JP3901350B2 - 電子レンジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱室内の底部に食品を支持するための回転板を備え、その加熱室内にマイクロ波を供給することにより食品を加熱する電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
マイクロ波加熱を行う電子レンジにあっては、マイクロ波の定在波に起因して加熱室内に電界の強弱(加熱エネルギーの大小)のむらが生ずる事情がある。このため、比較的小さい食品(御飯1杯や少量のおかず等)を加熱する際の加熱効率に劣る不具合を招き、また、平面方向に広がった比較的大形の食品(複数個のシューマイやピザ等)を加熱する際に加熱むらが生ずる不具合がある。
【0003】
この場合、食品が載置される食品載置皿(ターンテーブル)を回転させることが一般に行われているが、円周方向についての加熱むらを抑制できるものの、例えば側壁に励振口がある場合に、食品載置皿の中央部分での加熱が弱く、外周側部分で強い加熱が行われるなど半径方向の加熱むらは依然として残る。また、酒のかん等における上下方向についての加熱むらの改善はなされない。さらには、小さい食品を食品載置皿の中央部に載置した場合には、加熱効率が十分に高いものとはなっていなかった。
【0004】
そこで、従来より、加熱効率の向上あるいは加熱むらの改善のために、以下に述べるようないくつかの構成が考えられていた。ところが、いずれも何らかの欠点を有しており、さほど有効なものとはなっていなかった。
【0005】
即ち、第1の従来例として、導波管内に、インピーダンス調整用の可動素子を設け、オーブン(加熱室)内の状態に合わせて、マグネトロンの最大効率条件にオーブンインピーダンスを調整し、高効率を実現しようとするものがある。ところが、このものでは、導波管内に設けられたインピーダンス調整用の導体が、スパーク発生の要因となり、スパーク発生を抑えようとすると、逆にインピーダンス調整効果が小さくなってしまう欠点があった。
【0006】
第2の従来例として、加熱室の底面部に可動励振口を設け、その可動励振口を食品の真下に移動させて効率的な加熱を行うことも考えられていた。ところが、このものでは、可動励振口の駆動機構が複雑となり、設置が困難であって実用性に劣るものとなっていた。また、第3の従来例として、食品載置皿を回転と共に上下方向に移動させる構成とし、その上下移動により加熱分布を改善することが考えられていた。ところが、これでは、食品載置皿を上下駆動する構成を付加する必要があり、構成が複雑となる不具合があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、加熱効率の向上を図ると共に加熱むらの改善を図ることができ、しかも簡単な構成で済ませることができる電子レンジを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
電子レンジにおいては、加熱室の底部に設けられた導電材からなる回転板に直接あるいは電波透過材料からなる食品載置皿(ターンテーブル)を介して食品が載置される。本発明者は、導電材から構成される回転板の電波反射体としての機能に着目し、回転板を回転方向に非均質形状に構成することにより、その回転によって定在波がただ無秩序に乱されるだけではなく、回転板の位置(回転角度)が変動することにより、加熱室内に異なる電界分布ひいては加熱分布が得られることを見出し、本発明を成し遂げたのである。
【0009】
即ち、本発明の電子レンジは、加熱室と、この加熱室内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段と、導電材から回転方向に非均質形状に構成され前記加熱室内の底部に設けられて食品を支持する回転板と、この回転板を回転駆動する駆動機構と、食品に応じて予め設定された停止位置で前記回転板を停止させて加熱が行われるように制御する制御手段とを具備するところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0010】
ここで、例えば、酒のかん等の食品については、上部の加熱を小さく下部の加熱を大きくして上下方向に加熱むらの生じない加熱分布が適し、御飯1杯など比較的小さい食品については、加熱室の中央部が強く加熱されるような加熱分布が適し、複数個のシューマイなど平面方向に広がった比較的大形の食品については、平面方向に均等な加熱分布が適するといったように、各食品に関してその大きさや形状など種類によって、適切な所定の加熱分布あるいは所定の複数の加熱分布の組合わせが存在する。
【0011】
上記構成によれば、上述のように回転板の停止位置が変動すると、加熱室内に異なる加熱分布が得られるようになるのであるが、制御手段により、回転板の停止位置が、食品に応じた加熱が行われるように制御されるようになる。従って、食品に応じた効率の良い加熱を行うことができると共に、加熱むらのない良好な仕上がり具合の加熱調理を行うことが可能となる。しかも、回転板の制御のみにより実現でき、構成をさほど複雑化することなく済ませることができる。
【0012】
この場合、制御手段による回転板の停止位置の制御の態様として、ユーザーにより入力されたあるいは自動判別された食品種類に応じた所定の停止位置にて回転板を停止させることができる(請求項2の発明)。また、回転板を回転させながら食品を加熱する回転加熱モードと、回転板を所定の停止位置で停止して食品を加熱する停止加熱モードとを、食品種類に応じて選択することもできる(請求項3の発明)。さらには、食品の種類に応じて、回転板を所定の停止位置で停止した状態での食品の加熱と、回転板を回転させながらの食品の加熱とを組合わせた複合加熱モードを実行するように構成しても良い(請求項4の発明)。
【0013】
これらによれば、加熱分布のパターンがより多くなり、バラエティに富んだ加熱モードを選択することができるようになるので、食品種類に応じた加熱を行うにあたっての選択の幅が増えて、加熱効率の向上及び加熱むらの改善についての効果をより一層高めることが可能となる。
【0014】
また、重量の大きい食品等については、停止加熱モードによる加熱のみを長時間にわたって行うと、加熱むらが大きくなる虞もある。そこで、前記制御手段を、所定加熱時間までは回転板を食品種類に応じた所定の停止位置にて停止させて食品を加熱し、所定加熱時間を越えた後は、回転板を回転させながら食品を加熱するような構成とすることもでき(請求項5の発明)、これにより、長時間の加熱を行う場合の加熱むらを低減することができる。
【0015】
そして、回転板の停止位置を検出する停止位置検出手段を設け、制御手段を、その停止位置検出手段の検出結果に基づいて回転板の停止位置を制御するように構成することができる(請求項6の発明)。これにより、回転板を停止させる停止位置が複数設定されていても、回転板を所定の停止位置に確実に停止させることが可能となる。
【0016】
このとき、停止位置検出手段を、回転板の基準位置を検出するように構成すると共に、制御手段を、回転板の基準位置からの回転駆動時間によって該回転板を所定の停止位置に停止させる構成とすることができ(請求項7の発明)、これにより、回転板の停止位置検出及び停止位置制御のための構成を簡単に済ませることができる
【0017】
あるいは、停止位置検出手段を、回転板に所定の回転方向位置で連結されて該回転板を回転させる回転軸の角度の検出により、間接的に回転板の停止位置を検出する構成としても良い(請求項8の発明)。これにより、回転板の停止位置の検出のための機構を、加熱室の外部に設けることが可能となる。
【0018】
