JP3900335B2 - 有害物処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有害有機物を収容容器から漏洩、蒸散等なく安全に抜取り、その有害有機物および収容容器の処理を行うための有害物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種機器に使用されていたポリ塩化ビフェニール(PCB)やフロン等の有機物は人体や環境に有害であることが認められている(現在は使用されていない)。液体PCBの場合、人体に対する毒性が強いだけでなく、温度が200℃を超えると、組成変化によりダイオキシンと呼ばれる物質に変化する。ダイオキシンは、数ppmの極微量であっても、人体内部に取込まれるとホルモンに作用し、人体に対して多くの悪影響を及ぼすことが知られている。このため近年では、過去に使用された液体の有害有機物を収容容器に密封収容したまま回収し、厳重な管理のもとに保管している。
【0003】
しかし、さらに最近では収容容器の劣化や腐蝕等によって有害有機物が漏洩したり蒸散する可能性が指摘され、その対策のために収容容器から有害有機物を抜取り、無害化処理するとともに、容器を完全洗浄して処分する等の具体的な処理が必要となってきている。
【0004】
ところで、有害有機物の収容容器は通常、0.5〜2mm厚の軟鋼材等により構成されており、容器壁はロー付け等によって完全密封されている。したがって、有害有機物を抜き取るためには、ドリル等を使用して収容容器に孔あけ加工を行い、有害有機物排出用の開口を形成する必要がある。しかしながら、孔あけ加工用として一般的な高速回転用ドリルを適用する場合、PCBに切削液の混入による変質等を避ける必要から、切削液を使用することができない。このため、ドリルの高速回転により高い摩擦熱が発生し、収容容器が200℃を容易に超え、場合によっては作業に危険な火花も発生したりする。
【0005】
液体PCBを収容した収容容器が200℃を超えると、上述したように内容物であるPCBの組成変化によりダイオキシンが発生し、穿孔による開口から大気に蒸散して人体や環境への悪影響を生じるおそれがある。固形プラスチック等の廃棄物処理の場合には、加熱による脱塩処理や高温高圧下での油化する等の処理が可能であるのに対し、液体PCBの処理に関しては、このような処理を適用することができない。
【0006】
なお、ドリル等の機械加工以外として、例えばレーザ光利用の孔あけ加工も知られているが、この場合には、さらに高温となり、またPCBを変質させる可能性もあるため適用が極めて困難である。また、工具を多数使用すると、使用後の洗浄手間も増大する。このように、収容容器に対する孔あけ加工の困難性が、液体PCB等の有害有機物処理についての新たな問題としてクローズアップされ、その解決策に苦慮しているのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、これまではPCB等の有害有機物を収容した収容容器の孔あけ加工等に苦慮しており、収容容器を低温状態に維持しつつ処理できるような有効な技術は、未だ一般的に知られていない。
【0008】
また、切削液を使用しなくても火花が発生することは回避する必要があり、さらに使用する工具数は洗浄等を簡易にするため可能な限り少ないことが望ましい。
【0009】
本発明は、このような事情のもとになされたものであり、収容容器を低温状態に維持しつつ処理できる有効な有害物処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、有害有機物の収容容器を低温状態に維持しつつ穿孔できるとともに火花の発生を防止でき、しかも少ない工具を能率よく使用して、容器内部の有害有機物を漏洩、蒸散等のおそれなく抜取ることができ、それにより有害有機物および収容容器の処理を安全に、かつ能率よく行うことができる有害物処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に係る発明では、液体の有害有機物が密封状態で収容されている収容容器に開口を形成し、前記収容容器から前記有害有機物を回収する有害物処理装置であって、気密性材料によって構成された壁により周囲の外気から気密に隔離された完全閉空間または周囲の外気の流入のみを許容する空気流入口を有するグローブボックスを備え、このグローブボックスは、作業空間を形成する本体部と、容器等を搬出入するために内外2段階に区画された外側搬入出口および内側搬出入口とを有し、前記本体部の内部には、前記収容容器を搭載できる作業台と、前記収容容器に開口を形成する回転切削具とを収容し、前記回転切削具の回転数を、孔あけ時に発生する熱により前記有害有機物の変質が生じない温度範囲に対応する低速域に設定したことを特徴とする有害物処理装置を提供する。
