JP3892552B2 - 配線用ジョイントボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、吊りボルトに取り付けられる配線用ジョイントボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の配線用ジョイントボックスとして、例えば、実公平3−53541号に示される電線接続箱21があった。この電線接続箱21は、図6および図7に示すように、基台22と、電線23の結線部23aを収容するカバー24とから構成されていた。そして、基台22は、吊りボルト25を挟持する取付部26と、電線23を掛止するようにして保持する電線保持部27とからなっていた。さらに、取付部26は、一対のクランプ部材26a、26aに分割されてなり、それらクランプ部材26a、26aは、吊りボルト25を挟持するようネジ止めされて、その吊りボルト25に取り付けられた。一方、カバー24は、上部が閉じ、下部が開口した円筒形に形成されており、基台22に形成された溝22a、22aに上方から嵌合するようにして、その基台22に取り付けられた。こうして、カバー24は、基台22の電線保持部27に保持された電線23の結線部23aを被うようにして、その結線部23aを収容した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる従来の電線接続箱21にあっては、吊りボルト25への取付作業と電線23の結線部23aの収容作業とは、別々に行わなければならず、特に、二重天井内のように、狭く、暗い場所での施工は、困難であった。また、吊りボルト25へ取り付けるための取付部26を備えた基台22と、電線23の結線部23aを収容するカバー24とが別体に形成されて、それらが結線部23aの収容作業前においては分離しているので、それらの取り扱いや保管が面倒であった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、吊りボルトへの取付作業と電線の結線部の収容作業とを同時に行うことができ、しかも取り扱いや保管の容易な配線用ジョイントボックスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る配線用ジョイントボックスは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明は、吊りボルトを挟持するようにしてその吊りボルトに取り付けられる取付部と、電線の結線部を収容するとともに前記電線が挿通する挿通部およびその挿通部から前記結線部が抜け出さないよう保持する抜け止め手段を備える収容部と、からなる。そして、前記取付部は、前記吊りボルトを挟持するように、前記吊りボルトの径方向の一方側の周面に当接する第1の取付分割体と、前記吊りボルトの径方向の他方側の周面に当接する第2の取付分割体とに分割されて、前記第1の取付分割体と前記第2の取付分割体とを閉じることで、前記吊りボルトに取り付けられ、かつ、前記収容部は、その収容部内の収容空間の一方側を被うとともに前記挿通部の一方側を形成する第1の収容分割体と、前記収容空間の他方側を被うとともに前記挿通部の他方側を形成する第2の収容分割体とに分割されて、前記第1の収容分割体と前記第2の収容分割体とを閉じることで、前記収容空間内に前記結線部を収容する。そして、前記第1の取付分割体と前記第1の収容分割体とは、それらの左右方向の一端がつながっていて第1のボックス分割体を構成し、同様に、前記第2の取付分割体と前記第2の収容分割体とは、それらの左右方向の一端がつながっていて第2のボックス分割体を構成する。さらに、配線用ジョイントボックスは、前記第1のボックス分割体と前記第2のボックス分割体とを、前記第1の取付分割体と前記第2の取付分割体とのそれぞれの左右方向の他端で、互いに開閉自在となるように回動可能に連結する連結手段と、前記第1のボックス分割体と前記第2のボックス分割体とを互いに閉じた状態に保持する保持手段と、を備える。
【0006】