また、上述のように加熱室内の加熱分布を食品に適したものとすることができても、特に小さな食品については、食品が適切な位置に存在しなければ、その加熱分布による効果が十分に得られないものとなる。そこで、回転板あるいは該回転板上にセットされる食品載置皿に、食品を載置するに適した位置を示すマークを表示する構成とすれば(請求項9の発明)、ユーザーが、加熱分布による効果を十分に得ることができる位置に食品を載置することができるようになる。このとき、マークの表示をスポットライトの照射により行うようにすれば(請求項10の発明)、判りやすく目立つ表示を行うことができる。
【0019】
ところで、上述のように回転板の停止位置を変動させることにより、加熱室内に異なる電界分布ひいては加熱分布を得るためには、回転板の構成も重要なものとなり、特にその形状を適切なものとすることにより、回転板の停止位置の変動に伴う電界分布の変化を大きなもの、つまり加熱分布のパターンを多いものとすることができる。食品を直接あるいは食品載置皿を介して支持するという回転板としての本来の機能を果たす必要があることは勿論である。
【0020】
そこで、回転板を、周囲枠内に縦棒及びそれに直交する横棒を有する格子状をに構成し、そのうち縦棒を一方向に連続して延びる構成とすると共に、横棒を1本の長さがマイクロ波波長の1/2未満の長さとなるように分断された状態に構成することができる(請求項11の発明)。
【0021】
これによれば、マイクロ波が導電体からなる回転板に照射されることにより、格子部分に沿って壁面電流が流れるのであるが、その電流は、縦棒の延びる方向である一方向に整流されて流れ、その流れる方向つまり回転板の停止位置によって電界分布が変化されることになる。また、マイクロ波波長の1/2未満の長さである横棒方向には、電流は流れにくくなる。従って、回転板の停止位置の変動に伴う電界分布の変化を大きなものとすることができる。
【0022】
また、回転板を、周囲枠内に縦棒及びそれに直交する横棒を有する格子状に構成し、その中央部において縦横共にマイクロ波波長の1/4以上の長さ寸法の中央開口部を設けるようにしても良い(請求項12の発明)。これによれば、中央開口部によって回転板の中央部をマイクロ波が透過しやすくなるので、加熱室の底面を反射するマイクロ波の、回転板の中央部における上方へ向けての透過率が多くなり、この結果、回転板の中央部に位置して配置された食品をより強く加熱できるようになる。
【0023】
この場合、マイクロ波を加熱室内に供給するための励振口を、加熱室の側壁部の、回転板からの高さがマイクロ波波長の1/2以下の位置に設けるようにすることができ(請求項13の発明)、これにより、励振口から加熱室内に供給されるマイクロ波を、回転板と加熱室の底面との間に進入しやすくすることができる。このとき、マイクロ波を加熱室内に導く導波管の出口部の励振口の下端に連なる壁部を、該励振口に向けて下降傾斜する形状とすれば(請求項14の発明)、励振口から加熱室内に供給されるマイクロ波が下方に導かれるようになり、より一層回転板と加熱室の底面との間に進入しやすくすることができる。
【0024】
さらには、加熱室の底面部を、回転板の中央部に対応した部位が山形に盛上がった形状とするようにしても良い(請求項15の発明)。これによれば、加熱室の底面部に進入したマイクロ波が、盛上がり形状によって回転板の中央部部分を上方に導かれるようになり、もって回転板の中央部におけるマイクロ波の透過をより一層促進することができる。
【0025】
そして、回転板の格子が形成する開口部として、回転板の外周寄り部分に、縦方向がマイクロ波波長の1/2以上、横方向がマイクロ波波長の1/4未満の長方形状の開口部を形成するようにしても良い(請求項16の発明)。これによれば、マイクロ波の進行方向に対して開口部の長手方向が交差したときに、そのマイクロ波が透過しやすく、マイクロ波の進行方向と開口部の長手方向とが一致したときにマイクロ波が透過しにくくなる。この結果、回転板の停止位置の変動に伴う電界分布の変化を大きなものとすることができる。
【0026】
この場合、回転板の格子の縦棒を、周囲枠内の端部から端部まで一方向に連続する構成とすることができ(請求項17の発明)、これにより、マイクロ波の照射により、格子の縦棒に沿って壁面電流が流れるようになり、回転板の停止位置によって電界分布を変化させることができる。
【0027】
ここで、回転板の形状としては、上記したような縦棒及び横棒を有する格子状に限らず、例えば円形の周囲枠の内部に放射状のリブを有するが如き、360/n度(nは2以上の整数)回転したときに元の形状と同一形状となる回転対称形状に構成することもでき(請求項18の発明)、これによっても、回転板の停止位置によって電界分布を変化させることが可能となる。
【0028】
この場合、回転板が回転対称形状であれば、その一回転周期のうちに、360/n度毎に、同一の電界分布がn回現れることになる。そこで、回転板を所定の停止位置にて停止させて食品を加熱した後、該回転板をその停止位置から360/n度回転させて停止させることを繰返すよう構成することができる(請求項19の発明)。
【0029】
これによれば、その食品に適した電界分布を常に得ながらも、励振口に対する食品の向きを変化させながら加熱することができ、また、食品が適宜回転することになるので、使用者が違和感を覚えることもなくなる。さらにこのとき、各停止位置における1回の停止時間を全て一定とすれば(請求項20の発明)、食品の向きに関しての加熱むらを防止することができる。
【0030】
そして、このような回転対称形状の回転板については、回転板の位置検出用の基準位置として、同一の検知信号を生成するn個の基準位置を、回転板の円周方向に均等に設けることができる(請求項21の発明)。これによれば、回転板の任意の初期位置から回転板の基準位置を検出するまで、ひいては回転板を所定位置に停止させるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【0031】
あるいは、回転板の位置検出用の基準位置として、互いに異なる検知信号を生成する複数個の基準位置を設けることもできる(請求項22の発明)。これによっても、回転板のいずれかの基準位置を検出して所定位置に停止させるまでの時間の短縮化を図ることができる。このとき、2個の基準位置を、回転板の180度対称な位置に対応して、互いに異なる個数の検知信号を生成するように設けるようにしても良く(請求項23の発明)、これによれば、簡単な構成で、回転板の180度以内の回転にて基準位置を検出することができる。
【0032】
また、上記制御手段を、回転板を所定の停止位置で停止して食品を加熱している際に、前記回転板を180度回転させて停止させる動作を少なくとも1回実行するように構成しても良い(請求項24の発明)。これによれば、食品に対する一面方向からのマイクロ波の照射が強く、食品の反対側の面がいわば陰になるような場合であっても、加熱実行中に食品が180度反転される形態となり、双方の面に対するマイクロ波の照射を均等化することができるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のいくつかの実施例について図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施例
まず、本発明の第1の実施例について、図1ないし図6を参照して述べる。
【0034】
図3及び図4は、本実施例に係る電子レンジの加熱室内部の様子を概略的に示している。この電子レンジは、図示しない外箱内に、前面が開放した矩形箱状のオーブン庫1を配設して構成され、そのオーブン庫1内が加熱室2とされている。また、図示はしないが、外箱の前面には、前記加熱室2を開閉するための扉が設けられていると共に、その右側に位置して、ユーザーが食品種類(調理メニュー)の選択、調理時間の設定、調理スタートの指示等を行うための操作パネル3(図2にのみ図示)が設けられている。図2に示すように、この操作パネル3の操作信号は、マイコン等からなる制御回路4に入力されるようになっている。
