JP3902351B2 - 密閉型アルカリ蓄電池 - Google Patents

密閉型アルカリ蓄電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電スタートの密閉型アルカリ蓄電池に関するものである。放電スタートの蓄電池とは、予め充電することなく初回の放電を行うことができる蓄電池のことである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、亜鉛を負極活物質とする密閉型アルカリ蓄電池用の正極活物質としては、二酸化マンガンが提案されている(特公昭45−3570号公報参照)。また、亜鉛を負極活物質とするアルカリ蓄電池の正極活物質として、酸化ニッケルと二酸化マンガンを混合したものが提案されている(特公昭49−114741号公報参照)。
【0003】
しかしながら、二酸化マンガンは充放電サイクルにおける可逆性が悪く、初回の放電を行った後充電しても当初の二酸化マンガンに戻らないので、充放電サイクルにおいて放電容量が急激に低下する。また、二酸化マンガンの酸素過電圧が低いために、充電時に正極側で酸素ガス(水の電気分解による)が発生して電池内圧が上昇し、それに伴い電池外装部材の接合部における密着性が低下して、電解液が外部に漏出しやすい。また、酸化ニッケルと二酸化マンガンとの混合物を蓄電池に用いた場合、活物質である酸化ニッケルの酸素過電圧が低いために、二酸化マンガンを単独で使用した場合と同様に、電池内圧が上昇しやすく漏液が起こりやすい。
【0004】
このような問題を解消し得る正極活物質として、本出願人はマンガンを固溶したγ型オキシ水酸化ニッケルを提案している(特開平10−214621号公報参照)。マンガンを固溶したγ型オキシ水酸化ニッケルを正極活物質として用いることにより、充放電サイクルの長期に渡って電解液が外部に漏出しにくい、信頼性の高い放電スタートの密閉型アルカリ蓄電池を得ることができる。
【0005】
しかしながら、このような密閉型アルカリ蓄電池においては、さらに酸素過電圧を高め、電解液の漏出をより完全に防止することを要求される場合がある。
本発明の目的は、充放電サイクルの長期にわたって電解液が外部に漏出し難い、より信頼性の高い放電スタートの密閉型アルカリ蓄電池を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の密閉型アルカリ蓄電池は、電池缶と、電池缶と電気的に接触するように電池缶内に配置される、γ型オキシ水酸化ニッケルを正極活物質とした中空状の正極と、正極の内側に配置される、亜鉛を負極活物質とした負極と、正極と負極の間に配置されるセパレータと、負極内に挿入された状態で配置される負極集電体と、電池缶内に充填され、正極、負極、及びセパレータ内に含浸される電解液とを備える密閉型アルカリ蓄電池であって、γ型オキシ水酸化ニッケルがマンガンを5〜50重量%固溶しており、かつ正極中に含まれる電解液にリチウムイオンが含有されており、電解液中のリチウムイオン濃度が0.01〜0.3重量%であり、正極中に含まれる電解液が30〜45重量%の濃度の水酸化カリウム水溶液であり、初回放電前のγ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケル原子の価数が3.4〜3.8価であることを特徴としている。
【0007】
本発明において正極活物質として用いるγ型オキシ水酸化ニッケルは、マンガン(Mn)を5〜50重量%固溶している。
本発明におけるマンガンの固溶量は以下の式により定義される。
【0008】
マンガンの固溶量(重量%)=(γ型オキシ水酸化ニッケル中のマンガン量)/(γ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケル及びマンガンの合計量)×100
本発明に従いγ型オキシ水酸化ニッケルにマンガンを固溶させることにより、酸素過電圧を増加させることができる。マンガンの固溶量が5重量%未満であると、酸素過電圧を十分に向上させることができないため、充放電を繰り返した際に電解液の漏れが発生する。マンガンの固溶量が50重量%を超えると、活物質であるγ型オキシ水酸化ニッケルの量が相対的に減少するため、十分な放電容量が得られない。
【0009】
さらに、本発明においては、正極中に含まれる電解液にリチウムイオンが含有されている。リチウムイオンを含有させることにより、酸素過電圧をさらに高めることができ、電解液の漏出をより有効に防止することができる。リチウムイオンは、電解液に水酸化リチウムや炭酸リチウムなどのリチウム化合物を添加し溶解させることにより電解液中に含有させることができる。電解液中に含まれるリチウムイオンの濃度としては、0.01〜0.3重量%が好ましい。なお、このリチウムイオン濃度は以下の式により定義される。
