JP3896747B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車等の乗員を保護するためのシートベルト装置に係り、特にウェビングの先端をシートに連結するようにしたシートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートベルト装置としては、ウェビング先端をラップアンカに連結し、ウェビングの後端をリトラクタに巻取・巻出可能に連結し、ウェビングが掛通されたタングをバックルに装着するようにしたものが多く用いられている。当然ながら、このバックルはシートの一方のサイドに配置され、ラップアンカは他方のサイドに配置されている。
【0003】
WO98/29282のFig3のシートベルト装置のように、バックルだけでなくラップアンカをもシートに直接的に取り付けることにより、シートの前後位置変化があってもラップベルトが常に乗員の下半身の所定部位に沿って引き回されるようになる。
【0004】
また、このようにラップアンカとウェビングとが着脱自在であるものは、シートベルト装置とシートとを分離して別々に車体に取り付けることができ、これらの組付作業性が良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ラップアンカをシート側部に直に取り付けるタイプのシートベルト装置において、ウェビング先端側とラップアンカとの連結が簡単には解除できず、誤動作による連結解除を未然に防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のシートベルト装置は、ウェビングと、該ウェビングの先端をシートの一方の側部に着脱自在に取り付けるラップアンカ装置と、該ウェビングの後端を巻き取るリトラクタと、該ウェビングが掛け通されたタングと、該シートの他方の側部に設置された、該タングが装着されるバックルとを備えてなるシートベルト装置において、該ラップアンカ装置は、容易に嵌合可能であり、かつ容易に解離できない機構を有していて、工具を用いてウェビング先端とシート側部との連結を解除するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
かかるシートベルト装置にあっては、工具を用いない限りラップアンカ装置の連結が解除されないので、誤操作によってラップアンカ装置の連結が解除されてしまう事態を未然に防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係るシートベルト装置を備えたシートの斜視図、第2図は第1図とは反対側からの斜視図、第3図はラップアンカ装置のバックルを示す斜視図である。
【0009】
シート10は、シートクッション12、シートバック14及びヘッドレスト16を備えており、車体に設けられたシート取付装置(図示略)によって前後方向移動可能となっている。シート10の底部又は該シート取付装置装置には、着座した乗員の重量を検出する重量センサ50が設けられている。この重量センサ50の検出値に基づいて、シートベルト装置のプリテンショナ、エアバッグ装置のインフレータ等が制御されるよう構成可能である。
【0010】
このシートクッション12の一方の側面の後部に第1のバックル18が設けられ、他方の側面の後部に第2のバックル20が設けられている。
【0011】
シートベルト装置のウェビング22は、リトラクタ(図示略)から引き出され、車両のピラー等に取り付けられたショルダーアンカ24に掛け通されている。このウェビング22には第1のタング26が掛通されている。ウェビング22の先端には第2のタング28が取り付けられている。第1のタング26は第1のバックル18に装着され、第2のタング28は第2のバックル20に装着される。
【0012】
第1のバックル18は従来のバックルと同一のものであり、上面にタング26の挿入口18aが開口し、この挿入口18aの縁部にプレスボタン18bが配置されている。第1のバックル18内には、タング24を係止する公知のラッチ機構が設けられている。このラッチ機構は、タング26の挿入域に対し進退可能なラッチ爪と、このラッチ爪を該挿入域に進入する方向に付勢するバネ等を備えると共に、挿入されたタングを排出方向に押圧するバネ等を備えている。
【0013】
前記のプレスボタン18bを押すと、このラッチ爪が該挿入域から進出し、挿入されていたタング26がバネの押圧力によってバックル18から排出される。
【0014】
このプレスボタン18bは指先で操作しうる大きさのものであり、バックル18の外面に露出して周囲のバックル外面と略面一状となるように配置されている。
【0015】
なお、バックル18は、下方に延出したブラケット18cがボルト18d等によってシートクッションのベースフレーム(図示略)に連結されている。
【0016】
バックル20は、上面にタング28の挿入口20aが設けられている.下方にはブラケット20bが延設され、ボルト20d等によってシートクッション12のベースフレーム(図示略)に連結されている。これらのボルト18d,20dの位置は重量センサ50よりも上位となっている。
