JP3902910B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセスを利用した画像形成装置に関し、とくに環境条件に対応した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真プロセスを利用した画像形成装置は、感光ドラム、帯電ローラ、露光装置、現像装置、転写ローラおよびクリーニングローラを備えており、このうち帯電ローラ、現像装置に含まれる現像ローラ、転写ローラおよびクリーニングローラは、それぞれバイアス電源に接続され、バイアス電圧が印加されるようになっている。
【0003】
このような装置において、感光ドラムは帯電ローラにより帯電され、露光装置により静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置によりトナー像として形成される。そしてトナー像は、転写ローラにより用紙に転写され、定着装置により定着されて用紙は排出される。また転写後に感光ドラムの表面に残っているトナー像は、クリーニングローラによりクリーニングされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の画像形成装置においては、帯電ローラおよび感光ドラムのそれぞれの特性は、温度や湿度等の環境条件により変化する。例えば、低温低湿環境下では感光ドラムの表面電位(絶対値)が低くなり、印刷された画像が濃くなる。また高温高湿環境下では感光ドラムの表面電位(絶対値)が高くなり、印刷された画像濃度が薄くなったり、地かぶりが生じたりするという問題があった。また、印刷デューティの低いデータを印刷する時と印刷デューティの高いデータを印刷する時とで、次の周の感光ドラムの表面電位に差が生じ、この差はさらに環境条件により変化し、特に低温低湿時に差が大きくなり、印刷後の画像濃度に差が出るという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、帯電器にバイアス電圧を印加することにより感光ドラムを帯電して画像形成する画像形成装置において、環境状態を検出する環境状態検出手段と、環境状態に対応した帯電器へのバイアス電圧の値を複数格納する記憶手段と、環境状態検出手段の出力に対応するバイアス電圧の値を記憶手段から参照し、参照したバイアス電圧を帯電器に印加する制御手段とを設けたものである。記憶手段に格納されるバイアス電圧の値は、デューティ100%の画像データで印刷する場合と、デューティ0%の画像データで印刷する場合とにおける環境状態に対する感光ドラムの表面電位の差から予め求められる。
【0006】
また他の手段として、環境状態を検出する環境状態検出手段のほかに、画像データのデューティ情報および環境状態に対応する帯電器へのバイアス電圧の値を複数格納する記憶手段と、画像データのデューティ情報および環境状態検出手段の出力に対応するバイアス電圧の値を記憶手段から参照し、その参照したバイアス電圧を帯電器へ印加する制御手段とを設けるようにする。この制御手段では、感光ドラムが回転し、感光ドラムの一回転前に帯電された部分に対してその一回転前の帯電の後に露光された画像データのデューティ情報および環境状態検出手段の出力に対応するバイアス電圧の値を記憶手段から参照し、その一回転前に帯電された部分が帯電器により再び帯電される位置に到達すると、参照したバイアス電圧を帯電器に印加する。環境状態は絶対湿度とし、また画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割した各バンド帯域のデューティ情報であり、制御手段は帯電器へ印加するバイアス電圧をバンド帯域毎に変えるように制御する。各バンド帯域のデューティ情報は、上位装置にバンド情報を送信し、そのバンド情報に基いて上位装置で作成し、上位装置から受け取るようにする。
【0007】
また他の解決手段として、環境状態を検出する環境状態検出手段のほかに、環境状態検出手段の出力に基いて帯電器へ印加するバイアス電圧を制御する第1の制御手段と、画像データのデューティ情報および環境状態検出手段の出力に基いてクリーニング部へ印加するバイアス電圧を制御する第2の制御手段とを設けるものとする。この第2の制御手段では、感光ドラムに露光された画像データのデューティが低いほど、クリーニング部へ印加するバイアス電圧を高く設定する。環境状態は絶対湿度とし、画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割した情報とし、第2の制御手段は各バンド帯域のデューティ情報に応じてクリーニング部へ印加するバイアス電圧をバンド帯域毎に変える制御を行うようにする。
【0008】
また他の解決手段として、環境状態を検出する環境状態検出手段のほかに、印刷速度ごとに画像データのデューティ情報および環境状態に対応する帯電器へのバイアス電圧の値を複数格納する記憶手段と、印刷速度と画像データのデューティ情報および環境状態検出手段の出力とに対応するバイアス電圧の値を記憶手段から参照し、その参照したバイアス電圧を帯電器へ印加する制御手段とを設けるようにする。この制御手段では、感光ドラムが回転し、感光ドラムの一回転前に帯電された部分に対してその一回転前の帯電の後に露光された画像データのデューティ情報と、環境状態検出手段の出力と、その時の印刷速度とに対応するバイアス電圧の値を記憶手段から参照し、その一回転前に帯電された部分が帯電器により再び帯電される位置に到達すると、参照したバイアス電圧を帯電器に印加する。環境状態は絶対湿度とし、また画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割した各バンド帯域のデューティ情報であり、制御手段は帯電器へ印加するバイアス電圧をバンド帯域毎に変えるように制御する。
【0009】
更に他の解決手段は、環境状態を検出する環境状態検出手段のほかに、画像データのデューティ情報および環境状態に対応する印刷速度の値を複数格納する記憶手段と、画像データのデューティ情報および環境状態検出手段の出力に対応する印刷速度の値を記憶手段から参照し、その参照した印刷速度に切り替える制御手段とを設けたものである。この制御手段では、感光ドラムが回転し、感光ドラムの一回転前に帯電された部分に対してその一回転前の帯電の後に露光された画像データのデューティ情報および環境状態検出手段の出力に対応する印刷速度の値を記憶手段から参照し、その一回転前に帯電された部分が帯電器により再び帯電される位置に到達すると、参照した印刷速度に切り替える。環境状態は絶対湿度とし、画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割した各バンド帯域のデューティ情報であり、制御手段は印刷速度をバンド帯域毎に変えるように制御する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の画像形成装置を示す構成図である。図1において、画像形成装置には、用紙カセット1の用紙を1枚ずつ搬送する給紙ローラ4、用紙カセット1の用紙有無を検出する用紙センサ2、用紙のサイズを検出するサイズセンサ3、給紙ローラ4から送られた用紙を搬送する搬送ローラ6a、6b、画像を形成する画像形成ユニット8、画像形成ユニット8で形成された画像を用紙に転写する転写ローラ10、画像形成ユニット8内の感光ドラム21に静電潜像を形成するLEDヘッド9、ヒータ15および温度センサ14およびローラ類から構成される定着器11、印刷した用紙をスタックしておくスタッカ13、給紙カセット1と搬送ローラ6a、6bの間に位置し用紙を検出する用紙センサ5、搬送ローラ6a、6bと転写ローラ10の間に位置し用紙を検出する用紙センサ7、定着器11とスタッカ13の間に位置し用紙を検出する用紙センサ12、装置内部の温度を検出する温度センサ27、装置内部の湿度を検出する湿度センサ28、そして機構動作を制御する制御部19とから構成される。
【0011】
画像形成ユニット8は、感光ドラム21、感光ドラム21の表面を帯電させる帯電ローラ22、感光ドラム21上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像とする現像ローラ24、現像ローラ24にトナーを供給するスポンジローラ25、現像ローラ24上のトナーの層厚を適正にする現像ブレード26、転写後に感光ドラム21上に残ったトナーを除去するクリーニングローラ23とを具備する。
【0012】
図2は第1の実施の形態の画像形成装置の制御部を示すブロック図である。図2において、マイクロプロセッサ30は、プログラムおよびデータを格納するROM、RAMおよびA/Dコンバータ、D/Aコンバータ、シリアルインタフェース、タイマ/カウンタ等が内蔵されている。
【0013】
マイクロプロセッサ30の入力ポートは、用紙センサ2と用紙センサ信号線(b)で接続され、用紙センサ5と用紙センサ信号線(c)で接続され、用紙センサ7と用紙センサ信号線(e)で接続され、用紙センサ12と用紙センサ信号線(f)で接続され、サイズセンサ3とサイズ情報信号線(d)で接続されている。またマイクロプロセッサ30のA/Dコンバータポートには、温度センサ信号線(i)で温度センサ14に接続され、温度センサ信号線(g)で温度センサ27に接続され、湿度センサ信号線(h)で湿度センサ28に接続されている。
【0014】
マイクロプロセッサ30の出力ポートは、モータA駆動信号(j)とモータAクロック信号線(j2)でモータ駆動回路32と接続され、モータB駆動信号(k)とモータBクロック信号線(k2)でモータ駆動回路33と接続され、モータC駆動信号(l)とモータCクロック信号線(l2)でモータ駆動回路34と接続される。
【0015】
さらにマイクロプロセッサ30の出力ポートは、CHオン信号線(m)とCHレベル信号線(n)で帯電ローラ22のバイアス電源であるCH(帯電)用高圧電源35に接続され、DBオン信号線(o)とDB極性信号線(p)で現像ローラ24のバイアス電源であるDB(現像)用高圧電源36に接続され、SBオン信号線(q)とSB極性信号線(r)でスポンジローラ25のバイアス電源であるSB用高圧電源37に接続され、転写オン信号線(s)と転写極性信号線(t)で転写ローラ10のバイアス電源である転写用高圧電源38に接続され、CBオン信号線(u)とCB極性信号線(v)でクリーニングローラ23のバイアス電源であるCB用高圧電源39に接続され、ヒータオン信号線(w)でヒータ駆動回路40に接続されている。またマイクロプロセッサ30のD/Aコンバータは、CHレベル信号線(n)でCH用高圧電源35に接続される。
【0016】
そしてモータ駆動回路32は転写ローラ10と画像形成ユニット8内の各ローラと定着器11内の各ローラの駆動源であるモータA41に接続され、モータ駆動回路33は給紙ローラ4の駆動源であるモータB42に接続され、モータ駆動回路34は搬送ローラ6a、6bの駆動源であるモータC43に接続され、ヒータ駆動回路40はヒータ15に接続される。
【0017】
マイクロプロセッサ30のシリアルインタフェース部は図示しない上位コントローラにシリアルインタフェース(a)で接続されている。またマイクロプロセッサ30のアドレスバス、データバス、リード、ライト等の制御信号線(x)でビデオコントロール回路31に接続され、ビデオコントロール回路31はビデオインタフェース(y)で上位コントローラに接続されるとともに、LEDヘッドコントロール信号(z)によりLEDヘッド9に接続されている。
