JP3901164B2 - 芳香族ポリアミドイミド及びその前駆体 - Google Patents

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Description

本発明は、熱付加重合型芳香族ポリアミドイミド及びその前駆体に関する。
芳香族ポリイミドは高分子系で最高レベルの耐熱性を有し、機械特性、電気特性などにも優れていることから、広く用いられている。
一方、芳香族ポリイミドは一般に加工性に乏しく、特に溶融成形や繊維強化複合材料のマトリックス樹脂として用いることは不向きである。このため、末端を熱架橋基で変性したイミドオリゴマーが提案されている。なかでも、4−フェニルエチニル無水フタル酸で変性したイミドオリゴマーが成形性、耐熱性、力学特性のバランスに優れているとされる(例えば、特許文献1、非特許文献1及び2参照。)。
特開2000−219741号公報 P. M. Hergenrother and J. G. Smith Jr.,Polymer 35, 4857(1994). R. Yokota, S. Yamamoto, S. Yano, T. Sawaguchi, M. Hasegawa, H. Yamaguchi, H. Ozawa and R. Sato, High Perform. Polym., 13, S61(2001).
しかし、その硬化物のガラス転移温度(Tg)は270℃から350℃程度にとどまっている。航空宇宙分野において、連続使用温度が300℃以上にも耐えうる炭素繊維複合材料が求められているが、現在のところガラス転移温度が350℃を超えるマトリックス材用樹脂は報告されていない。また、電子材料の分野でも、350℃から400℃の加熱工程を必要とする部品があるため、350℃以上の耐熱性を有する材料が求められている。
本発明は、成形性に優れ、硬化物の耐熱性の高い新規な熱付加重合型芳香族ポリアミドイミド、芳香族ポリアミドイミド前駆体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、つぎのような1〜の構成を採用する。
1.次の一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミド。
Figure 0003901164
(式中、Arは芳香環を表し、各Rはそれぞれ独立して水素又はフェニルエチニル基を表わすが、少なくとも1個のRはフェニルエチニル基である。)
2.上記一般式(1)において、Arがベンゼン環であることを特徴とする1に記載の芳香族ポリアミドイミド。
3.上記一般式(1)において、平均2個以上のRがフェニルエチニル基であることを特徴とする1又は2に記載の芳香族ポリアミドイミド。
4.次の一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体。
Figure 0003901164
(式中、Arは芳香環を表し、各Rはそれぞれ独立して水素又はフェニルエチニル基を表わすが、少なくとも1個のRはフェニルエチニル基である。)
5.上記一般式(2)において、Arがベンゼン環であることを特徴とする4に記載の芳香族ポリアミドイミド前駆体。
6.上記一般式(2)において、平均2個以上のRがフェニルエチニル基であることを特徴とする4又は5に記載の芳香族ポリアミドイミド前駆体。
本発明の一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミド及び一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体は、例えば、次の反応スキームによって合成することができる。
Figure 0003901164
上記一般式(4)、一般式(5)、一般式(2)及び一般式(1)において、Arは芳香環を表す。Arで表される芳香環としては、例えばベンゼン、ビフェニル、ターフェニル、フェノキシベンゼン、ナフタレン環等が挙げられる。好ましいArとしては、ベンゼン環又は置換ベンゼン環が例示される。
一般式(2)及び一般式(1)における各Rは、それぞれ独立して水素又はフェニルエチニル基を表すが、少なくとも1個のRはフェニルエチニル基である。平均2個以上のRがフェニルエチニル基である芳香族ポリアミドイミド(1)又はその前駆体(2)は、それらを熱硬化させて得られる樹脂の耐熱性が一段と優れているために好ましい。
上記反応スキームでは、まず出発原料として、式(3)で表されるアミノ基を有する芳香族アミドと一般式(4)で表される芳香族カルボン酸無水物および一般式(5)で表されるフェニルエチニル基で置換された芳香族カルボン酸無水物との反応により、一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体が得られる。
次いで、一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体を、固体のまま加熱、または溶液中で加熱、あるいは脱水剤を用いて化学的に脱水閉環させることにより、一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミドが得られる。
