JP2000140817A - Pcb付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法 - Google Patents

Pcb付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法

Info

Publication number
JP2000140817A
JP2000140817A JP33022498A JP33022498A JP2000140817A JP 2000140817 A JP2000140817 A JP 2000140817A JP 33022498 A JP33022498 A JP 33022498A JP 33022498 A JP33022498 A JP 33022498A JP 2000140817 A JP2000140817 A JP 2000140817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pcb
cleaning
crushing
insulating oil
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33022498A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Oyamada
貴 小山田
Takashi Ogino
隆司 荻野
Makoto Hario
信 針生
Takayuki Ito
高之 伊藤
Koichi Konno
光一 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHOKU RYOKKA KANKYO HOZEN KK
Tohoku Electric Power Co Inc
Tsuken Electric Industrial Co Ltd
Tohoku Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
TOHOKU RYOKKA KANKYO HOZEN KK
Tohoku Electric Power Co Inc
Tsuken Electric Industrial Co Ltd
Tohoku Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOHOKU RYOKKA KANKYO HOZEN KK, Tohoku Electric Power Co Inc, Tsuken Electric Industrial Co Ltd, Tohoku Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical TOHOKU RYOKKA KANKYO HOZEN KK
Priority to JP33022498A priority Critical patent/JP2000140817A/ja
Publication of JP2000140817A publication Critical patent/JP2000140817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】設備の安全性および作業者の安全性が高く、処
理コストが低く、かつPCB含有高圧絶縁油を使用した
電気機器の有価資源を最大限再利用する実用的なPCB
付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサ
イクル製造方法を提供する。 【解決手段】破砕機4がPCB付着電気機器を破砕す
る。第1、第2の選別機5、6が破砕物から有価物と非
有価物とを分別する。洗浄槽7〜10が有価物を高圧絶
縁油で洗浄する。乾燥機11が有価物を乾燥する。サン
プリング検査装置14が有価物の残留PCBを判定す
る。輸送手段13が破砕物等を順次、各手段に輸送す
る。各手段は外気と隔離した管理空間の内部に配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PCBを含有する
絶縁油等を使用した変圧器等の電気機器の再利用に関
し、特に金属構成部材に付着したPCBを除去し有価物
として再利用するPCB付着電気機器のリサイクルシス
テムおよび有価物のリサイクル製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PCBはすぐれた電気的絶縁特性を有し
ており、過去において電気絶縁物として広く利用されて
いたが、PCBはその特性から廃棄しても自然には分解
せず、大気、水、土壌等を汚染し食物を媒介として体内
に入り蓄積する有害物質であり、過去に中毒事件(昭和
43年、カネミ油事件)を発生させた経緯があることか
ら、現在は国内国外においては厳しく製造、使用が禁止
されている。
【0003】また、PCB含有絶縁油を使用した電気機
器については、安全な処理手段が確立されるまで使用者
の責任で管理、保管することが義務付けられており、そ
の量も膨大なため、安全な処理手段の開発が切望されて
いる。
【0004】PCB処理技術については種々提案されて
いるが、日本国内でPCB処理を実用化するには、廃棄
物処理法(廃棄物の処理および清掃に関する法律)の規
定の遵守が必要である。
【0005】平成10年3月26日厚生省令第31号に
よれば、PCBの処理施設として、脱塩素化分解施設と
超臨界水酸化分解施設が定められ、PCB付着固形物の
再利用に際しての判定基準値は、平成10年8月27日
付官報厚生省告示第二百二十号により、PCB付着量の
判定が0.01mg/kgと定められた。この処理法の
改正により、PCBを含有する高圧絶縁油を使用した電
気機器等の再利用技術の開発指針が示され、実用化が可
能となった。PCB含有高圧絶縁油を使用した柱上変圧
器の洗浄技術として、提案されている処理技術には、下
記2件に記載の技術がある。特開平09−192534
号公報および特開平09−192535号公報。
【0006】しかし、これらの技術は、PCB含有柱上
変圧器部材の洗浄液にn−ヘキサンを使用しており、こ
の方式は揮発性の高い可燃性の溶剤を用いた加熱状態で
の作業であり、設備的に安全管理の負担が大きくまた、
作業者の健康面への配慮を行う必要があり、さらには洗
浄液にn−ヘキサンを使用することから、処理コストが
