JP3903222B2 - コントロールケーブルの中間ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコントロールケーブルの中間ロック装置およびそれを用いた自動車用のインターロック装置に関する。さらに詳しくは、自動変速機用シフトレバーのシフトロック装置とイグニッションキーのキーロック装置との間に介在されるインターロック用のコントロールケーブルなどの中間に設けて、電気信号によりケーブルの作動をロックしたり、その解除を行ったりする電磁駆動式の中間ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の自動変速機のシフトレバーをパーキング位置にロックしたりそのロックを解除したりするシフトロック機構と、イグニッションキーをロック位置にロックしたり、ロック解除したりするキーロック機構とをコントロールケーブルで連結し、エンジン始動時の急発進を防止するため、シフトレバーがパーキング位置にロックされていなければエンジンの始動ができず、エンジン始動後でなければシフトレバーのロックを解除できないようにしたシフトインターロック装置が採用されている。このものは通常、パーキング位置以外ではキーを抜き取ることができないようにしたキーインターロック装置を同時に実現している。
【0003】
さらに前記シフトインターロック作用をより安全にするために、ブレーキペダルを踏んだ状態でなければシフトロックを解除できないようにしたインターロック装置も採用されている。このようなペダルによるインターロックは、前記シフトロック機構に対し、シフトレバーのロックの解除を邪魔する第2ロック機構を設け、その第2ロック機構をブレーキペダルとの間に設けた押し引きコントロールケーブルで解除させたり、ブレーキペダルの操作信号で制御される電磁駆動装置により解除させることにより実現することができる。しかしシフトロック機構の近辺に第2ロック機構や電磁駆動装置を設けたり、ブレーキペダルからのインターロック端末を連結したりする構造は、シフトロック機構まわりの構成を複雑にする。
【0004】
そこで近時、シフトロック機構の近辺をシンプルにするため、ケーブルの中間部にストッパを設け、そのストッパをブレーキペダルと連動するコントロールケーブルでロックしたり(実公平5−33374号公報参照)、あるいはブレーキペダルによって操作される電気式アクチュエータなどでロックする(特開平1−257631号公報、USP-5076114参照)ことが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記インターロック用ケーブルの中間部にストッパを設け、そのストッパにブレーキペダルからのケーブルを連結する構成は2本のコントロールケーブルが錯綜するので好ましくない。また前記特開平1−257631号公報の電気駆動式の装置は、インターロックケーブルの途中に係合凹部を備えたロックブロックを介在させ、それに対して直角方向に移動自在のロックツメを設け、その基端部をソレノイドあるいはモータなどの電気式アクチュエータで駆動して、ロックツメと係合凹部とを係合・解除する構成であるので、全体がT状の、比較的大きい部材がケーブルの途中に設けられることとなり、好ましくない。
【0006】
また前記USP-5076114はケーブルに円盤状のコアを同心状に固着し、同じく同心状に配置した電磁石によりそのコアを吸着してケーブルをロックするものであるので、ロックする力は電磁石の吸着力に依存することとなり、大きい電磁石が必要となる。そのため使用電力が大きくなり、発熱量も大きいという問題がある。
【0007】
本発明はケーブルに取り付ける部材の大きさが小さく、しかも使用電力が少ないコントロールケーブルの中間ロック装置、およびそれを用いた自動車用のインターロック装置を提供することを技術課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のコントロールケーブルの中間ロック装置(以下、単に中間ロック装置という)は、コントロールケーブルの動きをロックするための電磁駆動式の中間ロック装置であって、ケーブルに沿って配置される磁性材料製の板状の作動片と、その作動片と近接してケーブルに沿って配置される、前記作動片と係合してケーブルの移動を阻止するためのロック部材と、前記作動片とロック部材とを係合または分離させる方向に作動片を吸着する電磁石と、その逆方向に作動片を付勢するリターンスプリングとからなり、作動片またはロック部材のうちいずれか一方がケーブルの中間部に連結され、他方がケーブルの軸方向に電磁石に対して移動しないように設けられていることを特徴としている。なお前記作動片またはロック部材のうちいずれか一方は、ケーブルの端部とそのケーブルを操作する操作要素あるいはそのケーブルによって駆動されるべき被駆動要素の間に連結するようにしてもよい。
【0009】