【0018】
CH用高圧電源35はCHオン信号(m)がハイレベルのときにCHレベル信号(n)の電圧に比例して出力絶対値が変えられる電源である。その他の各高圧電源36〜39は、オン信号がハイレベルのときに、極性信号のハイレベルで正極性の出力が与えられ、極性信号のローレベルで負極性の出力が与えられる。
【0019】
モータA41は2相励磁等のパルスモータであり、モータ駆動回路32はモータA駆動信号(j)がハイレベルでモータA41に電流が流れ、ローレベルで電流が流れず、モータAクロック信号線(j2)のクロック立ち上がりでモータA41の相電流を切り替える。モータB42は2相励磁等のパルスモータであり、モータ駆動回路33はモータB駆動信号(k)がハイレベルでモータB42に電流が流れ、ローレベルで電流が流れず、モータBクロック信号線(k2)のクロックの立ち上がりでモータB42の相電流を切り替える。モータC43は2相励磁等のパルスモータであり、モータ駆動回路34はモータC駆動信号(l)がハイレベルでモータC43に電流が流れ、ローレベルで電流が流れず、モータCクロック信号線(l2)のクロックの立ち上がりでモータC43の相電流を切り替える。
【0020】
次に第1の実施の形態の動作を説明する。図3は第1の実施の形態の動作を示すタイムチャートであり、図3にしたがって印刷動作を説明する。図示しない上位コントローラからシリアルインタフエース(a)により印刷命令を受信すると、マイクロプロセッサ30は、温度センサ信号(g)と湿度センサ信号(h)の電圧を読取り、装置内部の温度と湿度を検出し、その温度と湿度から絶対湿度を算出する。そして算出した絶対湿度に対応する帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブル(後述)を参照し、D/Aコンバータにバイアス電圧の値をセットする。これによりCHレベル信号(n)の電圧が確定する。これとほぼ同時に、DB極性信号(p)とSB極性信号(r)をハイレベルとして正極性の設定にし、転写極性信号(t)をハイレベルとして正極性の設定にし、CB極性信号(v)をハイレベルとして正極性の設定にする。
【0021】
そしてモータA駆動信号(j)をハイレベルにし、モータAクロック信号(j2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路32を介してモータA40を回転させ、転写ローラ10と画像形成ユニット8と定着器11内のローラ類を回転させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をハイレベルにして、帯電ローラ22に負極性電圧を印加し、現像ローラ24に正極性電圧を印加し、スポンジローラ25に正極性の電圧を印加し、転写ローラ10に正極性の電圧を印加し、クリーニングローラ23に正極性の電圧を印加する。その後、停止中に帯電ローラ22と接触していた感光ドラム21の接触部分が現像ローラ24に到達して時点(Tb)でDB極性信号(p)とSB極性信号(r)をローレベルとし、負極性の電圧とする。
【0022】
その後、モータB駆動信号(k)をハイレベルにし、モータBクロック信号(k2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路33を介してモータB42を回転させる。これにより給紙ローラ4が回転し、用紙カセット1内の用紙が搬送ローラ6a、6bの方向へ送られ、用紙センサ5が用紙有り(ハイレベル)を検出してから予め定められた量(搬送ローラ6a、6bに用紙先端を少し押し当てる量)だけ用紙を送ったところでモータBクロック信号(k2)の出力を停止させ、モータB駆動信号(k)をローレベルにすることにより、モータ駆動回路33を介してモータB42を停止させる。
【0023】
そしてモータC駆動信号(l)をハイレベルにし、モータCクロック信号(l2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路34を介してモータC43を回転させて搬送ローラ6a、6bを回転させ、用紙を転写ローラ10の方向へ搬送する。用紙センサ7が用紙有り(ハイレベル)を検出したら、ビデオコントロール回路31を動作させて、ビデオインタフェース(y)により上位コントローラから送られてくる画像データをLEDヘッド9へ転送開始し、規定ライン数の画像データを転送する。用紙センサ7が用紙無し(ローレベル)を検出したら、モータCクロック信号(l2)の出力を停止させ、モータC駆動信号(l)によりモータ駆動回路34を介してモータC43を停止させる。
【0024】
LEDヘッド9へ画像データを転送し、1ライン転送毎にLEDヘッド9のLEDを予め設定された時間だけ、画像データに基いて点灯させ、画像形成ユニット8の感光ドラム21に書き込みを行い、現像ローラ24により現像し、転写ローラ10により用紙に転写を行う。そして温度センサ14の温度センサ信号(i)により温度を監視し、ヒータオン信号(w)によりヒータ駆動回路40を介してヒータ15をオン/オフして一定温度に保っている定着器11により用紙にトナー画像の定着を行う。用紙センサ12が用紙有り(ハイレベル)から用紙無し(ローレベル)を検出してから用紙がスタッカ13に排出完了するまでの時間が経過した後に、モータAクロック信号(j2)の出力を停止させ、モータA駆動信号(j)をローレベルにしてモータ駆動回路32を介してモータA40を停止させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をローレベルにして、帯電ローラ22、現像ローラ24、スポンジローラ25、転写ローラ10、クリーニングローラ23のそれぞれのバイアス電圧をオフにする。
【0025】
次に絶対温度に対する帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルについて説明する。図4は帯電ローラのバイアス電圧を固定値にした場合における絶対湿度と感光ドラム表面電位との関係を示すグラフである。図4に示すように、帯電ローラ22のバイアス電圧を固定値にした場合に、絶対湿度が低い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は小さくなり、逆に絶対湿度が高い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は大きくなる。また感光ドラムの表面電位の変化の割合は、絶対湿度が低いほど大きく、絶対湿度が高いほど小さい。
【0026】
また真っ白(全面白)印刷時(印刷デューティ0%)と真っ黒(全面黒)印刷時(印刷デューティ100%)とで感光ドラムの次の帯電時における表面電位に差が生じ、図に示すようにその差は絶対湿度が低い場合ほど大きい。真っ白印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときに、印刷デューティの高いデータを印刷した場合、印刷濃度は必要以上に高くなる。逆に真っ黒印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときに、印刷デューティの低いデータを印刷した場合、印刷濃度が低くなってしまう。
【0027】
本実施の形態では、真っ白印刷時(印刷デューティ0%)と真っ黒印刷時(印刷デューティ100%)の平均値の特性(図4に点線で示す)に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるように、絶対湿度によって変わる帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルを有する。このテーブルを表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0003902910
【0029】
表1において、絶対湿度はH1が最も小さい値で、H2、H3、…Hnとなるにつれて順に大きな値となっており(H1<H2<H3<…<Hn)、帯電ローラのバイアス電圧はV1が最も大きな絶対値で、V2、V3、…Vnとなるにつれて順に小さい絶対値となっている(|V1|>|V2|>|V3|>…>|Vn|)。
【0030】
表1に示す絶対湿度と帯電ローラのバイアス電圧の関係を図5に示す。図5に示すように、感光ドラムの表面電位の変化割合が大きい絶対湿度の低い領域においては、帯電ローラのバイアス電圧の絶対湿度に対する変化の割合を大きくしており、逆に絶対湿度が高い領域においては、帯電ローラのバイアス電圧の絶対湿度に対する変化の割合を小さくしている。
【0031】
以上のように第1の実施の形態によれば、温度センサと湿度センサにより装置内部の絶対湿度を算出し、絶対湿度に対して適正な帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルを参照してバイアス電圧を印加するようにしたので、環境変化、とくに湿度変化による印刷濃度の変化を最小限に抑えることができる。また、真っ白印刷時(印刷デューティ0%)と真っ黒印刷時(印刷デューティ100%)の平均値の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるように、絶対湿度によって変わる帯電ローラのバイアス電圧のテーブルを参照して帯電ローラ22のバイアス電圧を印加するようにしたので、画像データデューティによる印刷濃度の差が減少し、印刷品質が向上する。
【0032】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は第2の実施の形態の画像形成装置を示す構成側面図、図7は第2の実施の形態の制御部を示すブロック図である。第2の実施の形態の画像形成装置の機構的な構成は、機構動作を制御する制御部219のみが前記第1の実施の形態と異なり、他の構成は第1の実施の形態と同様である。図7において、マイクロプロセッサ230は、プログラムおよびデータを格納するROMの内容が第1の実施の形態のマイクロプロセッサと相違する。
【0033】
第2の実施の形態は、温度センサと湿度センサの出力から絶対湿度を算出し、さらに1ページ分の画像データを予め決められたn個のラインからなるいくつかのバンド(帯域)に分割し、バンド毎の画像データの印刷デューティ情報を上位コントローラから受け取り、バンド毎のデューティ情報から次の帯電時の感光ドラムの表面電位の変化を予測し、絶対湿度とバンド毎のデューティ情報により帯電ローラのバイアス電圧を変えて感光ドラムの表面電位を一定にコントロールするようにしたものである。
【0034】
次の第2の実施の形態の印刷動作を図6、図7、図8、図9にしたがって説明する。図8は第2の実施の形態の印刷動作を示すタイムチャート、図9は第2の実施の形態の帯電ローラへのバイアス電圧の印加動作を示すタイムチャートである。
【0035】