【0035】
また、詳しく図示はしないが、前記外箱内には、オーブン庫1の右側部に位置して機械室が設けられ、この機械室内には、図2に一部示すように、マイクロ波を発振するマグネトロン5やその駆動回路、冷却ファン装置6、前記制御回路4などが設けられている。さらに、本実施例では、加熱室2の天井部には、調理物をヒータ加熱するためのヒータ7(図2にのみ図示)が設けられている。
【0036】
前記マグネトロン5から発振されたマイクロ波は、図示しない導波管を通して、この場合前記オーブン庫1の右側壁部に形成された励振口8(図3,図4参照)から加熱室2内に供給されるようになっている。従って、マグネトロン5や導波管などからマイクロ波供給手段が構成されている。また、図2に示すように、前記マグネトロン5、冷却ファン装置6、ヒータ7も、前記制御回路4により制御されるようになっている。
【0037】
そして、前記加熱室2内の底部には、図5にも示すように、例えば鋼板等の導電材の表面にほうろう処理を施してなり、全体の外形が円形平皿状をなす回転板9が設けられる。この回転板9の形状については後述する。この回転板9は、その中心が、加熱室2(オーブン庫1)の底面を貫通して設けられた回転軸10に連結され、その回転軸10は、加熱室2の外底面側に設けられたRTモータ11(図2参照)により回転駆動されるようになっている。従って、このRTモータ11や回転軸10等から駆動機構が構成されている。このRTモータ11も、前記制御回路4により制御されるようになっている。また、回転板9は、RTモータ11の駆動により一方向(例えば上面から見て時計回り方向)に定速で回転されるようになっている。
【0038】
また、図3,4,6に一部を破断して示すように、前記回転板9の上面部には、耐熱ガラス製あるいはセラミック製の食品載置皿(ターンテーブル)12が取外し可能にセットされるようになっており、その食品載置皿12上に食品Fが載置されるようになっている。従って、回転板9が、食品Fを食品載置皿6を介して支持するようになっている。尚、前記励振口7は、回転板9よりもやや高い位置に設けられている。また、例えばトースト等のヒータ調理を行う際には、前記食品載置皿12が回転板9から取外されて、その回転板9が焼き網として使用されるようになっている。
【0039】
前記回転板9は、具体的には、図5に示すように、円環状の周囲枠9a内に、複数本の縦棒9b及びそれと直交する複数本の横棒9cを一体に有する格子状に構成されている。また、その中心部には、前記回転軸10に連結されるボス部9dが設けられている。このとき、前記縦棒9bは、そのほとんどが一方向(図5で前後方向)に連続して延び、図5で左右方向に等ピッチで設けられている。一方、前記横棒9cは、そのほとんどが、マイクロ波の波長λ(約122mm)の1/2未満の長さ寸法となるように分断された形態に設けられている。
【0040】
この場合、縦棒9bと横棒9cとから、図5で前後方向に長い長方形状の開口部9eがほぼ同一寸法でいくつか形成されることになるが、それら開口部9eは、長手方向に半ピッチずつずれた形態で図で左右方向に並ぶように設けられている。ちなみに、前記開口部9eの縦方向寸法aは、λ/2以上例えば64mmとされ、横方向寸法bは、λ/4未満例えば30mmとされている。これにて、回転板9は、回転方向に非均質形状をなし、また、本実施例では中心点に関して点対称形状(180度回転させても同一形状となる)とされている。
【0041】
そして、図6に示すように、回転板9の周囲枠9aの所定位置には、光反射部13が設けられている。これに対し、加熱室2の側壁部には、前記回転板9の基準位置を検出する停止位置検出手段として、投光部14a及び受光部14bを並んで有する反射型の光センサ14が設けられている。本実施例では、例えば縦棒9bが延びる方向が加熱室2の前後方向に一致したところが回転板9の基準位置とされており、前記光反射部13は、回転板9の停止位置が基準位置に来たときに、前記投光部14aからの出射光が該光反射部13で反射して受光部14bにて受光される位置に設けられている。図2に示すように、この光センサ14の検出信号は、前記制御回路4に入力されるようになっている。
【0042】
さて、前記制御回路4は、前記操作パネル3からの入力信号に基づいて、マグネトロン5やRTモータ11等を制御して加熱調理を実行するのであるが、詳しくは後の作用説明にて述べるように、レンジ調理時においては、前記回転板9の回転を、食品Fの種類(調理メニュー)に応じた加熱が行われるように制御するようになっている。従って、この制御回路4が制御手段として機能する。
【0043】
このとき、本実施例では、所定の食品種類(「御飯のあたため」及び「酒のかん」)が選択されたときには、回転板9を所定の停止位置(回転角度)で停止させて加熱を行う停止加熱モードを実行するようになっている。またこのとき、その食品種類によって回転板9が停止する停止位置が複数設定されている。より具体的には、食品種類が「御飯のあたため」のときには、図4(a)に示すように、回転板9が基準位置から角度Aだけ進んだ位置に停止され、食品種類が「酒のかん」のときには、図4(b)に示すように、回転板9が基準位置から角度Bだけ進んだ位置に停止されるようになっている。
【0044】
そして、そのように回転板9を任意の位置に停止させるために、制御回路4は、回転板9を角度A及び角度Bだけ回転させるに必要なRTモータ11への通電時間(T(A) 及びT(B) )を予め記憶しており、まず回転板9を連続回転させ、前記光センサ14により基準位置が検出された時点から、その通電時間だけRTモータ11を回転駆動して停止させるようになっている。
【0045】
また、本実施例では、食品種類が「解凍調理」であったときには、図示はしないが、回転板9を基準位置から角度C(RTモータ11への通電時間T(C) )だけ進んだ位置に停止させて一定時間の加熱を実行し、その後の残り加熱時間については回転板9を連続回転させながら加熱を行う複合加熱モードが実行されるようになっている。さらには、上記した所定の食品種類以外の食品種類が選択されたときには、回転板9を連続的に回転させながら加熱を行う回転加熱モードが実行されるようになっている。
【0046】
次に、上記構成の作用について、図1も参照して述べる。加熱室2内に励振口7から所定波長のマイクロ波が供給されると、加熱室2の大きさ(壁の位置)等によって所定の定在波が生じ、この定在波に起因して加熱室2内に電界の強弱(加熱エネルギーの大小)のむらが生ずる。ところが、加熱室2内の底部には、導電材から回転方向に非均質形状に構成された回転板9が設けられているので、この回転板9の回転(停止位置の変動)により、マイクロ波の反射あるいは透過の状態が変動し、加熱室2内に異なる電界分布ひいては加熱分布が得られるのである。
【0047】
特に本実施例の回転板9においては、一方向に連続して延びる縦棒9bと、マイクロ波の波長λの1/2未満の長さの横棒9cを有するので、回転板9を流れる壁面電流が縦棒9bの延びる一方向に整流され、その流れる方向つまり回転板の停止位置によって電界分布が変化されることになる。しかも、長方形状の開口部9eを有するので、マイクロ波の進行方向に対して開口部9eの長手方向が交差したときに、マイクロ波が透過しやすく、マイクロ波の進行方向と開口部9eの長手方向とが一致したときにマイクロ波が透過しにくくなる。
【0048】
これにより、回転板9の停止位置によって特徴的な電界分布が得られ、回転板9の停止位置の変動に伴う電界分布の変化が十分大きなもの、つまり加熱分布のパターンが多いものとなるのである。従って、この回転板9を連続的に回転させることによって、加熱室2内の電界分布が時間と共に大きく変化し、併せて食品F自体も回転しているので、食品Fを加熱むらなく均一加熱することができるのである。