このような中間ロック装置では、前記作動片がケーブルに連結されると共に、ロック部材が前記電磁石に設けられており、前記作動片およびケーブルを囲むように、電磁石のボビンおよびコイルが配置され、そのボビンおよびコイルの外側に作動片の前後端を吸着するコ字状のコアが配置されているものとすることができる。このものにおいては、作動片がロックすべき位置にあるとき、コアの一端が作動片の先端側に設けられる係合部と近接し、かつコアの他端が作動片の基端と磁気回路的に連続するように、作動片とロック部材とを配置してもよい。その場合、コアの一端でロック部材を構成し、作動片がコアに吸着されたとき、作動片の係合部がコアの一端と係合するようにしてもよく、また、作動片を挟んでコアの反対側に別個のロック部材を配置し、作動片がコアに吸着されたとき、作動片とロック部材の係合が解かれるように構成することもできる。
【0010】
また前記ロック部材をケーブルの中間に介在されて両側のケーブルを連結する非磁性体製の連結部材で構成し、その連結部材の一方の側に前記電磁石のコイルおよびボビンを配置すると共に、他方の側に前記作動片を設けることができる。その場合、前記電磁石が連結部材の両側を通って作動片と対向するコアを備えており、そのコアに前記作動片の基部が回動自在に係止されており、かつ作動片の自由端近辺に前記係合部が設けられているものが好ましく、さらに前記連結材に被係合部として係合孔が形成されており、前記作動片にその係合孔と係合する突起が係合部として設けられているものが好ましい。また前記突起が作動片に形成された貫通孔内に出没自在に設けられる係合ピンであり、その係合ピンが連結部材側に突出するようにバネにより付勢されているもの、さらに前記リターンスプリングの基部が作動片の基部に固定されて作動片をその先端側が連結部材から離れるように付勢しており、かつ前記係合ピンを付勢するバネがそのリターンスプリングの自由端により構成されたものとすることができる。
【0011】
本発明の自動車用のインターロック装置は、自動変速機用シフトレバーのシフトロック装置と、イグニッションキーのキーロック装置と、それらの間に連結されるインターロック用のコントロールケーブルと、そのコントロールケーブルの途中に設けられる前記いずれかの電磁駆動式の中間ロック装置と、ブレーキペダルの踏み込みにより、前記電磁石による係合部とロック部材との係合・解除を制御するスイッチとから構成される。
【0012】
【作用】
本発明の中間ロック装置は、電磁石の通電時にロックするもの、あるいはロック解除するものの両方に対応できる。前者の場合、電磁石のコイルに通電されていない状態では、作動片がリターンスプリングにより付勢され、ロック部材と係合しないのでケーブルの操作が自由である。そして電磁石のコイルに通電すると、作動片はリターンスプリングの付勢力に抗して電磁石に吸着され、ロック部材に係合し、ケーブルの操作が拘束されるようになる。本発明では係合片がケーブルに沿って配置されているので、電磁石の吸着力(操作力)を維持しながら、ロック機構の全体の大きさを小さくすることができる。
【0013】
さらにケーブルをロックする力は電磁石の吸着力そのものではなく、作動片とロック部材との係合により得られ、電磁石は作動片をリターンスプリングの付勢力に抗して操作する操作力を与えるだけである。そのため電力の消費量は少なく、発熱量も少ない。なお通電時にロック解除するものは、上記と同じ作用を奏し、しかも停電時などの安全性が高い利点がある。
【0014】
前記ロック部材を電磁石のコアとしたものは、ロック位置において作動片とロック部材とが、係合部と被係合部の間のわずかなギャップを残して閉磁路を構成する。そのため吸着力が大きい。またロック位置以外では、磁路が開いているので、その位置で電磁石を励磁しても吸着力はきわめて弱く、ケーブル操作に影響することはない。また前記の電磁石のコイルが作動片およびケーブルを囲んでいるものは、全体を一層コンパクトに構成することができる。
【0015】
他方、前述の作動片を連結部材としたものは、連結部材を挟んで作動片と電磁石とを配置しているので、全体の構成を一層コンパクトにすることができる。さらに電磁石のコアを連結部材の両側を通って作動片と対向させ、そのコアに作動片の基部を揺動自在に係止したものは、作動片の動きが安定しており、しかも吸着力が大きい。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の中間ロック装置およびインターロック装置の実施の形態を説明する。図1は本発明の中間ロック装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は図1の装置の組立前の要部斜視図、図3a〜bはその装置の作動状態説明図、図4は本発明の中間ロック装置の他の実施形態を示す一部切り欠き側面図、図5は図4の装置の組立前の要部斜視図、図6a〜cは図4の装置の作動状態説明図、図7a〜bはそれぞれ本発明の中間ロック装置のさらに他の実施形態を示す縦断面図およびその作動状態の一部切り欠き側面図、図8はその組立前の斜視図、図9はその要部分解斜視図、図10は本発明の自動車用インターロック装置の概略構成図である。
【0017】
図1に示す中間ロック装置Aは、導管1a、1bおよび内索2からなるコントロールケーブル3の途中に介在されている。コントロールケーブル3はプルケーブルでもプッシュプルケーブルであってもよい。この中間ロック装置Aは中央で結合されて1個のケース4となる1組のケース半体4a、4bと、その中に収容されるコア5と、そのコア5内に設けられる中空のボビン6およびコイル7からなる電磁石8と、ボビン6内に摺動自在に収容されると共に内索2に固定される作動片9と、その作動片9とボビン6の内面との間に介在されるリターンスプリングとしての板バネ10とから構成されている。