【0012】
請求項2に係る発明では、液体の有害有機物が密封状態で収容されている収容容器に開口を形成し、前記収容容器から前記有害有機物を回収する有害物処理装置であって、気密性材料によって構成された壁により周囲の外気の流入のみを許容する空気流入口を有するドラフトチャンバを備え、前記ドラフトチャンバは、作業空間を形成する本体部と、容器等を搬出入するために内外2段階に区画された外側搬入出口および内側搬出入口とを有し、前記本体部の内部には、前記収容容器を搭載できる作業台と、前記収容容器に開口を形成する回転切削具とを収容し、前記回転切削具の回転数を、孔あけ時に発生する熱により前記有害有機物の変質が生じない温度範囲に対応する低速域に設定したことを特徴とする有害物処理装置を提供する。
【0013】
請求項3に係る発明では、前記グローブボックスもしくはドラフトチャンバ内には少なくとも、前記収容容器を支持してその姿勢、高さ等を変更できる容器支持装置が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の有害物処理装置を提供する。
【0014】
請求項4に係る発明では、前記グローブボックスもしくはドラフトチャンバ内には、ブラインドナット装着装置、ねじ込み継手、有害物受け槽、洗浄剤タンク、空気流通用ホース、または液流通用のホースの少なくともいずれか1以上を搬入出可能に備えていることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の有害物処理装置を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る有害物処理装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、一例として液体PCBを収容した直方体状の収容容器を適用し、その孔あけ加工、液抜取り、その後の容器洗浄、分解処理等を行う装置および同装置を用いる処理方法について説明する。
【0024】
図1は、有害有機物処理手順を概略的に示すフローチャートである。この図1に示すように、本実施形態では、後述する隔離作業空間に収容容器を搬入する搬入工程101と、搬入した収容容器に穿孔して開口を形成する孔あけ工程102と、開口にホースを接続して液抜きを行う工程103、104と、収容容器を洗浄する洗浄工程105と、その後に収容容器を分解して外部に搬出する工程106、107とを行う。
【0025】
図2および図3は、図1に示した処理を行うための装置構成を、それぞれ側面視および平面視で示す説明図である。これらの図2および図3に示すように、本実施形態では、外部から気密に隔離された完全閉空間としての隔離作業空間を形成するためのグローブボックス1を備えている。このグローブボックス1は、例えば略直方体状をなし、その各壁2が気密性材料によって構成されている。これにより、グローブボックス1の内部が直接外気と接しないようにする。また、グローブボックス1には図示しない圧力調整機構が設けられ、ボックス内の気圧を外気圧に対して低めに設定するようにしてある。
【0026】
グローブボックス1の内部の中間高さ位置には水平な作業台3が設けられ、この作業台上3に収容容器4が搭載できるようになっている。なお、グローブボックス1は、大別して作業空間部を形成する本体部1aと、容器等を搬出入するために内外2段階に区画された外側搬入出口部1bおよび内側搬出入口(パスボックス)1cとに分けられ、各搬入出口には順次に開閉できる扉4a,4bがそれぞれ設けられている。
【0027】
グローブボックス1の側壁部2aの所定位置には、外部から手を挿入し得る大きさの複数の開口部5が設けられ、各開口部5には気密かつ柔軟性のある素材によって構成されたグローブ6、例えば作業用ゴム手袋がボックス内外空間を仕切る状態で装着されている(図3には、一部のグローブ6のみを示したが、すべての開口部5にグローブ6がそれぞれ装着されている)。これらのグローブ6により、作業者がボックス外部から手をボックス内方に挿入して、作業空間内での各種作業を行なえるようになっている。
【0028】