高価になるなどの原理的な問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、設備の安全
性および作業者の安全性が高く、処理コストが低く、か
つPCB含有絶縁油を使用した電気機器の有価資源を最
大限再利用する実用的なPCB付着電気機器のリサイク
ルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るPCB付着電気機器のリサイクルシス
テムは、PCB付着電気機器を破砕する破砕手段と、前
記破砕手段により破砕された破砕物から有価物とそれ以
外の非有価物とを分別する分別手段と、前記分別手段に
より分別された有価物を、絶縁油を洗浄液として用いて
洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段により洗浄された有
価物を乾燥する乾燥手段と、前記乾燥手段により乾燥さ
れた有価物の残留PCBを判定する検査手段と、前記破
砕手段、分別手段、洗浄手段、乾燥手段および検査手段
の各手段の間を連絡して破砕物または有価物を順次、各
手段に輸送する輸送手段とを有し、前記各手段は少なく
とも破砕手段、洗浄手段および乾燥手段が外気と隔離し
た管理空間の内部に配置されていることを、特徴とす
る。
【0009】また、本発明に係るPCB付着電気機器か
らのリサイクル有価物の製造方法は、PCB付着電気機
器を破砕する破砕工程と、前記破砕工程により破砕され
た破砕物から有価物とそれ以外の非有価物とを分別する
分別工程と、前記分別工程により分別された有価物を、
絶縁油を洗浄液として用いて洗浄する洗浄工程と、前記
洗浄工程により洗浄された有価物を乾燥する乾燥工程
と、前記乾燥工程により乾燥された有価物の残留PCB
を判定する検査工程とを有し、前記各工程は少なくとも
破砕工程、洗浄工程および乾燥工程が外気と隔離した管
理空間の内部で行われることを、特徴とする。
【0010】破砕手段で破砕されるPCB付着電気機器
は、PCB含有絶縁油を抜油した後のものが好適であ
る。有価物とは、例えば、鉄、銅などの金属部材等であ
る。非有価物とは、例えば、紙類、木片、プラスチック
などの非金属部材等である。
【0011】前記洗浄手段で用いる絶縁油は、リサイク
ルするPCB付着電気機器で高圧絶縁油が使用されるた
め、高圧絶縁油、特に、リサイクルするPCB付着電気
機器の絶縁油と同種の高圧絶縁油であることが好ましい
が、低圧絶縁油であってもよい。前記洗浄手段で用いる
絶縁油は、PCB含有高圧絶縁油からPCBを除去処理
した廃油から成ることが好ましい。洗浄液として使用す
る絶縁油には、高圧電気機器の絶縁油の廃油を使用して
もよい。また、別システムにおいてPCBを含有した絶
縁油からPCBを除去した後の絶縁油を使用してもよ
く、さらに洗浄液として使用後の絶縁油は再びPCBが
含有されることから、再度前記別システムでこのPCB
含有絶縁油を処理することで、絶縁油の循環型リサイク
ルシステムを構築してもよい。
【0012】前記破砕手段は冷却手段と破砕機とを有
し、前記冷却手段はPCB付着電気機器をマイナス70
℃以下に所定時間冷却する手段から成り、前記破砕機は
前記冷却手段により冷却されたPCB付着電気機器を6
0mm以下の細片に破砕する手段から成ることを特徴と
する。
【0013】冷却手段は、PCB付着電気機器を液体窒
素槽で鉄が脆化するマイナス70℃以下に10分間冷却
する手段から成ること好ましい。破砕機には、回転衝撃
形破砕機またはハンマークラッシャーが好ましい。
【0014】前記分別手段は、一次選別手段と二次選別
手段とから成り、前記一次選別手段は前記破砕手段によ
り破砕された破砕物を鉄と金属有価物とその他の非有価
物とに選別する手段から成り、前記二次選別手段は前記
一次選別手段で分別回収しきれなかった破砕物を再粉砕
する再粉砕手段と、前記再粉砕手段による再粉砕物から
金属有価物とその他の非有価物とを分別する乾式比重選
別機とを有することを特徴とする。
【0015】一次選別手段は、金属部材等の有価物と紙
類、木片、プラスチック等の非有価物とを分別するため
の、磁力選別機、風力選別機、渦電流選別機、篩い選別
機等を組み合わせた選別システムから成ることが好まし
い。再粉砕手段は、回転衝撃形破砕機、小形ハンマーク
ラッシャー等から成ることが好ましい。二次選別手段
は、一次選別手段に渦電流選別機を含むとき、渦電流選
別機で回収しきれなかった破砕物を再度、粉砕するため
の再粉砕手段に乾式比重選別機等を組み合わせた選別シ
ステムから成ることが好ましい。二次選別手段は、破砕
物から銅等の回収純度を高め、破砕物を銅線、碍子、プ
ラスチックス等に精度よく選別するためのものである。
【0016】洗浄手段は、分別手段により分別された鉄
および銅等の被洗浄部材を洗浄槽に洗浄専用容器のまま
浸漬させ、回転洗浄、超音波洗浄または振動洗浄によ
り、第一次洗浄槽から順次複数の洗浄槽まで規定の時
間、自動的に移動し洗浄する手段から成ることが好まし
い。乾燥手段は、換気手段を有する温風乾燥手段から成
ることが好ましい。
【0017】前記管理空間と外気はフィルタを介して通
気され、前記管理空間の内部は外気に対して負圧に保た
れており、前記管理空間の雰囲気の温度、湿度、気圧お
よび粉塵の監視装置が設けられていることが好ましい。
さらには、装置一体型全体システムが設けられているこ
とが好ましい。装置一体型全体システムは、監視モニタ
ー装置を有し、異常時の対応を室外において制御するこ
とができる制御装置を有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、PCB含有
高圧絶縁油を使用した代表的な電気機器である配電用柱
上変圧器の再利用を例に、本発明の実施の形態について
説明する。図1〜図5は、本発明の実施の形態を示して
いる。
【0019】図1および図2に示すように、別システム
1が、PCB含有高圧絶縁油からPCBのみを除去する
システムである。別システム1は、PCB含有変圧器か
らPCB含有再生高圧絶縁油を抜油し、抜油した高圧絶
縁油からPCBが検出されない程度の低い残留値までP
CBを除去するシステムである。さらに、洗浄液として
使用した高圧絶縁油を再度PCBを除去する別システム
1に戻すことでPCBを含有する高圧絶縁油の循環型リ
サイクルシステムを構築することができる。PCB含有
変圧器より高圧絶縁油を抜油した後の変圧器は、別場所
に設置された、次工程であるPCB付着電気機器のリサ