【0018】
前記1組のケース半体4a、4bのうちの一方の半体(図1の左側)4aの開口部近辺は他方の半体4bの開口部内に嵌挿されており、さらにその一方の半体4aの開口端から2枚の舌片11(図1では1枚のみ示す)が突出し、その舌片11の先端の引っ掛け爪11aが他方の半体4bの孔12に内側から係合している。またそれぞれのケース半体4a、4bの後端部には、導管1a、1bの端部を嵌合支持する筒部が設けられている。なおケース4を中央で分離した1組の半体4a、4bとするのは、内部構造を組立てたのち、最終的にケースを結合させるようにするためである。
【0019】
図2に示すように、コア5はコ字状に折り曲げた磁性材料製の板材からなり、その一方の折り曲げ部5aは長く、その中央下よりの位置に内索2を通すための孔5bが形成されている。他方の折り曲げ部5cは短くされており、その下端13は作動片9の係合段部14と係合する被係合部である。すなわち本実施形態ではコア5が請求項1のロック部材を構成している。
【0020】
ボビン6は空洞15を有する角筒状の中央部16と、その両端に設けられるフランジ部17、17とからなる合成樹脂製の一体成形品である。空洞15の内面の上部には、板バネ10の一端を引っ掛けるための段部18が設けられている。板バネ10の他端は前記コア5の他方の折り曲げ部5cの下端13の内面と係合する。
【0021】
作動片9は図2に示すように、ボビン6の空洞15内に摺動自在に収容される本体部19と、その先端に設けられる幅広の吸着部20とからなる。吸着部20はコア5と同じ幅を有すると共に、本体部19より1段低くされており、それにより本体部19の先端は前記被係合部であるコアの下端13と係合する係合段部14となっている。さらに本体部19の途中から吸着部20にかけては、吸着作動のとき(図3b参照)に内索2との干渉を避けるためのスリット22が形成されている。すなわち図1に示すように、内索2は本体部19のうちスリット22がない基部23を縦方向に貫通する孔24に通され、その基部23に固定されている。なお図1の25は電磁石に電気を通ずるための接続端子(電極)である。
【0022】
前記板バネ10は図2に示すように自然な状態で湾曲しており、組み立てられたときは、作動片9を常時下方に付勢して、係合部が被係合部に引っ掛からないようにしている。なおこのような板バネ10の形状により、作動片の摺動がスムーズである。
【0023】
つぎに図3a、図3bを参照しながら上記のごとく構成される中間ロック装置Aの作用を説明する。図3aは電磁石のコイル7に通電していない状態であり、このときはコア5の折り曲げ部5cの下端13と作動片9の吸着部20との間に吸着力が作用せず、作動片9は板バネ10の付勢力により矢印Pのように下向きに移動している。したがってコア5の折り曲げ部5cの下端13と作動片9の係合段部14とが係合せず、内索2は矢印S−T方向に自由に操作できる。なお本実施形態では内索2の左側(矢印S)の移動端は、作動片9の基端側の端面がコア5の一方の折り曲げ部5aの内面と当接する位置であり、このときコア5の他方の折り曲げ部5cの下端13と作動片9の係合段部14とが近接して対向している。
【0024】
この状態でコイル7に通電すると、図3bに示すように作動片9の吸着部20が板バネ10の付勢力に抗してコア5の下端13に吸着され(矢印U)、係合段部14がコア5の下端13に係合する。そのため内索2は矢印T方向に移動できないように拘束される。そしてそのとき作動片9の基端はコア5の一方の折り曲げ部5aの内面と当接しているので、コア5と作動片9とで構成されるループ状の磁路Qが閉じており、そのため強い吸着力が得られる。なお作動片9はその先端側が矢印Uのように上がるので全体が傾くが、内索2と作動片9とは基部23の範囲だけで結合しており、他の部分はスリット22によりフリーであるので、内索2を大きく傾けることはない。ただし作動片9の傾きはわずかであるので、全体を内索2に固定してもそれほど問題にはならない。他方、図3aの想像線のように作動片9が矢印T方向に移動している状態で電磁石が励磁されたときは、作動片9の基部23がコア5に当接していないので、磁路が閉じず、したがって強い吸着力が生じない。そのため内索2の操作が楽である。
【0025】
つぎに図4〜6を参照して本発明の中間ロック装置の他の実施形態を説明する。図4の中間ロック装置Bでは、導管1a、1bだけでなく内索2a、2bも左右で分離しており、その内索の端部同士はそれらに固着した索端金具30、30と連結部材31とによって連結している。そして連結部材31の下方に電磁石32を内索2a、2bに対して交差するように配置し、上方に作動片33および板バネ34を内索に沿う方向で配置している。
【0026】