【0010】
リチウムイオン濃度(重量%)
=(電解液中のリチウムイオンの重量)/(電解液の重量)×100
正極中に含まれる電解液中のリチウムイオン濃度が0.01重量%未満であると、リチウムイオンによる酸素過電圧の上昇が十分ではなく、リチウムイオンによる電池の液漏れ防止の効果が十分に得られない場合がある。また、0.3重量%を超えると、電解液の導電性が低下するため、電池の内部抵抗が上昇し、放電容量が低下する場合がある。
【0011】
本発明において、正極中に含まれる電解液は、30〜45重量%の濃度の水酸化カリウム水溶液であることが好ましい。また、負極及びセパレータ中に含まれる電解液も、同様に30〜45重量%の濃度の水酸化カリウム水溶液であることが好ましい。30重量%未満であると、充電受け入れ性が低下するため、十分な放電容量が得られない場合がある。また、45重量%を超えると、正極活物質の放電生成物であるα型の水酸化ニッケルの結晶構造がβ型に変化しやすくなるため、酸素過電圧を向上させることができなくなり、充放電を繰り返した際に電解液の漏れが発生する場合がある。
【0012】
また、本発明において、正極中に含まれる電解液の量は、マンガンを固溶したγ型オキシ水酸化ニッケルに対して5〜20重量%であることが好ましい。すなわち、マンガンを固溶したγ型オキシ水酸化ニッケル100重量部に対して、5〜20重量部含まれていることが好ましい。一般に、本発明のタイプの密閉型アルカリ蓄電池を充放電した場合、サイクル経過時に電解液中の水が正極活物質中に取り込まれる、いわゆるドライアウトと呼ばれる現象が生じる。このようなドライアウトが生じると、電池の内部抵抗が上昇し、放電容量が低下する。正極中に含まれる電解液の量が、5重量%未満となると、正極中の水が不足するため、このようなドライアウトが生じやすくなる。また、正極中に含まれる電解液が20重量%を超えると、正極活物質であるγ型水酸化ニッケルの量が相対的に減少するため、十分な放電容量が得られない場合がある。
【0013】
本発明におけるγ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケル原子の価数は、初回放電前において、すなわち満充電状態で、3.4〜3.8価であることが好ましい。ニッケル原子の価数が3.4未満になると、十分な放電容量が得られにくく、また酸素過電圧が低いため充電時に電解液の漏れが発生する場合がある。また、一般にオキシ水酸化ニッケルにおいては、ニッケル原子の価数が3.8価よりも大きなものは存在しない。従って、満充填状態の後にさらに充電を続けても、水が分解して酸素ガスが発生するだけであり、ニッケル原子の価数が3.8価を超えることはない。
【0014】
本発明において用いるγ型オキシ水酸化ニッケルは、例えば水酸化ニッケルを次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)等の酸化剤で酸化することにより得られる。またニッケルの価数は、反応させる酸化剤の添加量により調整することができる。
【0015】
本発明において用いるγ型オキシ水酸化ニッケルには、マンガン以外に、さらに亜鉛、コバルト、ビスマス、アルミニウム、イットリウム、エルビウム、イッテルビウム及びガドリニウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素が固溶されていてもよい。これらの元素が固溶したγ型オキシ水酸化ニッケルを用いることにより、正極の酸素過電圧をさらに高めることができる。これらの元素の固溶量としては、0.5〜5重量%程度が好ましい。なお、この固溶量は以下の式により定義される。
【0016】
他の元素の固溶量(重量%)=(γ型オキシ水酸化ニッケル中の他の元素の量)/(γ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケル及び他の元素の合計量)×100
また、本発明においては、正極、負極、セパレータ、負極集電体、及び電解液が、電池缶内の容積の75体積%以上を占めることが好ましい。これにより、電池缶内における活物質の充填量を高めることができ、放電容量の高い密閉型アルカリ蓄電池とすることができる。また、このような放電容量の高い密閉型アルカリ蓄電池において、電池内圧の上昇を抑制し、充放電を繰り返した際に電解液が外部へ漏出するのを防止することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により限定されるものではない。