【0049】
しかしながら、このような電界分布の均一化は、平面方向に広がった比較的大形の食品(複数個のシューマイやピザ等)を加熱するには適するが、例えば酒のかんのような場合には、対流によって上部が強く加熱され過ぎてしまうという上下方向の加熱むらが生ずることになる。また、加熱効率の観点からは、例えば御飯のあたため等の場合には、加熱効率に劣るといった不具合が生ずる。つまり、食品種類によっては、むしろ、回転板9を所定の停止位置にて停止し、所定の電界分布のままで加熱した方が適する場合がある。
【0050】
即ち、図4(a)に示すように、回転板9を基準位置から角度Aだけ進んだ停止位置に停止させることにより、「御飯のあたため」に最も加熱効率の良い電界分布が得られ、図4(b)に示すように、回転板9を基準位置から前記角度Aとは異なる角度Bだけ進んだ停止位置に停止させることにより、「酒のかん」を行うにあたって上下の加熱むらの生ずることのない(下部を強く加熱して対流により上下方向に均一に加熱できる)電界分布が得られるのである。
【0051】
また、「解凍調理」の場合には、回転板9を基準位置から角度Cだけ進んだ停止位置に停止させて一定時間の加熱を行い、その後は、回転板9(食品F)を連続回転させて加熱を行うことにより、加熱効率が良く且つ加熱むらのない加熱を行うことができるのである。このような食品種類に応じた最適な電界分布が得られる回転板9の停止位置(角度A,B,C)は、例えば予め実験的に求められるようになっている。尚、これら角度A,B,Cは、食品Fを回転板9(食品載置皿12)の中央に載置したときに最も有効となるものとされている。
【0052】
そこで、本実施例では、図1のフローチャートに示すように、制御回路4による回転板9の制御が行われる。即ち、ユーザーが操作パネル3を操作して調理メニュー(食品Fの種類)を選択し、スタートキーをオン操作すると(ステップS1)、マグネトロン5が駆動され加熱調理が開始される(ステップS2)。そして、これと共に、ステップS3以下により回転板9が制御される。
【0053】
このとき、まず、ユーザーにより選択された調理メニューが所定の調理メニュー(この場合「御飯のあたため」,「酒のかん」,「解凍調理」のいずれか)かどうかが判断される(ステップS3)。所定の調理メニュー以外の調理メニュー(例えば「シューマイのあたため」等)であるときには(No)、回転板9が連続回転されるようになり(ステップS4)、食品Fを加熱室2内で回転させながら加熱を行う回転加熱モードによる加熱調理が実行される。
【0054】
これに対し、所定の調理メニューであった場合には(ステップS3にてYes)、回転板9の回転が開始され(ステップS5)、前記光センサ14による基準位置の検出動作が実行される(ステップS6)。そして、回転板9の基準位置が検出されると(ステップS6にてYes)、その後は調理メニュー毎に異なる制御とされるのであるが(ステップS7)、調理メニューが「御飯のあたため」のときには、回転板9を基準位置検出時点から時間T(A) だけ回転させて、図4(a)に示すように、基準位置から角度Aだけ進んだ位置に停止させるようになっている(ステップS8)。
【0055】
そして、調理メニューが「酒のかん」のときには、回転板9を基準位置検出時点から時間T(B) だけ回転させて、図4(b)に示すように、基準位置から角度Bだけ進んだ位置に停止させるようになっている(ステップS9)。このように、調理メニューが「御飯のあたため」あるいは「酒のかん」のときには、回転板9をそれら食品Fの種類に応じた所定の角度AあるいはBにて停止させて加熱を行う停止加熱モードが実行されるのである。所定の調理時間が経過すれば、調理は終了される(ステップS10)。
【0056】
また、調理メニューが「解凍調理」のときには、まず、回転板9を基準位置検出時点から時間T(C) だけ回転させて基準位置から角度Cだけ進んだ位置に停止させて(ステップS11)、この状態で所定時間の加熱を行い(ステップS12)、その後、回転板9を連続回転させながら(ステップS13)、残り時間の加熱を行う(ステップS14)ことに切換えられ、もって複合加熱モードが実行されるようになっている。
【0057】
このように本実施例によれば、導電材から構成される回転板9を回転方向に非均質形状に構成することにより、その停止位置が変動することにより、加熱室2内に異なる電界分布が得られることに着目し、回転板9の停止位置を、調理メニュー(食品Fの種類)に応じた加熱が行われるように制御するように構成した。この結果、食品Fの種類に応じた効率の良い加熱を行うことができると共に、加熱むらのない良好な仕上がり具合の加熱調理を行うことが可能となり、しかも、そのような加熱効率の向上及び加熱むらの改善を、回転板9の停止位置の制御のみにより実現できるので、簡単な構成で済ませることができるという優れた実用的効果を得ることができるものである。
【0058】
この場合、特に本実施例では、回転板9を停止させる停止加熱モードを、2種類の食品について夫々異なる角度にて実行すると共に、別の調理メニューにおいては複合加熱モードを採用するようにしたので、回転加熱モードと併せて加熱分布のパターンがより多くなり、バラエティに富んだ加熱モードを選択することができ、食品種類に応じた加熱を行うにあたっての選択の幅が増えて、加熱効率の向上及び加熱むらの改善についての効果をより一層高めることが可能となるものである。
【0059】
また、本実施例では、光センサ14により回転板9の基準位置を検出するように構成すると共に、その基準位置からの回転板9の回転駆動時間によって該回転板9の停止位置を制御するようにしたので、回転板9を停止させる停止位置が複数設定されていても、回転板9を所定の停止位置に確実に停止させることが可能となり、しかも回転板9の停止位置検出及び停止位置制御のための構成を簡単に済ませることができるという利点を得ることができる。
【0060】
さらに、本実施例では、回転板9の内部の格子を、一方向に連続して延びる縦棒9bと、マイクロ波の波長λの1/2未満の長さ寸法となるように分断された横棒9cとから構成すると共に、長方形状の開口部9eをいくつか形成するようにしたので、回転板9の停止位置の変動に伴う電界分布の変化を十分に大きなものとすることができるものである。
【0061】
尚、上記実施例では、「御飯のあたため」,「酒のかん」,「解凍調理」の3種類の調理メニューに関して停止加熱モードあるいは複合加熱モードを実行する構成としたが、1種類の調理メニュー例えば「酒のかん」のときだけ停止モードを実行するようにしても良く、逆に、もっと様々な調理メニューに関して、個々に停止位置等の異なる停止加熱モードを実行するようにしても良い。この場合、複合加熱モードは必要に応じて設けるようにすれば良い。また、回転板9の構成(格子の形状や間隔、開口部の大きさ等)としても、回転方向に非均質な形状であれば、種々の変形が可能である。
【0062】
(2)第2〜第7の実施例
次に、本発明の第2〜第7の実施例について、図7ないし図12を参照しながら以下順に説明する。尚、以下述べる実施例は、上記第1の実施例のいわば変形例とも言えるものであり、基本的な部分は上記第1の実施例と共通している。従って、上記第1の実施例と共通する部分については、同一符号を付して詳しい説明及び新たな図示を省略し、以下、特徴となる点についてのみ説明することとする。
【0063】
図7は、本発明の第2の実施例(請求項2に対応)を示すものであり、回転板9の回転制御の手順を示すフローチャートである。この実施例が上記第1の実施例と異なる点は、食品Fの種類(調理メニュー)を自動判別するようにしたところにある。即ち、ユーザーによりスタートスイッチがオンされると、加熱が開始されるのであるが(ステップS21)、その後調理メニューの自動判別が行われ(ステップS22)、以下、上記第1の実施例と同様の制御がなされるのである(ステップS3〜S14)。