グローブボックス1内には、作業台3上で収容容器4の上面壁に孔あけ加工を行うための孔あけ装置7が設けられ、この孔あけ装置7には、後述するドリル等の孔あけ工具8が装着されている。また、グローブボックス1内には、孔あけ後の収容容器4を支持して姿勢、高さ等を変更できる容器支持装置9が設けられている。
【0029】
この容器支持装置9は、グローブボックス1の底部に固定された支持台10から立ち上がる支柱11に、例えばモータ12によって駆動される昇降機構13を有する。昇降機構13には反転機構14が設けられ、この反転機構14は水平軸回りの反転が可能とされ、また操作ハンドル15によって反転操作および所定角度での位置決め等ができるようになっている。
【0030】
そして、反転機構14には収容容器4を着脱可能に装着できる容器装着部16が設けられ、作業台上3で収容容器4が着脱できるようになっている。さらに、グローブボックス1内の下部には、有害物受け槽17、洗浄剤タンク18(図13参照)が搬出入可能に設けられるとともに、液搬送を行うためのポンプ19および配管20等が設置されている。
【0031】
次に、図4〜図15も使用して、さらに詳細な構成と、それらの構成により行われるPCBおよびこれを収容した収容容器4等の処理方法について説明する。
【0032】
図4は、孔あけ工程102を示す説明図である。この図4に示すように、本実施形態では収容容器4を水平に配置した状態で、その上面壁4aに、異径段状の複数の切削刃21,22,23を有する孔あけ工具8を使用して垂直方向から孔あけ加工を行う。これにより、仮想線で示す所定径の開口24を形成する。なお、この加工は、グローブボックス1の外部から作業者がグローブ6に手を挿入し、手作業にて孔あけ装置7を操作し、孔あけ工具8を用いて行う。また、図4では孔あけ作業のみを単純化して説明するために、収容容器4に開口24を一箇所にだけ示しているが、実際には収容容器4の異なる位置、例えば上面の対角位置の端部等に2箇所の開口24(液排出用開口と空気導入用開口)を形成する。
【0033】
収容容器4の開口24は、後に液抜取り用ホースを接続する継手などを取付けるため、ある程度の開口面積を必要とするとともに、その継手接続のために開口縁を塞ぐシール用部材(後述するブラインドナット)を取付けることから開口縁に凹凸が少ない円形孔とする必要がある。この場合、肉厚が0.5〜2mmと薄い軟鋼製の壁に対して最初から大径な定径形状の通常ドリルを使用して加工すると、ドリル先端の刃先が壁面に噛込み、凹凸の少ない望ましい形状の円形孔加工が困難となることが多い。このため従来の一般的方法により、小径ドリルから順次大径ドリルに換えて段階的に大径孔を加工すると、多くの工具使用となり使用後の洗浄手間が増大するともに、加工が煩雑で作業能率が低下する。
【0034】
これに対し、本実施形態では上述した異径段状の孔あけ工具8を使用することにより、一つの工具で順次大径孔を形成するため凹凸の少ない望ましい円形形状の開口を能率よく形成することができ、かつ洗浄手間の軽減も図れるようになる。
【0035】
また、本実施形態では、孔あけ工具8の回転数を400〜1000rpmの範囲に設定する。本実施形態の孔あけ工具8を使用する場合には、切削液なしの条件下で回転数を400rpm未満としても、温度上昇は殆ど200℃以下に抑制できるが、400rpm未満の回転域では切込みが遅いため、収容容器4の壁が変形し易い。一方、1000rpmを超えても温度上昇は殆ど200℃以下に抑制されるが、1000rpmを超える回転域では火花の発生が見られる。このため、上記設定範囲の回転数で孔あけ加工を実施することが望ましいものである。
【0036】
図5、図6および図7は、それぞれ異なる孔あけ工具8(8a,8b,8c)の具体例を示す説明図であり、図8、図9および図10はそれぞれ図5、図6および図7に示した孔あけ工具に対応する回転数(横軸)と温度(縦軸)との関係を示す試験結果に基づく特性図である。
【0037】
図5に示した孔あけ工具8は、ステップドリル8aである。このステップドリル8aは、例えば外径が順次にφ5、φ7、φ9と大径となる3段の切削刃21a,22a,23aを有するものである。このステップドリル8aを使用した場合には、図8に特性線Aで示すように、400〜1000rpmの回転数の範囲で孔あけ加工した場合に、温度上昇が約170〜150℃程度であった。そして、1000rpmを超えた回転領域で火花発生が確認された。
【0038】