図示しない上位コントローラからシリアルインタエース(a)により印刷命令を受信すると、マイクロプロセッサ230は、温度センサ信号(g)と湿度センサ信号(h)の電圧を読取り、装置内部の温度と湿度を検出し、その温度と湿度から絶対湿度を算出する。そして算出した絶対湿度とバンド毎の画像データの平均デューティ情報に対する帯電ローラのバイアス電圧のテーブル(後述)を参照し、テーブルにおけるデューティ0%以上20%未満のところのテーブル値を選択して、D/Aコンバータにバイアス電圧の値としてセットする。これによりCHレベル信号(n)の電圧が確定する。これとほぼ同時に、DB極性信号(p)とSB極性信号(r)をハイレベルとして正極性の設定にし、転写極性信号(t)をハイレベルとして正極性の設定にし、CB極性信号(v)をハイレベルとして正極性の設定にする。
【0036】
そしてモータA駆動信号(j)をハイレベルにし、モータAクロック信号(j2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路32を介してモータA40を回転させ、転写ローラ10と画像形成ユニット8と定着器11内のローラ類を回転させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をハイレベルにして、帯電ローラ22に負極性電圧を印加し、現像ローラ24に正極性電圧を印加し、スポンジローラ25に正極性の電圧を印加し、転写ローラ10に正極性の電圧を印加し、クリーニングローラ23に正極性の電圧を印加する。その後、停止中に帯電ローラ22と接触していた感光ドラム21の接触部分が現像ローラ24に到達した時点(Tb)でDB極性信号(p)とSB極性信号(r)をローレベルとし、負極性の電圧とする。
【0037】
その後、モータB駆動信号(k)をハイレベルにし、モータBクロック信号(k2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路33を介してモータB42を回転させる。これにより給紙ローラ4が回転し、用紙カセット1内の用紙が搬送ローラ6a、6bの方向へ送られ、用紙センサ5が用紙有り(ハイレベル)を検出してから予め定められた量(搬送ローラ6a、6bに用紙先端を少し押し当てる量)だけ用紙を送ったところでモータBクロック信号(k2)の出力を停止させ、モータB駆動信号(k)をローレベルにすることにより、モータ駆動回路33を介してモータB42を停止させる。
【0038】
そしてモータC駆動信号(l)をハイレベルにし、モータCクロック信号(l2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路34を介してモータC43を回転させて搬送ローラ6a、6bを回転させ、用紙を転写ローラ10の方向へ搬送する。用紙センサ7が用紙有り(ハイレベル)を検出したら、ビデオコントロール回路31に一定周期でラインスタート命令を出し、画像データをLEDヘッド9へ転送し、LEDヘッド9のLEDを予め設定した時間だけ点灯させ、感光ドラム21の表面に静電潜像を書込む。
【0039】
第2の実施の形態は、前述のように、1ページ分の画像データを予め決められたn個のラインからなるいくつかのバンドに分割し、バンド毎の画像データの印刷デューティ情報に基いて帯電ローラのバイアス電圧をコントロールするようにしたものであるが、具体的には、第1バンドのライン数は、例えば、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達するまでの円周上の距離x1分のライン数とし、第2〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21の1周分の円周距離x2分のライン数とする。また第N番目のライン数は、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0040】
また例えば、第1〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達するまでの円周上の距離x1分のライン数とする。また第N番目のライン数は、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0041】
また例えば、1ページの総ライン数をN等分(N=1、2、3、…、)したライン数を1つのバンドのライン数としてもよい。1つのバンドのライン数は任意に決めることができる。1つのバンドのライン数の最大値は、前述の感光ドラム1周分の距離x2であり、最小値は1ラインである。1バンドに内におけるライン数は少ないほど正確なバイアス電圧の設定ができる。しかしながら以下の説明においては、最初の例に基いて説明する。
【0042】
第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達したら(図6に示す感光ドラム21上の距離x1)、予め上位コントローラから受け取った最初のバンド(B1)の画像データの平均デューティ情報と予め求めた絶対湿度とから、帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルを参照し、D/Aコンバータに値をセットし、CHレベル信号(n)の電圧を更新する。
【0043】
第2番目のバンド(B2)の第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、帯電ローラ22に到達したら、第1バンドの場合と同様に、予め上位コントローラから受け取った第2バンド(B2)の画像データの平均デューティ情報と予め求めた絶対湿度とから、帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルを参照し、D/Aコンバータに値をセットし、CHレベル信号(n)の電圧を再び更新する。
【0044】
以降、第3バンド(B3)、第4バンド(B4)、…と第1、第2バンドと同様な処理を行い、規定ライン数分の画像データの転送を完了したら、ビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出すのを止め、画像データのデューティ情報に対する帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルの予め計算しておいた絶対湿度とデューティ0%以上20%未満のところのテーブル値を選択し、D/Aコンバータに値をセットし、CHレベル信号(n)の電圧を更新する。
【0045】
用紙センサ7が用紙無し(ローレベル)を検出したら、モータCクロック信号(l2)の出力を停止させ、モータC駆動信号(l)によりモータ駆動回路34を介してモータC43を停止させる。
【0046】
LEDヘッド9へ画像データを転送し、1ライン転送毎にLEDヘッド9のLEDを予め設定された時間だけ、画像データに基いて点灯させ、画像形成ユニット8の感光ドラム21に書き込みが行われ、現像ローラ24により現像され、転写ローラ10により用紙に転写が行われる。そして温度センサ14の温度センサ信号(i)により温度を監視し、ヒータオン信号(w)によりヒータ駆動回路40を介してヒータ15をオン/オフして一定温度に保っている定着器11により用紙にトナー画像の定着が行われる。
【0047】
用紙センサ12が用紙有り(ハイレベル)から用紙無し(ローレベル)を検出してから用紙がスタッカ13に排出完了するまでの時間が経過した後に、モータAクロック信号(j2)の出力を停止させ、モータA駆動信号(j)をローレベルにしてモータ駆動回路32を介してモータA40を停止させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をローレベルにして、帯電ローラ22、現像ローラ24、スポンジローラ25、転写ローラ10、クリーニングローラ23のそれぞれのバイアス電圧をオフにする。
【0048】
バンド毎のデューティ情報は、マイクロプロセッサ230が上位コントローラから受け取るのであるが、バンドの大きさに関する情報は予めマイクロプロセッサ230から上位コントローラへ送信する。バンドの大きさは画像形成装置により異なるので、感光ドラムの大きさに応じて画像形成装置側でバンドの大きさを設定し、その設定したバンド情報を上位コントローラへ送るようにするのである。上位コントローラは、受け取ったバンド情報に基いてデューティ情報を画像形成装置へ送るようにする。
【0049】
ここで図10を参照して、モータAクロック信号(j2)とLEDヘッド9のLED点灯との関係を説明する。マイクロプロセッサ230のタイマ割込み処理で、モータAクロック信号(j2)の出力を反転させ、さらに画像データ転送時には、モータAクロック信号(j2)の立ち上がり時に制御信号(x)でビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出し、1ライン分の画像データの転送とLEDヘッド9のLED点灯を行う。モータ駆動回路32はモータAクロック信号(j2)のクロックの立ち上がりでモータA41の相電流を切り替えるので、マイクロプロセッサ230のタイマ割込み処理で、ラインスタート命令を出すときの数をカウントすることにより、回転移動距離がわかる。
【0050】
次に絶対湿度と印刷データのデューティに対する帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルについて説明する。帯電ローラのバイアス電圧固定時における絶対湿度と感光ドラム表面電位との関係で第1の実施の形態でも説明したように、帯電ローラのバイアス電圧を固定の値とした場合に、絶対湿度が低い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は小さくなり、逆に絶対湿度が高い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は大きくなり、その表面電位の変化の割合は絶対湿度が低いほど大きく、絶対湿度が高いほど小さい。また真っ白印刷時(デューティ0%)と真っ黒印刷時(デューティ100%)とで感光ドラムの次の帯電時(2周目)の表面電位に差が生じ、その差は絶対湿度が低いほど大きくなる。
【0051】
真っ白印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときにデューティの高いデータを印刷した場合、濃度が高くなってしまう。逆に真っ黒印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときにデューティの低いデータを印刷した場合、濃度が低くなってしまう。そのため第2の実施の形態では、絶対湿度とバンド毎の画像データのデューティにより、次の周の感光ドラム表面電位の変化がなく、一定になるような帯電ローラのバイアス電圧を印加するようなテーブルとした。第2の実施の形態における帯電ローラのバイアス電圧のテーブルを表2に示す。
【0052】
【表2】
Figure 0003902910
【0053】
表2において、絶対湿度はH1が最も小さい値で、H2、H3、…Hnとなるにつれて順に大きな値となっており(H1<H2<H3<…<Hn)、帯電ローラのバイアス電圧はVw1が最も大きな絶対値で、Vw2、Vw3、…Vwnとなるにつれて順に小さい絶対値となっている(|Vw1|>|Vw2|>|Vw3|>…>|Vwn|)。
【0054】
