JP3892084B2 - 手提げ袋用下げ紐及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば購入した物品を収容して携帯する際に使用される、手提げ袋用の下げ紐及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、デパート、商店等で買い物をした場合、購入した物品を紙もしくはビニール製の手提げ袋に収容してくれるが、この手提げ袋は、例えば、図9に示す形状を呈しており、手提げ袋50の開口部51の開口縁部51a、51bに設けられた一対の孔52に、手提げ用の下げ紐53の両端部がそれぞれ係止されている。
【0003】
そして、従来、この下げ紐53を孔52に係止する方法としては、所定長さに切断した紐本体54の両端部を、手提げ袋50の孔52に挿通し、この紐本端54の両端部に結び目55を作り、この結び目55により紐本体54の孔52からの抜けを防止したり、あるいは挿通した紐本体54の両端部をテープ止め(図示せず)すること等により、紐本体54の孔52からの抜けを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの係止方法にあっては、紐本体54を手提げ袋50の孔52に挿入した後に、結び目加工やテープ止め加工等の後加工を必要とするため、係止作業の機械化が極めて難しく、例えば内職作業等の人手による作業以外に方法がなく、係止作業の作業効率が劣ると共に、工程数が多くなって製造コストの低減が困難であるという問題点があった。
【0005】
また、例えば結び目55を均一に作ることが難しく、紐本体54の結び目55間の長さがバラツキ易く、例えば手提げ袋50の両側の紐本体54の長さに差が生じる等、下げ紐53すなわち手提げ袋50が品質的に劣るという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その第1の目的は、下げ紐の手提げ袋への係止作業を極めて簡単に行い得て、係止作業の効率を向上させ得る手提げ袋用下げ紐を提供することにあり、第2の目的は、下げ紐の製造を機械化し得て製造コストを低減させ得ると共に、安定した品質の下げ紐が得られる手提げ袋用下げ紐の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、請求項1記載の発明は、所定長さの紐本体の両端部に係止部材が固着されて、手提げ袋の開口縁部の孔に挿通係止される手提げ袋用下げ紐において、係止部材が、内部に形成された軸方向の貫通孔に紐本体の端部が挿通状態で固着されると共に反紐引き出し方向側の端部にカット面が形成された円筒部と、円筒部の端部で紐引き出し方向に向かって所定角度で傾斜する係止片を有し、円筒部と係止片とが合成樹脂によって一体成形されていることを特徴とする。
【0008】
このように形成することにより、円筒部内部の軸方向の貫通孔に挿通状態で固着された紐本体を、円筒部と一体成形された係止片に沿って屈曲させた状態で、円筒部の端部を手提げ袋の開口縁部の孔に挿入し、係止部材が孔に挿通された時点で紐本体の屈曲状態を解除して引っ張ると、係止片が紐本体から離れて手提げ袋の孔部内面に引掛り、係止部材の孔からの抜けが防止される。係止部材は、孔に挿通して引っ張るだけで係止され、紐本体への後加工が全く不要になる等、下げ紐の手提げ袋への係止作業の作業効率が向上する。また、係止部材の円筒部の挿入方向の端部にカット面が形成されるため、手提げ袋の孔への挿入が容易になり、紐本体の手提げ袋への係止作業の効率が一層向上する。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、円筒部とその両側に係止片を形成し得ると共に円筒部の反紐引出し方向側の端部にカット面を形成し得る突条が設けられたキャビティ及び紐本体が挿通される紐挿通孔を有する成形金型に紐本体をセットする第1の工程と、キャビティ内に樹脂を注入して円筒部の内部に形成される軸方向の貫通孔に紐本体を挿通状態で固着すると共に、円筒部の両側に係止片を一体成形する第2の工程と、円筒部及び係止片が一体化された紐本体を成形金型から取り出し、円筒部のカット面位置で切断する第3の工程と、を具備することを特徴とする。
【0011】
