JP3899897B2 - インクジェット記録媒体、インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents

インクジェット記録媒体、インクジェット記録方法及び記録物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方法により形成した記録面に、透明フィルム等の保護層が設けられるインクジェット記録媒体並びに該インクジェット記録媒体を用いるインクジェット記録方法及び記録物に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法は、画像信号に応じて微小なノズルからインクの液滴を吐出させ、記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法である。記録媒体としては、一般の上質紙や塗工紙等も用いられるが、特に、銀塩写真に匹敵するような高画質のフルカラー画像の形成には、紙やフィルム等の基材上に、シリカ等の無機顔料を主体とするインク受容層を設けた構成の記録媒体が用いられる。
【0003】
また、銀塩写真に匹敵する高画質及び高画像堅牢性(長期保存性)を備えた記録物、即ち、光沢感があり、耐擦性、耐ガス性等に優れた記録物を提供し得るインクジェット技術として、インクジェット記録方法により記録媒体に画像を形成した後、その記録面に透明フィルム等をラミネートする等して、該画像を被覆する保護層を形成する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインクジェット記録用の記録媒体(インクジェット記録媒体)の画像が形成された記録面に、このような保護層を設けても、記録媒体の凹凸の影響により銀塩写真に匹敵する高級感を得ることは出来なかった。即ち、保護層の表面の平滑性が低く、光沢ムラが発生する等、良好な光沢感が得られないという問題があった。特に、保護層の厚さは、記録物が本来有する風合いや質感を損なわないようにする観点から、出来るだけ薄いことが好ましいところ、従来のインクジェット記録媒体に、平滑で薄膜の保護層を設けることは極めて困難であった。
【0005】
従って、本発明の目的は、平滑性の高い保護層を形成することができ、光沢ムラが無く、高光沢を有し、銀塩写真に匹敵する高画質及び高画像堅牢性を備えた記録物の提供が可能なインクジェット記録媒体並びに該インクジェット記録媒体を用いたインクジェット記録方法及び該記録物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、基材の一面にインク受容層を有するインクジェット記録媒体について種々検討した結果、ベック平滑度が特定範囲内にある基材の一面にインク受容層を設けると共に、該インク受容層の表面のベック平滑度を特定範囲内に調整することにより、平滑性が高く、光沢ムラの無い高光沢の保護層を形成できることを知見した
【0007】
本発明は、前記知見に基づきなされたもので、基材の一面にインク受容層を設けてなり、該インク受容層の表面に、インクジェット記録方法による画像と、該画像を被覆する厚み2〜10μmの保護層とが形成され、該保護層の形成方法が、樹脂溶液若しくは樹脂分散液を該画像上に塗布若しくはインクジェット記録装置の記録ヘッドから吐出させる方法、フィルムを該画像上に貼り合わせる方法、又は支持体上に設けられた被転写層を該画像上に熱転写する方法の何れかであるインクジェット記録媒体であって、前記インク受容層が設けられる前の前記基材の一面のベック平滑度が200秒以上であり、且つ該インク受容層の表面のベック平滑度が60秒以上であり、且つ該基材の一面に該インク受容層が設けられた後の該基材の他面のベック平滑度が100秒以上であり、前記インク受容層が多層からなり、その最上層が平均粒子径1μm以下の無機顔料を主体とし且つ多価金属塩を含有しているインクジェット記録媒体を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
また、本発明は、前記インクジェット記録媒体に、顔料インクにより画像を形成するインクジェット記録工程と、該画像上に保護層を形成するオーバーコート工程とを備えるインクジェット記録方法、及び前記インクジェット記録媒体に、顔料インクによる画像と、該画像を被覆する保護層とが形成された記録物を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、先ず、本発明のインクジェット記録媒体の好ましい実施形態について説明する。
【0010】
〈実施形態1〉
実施形態1のインクジェット記録媒体は、基材の一面にインク受容層を設けてなり、該インク受容層の表面に、インクジェット記録方法による画像と、該画像を被覆する保護層とが形成されるインクジェット記録媒体である。
【0011】