【0064】
この場合、詳しい説明は省略するが、上記調理メニューの自動判別は、ガスセンサ(アルコールセンサ,蒸気センサ)や、重量センサ、形状センサ等を用いて行われるようになっている。この自動判別に要する時間は、10秒以内とごく短いものとなっている。この第2の実施例によれば、上記第1の実施例と同様の作用,効果を得ることができるものである。
【0065】
図8は、本発明の第3の実施例を示すものである。この実施例では、回転板9の基準位置を検出する停止位置検出手段として、上記第1の実施例における反射型の光センサ14に代えて、加熱室2の奥側のコーナー部に、投光部21aと受光部21bとを対向配置した透過型の光センサ21を用いるようにしている。そして、このとき、回転板9の外周縁部の所定位置には、外周方向に突出する突起部22が設けられている。かかる構成においては、回転板9の基準位置が、投光部21aと受光部21bとの間の光軸を突起部22が横切った位置に設定され、もって光センサ21により回転板9の基準位置を検出することができるものである。
【0066】
図9は、本発明の第4の実施例を示すものである。この実施例では、回転板9の外周縁部の所定位置に磁石23を設けると共に、加熱室2の壁部に、回転板9の基準位置を検出するための停止位置検出手段としてのホール素子等の磁気センサ24を設けるようにしている。かかる構成においても、磁気センサ24により磁石23が検出されることにより、回転板9の基準位置が検出されるものである。
【0067】
図10は、本発明の第5の実施例を示すものである。ここで、回転板9は、RTモータ11により回転駆動される回転軸25の上端部に連結されるのであるが、本実施例では、その回転軸25の上部25aを断面(上面)長方形状に形成し、回転板9がその回転軸25に対して所定の回転方向位置で連結されるように構成されている。そして、加熱室2(オーブン庫1)の底板の下方側において、回転軸25に外周方向に突出するカム26を設けると共に、そのカム26により動作されるスイッチ27を設けることにより、停止位置検出手段が構成されている。
【0068】
かかる構成においては、カム26によりスイッチ27が動作されるところが回転板9の基準位置として検出され、同様に回転板9の停止位置の制御がなされるのである。これにより、回転板9の停止位置の検出のための機構を、加熱室2の外部に設けることが可能となり、組立性や耐熱性等の面でのメリットを得ることができるものである。回転軸25の上端部の形状としては、断面長方形以外にも、楕円形やいわゆるDカット等各種の変形が可能である。
【0069】
尚、回転板9を所定の停止位置に停止させるための手法としては、上記した基準位置を検出して時間制御を行うものに限るものではない。
例えば、停止位置が1か所であれば、その停止位置に回転板9が位置されたときにセンサが検知信号を得る構成とし、直ちに回転を停止させるようにしても良い。回転板9が点対称である場合には、180度毎に2か所の検知位置を設けることができる。複数の停止位置が存在する場合には、その位置毎に複数のスイッチ(センサ)を設ける構成とすることができる。また、1スイッチでも、信号が得られる回数によって複数の停止位置に停止させることが可能となる。さらには、エンコーダ等により回転板9(回転軸10,25)の回転角度を直接的に検出する構成としても良い。
【0070】
また、回転板9を駆動するモータの回転方向が一方向に規定できないものの場合には、上記した基準位置を、停止位置とそれとは点対称の位置との中間に設定すれば、回転板9を基準位置の検出時点から90度回転させれば、どちら方向に回転した場合でも所定の停止位置に停止させることが可能となる。
【0071】
図11は、本発明の第6の実施例を示すものである。ここで、上述のように、加熱室2内の加熱分布を調理メニューに応じた最適なものとすることができても、特に小さな食品Fについては、その食品Fが食品載置皿12上の適切な位置に載置されていなければ、その加熱分布による効果が十分に得られないものとなる。そこで、本実施例では、回転板9上にセットされる食品載置皿12の上面に、食品Fを載置するに適した位置を示すマーク28,29を表示したものである。
【0072】
この場合、マーク28,29は、夫々「御飯」,「酒」を表す絵模様から構成されている。また、このとき、食品載置皿12は、回転板9に対して所定の回転方向位置でセットされることは勿論である。これによれば、ユーザーが、加熱分布による効果を十分に得ることができる位置に食品Fを載置することができるようになる。
【0073】
図12は、本発明の第7の実施例を示すものである。この実施例では、上記第6の実施例における絵模様からなるマーク28,29に代えて、食品載置皿12の上面にスポットライト30を照射することにより、食品Fを載置するに適した位置を表示するようにしたものである。かかる構成によれば、判りやすく目立つ表示を行うことができる。
【0074】
(3)第8の実施例
次に、本発明の第8の実施例について、図13ないし図15を参照して述べる。まず、図13は、本実施例における回転板31の構成を示している。この回転板31は、やはり例えば鋼板等の導電材の表面にほうろう処理を施してなり、全体の外形が円形平皿状で且つ回転方向に非均質形状(中心点に関して点対称形状)をなしている。
【0075】
具体的には、この回転板31は、円環状の周囲枠31a内に、複数本の縦棒31b及びそれと直交する複数本の横棒31cを一体に有する格子状に構成されている。また、その中心部には、回転軸10(図15参照)に連結されるボス部31dが設けられている。このとき、前記縦棒31bは、周囲枠31a内を端部から端部まで一方向(図で前後方向)に連続して延び、図で左右方向にほぼ等ピッチで設けられている。一方、前記横棒31cは、そのほとんどが、マイクロ波の波長λ(約122mm)の1/2未満の長さ寸法となるように分断された形態に設けられている。
【0076】
このとき、本実施例では、回転板31の中央部には、縦棒31bと横棒31cとから、ほぼ正方形の中央開口部32が複数個(ボス部31dを囲むように4個及びその前後に2個の計6個)形成されている。この中央開口部32は、その縦横の寸法cが共にマイクロ波の波長λの1/4以上例えば31mmとされている。さらに、回転板31の外周寄り部分(中央開口部32形成部分の図で左右部位)には、図で前後方向に長い長方形状の開口部31eがほぼ同一寸法でいくつか形成されている。この開口部31eは、上記第1の実施例と同様に、縦方向寸法aがλ/2以上例えば64mmとされ、横方向寸法bがλ/4未満例えば30mmとされている。
【0077】
そして、図14及び図15に示すように、加熱室2の右側壁部には、マグネトロン5から発振されるマイクロ波を導波管33(図15参照)を介して加熱室2内に供給する励振口34が設けられているのであるが、この励振口34は、前記回転板31からの高さ寸法dが、マイクロ波の波長λの1/2以下となるように設けられている。また、図15に示すように、前記導波管33の出口部の励振口34の下端に連なる壁部33aが、該励振口34に向けて下降傾斜する形状とされている。さらに、本実施例では、図15に示すように、加熱室2の底面部には、回転板31の中央部に対応した部位が山形(緩やかな円錐状)に盛上がった盛上り部35が形成されている。
【0078】
かかる構成においては、回転板31の中央部に中央開口部32が形成されているので、その中央開口部32によって回転板31の中央部をマイクロ波が透過しやすくなる。このため、加熱室2の底面を反射するマイクロ波の、回転板31の中央部における上方へ向けての透過率が多くなり、回転板31(食品載置皿12)の中央部に位置して配置された食品Fをより強く加熱できるようになる。
【0079】
