JP3895843B2 - トンネルボーリングマシーンのテールシール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルボーリングマシーン(以下、単にTBMと言う。)によるトンネル掘削に際し、TBM後端部から機内に泥水等の侵入を防止するためのテールシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
TBMによる掘削では、TBM外径より外側に大きく掘削して地山に余掘り部分を形成し、この余掘り部分に充填材を充填しTBM後端部から機内に泥水等が侵入するのを防止していた。
しかしこの場合には、シールド工事におけるセグメントやライナーなどを使用し、平滑面を形成した上で、ゴムやワイヤーブラシを使用して泥水等が侵入するのを防止する方法を取っていた。
このように従来のテールシールでは、前記の平滑面に対してのみシール効果が発揮されるものであり、掘削地山が岩盤であるTBM掘削では、掘削外周面が平滑でなく、凹凸がある場合には有効に作用せず、常にセグメントやライナーなどを使用し、シール効果が発揮できる方法を取らざるを得なかった。
【0003】
しかしこの方法では、セグメントやライナーなどの設置のためコストアップになるばかりでなく、工期にも影響し経済性、効率性の点で問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、簡単な装置により、作業性のよい、安価なTBMのテールシール装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
TBMのテール端部に、ワイヤーブラシと、ワイヤーブラシを挟んで反転防止材と押板を設けて構成し、反転防止材の長さは、ワイヤーブラシの長さの中央部までであることを特徴とする、TBMのテールシール装置であり、また、ワイヤーブラシに対する押板の押圧手段は、押板背面に加圧式ゴムチューブを配置して、ワイヤーブラシが地山に密着するように構成したことを特徴とする、TBMのテールシール装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら本発明によるTBMテールシール装置の実施形態について説明する。
【0007】
<イ>全体構成
図1は、地山1をTBM2で掘削している状況を示す縦断面図である。
TBM2後端部の全周面には、泥水3がTBM2の後部から機内及び掘削坑内に侵入するのを防止するためのテールシール装置4が装着されている。
【0008】
<ロ>テールシール装置
図2は、テールシール装置4の縦断面図である。
テールシール装置4は、ワイヤーブラシ41と反転防止材42とフラッパー式押板43及び加圧用ゴムチューブ44とより構成されている。
【0009】
<ハ>ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシ41は、弾性があり且つある程度の剛性のあるワイヤーの集合体であり、TBM2の外周を一定の厚みを持ってTBM2に溶着した固定板5に取り付けられている。
ワイヤー集合体の密度を緻密にすることにより、土砂や泥水の通過を防止するものである。
ワイヤーブラシ41の長さは、TBM2の掘削外径による地山の余掘り部分を閉塞する長さとし、TBM2の掘進方向後方に傾斜させた状態で固定板5に取り付ける。
【0010】
<ニ>反転防止材
反転防止材42は、前記ワイヤーブラシ41の傾斜に沿ってTBM2の掘進方向前方側に設置する。
ワイヤーブラシ41は弾性があるため、掘進方向前方に撓むのを防止する機能を反転防止材42に持たすものであり、剛性のある鋼板又は硬質ゴム等とし前記固定板5に溶着等任意の方法により取り付ける。
反転防止材42の長さは、ワイヤーブラシ41の長さの中央部までとする。
即ち、ワイヤーブラシ41の弾性を利用して、後述のフラッパー式押板43との相互作用により、ワイヤーブラシ41の先端部を地山1に密着させる必要があるため、反転防止材42の長さが長すぎても、また、短かすぎても地山1への密着効果を発揮できないためである。
【0011】
<ホ>フラッパー式押板
ワイヤーブラシ41の後方(ワイヤーブラシ41を挟んで反転防止材42の反対側)にフラッパー式押板43を設置する。
フラッパー式押板43は、前記反転防止材42との相互作用により、ワイヤーブラシ41の先端部を地山1へ密着させる機能を有し、反転防止材42と同様に剛性のある鋼板等で構成されている。
