JP3895026B2 - 手すり本体と取付用ブラケットとの結合構造、および手すり取付用ブラケット - Google Patents

手すり本体と取付用ブラケットとの結合構造、および手すり取付用ブラケット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手すり本体と取付用ブラケットとの結合構造、および手すり取付用ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
長く伸びる手すり本体の中には、芯材を被覆層で被覆したものがある。このような手すり本体は、通常、芯材内に所定断面形状のスライド溝が形成されて、スライド溝内を外部に連通させる開口部が、手すり本体の周方向所定位置においてその長手方向全長に渡って伸びている。このような手すり本体を取付面に固定するための取付ブラケットとしては、取付面への取付部分となる取付部と、取付部から伸びる連結部と、連結部の先端に形成されて前記スライド溝内にスライド自在に嵌合される嵌合凸部とを有するようにされることが多い。そして、嵌合凸部をスライド溝内に嵌合させた状態では、取付ブラケットが、手すり本体に対してその長手方向に対してのみ相対変位可能とされ、取付ねじによって嵌合凸部を芯材に固定することにより、この相対変位が規制された所定の結合状態とされる。
【0003】
手すり本体と取付ブラケットとの取付ねじを利用した結合は、大規模ビル等に設置の場合は、芯材が被覆層によって被覆されていない状態において、取付ねじを、前記開口部の幅方向とは直交する方向からつまり芯材の前後方向から螺合させて、嵌合凸部へ結合することにより行われ、この取付ねじによる結合後に、取付ねじを含めて芯材が被覆層により被覆される。
【0004】
手すり本体と取付ブラケットとの結合構造を開示したものとして、特開平9−151588号公報、特開平9−273283号公報、実開平4−48330号公報、実開昭55−110640号公報、特開昭54−81625号公報がある。
【0005】
特開平9−151588号公報、特開平9−273283号公報のものでは、取付ブラケットの先端面に、別途手すり本体の長手方向にかなり長く伸びるジョイントバーを別途固定して、このジョイントバーに螺合した複数本の取付ねじを、手すり本体の開口部を通して締めつけることのできるものが開示されている。しかしながら、このものでは、芯材を被覆層で被覆した状態で、手すり本体と取付ブラケットとを結合できるが、別途ジョイントバーやこれを取付ブラケットに固定する固定ねじ等が必要となり、構造が複雑で部品点数も多くなってしまう。
【0006】
実開平4−48330号公報のものは、手すり本体が、芯材と被覆層とによって構成したものでなく、また取付ブラケットの先端部を単に手すり本体に形成された凹部にその径方向から挿入した状態で、取付ねじにより固定したものであり、手すり本体に作用する長手方向の力や凹部からの引き抜き力に対して全て取付ねじが負担することになり、結合強度を十分確保することが難しいものとなる。
【0007】
実開昭55−110640号公報、特開昭54−81625号公報のものでは、手すり本体が、芯材と被覆層とからなるが、実開昭55−110640号公報のものでは取付ねじを外部から目視できないようにするには、取付ねじによる結合後に、芯材を被覆層で被覆することが必要になる。また、特開昭54−81625号公報のものでは、取付ブラケットの先端部に、別途ジョイントバーを回動自在に取付けたものとなっており、構造が複雑で部品点数も多くなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
手すり本体を芯材と被覆層とから構成したものにおいて、一般家屋等へ設置する場合は、芯材を被覆層で被覆する作業を行う専門の作業員を確保しずらいことや作業性の観点から、あらかじめ芯材を被覆層で被覆した状態でもって、取付ブラケットと手すり本体とを結合することが強く望まれることになる。この場合、取付ねじのような不体裁なものが外部から容易に目視できない状態で結合することが望まれ、また取付ブラケットとして構造が複雑なものや部品点数が多くなることを避けることも望まれる。
【0009】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、芯材を被覆層で被覆した状態でもって、取付ブラケットの構造複雑化や部品点数増加をもたらすことなく、手すり本体と取付ブラケットとを容易かつ強固に結合できるようにした手すり本体と取付用ブラケットとの結合構造を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、上記第1の目的を達成するために用いる手すり取付用ブラケットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、本発明はその解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