このように形成することにより、例えば連続状の紐本体を成型金型の紐挿通孔及びキャビティ内に挿通してセット(第1の工程)し、この成型金型のキャビティ内に樹脂を注入(第2の工程)する。この注入された樹脂によって、円筒部内部の軸孔に紐本体が挿通状態で固着されると共に、円筒部の両側に係止片が成形され、この円筒部及び係止片が一体化された紐本体を成形金型から取り出し、キャビティに設けた突条で形成されるカット面位置を切断(第3の工程)する。これにより、一端部に円筒部と係止片が固着された紐本体が得られ、この紐本体の他端側を同様して成形加工することにより、両端部に円筒部と係止片が固着された下げ紐が製造され、下げ紐の機械化による連続生産が可能になる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、第1の工程において、紐本体に引張力を作用させることを特徴とする。このように形成することにより、引張力の印加で紐本体の外径が小さくなるため、成形金型へのセット作業が容易になると共に、円筒部の外径を小さくすることができるため、手提げ袋の孔の径を小さくし得て孔部の強度向上が図れると共に、手提げ袋の孔に対して比較的大きな外径の強度ある紐本体の使用が可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係わる手提げ袋用下げ紐の一実施例を示し、図1がその斜視図、図2がその一部を破断した側面図、図3が下げ紐の手提げ袋への係止方法の一例を示す要部の断面図である。
【0015】
図1及び図2において、下げ紐1は、外形が円形で所定長さLの紐本体2と、この紐本体2の両側の端部2a、2bに固着された係止部材3、4を有している。紐本体2としては、繊維状の紐や合成繊維状の紐が使用され、その外径r1は例えば2〜6mm程度に設定されている。
【0016】
係止部材3、4は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂によって形成され、内部に軸方向の貫通孔5a、6aを有する円筒部5、6と、この円筒部5、6の互いに対向する端部、すなわち紐引き出し方向側の端部5b、6bに設けられた係止片7、8を有している。円筒部5、6の貫通孔5a、6aの内径r2は、紐本体2の外径r1と同一か若干小さく設定されている。
【0017】
また、係止片7、8は、円筒部5、6の軸方向の互いの端部6b、5b方向に角度α傾斜した状態で、円筒部5、6に一体成形されている。この係止片7、8は、その厚さtが例えば2〜4mm程度に、その長さl(突出長さ)が8〜13mm程度に設定されると共に、上記角度αは90度以下の鋭角(好ましくは45度程度)に設定されている。なお、円筒部5、6の端部5b、6bと反対側の端部、すなわち反紐引き出し方向側の端部5c、6cにはカット面9、10が形成されている。
【0018】
この下げ紐1は、例えば図3に示すようにして手提げ袋50の孔52(図9参照)に係止される。すなわち、先ず図3(a)に示すように、紐本体2の一方の端部2aを、係止部材3の係止片7に沿って矢印イの如く折り曲げ、円筒部5の端部5cを手提げ袋50の開口縁部51aの孔52に矢印ロの如く挿入する。
【0019】
この時、係止部材3の円筒部5の外径r3及び係止片7に押し付けられた紐本体2と係止片7の外周面の外径r4は、孔52の内径r5より若干小さいかもしくは同一に設定されており、円筒部5の端部5c側をそのカット面9を利用して孔52に挿入する。
【0020】
そして、係止部材3が、図3(b)に示すように、孔52の内側に略完全に挿入された状態で、係止片7への紐本体2の折り曲げ力を解除すると、係止部材3が矢印ハの如く元に戻る。そして、この状態で矢印ニの如く、紐本体2を手提げ袋50の開口部51方向に引っ張ると、図3(c)に示すように、係止部材3の係止片7の先端部が手提げ袋50の孔52部内面に当接して係止され、係止部材3の孔52からの抜け、すなわち、紐本体2の端部2aの孔52からの抜けが防止される。
【0021】
紐本体2の一方の端部2aを手提げ袋50の孔52に係止させたら、他方の端部2bの係止部材4を、係止部材3と同様に、手提げ袋50の他方の孔52に挿通して係止させる。これにより、下げ紐1の両端部の係止部材3、4が手提げ袋50の一方の開口縁部51aの一対の孔52にそれぞれ係止される。次に、手提げ袋50の他方の開口縁部51bの一対の孔52に、他の下げ紐1を同様にして係止させることにより、手提げ袋50に一対の下げ紐1が取り付けられ、一対の下げ紐1の手提げ袋50への係止作業が完了する。
【0022】
なお、使用する合成樹脂及び係止片7、8の厚さtによっては、手提げ袋50内に物品が収容された際に、紐本体2を介して係止片7、8にも物品の重さが作用し、図3(c)の二点鎖線で示す如く弾性変形する場合があるが、このような場合でも、係止部材3、4の孔52からの抜けは確実に防止される。勿論、使用する合成樹脂が比較的硬い樹脂にあっては、係止片7、8が弾性変形することなく、孔52に係止されることになる。