図6に示した孔あけ工具8は、ホルソー8bである。このホルソー8bは、例えば外径がφ4の小径な切削刃(センター)21bと、その周囲に空間をあけて配された外径がφ9の大径筒状の切削刃22bとを有するものである。このホルソー8bは、大径筒状の切削刃22bの被加工物に対する接触面積が通常のストレートタイプのドリルと比較して少ないため、摩擦による発生熱が少ない特徴がある。このホルソー8bを使用した場合には、図9に特性線Bで示すように、400〜1000rpmの回転数の範囲で孔あけ加工した場合に、温度上昇が約100℃以下であった。そして、1000rpmを超えた回転領域(ステップドリル8aの場合よりも高回転側)で火花発生が確認された。
【0039】
図7に示した孔あけ工具8は、ボールエンドミル8cである。このボールエンドミル8cは半径R4の小径な切削刃(センター)21cと、外径がφ9の大径な切削刃22cとからなる。このボールエンドミル8cは先端が球状になっているためステム部が加工孔部と接触しない。このため、ホルソー8bと同様に摩擦による発生熱が少ない特徴がある。このボールエンドミル8cを使用した場合には、図10に特性線Cで示すように、400〜1000rpmの回転数の範囲で孔あけ加工した場合に、温度上昇が約110℃程度であった。そして、高回転側での火花発生は見られず、400rpm未満の低回転領域で加工対象物の変形が見られた。
【0040】
図11(A)〜(D)は、孔あけ工程102で収容容器4に開口24を形成した後、その開口24にホースを接続するホース接続工程103の準備工程として行なうブラインドナット25の嵌着工程を、順次に示す説明図である。この工程では、グローブボックス1内の作業台3上に予め置いた、かしめ工具30を使用する。この工程でも、グローブボックス1の外部から作業者がグローブ6に手を挿入し、手作業によって処理を行う。
【0041】
図11(A),(B)は、ブラインドナット25を収容容器4の開口24に嵌合する状態を示している。これらの図11(A),(B)に示すように、ブラインドナット25は、雌ねじ26を有するナット本体部27の一端側に筒状部28が連設され、この筒状部28の先端にフランジ部29を設けたものであり、比較的柔らかい金属により構成されている。このブラインドナット25のナット本体部27側を図11(A)に示すように、収容容器4の開口24に上方から臨む位置に配し、下方に移動させることにより、図11(B)に示すように、開口24に嵌合させる。この状態でブラインドナット25のフランジ部29が収容容器24の表面に当接して掛止される。
【0042】
次に、図11(C)に示すように、ブラインドナット25の上方に、ブラインドナット装着装置としてのかしめ工具30を配し、このかしめ工具30の下端に設けられた昇降および回転可能な雄ねじ部31を、ナット本体部27の雌ねじ部26内に下降させて挿入するとともに、その雄ねじ31を回転させて螺合する。その後、かしめ工具30を上方に一定以上の力で引き上げる。これにより、筒状部28が圧縮され、図11(D)に示すように、圧縮部分32が収容容器4の壁4aを挟持する状態で、かしめ固定され、開口24の縁部がシールされ、密封状態となる。この後、かしめ工具30の雄ねじ31を逆回転させて上方に抜き外す。
【0043】
このようにして収容容器4の開口24にブラインドナット25を嵌着した後、このブラインドナット25に、ねじ込み継手33を介して有害有機物排出のためのホース((液抜排出用ホース34、空気導入用ホース35)図2、図3、図12等参照)の一端を接続し、これらのホース34,35を介して次の液抜取り工程104を行う。なお、ホース34,35の各他端は有害物受け槽17に接続する。
【0044】
図12は、図2とともに、液抜取り工程104を示す説明図である。なお、この図12においては、収容容器4および容器支持装置9を、図2の反対側の側面から見た状態を示している。
【0045】
まず、図2に仮想線で示すように、グローブボックス1内の作業台3上に沿って収容容器4を容器支持装置12側に移動し、容器支持装置9の容器装着部16を昇降機構13によって作業台3上まで下降させた配置で、収容容器4を容器装着部16に固定する。この後、容器装着部16を昇降機構13によって所定高さ位置まで上昇させ、反転機構14により収容容器4の空気導入用開口24が上位に、また液排出用開口24が下位になる姿勢、例えば斜め姿勢に回転させ、操作ハンドル15により停止する。これらの作用は遠隔操作停止装置等によって行ってもよい。
【0046】