そして、実施形態1のインクジェット記録媒体は、前記インク受容層が設けられる前の前記基材の一面(インク受容層側の面)のベック平滑度が200秒以上、好ましくは250秒以上、更に好ましくは300秒以上であり、且つ該インク受容層の表面のベック平滑度が60秒以上、好ましくは80秒以上、更に好ましくは100秒以上であることを特徴とする。ベック平滑度は、JIS P8119(対応国際規格はISO 5627)に従い測定される。このように、ベック平滑度が特定範囲内にある基材の一面に、ベック平滑度が特定範囲内にあるインク受容層を設けることにより、該インク受容層上に、凹凸がなく平滑で、光沢ムラの無い高光沢の保護層を形成することができる。
【0012】
また、実施形態1のインクジェット記録媒体は、前記インク受容層が設けられる前の前記基材の一面のベック平滑度及び形成されたインク受容層の表面のベック平滑度がそれぞれ前記範囲内にあることに加えて、更に、前記基材の一面に前記インク受容層が設けられた後の該基材の他面(インク受容層側に対して反対側の面)のベック平滑度が100秒以上、特に150秒以上であることが、平滑性の高い保護層を形成して高光沢及び高級感を実現するため好ましい。尚、一般に、基材のベック平滑度は、該基材へのインク受容層の形成処理(基材へのインク受容層用塗被組成物の塗布及び乾燥)前後で100秒程度低下する場合があるので、インク受容層形成処理後の上記他面のベック平滑度を100秒以上とするためには、インク受容層形成処理前の該他面のベック平滑度が200秒以上であることが好ましい。
【0013】
前記各面のベック平滑度を高める方法としては、カレンダー処理による平滑化処理が好ましい。カレンダー処理は、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を用い、加圧(必要に応じ加熱)したロール間に処理対象物を通過させて、その表面を平滑化する従来公知の平滑化処理である。カレンダー処理は、前記インク受容層を形成する前の前記基材に対して行ってもよく、前記インク受容層を形成した後に行ってもよい。あるいは、前記インク受容層形成前後の両方で行ってもよい。また、所望のベック平滑度に調整するには、カレンダー処理時の線圧や加熱温度等を適宜調整すればよい。ベック平滑度の調整は、サイズプレス法を用いて行うこともでき、また、前記基材を構成する繊維の種類や繊維長等を適宜調整する(例えば繊維長を短くする)ことにより行うこともできる。
また、前記基材の他面(インク受容層側と反対側の面)のベック平滑度の調整については、ポリビニルアルコール(PVA)等の水溶性高分子樹脂を単独で、あるいはこれと耐水化剤(例えば、グリオキザール、尿素、メラミン、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂)との混合物を、該他面に塗布し乾燥する方法を採ることもできる。あるいは、平均粒子径1μm以下の樹脂エマルジョンを該他面に塗布し乾燥する方法を採ることもできる。これらの該他面についてのベック平滑度調整方法は、カレンダー処理に代えて行ってもよく、また、カレンダー処理と併用してもよい。
【0014】
前記基材としては、紙が好ましい。特に、銀塩写真用印画紙(RCタイプ)の原紙は、インク受容層との接着性、インク吸収性及び平滑性が高いので好ましい。銀塩写真用印画紙は、原紙をポリエチレンの押し出しラミネーションによりレジンコートした構成の紙である。該原紙は、一般に、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の木材パルプを主成分とする。該木材パルプは、該原紙の平滑性を高める観点から、必要な強度の低下等を招かない限度において、叩解を進めたもの(カナディアンスタンダードフリーネスの値が小さいもの)が好ましい。
【0015】
前記基材の厚みは、特に制限されないが、プリンタでの搬送性の観点から、80〜500μmが好ましい。また、前記基材の坪量は、同様の観点から、80〜500g/m2が好ましい。
【0016】
実施形態1に係る前記インク受容層は、無機顔料を主体とし、層中に無数の空隙を有する多孔質の層、いわゆる空隙型インク受容層である。
【0017】
前記無機顔料としては、例えば、沈殿法、ゲル法、気相法等により合成された非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、アルミナ水和物、γ型酸化アルミニウム、スメクタイト粘土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、カオリン、白土、タルク、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、擬ベーマイト等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0018】
