JP3894879B2 - 乗員の重量検出装置 - Google Patents

乗員の重量検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3894879B2
JP3894879B2 JP2002343522A JP2002343522A JP3894879B2 JP 3894879 B2 JP3894879 B2 JP 3894879B2 JP 2002343522 A JP2002343522 A JP 2002343522A JP 2002343522 A JP2002343522 A JP 2002343522A JP 3894879 B2 JP3894879 B2 JP 3894879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight detection
weight
detection unit
occupant
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002343522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004177260A (ja
Inventor
義孝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002343522A priority Critical patent/JP3894879B2/ja
Priority to US10/723,384 priority patent/US7100731B2/en
Publication of JP2004177260A publication Critical patent/JP2004177260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3894879B2 publication Critical patent/JP3894879B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/01516Passenger detection systems using force or pressure sensing means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01GWEIGHING
    • G01G19/00Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups
    • G01G19/40Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups with provisions for indicating, recording, or computing price or other quantities dependent on the weight
    • G01G19/413Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups with provisions for indicating, recording, or computing price or other quantities dependent on the weight using electromechanical or electronic computing means
    • G01G19/414Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups with provisions for indicating, recording, or computing price or other quantities dependent on the weight using electromechanical or electronic computing means using electronic computing means only
    • G01G19/4142Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups with provisions for indicating, recording, or computing price or other quantities dependent on the weight using electromechanical or electronic computing means using electronic computing means only for controlling activation of safety devices, e.g. airbag systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートに着座した乗員の重量を少なくとも第1、第2の重量検出ユニットで分担して検出する乗員の重量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