【0018】
(実施例1)
(実験1)
この実験では、正極活物質にマンガン固溶量の異なるγ型オキシ水酸化ニッケル、濃度の異なる水酸化カリウム水溶液にリチウムイオンを含有させたアルカリ水溶液を添加して作製した正極を用いた電池A1〜A10、二酸化マンガンに30重量%の電解液を添加した正極活物質を使用した比較電池C1の1サイクル目の放電容量、25サイクル目の放電容量維持率及び漏液電池発生数を調べた。
【0019】
〔電解液の作製〕
水1177gに水酸化カリウム(含有量85重量%)823gを投入し、十分に溶解させた(35重量%水酸化カリウム水溶液)。これに水酸化リチウム(LiOH・H2 O)を12.2g溶解させた。原子吸光法で定量分析した結果、リチウムイオンが0.10重量%含有されていることを確認した。
【0020】
〔正極の作製〕
硫酸マンガン40.4g、硫酸ニッケル154.8gを溶解した水溶液を5000ml用意し、60℃に保持したこの水溶液に、10重量%アンモニアと10重量%水酸化ナトリウムを重量比で1:1に混合した水溶液を滴下しpHを9.5±0.3に保持した。pHが低下した際には混合水溶液を滴下しpHが一定になった後1時間混合した。混合後、ろ過、水洗し、80℃にて乾燥して、マンガンを固溶した水酸化ニッケル粉末を得た。
【0021】
10モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液500mlと10重量%次亜塩素酸ナトリウム水溶液1500mlの混合液に、上記のマンガンを固溶した水酸化ニッケル粉末100gを攪拌しながら投入し、1時間攪拌混合した後、沈殿物をろ過し、水洗し、60℃で乾燥して、γ型オキシ水酸化ニッケルを得た。この時、マンガンがγ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケルとマンガンの総量に対して20重量%固溶されていることを原子吸光法で確認した。また、この時のニッケル原子の価数は鉄の2価・3価の酸化還元滴定により測定した結果3.6であった。
【0022】
このようにして得たγ型オキシ水酸化ニッケル(正極活物質)100重量部と、黒鉛粉末10重量部と、上記のリチウムイオンを溶解させた電解液としての水酸化カリウム水溶液10重量部とを、らいかい機で30分間混合し、加圧成型して、外径1.3cm、内径0.95cm、高さ1.15cmの円筒中空状の成型体を作製した。なお、電池の作製においては、この円筒中空状の正極を3個直列に重ねて、全体として1個の円筒中空状正極として使用した。
【0023】
〔負極の作製〕
負極活物質としての亜鉛粉末65重量部と酸化亜鉛(ZnO)を飽和量含む40重量%水酸化カリウム水溶液34重量部と、ゲル化剤としてのアクリル酸樹脂(日本純薬社製、商品名「ジュンロンPW150」)1重量部とを混合して、ゲル状の負極を作製した。
【0024】
〔電池の作製〕
上記の正極及び負極を用いて、通称「インサイドアウト型」と呼ばれている構造(電池缶側が正極側、電池蓋側が負極側:「アウトサイド・正極型」とも呼ばれる)で、AAサイズの密閉型アルカリ蓄電池(本発明電池)A1を作製した。
なお、放電容量を正極容量で規定するために、正極と負極との電気化学的な容量を1:1.2とした(以下の電池も全てこれと同じ容量比にした)。また、負極、正極、電解液、セパレータ、負極集電体、及び電解液からなる発電要素体が占める体積を、電池缶内の容積に対して、80体積%とした(以下の電池も全てこれと同じ充填率にした)。
【0025】
図1は、作製した密閉型アルカリ蓄電池を示す部分断面図である。図示の密閉型アルカリ蓄電池は、有底円筒状の正極缶(正極外部端子)1、負極蓋(負極外部端子)2、絶縁パッキング3、真鍮製の負極集電棒4、円筒中空状の正極(ニッケル極)5、ビニロンを主材とする円筒フィルム状のセパレータ6、ゲル状負極(亜鉛極)7などからなる。
【0026】
正極缶1には、正極缶1の円筒部の内周面に当接させて正極5が収納されており、該円筒中空状の正極5の内周面には、セパレータ6が外周面を当接させて設けられており、セパレータ6の内側には、ゲル状の負極7が充填されている。負極7の中央部には、正極缶1と負極蓋2とを電気的に絶縁する絶縁パッキング3により一端を支持された負極集電棒(負極集電体)4が挿入されている。正極缶1の開口部は、負極蓋2により閉蓋されている。電池内部の密閉は、正極缶1の開口部に絶縁パッキング3を嵌め込み、その上に負極蓋2を載置した後、正極缶1の閉口端を内側にかしめることによりなされている。本実施例の密閉型アルカリ蓄電池において、電極缶は、正極缶1、負極蓋2及び絶縁パッキング3から構成される。
【0027】