前記インク受容層は、インク吸収性と平滑性とを高いレベルで両立させるために、多層からなり、その最上層が平均粒子径の小さい無機顔料を主体とするインク受容層である。具体的には、前記基材上に、平均粒子径が3〜15μmの非晶質シリカを主体とする第1インク受容層を設け、該第1インク受容層上に、平均粒子径が1μm以下の無機顔料を主体とする第2インク受容層を設けてなるインク受容層である。ここで、「主体とする」とは、各層の乾燥重量に対して30重量%以上の割合を占めることをいう。平均粒子径が1μm以下の無機顔料としては、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、気相法シリカ及びアルミナ水和物からなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
【0019】
前記無機顔料の含有量は、前記インク受容層の乾燥重量に対して、好ましくは40〜95重量%、更に好ましくは50〜90重量%である。上記したように、インク受容層を多層構造とする場合は、各層における前記無機顔料の含有量をそれぞれ上記範囲内とすることが好ましい。含有量が40重量%未満では、十分なインク吸収性を確保できないおそれがあり、95重量%超では、インク受容層の塗膜強度が低下するおそれがある。
【0020】
前記インク受容層には、前記無機顔料を前記基材に固着させるために、バインダー樹脂が含有される。バインダー樹脂としては、この種の塗工紙に通常使用されるものを使用することができ、例えば、PVA、シラノール変性PVA、酢酸ビニル、澱粉、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)等の共役ジエン系共重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のビニル系共重合体ラテックス、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体等のアクリル系共重合体ラテックス等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。これらのうち、特にPVAを用いることが、基材との接着性及びインク受容層の塗膜強度の点で好ましい。
【0021】
前記バインダー樹脂の含有量は、前記無機顔料100重量部に対して、好ましくは5〜50重量部、更に好ましくは10〜40重量部である。含有量が上記範囲の下限未満では、インク受容層の塗膜強度の低下を招き、上記範囲の上限超では、インク吸収性や着色剤の吸着性が低下するおそれがある。
【0022】
また、前記インク受容層には、特に顔料インクを用いた場合に高い画像濃度を得る観点から、金属塩含有される。金属塩としては、水性インクと接触してその分散状態を破壊し、凝集させ得る性質を有するものが用いられ、例えば、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム等のマグネシウム化合物;塩化カルシウム、酢酸カルシウム等のカルシウム化合物;塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム等のアルミニウム化合物等多価金属塩が用いられる。尚、以下、金属塩というときは、多価金属塩を意味する。
【0023】
前記金属塩は、多層構造の前記インク受容層全体に均一に分散するように含有させてもよく、また、多層構造の前記インク受容層において、その最上層のみに含有させてもよい。また、前記金属塩の使用形態は、インク受容層上に金属塩層を設ける形態でもよい。この金属塩層は、金属塩を水等の適当な溶媒に溶解又は分散させて金属塩溶液を調製し、これをインク受容層上に塗布し、乾燥することにより得られる。更に別の金属塩の使用形態として、前記基材を上記金属塩溶液で処理する形態も可能である。金属塩溶液による基材の処理は、金属塩溶液を基材に塗布又は噴霧する方法、あるいは金属塩溶液中に基材を浸積する方法等により行うことができる。これらの形態でも、金属塩をインク受容層中に含有させる形態と同様の効果を期することができる。これらの金属塩の使用形態は、可能であれば組み合わせて用いてもよい。例えば、前記基材として金属塩溶液で処理した基材を用い、この処理済の基材上に、最上層に金属塩を含有する多層構造のインク受容層を設けることができる。
【0024】
前記金属塩の使用量は、前記無機顔料100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、更に好ましくは1〜10重量部である。使用量が上記範囲の下限未満では画像濃度の向上の効果に乏しく、上記範囲の上限超では、耐熱黄変性が低下するおそれがある。
【0025】
また、前記インク受容層には、インクの定着性及び浸透性並びに印刷濃度を高める観点から、水溶性カチオン性高分子樹脂又はカチオン性エマルジョンを含有させることができる。これらの含有量は、前記無機顔料100重量部に対して、5〜50重量部程度が好ましい。