助手席用のエアバッグ装置の作動・非作動やエアバッグの展開速度の大小等は、助手席に着座した乗員の体格や乗員の有無、即ちステータスに応じて制御される。例えば、乗員が大人あるいは子供である場合にはエアバッグ装置を作動させ、乗員がチャイルドシートに着座した乳幼児である場合や乗員が着座していない場合にはエアバッグ装置を作動させず、更にエアバッグ装置を作動させる場合でも、乗員が大人である場合にはエアバッグを高速で展開し、乗員が子供である場合にはエアバッグを低速で展開するといった制御が行われる。これにより、エアバッグ装置に乗員のステータスに応じた最適な拘束性能を発揮させるとともに、エアバッグの無駄な展開を回避することができる。
【0003】
このステータスの判定を、シートに設けた複数の重量センサで検出した乗員の重量に基づいて行うものが、下記特許文献により公知である。このステータス判定装置は、重量センサの出力が温度によって変化するのを補償すべく、温度センサで検出した温度に基づいて重量センサの出力を補正するようになっている。
【0004】
【特許文献】
特開2002−160571号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のステータス判定装置の如く複数の重量センサを備えているものでは、車室の暖房中にドアを開放したことにより冷気が流入して急激な温度変化が生じた場合に、複数の重量センサの温度に差が発生するため、例えば単一の温度センサで一つの重量センサを構成する二つの歪み抵抗体の温度差を適切に補正することが困難であった。
【0006】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、シートに着座した乗員の体重を温度変化の影響を受けずに正確に検出することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ドアの開閉により車室内の温度が変化する車両のシートに着座した乗員の重量を少なくとも第1、第2の重量検出ユニットで分担して検出する乗員の重量検出装置であって、第1、第2の重量検出ユニットの各々は、センサハウジングにセンタポストを介して支持されて乗員の重量によって撓むセンサプレートと、センサプレートのセンタポストから近い表面に固定された歪み抵抗体と、センサプレートのセンタポストから遠い表面に固定された歪み抵抗体とを備え、第1の重量検出ユニットは重量の増加に伴って出力が増加し、第2の重量検出ユニットは重量の増加に伴って出力が減少し、かつ第1、第2の重量検出ユニットは温度の変化に対する出力の変化特性が一致するように設定されており、第1、第2の重量検出ユニットの何れか一方の出力を反転させて他方の出力に加算した値に基づいて乗員の重量を検出することを特徴とする乗員の重量検出装置が提案される。
【0008】
上記構成によれば、第1、第2の重量検出ユニットの各々が、センサハウジングにセンタポストを介して支持されて乗員の重量によって撓むセンサプレートと、センサプレートのセンタポストから近い表面に固定された歪み抵抗体と、センサプレートのセンタポストから遠い表面に固定された歪み抵抗体とを備えているので、ドアの開閉により車室内の温度が変化した場合にセンタポストに近い側の歪み抵抗体が遠い側の歪み抵抗体よりも大きく温度が変化すると、その温度差で第1、第2の重量検出ユニットの出力が変化してしまう。しかしながら、車両のシートに着座した乗員の重量を分担して検出する第1、第2の重量検出ユニットのうち、第1の重量検出ユニットは重量の増加に伴って出力が増加し、第2の重量検出ユニットは重量の増加に伴って出力が減少し、かつ第1、第2の重量検出ユニットは温度の変化に対する出力の変化特性が一致するように設定されているので、第1、第2の重量検出ユニットの何れか一方の出力を反転させて他方の出力に加算した値に基づいて乗員の重量を検出する際に、温度の変化に伴う第1、第2の重量検出ユニットの出力の変化が相殺される。その結果、急激な温度の変化に関わらずに乗員の重量を正確に検出することができる。
【0009】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、1の重量検出ユニットの歪み抵抗体はセンサプレートの一方の表面に固定され、第2の重量検出ユニットの歪み抵抗体はセンサプレートの他方の表面に固定されたことを特徴とする乗員の重量検出装置が提案される。
【0010】
上記構成によれば、1、第2の重量検出ユニットの歪み抵抗体を、それぞれセンサプレートの一方の表面および他方の表面に固定したので、重量の増加に伴って第1の重量検出ユニットの出力を増加させ、第2の重量検出ユニットの出力を減少させることができる。
【0011】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、第1の重量検出ユニットのセンサプレートと、第2の重量検出ユニットのセンサプレートとを共用したことを特徴とする乗員の重量検出装置が提案される。