なお、上記実施例の密閉型アルカリ蓄電池においては中空状正極として円筒状の正極を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、角筒状などの中空状正極であってもよい。
【0028】
(実験2)
正極の作製で、硫酸マンガンの量を5.1gとしたこと以外は同様にして電池A2を作製した。このときのマンガン固溶量は、2.5重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0029】
(実験3)
正極の作製で、硫酸マンガンの量を10.2gとしたこと以外は同様にして電池A3を作製した。このときのマンガン固溶量は、5重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0030】
(実験4)
正極の作製で、硫酸マンガンの量を20.2gとしたこと以外は同様にして電池A4を作製した。このときのマンガン固溶量は、10重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0031】
(実験5)
正極の作製で、硫酸マンガンの量を101gとしたこと以外は同様にして電池A5を作製した。このときのマンガン固溶量は、50重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0032】
(実験6)
正極の作製で、硫酸マンガンの量を121gとしたこと以外は同様にして電池A6を作製した。このときのマンガン固溶量は、60重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0033】
(実験7)
水1294gに水酸化カリウム(含有量85重量%)706gを投入し、十分に溶解させた(30重量%水酸化カリウム水溶液)。これに水酸化リチウム(LiOH・H2 O)を2.0g溶解させた。原子吸光法で定量分析した結果、リチウムイオンが0.10重量%含有されていることを確認した。このアルカリ水溶液を電解液として用いたことを除いては実験1と同様にして電池A7を作製した。このときの正極活物質中のマンガン固溶量は20重量%である。
【0034】
(実験8)
水941gに水酸化カリウム(含有量85重量%)1059gを投入し、十分に溶解させた(45重量%水酸化カリウム水溶液)。これに水酸化リチウム(LiOH・H2 O)を2.0g溶解させた。原子吸光法で定量分析した結果、リチウムイオンが0.10重量%含有されていることを確認した。このアルカリ水溶液を電解液として用いたことを除いては実験1と同様にして電池A8を作製した。このときの正極活物質中のマンガン固溶量は20重量%である。
【0035】
(実験9)
水1341gに水酸化カリウム(含有量85重量%)659gを投入し、十分に溶解させた(28重量%水酸化カリウム水溶液)。これに水酸化リチウム(LiOH・H2 O)を2.0g溶解させた。原子吸光法で定量分析した結果、リチウムイオンが0.10重量%含有されていることを確認した。このアルカリ水溶液を電解液として用いたことを除いては実験1と同様にして電池A9を作製した。このときの正極活物質中のマンガン固溶量は20重量%である。
【0036】
(実験10)
水894gに水酸化カリウム(含有量85重量%)1106gを投入し、十分に溶解させた(47重量%水酸化カリウム水溶液)。これに水酸化リチウム(LiOH・H2 O)を2.0g溶解させた。原子吸光法で定量分析した結果、リチウムイオンが0.10重量%含有されていることを確認した。このアルカリ水溶液を電解液として用いたことを除いては実験1と同様にして電池A10を作製した。このときの正極活物質中のマンガン固溶量は20重量%である。
【0037】
(比較例1)
実験1でLiOH・H2 Oを溶解させなかったアルカリ水溶液を用いたことを除いては同様にして電池Xを作製した。
【0038】
(比較例2)
正極活物質として、りん状黒鉛27重量部とアセチレンブラック3重量部の混合粉末にパラフィンの懸濁液(固形分40重量%含有)0.15重量部を添加し、これに二酸化マンガン150重量部と30重量%の水酸化カリウム水溶液からなる電解液を15重量部を添加して混合したものを用いたことを除いて、同様にして電池Yを作製した。
【0039】
(各電池の種々の充放電サイクルにおける容量維持率及び漏液電池発生数)
正極活物質のみが異なる上記12種の密閉型アルカリ蓄電池について、100mAで電池電圧が1Vになるまで放電した後、100mAで電池電圧が1.95V(比較例2では1.65V)に達するまで充電を行う工程を1サイクルとする充放電サイクル試験を行って、各電池の初期放電容量、25サイクル目における容量維持率及び漏液電池発生数を調べた。