イクルシステムへ移送される。
【0020】PCB付着電気機器のリサイクルシステム
は、予冷搬入装置2、液体窒素浸漬装置3、破砕機4、
第1の選別機5、第2の選別機6、一次洗浄槽7、二次
洗浄槽8、三次洗浄槽9、四次洗浄槽10、乾燥機1
1、サンプリング装置12、輸送手段13、サンプリン
グ検査装置14、高圧絶縁油回収槽15、ダストの回収
装置16、管理保管手段17、排気装置18、常時監視
システム19、洗浄用廃油貯蔵槽20、出荷場21およ
び搬入手段22を有する。
【0021】予冷搬入装置2は、別システム1でPCB
含有高圧絶縁油を抜油した後に移送されてきたPCB付
着電気機器から、変圧器一体または変圧器ケースと内部
の変圧器構成部材を分離する。次に、予冷搬入装置2
は、変圧器一体または変圧器内部構成部材をベルトコン
ベアまたはローラコンベアにより搬入し、液体窒素浸漬
装置3から気化する窒素ガスを利用し、あらかじめマイ
ナス30℃以下で10分間程度、予冷冷却する。予冷搬
入装置2には、搬入口より予冷搬入装置2を移動する変
圧器一体または変圧器内部構成部材が正常に移動してい
ることを確認する監視モニターおよび予冷装置内温度を
管理するセンサーを設け、常にシステム内常時監視装置
において動作を監視する。
【0022】液体窒素浸漬装置(冷却手段)3は、先の
予冷搬入装置2であらかじめ冷却させておいた変圧器一
体または変圧器ケースと内部の変圧器構成部材を分離す
る。次に、液体窒素浸漬装置3は、これらのPCB付着
電気機器を予冷用ベルトコンベアまたはローラコンベア
から下の液体窒素槽に降ろし、液体窒素槽に浸漬させ、
マイナス70℃以下に10分間程度冷却し鉄を脆化させ
る。なお、液体窒素浸漬装置3は、のぼり勾配となって
おり、液体窒素槽に浸漬している間、時間とともに移動
するコンベアにより上部へ移動する。また、液体窒素浸
漬装置3には、変圧器構成部材が正常に降下しているこ
とを確認する監視モニターおよび液体窒素浸漬装置内温
度を管理するセンサーを設け、常にシステム内常時監視
装置において動作を監視する。
【0023】破砕機4は、回転衝撃形破砕機、ハンマー
クラッシャー等から成る。破砕機4は、液体窒素浸漬装
置3の液体窒素槽により冷却された変圧器一体または変
圧器ケースと内部の変圧器構成部材(PCB付着電気機
器)を、破砕機上部の投入口より投入される。変圧器一
体または変圧器ケースと内部の変圧器構成部は、すべて
一括破砕により60mm以下の細片に裁断、破砕され、
破砕機4の下部排出口より排出される。また、破砕時に
発生するダストである、絶縁紙、木、プラスチック等
は、サイクロンに回収され保管される。破砕機4には、
変圧器構成部材が正常に投入されていることを確認する
監視モニターおよび回転機の動作を管理するセンサー、
室内の圧力を監視する室内内部圧力監視センサーを設
け、常にシステム内常時監視装置において動作を監視す
る。液体窒素浸漬装置3と破砕機4は、破砕手段を構成
する。
【0024】第1の選別機(一次選別手段)5は、破砕
機4により破砕された破砕物から、鉄と銅等の金属有価
物とそれ以外の非有価物とを選別し回収する。まず、第
1の選別機5は、破砕された変圧器構成部材のうち、比
重の軽い絶縁紙、木、プラスチック等について篩い選別
機である振動コンベアを通過させ、一括破砕によって混
積している状態をばらすためにふるい分けした後、風力
選別機によりそれら比重の軽いものを除外する。また、
鉄は磁力選別機により、銅等は渦電流選別機により分別
する。
【0025】図3に示すように、第1の選別機5は、篩
い選別機51、風力選別機52、磁力選別機53および
渦電流選別機54を有する。篩い選別機51は、振動コ
ンベアで、破砕機により破砕された変圧器構成部材のう
ち、比重の軽い絶縁紙、木、プラスチック等は篩い選別
機である振動コンベアを通過させ、一括冷凍破砕によっ
て混積している破砕部材をばらすために比重の違いを利
用しふるい分けする。篩い選別機51には、変圧器構成
部材が正常に篩い分けされていることを確認する監視モ
ニターおよび回転機の動作を管理するセンサーを設け、
常にシステム内常時監視装置において動作を監視する。
【0026】風力選別機52は、破砕物が篩い選別機5
1、振動コンベアを通過する間に、比重の軽い絶縁紙、
木、ビニール等はベルトコンベアの上部にあることか
ら、比重の重い鉄、銅等、碍子等と分離し、除外する。
風力選別機52により除外回収された絶縁紙、木、プラ
スチック等はサイクロンに回収され保管される。また、
風力選別機52には、風速を測定するセンサーおよび回
転機の動作を管理するセンサーを設け、常にシステム内
常時監視装置において動作を監視する。
【0027】磁力選別機53は、風力選別機52では比
重が重く回収されなかった変圧器破砕部材のうちの鉄を
通過時、磁力選別機の吸引力により他のものと分別し、
回収する。磁力選別機53により分別された鉄は、次工
程である一次洗浄槽7へ規定量を計測後、専用の洗浄か
ごに移され、移送される。磁力選別機53には、電磁力
を測定するセンサーおよび回転機の動作を管理するセン
サーを設け、常にシステム内常時監視装置において動作
を監視する。
【0028】渦電流選別機54は、磁力選別機53では
回収できなかった非鉄金属である銅等を通過時に渦電流
の原理により分別回収する。渦電流選別機54により分
別された銅等は、第2の選別機で選別された銅等と一緒
に次工程である1次洗浄槽7へ規定量を計測後、専用の
洗浄用かごに移されて移送される。また、磁力選別機5
3、渦電流選別機54でも分別回収出来ななかったも
の、および絶縁紙、木に比べ比重の重い碍子、金属に絡
まってしまったブラスチック類は、次の2次選別機に移
動し分別処理される。渦電流選別機54には、電磁力を
測定するセンサーおよび回転機の動作を管理するセンサ
ーを設け、常にシステム内常時監視装置において動作を
監視する。
【0029】第2の選別機(銅線選別ユニット、二次選
別手段)6は、回転衝撃形破砕機、小形ハンマークラッ
シャーなどの粉砕機(再粉砕手段)61と、乾式比重選
別機62とを有する。第2の選別機6は、渦電流選別機
54で選別した銅等の回収純度を高めるため、銅等を再
度、粉砕機61により10mm以下に粉砕し、乾式比重
選別機62により、銅線、碍子、プラスチックス等に選
別する。第2の選別機6は、一次選別最終工程である銅
選別工程で回収しきれなかった変圧器破砕部材の中から
銅とその他の非有価物を分別し、銅等の回収率を高め