内部にスライド溝を構成する形状とされた芯材と、該芯材を被覆する被覆層とからなり、該スライド溝を外部へ連通させる開口部が周方向所定位置において長手方向に伸びるように形成された手すり本体と、
取付面への取付部分となる取付部と、該取付部より伸びる連結部と、該連結部の先端部に形成されて前記スライド溝内にスライド自在に嵌合される嵌合凸部とを有する取付ブラケットと、
を備え、
前記取付ブラケットが、前記取付部と連結部と嵌合凸部とを一体としてなる所定断面形状として押し出し成形されたものを該押し出し成形の押し出し方向において所定幅に切断したものであって、前記嵌合凸部が、該押し出し成形に影響を与えない該押し出し方向と直交する方向両側において一対の凸部を有するものであり、
前記嵌合凸部を前記スライド溝に嵌合させたとき、該嵌合凸部の基端部分が前記開口部を通る状態とされると共に、前記手すり本体と前記取付ブラケットとが該手すり本体の長手方向に対してのみ相対変位可能とされるようにされており、
前記嵌合凸部に、側面から上面に向けて斜めに伸びると共に、該側面側の開口端が前記開口部に臨むように取付孔が形成され、
前記取付孔に螺合された取付ねじの先端が、前記芯材の上壁部内面を押圧しており、
前記芯材の形状が、前記開口部の前記スライド溝側の開口端付近に位置されて、前記取付ねじによって該芯材の上壁部内面を押圧したときに生じる前記一対の凸部に対する反力を受ける左右一対の反力受け部を有するように設定されている、
ことを特徴とする手すり本体と取付ブラケットとの結合構造とした構成としてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項3に記載のとおりである。
【0011】
前記第2の目的を達成するため、本発明はその解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項4に記載のように、
手すり本体を取付面に固定するときに用いる手すり取付用ブラケットにおいて、
取付面への取付部分となる取付部と、該取付部から一体に伸びる連結部と、前記連結部の先端部に形成された嵌合凸部と、を備えるものであって、前記取付部と連結部と嵌合凸部とを一体としてなる所定断面形状として押し出し成形されたものを該押し出し成形の押し出し方向において所定幅に切断したものであり、
前記嵌合凸部に、側面から上面へ向けて斜めに伸びる取付孔が形成され、
前記嵌合凸部が、先端凸部と、該先端凸部よりも若干基端側において、前記押し出し成形に影響を与えない前記押し出し方向と直交する方向両側に形成された一対の凸部とを有する形状とされている構成としてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項5に記載のとおりである。
【0012】
【発明の効果】
請求項1によれば、芯材のスライド溝に取付ブラケットの嵌合凸部を嵌合させたときに、手すり本体の長手方向にのみ相対変位するようにしてあるので、つまり上下、左右、周方向には上記嵌合を利用して相対変位しないようにしてあるので、結合を維持するために取付ねじの負担が小さいものとなり、結合強度を十分確保する上で好ましいものとなる。また、別途ジョイントバーなどを用いる必要がなく、構造も簡単で部品点数も少なくてすみ、この分安価に提供できる。さらに、スライド溝に嵌合凸部を嵌合させた状態で、開口部を通して取付ねじの締めつけ作業を行うだけでよく、結合作業も容易となる。勿論、開口部は、通常目視しにくい位置にくるように手すり本体が設置されるので、取付ねじが外部から容易に目視できないようにされて、外観上の体裁も好ましいものとなる。
【0013】
また、取付ねじを締めつけたときの反力を、芯材に形成された左右一対の反力受け部で受けることにより、取付ねじの締めつけ力を広く分散して受けることができる。
さらに、取付ブラケットを、押し出し成形品を利用して安価に大量生産することができる。
請求項によれば、取付孔の加工が容易である。
【0014】
請求項によれば、スライド溝形状として従来から多く用いられている形状のものとすること、つまり手すり本体を従来品のまま利用することができる。また嵌合凸部の形状つまり取付ブラケットそのものを、取付ねじによる芯材と取付ブラケットとの結合後に芯材を被覆層で被覆する場合にも利用できる
【0015】
請求項によれば、請求項1、請求項に対応した効果を得ることのできる手すり取付用ブラケットを提供することができる。
請求項によれば、請求項に対応した効果を得ることのできる手すり取付用ブラケットを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1において、1は長く伸びる手すり本体、2はその取付ブラケットであり、手すり本体1は、取付ブラケット2を介して、廊下付近や階段付近等にある所定の取付面3に対して固定される。