【0012】
上記構成によれば、第1、第2の重量検出ユニットのセンサプレートを共用したので、部品点数の削減に寄与することができる。
【0013】
尚、外側の重量検出ユニット12oは本発明の第1の重量検出ユニットに対応し、内側の重量検出ユニット12iは本発明の第2の重量検出ユニットに対応する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】
図1〜図14は本発明の一実施例を示すもので、図1はシートに設けられた重量検出装置の斜視図、図2は重量検出ユニットを下面側から見た図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5はセンサプレートの下面図、図6は重量検出ユニットの模式図、図7は外側の重量検出ユニットの荷重による出力特性の説明図、図8は内側の重量検出ユニットの荷重による出力特性の説明図、図9は内外の重量検出ユニットの温度による出力特性の説明図、図10は暖房中の車両のドアを開放したときのシート付近の温度変化を示すグラフ、図11は暖房中の車両のドアを開放した場合の従来の重量検出ユニットの出力の変化を示すグラフ、図12は外側の重量検出ユニットの荷重および温度による出力電圧の変化を示すグラフ、図13は内側の重量検出ユニットの荷重および温度による出力電圧の変化を示すグラフ、図14は重量検出ユニットの温度による出力電圧の変化を補償する原理の説明図である。
【0016】
図1に示すように、自動車のフロアに一対のベース部材11o,11iが固定されており、各々のベース部材11o,11iの上面に沿って一対の重量検出ユニット12o,12iが取り付けられる。重量検出ユニット12o,12iの上面に固定された一対のシートレール13o,13iに、シートSが前後移動自在に支持される。ここで添字oは車幅方向外側に在る部材を示し、添字iは車幅方向内側に在る部材を示している。
【0017】
図2には車幅方向外側に在る重量検出ユニット12oを下面側から見た状態が示される。
【0018】
図2および図3から明らかなように、重量検出ユニット12oは下面が開放した断面溝形のセンサハウジング14を備えており、センサハウジング14の前端および後端に、シートレール13oが結合される前後のブラケット15,16が設けられる。センサハウジング14の前半部に前側アーム部材17が収納されており、その前寄りの位置が支点ピン18でセンサハウジング14に枢支されるとともに、その前端位置にボルト19で前側荷重受け部材20が支持される。同様に、センサハウジング14の後半部に後側アーム部材21が収納されており、その後寄りの位置が支点ピン22でセンサハウジング14に枢支されるとともに、その後端位置にボルト23で後側荷重受け部材24が支持される。前記両ボルト19,23は、センサハウジング14に形成した長孔14a…を上下移動可能に貫通する。前後の荷重受け部材20,24は、それぞれ2本のボルト25,25でベース部材11oの上面に固定される。
【0019】
図4および図5を併せて参照すると明らかなように、センサハウジング14の中央部に概略T字状のセンサプレート26oが設けられる。センサプレート26oは、中央の第1固定部27と、第1固定部27の前後に連なる撓み部28,29と、両撓み部28,29の前後に連なる第2固定部30,31と、第1固定部27の側方に連なる基板部32とを備えており、第1固定部27がセンサハウジング14にセンタポスト33を介して固定され、前側の第2固定部30にボルト34で固定した上下2枚の連結板35,35が前側アーム部材17の後端に係止され、後側の第2固定部31にボルト34で固定した上下2枚の連結板35,35が後側アーム部材21の前端に係止される。
【0020】
そしてセンサプレート26oの後側の撓み部29の下面(センサハウジング14と反対側の面)に2個の歪み抵抗体R1o,R2oが設けられ、前側の撓み部28の下面(センサハウジング14と反対側の面)に2個の歪み抵抗体R3o,R4oが設けられる。また基板部32には4個の抵抗体R1o〜R4oに接続された種々の電子部品(図示せず)が接続される。
【0021】
尚、車幅方向内側の重量検出ユニット12iは、4個の抵抗体R1i〜R4iが撓み部28,29の上面(センサハウジング14に対向する面)に設けられている点でのみ異なっており(図8(A)参照)、その他の構造は上述した車幅方向外側の重量検出ユニット12oと同一である。そして内外の重量検出ユニット12o,12iは、乗員の体重を略均等に分担して検出する。
【0022】
次に、シートSに着座した乗員の重量を、二つの重量検出ユニット12o,12iにより検出する手法について説明する。
【0023】
先ず、図6に基づいて、車幅方向外側の重量検出ユニット12oについて説明する。乗員の重量が前側荷重受け部材20および後側荷重受け部材24にそれぞれWf,Wrとして作用すると、支点18,22を中心として前側アーム部材17および後側アーム部材21が揺動し、それらの端部に接続されたセンサプレート26oの第2固定部30,31が、それぞれ荷重Ff,Frで押し下げられる。その結果、図7に示すように、センサプレート26oはセンタポスト33に固定された第1固定部27を中心にして第2固定部30,31が下向きに撓むため、センタポスト33に近い歪み抵抗体R1o,R3oが縮められ、センタポスト33から遠い歪み抵抗体R2o,R4oが伸ばされる。