Vw1〜Vwnは、0%デューティ印刷時において環境によらず同じ表面電位を得るための帯電ローラ22のバイアス電圧値である。またVb1〜Vbnは、100%デューティ印刷時において環境によらず同じ表面電位を得るための帯電ローラ22のバイアス電圧値であり、|Vb1|>|Vb2|>|Vb3|>…>|Vbn|の関係があり、さらに、|Vwn|<|Vbn|という関係にある。表2に示すVd1〜Vdnは次式で示される。即ち、Vd1=(Vb1―Vw1)/4、Vd2=(Vb2―Vw2)/4、Vd3=(Vb3―Vw3)/4、…Vdn−1=(Vbn−1―Vwn−1)/4、Vdn=(Vbn―Vwn)/4。
【0055】
以上のように第2の実施の形態によれば、温度センサと湿度センサにより装置内部の絶対湿度を算出し、さらに1ページ分の画像データを予め決められたn個のラインからなるいくつかのバンドに分け、バンド毎の画像データのデューティ情報と絶対湿度とにより、帯電ローラ22のバイアス電圧を変えて次の周の感光ドラム21の表面電位を一定になるようにしたので、前記第1の実施の形態よりもさらに、環境変化、とくに湿度変化による印刷濃度の変化を最小限に抑えることができる。また、1ページの中での印刷濃度の変化が減少するので、印刷品位の更なる向上が期待できる。
【0056】
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。図11は第3の実施の形態の画像形成装置を示す構成側面図、図12は第3の実施の形態の制御部を示すブロック図である。第3の実施の形態の画像形成装置の機構的な構成は、機構動作を制御する制御部319のみが前記第1の実施の形態と異なり、他の構成は第1の実施の形態と同様である。図12において、マイクロプロセッサ330は、プログラムおよびデータを格納するROMの内容およびクリーニングローラ23のバイアス電圧用のCB用高圧電源339にCBレベル信号(u2)が追加され、マイクロプロセッサ330と接続されている点が第1の実施の形態のマイクロプロセッサと相違する。
【0057】
CB用高圧電源339は、CBオン信号(u)がハイレベルのときにCBレベル信号(u2)の電圧に比例して出力絶対値が変えられ、CB極性信号(v)がハイレベルのときに正極性の出力がされ、ローレベルのときに負極性の出力がされる電源である。
【0058】
第3の実施の形態は、温度センサと湿度センサの出力から絶対湿度を算出し、その絶対湿度により帯電ローラのバイアス電圧を変え、さらに1ページ分の画像データを予め決められたn個のラインからなるいくつかのバンド(帯域)に分割し、バンド毎の画像データの印刷デューティ情報を上位コントローラから受け取り、バンド毎のデューティ情報から次の帯電時の感光ドラムの表面電位の変化を予測し、絶対湿度とバンド毎のデューティ情報によりクリーニングローラのバイアス電圧を変えて感光ドラムの表面電位を一定にコントロールするようにしたものである。
【0059】
例えば第1バンドのライン数は、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10を通過し、クリーニングローラ23に到達するまでの円周上の距離x3分のライン数とし、第2〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21の1周分の円周距離x2分のライン数とする。また第N番目のライン数は、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0060】
また例えば、第1〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10を通過し、クリーニングローラ23に到達するまでの円周上の距離x3分のライン数とし、また第N番目のライン数は、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0061】
また例えば、1ページの総ライン数をN等分(N=1、2、3、…、)したライン数を1つのバンドのライン数としてもよい。
【0062】
次に第3の実施の形態の印刷動作をさらに図13、図14にしたがって説明する。図13は第3の実施の形態の印刷動作を示すタイムチャート、図14は第3の実施の形態の帯電ローラへのバイアス電圧およびクリーニングローラへのバイアス電圧の印加動作を示すタイムチャートである。
【0063】
図示しない上位コントローラからシリアルインタエース(a)により印刷命令とバンド毎の印刷データのデューティ情報を受信すると、マイクロプロセッサ230は、温度センサ信号(g)と湿度センサ信号(h)の電圧を読取り、装置内部の温度と湿度を検出し、その温度と湿度から絶対湿度を算出する。そして算出した絶対湿度に対する帯電ローラのバイアス電圧のテーブル(後述)から適正な値を選択してD/Aコンバータにセットする。これによりCHレベル信号(n)の電圧が確定する。また算出した絶対湿度とバンド毎の印刷データの平均デューティ情報に対するクリーニングローラ23のバイアス電圧のテーブル(後述)におけるデューティ0%以上20%未満のところのテーブル値を選択して、D/Aコンバータにバイアス電圧の値としてセットする。これによりCBレベル信号(u2)の電圧が確定する。これとほぼ同時に、DB極性信号(p)とSB極性信号(r)をハイレベルとして正極性の設定にし、転写極性信号(t)をハイレベルとして正極性の設定にし、CB極性信号(v)をハイレベルとして正極性の設定にする。
【0064】
そしてモータA駆動信号(j)をハイレベルにし、モータAクロック信号(j2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路32を介してモータA40を回転させ、転写ローラ10と画像形成ユニット8と定着器11内のローラ類を回転させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をハイレベルにして、帯電ローラ22に負極性電圧を印加し、現像ローラ24に正極性電圧を印加し、スポンジローラ25に正極性の電圧を印加し、転写ローラ10に正極性の電圧を印加し、クリーニングローラ23に正極性の電圧を印加する。その後、停止中に帯電ローラ22と接触していた感光ドラム21の接触部分が現像ローラ24に到達した時点(Tb)でDB極性信号(p)とSB極性信号(r)をローレベルとし、負極性の電圧とする。
【0065】
その後、モータB駆動信号(k)をハイレベルにし、モータBクロック信号線(k2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路33を介してモータB42を回転させる。これにより給紙ローラ4が回転し、用紙カセット1内の用紙が搬送ローラ6a、6bの方向へ送られ、用紙センサ5が用紙有り(ハイレベル)を検出してから予め定められた量(搬送ローラ6a、6bに用紙先端を少し押し当てる量)だけ用紙を送ったところでモータBクロック信号線(k2)の出力を停止させ、モータB駆動信号(k)をローレベルにすることにより、モータ駆動回路33を介してモータB42を停止させる。
【0066】
そしてモータC駆動信号(l)をハイレベルにし、モータCクロック信号線(l2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路34を介してモータC43を回転させて搬送ローラ6a、6bを回転させ、用紙を転写ローラ10の方向へ搬送する。用紙センサ7が用紙有り(ハイレベル)を検出したら、ビデオコントロール回路31に一定周期でラインスタート命令を出し、画像データをLEDヘッド9へ転送し、LEDヘッド9のLEDを予め設定した時間だけ点灯させ、感光ドラム21の表面に静電潜像を書込む。
【0067】
第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、現像ローラ24、転写ローラ10を通過し、クリーニングローラ23に到達したら(図11に示す感光ドラム21上の距離x3)、予め上位コントローラから受け取った最初の第1バンド(B1)の画像データの平均デューティ情報と予め求めた絶対湿度とから、クリーニングローラ23のバイアス電圧のテーブルを参照し、D/Aコンバータに値をセットし、CBレベル信号(u2)の電圧を更新する。
【0068】
そして第2番目のバンド(B2)の第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、クリーニングローラ23に到達したら、第1バンドの場合と同様に、予め上位コントローラから受け取った第2バンド(B2)の画像データの平均デューティ情報と予め求めた絶対湿度とから、クリーニングローラ23のバイアス電圧のテーブルを参照し、D/Aコンバータに値をセットし、CBレベル信号(u2)の電圧を再び更新する。
【0069】
以降、第3バンド(B3)、第4バンド(B4)、…と第1、第2バンドと同様な処理を行い、規定ライン数分の画像データの転送を完了したら、ビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出すのを止め、画像データのデューティ情報に対するクリーニングローラ23のバイアス電圧のテーブルの予め計算しておいた絶対湿度とデューティ0%以上20%未満のところのテーブル値を選択し、D/Aコンバータに値をセットし、CBレベル信号(u2)の電圧を更新する。
【0070】
用紙センサ7が用紙有り(ハイレベル)から用紙無し(ローレベル)を検出したら、モータCクロック信号線(l2)の出力を停止させ、モータC駆動信号(l)によりモータ駆動回路34を介してモータC43を停止させる。
【0071】
LEDヘッド9へ画像データを転送し、1ライン転送毎にLEDヘッド9のLEDを予め設定された時間だけ、画像データに基いて点灯させ、画像形成ユニット8の感光ドラム21に静電潜像が書き込まれ、現像ローラ24により現像され、転写ローラ10により用紙に転写が行われる。そして温度センサ14の温度センサ信号(i)により温度を監視し、ヒータオン信号(w)によりヒータ駆動回路40を介してヒータ15をオン/オフして一定温度に保っている定着器11により用紙にトナー画像の定着が行われる。
【0072】
用紙センサ12が用紙有り(ハイレベル)から用紙無し(ローレベル)を検出してから用紙がスタッカ13に排出完了するまでの時間が経過した後に、モータAクロック信号(j2)の出力を停止させ、モータA駆動信号(j)をローレベルにしてモータ駆動回路32を介してモータA40を停止させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をローレベルにして、帯電ローラ22、現像ローラ24、スポンジローラ25、転写ローラ10、クリーニングローラ23のそれぞれのバイアス電圧をオフにする。
【0073】
ここで図10を参照して、モータAクロック信号(j2)とLEDヘッド9のLED点灯との関係を説明する。マイクロプロセッサ330のタイマ割込み処理で、モータAクロック信号(j2)の出力を反転させ、さらに画像データ転送時には、モータAクロック信号(j2)の立ち上がり時に制御信号(x)でビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出し、1ライン分の画像データの転送とLEDヘッド9のLED点灯を行う。モータ駆動回路32はモータAクロック信号(j2)のクロックの立ち上がりでモータA41の相電流を切り替えるので、マイクロプロセッサ230のタイマ割込み処理で、ラインスタート命令を出すときの数をカウントすることにより、回転移動距離がわかる。