こうして、連結手段により、第1のボックス分割体と第2のボックス分割体とが、互いに開閉自在となるように回動可能に連結される。すなわち、連結手段により、第1の取付分割体と第2の取付分割体とが、互いに開閉自在、つまり、取付部が開閉自在となり、かつ、第1の収容分割体と第2の収容分割体とが、互いに開閉自在、つまり収容部が開閉自在となる。また、保持手段により、第1のボックス分割体と第2のボックス分割体とが、互いに閉じた状態に保持される。すなわち、保持手段により、第1の取付分割体と第2の取付分割体とが、互いに閉じた状態に保持、つまり、取付部が閉じた状態に保持され、かつ、第1の収容分割体と第2の収容分割体とが、互いに閉じた状態に保持、つまり、収容部が閉じた状態に保持される。このとき、取付部は、その第1の取付分割体と第2の取付分割体とが吊りボルトを挟持して、その吊りボルトに取り付けられる。そして、収容部は、その第1の収容分割体と第2の収容分割体とが、電線の結線部を収容する収容空間の一方側と他方側とをそれぞれ被うようにして、その結線部を収容する。さらに、第1の収容分割体と第2の収容分割体とが、電線が挿通する挿通部の一方側と他方側とをそれぞれ形成しており、その挿通部の一方側と他方側とで、電線を挟み通すこととなる。
【0007】
そして、抜け止め手段により、電線の結線部は、挿通部から抜け出すことなく収容空間に保持される。
【0008】
また、請求項2に記載の発明のように、前記抜け止め手段は、前記挿通部の近傍において前記電線を結束保持するバンド部材からなってもよい。こうして、収容部に備わるバンド部材が、挿通部の近傍において電線を結束保持することで、電線の結線部は、挿通部から抜け出すことなく収容空間に保持される。
【0009】
また、請求項3に記載の発明のように、前記抜け止め手段は、前記第1の収容分割体本体および前記第2の収容分割体本体からそれぞれ内側に向かって突出し、先端部分が、前記挿通部を形成するとともに前記電線を挟持する抜け止め片からなってもよい。こうして、内側に向かって突出する抜け止め片が、電線を挟持することで、電線の結線部は、挿通部から抜け出すことなく収容空間に保持される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る配線用ジョイントボックスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1ないし図4は、本発明に係る配線用ジョイントボックスの第一の実施の形態を示す。この配線用ジョイントボックス1は、例えば、二重天井内に吊設された吊りボルト2に取り付けられて、電線3の結線部3aを収容するものであり、例えば、難燃ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料により成形されている。4は、吊りボルト2を挟持するようにしてその吊りボルト2に取り付けられる取付部、そして、5は、吊りボルト2の側方にて電線3の結線部3aを収容するとともに電線3が挿通する挿通部としての開口部5aを備える収容部である。
【0012】
取付部4は、吊りボルト2を挟持するように、吊りボルト2の周面を被う円筒形状が縦方向に二分するように分割された、第1の取付分割体4aと第2の取付分割体4bとで構成されている。すなわち、第1の取付分割体4aは、半円筒形状で、その内側が吊りボルト2の径方向の一方側の周面に当接し、第2の取付分割体4bは、同じく半円筒形状で、その内側が吊りボルト2の径方向の他方側の周面に当接することとなる。
【0013】
収容部5は、下面に前記開口部5aが矩形形状に形成された縦長略直方体の箱型形状が、縦方向に二分するように分割された、第1の収容分割体5bと第2の収容分割体5cとで構成されている。すなわち、第1の収容分割体5bは、横断面略コの字形状で、収容部5内の収容空間5dの一方側を被うとともに開口部5aの一方側を形成し、第2の収容分割体5cは、同じく横断面略コの字形状で、前記収容空間5dの他方側を被うとともに開口部5aの他方側を形成することとなる。さらに、第1の収容分割体5bと第2の収容分割体5cとの合わさる部分は、それぞれ、開口部5aを除く全周が側方外側に向かって突出するように形成されたつば部5e、5fとなっている。また、第1の収容分割体5bには、その内面に沿うようにつば部5eから突出する、嵌合部5gが形成されており、その嵌合部5gは、第2の収容分割体5cの内面に形成された段部5hと嵌合するようになっている。また、第1の収容分割体5bの横断面略コの字形状の内側底面部分には、円形形状をした段部5i、5iおよび薄肉部5j、5jが、同心状に形成されており、これらは、この配線用ジョイントボックス1を、吊りボルト2に取り付けるのではなく、建築物の壁面等にねじ止めする場合に利用される他の取付部5k、5kとなっている。つまり、第1の収容分割体5bの内側から、薄肉部5j、5jを突き破るようにしてネジが挿入されて、そのネジが建築物の壁面等にねじ込まれる。その際、段部5i、5iは、ネジ頭の座面となる。