【0024】
直列に接続された歪み抵抗体R1o,R2oの両端に5Vの電圧が印加されており、縮められた歪み抵抗体R1oの抵抗値が減少し、伸ばされた歪み抵抗体R2oの抵抗値が増加する。その結果、両歪み抵抗体R1o,R2oの中間点の出力電圧Aは上昇する。同様に、直列に接続された歪み抵抗体R3o,R4oの両端に5Vの電圧が印加されており、縮められた歪み抵抗体R3oの抵抗値が減少し、伸ばされた歪み抵抗体R4oの抵抗値が増加する。その結果、両歪み抵抗体R3o,R4oの中間点の出力電圧Bは上昇する。つまり、図12(A)に実線で示すように、重量検出ユニット12oに加わる乗員の重量が増加するに応じて、前記出力電圧A,Bはリニアに上昇する。
【0025】
次に、車幅方向内側の重量検出ユニット12iについて説明する。上述した車幅方向外側の重量検出ユニット12oでは、歪み抵抗体R1o〜R4oがセンサプレート26oの下面に設けられているのに対し、車幅方向内側の重量検出ユニット12iは歪み抵抗体R1i〜R4iがセンサプレート26oの上面に設けられている。従って、乗員の重量が前側荷重受け部材20および後側荷重受け部材24にそれぞれWf,Wrとして作用することで、センサプレート26oの第2固定部30,31が、それぞれ荷重Ff,Frで押し下げられると、図8に示すように、センタポスト33に近い歪み抵抗体R1i,R3iが伸ばされ、センタポスト33から遠い歪み抵抗体R2i,R4iが縮められる。
【0026】
直列に接続された歪み抵抗体R1i,R2iの両端に5Vの電圧が印加されており、伸ばされた歪み抵抗体R1iの抵抗値が増加し、縮められた歪み抵抗体R2iの抵抗値が減少する。その結果、両歪み抵抗体R1i,R2iの中間点の出力電圧Cは下降する。同様に、直列に接続された歪み抵抗体R3i,R4iの両端に5Vの電圧が印加されており、伸ばされた歪み抵抗体R3iの抵抗値が増加し、縮められた歪み抵抗体R4iの抵抗値が減少する。その結果、両歪み抵抗体R3i,R4iの中間点の出力電圧Dは下降する。つまり、図13(A)に実線で示すように、重量検出ユニット12iに加わる乗員の重量が増加するに応じて、前記出力電圧C,Dはリニアに下降する。
【0027】
次に、車幅方向内外の重量検出ユニット12o,12iの温度による出力特性の変化について説明する。
【0028】
歪み抵抗体R1o〜R4o,R1i〜R4iは荷重によって抵抗値が変化するだけでなく、温度によっても抵抗値が変化する。例えば、気温が低いときに車室内を暖房している状態からドアを開放すると、図9(A)に示すように、先ず放熱性の良いセンサハウジング14が放熱して温度低下し、それに応じてセンサプレート26o,26iの両端の第2固定部30,31から中央の第1固定部27およびセンタポスト33を経てセンサハウジング14に熱が流れるため、センサハウジング14に近い歪み抵抗体R1o,R3o,R1i,R3iは温度低下し易く、センサハウジング14から遠い歪み抵抗体R2o,R4o,R2i,R4iは温度低下し難くなる。このとき、センサプレート26oの下面に設けられた歪み抵抗体R1o〜R4oの温度変化特性と、センサプレート26iの上面に設けられた歪み抵抗体R1i〜R4iの温度変化特性とは同一になる。
【0029】
従って、図9(B)に示すように、冷却され易い歪み抵抗体R1o,R3o,R1i,R3iが温度低下して抵抗値が減少し、冷却され難い歪み抵抗体R2o,R4o,R2i,R4iが温度変化せずに抵抗値が不変の状態が発生し、その結果として外側のセンサプレート26oの出力電圧A,Bおよび内側のセンサプレート26iの出力電圧C,Dが全て上昇することになる。つまり、内外のセンサプレート26o,26iは、温度変化に伴う出力電圧A,B,C,Dの変化特性が同じになり、温度が低下した場合には検出重量が増加する方向の誤差が発生する(図12(B)および図13(B)の実線参照)。
【0030】
図10は室温25℃、外気温−10℃の状態からドアを開放したとき、シートSまわりの温度が低下する様子を示しており、その温度は室温の25℃から外気温の−10°℃に向かって次第に低下している。図11は、ドアを開放してからの時間経過に対する、重量検出ユニット12o,12iの検出重量の変化特性を示しており、その変動量はドアを開放した直後の遷移状態で最大になり、時間が経過して定常状態に近づくと次第に減少する。
【0031】
さて、シートSに着座した乗員の重量を検出するには、四つの荷重受け部材20,20,24,24に加わる重量の総和に対応するように、外側の重量検出ユニット12oの二つの出力電圧A,Bと、内側の重量検出ユニット12iの二つの出力電圧C,Dとを加算する必要があるが、内側の重量検出ユニット12iの二つの出力電圧C,Dは荷重の増加に伴って減少する特性であるため、図13に示すように、その特性を実線の状態から破線の状態に反転した新たな出力電圧C′,D′を設定する。