【0026】
前記水溶性カチオン性高分子樹脂としては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドポリマー、エピハロヒドリン−2級アミンコポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−二酸化硫黄コポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミドコポリマー、ジアリルメチルアンモニウム塩ポリマー、ジアリルアミン塩酸塩−二酸化硫黄コポリマー、ジメチルメチルアミン塩酸塩コポリマー、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミン4級アンモニウム塩化合物、(メタ)アクリルアミドアルキルアンモニウム塩ポリマー、4級アンモニウム塩基を含むアイオネン、ジシアンジアミド・ホルマリン重縮合物、ジシアンジアミド・ジエチレントリアミン重縮合物等が挙げられる。
【0027】
前記カチオン性エマルジョンとしては、市販品として、リカボンドBP−316(中央理化工業製)等の酢酸ビニル−アクリル共重合体樹脂エマルジョン;モビニール081F(クラリアントポリマー製)等のオレフィン系樹脂エマルジョン;AS211、AS261、AS262、AS263(以上、日本PMC製)、BLS−5500(以上、ミサワセラミックス製)、サイズパインSPK−903、SPK−287(以上、荒川化学工業製)等のアルキルケテンダイマーエマルジョン;パールガムCS、パールガムCS−25S、パールガムCT−61−20(星光化学工業製)等のスチレン−アクリル系エマルジョン等が挙げられる。
【0028】
前記インク受容層には、必要に応じ、染料定着剤、蛍光増白剤、防かび剤、防腐剤、界面活性剤、増粘剤、pH調整剤、消泡剤、保水剤、硬膜剤、着色染料、着色顔料、顔料の分散剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の各種添加剤の1種又は2種以上を含有させることができる。
【0029】
前記インク受容層は、常法通りの方法で形成することができる。
即ち、先ず、水やアルコール等の適当な溶媒に、無機顔料、バインダー樹脂、必要に応じ金属塩、水溶性カチオン性高分子樹脂、カチオン性エマルジョン、各種添加剤を添加し、溶解又は分散させて塗被組成物を調製する。次いで、該塗被組成物を、エアナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、サイズプレス装置等の公知の塗工装置を用いて、前記基材の一面の全面に常法通り塗布し、熱風乾燥機、遠赤外線乾燥機等を用いて乾燥して、前記インク受容層を形成することができる。多層構造のインク受容層は、このような塗工処理を繰り返すことで形成できる。また、必要に応じ、キャスト法を用いて、インク受容層の平滑性をコントロールしてもよい。キャスト法は、基材上に設けた塗被組成物が湿潤状態にある間に、あるいは一旦乾燥させた後再度湿潤状態にしてから、該塗被組成物を鏡面を有する加熱ロールに圧接し、乾燥後該加熱ロールより剥離して、鏡面を塗工層に転写する公知の平滑化処理方法である。
【0030】
前記インク受容層の乾燥後の厚みは、特に制限されないが、高い発色性の実現、粉落ち防止等の観点から、好ましくは10〜50μm、更に好ましくは15〜40μmである。前記塗被組成物の塗布量としては、乾燥重量で好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは15〜40g/m2である。前記したように、多層構造のインク受容層とする場合は、各層の厚みの合計及び各層の塗布量の合計が、それぞれ上記範囲内となるようにすることが好ましい。
【0031】
〈実施形態2〉
実施形態2のインクジェット記録媒体は、インク受容層を有しない基材の少なくとも一面に、インクジェット記録方法による画像と、該画像を被覆する保護層とが形成されるインクジェット記録媒体である。実施形態2に係る基材としては、上述の実施形態1に係る基材と同様のものを用いることができ、特に金属塩溶液で処理された基材が、高い画像濃度を得る点で好ましい。金属塩溶液による基材の処理方法については、実施形態1で説明した通りである。尚、実施形態2は、参考実施形態である。
【0032】
そして、実施形態2のインクジェット記録媒体は、前記基材の表裏面のベック平滑度が何れも200秒以上、好ましくは250秒以上、更に好ましくは300秒以上であることを特徴とする。該基材の表裏面のベック平滑度を上記範囲内に調整することにより、実施形態1と同様の作用効果を期することができる。ベック平滑度の調整は、実施形態1と同様の方法で行うことができる。
【0033】
次に、本発明のインクジェット記録方法について説明する。
本発明のインクジェット記録方法は、上述の如き構成の本発明のインクジェット記録媒体に、画像を形成するインクジェット記録工程と、該画像上に保護層を形成するオーバーコート工程とを備える。