【0074】
次に絶対湿度と画像データのデューティに対するクリーニングローラ23のバイアス電圧のテーブルについて説明する。転写後に感光ドラム上に残るトナー量は、画像データのデューティが低いとき転写効率が低下し、画像データのデューティが高いときに比べ感光ドラム上にトナーが残りやすい。逆に画像データのデューティが高いときには、転写効率が良く、感光ドラム上にトナーはほとんど残らない。
【0075】
クリーニングローラ23のバイアス電圧が感光ドラムの表面電位に与える影響は、クリーニングローラ23のバイアス電圧が高すぎると、その影響で感光ドラムの表面電位が低下してしまう。逆にクリーニングローラ23のバイアス電圧が低いと、クリーニング効率が低下し、残像が発生したり、感光ドラムの表面電位が高くなったりする。
【0076】
したがって画像データのデューティが低いほど、クリーニングローラ23のバイアス電圧値を高くすることにより、感光ドラムの表面電位を一定にすることができる。
【0077】
本実施の形態における絶対湿度に対する帯電ローラのバイアス電圧のテーブルを表3に示し、絶対湿度と画像データデューティに対するクリーニングローラのバイアス電圧のテーブルを表4に示す。
【0078】
【表3】
Figure 0003902910
【0079】
【表4】
Figure 0003902910
【0080】
表3、表4において、絶対湿度はH1が最も小さい値で、H2、H3、…Hnとなるにつれて順に大きな値となっている(H1<H2<H3<…<Hn)。表3において、帯電ローラのバイアス電圧はVb1が最も大きな絶対値で、Vb2、Vb3、…Vbnとなるにつれて順に小さい絶対値となっている(|Vb1|>|Vb2|>|Vb3|>…>|Vbn|)。Vb1〜Vbnは、クリーニングローラ23のバイアス電圧Vcを一定にしたときに、100%デューティ印刷時に環境によらず感光ドラムの同じ表面電位を得るための帯電ローラ22のバイアス電圧値である。
【0081】
表4において、Vy1〜Vynは、その環境における0%デューティのデータ印刷時に感光ドラムの表面電位を100%デューティのデータ印刷時のときと同じにするためのクリーニングローラ23のバイアス電圧値であり、その値の関係は、|Vy1|>|Vy2|>|Vy3|>…>|Vyn|となっている。またVx1〜Vxnは、Vx1=(Vy1―Vc)/4、Vx2=(Vy2―Vc)/4、Vx3=(Vy3―Vc)/4、…Vxn−1=(Vyn−1―Vc)/4、Vxn=(Vyn―Vc)/4で示される。
【0082】
以上のように第3の実施の形態によれば、温度センサと湿度センサにより装置内部の温度と湿度を検出し、その温度と湿度から絶対湿度を算出し、絶対湿度に対して帯電ローラ22のバイアス電圧を変えると共に、バンド毎の画像データのデューティ情報と絶対湿度とにより、画像データのデューティが低いほどクリーニングローラ23のバイアス電圧が高くなるように変えて感光ドラムの表面電位を一定にコントロールするようにしたので、第2の実施の形態と同様に、環境変化による印刷濃度の変化が減少することに加えて、1ページ中の印刷濃度の変化が減少し、さらに画像データのデューティの低いときのクリーニング効率が向上するので、印刷品質の更なる向上が期待できる。
【0083】
上記第1〜第3の実施の形態においては、印刷速度は1種類のみを前提したものであるが、例えば、定着性を確保するために、厚紙では印刷速度を遅くするという方法が採られている装置においては、数種類の印刷速度を備えることになる。その場合、帯電ローラのバイアス電圧を固定したときにおける感光ドラムの表面電位の絶対値は、印刷速度が速いほど低くなり、また絶対湿度が低いほど低下率が大きい。また絶対湿度が低く、かつ印刷速度が速いほど、画像データデューティが0%のときと100%のときとで感光ドラムの表面電位の絶対値の差がさらに大きくなる。
【0084】
第4の実施の形態は、上記の問題点を鑑みてなされたもので、数種類の印刷速度を備える装置において、絶対湿度と画像データデューティと印刷速度によって適切な帯電ローラのバイアス電圧を得て感光ドラムの表面電位を一定にコントロールしようとするものである。
【0085】
図15は第4の実施の形態の画像形成装置を示す構成側面図、図16は第4の実施の形態の制御部を示すブロック図である。第4の実施の形態の画像形成装置の機構的な構成は、機構動作を制御する制御部419のみが前記実施の形態と異なり、他の構成は前記第1、第2の実施の形態と同様である。図16において、マイクロプロセッサ430は、プログラムおよびデータを格納するROMの内容が第1、第2の実施の形態のマイクロプロセッサと相違する。
【0086】
第4の実施の形態は、第2の実施の形態における絶対湿度と画像データデューティに対する帯電ローラのバイアス電圧のテーブルを、印刷速度毎に備え、絶対湿度と印刷速度とバンド毎の画像データのデューティ情報とにより帯電ローラのバイアス電圧を変えて、感光ドラムの表面温度を一定にコントロールしようとするものである。
【0087】
次に第4の実施の形態の印刷動作を説明する。図17は第4の実施の形態の印刷動作を示すタイムチャート、図18は第4の実施の形態の帯電ローラへのバイアス電圧の印加動作を示すタイムチャートである。第4の実施の形態では、印刷速度が2種類あるものとして説明する。
【0088】
図示しない上位コントローラからシリアルインタエース(a)により印刷命令とバンド毎の画像データのデューティ情報、そして印刷速度情報を受信すると、マイクロプロセッサ430は、温度センサ信号(g)と湿度センサ信号(h)の電圧を読取り、装置内部の温度と湿度を検出し、その温度と湿度から絶対湿度を算出する。そして上位コントローラからの印刷速度情報によって選択される絶対湿度とバンド毎の画像データの平均デューティ情報に対する帯電ローラのバイアス電圧のテーブル(後述)を参照し、テーブルにおけるデューティ0%以上20%未満のところのテーブル値を選択して、D/Aコンバータにバイアス電圧の値としてセットする。これによりCHレベル信号(n)の電圧が確定する。これとほぼ同時に、DB極性信号(p)とSB極性信号(r)をハイレベルとして正極性の設定にし、転写極性信号(t)をハイレベルとして正極性の設定にし、CB極性信号(v)をハイレベルとして正極性の設定にする。
【0089】
そして印刷速度情報に従い、マイクロプロセッサ430の内部タイマの値を設定し、モータAクロック信号(j2)として印刷速度の合った周波数の相切り替え用クロックを出力して、モータA駆動信号(j)をハイレベルにし、モータ駆動回路32を介してモータA40を回転させ、転写ローラ10と画像形成ユニット8と定着器11内のローラ類を回転させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をハイレベルにして、帯電ローラ22に負極性電圧を印加し、現像ローラ24に正極性電圧を印加し、スポンジローラ25に正極性の電圧を印加し、転写ローラ10に正極性の電圧を印加し、クリーニングローラ23に正極性の電圧を印加する。その後、停止中に帯電ローラ22と接触していた感光ドラム21の接触部分が現像ローラ24に到達した時点(Tb)でDB極性信号(p)とSB極性信号(r)をローレベルとし、負極性の電圧とする。
【0090】
その後、モータB駆動信号(k)をハイレベルにし、モータBクロック信号線(k2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路33を介してモータB42を回転させる。これにより給紙ローラ4が回転し、用紙カセット1内の用紙が搬送ローラ6a、6bの方向へ送られ、用紙センサ5が用紙有り(ハイレベル)を検出してから予め定められた量(搬送ローラ6a、6bに用紙先端を少し押し当てる量)だけ用紙を送ったところでモータBクロック信号線(k2)の出力を停止させ、モータB駆動信号(k)をローレベルにすることにより、モータ駆動回路33を介してモータB42を停止させる。
【0091】
そして前述した印刷速度情報に従い、モータCクロック信号線(l2)として印刷速度に合った周波数の相切り替え用クロックを出力して、モータC駆動信号(l)をハイレベルにし、モータ駆動回路34を介してモータC43を回転させて搬送ローラ6a、6bを回転させ、用紙を転写ローラ10の方向へ搬送する。用紙センサ7が用紙有り(ハイレベル)を検出したら、ビデオコントロール回路31に一定周期でラインスタート命令を出し、画像データをLEDヘッド9へ転送し、LEDヘッド9のLEDを予め設定した時間だけ点灯させ、感光ドラム21の表面に静電潜像を書込む。
【0092】
第4の実施の形態は、前述のように、1ページ分の画像データを予め決められたn個のラインからなるいくつかのバンドに分割し、バンド毎の画像データの印刷デューティ情報に基いて帯電ローラのバイアス電圧をコントロールするようにしたものであるが、具体的には、第1バンドのライン数は、例えば、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達するまでの円周上の距離x1分のライン数とし、第2〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21の1周分の円周距離x2分のライン数とする。また第N番目のライン数は、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0093】
また例えば、第1〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達するまでの円周上の距離x1分のライン数とする。また第N番目のライン数は、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0094】
また例えば、1ページの総ライン数をN等分(N=1、2、3、…、)したライン数を1つのバンドのライン数としてもよい。しかしながら以下の説明においては、最初の例に基いて説明する。
【0095】
第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達したら(図15に示す感光ドラム21上の距離x1)、予め上位コントローラから受け取った最初のバンド(B1)の画像データの平均デューティ情報と印刷速度情報および、予め求めた絶対湿度とから、帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルを参照し、D/Aコンバータに値をセットし、CHレベル信号(n)の電圧を更新する。
【0096】
第2番目のバンド(B2)の第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、帯電ローラ22に到達したら、第1バンドの場合と同様に、予め上位コントローラから受け取った第2バンド(B2)の画像データの平均デューティ情報と印刷速度情報および、予め求めた絶対湿度とから、帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルを参照し、D/Aコンバータに値をセットし、CHレベル信号(n)の電圧を再び更新する。
【0097】