【0032】
続いて、図14に示すように、外側の重量検出ユニット12oの反転しない出力電圧A,B(図12参照)と、内側の重量検出ユニット12iの反転した出力電圧C′,D′(図13参照)と、を加算してA+B+C′+D′を算出する。このとき、図14(A)に示す荷重に対する出力電圧は乗員の重量に正しく対応した値になるが、図14(B)に示す温度に対する出力電圧は、(A+B)と(C′+D′)とが相殺されるため、温度変化に基づく検出誤差の発生を排除して乗員の重量を正確に検出することができる。
【0033】
以上のように、歪み抵抗体R1o〜R4o,R1i〜R4iの温度を検出することなく温度変化による検出誤差の発生を排除できる。しかも温度が急激に変化する遷移状態でも検出誤差の発生を防止できるので、乗員の重量を正確に検出することができる。
【0034】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0035】
例えば、実施例ではエアバッグの展開制御のために乗員の体重を検出しているが、本発明はエアバッグの展開制御以外の任意の用途に適用可能である。
【0036】
また実施例では内側の重量検出ユニット12iの出力電圧C,Dを反転しているが、外側の重量検出ユニット12oの出力電圧A,Bを反転しても良い。
【0037】
また実施例では内外の重量検出ユニット12o,12iの各々がセンサプレート26o,26iを備えているが、内外の重量検出ユニット12o,12iに対して共通のセンサプレートを設け、その上面および下面に各々一方の歪み抵抗体R1o〜R4oおよび他方の歪み抵抗体R1i〜R4iを設ければ、部品点数の削減に寄与することができる。
【0038】
また定常的な温度差、つまり高温時と低温時とで検出誤差が発生する場合に対処すべく、センサプレート26o,26iに設けたサーミスタによって補正することができる。この場合、歪み抵抗体R1o〜R4o,R1i〜R4iとサーミスタ間の温度差による検出誤差を、歪み抵抗体R1o〜R4o,R1i〜R4i間の温度差による検出誤差を補正する上記原理と同じ原理で補正することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、第1、第2の重量検出ユニットの各々が、センサハウジングにセンタポストを介して支持されて乗員の重量によって撓むセンサプレートと、センサプレートのセンタポストから近い表面に固定された歪み抵抗体と、センサプレートのセンタポストから遠い表面に固定された歪み抵抗体とを備えているので、ドアの開閉により車室内の温度が変化した場合にセンタポストに近い側の歪み抵抗体が遠い側の歪み抵抗体よりも大きく温度が変化すると、その温度差で第1、第2の重量検出ユニットの出力が変化してしまう。しかしながら、車両のシートに着座した乗員の重量を分担して検出する第1、第2の重量検出ユニットのうち、第1の重量検出ユニットは重量の増加に伴って出力が増加し、第2の重量検出ユニットは重量の増加に伴って出力が減少し、かつ第1、第2の重量検出ユニットは温度の変化に対する出力の変化特性が一致するように設定されているので、第1、第2の重量検出ユニットの何れか一方の出力を反転させて他方の出力に加算した値に基づいて乗員の重量を検出する際に、温度の変化に伴う第1、第2の重量検出ユニットの出力の変化が相殺される。その結果、急激な温度の変化に関わらずに乗員の重量を正確に検出することができる。
【0040】
また請求項2に記載された発明によれば、第1、第2の重量検出ユニットを乗員の重量によって撓むセンサプレートの表面に歪み抵抗体を固定したもので構成し、第1、第2の重量検出ユニットの歪み抵抗体を、それぞれセンサプレートの一方の表面および他方の表面に固定したので、重量の増加に伴って第1の重量検出ユニットの出力を増加させ、第2の重量検出ユニットの出力を減少させることができる。
【0041】
また請求項3に記載された発明によれば、第1、第2の重量検出ユニットのセンサプレートを共用したので、部品点数の削減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シートに設けられた体重測定装置の斜視図
【図2】 重量検出ユニットを下面側から見た図
【図3】 図2の3−3線拡大断面図
【図4】 図2の4−4線拡大断面図
【図5】 センサプレートの下面図
【図6】 重量検出ユニットの模式図
【図7】 外側の重量検出ユニットの荷重による出力特性の説明図
【図8】 内側の重量検出ユニットの荷重による出力特性の説明図
【図9】 内外の重量検出ユニットの温度による出力特性の説明図
【図10】 暖房中の車両のドアを開放したときのシート付近の温度変化を示すグラフ
【図11】 暖房中の車両のドアを開放した場合の従来の重量検出ユニットの出力の変化を示すグラフ
【図12】 外側の重量検出ユニットの荷重および温度による出力電圧の変化を示すグラフ
【図13】 内側の重量検出ユニットの荷重および温度による出力電圧の変化を示すグラフ
【図14】 重量検出ユニットの温度による出力電圧の変化を補償する原理の説明図
【符号の説明】