一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミド、及び/又は一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体を加熱硬化することにより、耐熱性樹脂を得ることができる。また、芳香族ポリアミドイミド(1)及びその前駆体(2)の混合物を加熱硬化させて耐熱性樹脂を得ることもできる。
また、これらの成分を他の成分と混合した熱付加重合性組成物を加熱硬化させることによって耐熱性樹脂材料を得ることもできる。
このような熱付加重合性組成物を構成する他の成分としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−メチルカプロラクタム、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、フェノール、クレゾール等の有機溶媒が挙げられる。
また、他の公知の各種ポリアミドイミド、ポリイミド、芳香族ポリアミド等の高分子材料や、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の繊維強化材料、無機充填剤等を組成物を構成する成分として使用することによって、高分子系複合材料を得ることができる。
以下、本発明の一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミド、及び一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体を製造する手順を説明する。
上記合成例において、式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体は、式(3)で表されるアミノ基を有する芳香族ポリアミド、一般式(4)で表される芳香族カルボン酸無水物、および一般式(5)で表されるフェニルエチニル基で置換された芳香族カルボン酸無水物をN,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルカプロラクタムなどの極性溶媒中、約0℃〜100℃程度の温度範囲で、好ましくは約0℃〜50℃程度の温度範囲で反応させて得られる。この時、反応時間は特に制限されず、前記溶媒量についても、特に制限されない。また、前記酸無水物の使用量としては、全成分の酸無水基の全量とアミノ基の全量が当量比でほぼ1:1となるようにすることが好ましい。
また、一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミドは、一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体を固体のまま140℃−275℃の高温に加熱するか、または高沸点溶剤に溶解させた溶液として140℃−275℃の高温に加熱するか、あるいはピリジン/無水酢酸などの脱水剤を加えて化学的にイミド化させることによって得ることができる。この時、反応時間は特に制限されず、前記溶媒量についても制限されない。
前述のようにして生成した芳香族ポリアミドイミド及び芳香族ポリアミドイミド前駆体は、反応液を水中等に投入して粉末状の生成物として単離して、必要なときにその粉末生成物を溶媒に溶解して使用、あるいは180℃−260℃で加熱溶融して使用してもよく、また、その反応液を、そのままか、あるいは適宜濃縮または希釈して溶液組成物として使用してもよい。
また、本発明の一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミド及び一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体を硬化触媒の存在下または不存在下に260℃−480℃で加熱硬化することにより、耐熱性樹脂を得ることができる。このような硬化触媒としては、例えばジフェニルジスルフィド、ジ−n−ドデシルジスルフィド等を使用することができる。
また、本発明の一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミド及び一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体を、他のポリイミドなどの高分子系、またはガラス繊維、あるいは炭素繊維などと混合あるいは含浸させ、硬化触媒の存在下または不存在下に260℃−480℃で加熱硬化することにより、高分子系複合材料を得ることができる。
つぎに、本発明を説明するために実施例を示すが、これによって本発明を限定するものではない。
以下の例において、各特性の測定条件は、次のとおりとした。また、生成物の構造は、核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)及び赤外分光分析(IR)により確認した。
(試験方法)
(1)熱重量分析:セイコーインスツルメンツ製TGA−6200型熱重量分析装置(TGA)を用い、アルゴン気流下、10℃/min.の昇温速度により測定した。
(2)ガラス転移温度:セイコーインスツルメンツ製DSC−6200型示差走査熱量計(DSC)を用い、アルゴン気流下、10℃/min.の昇温速度により測定した。
(3)レオロジー測定:TAインスツルメンツ製AR2000型レオメーターを用い、25mmパラレルプレートで4℃/min.の昇温速度により測定した。
(4)核磁気共鳴スペクトル分析(1H−NMR):日本電子製JNM−AL300型を用いて共鳴周波数300MHzで測定した。測定溶媒は、重水素化溶媒である重水素化ジメチルスルホキシドDMSO−d6を用いた。