前記連結部材31は図4および図5に示すように、両端にフォーク状の折り曲げ部35、35を設け、さらにその中間を折り曲げて爪部36、36とした、比較的幅が狭い板材であり、非磁性体、たとえば真鍮やオーステナイト系ステンレスなどの板材から形成している。折り曲げ部35および爪部36は前記内索の索端金具30を係止する係止部を構成している。またこのような構成により、連結部材31の平坦な中間部37は内索2a、2bの中心線に対して偏心しており、それにより連結部材31の下方に電磁石32を収容する大きいスペースを確保することができる。また連結部材31の一端(図4の左側)近辺には、作動片33と係合させる被係合部としての係合孔38を形成している。すなわち本実施形態では連結部材31が請求項1のロック部材である。
【0027】
本実施形態では電磁石32のボビンは磁性材料から構成され、ボビンがコア39を兼ねている。そして図5に示すように、コア39の両方の端板40、40を上部に延ばし、組み立てた状態で端板40の上面が連結部材31の上面と同じ高さになるようにし、それによりその上面が作動片33を吸着する吸着面となる。またその上面に突起41を突出させ、さらにその先端側に、先端に向かってしだいに低くなる傾斜面42を設けている。なお図4における符号43はコイル7を電源に接続するための接続端子である。
【0028】
他方、磁性材料製の板材からなる作動片33の側縁には、コア39の突起41と係合する切り欠き部44、44を形成しており、両方の切り欠き部44の中間には板バネ34を固定するための貫通孔45を形成している。また切り欠き部44より後ろ側の下面は、作動片33が図5cのように傾くことができるように、ゆるい傾斜面46を形成している。さらに作動片33の先端側には、連結部材31の係合孔38と対応する貫通孔47が形成されている。
【0029】
前記板バネ34は、中央部の下面に作動片33に固着するためのリベットピン48を固定している。そしてそのリベットピン48を作動片33の前記基部側の貫通孔45にカシメつけるなどにより固定している。さらに板バネ34の先端側の下面には、前記作動片33の先端側の貫通孔47に出没自在に挿入される係合ピン49を固定している。この係合ピン49の先端は作動片33の下面より突出して連結部材31の係合孔38と係合可能である。さらに板バネ34の後部34aは作動片33より後方に突出し、いくらか上方に傾斜するように折り曲げている。
【0030】
そしてその折り曲げた部分34aの下面には、作動片33の後端面と係合する突起50が設けられている。なお本実施形態では、板バネ34に係合ピン49を固着しているので組立が容易であるが、場合により、係合ピン49を板バネ34から独立させて、単に板バネ34を係合ピン49の頭部49aに当接させるだけにしてもよい。その頭部49aは係合ピン49が作動片33から抜け落ちないようにするためのものである。
【0031】
上記板バネ34はその先端側で係合ピン49を連結部材31に向かって付勢する働きをすると共に、その基端側では作動片33の基端部を下方に向かって押しつけ、コア39の上面の傾斜面42に押しつけることにより、作動片33の先端側を連結部材31から離す方向に付勢する作用を奏する。
【0032】
上記のごとく構成される中間ロック装置Bは、電磁石32のコイル7に通電しているときは、図6aに示すように、作動片33がコア39の上面に吸着されている。そして係合ピン49が板バネ34の付勢力で下方に押しつけられる。ただし図6aでは連結部材31が左側(矢印T方向)に寄っているので、係合ピン49は連結部材31の上面に当接している。この状態から内索2a、2bが矢印S方向に操作されると、図6bに示すように、連結部材31が右側に来たとき、係合ピン49が矢印Uのように係合孔38に嵌合し、内索2の操作がロックされる。
【0033】
ついで電磁石32の通電を止めると、作動片33の基端部が板バネ34の付勢力で矢印N方向に押しつけられ、その先端側は矢印M方向に持ち上がる。したがって係合ピン49および板バネ34は押し上げられ、ロックが解除される。この状態では内索4a、4bは左右いずれの方向にも操作することができる。なお内索4a、4bが矢印S方向に操作されている状態で電磁石32に通電すると、図6aの状態を経由せずにただちに係合ピン49が係合孔38に嵌合して図6bの状態になる。
【0034】
前述の実施形態では通電時、すなわち電磁石が励磁しているときにロックし、通電していないときにロック解除するようにしているが、逆に通電時にロック解除し、非通電時にロックするようにすることもできる。図7〜9はそのような中間ロック装置の実施形態を示している。図7aに示すロック装置Cの基本的な形態は図1の中間ロック装置Aとほぼ共通している。すなわちロック装置Cの全体は図8に示す2個の有底角柱状のケース半体4a、4bからなるケース4と、その中に収容されるコア5、電磁石8および作動片9から構成される。
【0035】
ケース半体同士は、一方のケース半体4aの後方に突出する舌片11の引っかけ爪11aを他方の半体4bの後方の角形の孔12に係止することにより、図7bのように一体化することができる。なおこの実施形態では、図7aの右側の半体4bに作動片9を摺動自在にガイドするガイド溝4cが設けられている。さらにその半体4bの後方下部は、その半体4bに対して下側から装着できる別部品であるリード線押さえ4dとしている。このリード線押さえ4dは半体4bに設けたリブ51と共にリード線52を挟みつけるためのものである。またコントロールケーブル3はその途中で分離しており、導管3の端部は図7aのように各ケース半体4a、4bに固定し、内索2の端部は作動片9の両端に結合している。
