JP3893628B2 - マイクロレンズアレイシートおよびそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、マイクロレンズアレイシートおよびそれを用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、液晶分子の電気光学効果、すなわち光学異方性(屈折率異方性)、配向性、流動性および誘電異方性などを利用し、任意の表示単位に電界印加あるいは通電して液晶の配向状態を変化させることによって光線透過率や反射率を変化させる液晶光シャッタの配列体を用いて表示された画像を観察するものであり、パソコン、ワープロ、テレビ受像機、携帯電子機器、ゲーム機、車載用情報表示装置、各種情報表示装置として広く使われている。
【0003】
液晶表示装置の表示原理として、約90度ねじられたネマチック液晶層に印加する電圧を制御して、液晶層の旋光性の変化を偏光素子と組み合わせて表示を行うツイステッドネマチック液晶が、その表示性能の高さから広く用いられている。
【0004】
しかし、液晶表示装置には観察方向によって表示品位が変化する視角依存性があり、特にツイステッドネマチック液晶の場合、表示明暗が反転したり、色調が変化するといった問題、すなわち視野角が狭いという欠点があった。
【0005】
この欠点に対して、マイクロレンズアレイシート等の光学素子を液晶表示装置観察面に設けることによって解消することが特開平5−249453号公報等で提案されている。
【0006】
特開平6−27454号公報において、マイクロレンズアレイシートの単位レンズに遮光層を組み合わせることによって観察環境によらない良好な表示品位を得る方法が提案されている。
【0007】
また遮光層の断面形状を立体的なものとすることが特開平7−72809号公報で提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の方法では、特に深い視角方向から観察したときの画像が極端に暗くなったり、液晶表示装置を観察する場合に周囲の太陽光や室内照明光など使用環境周辺から液晶表示装置に入射する光線(以下、これを「外光」という)の反射が大きく表示コントラストが十分でなくなるなどの欠点があった。
【0009】
よって、本発明は上記の欠点を解消し、液晶表示装置としたとき、その視野角を飛躍的に拡大でき、同時に強い外光のある場合でも良好な表示品位を保つことができるマイクロレンズアレイシートおよび液晶表示装置を提供するものである。さらに、機械的強度が大きく、取り扱い性に優れたマクロレンズアレイシートを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するため以下の構成としたものである。
【0011】
すなわち、第1物質層と該第1物質層より屈折率の小さな第2物質層が平行な2つの平面に挟まれ、該第1物質層と該第2物質層の界面を周期的な凹凸形状とすることによって光学的に凸形状の単位レンズが配列されたマイクロレンズ層を有するマイクロレンズアレイシートであって、それぞれの単位レンズに下記条件を満足する遮光層が凹凸面より第1物質層側に設けられているマイクロレンズアレイシートとしたものである。
【0012】
(1)マイクロレンズアレイシートを第1物質層側単位レンズ配列面の法線方向から見たときに、凹凸面の臨界反射角を超える領域が遮光層で覆われていること。(以下、これを「条件1」という)
(2)遮光層の端部は、単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線であって単位レンズの縁端部またはその近傍で最も大きく屈折される2つの光線の交点より凹凸面側にあること。(以下、これを「条件2」という)
(3)単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線のうち単位レンズの凹凸面に於ける屈折が20度以下の光線は遮光層を通過しないこと。(以下、これを「条件3」という)
また本発明の液晶表示装置は、上記のマイクロレンズアレイシートを、該マイクロレンズアレイシートの第1物質層側を観察面側、第2物質層側を液晶セル側にして、液晶セル観察面に装着したものである。
【0013】
本発明者は、従来の技術の欠点について詳細な検討を加えた結果、遮光層の配設位置が不適切である場合に上記欠点が現れることを見いだし本発明を完成した。
【0014】
本発明に於いて、液晶表示装置とは液晶分子の電気光学効果、すなわち光学異方性(屈折率異方性)、配向性、流動性および誘電異方性などを利用し、任意の表示単位に電界印加あるいは通電して液晶の配向状態を変化させることによって光線透過率や反射率を変化させる光シャッタの配列体である液晶セルを用いて表示を行うものをいう。さらにここでは、該液晶セルに表示される表示像を直接観察する形式の、いわゆる直視型液晶表示装置のことを言うものとする。
【0015】
本発明のマイクロレンズアレイシートはマイクロレンズ層を有している。マイクロレンズ層は、第1物質層と、第1物質層より屈折率の小さい第2物質層とからなる。両物質は実質的に無色透明であることが好ましいが、用途や液晶表示装置の表示品位を向上させるために着色せしめることもできる。第1物質としては、加工性や取扱性などの点で透明プラスティック材料が好ましく用いられるが、第2物質としては、このような透明プラスティックの他に空気などの気体、水などの液体を用いることもできる。
【0016】
該第1物質と第2物質の屈折率差は0.2以上、さらには0.3以上であることが大きな視野角拡大効果を得やすい点で好ましい。
【0017】
凹凸面の形状としては、レンチキュラーレンズのように円弧などの曲線を平行移動させた軌跡で示される曲面を一方向に配列した1次元レンズアレイシートと、矩型、三角形、六角形などの低面をもつドーム状の曲面を縦横に配列した2次元レンズアレイシートがある。また、種々の角度を持つ平面が組み合わされた多面体形状をしたものもある。
【0018】
本発明は、これらのいずれの形状も選択することができるが、光学的に凸形状であること、すなわち単位レンズの凹凸面形状は高屈折率物質である第1物質層側の単位レンズ配列面と凹凸面上のある点での接面とのなす角度が大きくなるほど、凹凸面は第1物質層側の単位レンズ配列面の近くに位置するような形状としたものである。
【0019】
本発明のマイクロレンズアレイシートの特徴が最も発揮されるのは、液晶セルに装着したとき大きな視野角拡大効果が得られるマイクロレンズアレイシートとしたとき、すなわち単位レンズの最大最終屈折角が30度以上、さらには40度以上の場合である。
【0020】
ここで単位レンズの最大最終屈折角とは、凹凸面上のある点の接面とレンズ配列面のなす角のうち広くない方の角をαとし、αが最大値αmax となる界面上の点を点Aとするとき、第2物質層側単位レンズ配列面法線方向からマイクロレンズアレイシートに入射して点Aに到達した光線が第1物質層を透過して第1物質層側の表面から大気中に出射したときの進行方向と単位レンズ配列面法線方向のなす角として定義される。
【0021】
本発明のマイクロレンズアレイシートは遮光層が配設されている。
【0022】
ここで「遮光層」とは、そこを通過しようとする光線を吸収および/または反射させる機能をもつものをいい、液晶表示装置としたときの外観の点から可視光を吸収するものであることが好ましい。
【0023】
このような遮光層は、金属膜およびその酸化物、顔料や染料を添加した樹脂組成物等の公知の材質によって構成することができるが、これらのうち顔料や染料を添加した樹脂組成物によって構成されることが液晶表示装置としたときの外観の点から可視光を吸収するものであることが好ましい。
【0024】
また遮光層の色調としては実質的に黒色であることが好ましい。このような色調を得るためにはカーボンブラック、チタンブラック等の顔料、あるいは黒色染料等を樹脂組成物へ添加したものが好ましく用いられる。さらにここで染料を用いる場合には耐光性などの点から日光堅牢度が5以上の黒色染料を使用することが好ましく、さらには分散性、溶解性、汎用性などの点からアゾ系の黒色染料を使用するのが最も好ましい。
【0025】
遮光層の形状としては、平たい膜状や特開平7−72809号公報に示された立体形状のものなど、いずれも用いることができる。
【0026】
該遮光層の遮光能としては、組み合わされる液晶セルからの光束の効率的活用の点から遮光帯全体の平均で示して視感度補正後の可視光平均透過率で示して0.5%以上であることが好ましく、また外光反射抑制の点から同じく20%以下、さらに好ましくは10%以下であることが好ましい。
【0027】
本発明において、遮光層は凹凸面より第1物質層側に設けられていることが必要である。また、遮光層断面が平膜状でなく三角形や逆さT字形など立体的な異形断面である場合であっても、遮光層と凹凸面は接していないことが必要である。
【0028】
本発明のマイクロレンズアレイシートにおける遮光層の配設位置は上記の条件1から条件3を満足する必要がある。順次これらの要件について説明する。
【0029】
まず、マイクロレンズアレイシートを第1物質層側単位レンズ配列面の法線方向から見たときに、凹凸面の臨界反射角を超える領域が遮光層で覆われていることが必要である。
【0030】
ここで単位レンズ配列面とは、第1物質層と第2物質層を挟む2つの平行な平面をいい、第1物質層側単位レンズ配列面と第2物質層側単位レンズ配列面の2つがある。なお、第2物質として空気を用いる場合には第2物質層側単位レンズ配列面は、凹凸面に交わらず第1物質層側単位レンズ配列面に平行な大気中の仮想平面となる。
【0031】
「凹凸面の臨界反射角を超える領域」とはマイクロレンズアレイシートの第1物質層側から入射し、第1物質層内を単位レンズ配列面の法線方向と平行に進行してきた光線が凹凸面に到達したとき、その光線の進行方向と凹凸面の法線のなす角が、第1物質と第2物質の屈折率差に基づく臨界反射角を超える領域をいう。
【0032】
さらにここで臨界反射角θcとは下記(4)式で与えられる。
【0033】
sin(θc)=n2 /n1 ・・・・・・(4)
ここでn2 は低屈折率物質の屈折率、n1 は高屈折率物質の屈折率を示す。
【0034】
次に遮光層の端部は、単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線であって単位レンズの縁端部またはその近傍で最も大きく屈折される2つの光線の交点より凹凸面側にあることが必要である。
【0035】
本発明のマイクロレンズアレイシートは、光学的に凸形状の単位レンズが配列されたものであるから単位レンズの縁端部ほど凹凸の傾斜が強くなっており、単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線は、理想的には縁端部で最も大きく屈折される。また実際の実施に於いては製造法上の制限から縁端部からやや内側で最も大きく屈折される場合もある。(以下、この「最も大きく屈折する光線」を「最大屈折光線」という)
このとき最大屈折光線は、凹凸面を通過した後、それぞれ単位レンズの内側に向かって進行し、ある点Pで交差する。
【0036】
本発明のマイクロレンズアレイシートの遮光層の端部は、この交点Pより凹凸面側になければならない。好ましくは遮光層全体が交点Pより凹凸面側にあることである。
【0037】
ここで「交点Pより凹凸面側にある」とは、交点Pを含み単位レンズ配列面に平行な平面と凹凸面に挟まれる空間にあることをいう。
【0038】
この条件1と条件2を満足することによって、外光反射を抑えるという遮光層の機能を達成することができる。
【0039】
なお単位レンズが対称性の場合には、一方の縁端部の最大屈折光線が凹凸面で屈折する角度と他方の縁端部で屈折する角度は同じ値になり、交点Pは単位レンズの中心線上にあるが、単位レンズが非対称の場合は、一方の縁端部の最大屈折光線の屈折する角度と他方の屈折する角度が異なる場合があり、この場合、交点Pは単位レンズの中心線とは一致しない。
【0040】
条件3は、単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線のうち単位レンズの凹凸面に於ける屈折が20度以下の光線は遮光層を通過しないことである。
【0041】
上述したように、単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線は、凹凸面に達すると第1物質と第2物質の屈折率と凹凸面の傾きに応じて屈折して第2物質に進行する。
【0042】
このとき、凹凸面において屈折する角度は凹凸面の形状に応じて0度から数十度の種々の光線がある。これらの光線のうち、20度以下で屈折する光線、観念的に言い換えれば凹凸面上の単位レンズの縁端部付近を除く部分を通過した光線群が第2物質を進行するときに遮光層に到達しないような位置に遮光層を配することを意味する。
【0043】
この条件3を満足することによって、大きな視野角拡大効果が得られる単位レンズを採用しながら効率の良いマイクロレンズアレイシートとすることができる。
【0044】
条件3のさらに好ましい範囲は単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線のうち単位レンズの凹凸面に於ける屈折が25度以下の光線は遮光層を通過しないことである。これにより、単位レンズの配列方向に於いて液晶表示装置の視角依存性を事実上、完全に解消することができる。
【0045】
上記、条件1から条件3は、レンズの形状によってはすべてを満足することができなくなる場合もあるので、単位レンズ形状およびそれを構成する物質の屈折率を勘案して設計される必要がある。
【0046】
以下、条件1から条件3を図を用いて説明する。
【0047】
図2は本発明のマイクロレンズアレイシートに採用される単位レンズの、一つの好ましい形状の例を示したもので、第1物質層1と第2物質層2が2つの平行な平面である第1物質層側単位レンズ配列面3と第2物質層側単位レンズ配列面4に挟まれ、その界面が凸形状の凹凸面5となっている。
【0048】
この単位レンズが、第1物質層として屈折率1.49、第2物質として屈折率1.00の物質が用いられているとすると、その臨界反射角は約42.2度となる。
【0049】
まず条件1を説明する。
【0050】
この単位レンズを第1物質層側単位レンズ配列面の法線10の方向から見たとき、凹凸面の臨界反射角を超える領域は、法線10と法線10の凹凸面5との交点における凹凸面5の法線11のなす角度30が42.2度以上となる凹凸面上の領域20および20’となる。条件1によって、本発明のマイクロレンズアレイシートは領域20、20’が遮光層によって覆われていなければならない。すなわち図2に斜線で示した領域21および21’それぞれを横切るように遮光帯が設けられる必要がある。
【0051】
次に条件2を説明する。
【0052】
図3は図2と同じ単位レンズである。この単位レンズに於いて、縁端部またはその近傍で最も大きく屈折される光線は、単位レンズ縁端部を通過する光線12および光線13であり、この2つの光線は交点50で交差する。条件2より、本発明のマイクロレンズアレイシートは交点50より凹凸面側に遮光層の端部がなければならない。また最も幅の広い部分は第1物質層側にある必要があるので、遮光層の端部は図3に斜線で示した領域22の範囲内になければならない。
【0053】
さらに条件3を説明する。
【0054】
図4もまた図2と同じ単位レンズである。この単位レンズに単位レンズ配列面4の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線で、凹凸面5における屈折角31が20度となるのは、凹凸面上の点51を通過する光線14と点52を通過する光線15である。点51と点52の間の凹凸面を通過した光線は、いずれも屈折角が20度以下となり、これらの光線が通過する領域は領域23である。条件3から、これらの光線が遮光層を通過してはならないので領域23に遮光層の一部でもあってはならない。
【0055】
以上の条件をすべて満足するものとしては、図1に示したものが挙げられる。図1は図2から図4に示した単位レンズと同じ凹凸面形状および屈折率をもつ単位レンズを透明プラスティック基板7に配列したものであり、遮光帯6は領域21に相当する部分を横切り、領域22内に相当する部分にその端部53を持っている。さらに、領域23に相当する部分にはかからず、単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線のうち単位レンズの凹凸面に於ける屈折が28度以下の光線は遮光層を通過しない。なお、図1に示したマイクロレンズアレイシートの場合、第2物質層として空気を用いているので、第2物質層側単位レンズ配列面は大気中の仮想平面4になる。
【0056】
本発明のマイクロレンズアレイシートの、液晶表示装置に装着した際に観察面表面となる面、例えば図1に示した構成の場合の透明プラスティック基板7の、遮光層6が設けられた面3の反対の面8には、必要に応じて、従来の液晶表示装置の観察面表面になされているような、表面硬度化処理や反射防止処理、防眩 (ノングレア)処理などを施すことができる。
【0057】
また、マイクロレンズアレイシートを液晶セルに装着しやすくするために、第2物質層もしくは、第2物質層を貫通した第1物質層の凸部分頂部を粘着性もしくは接着性を持つ物質で形成したり、第2物質の表面もしくは第1物質層の凸部分頂部に粘着性もしくは接着性を持つ物質層を追加することもできる。
【0058】
本発明のマイクロレンズアレイシートにおいて、遮光層はマイクロレンズアレイシート内部に埋設されたものであり、かつ、遮光層と凹凸面とが接していないので、上記条件1から条件3を満足しながらマイクロレンズアレイシートの機械的強度を大きくすることができ、取り扱い性に優れたものとなる。このためには、第1物質層内部に遮光層を埋め込む方法と、別に用意された透明基板上に遮光層/第1物質層/第2物質層を形成する方法がある。
【0059】
本発明のマイクロレンズアレイシートは透明なシートまたはフィルムを基板として作成されることもできる。このとき、取り扱い性や液晶表示装置としたときの耐衝撃性の点から可撓性プラスティックフィルムを基板とすることが好ましい。このようなプラスティックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアリレートフィルム、ポリスルフォンフィルム、アクリル樹脂フィルム等が好ましく用いられる。
【0060】
本発明のマイクロレンズアレイシートは、以下に詳しく述べる液晶表示装置のみならず、投写型画像表示装置のスクリーンや光線を一方へのみ透過させる機能を用いた種々の装置に用いることもできる。
【0061】
次に、本発明の液晶表示装置について説明する。
【0062】
本発明の液晶表示装置(以下、LCDと言うことがある)は、上述した本発明のマイクロレンズアレイシートを用いた視野角が拡大された液晶表示装置である。すなわち、液晶分子の電気光学効果によって光学特性を変化させる光シャッターを配列した液晶セルによって任意の画像を表示する液晶表示装置であって、該液晶表示装置は液晶セルより観察面側に、上述した本発明の液晶表示装置用マイクロレンズアレイシートの第1物質層側を観察面側に、第2物質層側を液晶セル側になるようにして設けられていることを特徴とする液晶表示装置としたものである。
【0063】
ここで液晶セルとは、液晶分子の電気光学効果、すなわち屈折率および誘電率異方性を持つ液晶分子に電界印加あるいは通電することによって液晶分子の配向状態を変化させたときに生じる光学的性質の差を利用して光線透過率を制御する光シャッタ機構を配列したものを言う。
【0064】
光シャッタ機構の様式を例示するなら、ダイナミックスキャッタリングモード(DS)、ゲストホストモード(GH)、相転移モード、ツイステッドネマチックモード(TN)、強誘電性モード、スーパーツイステッドネマチックモード (STN)、ポリマー分散モード、ホメオトロピックモードなどがある。
【0065】
また、液晶セルの各表示単位を駆動する方式として、各表示単位を独立して駆動するセグメント駆動、各表示単位を時分割駆動する単純マトリックス駆動、各表示単位にトランジスタ、ダイオードなどの能動素子を配したアクティブマトリックス駆動などがある。
【0066】
LCDを観察する方式として、LCDの背面に光反射能を有する反射層を設け、LCD前面から入射した光を反射させて観察する反射型と、LCD背面に光源を設けて光源から出射された光をLCDを透過させて観察する透過型LCDがある。また、両者を兼用するものもある。
【0067】
本発明の液晶表示装置は、上記のようないくつかの表示様式、駆動方式、観察方式を求める特性にあわせて適宜組み合わせて構成することができるが、これらのうち特に、透過型単純マトリックス駆動スーパーツイステッドネマチックモード、透過型アクティブマトリックス駆動ツイステッドネマチックモード、反射型単純マトリックス駆動スーパーツイステッドネマチックモードの液晶表示装置とき本発明の効果が大きく、さらに透過型単純マトリックス駆動スーパーツイステッドネマチックモード、透過型アクティブマトリックス駆動ツイステッドネマチックモードの液晶セルのとき効果が大きい。
【0068】
液晶セルの観察面側に先に述べた本発明のマイクロレンズアレイシートを設けることによって、従来の液晶表示装置の表示品位を殆ど低下させることなく、視野角が狭いという欠点を効率よく解消することができる。
【0069】
一般に液晶セルの視野角特性、すなわち観察方向による表示品位の変化は、観察方向とセル観察面の法線方向がなす角度が一定であっても、観察方向が該法線を軸として回転することによっても発生する。すなわち、セルの正面から観察方向を移動する方向によって(表示面に対した時の左方向、右方向、上方向、下方向など)、視野角は異なるのが一般的である。あるいは、液晶表示装置の使用目的によっては左右方向の視野角を拡大したいなど優先的に一方向の視野角を拡大すべき場合もある。このような場合、マイクロレンズアレイシートのレンズの機能を、液晶セルの各方向の視野角特性、あるいは求める視野角拡大方向について、各方向によって異なる特性を持たせることによって、さらに高い表示品位を持つ液晶表示装置とすることができる。
【0070】
すなわち、上下方向あるいは左右方向など一方向だけの視野角特性を拡大したい場合は、1次元レンズアレイシートを用い、単位レンズの配列方向を視野角を拡大したい方向に一致させて装着することによって達成できる。また、2方向の視野角特性を拡大したい時は、2枚の1次元レンズアレイシートの単位レンズ配列方向に角度を持たせて重ね合わせる方法、2次元レンズアレイシートを用いる方法などがあるが、それぞれの方向の視野角を拡大したい程度にあわせてレンズ形状を制御して設計することができる。
【0071】
本発明の液晶表示装置に於いて、単位レンズの形状、配列方向、液晶セルへの装着方向の好ましい関係は、該マイクロレンズアレイシートを筋状の単位レンズを一方向に配列した1次元マイクロレンズアレイとし、その単位レンズ配列方向を該液晶セルの液晶配向方向と一致させるものである。これにより事実上、全方向での視野角の問題が解消される。
【0072】
ここで「液晶セルの液晶配向方向」とは、電圧を印加していない液晶セルを観察面法線方向から観察したときの、各液晶分子の長軸配向方向を平均した方向であり、言い換えれば、液晶層を一つの複屈折体と見なしたときの屈折率楕円の長軸方向である。この方向は、ツイステッドネマチック液晶の場合、2つの基板に挟まれた液晶層の、両基板から等距離にある液晶分子の平均配向方向と一致する。
【0073】
またここで、「一致させる」とは、実際の実施に当たっては幾何学的に定義される唯一無二の方向に正確に一致させる必要はなく、±10度のずれは許容される。
【0074】
この方法は、特に液晶セルがツイステッドネマチック液晶を用いたものであるときに効果が大きい。
【0075】
本発明のLCDに用いられる、レンズアレイシートの単位レンズの大きさと位置は、液晶セルの表示単位の大きさによって選ぶことができる。液晶表示装置がドットマトリクス方式である場合、1つの表示単位と単位レンズの対応関係には2つの好ましい態様がある。ひとつは、液晶セルの1表示単位にそれぞれ1つの単位レンズが正確に対応しているもので、もうひとつは1表示単位に対して、平均して2つ以上のレンズが対応しているものである。これによって、レンズアレイシートの単位レンズ配列ピッチとセルの表示単位ピッチの干渉によるモアレの発生を抑えることができる。これらのうち後者の態様が、精密な位置合わせが不要であり、かつ何種類かのドットサイズを持つセルに対して同一のマイクロレンズアレイシートが使えるようになることから生産性が向上する点で好ましい。さらに好ましくは1ドットに対して4つ以上の単位レンズが対応しているこのが好ましく、さらには1表示単位に対して8つ以上の単位レンズが対応していることが好ましい。ここで、1表示単位に対する単位レンズの個数nの定義は1次元レンズアレイシートの場合は下記(5)式で、2次元レンズアレイシートの場合は下記(6)式で定義される。
【0076】
n=N/(L/l) ・・・・・・(5)
n=N/(A/a) ・・・・・・(6)
ここで、NはLCD表示面上にある単位レンズの総数、Lは液晶セルの1次元MLA単位レンズ配列方向の長さ、lは液晶セルの1表示単位のうち表示に寄与する部分のレンズ配列方向の長さ、AはLCD表示面の面積、aは液晶セルの1表示単位のうち表示に寄与する部分の面積である。これらの式は、LCD表示面の配線スペースなどの表示には直接寄与しない部分を除いた表示単位部分に対応しているレンズの、平均の個数を示すものである。
【0077】
本発明のLCDに於いて、マイクロレンズアレイシートは解像度やコントラストなどの表示品位の低下がない点で、液晶セルにできるだけ接近させて装着することが好ましい。具体的にいうと、セル表面とレンズアレイシートの凹凸面の最も接近した点に於ける距離で示して、1.0mm以下が好ましく、より好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは0.1mm以下である。
【0078】
マイクロレンズアレイシートを液晶セルに装着する方法は特に問われないが、マイクロレンズアレイシートの第2物質層もしくは、第2物質層を貫通した第1物質層の凸部分頂部を粘着性もしくは接着性を持つ物質で形成する、あるいは、第2物質の表面もしくは第1物質層の凸部分頂部に粘着性もしくは接着性を持つ物質層を追加しておき、該粘着性もしくは接着性を利用して液晶セルに装着する方法が好ましく用いられる。
【0079】
本発明のLCDは、背面光源を有する透過型LCDとするときには、該背面光源として、液晶セルの有効視野角範囲に該背面光源から出射される全光束の80%以上を出射する背面光源を用いることが好ましい。
【0080】
ここで液晶セルの有効視野角範囲とは、液晶セルを観察した時に良好な表示品位が得られる視野角範囲のことを言い、ここでは最良の表示品位が得られる観察方向での最大のコントラスト比に対して、1/5のコントラスト比が得られる観察方向の範囲とする。
【0081】
このような指向性を持つ背面光源とすることによって得られる効果は二つあり、一つは蛍光管などの光源体から出射される光束が有効に利用できる点である。すなわち本発明の液晶表示装置は、レンズアレイシートの個々の単位レンズによって、液晶セルの表示品位の悪い方向に透過してきた光束を屈折させて観察に影響がでないようにすると同時に、良好な表示を示す方向に透過してきた光束を、種々の方向から観察できるようにしているので、従来より一般的に用いられている指向性のない背面光源では表示面の法線方向に対し大きな角度で出射された光束は利用していない。そこで、背面光源からの出射光束に指向性をもたせることによって、光源から出射される光束を有効に利用できることになる。
【0082】
さらに、もう一つの効果は表示画像のにじみを防止することができる点である。本発明の液晶表示装置は観察面にレンズアレイシートを装着しており、それはできるだけ液晶セルに近接させて設けられることが好ましいものであるが、液晶セルの液晶層の表示単位とレンズアレイシートの凹凸面の間には一般に液晶を封入するための基板や偏光素子の厚みに相当する距離があるため、充分に近接させることができないことが多い。このため、液晶セルの1つの表示単位を透過した光束は、該表示単位部分に相当する単位レンズ部分だけでなく、やや離れた位置にある単位レンズにも達し、単位レンズの効果で液晶セルの1つの表示単位の輪郭が、ぼやけながら大きくなったように観察されるため表示画像がにじんだように観察される。これに対し、指向性を持った背面光源を用いると、液晶層の表示単位部分とレンズアレイシートの凹凸面の間に多少距離があっても、該表示単位部分を透過した光束には指向性があるので、主に相当する単位レンズ部分だけにしか到達しないので、上記のように表示画像がにじむことがない。ただし、液晶表示装置の用途によっては、ある程度表示画像をにじませた方が好ましいこともあり、この場合は背面光源の指向性をコントロールすることで対応が可能である。
【0083】
本発明の液晶表示装置が特に表示画像のにじみを小さく抑えることが求められる場合には、該背面光源の発光指向性と液晶セルの表示単位の微小単位レンズ配列方向の表示単位の配列ピッチの関係に於いて下記(7)式を満足することが好ましい。
【0084】
p ≧ dtan χ ・・・(7)
ここで、p(mm)は、液晶セルの表示単位の微小単位レンズ配列方向に於ける長さ、すなわち表示単位の配列ピッチを表す。ただし、液晶セルがカラー表示を行うなどの目的で複数の画素を以って1ドットを形成するときは、1ドットを表示単位とする。またd(mm)は、液晶層から微小単位レンズまでの距離であり、χは背面光源上の、ある1点に於いて、最大輝度を示す方向から微小単位レンズ配列方向に傾けていったときに、輝度が最大輝度の半分になるまでの角度を表す。
【0085】
このような指向性を持つ背面光源とするためには、蛍光管などの光源から出射された光束をフレネルレンズ、フレネルプリズムなどの手段を用いる方法や、反射鏡として微小反射面を組み合わせたマルチリフレクタを用いる手段、光ファイバーシートやルーバーなどによって不要な光束を吸収する手段などがあり、またこれらに限られないが、これらの内、蛍光管などの光源の出射光を有効に利用する点と薄型化、軽量化がしやすい点で微小レンズや微小プリズムをシート状に配列したフレネルシートを、背面光源の液晶セルに近接する発光面に設ける方法が好ましい。
【0086】
図5に、本発明の液晶表示装置の構成の一例を説明する液晶表示装置の断面模式図を示した。液晶セル60の観察面側に、マイクロレンズアレイシート61が設けられ、また液晶セルの背面には背面光源62が設けられている。本発明の液晶表示装置が背面光源を用いないものである場合は、背面光源62のかわりに反射板(図示せず)が設けられる。
【0087】
【実施例】
以下、本発明を実施例に従って詳しく説明するが、これに限られるものではない。
【0088】
(1)遮光層の作成
ケトン系溶媒(シクロヘキサノン5:メチルエチルケトン2の混合溶媒)700部にアクリル酸ポリマ100部、2官能ウレタンアクリレートオリゴマ65部を溶解させ、アゾ系黒色染料20部、チオキサントン系光開始剤15部、芳香属アミン系重合促進剤6部を添加、攪拌し、感光性黒色塗剤を得た。
【0089】
これを厚み100μmの表面に易接着化処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム上にスピンコータを用いて塗布し、乾燥した後、ストライプ状のパターン(パターンのピッチ40μm)を持ったフォトマスクを介して高圧水銀灯によって紫外線を露光し、エタノールアミン0.5%水溶液によって未硬化部分を溶解除去した。
【0090】
フォトマスクパターン(黒線部と白線部の比)を適宜変更することによって、遮光層付き基板1および2を得た。これらの遮光層の可視光線透過率はいずれも3%であった。
【0091】
(2)マイクロレンズアレイシートの作成
図1に示したマイクロレンズアレイシート形状に相当する溝が掘られた金型 (パターンのピッチ40μm)を用意し、これに透明な紫外線硬化樹脂(硬化後の屈折率1.48)を充填し、さらにその上から(1)で得られた遮光層付き基板を、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から見たときにそれぞれの遮光層の中心線が金型の稜線に一致するようにして重ね合わせ、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から紫外線を照射して仮硬化させてから金型から取り外し、再度反対側から紫外線を照射して完全硬化させて、遮光層付きのマイクロレンズアレイシート1〜4を得た。
【0092】
このとき金型への紫外線硬化樹脂の充填量を調節して、凹凸面と遮光層の間隔を調整した。それぞれのマイクロレンズアレイシートの断面形状は、マイクロレンズアレイシート1が図1のものであり、マイクロレンズアレイシート2〜4はそれぞれ図6〜図8に示したものである。
【0093】
マイクロレンズアレイシート1〜4と条件1〜3の関係を表1に示した。
【0094】
(3)液晶表示装置の作成
市販のパーソナルコンピュータに搭載されたツイステッドネマチック液晶TFTカラーディスプレイ(画面対角10.4インチ、画素数縦480ドット×横640ドット、バックライト付き)を液晶セルとして用い、該液晶セルの観察面側に上記(2)で作成したマイクロレンズアレイシートのレンズ形成面を液晶セル側にしてアクリル板(厚さ3mm)で押さえる形で装着して液晶表示装置を得た。このとき、マイクロレンズアレイシートの単位レンズ配列方向は、液晶セルの液晶配向方向である画面上下方向とした。
【0095】
また比較対象として、マイクロレンズアレイシートを装着しない従来の液晶表示装置も用意した。
【0096】
(4)評価
このようにして得た液晶表示装置に白、75%グレイ、50%グレイ、25%グレイ、黒の5色で構成されたテストパターンを表示させ、表示面法線方向(正面)、上下それぞれ20度方向、40度方向から観察し表示品位を評価した。評価は通常の使用環境である室内照明下で行った。結果を表1に併せて示す。
【0097】
表からわかるように、本発明のマイクロレンズアレイシートを装着した本発明の液晶表示装置は、いずれの方向からでも良好な画像が観察でき、視野角が拡大されたものとなっていることがわかる。
【0098】
【表1】
【0099】
【発明の効果】
マイクロレンズアレイシートを観察面に装着するという簡単な操作で、従来の液晶表示装置が持っていた視野角が狭いという欠点を、効率よく解消することができる。さらに、機械的強度が大きく、取り扱い性に優れたマクロレンズアレイシートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロレンズアレイシートの断面の一例を示したものである。
【図2】条件1を説明する図である。
【図3】条件2を説明する図である。
【図4】条件3を説明する図である。
【図5】本発明の液晶表示装置の構成の一例を説明する図である。
【図6】比較例1に用いたマイクロレンズアレイシートの断面を示したものである。
【図7】比較例2に用いたマイクロレンズアレイシートの断面を示したものである。
【図8】比較例3に用いたマイクロレンズアレイシートの断面を示したものである。
【符号の説明】
1・・・・・・第1物質層
2・・・・・・第2物質層
3・・・・・・第1物質層側単位レンズ配列面
4・・・・・・第2物質層側単位レンズ配列面
5・・・・・・凹凸面
6・・・・・・遮光層
7・・・・・・透明プラスティック基板
8・・・・・・透明プラスティック基板の表面
10・・・・・・単位レンズ配列面の法線
11・・・・・・凹凸面の法線
12・・・・・・一方の単位レンズ縁端部を通過する光線
13・・・・・・他方の単位レンズ縁端部を通過する光線
14・・・・・・屈折角が20度になる光線
15・・・・・・屈折角が20度になる別の光線
16・・・・・・屈折角が20度未満の光線
20、20’・・・・・・凹凸面の臨界反射角を超える領域
21、21’・・・・・・条件1を満足する領域
22・・・・・・条件2を満足する領域
23・・・・・・条件3を満足する領域
30・・・・・・単位レンズ配列面の法線と凹凸面の法線がなす角
31・・・・・・凹凸面における屈折角
50・・・・・・最大屈折光線の交点
51・・・・・・凹凸面上の点
52・・・・・・凹凸面上の点
53・・・・・・遮光層の端部
60・・・・・・液晶セル
61・・・・・・マイクロレンズアレイシート
62・・・・・・背面光源
Claims (2)
- 第1物質層と該第1物質層より屈折率の小さな第2物質層が平行な2つの平面に挟まれ、該第1物質層と該第2物質層の界面を周期的な凹凸形状とすることによって光学的に凸形状の単位レンズが配列されたマイクロレンズ層を有するマイクロレンズアレイシートであって、それぞれの単位レンズに下記条件を満足する遮光層が凹凸面より第1物質層側に設けられており、遮光層はマクロレンズアレイシートに埋設されたものであり、かつ、遮光層と凹凸面とが接していないことを特徴とするマイクロレンズアレイシート。
(1)マイクロレンズアレイシートを第1物質層側単位レンズ配列面の法線方向から見たときに、凹凸面の臨界反射角を超える領域が遮光層で覆われていること。
(2)遮光層の端部は、単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線であって単位レンズの縁端部またはその近傍で最も大きく屈折される2つの光線の交点より凹凸面側にあること。
(3)単位レンズ配列面の法線方向に平行で第2物質層側から入射する光線のうち単位レンズの凹凸面に於ける屈折が20度以下の光線は遮光層を通過しないこと。 - 請求項1に記載のマイクロレンズアレイシートを、該マイクロレンズアレイシートの第1物質層側を観察面側、第2物質層側を液晶セル側にして、液晶セル観察面に装着したことを特徴とする液晶表示装置。
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