【0034】
前記インクジェット記録工程は、公知のインクジェット記録装置を用いて行うことができる。インクジェット方式には、圧電素子を用いる方式や、発熱素子を用いる方式等があるが特に限定されない。また、インクとしては、通常のインクジェット記録に用いられるインクであれば特に問題なく使用できるが、顔料インクを用いると、画像堅牢性(長期保存性)の一層の向上が図れるので好ましい。インクジェット記録用のインクは、一般に、染料や顔料等の着色剤を水に含有させた水性液であり、通常、浸透調整、保湿、粘度調整等のため、各種溶剤成分や界面活性剤等も添加されている。
【0035】
前記保護層は、樹脂からなる層である。該樹脂としては、前記インク受容層又は前記基材との密着性に優れ、透明性が高く、熱や光で変色し難く、化学的・物理的バリヤ性に優れた塗膜を形成し得る樹脂が用いられ、このような特性を有する樹脂の中から、保護層の形成方法に応じて適宜選択され使用される。
【0036】
例えば、樹脂溶液又は樹脂分散液(オーバーコート液)を画像上に塗布する方法(リキッドラミネート法)、あるいは該オーバーコート液をインクジェット記録装置の記録ヘッドから吐出させる方法により、前記保護層を形成する場合、前記樹脂としては、PVA、シラノール変性PVA、ポリビニルピロリドン(PVP)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミド、セルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、ウレタン等の水溶性樹脂;アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、ポリエチレン、酢酸ビニル、EVA、エポキシ樹脂、アクリルスチレン、SBR、アクリル酸エステル等の樹脂エマルジョン等が挙げられ、これらの1種を単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。該樹脂エマルジョンは、吐出信頼性の観点から、平均粒子径1μm以下の樹脂が好ましい。
【0037】
また、フィルムを画像上に貼り合わせる方法により、前記保護層を形成する場合、該フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等のフィルムが挙げられる。フィルムの貼り合わせ方法には、接着性を有するフィルムを常温で貼り合わせる方法(コールドラミネーション)や、フィルムを加熱しながら貼り合わせる方法(感熱接着、ヒートラミネーション)等があるが、特に制限されない。
【0038】
前記保護層の形成方法として特に好ましい方法は、支持体上に設けられた被転写層を画像上に熱転写する方法である。この熱転写方法は、記録物本来の風合いや質感を損なうおそれの少ない薄膜の保護層の形成に適しているため、好ましい。上記支持体としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の耐熱性のあるものが好ましい。また、上記被転写層は、前記樹脂のエマルジョンや、その他の熱可塑性樹脂エマルジョン、ホットメルト接着剤用樹脂、ワックスエマルジョン等を支持体上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。
【0039】
前記保護層の厚みは2〜10μmである。保護層の厚みが2μm未満では保護層を設ける意義に乏しく、20μm超では記録物本来の風合いや質感が損なわれるおそれがある。本発明のインクジェット記録媒体を用いれば、このような薄膜の保護層を、表面の平滑性を損なわずに形成することができる。
【0040】
また、前記保護層は、画像の形成された記録面の全面を被覆するように形成することが好ましいが、画像形成部分(画像及びその近傍)のみを選択的に被覆するように形成してもよい。保護層を選択的に被覆させる場合、前記のインクジェット方式を利用した保護層の形成方法が適している。
【0041】
本発明のインクジェット記録方法は、例えば、前記熱転写方法を利用して、次のように実施することができる。
前記インクジェット記録工程にて、本発明のインクジェット記録媒体に画像情報に応じてインクジェット記録方法により顔料インクを打ち込んで所望の画像を形成したところで、該画像の形成された記録面に、前記支持体上の前記被転写層を重ね合わせ、一対の対向するヒートロール間を通過させて加熱下に加圧することで、該被転写層を該記録面に圧着させる。その後、温度が低下したところで、該支持体のみを剥離することにより、該画像を被覆する保護層が形成される。加熱手段は、ヒートロールに限定されず、サーマルヘッド、アイロン、レーザー等でもよい。
【0042】