【0036】
前記コア5は図9に示すように後端部5dを後方に折り返している点、および前端部に作動片9が通る角形の孔53を形成している点を除けば図1のものと実質的に同じである。後端部52は本実施形態では、平面視で三角形状ないし台形状にしている。電磁石8は合成樹脂製の角形のボビン6と、それに巻き付けたコイル7とからなる。ボビン6の前端から空洞15の内壁にかけて、軟鋼板などの磁性材料からなる一対のL字状の補磁板54が装着されている。これらの保磁板54は、作動片9がロック位置のときにコア5と作動片9とを磁気回路的に連続させるためのものである。
【0037】
ボビン6の空洞15内には、さらに図9に示す形状の板バネ10および作動片9が挿入されている。板バネ10は上側の補磁板54とボビン6との間に挟まれるL字状の固定部10aと、その後端から斜め下側に延びる付勢部10bとから構成されている。付勢部10bの先端は作動片9の上面と摺接し、作動片9の後部側を下向きに弾力的に付勢する。
【0038】
作動片9はボビン6の空洞15内に軸方向移動自在に収容される本体部19と、その先端部の幅が広い吸着部20とからなる。吸着部20の下面には円筒状の係合穴55が形成されている。ボビン6の後端部には、図7aに示すように突起部56が設けられ、その突起部56に係合ピン57が立設されている。この係合ピン57はその上端が係合穴55と係合して作動片9の前後の動きを拘束するストッパの働きをするものである。なお図9の符号58はコイル7とリード線52とを仲介するプリント基板であり、そのプリント基板58はボビン6の後端部に固定される。
【0039】
上記のごとく構成される中間ロック装置Cにおいては、電磁石8のコイル7に電流が流れていないときは、図7bのように板バネ10が作動片9を下方(矢印P)に付勢する。そのため作動片9が斜め下向きに傾斜し、係合穴55と係合ピン57とが係合する。すなわちロック状態になる。この状態では内索2に矢印T方向の力が加わっても、作動片9は移動しない。
【0040】
この状態からから電磁石8に通電すると、作動片9の吸着部20がコア5の後端部5dに吸着され、図7aのようにそれらの間のギャップがなくなるか、わずかなギャップを開けて対向することになる。そして係合穴55と係合ピン57の係合が外れる。すなわちロック解除状態になる。この状態では内索2が矢印T方向に引かれると、内索2は作動片9と共にその方向に移動することができ、またさらに矢印S方向に戻すことができる。なお内索2が矢印T方向に移動した状態では吸着部20がガイド溝4c内に入っており、そのため通電が停止し、電磁石が励磁しない状態になったときでも、作動片9は板バネ10の付勢力に抗して下方に傾斜しない。そして内索2が矢印S方向に操作されて、吸着部20がガイド溝4cから脱しても、作動片9がロック位置に達して係合ピン57が係合穴55に嵌るまでは係合ピン57の上端が作動片9の下面と摺接するので、矢印S方向に戻すことができる。そして係合した後にロック状態になる。
【0041】
上記のように本実施形態では、通電しないときにロック状態であるので、後述する自動車のフェイルセイフ用インターロック機構に採用したとき、何らかの原因で停電した場合でも一層安全である。
【0042】
つぎに図10を参照して、上記の中間ロック装置Bを自動車のシフトレバー部60、キー部70およびブレーキペダル80の間に組み込んだフェイルセイフ用インターロックシステム場合について説明する。中間ロック装置Bは、シフトレバー部60とキー部70との間に連結されるインターロック用のコントロールケーブル3a、3bの途中に設けられている。ケーブルに対して取りつける向きは、図4の左側がシフトレバー部60に連結される向きである。そしてその電磁石のON−OFFは、ブレーキペダル80の取りつけ基部81に設けたリミットスイッチ82などのON−OFFスイッチにより制御され、本実施形態ではブレーキペダル80を踏み込んでいないときに通電し、踏み込んだときに通電が切れるように配線している。すなわちイグニッションキーにより自動車の電源が入れられたとき、ただちに電磁石に通電される。なお符号83は電源であり、前記ON−OFFスイッチには光電管や各種のセンサが含まれる。
【0043】
シフトレバー部60は、フレーム61の下面側に設けられた支持ブラケット62によって回動自在に支持されるシフトレバー63と、そのシフトレバー63の動きを規制するべくフレーム61上に立設された規制ブラケット(ゲートプレート)64を備えている。シフトレバー63の途中には、シフトレバーに沿って上下動自在で、常時上向きに付勢されているディテントピン65が設けられている。シフトレバー63の上端のノブ66には、ディテントピン65を下方に移動させるための操作部であるディテントノブ66aが設けられている。前記規制ブラケット64にはディテントピン65が係合しうる複数個の係合部67が形成されたゲートが開口している。各係合部67はシフトレバー63の各ポジション、すなわちP(パーキング)ポジション、D(ドライブ)ポジション、R(リバース)ポジションなどに対応しており、左端の深い係合溝67aはPポジションに対応する係合部である。これらの構成は従来公知である。
