したことから確認された。
【0059】
【実施例3】
実施例1において、容器と包装材との空間部(容積約100mL)を、酢酸ガスと窒素ガスとの容積比が1:19の混合ガスで置換する以外は同様にして、本発明ピンホール検知機能付き包装体を得た。
【0060】
このものの包装体内(空間部)が酸性ガス雰囲気となっていることは、密封直後に紫色を呈したピンホール検知部材が、6時間後に黄色に変色したことから確認された。
【0061】
【実施例4】
実施例1において、用いたピンホール検知部材の組成を下記に変更する以外は、同様にしてインキを調製し、これを実施例1に記載のアルミナ蒸着PETフィルム上にスクリーン印刷法により、縦1cm×横1cmの面積に1μmの厚さで塗布し、70℃で1時間乾燥して、本発明ピンホール検知部材を形成させたPETフィルムを得た。
<ピンホール検知部材組成>
ブロムチモールブルー 0.10g
水酸化ナトリウム 0.40g
ポリビニルアルコール 50.0g
イソプロピルアルコール 34.0g
エタノール 50.0g
水 50.0g
上記PETフィルムを用いて、実施例1に記載のそれと同一のアミノ酸輸液500mLを収容したガス透過性プラスチック容器(PE製)を包装し、容器と包装材との空間部(容積:約100mL)を窒素ガス置換後、密封して、本発明ピンホール検知機能付き包装体を得た。
【0062】
このものは、密封後24時間で、内容物から酸性ガス(酢酸ガス)が発生し、これが包装体内(空間部)を酸性ガス雰囲気とした(酢酸ガス濃度:約300ppb)。このことは、密封直後に青色であったピンホール検知部材が、密封24時間後に黄色に変色したことから確認された。
【0063】
【実施例5】
下記組成のピンホール検知部材を用いて、実施例4と同様にして本発明ピンホール検知部材を形成させたPETフィルムを得た。
<ピンホール検知部材組成>
チモールブルー 0.025g
フェノールフタレイン 0.075g
水酸化ナトリウム 0.40g
ポリビニルアルコール 50.0g
イソプロピルアルコール 34.0g
エタノール 40.0g
水 50.0g
上記PETフィルムを用いて、実施例4と同様にして本発明ピンホール検知機能付き包装体を得た。
【0064】
このものは、密封後24時間で、内容物から酸性ガス(酢酸ガス)が発生し、これが包装体内(空間部)を酸性ガス雰囲気とした(酢酸ガス濃度:約300ppb)。このことは、密封直後に紫色であったピンホール検知部材が、密封24時間後に黄色に変色したことから確認された。
【0065】
【実施例6】
下記各成分を混合してピンホール検知部材用組成物を調製した。その10gを結晶セルロース粉末50gに含浸させ、含浸物を十分に混合した後、有孔低密度ポリエチレンフィルム(厚さ45μm、大倉工業製F208-0)に0.5g載せ、フィルムを二つ折りした後、ヒートシーラーにより3方シールすることにより、内周辺が3cm×4cmの小袋に、担体に保持したピンホール検知部材用組成物を充填した形態のピンホール検知部材を得た。
<ピンホール検知部材組成>
メタクレゾールパープル 0.10g
水酸化ナトリウム 0.40g
グリセリン 0.50g
水 10.0g
内容物として、実施例1に示したそれと同一のアミノ酸輸液500mLを収容したガス透過性プラスチック容器(PE製)を、前記で調製したピンホール検知部材と共に、実施例1で利用したそれと同一のアルミナ蒸着を施したPETフィルム製の包装材にて包装し、容器と包装材との空間部(容積約100mL)を窒素ガス置換後、包装材を密封して、本発明ピンホール検知機能付き包装体を得た。
【0066】
このものは、密封後24時間で、内容物から酸性ガス(酢酸ガス)が発生し、これが包装体内(空間部)を酸性ガス雰囲気とした(酢酸ガス濃度:約300ppb)。このことは、密封直後に紫色であったピンホール検知部材が、密封24時間後に黄色に変色したことから確認された。
【0067】
【試験例1】
実施例1-6で作成した本発明包装体製品の包装材に、注射針(27G、テルモ社製、ネオラス)でピンホール(長径約500μm、短径約50μm)をあけ、包装材製品におけるピンホール検知部材の変色を外部から目視観察した。
【0068】
実施例で得た各製品について、ピンホール発生前後のピンホール発生部材の色調およびピンホール発生から色調変化するまでの時間を下記表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
上記表1に示される結果から、実施例1-6で得たいずれの本発明包装体製品の場合も、ピンホール検知部材の変色によって、ピンホールの発生を目視確認できることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明薬液容器包装体の一実施態様を示す概略図(平面図)である。
【図2】本発明薬液容器包装体の一実施態様を示す概略図(一部断面図)である。
【符号の説明】
1, 1' 薬液
2, 2' ガス透過性容器
3, 3' ガス非透過性包装材
4, 4' 上記容器2, 2'と包装材3, 3'との空間部
5, 5' ピンホール検知部材
6 ヒートシール層
Claims (10)
- 硫化水素、塩化水素ガスまたは酢酸ガスを発生し且つ酸素と接触して劣化する内容物を収容したガス透過性容器を、前記ガス透過性容器の約1.2−3倍容量のガス非透過性包装材にて包装してなり、容器と包装材との空間部が窒素ガス置換され且つ包装体内が上記内容物から発生した硫化水素、塩化水素ガスまたは酢酸ガス雰囲気とされた包装体において、上記包装材のピンホール発生による包装体内のガス雰囲気変化を色調変化により検知するピンホール検知部材を備えたことを特徴とするピンホール検知機能付き包装体。
- ピンホール検知部材がpH指示薬を含む水溶液または有機溶媒溶液を担体に保持させたものである請求項1に記載の包装体。
- ピンホール検知部材がpH指示薬を含む水溶液または有機溶媒溶液に結合剤を配合したインキ組成物の塗膜形態である請求項1に記載の包装体。
- ピンホール検知部材が請求項3に記載のインキ組成物を支持体に施工した形態である請求項1に記載の包装体。
- ピンホール検知部材が請求項3に記載のインキ組成物を前記包装材の内表面に塗工したものである請求項1に記載の包装体。
- ピンホール検知部材が請求項3に記載のインキ組成物を前記容器の外表面に塗工したものである請求項1に記載の包装体。
- pH指示薬が濃度100−20000ppmのo−クレゾールレッド、m−クレゾールパープル、フェノールレッド、フェノールフタレインおよびチモールブルーからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1−6のいずれかに記載の包装体。
- 内容物が食品、飲料、医薬品および化粧品からなる群から選ばれるものである請求項1に記載の包装体。
- 内容物がアミノ酸薬液、糖質薬液、ビタミン含有薬液、脂肪乳剤および抗生物質製剤からなる群から選択されるものである請求項8に記載の包装体。
- ガス透過性容器が連通可能な隔壁を有する少なくとも2室からなる容器である請求項1に記載の包装体。
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