この場合、励振口34を比較的低い位置に設けたので、励振口34から加熱室2内に供給されるマイクロ波を、回転板31と加熱室2の底面との間に進入しやすくすることができ、しかも、導波管33の励振口34の下端に連なる壁部33aが下降傾斜する形状とされているので、加熱室2内に供給されるマイクロ波が下方に導かれるようになり、より一層回転板31と加熱室2の底面との間に進入しやすくなる。さらには、加熱室2の底面部に盛上り部35を設けたので、加熱室2の底面部に進入したマイクロ波が、盛上り部35によって回転板31の中央部部分を上方に導かれるようになり、もって回転板31の中央部におけるマイクロ波の透過をより一層促進することができる。
【0080】
また、上記第1の実施例の回転板9と同様に、回転板31は、一方向に連続して延びる縦棒31bと、マイクロ波の波長λの1/2未満の長さの横棒31cを有し、しかも長方形状の開口部31eを有するので、回転板31の停止位置によって特徴的な電界分布が得られ、回転板31の停止位置の変動に伴う電界分布の変化を十分大きなものとすることができるものである。
【0081】
(4)第9の実施例
図16及び図17は、本発明の第9の実施例を示している。この実施例が上記第1の実施例等と異なる点は、回転板41の形状及びその回転板41の基準位置の検出のための構成にある。即ち、図16に示すように、本実施例における回転板41は、やはり表面がほうろう処理された鋼板等の導電材から全体として円板状に構成され、具体的には、中心部のハブ部41aと円環状の周囲枠(リム部)41bとの間をアーム部41cでつないだ形状とされている。
【0082】
このとき、前記アーム部41cは、3本が120度間隔で放射状に設けられており、従って、回転板41は、120度回転(360度/n;n=3)したときに元の形状と同一形状となる回転対称形状をなしている。また、図17にも示すように、前記ハブ部41aの下面の中心には、RTモータ11により回転駆動される回転軸42に所定の回転方向位置にて連結されるボス部41dが設けられている。さらには、この回転板41には、アーム部41c間に、扇状の開口部41eが形成されることになるが、この開口部41eの最大直線寸法eが、マイクロ波の波長λの1/2以上の寸法となるように形成されている。
【0083】
これにて、この回転板41においては、壁面電流がアーム部41cの延びる方向に整流されることによる電界分布の変化、及び、開口部42eの位置(向き)によるマイクロ波の透過,反射の変化に基づいて、その停止位置の変動に伴い加熱室2内の電界分布を変化させることができるのである。また、このとき、回転板41は120度回転したときに元の形状と同一形状となるので、120度回転毎に同一の電界分布が得られるようになる。
【0084】
そして、本実施例では、回転板41には、第1の基準位置と、それとは180度対称な位置である第2の基準位置との2個の基準位置が設定される。この場合、図17に示すように、前記回転軸42と一体回転するギヤ43の上面の外周部には、回転板41の第1の基準位置に対応する1本の第1のピン44が設けられていると共に、回転板41の第2の基準位置に対応する2本の第2のピン45,45が設けられている。
【0085】
これに対し、オーブン庫1の下方の固定部位には、回転板41の基準位置を検出するための停止位置検出手段として、透過形の光センサ46が設けられている。この光センサ46は、周知のように、ほぼコ字形をなすホルダ内の両端部に、投光素子と受光素子とを対向配置して構成され、内側部分を通る遮光物(ここではピン44,45)を検出するようになっている。この場合、ギヤ43の回転に伴い、第1のピン44が光センサ46部分を通過する際には、1個の検知信号が得られることにより第1の基準位置が検出され、第2のピン45が光センサ46部分を通過する際には、連続して2個の検知信号が得られることにより第2の基準位置が検出されるようになっている。
【0086】
さて、図示しない制御回路は、上記第1の実施例等と同様に、回転板41を、食品種類に応じてその食品Fの加熱に適した電界分布が得られるような所定の停止位置(食品種類が例えば「御飯のあたため」のときは、第1の基準位置から角度Aだけ進んだ位置)に停止させて加熱調理を実行する。このとき、第1の基準位置から角度Aだけ進んだ位置が、回転板41の停止位置である場合には、第2の基準位置から角度A±60度進んだ位置も、回転板41の同等の停止位置となる。
【0087】
従って、制御回路は、食品種類が例えば「御飯のあたため」のときには、回転板41を任意の初期位置から連続回転させ、まず第1の基準位置が光センサ46により検出されたときには、その時点から角度Aだけ回転板41を回転させて停止し、まず第2の基準位置が光センサ46により検出されたならば、その時点から角度A±60度(角度Aが60度より大きい場合にはマイナス)だけ回転板41を回転させて停止するようになっている。
【0088】
これにて、回転板41の180度以内の回転で基準位置を検出することができ、基準位置を1個のみ設けた場合と比べて回転板41を停止位置に停止させるまでの時間が短縮されるようになる。尚、このとき、RTモータ10は、回転板41を、例えば12秒で1回転させるように一定速度(60度/秒)で回転させるので、回転板41の基準位置からの進み角度が通電時間に換算され、RTモータ10への通電時間の制御により停止位置の制御が行われる。
【0089】
そして、本実施例では、制御回路は、回転板41を所定の停止位置にて停止させて食品Fを加熱した後、回転板41をその停止位置から120度回転させて停止させることを、繰返し実行するようになっている。この場合、回転板41の1回の停止時間は一定時間例えば10秒とされ、停止位置での10秒停止、120度の回転(4秒の所要時間)、停止位置での10秒停止が繰返されるのである。このとき、上述のように、回転板41は120度回転させても同じ形状なので、回転板41の停止時においては、常にその食品Fの加熱に適した電界分布が得られることになり、それでいながら、食品Fの位置(励振口8に対する向き)を変化させながら加熱調理を行うことができるのである。
【0090】
このような本実施例によれば、上記第1の実施例等と同様に、回転板41の停止位置を、食品種類に応じた加熱が行われるように制御する構成としたので、食品Fの種類に応じた効率の良い加熱を行うことができると共に、加熱むらのない良好な仕上がり具合の加熱調理を行うことが可能となり、しかも、そのような加熱効率の向上及び加熱むらの改善を、回転板41の停止位置の制御のみにより実現できるので、簡単な構成で済ませることができるという効果を得ることができる。
【0091】
そして、特に本実施例では、回転板41を、120度の回転で同一形状となる回転対称形状とし、回転板41を所定の停止位置にて一定時間停止させた後、その停止位置から120度回転させて停止させることを繰返すようにしたので、食品Fに適した電界分布を常に得ながらも、励振口8に対する食品Fの向きを変化させながら加熱することができ、加熱むらを一層少なくすることができる。また、回転板41の形状が格子状の場合と比べて比較的単純で安価に製造できるといったメリットも得られる。食品Fが適宜回転することになるので、使用者が違和感を覚えることもなくなる。
【0092】
さらに、本実施例では、回転板41の位置検出用の基準位置として、回転板の180度対称な位置に対応して、互いに異なる検知信号を生成する第1及び第2の2個の基準位置を設ける構成としたので、回転板41のどちらかの基準位置を検出して所定の停止位置に停止させるまでの時間の短縮化を図ることができ、しかもその際の構成を簡単に済ませることができるという利点を得ることができるものである。
【0093】
(5)第10〜第15の実施例
図18ないし図23は、夫々本発明の第10〜第15の実施例を示している。これらは、上記第9の実施例の変形例ともいえるべきものであり、第9の実施例と異なる点を中心として、以下順に述べる。