【0044】
本実施形態ではディテントピン65をPポジションにロックする機構として、それぞれ規制ブラケット64にピン68aおよび69aで回動自在に取りつけられたシフトロックカム68およびストッパカム69を備えている。シフトロックカム68はコントロールケーブル3aの内索2aが連結されるアームと、ディテントピン65を係合溝67a内に閉じ込めるための突起とからなるほぼL字状の形態を備えている。ストッパカム69はディテントピン65と当接する突起と、シフトロックカム68を矢印S1方向、すなわちロック解除状態に拘束するための係合部を備えた突起とから、ほぼ三角形状に形成されている。
【0045】
図10に示すキー部70は従来公知の構成を有しており、キー70aによって回転されるキーシリンダ71の先端側には、軸心を含む平面内で半径方向に突出する矩形状のロックプレート72が設けられている。さらにキー側のコントロールケーブル3bの内索2bには、ガイド73によってキーシリンダ71の軸心と平行な方向に摺動自在に案内されるシャフト74が連結されている。シャフト74の先端には、前記ロックプレート72の側面72aと係合してキーシリンダ71の回転を拘束すると共に、ロックプレートの上面72bと係合してシャフト74の軸方向の移動を拘束する鈎状の係止片75が半径方向に突出して設けられている。またシャフト74はスプリング76により、矢印N2方向に付勢されている。つぎに上記のごとく構成されるフェイルセーフ用のインターロックシステムの作用を各状態ごとに説明する。
【0046】
[ドライブ・キーロックモード] 図10ではディテントピン65がPポジション用の係合溝67aから外れた位置にあり、シフトロックカム68が矢印S1方向に回動し、ストッパカム69によりその状態に拘束されている状態を示している。この状態では内索2aが導管1aから引き出されているので、中間ロック装置B内では図6aに示すように、連結部材31が矢印T方向に移動している。他方、キー部70ではシャフト74が矢印N1方向に移動している。なおキーシリンダ71はこの状態ではステアリングロック位置(LOCK位置)以外の、たとえばACCあるいはONなどの位置に回転されている。
【0047】
この状態では、シフトレバー63はPポジションに入れることも含めて自由に操作できる。他方、キー70aは、キーシリンダ71のロックプレート72の側面72aが係止片75の側面と干渉するので、LOCK位置に戻すことができない。したがって、ドライブ中にステアリングホイールをロックするおそれがない。またシフトレバー63をPポジション以外の、たとえばDポジションに残したまま、キー70aを抜くおそれもない。さらにドライブモード中には連結部材31は矢印T方向に移動した状態が維持されるので、ブレーキペダル80の踏み込みにより電磁石が励磁または消磁されても中間ロック作用に影響しない。
【0048】
[パーキング操作] つぎにディテントノブ66aを押し込みながらシフトレバー63をPポジションに操作すると、ディテントピン65がストッパカム69の突起を押しながら矢印S2方向に回動させる。そのためストッパカム69のシフトロックカム68に対する拘束が解除される。したがって内索2aの引き力が緩められ、キー部70のスプリング76の引き力によりキー部70の側に引かれる。そのためシフトロックカム68が矢印S2方向に回動し、それによりディテントピン65を係合溝67aに係合した状態でシフトロックカム68の突起が係合溝67aの出口を塞ぐことになる。
【0049】
[シフトロック/キーフリーモード] 他方、内索2a、2bの移動と共に、図6bに示すように連結部材31も矢印S方向に移動し、係合ピン49の下端は連結部材31の係合孔38に嵌合する。これにより内索をロック位置にロックすることができる。ただしブレーキペダル80を踏み込むとそのロックは解除される。さらにキー部70ではシャフト74が矢印N2方向に上昇し、キーシリンダ71の回転方向の拘束を解除する。
【0050】
[ステアリングロックモード] 上記の状態からキー70aをステアリングロック側へ回転すると、シャフト74の係止片75がロックプレート72の上面に乗った状態になる。そのためブレーキペダル80の踏み込みの有無に関わらず、内索2a、2bのシフトレバー部60側への移動は規制され、シフトレバー63はドライブ側などに操作できない。この状態ではキー70aを抜き取ることができる。またステアリングロックにより、ステアリングホイールの回転はロックされ、自動車の電気関係もOFFにされる。
【0051】
[運転開始] 上記のステアリングロックモードでは、シャフト74が上昇しているので、ロックプレート72と係止片75とが干渉しない。そのため運転者はキー70aをキーシリンダ71に差し込み、スタート側に回転させ、エンジンを始動させることができる。この始動のときはシフトレバー63は必ずパーキング位置にある。キー70aを回転させるとロックプレート72の上面72bと係止片75との係合が外れる。しかしその状態ではブレーキペダル80が踏まれていないので、電磁石32が励磁されたままであり、図6bに示すように、まだ連結部材31は矢印S方向にロックされたままである。したがってシフトレバー63を操作することができない。すなわちこの状態からブレーキペダル80を踏み込み、電磁石の電源を切って、図6cに示すように板バネ34の付勢力で作動片33を矢印M方向に回動させ、係合ピン49を係合孔38から離脱させて初めてシフトロック機構のロックが解除される。したがってブレーキを効かせている状態でのみ、シフトレバー63をドライブまたはリバースなどに切り替えることができる。そのため急発進を防ぐことができる。