る。
【0030】粉砕機61は、上部投入口より変圧器一次
破砕部材を投入されて、投入物を10mm以下に再粉砕
する。投入される変圧器一次破砕部材には、第1の選別
機5の一次選別最終工程である銅選別工程で分別回収し
きれなかった銅等、碍子、プラスチックが混入してい
る。破砕時に発生するダストは、サイクロンに回収され
保管される。粉砕機61には、破砕部材が正常に投入さ
れていることを確認する監視モニターおよび破砕機の回
転機の動作を管理するセンサー、室内の圧力を監視する
室内内部圧力監視センサーを設け、常にシステム内常時
監視装置において動作を監視する。
【0031】乾式比重選別機62は、粉砕機61により
10mm以下に粉砕された変圧器粉砕部材から、金属有
価物である銅線と、碍子、プラスチックス等の非有価物
とに選別する。乾式比重選別機62により分別された銅
等は、渦電流選別機54で選別された銅等と一緒に次工
程である洗浄槽7へ規定量を計測後、専用の洗浄かごに
移され、移送される。銅等の金属以外のプラスチック、
碍子等は保管管理される。乾式比重選別機62には、破
砕部材が正常に分別されていることを確認する監視モニ
ターを設け、常にシステム内常時監視装置において動作
を監視する。
【0032】排気装置18は、破砕機、選別機等の変圧
器部材攪拌装置において粉塵が発生することから、専用
ダクトによりサイクロンに粉塵を集積しバグフィルター
を通して排気する。サイクロンにて回収した粉塵は、ダ
ストとして回収し、保管管理する。排気装置18には、
排気監視センサーを設け、常にシステム内常時監視装置
において監視する。
【0033】図4に示すように、一次洗浄槽7は回転式
・超音波式洗浄装置から成り、二次洗浄槽8、三次洗浄
槽9および四次洗浄槽10は回転式洗浄装置または超音
波式洗浄装置から成る。各洗浄槽(洗浄手段)7〜10
は、第1の選別機5および第2の選別機6により分別さ
れた鉄又は銅等の金属部材(有価物)を専用金属かご等
に入れ、洗浄液として高圧絶縁油を充填した複数の洗浄
槽へ順次浸漬し、一次洗浄槽から順次繰り返し洗浄、移
動する。洗浄液として用いる高圧絶縁油は、PCB含有
高圧絶縁油からPCBを除去処理した廃油から成っても
よい。各洗浄槽7〜10では、回転装置又は超音波装置
等を用いて洗浄液を攪拌する。洗浄温度は40から10
0℃程度、洗浄回数は3から4回繰り返す。
【0034】このとき、一次洗浄槽7が最初にしかも一
番多くPCBに汚染されることから、洗浄液の量を一番
多くし、二次洗浄槽8、三次洗浄槽9、四次洗浄槽10
の順に順次洗浄液を少なくすることで、洗浄液を交換す
る時期と量を効果的にしかも経済的に入れ替えることが
できる。洗浄室には、室内の圧力を監視する室内内部圧
力監視センサーを設け、常にシステム内常時監視装置に
おいて監視する。
【0035】一次洗浄槽7は、洗浄かごに収納されたP
CB付着の金属部材を10分間、一次洗浄する。一次洗
浄槽7は、1個のスクリュー式回転洗浄機、超音波式洗
浄装置または振動洗浄装置を有し、それにより洗浄を行
う。スクリュー式回転洗浄機は、洗浄槽内に取り付けら
れる。超音波式洗浄装置は、複数の超音波振動紙を洗浄
槽の床部に取り付け、それにより波長40kHZ程度の
音波を発して洗浄する。振動洗浄装置は、破砕された金
属部材の入っている専用のかごを上下に振動させること
により中の破砕金属部材を攪拌し、洗浄する。洗浄槽内
部には、洗浄液の温度を常に一定に保持する機能を有し
たヒーターが組み込まれている。このときの洗浄液に
は、別システム1においてPCB含有再生絶縁油よりP
CBが検出されない程度の低い残留値までPCBを除去
した高圧絶縁油を使用する。洗浄は、40℃以上100
℃以下の温度で行う。洗浄後は、二次洗浄槽8へ自動的
に移動する。
【0036】一次洗浄槽7には、洗浄状態を監視する監
視モニター、洗浄液の温度を管理する温度センサー、洗
浄槽内洗浄液の液量レベルを監視するセンサー、回転洗
浄機の動作監視センサー、超音波発振子の発振周波数レ
ベル監視センサー、洗浄槽下部のオイルパンに設けられ
たオイル漏洩監視センサーを設け、常にシステム内常時
監視装置において監視する。一次洗浄槽7による一次洗
浄後の金属部材は、順次、二次、三次、四次洗浄槽8〜
10へ移動しながら各洗浄槽でそれぞれ10分間洗浄され
る。
【0037】乾燥機11は、洗浄槽7〜10により高圧
絶縁油で洗浄された後、専用金属かご等に入れられた変
圧器金属部材に対し、温風および赤外線式乾燥機により
乾燥時間10分間、風速2m以上、温度200℃の条件
のもと、温風乾燥を行う。乾燥機11は、換気手段を有
する。金属部材に付着した洗浄液が蒸発するので、乾燥
機11はバグフィルターを介して換気手段により換気を
行う。
【0038】乾燥を終了した金属製洗浄専用かごは、ス
キーリフトと同じ構造を持ったつり下げ式コンベアによ
り洗浄済みの変圧器金属部材を自動的に排出する。その
後、専用かごは、決められた時間で自動的に移動し、再
びPCBで汚染された変圧器破砕金属部材を規定量収納
後、一次洗浄槽へ自動的に移動する。また、乾燥後の金
属部材は、その表面にPCBの付着量が規定値以下であ
ることを確認するためサンプリングされ、検査による合
格の判定後、出荷場所に移動し出荷される。乾燥機11
は、金属部材に付着した洗浄液が蒸発するので、バグフ
ィルタを介して換気される。乾燥機11には、乾燥状態
を監視するモニター監視装置、火災報知器、乾燥機の送
風量監視センサー、乾燥機の送風温度監視センサー、排
気監視センサーを設け、常にシステム内常時監視装置に
おいて監視する。
【0039】サンプリング装置12は、乾燥有価物に付
着しているPCBが規定値以下であることを検査するた
め、乾燥を終えた金属をサンプリング用に抽出する。
【0040】輸送手段13は、ベルトコンベア、ローラ
コンベア、つり下げ式コンベア等から成る。輸送手段1
3は、予冷搬入装置2、液体窒素浸漬装置3、破砕機
4、第1の選別機5、第2の選別機6、洗浄槽7〜1
0、乾燥機11、サンプリング装置12およびサンプリ
ング検査装置14の各装置の間を連絡して破砕物または
有価物を順次、各装置に輸送する。輸送手段13には、
状態を監視するモニターを設け、常にシステム内常時監
視装置において監視する。
【0041】サンプリング検査装置14は、検査室にお
いて、乾燥機11で乾燥された有価物の金属に付着して
いる残留PCB濃度の検査を行い合否の判定をする。検