【0014】
そして、第1の取付分割体4aと第1の収容分割体5bとは、それらの左右方向の一端がつながっていて第1のボックス分割体1aを構成しており、同様に、第2の取付分割体4bと第2の収容分割体5cとは、それらの左右方向の一端がつながっていて第2のボックス分割体1bを構成している。さらに、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとは、それらの第1の取付分割体4aと第2の取付分割体4bとのそれぞれの左右方向の他端が、連結手段としてのヒンジ部1cにより連結されている。このヒンジ部1cは、第1のボックス分割体1aや第2のボックス分割体1bとともに一体に樹脂成形された薄肉部からなり、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとを互いに開閉自在となるように回動可能に連結するものである。
【0015】
また、第1の収容分割体5bおよび第2の収容分割体5cには、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとを互いに閉じた状態に保持するための、掛止部としての掛止枠1dと被掛止部としての被掛止片1eとからなる保持手段1fが設けられている。掛止枠1dは、第1の収容分割体5bの左右方向の他端側のつば部5eから、スリット状の孔1gを形成するように側方外側に向かって枠状に突出している。被掛止片1eは、第2の収容分割体5cの左右方向の他端側のつば部5fから、前記孔1gに挿入されるように突出し、先端部分に爪1hを備えている。こうして、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとを互いに閉じると同時に、被掛止片1eが、掛止枠1dが形成する孔1gに挿入され、その被掛止片1eの爪1hが掛止枠1dに掛かり止められて、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとは、互いに閉じた状態に保持される。そして、掛止枠1dから被掛止片1eの爪1hを外せば、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとは、互いに開くことが可能となる。
【0016】
さらに、第1の収容分割体5bには、下端側のつば部5eから下方に突出するように延びる第1の突出片5mが形成されており、同様に、第2の収容分割体5cには、第1の突出片5mと対向するよう、下端側のつば部5fからか下方に突出するように延びる第2の突出片5nが形成されている。そして、この第2の突出片5nから、開口部5aの下方部分に向かって延びて、開口部5aの近傍において電線3を結束保持することで、開口部5aから電線3の結線部3aが抜け出さないよう、その結線部3aを収容空間5dに保持する抜け止め手段としてのバンド部材5pが形成されている。このバンド部材5pには、その長手方向に並ぶように多数のリブ5q、5qが形成されており、バンド部材5pは、第1の突出片5mに形成された孔5rおよび第2の突出片5nに形成された係合孔5sを貫通するように挿入されたとき、このリブ5qにより抜け止めされるようになっている。
【0017】
次に、以上の構成からなる配線用ジョイントボックスの作用効果について説明する。ヒンジ部1cにより、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとが、互いに開閉自在となるように回動可能に連結されることで、第1の取付分割体4aと、第2の取付分割体4bとが、互いに開閉自在、つまり、取付部4が開閉自在となり、かつ、第1の収容分割体5bと第2の収容分割体5cとが、互いに開閉自在、つまり収容部5が開閉自在となる。また、保持手段1fにより、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとが、互いに閉じた状態に保持されることで、第1の取付分割体4aと第2の取付分割体4bとが、互いに閉じた状態に保持、つまり、取付部4が閉じた状態に保持され、かつ、第1の収容分割体5bと第2の収容分割体5cとが、互いに閉じた状態に保持、つまり、収容部5が閉じた状態に保持される。このとき、取付部4は、その第1の取付分割体4aと第2の取付分割体4bとが吊りボルト2を挟持して、その吊りボルト2に取り付けられる。