【0094】
図18は、本発明の第10の実施例を示すものであり、ここでは、回転軸42と一体回転するギヤ43の上面にカム51が設けられていると共に、オーブン庫1の下方の固定部位に、停止位置検出手段としてのマイクロスイッチ52が設けられている。前記カム51は、回転板41の第1の基準位置に対応した1個の第1の突起部51aを有すると共に、第1の基準位置とは180度対称的な第2の基準位置に対応した2個の第2の突起部51bを有して構成されている。
【0095】
これにて、回転板41が第1の基準位置にきたときに、カム51の第1の突起部51aが、マイクロスイッチ52を動作させて1個の検知信号が生成され、回転板41が第2の基準位置にきたときに、カム51の第2の突起部51bが、マイクロスイッチ52を動作させて連続した2個の検知信号が生成されるようになっている。従って、上記した第9の実施例と同様に、簡単な構成で、回転板41の第1及び第2の基準位置を夫々検出することが可能となる。
【0096】
図19は、本発明の第11の実施例を示している。この実施例では、回転板41が120度回転しても同一形状となる(同一の電界分布が得られる)ことを利用し、回転板41の基準位置を、120間隔の3か所の位置に設けるようにしている。
【0097】
そして、回転軸42と一体回転するギヤ43の上面外周部には、各基準位置に対応した3本のピン53が、120度間隔で設けられており、やはりそれらピン53を光センサ46により検出するように構成されている。この場合、光センサ46が、3本のピン53のうちいずれを検知しても、基準位置を検出することになり、従って、回転板41の任意の初期位置から回転板41の120度以内の回転で基準位置を検出することができ、ひいては回転板41を所定の停止位置に停止させるまでの時間のより一層の短縮化を図ることができるものである。
【0098】
図20は、本発明の第12の実施例を示すものである。この実施例では、上記第11の実施例におけるピン53に代えて、3個の永久磁石等の磁性体54を120間隔で設けると共に、第11の実施例における光センサ46に代えて停止位置検出手段としての磁気センサ55を設けるようにしている。この磁気センサ55が前記磁性体54の接近を検知することにより、回転板41の基準位置が検出されるようになっている。かかる構成でも、上記第11の実施例と同様の作用,効果を得ることができる。
【0099】
図21は、本発明の第13の実施例の回転板61を示している。この回転板61は、やはり表面がほうろう処理された鋼板等の導電材から全体として円板状に構成され、具体的には、中心部のハブ部61aと円環状の周囲枠61bとの間を、120度間隔で放射状に延びる3本のアーム部61cでつないだ形状とされている。
【0100】
また、ハブ部61aの下面の中心にボス部61dが設けられており、さらに、最大直線寸法eがマイクロ波の波長λの1/2以上の寸法となる3個の開口部61eを有している。そして、前記ハブ部61aには、開口部61eとは60度ずれるようにして、3個の小開口部61fが形成されている。この回転板61においても、上記第9の実施例の回転板41と同様に、120度回転(360度/n;n=3)したときに元の形状と同一形状となる回転対称形状とされ、同様の作用,効果を得ることができる。
【0101】
図22は、本発明の第14の実施例の回転板71を示しており、この回転板71は、中心部のハブ部71aと円環状の周囲枠71bとの間を、90度間隔で放射状に延びる4本のアーム部71cでつないだ形状とされている。この回転板71は、90度回転(360度/n;n=4)したときに元の形状と同一形状となる回転対称形状とされている。また、90度の整数倍(180度,270度)回転したときも、元の形状と同一形状となる。
【0102】
図23は、本発明の第15の実施例の回転板81を示しており、この回転板81は、中心部のハブ部81aと円環状の周囲枠81bとの間を、72度間隔で放射状に延びる5本のアーム部81cでつないだ形状とされている。この回転板81は、72度回転(360度/n;n=5)したときに元の形状と同一形状となる回転対称形状とされている。また、72度の正数倍の角度回転したときも、元の形状と同一形状となることは勿論である。
【0103】
これら回転板71あるいは回転板81にあっても、食品種類に応じた加熱が行われる所定の停止位置に停止させると共に、その停止位置にて一定時間停止させた後、その停止位置から90度又はその整数倍(180度,270度)、あるいは、72度又はその整数倍(144度,216度,288度)回転させて停止させることを繰返す構成とすることにより、食品Fに適した電界分布を常に得て効率の良い加熱を行うことができると共に、励振口8に対する食品Fの向きを変化させながら加熱することができ、加熱むらを一層少なくすることができる等の上記第9の実施例などと同様の効果を得ることができるものである。
【0104】
尚、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
この場合、図示は省略するが、上記各実施例において、回転板9,31を所定の停止位置で停止して食品Fを加熱している停止加熱モードの実行時に、その途中の時点で回転板9,31を180度回転させて停止させる動作を実行するような制御を行うこともできる。
【0105】
これによれば、食品Fに対する一面方向からのマイクロ波の照射が強く、食品Fの反対の面がいわば陰になるような場合であっても、加熱実行中に食品Fが180度反転される形態となり、双方の面に対するマイクロ波の照射を均等化することができるようになる。またこのとき、回転板9,31は点対称形状とされているので、電波分布のモードが変化することもなく、最適な電波分布にて加熱を行うことができるものである。
【0106】
また、これも図示はしないが、例えば重量の大きい食品等については、自ずと加熱時間も長くなるが、停止加熱モードによる加熱のみを長時間にわたって行うと、加熱むらが大きくなる虞もある。そこで、所定加熱時間までは回転板を食品種類に応じた所定の停止位置にて停止させて食品を加熱し、所定加熱時間を越えた後は、回転板を回転させながら食品を加熱するような構成とすることもできる(請求項5に対応)。これによれば、長時間の加熱を行う場合の加熱むらを低減することができる。
【0107】
その他、上記各実施例では、回転板の基準位置検出後のRTモータへの通電時間に基づいて回転板を所定の停止位置に停止させるように構成したが、RTモータへの入力電力量に基づいて回転板の停止位置の制御を行うようにしても良く、さらには、回転板の形状や基準位置の検出のための構成などについても種々の変形が可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上の説明にて明らかなように、本発明の電子レンジによれば、加熱室内の底部に設けられて食品を支持する回転板を、導電材から回転方向に非均質形状に構成すると共に、回転板の停止位置を、食品に応じた加熱が行われるように制御する制御手段を設けるようにしたので、加熱効率の向上を図ると共に加熱むらの改善を図ることができ、しかも簡単な構成で済ませることができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、回転板の制御手順を示すフローチャート
【図2】電気的構成を概略的に示すブロック図
【図3】加熱室内の概略的な斜視図
【図4】御飯のあたために適する回転板の停止位置(a)と、酒のかんに適する回転板の停止位置(b)とを示す斜視図
【図5】回転板の平面図
【図6】光センサ部分を示す加熱室内の要部の斜視図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第3の実施例を示す図6相当図
【図9】本発明の第4の実施例を示す図6相当図