査方法は、「特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方
法」第2号 二 別表二 の第3「部材採取試験法」
(平成10年8月27日付号外第176号官報厚生省告
示第220号)による。
【0042】高圧絶縁油回収槽15はオイルドレインお
よびタンクを有し、オイルドレインは洗浄装置および乾
燥機の下部に設置され、洗浄槽7〜10または乾燥機1
1からあふれ出た、またはしたたり落ちた高圧絶縁油を
タンクに回収する。高圧絶縁油回収槽15には、オイル
ドレインタンクのオイル漏洩監視センサー、オイルレベ
ル監視センサーを設け、常にシステム内常時監視装置に
おいて監視する。
【0043】ダストの回収装置16は、破砕機4、第1
の選別機5または第2の選別機6で発生した粉塵や今回
の洗浄対象物とならない紙、木、プラスチック類を回収
する。
【0044】管理保管手段17は、ダストとして回収し
たものが、今回の法律改正告示官報(平成10年8月2
7日発行)「ダイオキシン類の濃度の算出方法一部を改
正する件(厚生二二〇)廃棄物の処理及び清掃に関する
法律施行規則(昭和四十六年厚生省令第三十五号)別表
第二の規定に基づき、ダイオキシン類の濃度の算出方法
(平成九年十二月厚生省告示第二百三十四号)の一部を
改正する内容に、紙、木類が含まれていないことから、
その処理方法が示されるまでの間は、保管管理する。
【0045】液体窒素浸漬装置3、破砕機4、第1の選
別機5、第2の選別機6、洗浄槽7〜10、乾燥機11
およびサンプリング装置12は、搬入された変圧器部材
を破砕、選別、洗浄、乾燥、サンプリングを行う一貫シ
ステムである。この一貫システムならびに高圧絶縁油回
収槽15、ダストの回収装置(ダスト回収機)16およ
び洗浄用廃油貯蔵槽(オイルドレイン槽)20は、すべ
て外部と仕切られ、外気と隔離した管理空間の内部に配
置される。従って、それらの処理工程は、管理空間の内
部で外気と隔離して行われる。管理空間と外気は、バグ
フィルタを介して通気されている。システム内の排気装
置18は、バグフィルターを介して外気を管理空間に吸
気し、バグフィルタを通して排気する。また、管理空間
の内部は、外気に対して負圧(−2mmAq程度)に保
たれる。
【0046】常時監視システム19は、システム内をす
べて常時監視するシステムをシステムの外部に設置し、
必用に応じ異常時にはシステム内及び外部に警報および
点灯による異常状態の表示を行う。常時監視システム1
9は、管理空間の雰囲気の温度、湿度、気圧および粉塵
を監視する。
【0047】洗浄用廃油貯蔵槽20は、別システムで変
圧器から抜油した廃油についてPCBを検出されない程
度の低い残留値まで除去した後の高圧絶縁油(廃油)を
貯蔵する。洗浄槽7〜10の洗浄において洗浄液は高圧
絶縁油を使用するが、洗浄用廃油貯蔵槽20に貯蔵され
た廃油を洗浄液として使用することができる。これによ
って、PCB含有高圧絶縁油を使用した電気機器全体の
リサイクルシステムが構築できる。さらに、洗浄液とし
て使用した高圧絶縁油を再度PCBを除去する別システ
ム1に戻すことで、PCBを含有する高圧絶縁油の循環
型リサイクルシステムを構築することができる。洗浄用
廃油貯蔵槽20には、オイル漏洩監視センサー、オイル
レベル監視センサーを設け、常にシステム内常時監視装
置において監視する。
【0048】出荷場21のストックヤードには、洗浄、
乾燥された金属部材がフォークリフト等により移送さ
れ、それらを保管管理する。こうして、PCB付着電気
機器から有価物の金属部材がリサイクル製造される。
【0049】液体窒素の搬入手段22は、液体窒素製造
プラントにて製造した液体窒素をパイプラインまたはタ
ンクローリ車により搬入し、敷地内の液体窒素タンクに
貯蔵する。搬入手段22には、液体窒素の漏洩、液体窒
素温度、タンク内圧力を計測するセンサーを設け、常に
システム内常時監視装置において監視する。
【0050】図5に示すように、システム内の各所に配
置された各種センサーにより取り込まれた情報をもと
に、異常時の操作指示、運転状態の表示、各種センサー
情報の集計、運転状態出力、異常時警報出力を行う。
【0051】各種センサーユニットの種類は、以下のと
おりである。システム内室内空気中塵埃計測用センサ
ー、洗浄槽高圧絶縁油温度計測用センサー、乾燥機送風
量計測用センサー、乾燥機送風温度計測用センサー、超
音波洗浄装置発振周波数レベル計測用センサー、オイル
ドレインタンクのオイル漏洩計測用センサー、各オイル
タンクオイルレベル計測センサー、火災報知器、ドア開
閉用センサー(防犯、安全管理用)、室内内部圧力計測
用センサー、排気用バグフィルター汚染計測用センサ
ー、排気量計測用センサー、システム内各電気設備の電
源電圧と電流計測用センサー、システム内各回転機機の
動作状態計測用センサー。
【0052】取り込まれた情報は、常時監視装置内にて
下記のデータ処理を行う。各種取り込みデータの処理状
態表示、各種取り込みデータの記録と集計、各機器の運
転状態表示、各機器の異常時警報、運転状態および異常
時の遠方への表示、警報出力。
【0053】PCB付着電気機器のリサイクルシステム
の洗浄システムについて、下記の小規模実験を行い、そ
の効果を確認した結果、1998年9月18日現在の日
本国の法律に則った洗浄効果を確認することができた。
【0054】〔洗浄効果実験データ〕 (実験日)平成10年9月7日〜18日 (実験場所)東北緑化環境保全株式会社環境技術センタ
ー4階 (実験内容)変圧器部材の洗浄試験 (汚染部材の作成)鉄片と銅等片を各50g混合し、7
試料の作成を行った。試料は、PCB汚染油(16pp
m程度(高圧絶縁油のPCB含有量)、80〜100
℃)に2時間浸漬させ、風乾燥させたものを試料とし
た。
【0055】〔金属部材の洗浄試験〕上記試料につい
て、下記条件で洗浄を行った。 a.回転式洗浄(スターラおよびマグネット)洗浄液温
度:60℃程度。洗浄液は、高圧絶縁油1.5リット
ル。試料採取頻度:0、10、30、60分の各1試
料。
【0056】b.超音波洗浄:波長40kHz。洗浄液
温度:60℃程度。洗浄液は、高圧絶縁油1.5リット
ル。試料採取時間:0、10、30、60分の各1試
料。部材および汚染油の分析。部材付着PCB濃度の分
析。上記試験により採取した試料を、「特別管理産業廃
棄物に係る基準の検定方法」別表二の第3(平成10年
8月27日付号外第176号官報厚生省告示第220