そして、有害物受け槽17から収容容器4の空気排出用開口24に空気導入用ホース35を介して空気を導入しつつ、収容容器4の液排出用開口4から有害有機物である液を自重により液抜排出用ホース34を介して有害物受け槽17に排出する。なお、図示しないが排出ポンプを設け、強制的に液抜取りを行うようにしてもよい。
【0047】
このような液抜取り工程104において、収容容器4から有害有機物をすべて排出することができる。この場合、有害有機物は外部の空気に触れることなく有害物受け槽17に回収、貯留されるため、揮発して外気に拡散することを防止することができ、安全に有害有機物の抜取り作業を行うことができる。そして排出後は、グローブボックス1内の下部に設けたポンプ19および配管20等により所定の液収容部(図示しない)に送り、またはホース34,35を外し、有害物受け槽17を、グローブボックス1から移動することにより所定の液収容部に送り、その後図示しない処理装置で処理する。
【0048】
図13および図14は、洗浄工程105を示す説明図である。この洗浄工程では、まず、図13に示すように、有害物受け槽17に換えて、グローブボックス1内に洗浄剤タンク18を導入する。なお、この洗浄剤タンク18のグローブボックス1内への導入出、収容容器4の導入出、有害物受け槽17の導入出等の作業は、外側搬入出口部1bおよび内側搬出入口(パスボックス)1cを介して順次に行えるので、これらの導入出の際には外側搬入出口部1bおよび内側搬出入口(パスボックス)1cのいずれか一方の扉4a,4bを閉じることによりグローブボックス1の内部と外部とは常時遮蔽した状態で、安全に行える。
【0049】
図13に示すように、この洗浄工程105においては、収容容器4と洗浄剤タンク18とをホース36,37により接続し、ホース36,37のいずれか一方に設けた洗浄剤循環用ポンプ38により収容容器4の内部に洗浄剤を循環させる。これにより、収容容器4の内部から完全に有害有機物を排除することができる。
【0050】
洗浄後は、洗浄剤タンク18、ホース36,37、洗浄剤循環用ポンプ38等を外してグローブボックス1から導出し、図14に示すように、洗浄剤回収タンク39、同回収用ホース40,41等に付け換えて、洗浄剤を回収する。洗浄剤もグローブボックス1から導出した後、図示しない処理設備で処理する。
【0051】
図15は、洗浄工程105後に収容容器4を分解する分解する分解工程106を示す説明図である。この分解工程106では、洗浄工程の後、収容容器を例えば駆動機構42に連結された往復動型鋸刃43により切断し、収容容器4を小片に分解する。なお、図示しないが、回転型鋸刃を適用することもできる。分解した収容容器4の小片はグローブボックス1から導出し、再生利用等に供することができる。
【0052】
以上の実施形態によれば、収容容器4を低温状態に維持しつつ有害有機物を収容容器4から排出することができ、有害物処理を安全に、かつ能率よく行うことができる。また、処理の際に火花の発生を防止することができ、しかも少ない工具を能率よく使用して、収容容器4の内部の有害有機物を漏洩、蒸散等のおそれなく抜取ることができる。
【0053】
なお、本発明は以上の実施形態に限らず、種々の変更が可能である。
【0054】
例えば前記実施形態では、作業空間形成用として気密性材料によって構成された壁2により外部から気密に隔離された完全閉空間を形成するグローブボックス1を適用したが、周囲の外気の流入のみを許容する空気流入口を有するグローブボックスとしてもよく、またグローブボックスに代えて図示しないがドラフトチャンバを適用することもできる。
【0055】
また、前記実施形態では、グローブボックス1もしくはドラフトチャンバ内には、ブラインドナット装着装置30、ねじ込み継手33、有害物受け槽17、洗浄剤タンク18、空気流通用ホース35、および液流通用のホース34等の少なくともいずれか1以上を搬入出可能に備えている構成として実施ずることもできる。
【0056】
さらに、PCB以外の他にフロンその他の有害有機物の処理に適用することができる。また、有害有機物を収容した容器であれば、各種形状の収容容器の処理に適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、収容容器を低温状態に維持しつつ処理できる有効な有害物処理装置を提供することができる。また、有害有機物の収容容器を低温状態に維持しつつ穿孔できるとともに火花の発生を防止でき、しかも少ない工具を能率よく使用して、容器内部の有害有機物を漏洩、蒸散等のおそれなく抜取ることができ、それにより有害有機物および収容容器の処理を安全に、かつ能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による処理の手順を示すフローチャート。