そして、収容部5は、その第1の収容分割体5bと第2の収容分割体5cとが、電線3の結線部3aを収容する収容空間5dの一方側と他方側とをそれぞれ被うようにして、つまり、収容空間5dを挟むようにして、その結線部3aを収容する。さらに、第1の収容分割体5bと第2の収容分割体5cとが、電線3が挿通する開口部5aの一方側と他方側とをそれぞれ形成しており、その開口部5aの一方側と他方側とで、結線部3a下方の電線3を挟み通すこととなる。このように、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとを閉じることで、吊りボルト2への取付作業と電線3の結線部3aの収容作業とを同時に行うことができる。
【0018】
また、第1の取付分割体4aと第1の収容分割体5bとは、つながって第1のボックス分割体1aを構成し、第2の取付分割体4bと第2の収容分割体5cとは、つながって第2のボックス分割体1bを構成し、さらに、これら第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとは、ヒンジ部1cにより連結され、こうして、第1の取付分割体4a、第1の収容分割体5b、第2の取付分割体4bおよび第2の収容分割体5cは、一体となっているので、取り扱いや保管が容易である。しかも、第1の取付分割体4a、第1の収容分割体5b、第2の取付分割体4bおよび第2の収容分割体5cは、一体に樹脂成形されており、その製造が容易である。
【0019】
図5は、本発明に係る配線用ジョイントボックスの第二の実施の形態を示す。第二の実施の形態における配線用ジョイントボックス11は、第一の実施の形態における配線用ジョイントボックス1と比較すると、収容部5の形状が円筒であること、抜け止め手段が、バンド部材5pの代わりに、弾性突片状の複数の抜け止め片12、12からなることを除いて、その構造は、ほぼ同様である。抜け止め片12、12は、第1の収容分割体本体13および第2の収容分割体本体14の下端からそれぞれ内側に向かって突出しており、先端部分が、電線が挿通する挿通部としての開口部5aを形成するとともに結線部3a下方の電線3を挟持するようになっている。したがって、収容部5を閉じるだけで、電線3を挟持することができる。さらに、抜け止め片12、12は、放射状に分割されており、それらの先端部分が上下に屈曲可能となっている。よって、電線3のボリュームに応じて、抜け止め片12の先端部分が上下に屈曲し、電線3を挟持することとなる。
【0020】
この第二の実施の形態における配線用ジョイントボックス11は、取付部4が第1の取付分割体4aと第2の取付分割体4bとからなる点、収容部5が第1の収容分割体5bと第2の収容分割体5cとからなる点、第1の取付分割体4aと第1の収容分割体5bとがつながっている点、第2の取付分割体4bと第2の収容分割体5cとがつながっている点、第1の取付分割体4aと第2の取付分割体4bとがヒンジ部1cにより連結されている点等は、第1の実施の形態と同様であり、その作用効果も同様である。
【0021】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、ヒンジ部1cを取付部4に設け、保持手段1fを収容部5に設けなくとも、その逆にヒンジ部1cを収容部5に設け、保持手段1fを取付部4に設けてもよい。また、保持手段1fを構成する掛止部を第2のボックス分割体1bに形成し、被掛止部を第1のボックス分割体1aに形成してもよい。さらに、ヒンジ部1cは、収容部5の上端に設けてもよい。また、開口部5aは、収容部5の下面に設けなくとも、側面または上面に設けてもよい。また、ヒンジ部1cを、第1のボックス分割体1aおよび第2のボックス分割体1bとともに一体に樹脂成形しなくとも、第1のボックス分割体1aと第2のボックス分割体1bとを別体に樹脂成形し、それらを蝶番により連結してもよい。
【0022】
また、第二の実施の形態において、抜け止め片12、12つき、電線が挿通する挿通部としての開口部5aを、先端部分に形成する例について述べたが、それらの先端部分が容易に上下に屈曲するものであれば、開口部5aは、必ずしも必要ではない。すなわち、それらの先端部分が開口部を形成しないように互いに当接し合って閉じていても、外力を加えてそれらの先端部分を撓ませることにより、電線を挿通させる挿通部を容易に形成することができる。したがって、この発明に係る配線用ジョイントボックスにおいて、電線が挿通する挿通部は、必ずしも常に開口している開口部である必要はない。