【0017】
手すり本体1は、図2にも示すように、芯材11と芯材11を被覆する被覆層12とからなる。芯材11は、十分剛性を有する材質、例えば金属特にアルミニウム合金等の軽金属を押し出し成形することによりに形成されて、内部にスライド溝13を有している。被覆層12は、軟質、硬質あるいは半硬質の合成樹脂によって形成されて、外周形状はほぼ円形とされているが、特にその形状は問わないものである。そして、被覆層12で芯材11を被覆した状態において、スライド溝13が、開口部14を介して外部つまり被覆層12の外周面に連通(開口)されている。この開口部14は、手すり本体1の周方向所定位置において、その長手方向全長に渡って伸びている。
【0018】
スライド溝13の形状は、開口部14の一部を構成する部分を含めて、全体として十字形状とされている。すなわち、スライド溝13は、その中央部分に位置する正方形状の中央空間部15と、中央空間部の4つの側部に位置する4つの側方空間部16〜19とからなる。開口部14とは反対側に位置する部分が上部側方空間部16となり、開口部14と直交する方向に位置する部分が左右一対の側部側方空間部17、18となり、開口部14のスライド溝13側端部となる部分が下部側方空間部19となる。各側方空間部16〜19は、同一の長方形状とされており、その長辺が中央空間部15の各辺に平行となるように伸びている。そして、スライド溝13は、その中央空間部15の中心を中心として、90度毎の回転対称形状とされている。つまり、スライド溝13の形状は、図2時計方向に90度回転する毎に同じ形状となるようにされている。
【0019】
スライド溝13の形状について別の表現をすれば、次のようになる。すなわち、図2一点鎖線で示すように、中央空間部15よりも大きい正方形を考えたとき、この大きい正方形状の4隅を同じ小さな正方形状で埋めたときの形状が、スライド溝13の形状とされる。このようなスライド溝13を画成する芯材11は、その上壁が符号11aで示され、左右一対の側壁が符号11bで示される。そして、底壁部分が符号11cで示されるが、開口部14の一部を構成している関係上、底壁部11cは左右に分かれるように構成されて、この左右に分かれた底壁部11cが、後述する反力受け部となる。なお、開口部14の開口幅(図2左右方向幅)は、上部側方空間部16、下部側方空間部19の幅と同じであり、開口部14の延長軌跡が、下部側方空間部19、中央空間部15、上部側方空間部16と丁度一致される。
【0020】
取付ブラケット2は、取付面3に対する取付部分となる取付部21と、取付部21から一体に伸びる連結部(脚部)22と、連結部22の先端部に形成された嵌合凸部23とを有する。取付部21は、取付面3に対して着座されるようにされて、固定ねじ24によって取付面3に固定される。そして、固定後は、取付部21がほぼ全体的に、固定ねじ24を含めて、カバー部材25によって覆われる。
【0021】
嵌合凸部23は、図4にも示すように、全体として前記スライド溝13と相似形状とされて、該スライド溝13よりもわずかに小さい形状とされている。すなわち、嵌合凸部23は、手すり本体1の長手方向端部からスライド溝13内にスライド可能として嵌合される。連結部22の先端部は、先端面から基端側へ向けて所定長さだけ直線状とされて、その基本幅(図1左右方向幅)は、開口部14の開口幅とほぼ同じ(若干小さく)とされている。そして、嵌合凸部23は、上記基本幅と同一幅の先端凸部23aと、先端凸部23aよりも若干基端寄りに形成された一対の凸部としての一対の前後凸部23bとを有する(取付ブラケット2については、スライド溝13の長手方向の端面を側面とし、図1左右方向が厚さ方向となる前後面としてある)。
【0022】
先端凸部23aが、前記上部側方空間部16に嵌合されるものであり、前後凸部23bが、前記側部側方空間部17、18に嵌合されるものである。勿論、嵌合凸部23をスライド溝13に嵌合させたとき、嵌合凸部23のうち前後凸部23bよりも基端側部分は、開口部14を通るようにされた状態で連結部22へと連なることになる。
【0023】
嵌合凸部23には、取付孔31が形成されている。取付孔31は、図3〜図5にも示すように、嵌合凸部23の一側面から、上面(先端凸部23aの上面)に向けて斜めに伸びており、実施形態では略45度傾斜されている。この取付孔31には、取付ねじ32が螺合されるが、取付ねじ32が螺合される前の状態では、取付孔31の内面は平滑面とされている。すなわち、取付孔31は、例えば先端凸部23aの上面から例えばドリル加工により形成されるが、その内面にはねじ溝が別途機械加工されてないものとされる。
【0024】
取付ねじ32は、タップねじとされている。すなわち、取付ねじ32のねじ溝のうち、その谷部分の径が取付孔31の内径とほぼ同じとされ(実施形態では取付孔31内径よりもわずかに小さく設定)る一方、ねじ山部分の外形が取付孔31の内径よりも若干大きく設定されている。これにより、取付ねじ32を取付孔31にねじ込んでいくことにより、取付孔31の内面にねじ溝が形成されていくことになる。