(5)赤外分光分析(IR):日本分光製FT/IR610型を用いて、KBr錠剤法により測定した。
(実施例1)
温度計、攪拌子、窒素導入管を備えた3つ口の100mLフラスコに、化合物(3)すなわち3,5−ビス(N,N’−(3,5−ジアミノベンゾイル)アミノ)ベンゼン2.259g(6mmol)とN−メチル−2−ピロリドン21mLを加え、溶解後、無水フタル酸1.777g(12mmol)、4−フェニルエチニル無水フタル酸2.989g(12mmol)を入れ、窒素気流下、室温で3時間攪拌した。反応液を210mLのイオン交換水に投入し、折出した粉末を濾別した。120mLのイオン交換水で30分洗浄し、濾別して得られた粉末を60℃で1日間減圧乾燥し、芳香族ポリアミドイミド前駆体である生成物6.975gを得た(収率99%)。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ13.09(br)、10.66(2H)、10.58(2H)、10.43(2H)、8.34(1H)、8.25(1H)、7.99−7.75(9H)、7.73−7.53(13H)、7.45−7.42(8H)、7.23(2H)
IR(KBr,cm-1):3421、3080、2361、2214、1775、1718、1663、1603、1555、1543、1445、1424、1291、1244、1130、1073、853、788、758、690
この芳香族ポリアミドイミド前駆体は、上記一般式(2)においてArがベンゼン環で、4個のRのうちの2個がフェニルエチニル基である。
(実施例2)
温度計、攪拌子、窒素導入管、ディーンスターク蒸留管を備え付けた3つ口の50mLフラスコに、上記実施例1で得られた芳香族ポリアミド酸3.507g、N−メチル−2−ピロリドン10mL、トルエン3mLを加え、窒素気流下、副生する水をトルエンで共沸除去しながらオイルバス温175℃で5時間攪拌した。冷却後、反応液を100mLのイオン交換水に投入し、折出した粉末を濾別した。60mLのメタノールで30分洗浄し、濾別して得られた粉末を60℃で1日間減圧乾燥し、芳香族ポリアミドイミドである生成物2.945gを得た。(収率90%)
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ10.51(2H)、8.31(1H)、8.17−8.14(6H)、8.08−8.01(8H)、7.95−7.92(4H)、7.84(2H)、7.65(4H)、7.53−7.46(8H)、7.35(1H)
IR(KBr,cm-1):3437、2361、2213、1780、1725、1681、1613、1539、1498、1455、1390、1352、1230、1173、1083、827、757、743、718、690
上記で得られた芳香族ポリアミドイミドの未硬化物は、Tg(DSC)が188℃、258℃、292℃であり、硬化発熱ピークは387℃であった。また、未硬化物はDMAcやNMPといった溶媒に可溶であった。硬化前の最低溶融粘度は、6ポイズ(328℃)であった。この芳香族ポリアミドイミドをアルゴン気流下、370℃で1時間加熱硬化して得られた化合物は、Tgが339℃(DSC)、TGAによる5%重量減少温度は508℃であった。
(実施例3)
温度計、攪拌子、窒素導入管を備えた3つ口の100mLフラスコに、化合物(3)すなわち3,5−ビス(N,N’−(3,5−ジアミノベンゾイル)アミノ)ベンゼン2.259g(6mmol)とN−メチル−2−ピロリドン23mLを加え、溶解後、無水フタル酸0.889g(6mmol)、4−フェニルエチニル無水フタル酸4.468g(18mmol)を入れ、窒素気流下、室温で3時間攪拌した。反応液を230mLのイオン交換水に投入し、折出した粉末を濾別した。120mLのイオン交換水で30分洗浄し、濾別して得られた粉末を60℃で1日間減圧乾燥し、芳香族ポリアミド酸である生成物7.486gを得た(収率98%)。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ13.05(br)、10.69(3H)、10.60(1H)、10.46(2H)、8.41(1H)、8.27(1H)、8.00−7.82(9H)、7.77−7.55(14H)、7.50−7.42(11H)、7.31(2H)
IR(KBr,cm-1):3393、3064、2366、2213、1778、1718、1666、1603、1553、1543、1443、1424、1289、1243、1130、1071、851、788、756、689
この芳香族ポリアミドイミド前駆体は、上記一般式(2)においてArがベンゼン環で、4個のRのうちの3個がフェニルエチニル基である。
(実施例4)
温度計、攪拌子、窒素導入管、ディーンスターク蒸留管を備え付けた3つ口の50mLフラスコに、上記実施例3で得られた芳香族ポリアミド酸3.808g、N−メチル−2−ピロリドン−11mL、トルエン4mLを加え、窒素気流下、副生する水をトルエンで共沸除去しながらオイルバス温175℃で5時間攪拌した。冷却後、反応液を110mLのイオン交換水に投入し、折出した粉末を濾別した。60mLのメタノールで30分洗浄し、濾別して得られた粉末を60℃で1日間減圧乾燥し、芳香族ポリアミドイミドである生成物3.379gを得た(収率98%)。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ10.53(2H)、8.31(1H)、8.18−8.14(7H)、8.08−8.00(8H)、7.94−7.91(2H)、7.85(2H)、7.65−7.63(6H)、7.53−7.46(11H)、7.35(1H)
