JP3892950B2 - キャップ端子付電解コンデンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻回または積層してなるコンデンサ素子の両端に金属キャップを被冠させ、絶縁樹脂テープを巻回し封止したアルミニウム電解コンデンサに関するものであり、組立を容易にするとともに基板実装に対応できるアルミニウム電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】
電解コンデンサは、アルミニウム箔からなる陽極箔と陰極箔をセパレータ紙を介して巻回したコンデンサ素子に電解液を含浸し、該コンデンサ素子の陽極箔に固着した外部引き出し端子と、陰極箔に固着した外部引き出し端子とを各々、図3、4に示すように、封口体の端子挿通孔から同じ方向に導出させ、該コンデンサ素子およびゴム封口体を金属ケースに収納し、カーリング加工により、上記金属ケースの開口部周縁部を封口体周縁部に食い込ませるとともに、金属ケースを封口体の側面方向に横締めして、コンデンサの封止を行って作製されていた。
【0003】
ところが、上記の構成においては複雑なカーリング加工設備を必要とするため、運転、保守等に多大な工数を要するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらの問題を解決するため、特開昭56−36122号公報においては、図6〜8において、「巻線型コンデンサ部分、口が開いた2個の金属缶および自己ロック式テーパ付の絶縁性ブッシングより成り、該巻線型コンデンサ部分が缶とブッシング内に収納され、該缶の開いた口が、重なり合わない配置で該ブッシングに接合され、該コンデンサ部分の一つの電極が該缶の一つに電気的に接続し、該コンデンサ部分の他の一つの電極が該缶の他方に接続されている、密封コンデンサ」
が提案されている。
ところが、上記発明においては、2個の金属缶が重なり合わない配置で、該ブッシングに接合すると、2個の金属缶のブッシングとの嵌合が十分ではなく、機密性を十分保持できるとはいえなかった。
さらに、上記発明においては、コンデンサの断面形状が円形であるため、横転し易く、基板実装する際、安定性に欠けるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するもので、巻回または積層してなるコンデンサ素子1を偏平形状に形成し、該コンデンサ素子の両端に導出する電極部に各々、断面が偏平形状でかつ段差を有する金属キャップ3、3を被冠し、かつ該電極と金属キャップ3、3とを電気的に接続し、該金属キャップ間を絶縁樹脂テープ4により巻回封止し、少なくとも偏平面をほぼ平面状に構成したことを特徴とするキャップ端子付電解コンデンサである。
【0006】
また、上記の絶縁樹脂テープ4として、エポキシ樹脂テープを用いたことを特徴とするキャップ端子付電解コンデンサである。
【0007】
更に、上記のエポキシ樹脂テープを巻回した後、該テープを加熱、溶融させた後、熱硬化させて封止したことを特徴とするキャップ端子付電解コンデンサである。
【0008】
【発明の実施の形態】
巻回または積層してなるコンデンサ素子の両端に、2個の金属キャップを被冠させ、該金属キャップの間隙部周辺を絶縁樹脂テープ、例えばエポキシ樹脂テープを巻回し、熱硬化させることにより確実に気密封止される。また、封止する際、複雑なカーリング設備を必要としない。
【0009】
さらに、コンデンサの断面形状が偏平型であり、かつ金属キャップの段差部に絶縁テープを巻回することにより、基板実装面をほぼ平坦にしているため、コンデンサ本体を基板実装する際、安定して取り付けることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明による電解コンデンサの一実施例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の電解コンデンサの組立手順を示した模式図である。組立時においては、断面が偏平形状の巻回型コンデンサ素子の両端に、断面が偏平形状でかつ段差を有する2個の金属キャップを被冠し、該コンデンサ素子の両端の電極から導出されるリード端子を各々、2つの金属キャップに電気的に接続するとともに該金属キャップ間を絶縁樹脂テープにて巻回する。絶縁樹脂テープとして、エポキシ樹脂テープを使用し、巻回後、オーブン加熱120℃ 20分間で熱硬化させて金属キャップとの密着を良くし、気密封止を確実にする。
上記の絶縁樹脂テープの巻き始めの段には、段差をなくするため、瞬間接着剤を流し込むか、両面テープを貼り付けておいてもよい。
また、リード端子と金属キャップとの接続は、超音波溶接、半田、電導性接着剤等で行う。
ここで、図2は上記組立手順により組み立てた電解コンデンサの図1のA−A’線による断面図である。
そして、図3は従来の構造による電解コンデンサの外観斜視図であり、図4は図3のB−B’線による断面図である。
【0011】
【発明の効果】
上記構成を有する本発明の電解コンデンサにおいては、断面が偏平形状の巻回または積層してなるコンデンサ素子の両端に、2個の断面が偏平形状でかつ段差を有する金属キャップを被冠させ、該金属キャップの間隙部周辺に絶縁樹脂テープ、例えばエポキシ樹脂テープを巻回し、熱硬化させることにより、確実に気密封止することができる。
また、封止する際、複雑なカーリング設備を必要としない。
さらに、コンデンサの断面形状が偏平形であり、基板実装面をほぼ平坦にしているため、コンデンサ本体を基板実装する際、安定して取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解コンデンサの組立手順を示した模式図である。
【図2】組立手順により組立てた電解コンデンサの図1のA−A’線による断面図である。
【図3】従来の構造による電解コンデンサの外観斜視図である。
【図4】図3のB−B’線による断面図である。
【図5】先行技術に開示されたコンデンサ構成物中に使用される種々の部品である。
【図6】図5のテーパ角度を記入したブッシングである。
【図7】先行技術により組立てられたコンデンサ構成物の断面図である。
【符号の説明】
1 巻回型コンデンサ素子
2 リード端子
3 金属キャップ
4 絶縁樹脂テープ
5 ゴム封口体
6 金属ケース
7 カーリング溝
8 カーリング周縁部
10 コンデンサ
12 端末つまみ
14 端末つまみ
20 ハウジング用缶
22 附属物の位置
24 附属物
26 外部リード線
30 ハウジング用缶
32 附属物の位置
34 附属物
36 外部リード線
40 テーパ付ブッシング(ガスケット)
Claims (3)
- 巻回または積層してなるコンデンサ素子(1)を偏平形状に形成し、該コンデンサ素子の両端に導出する電極部に、各々断面が偏平形状でかつ段差を有する金属キャップ(3、3)を被冠し、かつ該電極と金属キャップ(3、3)とを電気的に接続し、該金属キャップ間を絶縁樹脂テープ(4)により巻回封止し、少なくとも偏平面をほぼ平面状に構成したことを特徴とするキャップ端子付電解コンデンサ。
- 上記請求項1に記載の絶縁樹脂テープ(4)としてエポキシ樹脂テープを用いたことを特徴とするキャップ端子付電解コンデンサ。
- 上記請求項2に記載のエポキシ樹脂テープ(4)を巻回した後、該テープを加熱、溶融させた後、熱硬化させて封止したことを特徴とするキャップ端子付電解コンデンサ。
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JP22666197A JP3892950B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | キャップ端子付電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22666197A JP3892950B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | キャップ端子付電解コンデンサ |
Publications (2)
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JPH1167595A JPH1167595A (ja) | 1999-03-09 |
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JP22666197A Expired - Fee Related JP3892950B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | キャップ端子付電解コンデンサ |
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JP (1) | JP3892950B2 (ja) |
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1997
- 1997-08-22 JP JP22666197A patent/JP3892950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1167595A (ja) | 1999-03-09 |
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