【図10】本発明の第5の実施例を示す回転軸部分の斜視図
【図11】本発明の第6の実施例を示す回転板(食品載置皿)の斜視図
【図12】本発明の第7の実施例を示す図11相当図
【図13】本発明の第8の実施例を示す図5相当図
【図14】加熱室内の様子を示す斜視図
【図15】加熱室の下半部の構成を概略的に示す縦断正面図
【図16】本発明の第9の実施例を示す図5相当図
【図17】図10相当図
【図18】本発明の第10の実施例を示す図10相当図
【図19】本発明の第11の実施例を示す図10相当図
【図20】本発明の第12の実施例を示す図10相当図
【図21】本発明の第13の実施例を示す図5相当図
【図22】本発明の第14の実施例を示す図5相当図
【図23】本発明の第15の実施例を示す図5相当図
【符号の説明】
図面中、2は加熱室、4は制御回路(制御手段)、5はマグネトロン(マイクロ波供給手段)、8,34は励振口、9,31,41,61,71,81は回転板、9a,31aは周囲枠、9b,31bは縦棒、9c,31cは横棒、9e,31e,41eは開口部、10,25,42は回転軸、11はRTモータ(駆動機構)、12は食品載置皿、14,21,46は光センサ、24,55は磁気センサ、27,52はスイッチ、28,29はマーク、30はスポットライト、32は中央開口部、33は導波管、33aは壁部、35は盛上り部、44,45,53はピン、51はカム、54は磁性体、Fは食品を示す。

Claims (24)

  1. 加熱室と、この加熱室内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段と、導電材から回転方向に非均質形状に構成され前記加熱室内の底部に設けられて食品を支持する回転板と、この回転板を回転駆動する駆動機構と、食品に応じて予め設定された停止位置で前記回転板を停止させて加熱が行われるように制御する制御手段とを具備してなる電子レンジ。
  2. 制御手段は、ユーザーにより入力されたあるいは自動判別された食品種類に応じた所定の停止位置にて回転板を停止させて加熱を行うことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 回転板を回転させながら食品を加熱する回転加熱モードと、回転板を所定の停止位置で停止して食品を加熱する停止加熱モードとを有し、食品種類に応じてそれら加熱モードが選択されることを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ。
  4. 食品の種類に応じて、回転板を所定の停止位置で停止した状態での食品の加熱と、前記回転板を回転させながらの食品の加熱とを組合わせた複合加熱モードが実行されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子レンジ。
  5. 制御手段は、所定加熱時間までは回転板を所定の停止位置にて停止させて食品を加熱し、所定加熱時間を越えた後は、回転板を回転させながら食品を加熱することを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ。
  6. 回転板の停止位置を検出する停止位置検出手段を有し、制御手段は、その停止位置検出手段の検出結果に基づいて回転板の停止位置を制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子レンジ。
  7. 停止位置検出手段は、回転板の基準位置を検出するように構成されていると共に、制御手段は、前記回転板の基準位置からの回転駆動時間によって該回転板を所定の停止位置にて停止させることを特徴とする請求項6記載の電子レンジ。
  8. 停止位置検出手段は、回転板に所定の回転方向位置で連結されて該回転板を回転させる回転軸の角度の検出により、間接的に回転板の停止位置を検出することを特徴とする請求項6又は7記載の電子レンジ。
  9. 回転板あるいは該回転板上にセットされる食品載置皿に、食品を載置するに適した位置を示すマークを表示したことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の電子レンジ。
  10. マークの表示は、スポットライトの照射によりなされることを特徴とする請求項9記載の電子レンジ。
  11. 回転板は、周囲枠内に縦棒及びそれに直交する横棒を有する格子状をなし、そのうち縦棒は一方向に連続して延びると共に、横棒は1本の長さがマイクロ波波長の1/2未満の長さとなるように分断されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の電子レンジ。
  12. 回転板は、周囲枠内に縦棒及びそれに直交する横棒を有する格子状をなし、その中央部において縦横共にマイクロ波波長の1/4以上の長さ寸法の中央開口部を有することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の電子レンジ。
  13. マイクロ波を加熱室内に供給するための励振口は、加熱室の側壁部の、回転板からの高さがマイクロ波波長の1/2以下の位置に設けられていることを特徴とする請求項12記載の電子レンジ。
  14. マイクロ波を加熱室内に導く導波管の出口部の励振口の下端に連なる壁部が、該励振口に向けて下降傾斜する形状とされていることを特徴とする請求項13記載の電子レンジ。
  15. 加熱室の底面部は、回転板の中央部に対応した部位が山形に盛上がった形状とされていることを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の電子レンジ。
  16. 回転板の外周寄り部分には、縦方向がマイクロ波波長の1/2以上、横方向がマイクロ波波長の1/4未満の長方形状の開口部を有していることを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載の電子レンジ。
  17. 回転板の格子の縦棒は、周囲枠内を端部から端部まで一方向に連続して延びて設けられていることを特徴とする請求項11ないし16のいずれかに記載の電子レンジ。
  18. 回転板は、360/n度(nは2以上の整数)回転したときに元の形状と同一形状となる回転対称形状をなしていることを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載の電子レンジ。
  19. 制御手段は、回転板を所定の停止位置にて停止させて食品を加熱した後、該回転板をその停止位置から360/n度回転させて停止させることを繰返すことを特徴とする請求項18記載の電子レンジ。
  20. 各停止位置における1回の停止時間は全て一定であることを特徴とする請求項19記載の電子レンジ。
  21. 回転板の基準位置を検出する停止位置検出手段を備え、前記基準位置は、同一の検知信号を生成するn個のものが、前記回転板の円周方向に均等に設けられていることを特徴とする請求項18ないし20のいずれかに記載の電子レンジ。
  22. 回転板の基準位置を検出する停止位置検出手段を備え、前記基準位置は、互いに異なる検知信号を生成する複数個が設けられていることを特徴とする請求項18ないし20のいずれかに記載の電子レンジ。
  23. 2個の基準位置が、回転板の180度対称な位置に対応して、互いに異なる個数の検知信号を生成するように設けられていることを特徴とする請求項22記載の電子レンジ。
  24. 制御手段は、回転板を所定の停止位置で停止して食品を加熱している際に、前記回転板を180度回転させて停止させる動作を少なくとも1回実行することを特徴とする請求項11ないし23のいずれかに記載の電子レンジ。
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