【0052】
なおディテントノブ66aを押しながらシフトレバー63をPポジションから脱出させると、ディテントピン65がシフトロックカム68を押して矢印S1方向に回転させ、同時に内索2aを矢印T方向に引く。そしてシフトロックカム68が元の位置にきたとき、ストッパカム69がシフトロックカム68をその位置に拘束し、再びドライブ/キーロックモードに戻ることになる。
【0053】
上記のインターロック装置では図4〜6に示す電磁駆動式の中間ロック装置Bを採用しているが、図1〜3の中間ロック装置Aや図7aの中間ロック装置Cも同じように採用することができる。その場合は図1の右側をシフトレバー部60側に接続し、左側をキー部70側に接続する。そしていずれの中間ロック装置A、B、Cを採用する場合でも、シフトレバー部60の周りがシンプルであり、しかもコントロールケーブルは1本だけである。そのため配索が簡単である。さらに中間ロック装置A、B、Cがコンパクトであるので、他の部品などと干渉するおそれが少なく、組立作業も簡単である。前記実施形態ではプルケーブルを採用しているが、プッシュプルケーブルを採用する場合はキーシリンダ側にスプリングを使用せず、たとえばシフトレバー側のディテントピンの復帰力をシフトロックカムを介してリターン力とする。したがってケーブルのセット長の精度を上げるか、キー側必要ストロークよりケーブルの実ストロークを充分大きくして使用する。
【0054】
前記実施形態では中間ロック装置をコントロールケーブルの中間部に介在させているが、コントロールケーブルと他の可動要素との間に介在させてもよい。他の可動要素はそのコントロールケーブルを操作する操作要素あるいはそのコントロールケーブルによって駆動されるべき被駆動要素のいずれでもよい。そのような可動要素としては、ケーブルに連結される作動片ないしロック部材の横方向の動きを許すもの、たとえば一端が内索に連結された作動片の他端にヒンジ連結されるロッド、あるいは合成樹脂のような可撓性を有するロッドなどがあげられる。
【0055】
本発明の中間ロック装置は自動車のインターロックケーブルだけでなく、たとえばエンジンを切らなければ給油口を開くことができないようにする「フューエルフィラーオープナーケーブル」などにも採用することができる。また前記実施形態では電磁石の通電はブレーキペダルの踏み込みの有無にのみ依存しているが、たとえば内索がシフトレバー側に引かれた状態など、ブレーキレバーによるインターロックが不要な状態では、電磁石の通電を切っておくようにしてもよい。さらに前記実施形態では内索が一方に移動したとき、すなわちロックすべき位置の側に移動したときのみ中間ロックが可能としているが、使用目的により、内索の両側の移動端において、それぞれロックする構成を採用することもできる。
【0056】
【発明の効果】
本発明の中間ロック装置はケーブルに沿って配置した作動片とロック部材との係合によりロック作用を行わせ、係合/解除の切り替えのための作動片の移動を電磁石の吸着力およびリターンスプリングの付勢力により行わせている。そのため電磁石の吸着力をそのままロック作用に利用する場合に比して大きなロック力を得ることができ、電磁石は小さいもので済む。したがって使用電力が少なく、発熱量も少ない。また電磁石が小さく、作動片およびロック部材がケーブルに沿って配置されると共に作動片の内索に対して交わる方向の移動距離も少ないので、全体をきわめてコンパクトに構成することができる。
【0057】
本発明の自動車用のインターロック装置は、上記電磁石を使用した中間ロック装置を採用しているので、シフトロック装置の周りがシンプルで、コントロールケーブルも1本で済む。そのため構成がシンプルで配索作業や組立作業が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の中間ロック装置の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】 図1の装置の組立前の要部斜視図である。
【図3】 図3a〜bは図1の装置の作動状態を順に示す説明図である。
【図4】 本発明の中間ロック装置の他の実施形態を示す一部切り欠き側面図である。
【図5】 図4の装置の組立前の要部斜視図である。
【図6】 図6a〜cは図5の装置の作動状態を順に示す説明図である。
【図7】 図7a〜bはそれぞれ本発明の中間ロック装置のさらに他の実施形態を示す縦断面図およびその作動状態の一部切り欠き側面図である。
【図8】 図7aの中間ロック装置の組立前の斜視図である。
【図9】 図7aの中間ロック装置の要部分解斜視図である。
【図10】 本発明の自動車用のインターロック装置の概略構成図である。
【符号の説明】
A 中間ロック装置
1a 導管
1b 導管
2 内索
3 コントロールケーブル
5 コア
6 ボビン
8 電磁石
9 作動片
10 板バネ