また、フラッパー式押板43は、TBM2の外周面に沿って任意の数に分割されており、地山1の凹凸に対応し易く構成されている。
フラッパー式押板43の固定部はピン構造とし、地山1の凹凸に対応してワイヤーブラシ41の先端部を地山1へ密着させる押圧力を調節できるように構成し、前記固定板5に溶着等により取り付けられている。
【0012】
<ヘ>加圧用ゴムチューブ
前記フラッパー式押板43背面に、加圧用ゴムチューブ44が設置されている。 加圧用ゴムチューブ44は固定板5上に取り付けてあり、加圧用ゴムチューブ44内部からTBM2内部に連通する流体輸送管6が底部に設置されている。
フラッパー式押板43と加圧用ゴムチューブ44は常に接触した状態となっており、TBM2内部からの流体の出し入れにより、加圧用ゴムチューブ44の体積を膨張させたり、萎縮させたりして、フラッパー式押板43を押し上げたり、下げたりできる構造となっている。
【0013】
【作用】
以下に、TBMテールシール装置の作用を説明する。
【0014】
<イ>加圧用ゴムチューブ内への流入
図3はTBM2がまだ掘進していない状態を示す縦断面図である。
加圧用ゴムチューブ44は内部に流体が流入されていないため萎縮した状態であり、ワイヤーブラシ41及びフラッパー式押板43の重量によりワイヤーブラシ41先端部は地山1から離れた状態となっている。
この状態において、TBM2内部から流体輸送管6を通じて加圧用ゴムチューブ44内に流体を流入することにより、加圧用ゴムチューブ44は膨張し、図2の状態に変化する。
即ち、加圧用ゴムチューブ44の膨張により、フラッパー式押板43は押し上げられ、それに伴ってワイヤーブラシ41も押し上げられてその先端部が地山1に密着し、TBM2後端部においてシールされた状態になる。
【0015】
<ロ>TBMの掘進
TBM2後端部がシールされた状態において、TBM2の掘進を開始する。
掘進に際しては、TBM2先端に粘性の液体を流入することにより、TBM2の掘削後の地山1の保護、泥水3による冷却効果によるビット磨耗の減少等を計ることができる。(図1)
【0016】
<ハ>TBM後端部のシール
TBM2先端部の泥水3は、TBM2後方の外周に回り込み、テールシール装置4に到達する。
しかし、テールシール装置4のワイヤーブラシ41先端は、加圧用ゴムチューブ44及びフラッパー式押板43により地山1に密着しているため、泥水3はここで遮断され、TBM2後方への回り込みを防止することができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上説明したようになるから、次のような効果を得ることができる。
<イ>シール効果を発揮するための従来使用していたセグメントやライナーなどが不要であり、工費、工期の削減が計れる。
<ロ>地山の凹凸に対応し易いワイヤーブラシと加圧用ゴムチューブ及びフラッパー式押板の構成としたので、有効なシール効果を発揮できる。
<ハ>フラッパー式押板は、TBMの外周面に沿って任意の数に分割されており、地山の凹凸に対応し易い構成としたので、適切なシール効果を発揮できる。
<ニ>シール装置により泥水掘削を採用できるので、泥水による冷却効果によるビット磨耗の減少等を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地山をTBMで掘削している状況を示す縦断面図。
【図2】テールシール装置の縦断面図。
【図3】TBMがまだ掘進していない状態を示す縦断面図。

Claims (2)

  1. トンネルボーリングマシーンのテール端部に、
    ワイヤーブラシと、
    ワイヤーブラシを挟んで反転防止材と押板を設けて構成し
    反転防止材の長さは、ワイヤーブラシの長さの中央部までであることを特徴とする、
    トンネルボーリングマシーンのテールシール装置。
  2. 請求項1に記載のトンネルボーリングマシーンのテールシール装置において、
    ワイヤーブラシに対する押板の押圧手段は、押板背面に加圧式ゴムチューブを配置して、ワイヤーブラシが地山に密着するように構成したことを特徴とする、
    トンネルボーリングマシーンのテールシール装置。
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