【0040】
結果を表1に示す。表1中の初期放電容量は、電池A1の1サイクル目の容量を100とした指数である。また25サイクルにおける容量維持率は、各電池の1サイクル目の放電容量に対する比率(%)であり、かつ電解液が漏出しなかった電池の容量維持率の平均値である。
【0041】
【表1】
Figure 0003902351
【0042】
表1から、マンガンの固溶量としては、5〜50重量%が好ましいことがわかる。また、電解液である水酸化カリウム水溶液の濃度としては、30〜45重量%が好ましいことがわかる。これらの範囲内とすることにより、サイクル特性及び耐漏液特性において特に優れた電池とすることができる。
【0043】
電池Xと電池A1との比較から明らかなように、正極に添加する電解液にリチウムイオンを添加することにより、サイクル特性を高め、耐漏液特性を高めることができる。これは、リチウムイオンを電解液に添加することより、充電時の酸素過電圧を高めることができるからであると考えられる。
【0044】
電池Yの放電容量が低いのは、充放電により結晶構造が変化したためであると考えられる。また耐漏液特性が悪いのは、正極の酸素過電圧が低いためであると考えられる。
【0045】
(実施例2)
(実験11)
この実験では、正極に添加する電解液へのリチウムイオンの添加量について検討した。実験1の電解液作製で、水酸化リチウムの添加量を49.5g、36.9g、6.1g、1.2g、0.6gとしたこと以外は同様にして電池B1〜B5を作製した。
【0046】
このときのアルカリ水溶液中のリチウムイオンの溶解量は0.4重量%、0.3重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%である。
これらB1〜B5の各電池について実験1で行ったのと同じ条件で充放電サイクル試験を行い、1サイクル目の放電容量並びに25サイクル目の放電容量及び漏液電池発生数を調べた。結果を表2に示す。表2中の初期放電容量は、電池A1の1サイクル目の容量を100とした指数である。また25サイクルにおける容量維持率は、各電池の1サイクル目の放電容量に対する比率(%)である。A1は表1中のA1と同じ電池である。
【0047】
【表2】
Figure 0003902351
【0048】
表2から明らかなように、電解液である水酸化カリウム水溶液にリチウムイオンを添加することにより、サイクル特性及び耐漏液特性に優れた電池とすることができる。特に、リチウムイオンの添加量を0.01〜0.3重量%とすることにより良好な特性が得られる。電池B1の放電容量が低くなっているのは、リチウムイオンの含有量が多いため電解液の導電性が低くなったためであると考えられる。また、電池B5の耐漏液特性が悪くなっているのは、添加するリチウムイオンの量が少ないため、充電時の酸素過電圧の上昇が少ないためであると考えられる。
【0049】
(実施例3)
(実験12)
この実験では、γ型オキシ水酸化ニッケル100重量部に対する電解液の添加量について検討した。35重量%水酸化カリウム(リチウムイオン0.10重量%含有)の添加量を、γ型オキシ水酸化ニッケル100重量部に対して、3重量部、5重量部、20重量部、25重量部とし、それ以外は同様にして電池C1〜C4を作製した。従って、電池C1〜C4における、電解液の添加量は、それぞれγ型オキシ水酸化ニッケルに対して、3重量%、5重量%、20重量%、25重量%である。
【0050】
各電池C1〜C4について、実験1で行ったのと同じ条件で充放電サイクル試験を行い、1サイクル目の放電容量並びに25サイクル目の放電容量及び漏液電池発生数を調べた。結果を表3に示す。表3中の初期放電量は、電池A1の1サイクル目の放電容量を100とした指数である。また25サイクルにおける容量維持率は、各電池の1サイクル目の放電容量に対する比率(%)である。A1は表1中のA1と同じ電池である。
【0051】
【表3】
Figure 0003902351
【0052】
表3から明らかなように、電解液の添加量としては、γ型オキシ水酸化ニッケルに対し5〜20重量%が特に好ましいことがわかる。電池C1のサイクル特性が悪くなっているのは、電解液の添加量が少ないためサイクル経過時にドライアウトが生じるためであると考えられる。また、C4の放電容量が低いのは、電解液の添加量が多いため、活物質であるγ型オキシ水酸化ニッケルの量が相対的に少なくなっているためであると考えられる。
【0053】
(実施例4)
(実験13)
この実験では、γ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケル原子の価数と放電容量及び漏液電池発生数の関係を調べた。