14 係合段部
B 中間ロック装置
31 連結部材
32 電磁石
33 作動片
34 板バネ
38 係合孔
39 コア
C 中間ロック装置
55 係合穴
57 係合ピン
60 シフトレバー部
70 キー部
80 ブレーキペダル
Claims (12)
- コントロールケーブルの動きをロックするための電磁駆動式の中間ロック装置であって、ケーブルに沿って配置される磁性材料製の板状の作動片と、その作動片と近接してケーブルに沿って配置される、前記作動片と係合してケーブルの移動を阻止するためのロック部材と、前記作動片とロック部材とを係合または分離させる方向に作動片を吸着する電磁石と、その逆方向に作動片を付勢するリターンスプリングとからなり、作動片またはロック部材のうちいずれか一方がケーブルの途中に連結され、他方がケーブルの軸方向に電磁石に対して移動しないように設けられている、コントロールケーブルの中間ロック装置。
- コントロールケーブルの動きをロックするための電磁駆動式の中間ロック装置であって、ケーブルに沿って配置される磁性材料製の板状の作動片と、その作動片と近接してケーブルに沿って配置される、前記作動片と係合してケーブルの移動を阻止するためのロック部材と、前記作動片とロック部材とを係合または分離させる方向に作動片を吸着する電磁石と、その逆方向に作動片を付勢するリターンスプリングとからなり、作動片またはロック部材のうちいずれか一方がケーブルの端部とそのケーブルを操作する操作要素あるいはそのケーブルによって駆動されるべき被駆動要素の間に連結され、他方がケーブルの軸方向に電磁石に対して移動しないように設けられている、コントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記作動片がケーブルに連結されると共に、ロック部材が前記電磁石に設けられており、前記作動片およびケーブルを囲むように、電磁石のボビンおよびコイルが配置され、そのボビンおよびコイルの外側に作動片の前後端を吸着するコ字状のコアが配置されている請求項1または2記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 作動片がロックすべき位置にあるとき、コアの一端が作動片の先端側に設けられる係合部と近接し、かつコアの他端が作動片の基端と磁気回路的に連続するように、作動片とロック部材とが配置されている、請求項1または2記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記コアの一端がロック部材を構成しており、前記作動片がコアに吸着されたとき、作動片の係合部がコアの一端と係合する請求項4記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記ロック部材が作動片を挟んでコアの反対側に配置されており、作動片がコアに吸着されたとき、作動片とロック部材の係合が解かれる請求項4記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記ロック部材が非磁性体製の連結部材であり、その連結部材の一方の側に前記電磁石のコイルおよびボビンが配置されると共に、他方の側に前記作動片が設けられている請求項1または2記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記電磁石が連結部材の両側を通って作動片と対向するコアを備えており、そのコアに前記作動片の基部が回動自在に係止されており、かつ作動片の自由端近辺に連結部材と係合する係合部が設けられている請求項7記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記連結部材に被係合部として係合孔が形成されており、前記作動片にその係合孔と係合する突起が係合部として設けられている請求項7記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記突起が作動片に形成された貫通孔内に出没自在に設けられる係合ピンであり、その係合ピンが連結部材側に突出するようにバネにより付勢されている請求項9記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 前記リターンスプリングの基部が作動片の基部に固定されて作動片をその先端側が連結部材から離れるように付勢しており、かつ前記係合ピンを付勢するバネがそのリターンスプリングの自由端により構成されている請求項10記載のコントロールケーブルの中間ロック装置。
- 自動変速機用シフトレバーのシフトロック装置と、イグニッションキーのキーロック装置と、それらの間に連結されるインターロック用のコントロールケーブルと、そのコントロールケーブルに設けられる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のいずれかに記載の電磁駆動式のコントロールケーブルの中間ロック装置と、ブレーキペダルの踏み込みにより、前記電磁石による係合部とロック部材との係合・解除を制御するスイッチとからなる自動車用のインターロック装置。
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