【0025】
取付孔31の延長軌跡は、嵌合凸部23をスライド溝13に嵌合させた状態で、開口部14に臨むようにされて、つまり開口部14を通して手すり本体1の外部へ連なるようにされている。そして、取付ねじ32の頭部32aの外径は、開口部14の開口幅14よりも小さく設定されている。そして、好ましくは、取付孔31の取付ブラケット2の側面への開口端位置は、一対の前後凸部23bの中間位置(もっとも厚い部分の中間位置)に設定されている。
【0026】
手すり本体1の取付に際しては、次のような手順で行われる。まず、取付孔31に対してあらかじめ取付ねじ32を螺合しておくが、このとき、嵌合凸部23の側面側に取付ねじ32の頭部32aが位置するように、かつ取付ねじ32の先端が嵌合凸部23の先端面(先端凸部23aの上面)から突出しない程度のねじ込みとされる。また、手すり本体1は、あらかじめ工場等において、芯材11を被覆層12でもって被覆した状態のものが用意される。
【0027】
手すり本体1の端部側から、スライド溝13内に、取付ブラケット2の嵌合凸部23が嵌合される。この後、取付ブラケット2の取付部21を、固定ねじ24によって取付面3の所定位置に固定した後、カバー部材25で取付部21を施蓋する。この後、取付ブラケット2と手すり本体1との相対位置(取付面3の所定位置に対する手すり本体1の相対位置)を決めた状態で、図5に示すように取付ねじ32を芯材11の上壁部11aに強く圧着させればよい(開口部14を通して、ドライバ等の回転工具によって取付ねじ32のねじ込み作業を行う)。
【0028】
取付ねじ32の先端部が芯材11の上壁部内面を押圧することによって、もしくは芯材11の上壁部11aに少なからず食い込むことによって、取付ブラケット2に対して手すり本体1がその長手方向に相対変位することが規制される。また、取付ねじ32の締めつけ力による反力を受けて、嵌合凸部23のうち、前後凸部23bの下面が、反力受け部としての芯材11の底壁部11cに強く圧着され、これによっても取付ブラケット2に対して手すり本体1がその長手方向に相対変位することがが規制される。
【0029】
なお、取付ねじ32は、スライド溝14に対して嵌合凸部23を嵌合させた後に、取付孔31にねじ込むようにすることもできるが、この嵌合前にあらかじめ広い作業空間の中で取付ねじ32を取付孔31にねじ込んでおくことが好ましい。また、取付ねじ32を利用した手すり本体1と取付ブラケット2との結合を先に行った後、取付ブラケット2を取付面3に固定するようにしてもよい。
【0030】
ここで、取付ブラケット2は、取付部21、連結部22、嵌合凸部23を含めて、押し出し成形により一体成形されている。図3に示すように、押し出し成形された押し出し成形品Wを、取付ブラケット2の必要幅となる所定間隔L毎に切断していくことにより(切断線が符号Cで示される)、取付ブラケット2の半完成品が得られる。得られた半完成品に対して、取付孔31を機械加工し、また、固定ねじ24用のねじ孔33を機械加工することにより、最終的な取付ブラケット2が得られる。嵌合凸部23を構成する先端凸部23a、側方凸部23は、上記半完成品の後に何ら後加工しなくてすむように、取付ブラケット2の所定幅Lと同じ長さを有するようにされている。
【0031】
前記押し出し成形の際に、嵌合凸部23の先端面(先端凸部23aの上面)中心に、取付ブラケット2の幅方向(図3左右方向、図4紙面直角方向で、押し出し方向)に伸びる細くかつ浅い凹状線部34を同時に形成しておくのが好ましい。すなわち、この凹状線部34を、取付孔31を嵌合凸部23の先端面側から機械加工する際に、ドリル先端が当たる中心位置決め線として利用できる。
【0032】
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。スライド溝13の形状と嵌合凸部23の形状とは、スライド溝13の長手方向にのみスライド可能な嵌合関係を確保できる(図1の上下方向、左右方向、手すり本体1の周方向の相対変位を規制できる)、適宜の形状を採択することができる。取付孔31(取付ねじ32)は、嵌合凸部23のいずれか一方の側面に対してのみならず、両方の側面に対して設けるようにすることもできる。
【0033】
取付ブラケット2のうち、取付部21の形状や連結部22の形状は、実施形態に示すものとは異なる適宜の形状とすることができる。本発明の目的は明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として記載されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。勿論、本発明は、手すり本体の取付方法(施工方法)として把握することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、手すり本体の長手方向から見た全体側面図であり、要部を図5のX1−X1線相当で断面して示す。