以降、第3バンド(B3)、第4バンド(B4)、…と第1、第2バンドと同様な処理を行い、規定ライン数分の画像データの転送を完了したら、ビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出すのを止め、印刷データのデューティ情報に対する帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルの予め計算しておいた絶対湿度と印刷速度とデューティ0%以上20%未満のところのテーブル値を選択し、D/Aコンバータに値をセットし、CHレベル信号(n)の電圧を更新する。
【0098】
用紙センサ7が用紙無し(ローレベル)を検出したら、モータCクロック信号(l2)の出力を停止させ、モータC駆動信号(l)によりモータ駆動回路34を介してモータC43を停止させる。
【0099】
LEDヘッド9へ画像データを転送し、1ライン転送毎にLEDヘッド9のLEDを予め設定された時間だけ、画像データに基いて点灯させ、画像形成ユニット8の感光ドラム21に書き込みが行われ、現像ローラ24により現像され、転写ローラ10により用紙に転写が行われる。そして温度センサ14の温度センサ信号(i)により温度を監視し、ヒータオン信号(w)によりヒータ駆動回路40を介してヒータ15をオン/オフして一定温度に保っている定着器11により用紙にトナー画像の定着が行われる。
【0100】
用紙センサ12が用紙有り(ハイレベル)から用紙無し(ローレベル)を検出してから用紙がスタッカ13に排出完了するまでの時間が経過した後に、モータAクロック信号(j2)の出力を停止させ、モータA駆動信号(j)をローレベルにしてモータ駆動回路32を介してモータA40を停止させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をローレベルにして、帯電ローラ22、現像ローラ24、スポンジローラ25、転写ローラ10、クリーニングローラ23のそれぞれのバイアス電圧をオフにする。
【0101】
ここで図10を参照して、モータAクロック信号(j2)とLEDヘッド9のLED点灯との関係を説明する。マイクロプロセッサ430のタイマ割込み処理で、モータAクロック信号(j2)の出力を反転させ、さらに画像データ転送時には、モータAクロック信号(j2)の立ち上がり時に制御信号(x)でビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出し、1ライン分の画像データの転送とLEDヘッド9のLED点灯を行う。モータ駆動回路32はモータAクロック信号(j2)のクロックの立ち上がりでモータA41の相電流を切り替えるので、マイクロプロセッサ430のタイマ割込み処理で、ラインスタート命令を出すときの数をカウントすることにより、回転移動距離がわかる。
【0102】
次に印刷速度と絶対湿度と画像データのデューティに対する帯電ローラ22のバイアス電圧のテーブルについて説明する。図19は帯電ローラのバイアス電圧固定時における絶対湿度と感光ドラム表面電位との関係を示すグラフで、2種類の印刷速度v1、v2(v1<v2)の場合を示している。図19に示すように、帯電ローラのバイアス電圧を固定の値とした場合に、絶対湿度が低い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は小さくなり、逆に絶対湿度が高い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は大きくなり、その表面電位の変化の割合は絶対湿度が低いほど大きく、絶対湿度が高いほど小さい。また真っ白印刷時(デューティ0%)と真っ黒印刷時(デューティ100%)とで感光ドラムの次の帯電時(2周目)の表面電位に差が生じ、その差は絶対湿度が低いほど大きくなる。
【0103】
真っ白印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときにデューティの高いデータを印刷した場合、濃度が高くなってしまう。逆に真っ黒印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときにデューティの低いデータを印刷した場合、濃度が低くなってしまう。
【0104】
さらに印刷速度に注目すると、帯電ローラのバイアス電圧を固定の値とした場合に、感光ドラムの表面電位の絶対値は、印刷速度が速いほど低くなり、また絶対湿度が低いほど低下率が大きい。また、絶対湿度が低く、かつ印刷速度が速いほど、画像データデューティが0%(真っ白印刷)のときと100%(真っ黒印刷)のときとでの感光ドラムの表面電位の絶対値の差がさらに大きくなる。そのため第4の実施の形態では、印刷速度毎に、絶対湿度とバンド毎の画像データのデューティにより、次の周の感光ドラム表面電位の変化がなく、一定になるような帯電ローラのバイアス電圧を印加するようなテーブルとした。第4の実施の形態における印刷速度毎の帯電ローラのバイアス電圧のテーブルを表5、表6に示す。表5は印刷速度が遅い場合のテーブルであり、図6は印刷速度が速い場合のテーブルである。
【0105】
【表5】
Figure 0003902910
【0106】
【表6】
Figure 0003902910
【0107】
表5において、絶対湿度はH1が最も小さい値で、H2、H3、…Hnとなるにつれて順に大きな値となっており(H1<H2<H3<…<Hn)、帯電ローラのバイアス電圧はVw1が最も大きな絶対値で、Vw2、Vw3、…Vwnとなるにつれて順に小さい絶対値となっている(|Vw1|>|Vw2|>|Vw3|>…>|Vwn|)。
【0108】
Vw1〜Vwnは、0%デューティ印刷時において環境によらず同じ表面電位を得るための帯電ローラ22のバイアス電圧値である。またVb1〜Vbnは、100%デューティ印刷時において環境によらず同じ表面電位を得るための帯電ローラ22のバイアス電圧値であり、|Vb1|>|Vb2|>|Vb3|>…>|Vbn|の関係があり、さらに、|Vwn|<|Vbn|という関係にある。表5に示すVd1〜Vdnは次式で示される。即ち、Vd1=(Vb1―Vw1)/4、Vd2=(Vb2―Vw2)/4、Vd3=(Vb3―Vw3)/4、…Vdn−1=(Vbn−1―Vwn−1)/4、Vdn=(Vbn―Vwn)/4。
【0109】
表6において、絶対湿度はH1が最も小さい値で、H2、H3、…Hnとなるにつれて順に大きな値となっており(H1<H2<H3<…<Hn)、帯電ローラのバイアス電圧はVw1′が最も大きな絶対値で、Vw2′、Vw3′、…Vwn′となるにつれて順に小さい絶対値となっている(|Vw1′|>|Vw2′|>|Vw3′|>…>|Vwn′|)。
【0110】
Vw1′〜Vwn′は、0%デューティ印刷時において環境によらず同じ表面電位を得るための帯電ローラ22のバイアス電圧値である。またVb1′〜Vbn′は、100%デューティ印刷時において環境によらず同じ表面電位を得るための帯電ローラ22のバイアス電圧値であり、|Vb1′|>|Vb2′|>|Vb3′|>…>|Vbn′|の関係があり、さらに、|Vwn′|<|Vbn′|という関係にある。表6に示すVd1′〜Vdn′は次式で示される。即ち、Vd1′=(Vb1′―Vw1′)/4、Vd2′=(Vb2′―Vw2′)/4、Vd3′=(Vb3′―Vw3′)/4、…Vdn−1′=(Vbn−1′―Vwn−1′)/4、Vdn′=(Vbn′―Vwn′)/4。
【0111】
印刷速度で比較すると、|Vw1|<|Vw1′|、|Vw2|<|Vw2′|、|Vw3|<|Vw3′|、…|Vwn−1|<|Vwn−1′|、|Vwn|<|Vwn′|、|Vb1|<|Vb1′|、|Vb2|<|Vb2′|、|Vb3|<|Vb3′|、|Vb4|<|Vb4′|、…、|Vd1|<|Vd1′|、|Vd2|<|Vd2′|、|Vd3|<|Vd3′|、|Vd4|<|Vd4′|、…、というように、印刷速度の速いときの方が帯電ローラへのバイアス電圧の絶対値が大きい値になるようなテーブルとなっている。
【0112】
以上のように第4の実施の形態によれば、バンド毎の画像データのデューティ情報と絶対湿度を印刷速度毎に備え、画像データデューティ情報と絶対湿度と印刷速度とにより、帯電ローラ22のバイアス電圧を変えて次の周の感光ドラム21の表面電位を一定になるようにしたので、環境変化による印刷濃度の変化を最小限に抑えること、1ページの中での印刷濃度の変化が減少することに加えて、印刷速度による印刷濃度の変化が減少し、印刷品位の更なる向上が期待できる。
【0113】
帯電ローラへのバイアス電圧の値を固定した場合における感光ドラムの表面電位の絶対値は、印刷速度が速いほど低くなり、さらに絶対湿度が低いほど低下率が大きい。また、絶対湿度が低く、かつ印刷速度が速いほど、画像データデューティが0%(真っ白印刷)のときと100%(真っ黒印刷)のときとでの感光ドラムの表面電位の絶対値の差がさらに大きくなる。次に述べる第5の実施の形態は、この特性を利用して、絶対湿度と画像データデューティによって適切な印刷速度とすることにより、感光ドラムの表面電位を一定にコントロールするものである。
【0114】
図20は第5の実施の形態の画像形成装置を示す構成側面図、図21は第5の実施の形態の制御部を示すブロック図である。第5の実施の形態の画像形成装置の機構的な構成は、機構動作を制御する制御部519のみが他の実施の形態と異なり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。図21において、マイクロプロセッサ530は、プログラムおよびデータを格納するROMの内容およびA/Dコンバータがないことが他の実施の形態のマイクロプロセッサと相違する。またCH用高圧電源は、CHレベル信号がなく、CHオン信号のみで一定の電圧を出力する電源である。その他の構成は前記第1、第2の実施の形態の構成と同様である。
【0115】
次に第5の実施の形態の印刷動作を説明する。図22は第5の実施の形態の印刷動作を示すタイムチャート、図23は第5の実施の形態のモータ回転速度変化動作を示すタイムチャートである。
【0116】
図示しない上位コントローラからシリアルインタエース(a)により印刷命令とバンド毎の画像データのデューティ情報を受信すると、マイクロプロセッサ530は、温度センサ信号(g)と湿度センサ信号(h)の電圧を読取り、装置内部の温度と湿度を検出し、その温度と湿度から絶対湿度を算出する。そして後述する絶対湿度とバンド毎の画像データの平均デューティ情報に対する印刷速度のテーブルのデューティ0%以上20%未満のところの印刷速度を選択する。同時に、DB極性信号(p)とSB極性信号(r)をハイレベルとして正極性の設定にし、転写極性信号(t)をハイレベルとして正極性の設定にし、CB極性信号(v)をハイレベルとして正極性の設定にする。
【0117】
そして上記の選択された印刷速度になるように、マイクロプロセッサ530のモータA用内部タイマの値を設定し、モータAクロック信号(j2)として印刷速度に合った周波数の相切り替え用クロックを出力して、モータA駆動信号(j)をハイレベルにし、モータ駆動回路32を介してモータA40を回転させ、転写ローラ10と画像形成ユニット8と定着器11内のローラ類を回転させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をハイレベルにして、帯電ローラ22に負極性電圧を印加し、現像ローラ24に正極性電圧を印加し、スポンジローラ25に正極性の電圧を印加し、転写ローラ10に正極性の電圧を印加し、クリーニングローラ23に正極性の電圧を印加する。その後、停止中に帯電ローラ22と接触していた感光ドラム21の接触部分が現像ローラ24に到達した時点(Tb)でDB極性信号(p)とSB極性信号(r)をローレベルとし、負極性の電圧とする。
【0118】
その後、モータB駆動信号(k)をハイレベルにし、モータBクロック信号(k2)に相切り替え用クロックを出力して、モータ駆動回路33を介してモータB42を回転させる。これにより給紙ローラ4が回転し、用紙カセット1内の用紙が搬送ローラ6a、6bの方向へ送られ、用紙センサ5が用紙有り(ハイレベル)を検出してから予め定められた量(搬送ローラ6a、6bに用紙先端を少し押し当てる量)だけ用紙を送ったところでモータBクロック信号(k2)の出力を停止させ、モータB駆動信号(k)をローレベルにすることにより、モータ駆動回路33を介してモータB42を停止させる。
【0119】
そして上記選択した印刷速度になるように、マイクロプロセッサ530のモータC用内部タイマの値を設定し、モータCクロック信号(l2)として印刷速度に合った周波数の相切り替え用クロックを出力して、モータC駆動信号(l)をハイレベルにし、モータ駆動回路34を介してモータC43を回転させて搬送ローラ6a、6bを回転させ、用紙を転写ローラ10の方向へ搬送する。用紙センサ7が用紙有り(ハイレベル)を検出したら、ビデオコントロール回路31に一定周期でラインスタート命令を出し、画像データをLEDヘッド9へ転送し、LEDヘッド9のLEDを予め設定した時間だけ点灯させ、感光ドラム21の表面に静電潜像を書込む。
【0120】
第5の実施の形態は、前述のように、1ページ分の画像データを予め決められたn個のラインからなるいくつかのバンドに分割し、バンド毎の画像データの印刷デューティ情報に基いて印刷速度をコントロールするようにしたものであるが、具体的には、第1バンドのライン数は、例えば、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達するまでの円周上の距離x1分のライン数とし、第2〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21の1周分の円周距離x2分のライン数とする。また第N番目のライン数は、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンドライン数))/(第2〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0121】
また例えば、第1〜第N−1バンドのライン数は、感光ドラム21上の静電潜像を書込んだ位置から現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達するまでの円周上の距離x1分のライン数とする。また第N番目のライン数は、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の余りとなり、全体のバンド数Nは、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンドのライン数)の商+1とする。
【0122】
また例えば、1ページの総ライン数をN等分(N=1、2、3、…、)したライン数を1つのバンドのライン数としてもよい。しかしながら以下の説明においては、最初の例に基いて説明する。
【0123】
第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、現像ローラ24、転写ローラ10、クリーニングローラ23を通過し、帯電ローラ22に到達したら(図20に示す感光ドラム21上の距離x1)、予め上位コントローラから受け取った最初のバンド(B1)の画像データの平均デューティ情報と予め求めた絶対湿度とから、絶対湿度とバンド毎の画像データの平均デューティ情報に対する印刷速度のテーブルを参照し、マイクロプロセッサ530のモータA用内部タイマの値とモータC用内部タイマの値を更新し、モータAクロック信号(j2)とモータCクロック信号(l2)が印刷速度に合った周波数の相切り替え用クロックとなり、印刷速度を更新する。
【0124】
第2番目のバンド(B2)の第1ラインの静電潜像を書込んだ部分が、帯電ローラ22に到達したら、第1バンドの場合と同様に、予め上位コントローラから受け取った第2バンド(B2)の画像データの平均デューティ情報と予め求めた絶対湿度とから、絶対湿度とバンド毎の画像データの平均デューティ情報に対する印刷速度のテーブルを参照し、マイクロプロセッサ530のモータA用内部タイマの値とモータC用内部タイマの値を更新し、モータAクロック信号(j2)とモータCクロック信号(l2)が印刷速度に合った周波数の相切り替え用クロックとなり、印刷速度を更新する。
【0125】
以降、第3バンド(B3)、第4バンド(B4)、…と第1、第2バンドと同様な処理を行い、規定ライン数分の画像データの転送を完了したら、ビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出すのを止め、絶対湿度とバンド毎の画像データの平均デューティ情報に対する印刷速度のテーブルのデューティ0%以上20%未満のところのテーブル値を選択し、マイクロプロセッサ530のモータA用内部タイマの値とモータC用内部タイマの値を更新し、モータAクロック信号(j2)とモータCクロック信号(l2)が印刷速度に合った周波数の相切り替え用クロックとなり、印刷速度を更新する。
【0126】
用紙センサ7が用紙無し(ローレベル)を検出したら、モータCクロック信号(l2)の出力を停止させ、モータC駆動信号(l)によりモータ駆動回路34を介してモータC43を停止させる。
【0127】
LEDヘッド9へ画像データを転送し、1ライン転送毎にLEDヘッド9のLEDを予め設定された時間だけ、画像データに基いて点灯させ、画像形成ユニット8の感光ドラム21に書き込みが行われ、現像ローラ24により現像され、転写ローラ10により用紙に転写が行われる。そして温度センサ14の温度センサ信号(i)により温度を監視し、ヒータオン信号(w)によりヒータ駆動回路40を介してヒータ15をオン/オフして一定温度に保っている定着器11により用紙にトナー画像の定着が行われる。
【0128】
用紙センサ12が用紙有り(ハイレベル)から用紙無し(ローレベル)を検出してから用紙がスタッカ13に排出完了するまでの時間が経過した後に、モータAクロック信号(j2)の出力を停止させ、モータA駆動信号(j)をローレベルにしてモータ駆動回路32を介してモータA40を停止させる。同時に、CHオン信号(m)、DBオン信号(o)、SBオン信号(q)、転写オン信号(s)そしてCBオン信号(u)をローレベルにして、帯電ローラ22、現像ローラ24、スポンジローラ25、転写ローラ10、クリーニングローラ23のそれぞれのバイアス電圧をオフにする。
【0129】
ここで図10を参照して、モータAクロック信号(j2)とLEDヘッド9のLED点灯との関係を説明する。マイクロプロセッサ530のタイマ割込み処理で、モータAクロック信号(j2)の出力を反転させ、さらに画像データ転送時には、モータAクロック信号(j2)の立ち上がり時に制御信号(x)でビデオコントロール回路31にラインスタート命令を出し、1ライン分の画像データの転送とLEDヘッド9のLED点灯を行う。モータ駆動回路32はモータAクロック信号線(j2)のクロックの立ち上がりでモータA41の相電流を切り替えるので、マイクロプロセッサ530のタイマ割込み処理で、ラインスタート命令を出すときの数をカウントすることにより、回転移動距離がわかる。
【0130】
次に絶対湿度と画像データのデューティに対する印刷速度のテーブルについて説明する。図19に示すように、帯電ローラのバイアス電圧を固定の値とした場合に、絶対湿度が低い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は小さくなり、逆に絶対湿度が高い時には感光ドラムの表面電位の絶対値は大きくなり、その表面電位の変化の割合は絶対湿度が低いほど大きく、絶対湿度が高いほど小さい。また真っ白印刷時(デューティ0%)と真っ黒印刷時(デューティ100%)とで感光ドラムの次の帯電時(2周目)の表面電位に差が生じ、その差は絶対湿度が低いほど大きくなる。
【0131】
真っ白印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときにデューティの高いデータを印刷した場合、濃度が高くなってしまう。逆に真っ黒印刷時の特性に合わせて感光ドラムの表面電位が一定になるようにしたときにデューティの低いデータを印刷した場合、濃度が低くなってしまう。
【0132】
さらに印刷速度に注目すると、帯電ローラのバイアス電圧を固定の値とした場合に、感光ドラムの表面電位の絶対値は、印刷速度が速いほど低くなり、また絶対湿度が低いほど低下率が大きい。また、絶対湿度が低く、かつ印刷速度が速いほど、画像データデューティが0%(真っ白印刷)のときと100%(真っ黒印刷)のときとでの感光ドラムの表面電位の絶対値の差がさらに大きくなる。第5の実施の形態では、絶対湿度とバンド毎の画像データのデューティにより、次の周の感光ドラム表面電位の変化がなく一定になるような適切な印刷速度となるテーブルとした。第5の実施の形態における印刷速度のテーブルを表7に示す。
【0133】
【表7】
Figure 0003902910
【0134】
表7において、絶対湿度はH1が最も小さい値で、H2、H3、…Hnとなるにつれて順に大きな値となっており(H1<H2<H3<…<Hn)、印刷速度はvw1が最も遅い速度で、vw2、vw3、…vwnとなるにつれて順に速い速度となっている(vw1<vw2<vw3<…<vwn)。
【0135】
vw1〜vwnは、0%デューティ印刷時において環境によらず同じ感光ドラムの表面電位を得るための印刷速度であり、またVb1〜Vbnは、100%デューティ印刷時において環境によらず同じ表面電位を得るための印刷速度であり、vb1<vb2<vb3<…<vbnの関係があり、さらに、vwn>vbnという関係にある。表7に示すvd1〜vdnは次式で示される。即ち、vd1=(vw1―vb1)/4、vd2=(vw2―vb2)/4、vd3=(vw3―vb3)/4、…vdn−1=(vwn−1―vbn−1)/4、vdn=(vwn―vbn)/4。
【0136】
以上のように第5の実施の形態によれば、バンド毎の画像データのデューティ情報と絶対湿度とによって適切な印刷速度とすることにより、次の周の感光ドラム21の表面電位を一定になるようにしたので、環境変化による印刷濃度の変化を最小限に抑え、1ページの中での印刷濃度の変化が減少するので、印刷品位の向上が期待できる。さらにD/Aコンバータが不要になり、CH用高圧電源出力を可変とせずに固定値としたので、CH用高圧電源が安価になるという効果が得られる。
【0137】
前記各実施の形態においては、温度センサと湿度センサを用いて絶対湿度を算出しているが、絶対湿度センサを用いて絶対湿度を算出するようにしてももちろんよい。上記第4の実施の形態では2種類の印刷速度の例で説明したが、もっと多くの種類の印刷速度への適用は容易に可能である。また上記第2〜第5の実施の形態においては、バンドの境界で直ぐに画像データデューティに対する制御値にしたが、隣接のバンド間で制御値の差が大きいときにはその過渡部で緩やかな変化になるようにコントロールすることも可能である。
【0138】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、装置内部の絶対湿度を算出し、絶対湿度に対して適正な帯電器のバイアス電圧を印加するようにしたので、環境変化、とくに湿度変化による印刷濃度の変化を最小限に抑えることができるという効果を奏する。また、画像データのデューティを加味して、感光ドラムの表面電位が一定になるように、絶対湿度によって変わる帯電器のバイアス電圧を印加するようにしたので、画像データデューティによる印刷濃度の差が減少し、印刷品質が向上する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の画像形成装置を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態の画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の動作を示すタイムチャートである。
【図4】絶対湿度と感光ドラム表面電位との関係を示すグラフである。
【図5】絶対湿度と帯電ローラのバイアス電圧の関係を示すグラフである。
【図6】第2の実施の形態の画像形成装置を示す構成図である。
【図7】第2の実施の形態の画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
【図8】第2の実施の形態の動作を示すタイムチャートである。
【図9】第2の実施の形態の帯電ローラへのバイアス電圧の印加動作を示すタイムチャートである。
【図10】モータAクロック信号とLEDヘッド9のLED点灯との関係を説明する図である。
【図11】第3の実施の形態の画像形成装置を示す構成図である。
【図12】第3の実施の形態の画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
【図13】第3の実施の形態の動作を示すタイムチャートである。
【図14】第3の実施の形態の帯電ローラへのバイアス電圧およびクリーニングローラへのバイアス電圧の印加動作を示すタイムチャートである。
【図15】第4の実施の形態の画像形成装置を示す構成図である。
【図16】第4の実施の形態の画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
【図17】第4の実施の形態の動作を示すタイムチャートである。
【図18】第4の実施の形態の帯電ローラへのバイアス電圧の印加動作を示すタイムチャートである。
【図19】絶対湿度と感光ドラム表面電位との関係を示すグラフである。
【図20】第5の実施の形態の画像形成装置を示す構成図である。
【図21】第5の実施の形態の画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
【図22】第5の実施の形態の動作を示すタイムチャートである。
【図23】第5の実施の形態のモータ回転速度変化動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
8 画像形成ユニット
19、219、319、419、519 制御部
21 感光ドラム
22 帯電ローラ
23 クリーニングローラ
27 温度センサ
28 湿度センサ
30、230、330、430、530 マイクロプロセッサ

Claims (17)

  1. 帯電部に電圧を印加することにより像担持体を帯電して画像形成する画像形成装置において、
    環境状態を検出する環境状態検出手段と、
    環境状態に対応した帯電部への印加電圧の値を複数格納する記憶手段と、
    前記環境状態検出手段の出力に対応する印加電圧の値を前記記憶手段から参照し、前記参照した印加電圧を帯電部に印加する制御手段とを設け、
    前記記憶手段に格納される印加電圧の値は、デューティ100%の画像データで印刷する場合と、デューティ0%の画像データで印刷する場合とにおける環境状態に対する像担持体の表面電位の差から予め求められることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記環境状態は絶対湿度であり、
    前記記憶手段に格納される印加電圧の値は、デューティ100%の画像データで印刷する場合における絶対湿度に対する像担持体の表面電位の値と、デューティ0%の画像データで印刷する場合における絶対湿度に対する像担持体の表面電位の値との平均値として予め求められる請求項1記載の画像形成装置。
  3. 帯電部に電圧を印加することにより像担持体を帯電して画像形成する画像形成装置において、
    環境状態を検出する環境状態検出手段と、
    画像データのデューティ情報および環境状態に対応する帯電部への印加電圧の値を複数格納する記憶手段と、
    前記像担持体の一回転前に帯電された部分に対して前記一回転前の帯電の後に書込まれた画像データのデューティ情報および前記環境状態検出手段の出力に対応する印加電圧の値を前記記憶手段から参照し、前記帯電された部分が前記帯電部により再び帯電される位置に到達すると、前記参照した印加電圧を帯電部に印加する制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記環境状態は絶対湿度であり、
    前記画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割した各バンド帯域のデューティ情報であり、前記制御手段は前記帯電部へ印加する印加電圧をバンド帯域毎に変える請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記各バンド帯域のデューティ情報は、上位装置にバンド情報を送信し、そのバンド情報に基いて上位装置で作成され、上位装置から受け取る請求項4記載の画像形成装置。
  6. 帯電部に電圧を印加することにより像担持体を帯電して画像形成するとともに、クリーニング部に電圧を印加することにより像担持体をクリーニングする画像形成装置において、
    環境状態を検出する環境状態検出手段と、
    前記環境状態検出手段の出力に基いて前記帯電部へ印加する電圧を制御する第1の制御手段と、
    画像データのデューティ情報および前記環境状態検出手段の出力に基いて前記クリーニング部へ印加する電圧を制御する第2の制御手段とを設け、
    前記第2の制御手段は、前記画像データのデューティの減少に対応して前記クリーニング部へ印加する電圧を増大させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記環境状態は絶対湿度であり、
    前記第1の制御手段は、デューティ100%の画像データで印刷する場合における絶対湿度に対する像担持体表面電位特性に基いて帯電部への電圧を制御する請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割され、前記第2の制御手段は各バンド帯域のデューティ情報に応じてクリーニング部へ印加する電圧をバンド帯域毎に変える請求項6記載の画像形成装置。
  9. 複数種類の印刷速度を備え、帯電部に電圧を印加することにより像担持体を帯電して画像形成する画像形成装置において、
    環境状態を検出する環境状態検出手段と、
    印刷速度ごとに画像データのデューティ情報および環境状態に対応する帯電部への印加電圧の値を複数格納する記憶手段と、
    印刷速度と、前記像担持体の一回転前に帯電された部分に対して前記一回転前の帯電の後に書込まれた画像データのデューティ情報および前記環境状態検出手段の出力とに対応する印加電圧の値を前記記憶手段から参照し、前記帯電された部分が前記帯電部により再び帯電される位置に到達すると、前記参照した印加電圧を帯電部に印加する制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記環境状態は絶対湿度であり、
    前記画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割した各バンド帯域のデューティ情報であり、前記制御手段は前記帯電部へ印加する印加電圧をバンド帯域毎に変える請求項9記載の画像形成装置。
  11. 帯電部に電圧を印加することにより像担持体を帯電して画像形成する画像形成装置において、
    環境状態を検出する環境状態検出手段と、
    画像データのデューティ情報および環境状態に対応する印刷速度の値を複数格納する記憶手段と、
    前記像担持体の一回転前に帯電された部分に対して前記一回転前の帯電の後に書込まれた画像データのデューティ情報および前記環境状態検出手段の出力に対応する印刷速度の値を前記記憶手段から参照し、前記帯電された部分が前記帯電部により再び帯電される位置に到達すると、前記参照した印刷速度に切り替える制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記環境状態は絶対湿度であり、
    前記画像データのデューティ情報は1ページ分を複数のバンド帯域に分割した各バンド帯域のデューティ情報であり、前記制御手段は前記印刷速度をバンド帯域毎に変える請求項11記載の画像形成装置。
  13. 1ページの総ライン数をN等分(N=1,2,3,4,...)したライン数を1つのバンド帯域のライン数とする請求項4、8、10、12の何れか一項に記載の画像形成装置。
  14. 第1バンド帯域のライン数は像担持体上の静電潜像を書込んだ位置から帯電部までの距離分のライン数とし、第2〜第N−1バンド帯域のライン数は像担持体1周分の距離のライン数とし、第N番目のライン数は、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンド帯域ライン数))/(第2〜第N−1バンド帯域のライン数)の余りとする請求項4、10、12の何れか一項に記載の画像形成装置。
  15. 第1〜第N−1バンド帯域のライン数は像担持体上の静電潜像を書込んだ位置から帯電部までの距離分のライン数とし、第N番目のバンド帯域のライン数は、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンド帯域のライン数)の余りとする請求項4、10、12の何れか一項に記載の画像形成装置。
  16. 第1バンド帯域のライン数は像担持体上の静電潜像を書込んだ位置からクリーニング部までの距離分のライン数とし、第2〜第N−1バンド帯域のライン数は像担持体1周分の距離のライン数とし、第N番目のライン数は、((1ページ分の全ライン数)−(第1バンド帯域ライン数))/(第2〜第N−1バンド帯域のライン数)の余りとする請求項8記載の画像形成装置。
  17. 第1〜第N−1バンド帯域のライン数は像担持体上の静電潜像を書込んだ位置からクリーニング部までの距離分のライン数とし、第N番目のバンド帯域のライン数は、(1ページ分の全ライン数)/(第1〜第N−1バンド帯域のライン数)の余りとする請求項8記載の画像形成装置。
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