【図2】図1に示した処理を行うための装置構成を側面視で示す説明図。
【図3】図1に示した処理を行うための装置構成を平面視で示す説明図。
【図4】前記実施形態における孔あけ工程を示す説明図。
【図5】前記実施形態による孔あけ工具の具体例を示す説明図。
【図6】前記実施形態による孔あけ工具の具体例を示す説明図。
【図7】前記実施形態による孔あけ工具の具体例を示す説明図。
【図8】図5に示した孔あけ工具に対応する回転数と温度との関係を示す特性図。
【図9】図6に示した孔あけ工具に対応する回転数と温度との関係を示す特性図。
【図10】図7に示した孔あけ工具に対応する回転数と温度との関係を示す特性図。
【図11】(A)〜(D)は、前記実施形態によるブラインドナットの嵌着工程を順次に示す説明図。
【図12】前記実施形態による液抜取り工程を示す説明図。
【図13】前記実施形態による洗浄工程を示す説明図。
【図14】前記実施形態による洗浄工程を示す説明図。
【図15】前記実施形態における分解工程を示す説明図。
【符号の説明】
1 グローブボックス
2 壁
3 作業台
4収容容器
4a,4b 扉
5 開口部
6 グローブ
7 孔あけ装置
8 孔あけ工具
9 容器支持装置
10 支持台
11 支柱
12 モータ
13 昇降機構
14 反転機構
15 操作ハンドル
16 容器装着部
17 有害物受け槽
18 洗浄剤タンク
19 ポンプ
20 配管
21,22,23 切削刃
24 開口24
25 ブラインドナット
26 雌ねじ
27 ナット本体部
28 筒状部
29 フランジ部
30 かしめ工具
31 雄ねじ部
32 圧縮部分
33 ねじ込み継手
34,35 ホース
36,37 ホース
38 洗浄剤循環用ポンプ
39 洗浄剤回収タンク
40,41 同回収用ホース
42 駆動機構
Claims (4)
- 液体の有害有機物が密封状態で収容されている収容容器に開口を形成し、前記収容容器から前記有害有機物を回収する有害物処理装置であって、気密性材料によって構成された壁により周囲の外気から気密に隔離された完全閉空間または周囲の外気の流入のみを許容する空気流入口を有するグローブボックスを備え、このグローブボックスは、作業空間を形成する本体部と、容器等を搬出入するために内外2段階に区画された外側搬入出口および内側搬出入口とを有し、前記本体部の内部には、前記収容容器を搭載できる作業台と、前記収容容器に開口を形成する回転切削具とを収容し、前記回転切削具の回転数を、孔あけ時に発生する熱により前記有害有機物の変質が生じない温度範囲に対応する低速域に設定したことを特徴とする有害物処理装置。
- 液体の有害有機物が密封状態で収容されている収容容器に開口を形成し、前記収容容器から前記有害有機物を回収する有害物処理装置であって、気密性材料によって構成された壁により周囲の外気の流入のみを許容する空気流入口を有するドラフトチャンバを備え、前記ドラフトチャンバは、作業空間を形成する本体部と、容器等を搬出入するために内外2段階に区画された外側搬入出口および内側搬出入口とを有し、前記本体部の内部には、前記収容容器を搭載できる作業台と、前記収容容器に開口を形成する回転切削具とを収容し、前記回転切削具の回転数を、孔あけ時に発生する熱により前記有害有機物の変質が生じない温度範囲に対応する低速域に設定したことを特徴とする有害物処理装置。
- 前記グローブボックスもしくはドラフトチャンバ内には少なくとも、前記収容容器を支持してその姿勢、高さ等を変更できる容器支持装置が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の有害物処理装置。
- 前記グローブボックスもしくはドラフトチャンバ内には、ブラインドナット装着装置、ねじ込み継手、有害物受け槽、洗浄剤タンク、空気流通用ホース、または液流通用のホースの少なくともいずれか1以上を搬入出可能に備えていることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の有害物処理装置。
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