【図2】図1に示される手すり本体の拡大断面図。
【図3】図1に示される取付ブラケットの正面図で、押し出し成形品から取付ブラケットを得るときの手法をも合わせて説明する図。
【図4】取付ブラケットを、取付孔が開口された一側面側から見た図。
【図5】取付ねじによって取付ブラケットと手すり本体とが結合された状態を示すもので、図1のX5−X5線相当断面図。
【符号の説明】
1:手すり本体
2:取付ブラケット
3:取付面
11:芯材
11a:上壁部
11b:側壁部
11c:底壁部(反力受け部)
12:被覆層
13:スライド溝
14:開口部
15:中央空間部
16:上部側方空間部
17、18:側部側方空間部
19:下部側方空間部
21:取付部
22:連結部
23:嵌合凸部
23a:先端凸部
23b:前後凸部
31:取付孔
32:取付ねじ
32a:取付ねじの頭部
W:押し出し成形品
L:切断間隔
C:切断線

Claims (5)

  1. 内部にスライド溝を構成する形状とされた芯材と、該芯材を被覆する被覆層とからなり、該スライド溝を外部へ連通させる開口部が周方向所定位置において長手方向に伸びるように形成された手すり本体と、
    取付面への取付部分となる取付部と、該取付部より伸びる連結部と、該連結部の先端部に形成されて前記スライド溝内にスライド自在に嵌合される嵌合凸部とを有する取付ブラケットと、
    を備え、
    前記取付ブラケットが、前記取付部と連結部と嵌合凸部とを一体としてなる所定断面形状として押し出し成形されたものを該押し出し成形の押し出し方向において所定幅に切断したものであって、前記嵌合凸部が、該押し出し成形に影響を与えない該押し出し方向と直交する方向両側において一対の凸部を有するものであり、
    前記嵌合凸部を前記スライド溝に嵌合させたとき、該嵌合凸部の基端部分が前記開口部を通る状態とされると共に、前記手すり本体と前記取付ブラケットとが該手すり本体の長手方向に対してのみ相対変位可能とされるようにされており、
    前記嵌合凸部に、側面から上面に向けて斜めに伸びると共に、該側面側の開口端が前記開口部に臨むように取付孔が形成され、
    前記取付孔に螺合された取付ねじの先端が、前記芯材の上壁部内面を押圧しており、
    前記芯材の形状が、前記開口部の前記スライド溝側の開口端付近に位置されて、前記取付ねじによって該芯材の上壁部内面を押圧したときに生じる前記一対の凸部に対する反力を受ける左右一対の反力受け部を有するように設定されている、
    ことを特徴とする手すり本体と取付ブラケットとの結合構造。
  2. 請求項1において、
    前記取付孔が、内面にねじ溝加工されていなくて、内径が前記取付ねじの谷径とほぼ同じ大きさとされた平滑面とされ、
    前記取付ねじがタップねじとされて、該取付ねじを前記取付孔にねじ込んでいくことにより、該取付孔の内面にねじ溝が形成される、
    ことを特徴とする手すり本体と取付用ブラケットとの結合構造。
  3. 請求項1において、
    前記スライド溝の形状が、正方形状の中央空間部と、該中央空間部の上部、左右側部および下部に互いに同一の長方形状でかつ該中央空間部の1辺の長さよりも短い長辺に形成された1つの上部側方空間部、左右2つの側部側方空間部および前記開口部の一部を構成する1つの下部側方空間とを有して、該中央空間部と4つの側方空間部とを含めた全体の中空部分の形状が十字形状として形成され、
    前記嵌合凸部の形状が、前記上部側方空間部に嵌合される先端凸部と、該先端凸部よりも下方に位置されて前記側部側方空間部に嵌合される一対の凸部とを有する形状に形成されている、
    ことを特徴とする手すり本体と取付用ブラケットとの結合構造。
  4. 手すり本体を取付面に固定するときに用いる手すり取付用ブラケットにおいて、
    取付面への取付部分となる取付部と、該取付部から一体に伸びる連結部と、前記連結部の先端部に形成された嵌合凸部と、を備えるものであって、前記取付部と連結部と嵌合凸部とを一体としてなる所定断面形状として押し出し成形されたものを該押し出し成形の押し出し方向において所定幅に切断したものであり、
    前記嵌合凸部に、側面から上面へ向けて斜めに伸びる取付孔が形成され、
    前記嵌合凸部が、先端凸部と、該先端凸部よりも若干基端側において、前記押し出し成形に影響を与えない前記押し出し方向と直交する方向両側に形成された一対の凸部とを有する形状とされている、
    ことを特徴とする手すり取付用ブラケット。
  5. 請求項4において、
    前記取付孔が、内面にねじ溝が加工されていない平滑面として形成されている、
    ことを特徴とする手すり取付用ブラケット。
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