このようにして得られる記録物、即ち、上述の如き構成の本発明のインクジェット記録媒体に、顔料インクによる画像と、該画像を被覆する保護層とが形成された記録物は、該保護層の平滑性が高く、光沢ムラのない高光沢の記録物である。尚、記録物の表面性(光沢感、質感、風合い等)は、基材の種類や厚み、保護層の厚みや樹脂の種類等を適宜選択することにより調整可能であり、マット調、半光沢調、光沢調等、所望のものにすることができる。
また、この記録物は、耐光性や耐水性等に優れる顔料により画像を形成されており、その上、化学的・物理的バリア性に優れる保護層を有しているので、耐ガス性や耐擦性が向上しており、画像堅牢性が高く、長期間に亘って経時的な変退色を起こし難く、長期保存が可能である。
また、本発明のインクジェット記録媒体に前記熱転写方法により平滑で薄膜の保護層が形成された記録物は、記録物本来の質感や風合いを維持したまま、高画質及び高画像堅牢性(長期保存性)を付与されており、高品位の記録物である。
【0043】
【実施例】
以下に、本発明の実施例及び本発明の効果を示す試験例を挙げ、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、斯かる実施例により何等制限されるものではない。
【0044】
〔実施例1〜3及び比較例1〜3〕
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)の1:1混合物を、カナディアンスタンダードフリーネスで300mlになるまで叩解してパルプスラリーを調製し、これにサイズ強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1重量%及びカチオン化でんぷんを対パルプ2重量%添加し、水で希釈して1%パルプスラリーを得た。このパルプスラリーを原料として、長網抄紙機により、坪量200g/m2、厚み200〜230μmの紙を製造し、これを基材とした。このようにして得られた基材に対して、熱カレンダー装置を用いて、表裏面のベック平滑度が下記表1に示す値(誤差±30秒)となるように、各サンプル毎に異なる条件でカレンダー処理を行った。尚、本実施例におけるベック平滑度の測定値は、テスター産業株式会社製のPU−902ベック平滑度試験機を用いて測定したものである。
【0045】
上記の如くカレンダー処理した各基材の表面に、下記組成のインク受容層1及びインク受容層2を、乾燥後の塗布量がそれぞれ12g/m2、8g/m2となるように順次積層して、2層構造のインク受容層を形成した。そして、該インク受容層の表面に対して、スーパーカレンダーを用いて、ベック平滑度が下記表1に示す値となるように、各サンプル毎に異なる条件でカレンダー処理を行い、インクジェット記録媒体を製造した。
【0046】
Figure 0003899897
【0047】
Figure 0003899897
【0048】
得られた各インクジェット記録媒体に対し、6色(Y、M、C、Lm、Lc、Bk)顔料インク対応のインクジェットプリンタ(商品名「MC2000」、セイコーエプソン製)を用いて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)及びブラック(Bk)のOD(Optical Density)1.0と最大濃度のカラーパッチを印刷して、記録物を得た。
また、別途、支持体としてのPETフィルム(厚み38μm)に、アクリルエマルジョン(商品名“ボンロンS1320”固形分濃度40%、三井化学製)と界面活性剤(商品名“サーフィノールTG”日信化学工業製)の混合物(界面活性剤の含有量0.05重量%)を、乾燥後の膜厚が10μmとなるように塗布し、乾燥させて被転写層を形成し、熱転写シートを製造した。
そして、この熱転写シートの被転写層と上記記録物のインク受容層とが接触するように、熱転写シートと記録物とを重ね合わせ、一対のヒートロール間を通過させて、加熱温度70℃、線圧100N/cmで加熱・加圧処理した後、上記支持体を剥離して、厚み10μmの透明な保護層を有する保護層付き記録物を得、それぞれ実施例1〜3及び比較例1〜3のサンプルとした。
【0049】
〔実施例4〜6〕
実施例1において、カレンダー処理前の基材(紙)の表面に、5%の硫酸マグネシウム水溶液を乾燥後の塗布量が0.1g/m2となるように塗布した以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの透明な保護層を有する保護層付き記録物を得、それぞれ実施例4〜6のサンプルとした。尚、カレンダー処理の条件は、各面のベック平滑度が下記表1に示す値となるように適宜調整した。
【0050】
〔実施例7〕
実施例1において、基材の裏面(インク受容層が設けられていない面)に、特殊変性PVA(商品名“ゴーセファイマーZ200”)、酢酸ビニルエマルジョン及び水溶性メラミン樹脂の混合物(混合比率6:3:1)を塗布して厚み2μmのコート層を設けた以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの透明な保護層を有する保護層付き記録物を得、実施例7のサンプルとした。
【0051】
〔比較例4〕
実施例1において、保護層を設けない以外は実施例1と同様の構成の記録物を比較例4のサンプルとした。
【0052】
〔試験例〕
実施例1〜7及び比較例1〜4の各記録物について、表面性、光沢均一性、耐擦性、耐ガス性及び記録面強度を、それぞれ下記の方法で評価した。それらの結果を下記表1に示す。
【0053】
(表面性の評価)
各記録物の表面(記録面)を目視で観察し、下記評価基準により評価した。
評価基準
A:銀塩写真並の平滑性を有する。
B:小さい凹凸が観られる。
C:大きい凹凸が観られる。
【0054】
(光沢均一性の評価)
各記録物について、白地部分の75度鏡面光沢度と、Y,M,C,R,G,B及びBkの75度鏡面光沢度の平均値を求め、両光沢度値の差に基づき、下記評価基準により評価した。尚、75度鏡面光沢度は、JIS Z8741又はP8142に従い測定した。
評価基準
A:光沢度差が5未満。
B:光沢度差が5以上15未満。
C:光沢度差が15以上20未満。
D:光沢度差が20以上。
【0055】
(耐擦性の評価)
各記録物の表面に、消しゴム(幅20mm)を傾斜度60で載置し、この消しゴムの上から1kgの荷重をかけた状態で、該表面を該消しゴムで10往復擦った後の表面状態を目視で観察し、下記評価基準により評価した。
評価基準
A:表面にキズ、ハガレがない。
B:表面にキズが入る。
C:表層が剥がれる。
【0056】
(耐ガス性の評価)
各記録物を、ガス導入口及び排出口の付いたガラス容器に入れ、ガス発生器にて発生させたオゾンガスを1ppmで100時間連続して該ガラス容器に導入してガス処理を行った。そして、色差計を用いて、ガス処理前後の各記録物の黒色印刷部分についての色差を求め、下記評価基準により評価した。
評価基準
A:色差が5未満。
B:色差が5以上15未満。
C:色差が15以上20未満。
D:色差が20以上。
【0057】
(記録面強度の評価)
各記録物の表面(記録面)に積水化学工業製のセロテープ(登録商標)を貼り付け、引き剥がした後の該記録面の状態を目視で観察し、下記評価基準により評価した。
評価基準
A:保護層が全く剥がれない。
B:保護層が若干剥がれる。
C:印字部分が剥がれる。
【0058】
【表1】
Figure 0003899897
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、画像を物理的・化学的に保護するための保護層を、平滑性を損なわずに形成できるので、光沢ムラが無く、光沢感、風合い、質感が良好で、銀塩写真に匹敵する高画質及び高画像堅牢性を備えた記録物を提供することができる。

Claims (8)

  1. 基材の一面にインク受容層を設けてなり、該インク受容層の表面に、インクジェット記録方法による画像と、該画像を被覆する厚み2〜10μmの保護層とが形成され、該保護層の形成方法が、樹脂溶液若しくは樹脂分散液を該画像上に塗布若しくはインクジェット記録装置の記録ヘッドから吐出させる方法、フィルムを該画像上に貼り合わせる方法、又は支持体上に設けられた被転写層を該画像上に熱転写する方法の何れかであるインクジェット記録媒体であって、
    前記インク受容層が設けられる前の前記基材の一面のベック平滑度が200秒以上であり、且つ該インク受容層の表面のベック平滑度が60秒以上であり、且つ該基材の一面に該インク受容層が設けられた後の該基材の他面のベック平滑度が100秒以上であり、
    前記インク受容層が多層からなり、その最上層が平均粒子径1μm以下の無機顔料を主体とし且つ多価金属塩を含有しているインクジェット記録媒体。
  2. 前記基材が金属塩溶液で処理されている請求項記載のインクジェット記録媒体。
  3. 前記画像が、顔料インクにより形成される請求項1又は2記載のインクジェット記録媒体。
  4. 請求項1〜の何れかに記載のインクジェット記録媒体に、顔料インクにより画像を形成するインクジェット記録工程と、該画像上に保護層を形成するオーバーコート工程とを備えるインクジェット記録方法。
  5. 前記オーバーコート工程が、支持体上に設けられた被転写層を前記画像上に熱転写することより行われる請求項記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記オーバーコート工程が、フィルムを前記画像上に感熱接着することより行われる請求項記載のインクジェット記録方法。
  7. 請求項1〜の何れかに記載のインクジェット記録媒体に、顔料インクによる画像と、該画像を被覆する保護層とが形成された記録物。
  8. 前記保護層が、支持体上に設けられた被転写層を前記画像上に熱転写することにより形成されている請求項記載の記録物。
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