【0054】
実験1の正極の作製において水酸化ナトリウム水溶液500mlと混合する10重量%次亜塩素酸ナトリウム水溶液の量を、1500mlに代えて、1350ml、1400ml、または1600mlとしたこと以外は電池A1の作製と同様にして、密閉型アルカリ蓄電池D1〜D3を作製した。なおこのときのニッケル原子の価数は、3.3、3.4、3.8である。アルカリ水溶液としては35重量%水酸化カリウム水溶液(リチウムイオン0.10重量%含有)を用い、添加量は10重量%とした。そして、活物質中のマンガンの固溶量は20重量%のものを用いた。これらD1〜D3の各電池について実験1で行ったのと同じ条件で充放電サイクル試験を行い、1サイクル目の放電容量並びに25サイクル目の放電容量及び漏液電池発生数を調べた。結果を表4に示す。表4中の1サイクル目の放電容量は、電池A1の1サイクル目の放電容量を100とした指数である。また25サイクル目における容量維持率は、各電池の1サイクル目の放電容量に対する比率(%)であり、かつ電解液が漏出しなかった電池の容量維持率の平均値である。A1は表1中のA1と同じ電池である。
【0055】
【表4】
Figure 0003902351
【0056】
表4から明らかなように、放電容量が大きくかつ電解液の漏れの少ない電池を得るためには、正極活物質としてニッケルの原子の価数が3.4〜3.8のγ型オキシ水酸化ニッケルを使用することが好ましいことがわかる。
【0057】
(実施例5)
この実施例では、マンガン以外に固溶させる元素の影響について検討した。なお、固溶量の定義を以下に示す。
【0058】
固溶量(重量%)=(γ型オキシ水酸化ニッケル中のマンガン以外の固溶元素量)/(γ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケル量+マンガン以外の固溶元素量)×100 (実験14)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸亜鉛(ZnSO4 )を1.46g溶解させたこと以外は同様にして電池E1を作製した。
このとき、亜鉛の固溶量が1重量%、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0059】
(実験15)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸コバルト(CoSO4 )を1.55g溶解させたこと以外は同様にして電池E2を作製した。このとき、コバルトの固溶量が1重量%、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0060】
(実験16)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硝酸ビスマス(Bi(NO3 3 )を0.96g溶解させたこと以外は同様にして電池E3を作製した。このとき、ビスマスの固溶量が1重量%、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0061】
(実験17)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸アルミニウム(Al2 (SO4 3 )を3.74g溶解させたこと以外は同様にして電池E4を作製した。このとき、アルミニウムの固溶量が1重量%、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0062】
(実験18)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸イットリウム(Y2 (SO4 3 )を1.55g溶解させたこと以外は同様にして電池E5を作製した。このとき、イットリウムの固溶量が1重量%であることを発光分析法(ICP)で確認した。また、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0063】
(実験19)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸エルビウム(Er(SO4 3 )を1.10g溶解させたこと以外は同様にして電池E6を作製した。このとき、エルビウムの固溶量が1重量%であることを発光分析法(ICP)で確認した。また、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0064】
