JP3893671B2 - 基板欠陥検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板欠陥検査装置に関し、特に基板の位置ずれによる影響を最小限に抑えることのできる基板欠陥検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウェハなど基板の表面の傷、ムラ等の欠陥検査には人手による目視検査が行われてきたが、近年は自動的に検査を行うものとして、例えば特開平8−75661号公報に開示された装置がある。これは、基板上に形成された周期性を有するパターン部分からの回折光による基板の像を画像処理装置に取り込み、基板表面の欠陥を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような装置によれば、ウェハのような基板の位置ずれ、特に基板表面に垂直な軸線回りの回転位置ずれによって回折光の一部が検出器から外れてしまい、検査に支障を来たしてしまう。
【0004】
そこで本発明は、基板の欠陥検査への基板の位置ずれの影響を少なくした、効率的な基板欠陥検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目標を達成するために、請求項1に係る発明による基板欠陥検査装置は、図1に示すように、基板を載置する基板ステージSTGと;前記基板ステージSTGに載置された被検査基板Wから射出される回折光L2による該被検査基板Wの像に基づいて該被検査基板Wの欠陥検査を行う前記検査部と;前記検査部に対する被検査基板Wの位置を計測する計測部とを備え;前記計測部は、前記検査基板Wの、該被検査基板Wの表面に垂直な第1軸線に関する回転方向の位置を計測し;前記検査部は、前記被検査基板Wを照明する照明光学系10と、該照明光学系10からの照明光のうち、該被検査基板上に形成されたパターンからの回折光L2を受光する受光光学系20と、受光光学系20にて得られた被検査基板Wの像を撮像する第一の撮像手段31とを備え;前記基板ステージSTGは、前記第1軸線回りに回転可能であるように構成され;前記受光光学系が前記回折光を受光するよう、前記基板ステージの前記第1軸線回りの回転方向の位置を調整可能に構成され;受光光学系20は、表面反射鏡22を有し、第一の撮像手段31に回折光を入射させる受光光学系20の光軸LX2は、表面反射鏡22で偏向され、該偏向の方向が被検査基板Wを挟む照明光学系10の光軸LX1と受光光学系20の光軸LX2とがなす平面から逸脱する方向であることを特徴とする。
このように構成すると、検査部が照明光学系を備えるので、基板上のパターンが照明光L1により照明され、回折光L2が生じる。計測部を備えるので、計測部により第1軸線に関する基板の回転方向位置を計測でき、その回転位置ずれに基づいて基板ステージを、第1軸線回りに回転して調整し、受光光学系が回折光を受光できるようにすることができ、さらにその位置を参照して、基板ステージに載置された被検査基板を検査部で検査することができる。
【0006】
求項2に記載のように、前記計測部は、前記被検査基板の法線方向から見た前記照明光学系から前記受光光学系に至る光軸の前記第1軸線に関する回転方向の位置と、前記被検査基板に形成された周期パターンの並び方向の前記第1軸線に関する回転方向の位置と、の相対位置を計測することが望ましい。
【0007】
さらに、請求項3に記載のように、前記基板ステージは、前記被検査基板の表面内で、かつ該被検査基板と交わる前記受光光学系の光軸に垂直である第2軸線回りに前記基板ステージを回転させる基板ステージ傾斜機構を備えることが望ましい。
【0008】
また受光光学系を備え、基板の表面内で、その受光光学系の光軸に垂直である第2軸線AX2の回りに基板ステージSTGを回転させる基板ステージ傾斜機構を備えるので、回折光L2の方向に基板ステージを傾斜させることができる。
【0009】
この場合、請求項4に記載のように、前記検査部は該第一の撮像手段31にて得られた該被検査基板Wの画像に基づいて画像処理を行う第一の画像処理装置33とを含んで構成され;前記計測部は計測光学系40と、該計測光学系40にて得られた前記被検査基板Wの像を撮像する第二の撮像手段32と、該第二の撮像手段にて得られた前記被検査基板の画像に基づいて画像処理を行う第二の画像処理装置33とを含んで構成され;前記第二の画像処理装置33からの情報に基づいて前記基板ステージSTGの前記第1軸線AX1回りの回転方向の位置を調整可能に構成されている。