【0023】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る配線用ジョイントボックスによれば、第1のボックス分割体と第2のボックス分割体とを閉じることで、吊りボルトへの取付作業と電線の結線部の収容作業とを同時に行うことができる。しかも、第1の取付分割体と第1の収容分割体とは、つながって第1のボックス分割体を構成し、第2の取付分割体と第2の収容分割体とは、つながって第2のボックス分割体を構成し、さらに、これら第1のボックス分割体と第2のボックス分割体とは、連結手段により連結され、こうして、第1の取付分割体、第1の収容分割体、第2の取付分割体および第2の収容分割体は、一体となっているので、取り扱いや保管が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第一の実施の形態の、結線部を収容した配線用ジョイントボックスを示す斜視図である。
【図2】 同じく、開いた状態の配線用ジョイントボックスを示す正面図である。
【図3】 同じく、開いた状態の配線用ジョイントボックスを示す底面図である。
【図4】 図2における、A−A線による断面図である。
【図5】 この発明の第二の実施の形態の、結線部を収容した配線用ジョイントボックスを示す斜視図である。
【図6】 従来の、配線用ジョイントボックスを示す分解斜視図である。
【図7】 同じく、結線部を収容した従来の配線用ジョイントボックスを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 配線用ジョイントボックス 1a 第1のボックス分割体
1b 第2のボックス分割体 1c ヒンジ部(連結手段)
1d 掛止枠(掛止部) 1e 被掛止片(被掛止部)
1f 保持手段 2 吊りボルト
3 電線 3a 結線部
4 取付部 4a 第1の取付分割体
4b 第2の取付分割体 5 収容部
5a 開口部(挿通部) 5b 第1の収容分割体
5c 第2の収容分割体 5d 収容空間
5p バンド部材(抜け止め手段) 11 配線用ジョイントボックス
12 抜け止め片(抜け止め手段) 13 第1の収容分割体本体
14 第2の収容分割体本体
Claims (3)
- 吊りボルトを挟持するようにしてその吊りボルトに取り付けられる取付部と、電線の結線部を収容するとともに前記電線が挿通する挿通部およびその挿通部から前記結線部が抜け出さないよう保持する抜け止め手段を備える収容部と、からなる配線用ジョイントボックスであって、
前記取付部は、前記吊りボルトを挟持するように、前記吊りボルトの径方向の一方側の周面に当接する第1の取付分割体と、前記吊りボルトの径方向の他方側の周面に当接する第2の取付分割体とに分割されて、前記第1の取付分割体と前記第2の取付分割体とを閉じることで、前記吊りボルトに取り付けられ、かつ、
前記収容部は、その収容部内の収容空間の一方側を被うとともに前記挿通部の一方側を形成する第1の収容分割体と、前記収容空間の他方側を被うとともに前記挿通部の他方側を形成する第2の収容分割体とに分割されて、前記第1の収容分割体と前記第2の収容分割体とを閉じることで、前記収容空間内に前記結線部を収容し、
前記第1の取付分割体と前記第1の収容分割体とは、それらの左右方向の一端がつながっていて第1のボックス分割体を構成し、同様に、
前記第2の取付分割体と前記第2の収容分割体とは、それらの左右方向の一端がつながっていて第2のボックス分割体を構成し、
前記第1のボックス分割体と前記第2のボックス分割体とを、前記第1の取付分割体と前記第2の取付分割体とのそれぞれの左右方向の他端で、互いに開閉自在となるように回動可能に連結する連結手段と、前記第1のボックス分割体と前記第2のボックス分割体とを互いに閉じた状態に保持する保持手段と、を備えることを特徴とする配線用ジョイントボックス。 - 前記抜け止め手段は、前記挿通部の近傍において前記電線を結束保持するバンド部材からなることを特徴とする請求項1に記載の配線用ジョイントボックス。
- 前記抜け止め手段は、前記第1の収容分割体本体および前記第2の収容分割体本体からそれぞれ内側に向かって突出し、先端部分が前記挿通部を形成するとともに前記電線を挟持する抜け止め片からなることを特徴とする請求項1に記載の配線用ジョイントボックス。
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