12o 外側の重量検出ユニット(第1の重量検出ユニット)
12i 内側の重量検出ユニット(第2の重量検出ユニット)
14 センサハウジング
26o センサプレート
26i センサプレート
33 センタポスト
R1o〜R4o 歪み抵抗体
R1i〜R4i 歪み抵抗体
S シート

Claims (3)

  1. ドアの開閉により車室内の温度が変化する車両のシート(S)に着座した乗員の重量を少なくとも第1、第2の重量検出ユニット(12o,12i)で分担して検出する乗員の重量検出装置であって、
    第1、第2の重量検出ユニット(12o,12i)の各々は、センサハウジング(14)にセンタポスト(33)を介して支持されて乗員の重量によって撓むセンサプレート(26o,26i)と、センサプレート(26o,26i)のセンタポスト(33)から近い表面に固定された歪み抵抗体(R1o,R3o,R1i,R3i)と、センサプレート(26o,26i)のセンタポスト(33)から遠い表面に固定された歪み抵抗体(R2o,R4o,R2i,R4i)とを備え、
    第1の重量検出ユニット(12o)は重量の増加に伴って出力が増加し、第2の重量検出ユニット(12i)は重量の増加に伴って出力が減少し、かつ第1、第2の重量検出ユニット(12o,12i)は温度の変化に対する出力の変化特性が一致するように設定されており、第1、第2の重量検出ユニット(12o,12i)の何れか一方の出力を反転させて他方の出力に加算した値に基づいて乗員の重量を検出することを特徴とする乗員の重量検出装置。
  2. 1の重量検出ユニット(12o)の歪み抵抗体(R1o〜R4o)はセンサプレート(26o)の一方の表面に固定され、第2の重量検出ユニット(12i)の歪み抵抗体(R1i〜R4i)はセンサプレート(26i)の他方の表面に固定されたことを特徴とする、請求項1に記載の乗員の重量検出装置。
  3. 第1の重量検出ユニット(12o)のセンサプレート(26o)と、第2の重量検出ユニット(12i)のセンサプレート(26i)とを共用したことを特徴とする、請求項2に記載の乗員の重量検出装置。
JP2002343522A 2002-11-27 2002-11-27 乗員の重量検出装置 Expired - Fee Related JP3894879B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002343522A JP3894879B2 (ja) 2002-11-27 2002-11-27 乗員の重量検出装置
US10/723,384 US7100731B2 (en) 2002-11-27 2003-11-25 Weight detecting system for an occupant of a seat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002343522A JP3894879B2 (ja) 2002-11-27 2002-11-27 乗員の重量検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004177260A JP2004177260A (ja) 2004-06-24
JP3894879B2 true JP3894879B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=32705281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002343522A Expired - Fee Related JP3894879B2 (ja) 2002-11-27 2002-11-27 乗員の重量検出装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7100731B2 (ja)
JP (1) JP3894879B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7363184B2 (en) * 2005-02-09 2008-04-22 Trw Automotive U.S. Llc System and method for drift compensation in a seat load sensing system
US7219760B2 (en) * 2005-02-14 2007-05-22 Trw Automotive U.S Llc Seat load sensing apparatus
US20070010935A1 (en) * 2005-07-08 2007-01-11 Trw Automotive U.S. Llc System and process for adjusting a zero point of a seat load sensing system
KR101014537B1 (ko) 2008-07-04 2011-02-14 현대모비스 주식회사 자동차의 승객감지장치