【0010】
このように構成すると、第一の撮像手段を備えるので、基板の像が撮像され、第一の画像処理装置を備えるので、撮像された像を例えば基準の像と比較したり、像の明暗の差から欠陥を検出したりする、像の処理が可能である。同様に、計測部は計測光学系を備えるので、基板Wの像を得ることができ、第二の撮像手段を備えるので、得られた像を撮像することができ、第二の画像処理装置を備えるので、第二の撮像手段にて得られた基板の画像に基づいて画像処理を行い、第二の画像処理装置からの情報に基づいて基板ステージSTGの第1軸線AX1回りの回転方向の位置が調整できる。画像処理装置は、共通の装置であってもよいし、別個に設けてもよい。
【0011】
さらに、請求項5に記載のように、前記第二の画像処理装置からの情報に基づいて、前記被検査基板の前記第1軸線回りの回転位置ずれ量が算出され、前記回転位置ずれ量が以下の式を満足するように、前記回転方向の位置の調整が行われる。
δφ≦|(p/mλ)NA|
但し、δφは、前記被検査基板の回転位置ずれ量の絶対値、λは、前記照明光の波長、pは、前記パターンのピッチ、mは、前記回折光の次数、NAは、前記受光光学系の開口数である。
【0012】
のように構成すると、前記受光光学系20が前記回折光L2を受光するように、基板ステージSTGの第1軸線AX1回りの回転方向の位置が調整できる。
【0013】
この装置では、請求項6に記載のように、第二の画像処理装置は、第一の画像処理装置と共通部分を含むようにしてもよい。共通部分を含む延長として、図1に示されるように、処理装置全体が共通の装置33であってもよく、第一の撮像手段で得られた画像と第二の撮像手段で得られた画像とをその共通の画像処理装置で処理することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0015】
図1は、本発明による基板欠陥検査装置の実施の形態を示す側面図である。また、図2は本発明による基板欠陥検査装置の実施の形態の概念的側面図である。図2中、検査部1が基板ステージSTG上に載置されたウエハ等の基板Wに対向して設けられており、一方計測部2は、検査部1と並列的に配置されている。ここで、基板ステージSTGは検査部1に対向する位置と、計測部2に対向する位置(図2では破線で示されている)との間で、平行移動可能に構成されている。但し、基板ステージSTGを移動する代わりに、検査部1と計測部2とを、基板ステージSTGに対して相対的に移動してもよい。
【0016】
図2に概念的に示された装置の詳細を図1に示す。図1を参照して、本実施の形態を説明する。図中、基板ステージSTG上に載置された被検査基板W(以下、適宜、基板W)に、平行光束L1を、基板Wの表面に対して斜めに照射する照明光学系10が設けられている。照明光学系10は、光源11と、その光の進行方向にリレーレンズ12、その先に表面反射鏡13、球面反射鏡14を含んで構成されている。光源11から射出された照明光はリレーレンズ12を通り、表面反射鏡13で反射された後、球面反射鏡14に入射する。球面反射鏡14で反射された照明光はほぼ平行な光束となって基板Wに向かい、これを照明する。
【0017】
受光光学系20は、基板Wからの光を受光するように基板W方向に対向する球面反射鏡21、表面反射鏡22、受光レンズ23とがこの順に配列されて構成されている。
【0018】
さらに受光光学系20に関して基板Wの表面と共役な位置に撮像面を有する撮像素子31が配置されている。撮像素子31が本発明の第一の撮像手段であり、例えばCCD撮像素子が用いられる。また、受光光学系20の光軸LX2は基板Wの被検査面のほぼ中央で基板Wと交差するように配置されており、基板Wからの回折光L2による像が撮像素子31に形成される。
【0019】
撮像素子31に形成された像は画像信号として、撮像素子31と電気的に接続された画像処理装置33に伝送され、ここで適宜画像処理される。ここでいう画像処理は、例えば、被検査基板Wの像とあらかじめ記憶させておいた欠陥のない基板の像との比較である。また、投影露光装置のデフォーカスによって基板に生じたムラなどの欠陥がある場合は、その部分の明暗の差から、その部分を欠陥として出力する。