IR(KBr,cm-1):3435、2361、2212、1780、1725、1683、1614、1540、1498、1453、1389、1352、1230、1173、1085、827、756、743、718、689
上記で得られた芳香族ポリアミドイミドの未硬化物は、Tg(DSC)が186℃であり、硬化発熱ピークは385℃であった。また、未硬化物はDMAcやNMPといった溶媒に可溶であった。硬化前の最低溶融粘度は、11ポイズ(325℃)であった。この芳香族ポリアミドイミドをアルゴン気流下、370℃で1時間加熱硬化して得られた化合物は、Tgは400℃以下では検出されず(DSC)、TGAによる5%重量減少温度は537℃であった。
(比較例1)
温度計、攪拌子、窒素導入管を備えた3つ口の100mLフラスコに、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2.002g(10mmol)とN−メチル−2−ピロリドン12mLを加え、溶解後、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物2.354g(8mmol)を加えて窒素気流下、室温で1時間攪拌した。その後、4−フェニルエチニル無水フタル酸0.993g(4mmol)を入れ、窒素気流下、室温で2時間攪拌した。オイルバス温180℃で4時間攪拌した。冷却後、反応液を120mLのイオン交換水に投入し、折出した粉末を濾別した。60mLのメタノールで30分洗浄し、濾別して得られた粉末を60℃で1日間減圧乾燥し、熱付加型芳香族ポリイミドである生成物4.804gを得た(収率96%)。
理論数平均分子量:2500g/mol
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ8.25、8.14、8.02、7.63、7.48、7.22
IR(KBr,cm-1):3447、2361、2212、1778、1720、1615、1500、1376、1240、1170、1116、1089、880、826、740、690
上記で得られた熱付加型芳香族ポリイミドの末硬化物は、Tg(DSC)が240℃であり、硬化発熱ピークは387℃であった。また、未硬化物はDMAcやNMPといった溶媒に可溶であった。硬化前の最低溶融粘度は、1240ポイズ(316℃)であった。この熱付加型芳香族ポリイミドをアルゴン気流下、370℃で1時間加熱硬化して得られた化合物は、Tgが336℃(DSC)、TGAによる5%重量減少温度は520℃であった。
(比較例2)
比較例1で得た芳香族ポリイミド0.500gを、ホットプレスを用いて370℃、2MPaで1時間硬化させた。得られたフイルムのTgは337℃であった。
(実施例5)
実施例3、4と同様にして芳香族ポリアミドイミドを得た。この芳香族ポリアミドイミド0.450gと比較例1で得た芳香族ポリイミド0.050gを乳鉢中で混ぜ合わせた後、ホットプレスを用いて370℃、2MPaで1時間硬化させた。得られたフイルムのTgは345℃であった。
(実施例6)
実施例3、4と同様にして芳香族ポリアミドイミドを得た。この芳香族ポリアミドイミド0.400gと比較例1で得た芳香族ポリイミド0.100gを乳鉢中で混ぜ合わせた後、ホットプレスを用いて370℃、2MPaで1時間硬化させた。得られたフイルムのTgは353℃であった。
本発明で得られる一般式(1)で表される熱付加重合型芳香族ポリアミドイミド及び一般式(2)で表される熱付加重合型芳香族ポリアミドイミド前駆体は成形性に優れ、これらを加熱硬化して得られる樹脂材料は極めて高い耐熱性を有し、電子材料、宇宙航空機用材料等として幅広い分野に使用することができる。

Claims (6)

  1. 次の一般式(1)で表される芳香族ポリアミドイミド。
    Figure 0003901164
    (式中、Arは芳香環を表し、各Rはそれぞれ独立して水素又はフェニルエチニル基を表わすが、少なくとも1個のRはフェニルエチニル基である。)
  2. 上記一般式(1)において、Arがベンゼン環であることを特徴とする請求項1に記載の芳香族ポリアミドイミド。
  3. 上記一般式(1)において、平均2個以上のRがフェニルエチニル基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の芳香族ポリアミドイミド。
  4. 次の一般式(2)で表される芳香族ポリアミドイミド前駆体。
    Figure 0003901164
    (式中、Arは芳香環を表し、各Rはそれぞれ独立して水素又はフェニルエチニル基を表わすが、少なくとも1個のRはフェニルエチニル基である。)
  5. 上記一般式(2)において、Arがベンゼン環であることを特徴とする請求項4に記載の芳香族ポリアミドイミド前駆体。
  6. 上記一般式(2)において、平均2個以上のRがフェニルエチニル基であることを特徴とする請求項4又は5に記載の芳香族ポリアミドイミド前駆体。
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