号)により測定を行った。
【0057】〔実験結果〕 〔金属の洗浄試験〕試験結果は、金属部材は洗浄開始後
10分間で回転洗浄方式、超音波洗浄方式とも部材採取
試験法の判定基準(0.01mg/kg)を下回る結果
となった(表1参照)。
【0058】
【表1】
【0059】PCB付着電気機器のリサイクルシステム
では、洗浄液として高圧絶縁油を用いており、高圧絶縁
油は比較的揮発性も低く(沸点約156℃)また低温
(20℃〜100℃)で洗浄処理できるので、安全性が
高く、また、排出物の取り扱いも容易であり安全管理等
のコストも低減でき、全体として低コストで安全な処理
システムを構築できる。また、PCB付着電気機器のリ
サイクルシステムで洗浄液として使用する高圧絶縁油
に、別システムにおいてPCB含有再生絶縁油よりPC
Bが検出されない程度の低い残留値までPCBを除去し
た高圧絶縁油を用いることで、さらに処理コストが低減
できるとともに、PCB含有高圧絶縁油を使用した電気
機器全体のリサイクル率(効率)を向上することができ
る。さらに、洗浄液として使用した高圧絶縁油を再度P
CBを除去する別システムに戻すことでPCBを含有す
る高圧絶縁油の循環型リサイクルシステムを構築するこ
とができる。以上のように、柱上変圧器を例に説明した
が、PCB付着電気機器のリサイクルシステムは、PC
B含有高圧絶縁油浸漬柱上変圧器以外にも使用できる。
【0060】特に、PCB付着電気機器のリサイクルシ
ステムによれば、(1)常温常圧の室内でPCB付着変
圧器構成金属部材よりPCBを除去することが出来る。
(2)システム構成が簡単であり、爆発性の危険がな
い。(3)廃油を使用した洗浄システムであることか
ら、安価な処理コストである。(4)PCB含有高圧絶
縁油の循環型リサイクルシステムを構築できる。
【0061】
【発明の効果】本発明に係るPCB付着電気機器のリサ
イクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法によ
れば、絶縁油を洗浄液として用いるので、設備の安全性
および作業者の安全性が高く、処理コストが低く、かつ
PCB含有絶縁油を使用した電気機器の有価資源を最大
限再利用する実用的なPCB付着電気機器のリサイクル
システムおよび有価物のリサイクル製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のPCB付着電気機器のリ
サイクルシステムの処理システム全体を示すブロック図
である。
【図2】図1の処理システムの装置全体構造を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の処理システムの破砕・選別分別の詳細を
示すブロック図である。
【図4】図1の処理システムの洗浄装置を示すブロック
図である。
【図5】図1のシステム内常時監視装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 別システム 2 予冷搬入装置 3 液体窒素浸漬装置 4 破砕機 5 第1の選別機 6 第2の選別機 7 一次洗浄槽 8 二次洗浄槽 9 三次洗浄槽 10 四次洗浄槽 11 乾燥機 12 サンプリング装置 13 輸送手段 14 サンプリング検査装置 15 高圧絶縁油回収槽 16 ダストの回収装置 17 管理保管手段 18 排気装置 19 常時監視システム 20 洗浄用廃油貯蔵槽 21 出荷場 22 液体窒素の搬入手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000215202 通研電気工業株式会社 宮城県仙台市泉区明通三丁目9番 (72)発明者 小山田 貴 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1号 東北電力株式会社内 (72)発明者 荻野 隆司 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1号 東北電力株式会社内 (72)発明者 針生 信 宮城県仙台市青葉区本町二丁目5番1号 東北緑化環境保全株式会社内 (72)発明者 伊藤 高之 宮城県多賀城市宮内二丁目2番1号 東北 電機製造株式会社内 (72)発明者 今野 光一 宮城県仙台市泉区明通三丁目9番 通研電 気工業株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA22 AA50 AB06 BA05 BA07 CA04 CA05 CA08 CA09 CA40 CA42 CB13 CB36 CB45 CC20 DA01 DA06 DA07 DA08 DA10 4D071 AA18 AA81 AB45 CA03 CA05 DA01 DA15 4F301 AA30 AC17 BE12 BF12 BF13 BF29 CA09 CA33 CA63 CA73

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PCB付着電気機器を破砕する破砕手段
    と、 前記破砕手段により破砕された破砕物から有価物とそれ
    以外の非有価物とを分別する分別手段と、 前記分別手段により分別された有価物を、絶縁油を洗浄
    液として用いて洗浄する洗浄手段と、 前記洗浄手段により洗浄された有価物を乾燥する乾燥手
    段と、 前記乾燥手段により乾燥された有価物の残留PCBを判
    定する検査手段と、 前記破砕手段、分別手段、洗浄手段、乾燥手段および検
    査手段の各手段の間を連絡して破砕物または有価物を順
    次、各手段に輸送する輸送手段とを有し、 前記各手段は少なくとも破砕手段、洗浄手段および乾燥
    手段が外気と隔離した管理空間の内部に配置されている
    ことを、 特徴とするPCB付着電気機器のリサイクルシステム。
  2. 【請求項2】前記破砕手段は冷却手段と破砕機とを有
    し、前記冷却手段はPCB付着電気機器をマイナス70
    ℃以下に所定時間冷却する手段から成り、前記破砕機は
    前記冷却手段により冷却されたPCB付着電気機器を6
    0mm以下の細片に破砕する手段から成ることを特徴と
    する請求項1記載のPCB付着電気機器のリサイクルシ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記分別手段は、一次選別手段と二次選別