US20120181826A1 (en) * 2011-01-13 2012-07-19 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Occupant Classification System Sensor Covers and Seat Assemblies With Protected Occupant Classification System Sensors

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3949822A (en) * 1974-09-30 1976-04-13 Jerry L. McCauley Vehicle wheel weighing system
JPH09257601A (ja) * 1996-03-21 1997-10-03 Tec Corp ロードセル
US6039344A (en) * 1998-01-09 2000-03-21 Trw Inc. Vehicle occupant weight sensor apparatus
US6161891A (en) * 1999-10-21 2000-12-19 Cts Corporation Vehicle seat weight sensor
DE10047192A1 (de) 2000-09-23 2002-05-02 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung und Verfahren zur Klassifizierung einer auf einem Fahrzeugsitz sitzenden Person
JP2003177052A (ja) * 2001-12-13 2003-06-27 Takata Corp シート重量計測装置
JP2004205410A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Takata Corp 荷重センサ及びシート重量計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7100731B2 (en) 2006-09-05
JP2004177260A (ja) 2004-06-24
US20040154841A1 (en) 2004-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3793756B2 (ja) 体重分類システム
US6356200B1 (en) Sitting passenger detecting apparatus and sitting passenger detecting method
US6323444B1 (en) Seat weight measuring apparatus
JP5174454B2 (ja) 車両用乗客識別装置及び方法
JP3894879B2 (ja) 乗員の重量検出装置
US6586948B1 (en) Vehicle seat weight measuring device
JP4376801B2 (ja) 乗員検知装置
JP2001108513A (ja) シート荷重計測装置
JP4267836B2 (ja) 乗員重量計測装置
JP3945763B2 (ja) シートベルト装置の取付構造
US20060175096A1 (en) System and method for drift compensation in a seat load sensing system
JP2003083798A (ja) 車両用シートに対するシート荷重センサの取付構造
US7137665B2 (en) Vehicular seat apparatus
JP4007070B2 (ja) シート上荷重検出装置
JP2004093232A (ja) 乗員検知システム
JP2000280813A (ja) 着座乗員検知装置
US6849807B2 (en) Seat weight measurement system
US7091426B2 (en) Occupant weight detection system having linked weight detection means with maintained positional relationships
US6943695B2 (en) Seat load measuring apparatus
JP2004037406A (ja) 車両用シートの荷重検出構造
US6963287B2 (en) Occupant weight detecting device
JP2001158269A (ja) 着座乗員検知装置
JP4526922B2 (ja) 乗員検知装置
JP2002116081A (ja) シート重量計測装置
JP4150824B2 (ja) 乗員判別シート及びその乗員判別制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061017

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees