JP3893116B2 - アレルゲン低減化剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、環境中のアレルゲンを低減化するためのアレルゲン低減化剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息等のアレルギー性疾患が近年増加しており、重要な社会問題となっている。アレルギー性疾患の増加の一因として環境中のアレルゲンの増加が挙げられ、特に家屋の気密性向上に伴い室内においてダニの繁殖に適した条件が整い、ダニアレルゲンをはじめとした室内空間アレルゲン量の増加が問題となっている。
【0003】
アレルギー性疾患の予防及び治療には、斯かるアレルゲンを除去することが合理的な手段であり、これまでにも空気清浄機や高機密性布団カバーにより人とアレルゲンとの接触を妨げる試みがなされてきたが、その効果は充分とは言えないものであった。
また、殺ダニ剤によりダニ数を低減化する試みも行われてきたが、殺ダニ剤自身が人体に悪影響を与えたり、ダニ自体を殺しても残された糞やその死骸にはアレルゲン性が残り、アレルゲン量低減の根本的な解決法とは言えない。
忌避剤によりダニ数を低減化する試みも行われてきたが、効果の持続性に問題があり、ダニ数は時間とともに回復したり、ダニ自体が減少しても残された糞やその死骸にはアレルゲン性が残り、アレルゲン量低減の根本的な解決法とは言えない。
【0004】
更に、茶抽出物等の天然のエキスやタンニン酸等でアレルゲンを化学的に不活性化する試みもなされているが、経時変化による対象物の着色の問題や多量に使用した際の安全性に問題が残されており、商品に用いるのが困難である。
【0005】
本発明は、人体に悪影響が無く、且つ着色等の問題もないアレルゲン低減化剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、環境中のアレルゲンを安定的に不活化でき、且つ安全性の高い物質を探索した結果、特定の多糖誘導体が、アレルゲンに対してアレルギー反応惹起能力を減弱させる作用を有し、アレルゲン低減化剤として有用であることを見出した。
【0007】
すなわち本発明は、セルロースエーテル又はスターチエーテルを主鎖とする多糖誘導体であって、そのヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、下記一般式(1):
−E1−(OA)n−E2−R (1)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6のアルキレン基を示し、nは0〜50の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6のアルキレン基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基又はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基若しくはその塩を示す。〕
で表される基で置換された多糖誘導体を有効成分とするアレルゲン低減化剤を提供するものである。
【0008】
また本発明は、当該アレルゲン低減化剤を含んでなるマスクを提供するものである。
【0009】
更に本発明は、当該アレルゲン低減化剤を含んでなるマスク用シートを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の多糖誘導体は、水溶性に優れ、高温時に粘度が増大するというレオロジー特性を有すると共に優れた乳化作用をもち、粘稠浴用剤、マッサージ化粧料、シャワー剤、スキンケア剤等、種々のトイレタリー製品の増粘剤及び安定化剤として使用できるものであるが(WO00/73351号公報)、アレルゲンに対してアレルギー反応惹起能力を減弱させる作用を有することはこれまでに全く知られていない。
【0011】
本発明でいう多糖誘導体は、セルロースエーテル又はスターチエーテルを主鎖とするものであるが、当該セルロースエーテル又はスターチエーテルとしては、セルロース又はスターチにおける水酸基の水素原子の一部をアルキル基及び/又はヒドロキシアルキル基で置換したアルキルエーテルが好ましい。
セルロースエーテルの好適な例としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられ、特にヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が好ましい。
【0012】
スターチエーテルの好適な例としては、メチルスターチ、エチルスターチ、ヒドロキシエチルスターチ、ヒドロキシメチルヒドロキシエチルスターチ、ヒドロキシプロピルスターチ等が挙げられ、ヒドロキシエチルスターチ、ヒドロキシプロピルスターチが好ましい。
【0013】
上記セルロースエーテル又はスターチエーテルにおいては、ヒドロキシアルキル基のヒドロキシ基に更にアルキル基又はヒドロキシアルキル基が置換して、例えばポリオキシエチレン鎖等を形成することも可能である。
従って、本発明のセルロースエーテル又はスターチエーテルにおけるアルキル基又はヒドロキシアルキル基の置換度は、構成単糖残基当たり3.0を超える置換度も可能であり、0.01〜3.5、更に0.1〜3、更に1〜3が好ましく、特に1.5〜2が好ましい。また、その重量平均分子量は、1万〜200万、5万〜150万、特に10万〜60万の範囲が好ましい。
【0014】
本発明の多糖誘導体は、上記のセルロースエーテル又はスターチエーテルのヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次式(1):−E1−(OA)n−E2−Rで表される基で置換されたものであり、その置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.0、更に0.0005〜0.5、更に0.001〜0.1の範囲が好ましく、特に0.001〜0.05が好ましい。
【0015】
ヒドロキシエチルセルロースを主鎖とする場合の本発明多糖誘導体の部分構造の一例を示せば以下のとおりである。
【0016】
【化1】
Figure 0003893116
【0017】
式(1)中、E1で示されるヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6のアルキレン基としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、特に炭素数2又は3の直鎖のアルキレン基が好ましい。具体的には、例えばエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシメチルエチレン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレン基、1−メチル−2−オキソエチレン基等が好ましく、特に2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシメチルエチレン基が好ましい。
【0018】
式(1)中、Aで示される同一又は異なって炭素数1〜6のアルキレン基としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、特に炭素数2又は3の直鎖のアルキレン基が好ましい。具体的には、例えばエチレン基、プロピレン基及びトリメチレン基等が好ましく、特にエチレン基が好ましい。
【0019】
nで表される(−OA−)の重合度は、0〜50であるが、アレルゲン低減化効果の点から0〜40、更に0〜30、更に0〜20、更に10〜20が好ましく、特に10〜15が好ましい。n個のAは同一でも異なってもよい。ここでnは平均付加モル数の意味である。
【0020】
式(1)中、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)であるが、エーテル結合が好ましい。
【0021】
式(1)中、Rで示されるヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、炭素数5〜25、更に6〜20のものが好ましく、特に炭素数6〜20の直鎖アルキル基が好ましい。具体的には、例えばオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基等が好ましく、特にドデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基が好ましい。
【0022】
Rで示されるヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基としては、例えば2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、中でも3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホエチル基が好ましい。
当該スルホアルキル基は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン類、アンモニウム等の有機カチオン等との塩となっていてもよい。
また、スルホアルキル基の置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
【0023】
本発明の多糖誘導体は、国際公開第00/73351号パンフレット記載の方法に準じて製造すればよく、例えばセルロースエーテル又はスターチエーテルを、下記一般式(2)
3−(OA)n−E2−R (2)
〔式中、E3は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6のハロゲン化アルキル基、又はカルボキシ基若しくは炭素数2〜6のカルボキシアルキル基若しくはそれらの誘導体を示し、n、A、E2及びRは前記と同じ意味を示す。〕
で表されるポリオキシアルキレン化剤と反応させ、所望により更にスルホン化剤(ビニルスルホン酸、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のハロアルカンスルホン酸、炭素数2〜6のエポキシ基を有するスルホン酸及びそれらの塩)と反応させることにより製造できる。
【0024】
斯かる多糖誘導体は、後記実施例に示すように、ダニアレルゲンに対してその抗原性を減弱又は消失させる作用を有する。従って、本発明の多糖誘導体は、各種アレルゲンに対してアレルギー反応惹起能力を減弱又は消失させ、アレルゲン低減化剤として有用である。
【0025】
ここで、アレルゲンとは、人及び動物が接触することにより喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎等のアレルギー反応を惹起するものを意味するが、本発明においては、例えばスギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤ等の植物の花粉由来の植物アレルゲン、イヌ、ネコ等の動物の表皮や毛、寄生虫、ゴキブリ、蛾等の昆虫、ヒョウダニ類、コナダニ類、ササラダニ類等のダニ類等の動物由来の動物アレルゲンの他、カビ類や細菌類、ハウスダスト(砂塵、繊維状粒子、ダニの糞等の室内塵)等を特に例示することができる。
【0026】
また、アレルゲン低減化とは、アレルゲン自体が持つアレルギー反応の惹起能力を低減又は無害化することをいい、動物性アレルゲンについては特に忌避剤とは明確に異なる。具体的には、例えばELISAによるアレルゲン測定法で、ダニエキス(ダニ抽出タンパク質)に対して10倍(重量比)の剤で処理した条件下で、蒸留水処理をコントロールとするDerfl(ダニ由来のアレルゲンタンパク質)量(コントロール比)が0.8以下、より好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.6以下である場合に、アレルゲン低減化効果を有するとすることができる。尚、アレルゲンを「包み込む」、「ブロックする」、「活性を抑える」、「非アレルゲン化する」の表現は、本発明のアレルゲン低減化と同義である。
本発明の多糖誘導体によるアレルゲン低減化効果は、ダニアレルゲン、ハウスダスト、スギ花粉アレルゲン、ネコなどのペットアレルゲンに対して特に有効である。
【0027】
本発明のアレルゲン低減化剤は、必要に応じて乳化剤、固着剤、分散剤、湿潤剤、安定剤、噴射剤等を適宜添加することにより、油剤、乳剤、水和剤、噴霧剤、エアゾール剤、燻煙剤、塗布剤、洗浄剤、粉剤及び粒剤の形態として製剤化することができる。具体的には、住居用洗浄剤、住居用仕上げ剤、エアコンフィルター用洗浄剤、住居用消臭剤、芳香剤、住居用漂白剤、衣料用洗剤、柔軟剤、のり剤、衣料用消臭剤、衣料用漂白剤、掃除用紙製品、台所用洗剤、台所用漂白剤、マスク用噴霧剤等が挙げられ、これらを床面、畳、カーペット、布団、絨毯、畳、壁、ベット、ソファー、枕又は押し入れ等に散布、噴霧、塗布又は蒸散したり、衣類、カーテンを洗浄したり、空気浄化装置中のフィルターや、布団カバー、シーツや枕等の布地、ガーゼや不織布等のマスク素材を処理することにより、その効果を発揮させることができる。
【0028】
上記の製剤には、本発明の多糖誘導体に加えて、ダニ、蛾、ゴキブリ等の虫体に対する忌避剤、殺虫剤等を配合するとより効果的であり、斯かる薬剤としては、ダニ、蛾、ゴキブリ等に対する殺虫剤、忌避剤、共力剤、殺菌剤、防黴剤、活性剤、消臭剤及び芳香剤等が挙げられる。
【0029】
例えば、殺ダニ剤としては、d−フェノトリン(3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート)、ペルメトリン(3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−2,2−ジメチル−3−(2’,2’−ジクロロビニル)−シクロプロパンカルボキシレート)、レスメトリン((5−ベンジル−3−フリル)メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート)、アレスリン(dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート)、フタルスリン((N−3,4,5,6,−テトラヒドロ−フタルイミド)メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート)、エムペントリン(1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート)、d,dT80−プラレトリン(d−2−メチル−4−オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル d−シス/トランス−クリサンテマート)等の合成ピレスロイドやその誘導体が、また、ヒノキチオール、ベンジルベンゾエイト、ジャスモン酸誘導体などの天然精油成分由来の抗ダニ物質が挙げられる。
【0030】
ダニ忌避剤としては、例えばジエチルアシド、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、MGKリペレント 326、ダブトレックス、2−エチル1,3-ヘキサンジオール等が使用できる。
【0031】
殺ダニ剤の共力剤及び/又は殺ダニ剤としては、例えばピペロニルブトキサイド、オクタクロロジプロピルエーテル、N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ〔2,2,2〕オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(2−エチニル)−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等が使用できる。
【0032】
屋内塵性ダニ類の餌となり、それ自体の抗原性もありえるカビ或いは細菌の増殖を抑制する殺菌剤、防黴剤としては、チアベンダゾール、トリクロサン、クロルヘキシジン、ジンクピリチオン、クロルキシレノール、デンシル、塩化ベンザルコニウム、ジクロフルアニド、安息香酸ナトリウム、p−オキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール、エタノールおよび、キトサン、カテキン、チモール、ヒノキチオール、孟宗竹エキス、カラシ精油、ワサビ精油等の天然由来成分が挙げられる。
【0033】
上記製剤には、本発明の多糖誘導体と既知の抗アレルゲン物質として知られる、タンニン酸や、茶抽出物、ハイドロキシアパタイト、エピカテキン、エピガロカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、没食子酸(特開平6−279273号公報)やアレルゲン捕捉物質であるスメクタイト等の粘土鉱物、アレルゲン除去剤として知られるヒドロキシ安息香酸化合物(特開平11−292714号公報)等とを組み合せて配合することができる。
【0034】
本発明のアレルゲン低減化剤をガーゼや不織布等のマスクやマスク用シートに噴霧又は含浸させることにより、アレルギー防止効果を有するマスク等を作製することができる。噴霧用又は含浸用の調製液は、水−アルコール系の混液が好ましく、アルコールとしてはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,3−ブチレングリコールが好ましい。
【0035】
マスクを構成する素材シート(マスク用シート)としては、ガーゼ等の織布、不織布、紙(パルプ紙、レーヨン繊維紙)のように通気性を有するものであればいずれも使用でき、好ましくはサーマルボンド不織布、スパンレース不織布、ケミカルボンド不織布等の乾式不織布やスパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の湿式不織布等の不織布が挙げられる。不織布の構成繊維としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維等の熱可塑性繊維又はそれらの複合化繊維若しくは分割繊維、アセテート等の半合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、又は綿(コットン)、パルプ等の天然繊維の何れでもよく、それらの混綿でもよく、製造法に合わせて適宜使用することができる。
【0036】
斯かるマスク用シートは、耳かけ部を装着したり、シート素材自体に耳かけ孔を形成することによりマスクとして用いてもよく、またガーゼ等の織布からなる従来のマスクと口の間(マスクの表面、マスク内部、口当て部分)に挿入する補助シートとして使用することでもよい。
【0037】
この場合におけるアレルゲン低減化剤中の多糖誘導体の配合量は、0.001〜30重量%、特に0.01〜5重量%が好ましく、アレルゲン低減化剤のシートへの含浸量は、シートの重量に対して0.01〜60倍量、特に0.1〜10倍量が好ましい。
【0038】
通常の花粉症用マスクは、マスクに捕捉された花粉やダニ等のアレルゲンが使用中にマスクを離れて取り込まれた場合にはアレルギー症の症状を引き起こす可能性があるが、本発明のマスクやマスク用シートは、アレルゲンがマスクに捕捉された時点で、アレルゲンが無害化され、再度マスクから離れてもアレルギー症を引き起こしにくいという利点を有する。
【0039】
また、本発明のアレルゲン低減化剤は、化粧料のような皮膚外用剤として直接皮膚に適用することもでき、例えば、油中水型又は水中油型の乳化化粧料、クリーム、ジェル、化粧乳液、化粧水、油性化粧料、洗顔料、ファンデーション、パック、パップ剤、スプレー、ミスト、口紅、ヘアトニック、整髪剤、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナー等の皮膚洗浄剤等とすることができる。
【0040】
当該化粧料には、更に化粧料成分として一般に使用されている油分、セラミド類、擬セラミド類、ステロール類、保湿剤、抗酸化剤、一重項酵素消去剤、粉末成分、色剤、紫外線吸収剤、美白剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素類、香料、植物エキス、各種皮膚栄養剤等を任意に組合わせて配合することができる。
【0041】
上記製剤中の本発明多糖誘導体の配合量は、その剤型、処理方法及び処理場所等に応じて適宜決定することができるが、全組成物中に多糖誘導体を合計で、0.001〜20重量%、更に0.01〜10重量%、となるように配合するのが好ましく、原液使用する場合においては、0.01〜2重量%が好ましく、希釈使用する場合においては、原液中に0.1〜10重量%、使用時には10倍〜1万倍くらいに稀釈することが好ましい。
また、化粧料のような皮膚外用剤として用いる場合には、特に0.001〜20重量%、更に0.01〜10重量%となるように配合するのが好ましい。
【0042】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0043】
製造例1
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式:
【0044】
【化2】
Figure 0003893116
【0045】
で表されるポリオキシアルキレン化剤12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(化合物1)72.0gを得た。
得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.004であった。
【0046】
製造例2
製造例1及び国際公開第00/73351号パンフレット記載の方法に準じ、表1に示す化合物2〜16を得た。
【0047】
製造例3
(1)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mLのガラス製セパラブル反応容器に、重量平均分子量約150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC-QP100M、ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.5gを加えてスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。これにステアリルグリシジルエーテル2.52gを加え、80℃で8時間反応させて疎水化を行った。疎水化反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物を50℃のイソプロピルアルコール500gで2回、次いでアセトン500gで2回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、疎水化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体72.8gを得た。
【0048】
(2)攪拌機、温度計及び冷却管を備えた500mLのガラス製セパラブル反応容器に、(1)で得られた疎水化ヒドロキシエチルセルロース誘導体20.0g、70%イソプロピルアルコール200g及び48%水酸化ナトリウム水溶液1.37gを仕込んでスラリー液を調製し、窒素気流下室温で30分間攪拌した。反応液に3−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸ナトリウム28g及び48%水酸化ナトリウム水溶液11.9gを加え、50℃で3時間スルホン化を行った。反応終了後、反応液を塩酸で中和し生成物をろ別した。生成物を70%イソプロピルアルコール340gで1回、次いでイソプロピルアルコール120gで2回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基と3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基で置換されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(化合物17)18.3gを得た。
【0049】
得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体の3−ステアリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基の置換度は0.003、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基の置換度は0.210であった。
【0050】
製造例4
製造例3の方法に準じて表1に示す化合物18を得た。
【0051】
製造例5
重量平均分子量約80万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC-QP15000H、ユニオンカーバイド社製)80g、イソプロピルアルコール640g及びp−トルエンスルホン酸2.0gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
【0052】
【化3】
Figure 0003893116
【0053】
で表される化合物15gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を48%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物を80%イソプロピルアルコール500gで2回、イソプロピルアルコール500gで2回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ヒドロキシエチルセルロース誘導体(化合物19)73.4gを得た。
得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.010であった。
【0054】
製造例6
(1)ばれいしょでんぷん(片山化学社製)80g、50%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.5gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
【0055】
【化4】
Figure 0003893116
【0056】
で表される化合物19.0gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物を50%のイソプロピルアルコール500gで2回、次いでアセトン500gで2回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたでんぷん誘導体69.4gを得た。
得られたでんぷん誘導体のポリオキシアルキレン量を含む置換基の置換度は0.005であった。
(2)(1)で得られたポリオキシアルキレン化でんぷん35.5g、70%イソプロピルアルコール350g及び48%水酸化ナトリウム水溶液2.4gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。反応液にモノクロロ酢酸ナトリウム25.1g及び48%水酸化ナトリウム水溶液18.0gを加え、50℃で5時間カルボキシメチル化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し生成物をろ別した。生成物を70%イソプロピルアルコール400gで3回、イソプロピルアルコール300gで2回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化及びカルボキシメチル化されたでんぷん誘導体(化合物20)33.8gを得た。得られたでんぷん誘導体のカルボキシメチル化度は0.48であった。
【0057】
【表1】
Figure 0003893116
【0058】
実施例1
(1)本発明の多糖誘導体は、1%溶液となるよう、蒸留水で調製した。室内環境アレルゲンとして、ヒョウヒダニアレルゲンであるDerf2量をマウスモノクローナル抗体によるサンドイッチELISA法により、アサヒビール社製のDerf2抗体、標識抗体を用いて測定した。
アレルゲン低減化効果は、蒸留水で同様の処理をしたときのDerf2量を1としてコントロールに対する比で表した。
【0059】
(2)トリイスクラッチエキス「ダニ」(鳥居製薬社製)を透析チューブに入れ、10%PBS溶液で一晩透析し(4℃)、エキス中に含まれるグリセロールを除去した。本透析ダニエキスの濃度が、0.5mg/mLとなるようにPBSで調製した。このダニエキス50μLと蒸留水で調製した1%サンプル溶液50μLを1.5mLのシリコナイズトマイクロチューブに入れ、vortexで撹拌後、室温で2時間静置した。コントロールとして、サンプルの代わりに同量の蒸留水を用いた。ポジコンとして、同量の1%タンニン酸を用いた。次に、11.25%BSA(PBSに溶解)400μLを各チューブに加えて反応を停止させ、15,000rpm、室温で10分間遠心分離し、上清をELISAに供した。上記反応液中のDerf2量をアサヒビール社製抗Derf2モノクローナル抗体(15E11)、HRP標識抗Derf2モノクローナル抗体(13A4)、検量線作成用Derf2抗原としてDerf2を用いて、添付のプロトコールに従い測定した。
蒸留水を用いたときのDerf2量を1として各サンプルで処理したDerf2量の比を求めた。結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
Figure 0003893116
【0061】
以上より本発明の化合物は、高いアレルゲン低減化効果を有していた。
【0062】
実施例2
酵素標識抗IgE抗体を用いて検出する試薬である抗原特異的IgE抗体検出試薬クイーデルアレルギースクリーン(Xenith Biomed社製)を用いて、ディップスティック上に固相されたアレルゲン(ハウスダスト、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、ネコ上皮、スギ、ブタクサなど)とアレルギー患者IgE抗体との反応性を以下のように測定した。
湿潤箱内に上記アレルゲンスティックをパッドが上になるように置き、パッド上に1%に調製した本発明品100μL/stickを含浸させ室温で2時間静置させる。洗瓶に入れた生理食塩水で各々のパッドを均一に30秒間洗浄したのち、アレルギー患者血清50μL/stickをパッド上に静かに滴下し均一に広げる。湿潤箱に蓋をして18時間室温で静置する。反応終了後、洗瓶に入れた生理食塩水で各々のパッドを均一に20秒間洗浄する。
酵素標識抗IgE抗体を約1mL試験管に分注し、洗浄したアレルゲンスティックの余分な水分を振り切り、試験管にパッドを下方にして入れ、室温で30分間反応させる。反応終了後、水道水で各々パッドを均一に2分間洗浄する。この時、パッドについた赤色が消えることを確認する。基質液を約1mL試験管に分注し、洗浄したアレルゲンスティックの余分な水分を振り切り、試験管にパッドを下方にして入れ、室温で30分間反応させる。反応終了後、パッドの面を裏側にして、パッドに含んだ水分をペーパータオルで押さえるようにして吸い取り、反応を停止させる。次に画像解析装置で青色発色強度を測定し、蒸留水で処理したときのアレルギー患者IgEによる発色強度をコントロールとして、本発明品による反応性の低減性を次式により計算した。結果を表3及び表4に示す。
アレルゲン低減化効果(%)=
100−(本発明品処理した際のIgE反応強度−陰性コントロールの反応強度)/(蒸留水処理したコントロールIgE反応強度−陰性コントロールの反応強度)×100
【0063】
【表3】
Figure 0003893116
【0064】
【表4】
Figure 0003893116
【0065】
以上より本発明化合物は高いアレルゲン低減効果を有していた。
【0066】
実施例3 花粉症用マスクの作製
ガーゼや不織布等の市販マスクの素材に、素材質量に対して3倍量程度の本発明化合物(化合物1、化合物3、化合物4、化合物14又は化合物21)を含む下記調製液1を含浸させ、乾燥又は半乾燥することにより花粉症用マスクを作製することができる。これを用いることにより良好に花粉を捕捉、無害化し得る。
【0067】
【表5】
Figure 0003893116
【0068】
実施例4 花粉症用マスク用シートの作製
不織布からなるマスク用シートに、シート質量に対して3倍量程度の上記調製液1を含浸させ、乾燥又は半乾燥することにより花粉症用マスク用シートを作製することができる。本シートをマスクの間に挟んだり、口当て用に使うことにより良好に花粉を捕捉、無害化し得る。
【0069】
実施例5 マスク用噴霧剤
本発明化合物(化合物1、化合物3、化合物4、化合物14又は化合物21)を含む下記調製液2を調製し、マスク用噴霧剤とする。当該噴霧剤を市販マスク表面に噴霧し、乾燥後に使用することで、上記花粉用マスク、花粉用マスク用シートと同様な効果を期待することができる。
【0070】
【表6】
Figure 0003893116
【0071】
実施例6 化粧料
本発明化合物(化合物1、化合物3、化合物4、化合物14、化合物17、化合物18又は化合物21)を含む下記(1)及び(2)に示す処方の化粧料を常法に従って調製し、これらの化粧料を皮膚に適用することにより、アトピー性皮膚炎の原因となるダニアレルゲン等を、皮膚上で無害化でき、皮膚炎の発症を予防・改善できる。
【0072】
【表7】
Figure 0003893116
【0073】
【表8】
Figure 0003893116
【0074】
【発明の効果】
本発明のアレルゲン低減化剤を用いれば、人体に悪影響が無く且つ着色等の問題を引き起こすことなく、環境中に存在するハウスダスト等のアレルゲンを低減化することができる。

Claims (8)

  1. セルロースエーテル又はスターチエーテルを主鎖とする多糖誘導体であって、そのヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、下記一般式(1):
    −E1−(OA)n−E2−R (1)
    〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6のアルキレン基を示し、nは0〜50の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6のアルキレン基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基又はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基若しくはその塩を示す。〕
    で表される基で置換された多糖誘導体を有効成分とするアレルゲン低減化剤。
  2. アレルゲンが、植物アレルゲン、動物アレルゲン、カビ類、細菌類及びハウスダストから選ばれる請求項1記載のアレルゲン低減化剤。
  3. セルロースエーテル又はスターチエーテルが、ヒドロキシエチルセルロースである請求項1又は2記載のアレルゲン低減化剤。
  4. ダニ又は花粉アレルゲンを無害化するものである請求項1〜3のいずれか1項記載のアレルゲン低減化剤。
  5. ダニ又は花粉アレルゲンをブロックするものである請求項1〜3のいずれか1項記載のアレルゲン低減化剤。
  6. マスク用噴霧剤である請求項1〜5のいずれか1項記載のアレルゲン低減化剤。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項記載のアレルゲン低減化剤を含んでなるマスク。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項記載のアレルゲン低減化剤を含んでなるマスク用シート。
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