    手段とから成り、前記一次選別手段は前記破砕手段によ
    り破砕された破砕物を鉄と金属有価物とその他の非有価
    物とに選別する手段から成り、前記二次選別手段は前記
    一次選別手段で分別回収しきれなかった破砕物を再粉砕
    する再粉砕手段と、前記再粉砕手段による再粉砕物から
    金属有価物とその他の非有価物とを分別する乾式比重選
    別機とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    PCB付着電気機器のリサイクルシステム。
  4. 【請求項4】前記洗浄手段で用いる絶縁油は、PCB含
    有高圧絶縁油からPCBを除去処理した廃油から成るこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のPCB付着電
    気機器のリサイクルシステム。
  5. 【請求項5】前記乾燥手段は、換気手段を有する温風乾
    燥手段から成ることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載のPCB付着電気機器のリサイクルシステム。
  6. 【請求項6】前記管理空間と外気はフィルタを介して通
    気され、前記管理空間の内部は外気に対して負圧に保た
    れており、前記管理空間の雰囲気の温度、湿度、気圧お
    よび粉塵の監視装置が設けられていることを特徴とする
    請求項1、2、3、4又は5記載のPCB付着電気機器
    のリサイクルシステム。
  7. 【請求項7】PCB付着電気機器を破砕する破砕工程
    と、 前記破砕工程により破砕された破砕物から有価物とそれ
    以外の非有価物とを分別する分別工程と、 前記分別工程により分別された有価物を、絶縁油を洗浄
    液として用いて洗浄する洗浄工程と、 前記洗浄工程により洗浄された有価物を乾燥する乾燥工
    程と、 前記乾燥工程により乾燥された有価物の残留PCBを判
    定する検査工程とを有し、 前記各工程は少なくとも破砕工程、洗浄工程および乾燥
    工程が外気と隔離した管理空間の内部で行われること
    を、 特徴とするPCB付着電気機器からの有価物のリサイク
    ル製造方法。
JP33022498A 1998-11-04 1998-11-04 Pcb付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法 Pending JP2000140817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33022498A JP2000140817A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 Pcb付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33022498A JP2000140817A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 Pcb付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000140817A true JP2000140817A (ja) 2000-05-23

Family

ID=18230251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33022498A Pending JP2000140817A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 Pcb付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000140817A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010070721A (ko) * 2001-06-01 2001-07-27 정인 폐 피씨비를 이용한 건설자재용 분쇄물의 제조방법
KR20010073978A (ko) * 2000-10-14 2001-08-04 정인 폐 피씨비를 이용한 건축자재용 분쇄물의 제조방법 및이를 이용한 바닥재와 고강도 콘크리트 보강제
JP2002248455A (ja) * 2000-11-27 2002-09-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有害物質処理システム及びpcb処理方法
JP2003080052A (ja) * 2001-06-28 2003-03-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有害物質処理システム
JP2003126835A (ja) * 2001-10-29 2003-05-07 Toshiba Eng Co Ltd 有害物処理方法および装置
JP2005045286A (ja) * 2004-10-27 2005-02-17 Hokuriku Denki Seizo Kk 変圧器の解体方法
JP2005297479A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 廃棄樹脂成型品の乾式リサイクル処理方法および廃棄樹脂成型品の乾式リサイクル処理装置
JP2005349281A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd Pcb含有絶縁油の加熱方法と加熱装置
JP2006289288A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Nichiyo Engineering Kk Pcb混入絶縁油を含有する柱上変圧器の無害化処理方法
JP2006334572A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Nichiyo Engineering Kk Pcb混入絶縁油を含有する変圧器の無害化処理方法
JP2010003457A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Nippon Oil Corp 燃料電池システム
JP2018164882A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 太平洋セメント株式会社 有価金属回収方法
WO2018233383A1 (zh) * 2017-06-23 2018-12-27 中国矿业大学 一种废弃电路板中有价组分的湿法分选回收工艺

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010073978A (ko) * 2000-10-14 2001-08-04 정인 폐 피씨비를 이용한 건축자재용 분쇄물의 제조방법 및이를 이용한 바닥재와 고강도 콘크리트 보강제
JP2002248455A (ja) * 2000-11-27 2002-09-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有害物質処理システム及びpcb処理方法
KR20010070721A (ko) * 2001-06-01 2001-07-27 정인 폐 피씨비를 이용한 건설자재용 분쇄물의 제조방법
JP2003080052A (ja) * 2001-06-28 2003-03-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有害物質処理システム
JP2003126835A (ja) * 2001-10-29 2003-05-07 Toshiba Eng Co Ltd 有害物処理方法および装置
JP2005297479A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 廃棄樹脂成型品の乾式リサイクル処理方法および廃棄樹脂成型品の乾式リサイクル処理装置
JP4604540B2 (ja) * 2004-04-15 2011-01-05 パナソニック株式会社 廃棄樹脂成型品の乾式リサイクル処理装置
JP2005349281A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd Pcb含有絶縁油の加熱方法と加熱装置
JP4482378B2 (ja) * 2004-06-09 2010-06-16 株式会社神鋼環境ソリューション Pcb含有絶縁油の加熱方法と加熱装置
JP2005045286A (ja) * 2004-10-27 2005-02-17 Hokuriku Denki Seizo Kk 変圧器の解体方法
JP2006289288A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Nichiyo Engineering Kk Pcb混入絶縁油を含有する柱上変圧器の無害化処理方法
JP2006334572A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Nichiyo Engineering Kk Pcb混入絶縁油を含有する変圧器の無害化処理方法
JP2010003457A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Nippon Oil Corp 燃料電池システム
JP2018164882A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 太平洋セメント株式会社 有価金属回収方法
WO2018233383A1 (zh) * 2017-06-23 2018-12-27 中国矿业大学 一种废弃电路板中有价组分的湿法分选回收工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000140817A (ja) Pcb付着電気機器のリサイクルシステムおよび有価物のリサイクル製造方法
KR100378385B1 (ko) 폐기물처리방법 및 장치
CA2106600C (en) Immobilization of lead in solid residues from reclaiming metals
VJ et al. Automatic waste segregator and monitoring system
US6792795B2 (en) System and method for detecting hazardous materials using agitation
JP2013512134A (ja) 余剰タイヤおよびゴムコンパウンドの再処理
CN106950904A (zh) 一种基于物联网的厨余垃圾处理设备与车辆管理系统
CN112295720A (zh) 城市固体垃圾就地处理装置水浴槽
KR0165015B1 (ko) 폐기물 처리장치
EP0401300A1 (en) Process and apparatus for classifying, segregating and isolating radioactive wastes
JP2011523607A (ja) 余剰のタイヤおよびゴムコンパウンドの再処理
JP2002248455A (ja) 有害物質処理システム及びpcb処理方法
JPH1114797A (ja) 放射性廃棄物破砕分別処理施設
US4980090A (en) Process of isolating hazardous waste by centrifugal casting and product
JP3579360B2 (ja) 変圧器等のpcb含有絶縁油の全量無害化処理方法
JP2001179231A (ja) Pcb含有コンデンサの処理方法
JPH04188711A (ja) 再生油使用変圧器の除染方法及び除染装置
JP2003285041A (ja) Pcb汚染物の処理方法
JP2006334572A (ja) Pcb混入絶縁油を含有する変圧器の無害化処理方法
JP2006289288A (ja) Pcb混入絶縁油を含有する柱上変圧器の無害化処理方法
US5205674A (en) Soil decontamination method
US6527208B1 (en) Process and apparatus for reclaiming the economic components of polluted scrap rubber tires
JP5038640B2 (ja) Pcb廃棄物無害化処理設備
KR101880698B1 (ko) 음식물류 폐기물의 종량제 수거 및 자원화 장치
JPH08318256A (ja) 廃棄物処理装置