【0020】
このように、本発明の検査部は、本実施の形態では、照明光学系10、受光光学系20、撮像素子31、画像処理装置33を含んで構成されている。
【0021】
ここで、撮像素子31に光を入射させる受光光学系20の光軸LX2は、表面反射鏡22で偏向されるが、その偏向方向を、基板Wを挟む照明光学系10の光軸と受光光学系20の光軸とがなす平面から逸脱する方向とする。例えばその平面に対して垂直な(図1では紙面と垂直な)方向とする。このようにすると、基板Wからの回折光のうち0次回折光、即ち正反射光が直接撮像素子31に入射し、画像処理に影響を与えるのを防ぐことができる。
【0022】
図1の(a)は、基板Wの載置された基板ステージSTGの部分を上方から見た平面図である。第1の軸線AX1はほぼ基板ステージSTGの中心を、基板載置面に垂直に通っている。軸線AX1を中心として基板ステージSTGを回転させる回転駆動装置51が、基板ステージSTGの下に設けられている。回転駆動装置51は、画像処理装置33と電気的に接続されており、駆動を制御する信号を受信するように構成されている。
【0023】
第2の軸線AX2は、基板Wの表面内で受光光学系20の軸線LX2に直角に通っている。軸線AX2を中心として基板ステージSTGを回転させて傾斜を調節する基板ステージ傾斜機構52が、基板ステージSTGの横に設けられている。基板ステージ傾斜機構52は、画像処理装置33と電気的に接続されており、回転を制御する信号を受信するように構成されている。
【0024】
次にやはり図1を参照して計測部を説明する。図中破線で示されているのは、計測部で基板Wを計測する場合の基板ステージSTGと基板の位置である。すなわち、検査部に実線で示された基板ステージSTGと基板Wが横に平行移動した位置である。平行移動した後の基板の上方に計測光学系40が配置されている。計測光学系40は、基板Wの上方に配置された対物レンズ44、さらにその上方のリレーレンズ45、対物レンズ44とリレーレンズ45との中間に挿入されたハーフミラー43、ハーフミラー43で偏向された光軸方向にはリレーレンズ42、その先に配列された光源41を含んで構成されている。
【0025】
さらに対物レンズ44とリレーレンズ45に関して基板Wと共役な位置に撮像面があるようにCCD等の撮像素子32が配列されている。
【0026】
このように計測部は、計測光学系40、撮像素子32、画像処理装置33を含んで構成されている。
【0027】
図1を参照して、以上の計測部の作動を説明する。光源41から射出された光は、リレーレンズ42を介してハーフミラー43に入射し、ここで基板Wの方向に偏向され、対物レンズ44を通して基板Wに照射され、これを照明する。このようにして照明された基板Wで反射された光は、対物レンズ44を介して、ハーフミラー43を透過し、リレーレンズ45を介して撮像素子32の撮像面に基板Wの拡大像を形成する。
【0028】
撮像素子32に形成された像は画像信号として、撮像素子32と電気的に接続された画像処理装置33に伝送され、ここで適宜画像処理される。ここでいう画像処理は、例えば、基板W上に形成されたラインアンドスペースパターンのような周期性のあるパターンのラインの向きを検出することである。
【0029】
本実施の形態では、画像処理装置33は検査部のそれと共通に用いているが、不図示の画像処理装置33’を別に用意して計測部用として用いてもよい。
【0030】
基板ステージSTGは、回転軸を複数持っており、回転と傾斜が可能である。本実施の形態では、基板ステージSTGの基板Wを載置する面に垂直な軸線AX1(本発明の第1軸線)の回りに、回転駆動装置51により回転できる構造になっている。また、基板の表面内で、受光光学系20の光軸LX2に垂直である第2軸線AX2の回りに基板ステージSTGを回転させる基板ステージ傾斜機構52を備えて、基板ステージSTGを傾斜させることができる構造になっている。
【0031】
基板Wからは回折光L2が生じる。生じた回折光L2は、基板W上の周期性パターンのピッチにより回折角が異なる。そこで回折光L2が、受光光学系20に導かれるように基板Wが適宜傾斜(チルト)される。図3に、傾斜されたときの様子を示す。今ここで、基板Wの周期性パターンのピッチをp、照明光L1の波長をλ、回折次数をm、基板Wが水平のとき、即ち基板Wを傾斜させていないときの基板Wの面の法線を基準として、基板Wと交わる照明光学系10の光軸LX1の角度をθi、同様に基板Wと交わる受光光学系20の光軸LX2の角度をθd、また、傾斜角をθt、とすれば以下の式が成り立つ。
【0032】
sin(θd−θt)−sin(θi+θt)=mλ/p (1)
符号については図4に示されるとおり、照明光学系10の光軸LX1の角度θiは入射側に見込む角度方向をプラス、反射側に見込む角度方向をマイナスとし、受光光学系20の光軸LX2の角度θd、傾斜角θtは、入射側に見込む角度方向をマイナス、反射側に見込む角度方向をプラスとしている。また、回折次数mは基板Wへの入射光の正反射光を基準として、入射側に見込む角度方向をマイナス、反射側に見込む角度方向をプラスとしている。
【0033】
傾斜角θtが0度なら式(1)でθt=0とおいて、
sinθd−sinθi=mλ/p
となり、一般的な入射角と回折角の関係を示す式になる。
【0034】
図3に示されるように、基板Wの傾斜により回折光L2が受光光学系20に導かれたとき、式(1)の関係を満足している。取り込まれる回折光L2の次数は、マイナス1次及びマイナス2次である。
【0035】
照明光学系10の光源11は、例えばハロゲンランプである。光源11から射出された光のうち、不図示の干渉フィルタによって白色光のうち、一部の波長域の光を取り出し、これを照明光L1として利用する。基板W上のパターンのピッチpと波長λが比例関係にあることから、年々進むパターンのピッチの微細化を考慮すれば波長λは短いほうがよい。しかし、あまりに短いと露光波長に近くなり基板W上の未現像のレジストを感光させてしまうので、550nm付近の波長のものが照明光として使用される。
【0036】
レジストの塗布忘れ、剥離忘れ、塗布や剥離のムラを検出する際に、レジストの有無による基板Wの見え方の差が少ない場合がある。これはレジストの無い所の光の強度と、ある所の干渉後の強度が一致するためである。このときは強度に差が出るように、不図示の干渉フィルタを交換して照明光の波長λを変更する。波長を変更した場合には、式(1)の関係を満足するように基板Wを傾斜させる。ここで、傾斜とは受光光学系20と、あるいは照明光学系10及び受光光学系20と、基板Wとの相対的角度を変更することであり、基板を傾斜させる代わりに、前記光学系を基板に対して回転方向に動かして角度をつけてもよい。
【0037】
照明光学系10、受光光学系20は球面反射鏡を用いた反射型の光学系でテレセントリックである。本実施の形態では、照明光学系10の光源11は、球面反射鏡14とリレーレンズ12から構成される光学系の前側焦点位置、基板Wの表面が、球面反射鏡14の後側焦点面とほぼ一致するように配置されている。受光光学系20では、球面反射鏡21の前側焦点面と基板Wの表面とが、また後側焦点面と受光レンズ23の入射瞳面をほぼ一致させている。それらによって、テレセントリックな光学系を構成している。
【0038】
テレセントリックにするのは、撮像素子31で取り込んだ画像の見え方を、基板Wの全面に渡って同じにするためである。テレセントリックでない光学系では、基板W上の位置により、式(1)の基板Wへの入射角(θi+θt)、回折角(θd−θt)がそれぞれ異なる。そして、回折光の強度は入射光の入射角に依存して変化するため、同じ欠陥でもウェハ上の位置により異なって見えてしまう。
【0039】
しかし、図1に示される実施の形態の装置では、照明光学系10も受光光学系20もテレセントリックなので、基板表面の全体に渡って入射角(θi+θt)、回折角(θd−θt)が一様となる。そのため、基板W上の位置にかかわらず同じ欠陥であれば見え方が同じになり、欠陥の特定が確実にできる。目視検査でよく行われるように、基板Wの傾きをすこしずつ変えながら全面を検査するようなことをする必要がない。
【0040】
上記光学系は、別の実施の形態では不図示の屈折系のテレセントリック光学系としてもよい。しかしながら、図1のように球面反射鏡を用いた反射型の光学系にすれば、屈折系の場合よりも装置が小型化できる。
【0041】
本実施の形態では、反射鏡への入射光軸と反射光軸が同一線上にない偏心光学系としているが、球面反射鏡に対する反射光の入射角は出来るだけ小さくするのが望ましい。あまり大きいと、非点収差が大きくなるからである。図1の実施の形態では、反射光の入射角は10度としている。
【0042】
基板Wが表面の法線回りに回転位置ずれをもって基板ステージSTGに載置された場合、回折光L2が照明光学系10による照明光L1の入射方向(照明光学系の光軸)と法線とがなす平面からはずれる。即ち図1では、紙面と垂直方向の角度成分を持つようになる。そのため、回転位置ずれ量が大きすぎると回折光L2が受光光学系20から外れてしまい、基板Wの像を取り込めなくなってしまう。
【0043】
基板Wの回転位置ずれ量の絶対量をδφ、回折光L2の紙面と垂直方向の角度成分をδθ、受光光学系20の基板側の開口数をNAとする。δφ、δθの単位はラジアンである。δθは、δφがごく小さければ、以下のように表せることがわかった。
【0044】
δθ=|(mλ/p)δφ| (2)
回転位置ずれによりδθだけ角度成分を持った回折光L2は、受光光学系20の球面反射鏡21で反射され、ほぼ光軸LX2と平行に撮像素子31へと向かう。
【0045】
回折光L2は、撮像素子31に入射する際に入射瞳の外側にあるとけられてしまい、基板Wの像を得ることができなくなる。
【0046】
球面反射鏡21から撮像素子31までは平行系であるから、撮像素子31の入射瞳面での回折光の位置はδθに、また、入射瞳の半径は受光光学系20の基板Wの面でのNAにそれぞれ相当する。したがって、基板Wが回転位置ずれしても回折光L2が撮像素子31に入射するための条件は、下式を充足することである。
【0047】
δθ≦NA
この式と式(2)とから、
δφ≦|(p/mλ)NA| (3)
となり、回転位置ずれ量は式(3)を満足する量であればよい。
【0048】
例えばp=0.4μm、λ=0.55μm、m=−1、NA=0.01とすれば、式(3)より、δφ≦7.3ミリラジアンとなる。
【0049】
基板Wの回転位置ずれ量が式(3)を満足しているかは、計測部40によって確認される。検査部10により欠陥検査を行う前に、基板ステージSTGに載置されれた基板Wは図1の太い破線で示された部分、即ち検査部で検査する際の基板Wと基板ステージSTGの位置から横に平行移動した、計測部40に対向する位置にあり、基板Wの回転位置ずれ量が計測される。
【0050】
計測光学系40では、光源41から射出された光が、リレーレンズ42、ハーフミラー43、対物レンズ44を通して基板Wに照射される。基板Wで反射された光は対物レンズ44、ハーフミラー43を再び通り、リレーレンズ45を経て、撮像素子32に基板Wの拡大像を形成する。
【0051】
形成された像のうち特徴的な部分、例えば基板Wのオリエンテーションフラットやノッチ、基板上のパターンと共に形成されたアライメントマーク等の位置が画像処理装置33によってモニタされる。そして基板ステージSTGと基板Wの相対的な位置、並びに基板Wの回転位置ずれ量が算出され、回転位置ずれ量は式(3)の条件を満足しているかが確認される。
【0052】
式(3)の条件を満足していればそのまま、満足してない場合は、基板ステージSTGが回転駆動機構51により法線回りに回転され、基板Wの回転位置ずれが補正される。この際、画像処理装置33から導線により電気的な指令信号が、回転駆動機構51に対して出力され、その回転量が調節される適切な補正がなされる。
【0053】
モニタされる所は通常は、基板上の1箇所であるが、複数箇所をモニタすればさらに正確な回転補正量が算出されるのは言うまでもない。
【0054】
その後検査部に、基板Wの中心と受光光学系20の光軸とが一致するように基板ステージSTGが適宜移動し、欠陥検査の工程へ移る。あるいは、基板ステージSTGを検査部に移動した後に、補正回転量だけ基板ステージSTGを回転して補正してもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、計測部を設けたので、被検査基板回転方向の位置を計測し、被検査基板の欠陥検査の際に回転位置ずれ量を補正することができ、回転位置ずれの影響を少なくして、効率的な被検査基板の欠陥検査が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の装置の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の装置の概念を示す側面図である。
【図3】図1の装置において、基板ステージを傾斜させた場合の側面図である。
【図4】基板ステージを傾斜させた場合の入射角と回折光の方向と傾斜角の関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 検査部
2 計測部
10 照明光学系
11 光源
12 リレーレンズ
13 表面反射鏡
14 球面(凹面)反射鏡
20 受光光学系
21 球面(凹面)反射鏡
22 表面反射鏡
23 受光レンズ
31、32 撮像素子
33 画像処理装置
40 計測光学系
41 光源
42 リレーレンズ
43 ハーフミラー
44 対物レンズ
45 リレーレンズ
51 回転駆動装置
52 基板ステージ傾斜機構
AX1、AX2 回転軸線
L1 照明光
L2 回折光
LX1、LX2 光軸
STG 基板ステージ
W 基板

Claims (6)

  1. 基板を載置する基板ステージと;
    前記基板ステージに載置された被検査基板から射出される回折光による該被検査基板の像に基づいて該被検査基板の欠陥検査を行う検査部と;
    前記検査部に対する前記被検査基板の位置を計測する計測部とを備え;
    前記計測部は、前記検査基板の、該被検査基板の表面に垂直な第1軸線に関する回転方向の位置を計測し;
    前記検査部は、前記被検査基板を照明する照明光学系と、該照明光学系からの照明光のうち、該被検査基板上に形成されたパターンからの回折光を受光する受光光学系と、前記受光光学系にて得られた前記被検査基板の像を撮像する第一の撮像手段とを備え;
    前記基板ステージは、前記第1軸線回りに回転可能であるように構成され;
    前記受光光学系が前記回折光を受光するよう、前記基板ステージの前記第1軸線回りの回転方向の位置を調整可能に構成され;
    前記受光光学系は、表面反射鏡を有し、前記第一の撮像手段に回折光を入射させる前記受光光学系の光軸は、前記表面反射鏡で偏向され、該偏向の方向が前記被検査基板を挟む前記照明光学系の光軸と前記受光光学系の光軸とがなす平面から逸脱する方向であることを特徴とする;
    基板欠陥検査装置。
  2. 前記計測部は、前記被検査基板の法線方向から見た前記照明光学系から前記受光光学系に至る光軸の前記第1軸線に関する回転方向の位置と、前記被検査基板に形成された周期パターンの並び方向の前記第1軸線に関する回転方向の位置と、の相対位置を計測することを特徴とする;
    請求項1に記載の基板欠陥検査装置。
  3. 前記基板ステージは、前記被検査基板の表面内で、かつ該被検査基板と交わる前記受光光学系の光軸に垂直である第2軸線回りに前記基板ステージを回転させる基板ステージ傾斜機構を備えたことを特徴とする;
    請求項1または請求項2に記載の、基板欠陥検査装置。
  4. 前記検査部は、さらに該第一の撮像手段にて得られた該被検査基板の画像に基づいて画像処理を行う第一の画像処理装置とを含んで構成され;
    前記計測部は計測光学系と、該計測光学系にて得られた前記被検査基板の像を撮像する第二の撮像手段と、該第二の撮像手段にて得られた前記被検査基板の画像に基づいて画像処理を行う第二の画像処理装置とを含んで構成され;
    前記第二の画像処理装置からの情報に基づいて前記基板ステージの前記第1軸線回りの回転方向の位置を調整可能に構成されたことを特徴とする;
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の、基板欠陥検査装置。
  5. 前記第二の画像処理装置からの情報に基づいて、前記被検査基板の前記第1軸線回りの回転位置ずれ量が算出され、前記回転位置ずれ量が以下の式を満足するように、前記回転方向の位置の調整が行われる;
    請求項4に記載の基板欠陥検査装置。
    δφ≦|(p/mλ)NA|
    但し、
    δφは、前記被検査基板の回転位置ずれ量の絶対値
    λは、前記照明光の波長
    pは、前記パターンのピッチ
    mは、前記回折光の次数
    NAは、前記受光光学系の開口数
  6. 前記第二の画像処理装置は、前記第一の画像処理装置と共通部分を含むことを特徴とする;
    請求項4または請求項5に記載の、基板欠陥検査装置。
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