(実験20)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸イッテルビウム(Yb2 (SO4 3 )を1.08g溶解させたこと以外は同様にして電池E7を作製した。このとき、イッテルビウムの固溶量が1重量%であることを発光分析法(ICP)で確認した。また、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0065】
(実験21)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸ガドリニウム(Gd2 (SO4 3 )を1.13g溶解させたこと以外は同様にして電池E8を作製した。このとき、ガドリニウムの固溶量が1重量%であることを発光分析法(ICP)で確認した。また、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0066】
(実験22)
実験1の正極の作製において硫酸マンガン、硫酸ニッケル以外に硫酸エルビウムを1.10g、硫酸アルミニウムを3.74g溶解させたこと以外は同様にして電池E9を作製した。このとき、エルビウムの固溶量が1重量%であることを発光分析法(ICP)で確認した。また、アルミニウムの固溶量が1重量%、マンガンの固溶量が20重量%であることを原子吸光法で確認した。
【0067】
これらE1〜E9の各電池について実験1で行ったのと同じ条件で充放電サイクル試験を行い、1サイクル目の放電容量並びに25サイクル目の放電容量及び漏液電池数を調べた。結果を表5に示す。表5中の1サイクル目の放電容量は、電池A1の1サイクル目の放電容量を100とした指数である。また25サイクルにおける容量維持率は、各電池の1サイクル目の放電容量に対する比率(%)であり、かつ電解液が漏出しなかった電池の容量維持率の平均値である。A1は表1中のA1と同じ電池である。
【0068】
【表5】
Figure 0003902351
【0069】
表5に示す結果から明らかなように、マンガン以外に亜鉛、コバルト、ビスマス、アルミニウム、イットリウム、エルビウム、イッテルビウム及びガドリニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種を固溶させても優れた特性が得られることがわかる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、充放電サイクルの長期にわたって電解液が外部に漏出しにくい、信頼性の高い放電スタートの密閉型アルカリ蓄電池とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う一実施例の密閉型アルカリ蓄電池を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…正極缶
2…負極蓋
3…絶縁パッキング
4…負極集電棒
5…正極
6…セパレータ
7…ゲル状負極

Claims (3)

  1. 電池缶と、前記電池缶と電気的に接触するように前記電池缶内に配置される、γ型オキシ水酸化ニッケルを正極活物質とした中空状の正極と、前記正極の内側に配置される、亜鉛を負極活物質とした負極と、前記正極と前記負極の間に配置されるセパレータと、前記負極内に挿入された状態で配置される負極集電体と、前記電池缶内に充填され、前記正極、前記負極、及び前記セパレータ内に含浸される電解液とを備える密閉型アルカリ蓄電池であって、
    前記γ型オキシ水酸化ニッケルがマンガンを5〜50重量%固溶しており、かつ前記正極中に含まれる電解液にリチウムイオンが含有されており、
    前記電解液中のリチウムイオン濃度が0.01〜0.3重量%であり、
    前記正極中に含まれる電解液が30〜45重量%の濃度の水酸化カリウム水溶液であり、
    初回放電前の前記γ型オキシ水酸化ニッケル中のニッケル原子の価数が3.4〜3.8価であることを特徴とする密閉型アルカリ蓄電池。
  2. 前記正極中に含まれる電解液の量が、マンガンを固溶したγ型オキシ水酸化ニッケルに対して5〜20重量%であることを特徴とする請求項1に記載の密閉型アルカリ蓄電池。
  3. 前記γ型オキシ水酸化ニッケルに、マンガン以外に、さらに亜鉛、コバルト、ビスマス、アルミニウム、イットリウム、エルビウム、イッテルビウム及びガドリニウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素が固溶していることを特徴とする請求項1または2に記載の密閉型アルカリ蓄電池。
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