【0017】
このバックル20の内部構造は前記バックル18と同一であるが、プレスボタン(図示略)がバックル20の外面から凹陥する穴20cの奥部分に配置されている。この穴20cは人(幼児を含む)の指先であっても差し込むことができない小さなものとなっている。このバックル20に対してタング28を挿入口20aから差し込むことによりバックル20とタング28とが連結される。また、ピン状の工具を穴20cに差し込んでプレスボタンを押すことによりバックル20とタング28との連結が解除される。
【0018】
この穴20cが十分に小さいので、誤って指先等がバックル20に触れてもプレスボタンは操作されず、誤操作によってタング28の連結が解除されることがない。
【0019】
上記実施の形態ではウェビング22の先端に第2のタング28を取り付けているが、第4図の如くウェビング22の先端にバックル30を取り付け、シートクッション12にタング32をボルト34等によって固定し、このタング32にバックル30を装着するようにしてもよい。このボルト34の位置も、重量センサ50より上位となっている。バックル30の内部のラッチ機構は従来のバックルと同じである。このバックル30にも人指よりも小さい穴30cが設けられ、この穴30cにピン等の細い工具を差し込んだ場合に限りタング32とバックル30との連結が解除可能である。
【0020】
なお、本発明ではタング、バックル以外の接続機構によってウェビング先端とシートとの連結を行うようにしてもよい。「容易に解離できない機構」としても上記以外の機構を採用してもよい。
【0021】
上記実施の形態にあっては、ボルト18d,20d,34等の位置を重量センサ50よりも上位としているため、ウェビング22のうちラップベルト部分に張力が加えられても重量センサ50の検出値が変動せず、精度の良い体重検出値が得られる。
【0022】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のシートベルト装置は、ウェビングの先端をシートの側部に着脱可能としたものにおいて、誤操作によってウェビング先端がシートから連結解除されることが確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るシートベルト装置を備えたシートの斜視図である。
【図2】図1と反対側から見たシートの斜視図である。
【図3】第2のバックルの斜視図である。
【図4】別の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 シート
12 シートクッション
14 シートバック
18 第1のバックル
20 第2のバックル
20c 穴
22 ウェビング
26 第1のタング
28 第2のタング
30 バックル
30a 穴
32 タング
50 重量センサ
Claims (7)
- ウェビングと、
該ウェビングの先端をシートの一方の側部に着脱自在に取り付けるラップアンカ装置と、
該ウェビングの後端を巻き取るリトラクタと、
該ウェビングが掛け通されたタングと、
該シートの他方の側部に設置された、該タングが装着されるバックルと
を備えてなるシートベルト装置において、
該ラップアンカ装置は、容易に嵌合可能であり、かつ容易に解離できない機構を有していて、工具を用いてウェビング先端とシート側部との連結を解除するようにしたことを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項1において、ラップアンカ装置は、シートに連結された接続部と、ウェビング先端に連結された、前記接続部と接続する被接続部とを備えてなることを特徴とするシートベルト装置。
- 請求項2において、
上記シートベルト装置は、シートに装備した乗員重量検出手段を備えており、
上記ラップアンカー装置は、その固定位置が、乗員重量検出手段よりも上方であることを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項2又は3において、上記接続部は、バックルであり、上記被接続部はタングであることを特徴とするシートベルト装置。
- 請求項2又は3において、上記接続部は、タングであり、上記被接続部はバックルであることを特徴とするシートベルト装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記ラップアンカ装置は、その外面から凹陥する人の指よりも細い、前記工具が差し込まれる穴を有し、該穴の奥部に、ウェビング先端とシート側部との連結を解除するための操作部が設けられていることを特徴とするシートベルト装置。
- 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記工具はピン状の工具であることを特徴とするシートベルト装置。
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