【0023】
このように形成された下げ紐1によれば、予め両端部2a、2bに係止部材3、4が固着された紐本体2を、係止部材3、4の係止片7、8側に折り曲げて円筒部5、6を手提げ袋50の孔52に挿通し、紐本体2を引っ張るだけで、係止片7、8が孔52部に係止されて抜けが防止されるため、従来のように挿通後の紐本体2の後加工が全く不要になり、下げ紐1の手提げ袋50への係止作業を極めて簡単に行うことができる。
【0024】
その結果、例え内職による手作業の場合であっても、作業効率の大幅な向上が図れると共に、係止作業を機械的に行うこともでき、係止作業の省力化が可能になって、その作業コストの低減が図れる。
【0025】
また、下げ紐1の孔52への挿入部となる係止部材3、4の円筒部5、6の外形が円形で、かつその端部5c、6cにカット面9、10が形成されているため、手提げ袋50の孔52への挿入作業が容易となり、作業効率を一層向上させることができると共に、係止部材3、4の孔52への挿入時の、手提げ袋50の孔52部の破れ等を防止することができる。
【0026】
さらに、係止部材3、4の円筒部5、6の外径r3と手提げ袋50の孔52の内径r5とを、略同一に設定することができるため、この円筒部5、6の外周面方向に突出する係止片7、8によって、係止部材3、4の孔52からの抜けが確実に防止されると共に、例えば手提げ袋50内に重量ある物品を収容した場合であっても、係止片7、8が弾性変形する等して孔52からの抜けが確実に防止され、手提げ袋50に下げ紐1を安定した状態で係止させることができる。
【0027】
次に、上記下げ紐1の製造方法の一例を、図4〜図7に基づいて説明する。なお、図4は下げ紐1の製造方法に使用する成形金型の断面図を示し、図5は図4のA−A線の矢視断面図を、図6は図4のB−B線の矢視断面図を、図7は製造方法の一例の概略工程図を示している。
【0028】
この下げ紐1の成形金型15は、図4〜図6に示すように、上金型16と下金型17で形成されている。上金型16及び下金型17の合わせ面16a、17aには、上記係止部材3の円筒部5、6と係止片7、8を同時に成形し得る、成形金型15のキャビティ18を形成する凹部18a、18bが形成されている。
【0029】
また、上金型16には、凹部18aに連通する樹脂注入口19が設けられ、上金型16及び下金型17の凹部18a、18bの両側には、紐挿通孔20を形成する凹部20a、20bが左右方向に延びてそれぞれ形成されている。さらに、上金型16及び下金型17の各凹部18a、18bの円筒部5、6に相当する長手方向の略中間位置には、円筒部5、6の端部5c、6cに上記カット面9、10を形成し得る断面三角形状の突状21が円周方向に形成されている。
【0030】
そして、下げ紐1の成形金型15による製造は、先ず上金型16を上昇させて下金型17から所定距離離間させ、図7(a)に示すように、下金型17の凹部18b、20b内に紐本体2をセット(第1の工程)する。このセットは機械的に行われ、連続状の紐本体2を一方の凹部20b(例えば図7aの左側)から、凹部18bを介して他方の凹部20bに通すことによって、もしくは下金型17の合わせ面17aの上方から凹部18a、20b内に挿入することによって挿通される。この時紐本体2には所定の引張力が加えられ、紐本体2の外径r1は小さくされている。
【0031】
紐本体2を下金型17の凹部18b、20b内にセットしたら、図7(b)に示すように、上金型16を下降させて下金型17に合わせ、上金型16の樹脂注入口19から樹脂22を注入(第2の工程)する。この樹脂22が凹部18a、18bからなるキャビティ18内に注入されると、紐本体2内に溶け込みつつ、紐本体2の外周面を円筒状に覆って円筒部5、6を成形すると共に、円筒部5、6の両端部に係止片7、8が同時に成形される。
【0032】
そして、所定時間樹脂22を注入し、円筒部5、6及び係止片7、8が成形されたら樹脂22の注入を停止し、適宜方法によって上下金型16、17を冷却した後に、上金型16を上昇させる。これにより、図7(c)に示すように、円筒部5、6内に挿通した状態で固着されかつ円筒部の両側に係止片7、8が形成された紐本体2が得られる。
【0033】
次に、この紐本体2に固着されている円筒部5、6の、突条21によって形成された溝、すなわちカット面9、10部を、例えば成型機に連続して設置されている切断装置の切断刃23によって切断(第3の工程)する。この切断によって、図7(d)に示すように、切断された紐本体2の端部に係止部材3、4がそれぞれ固着された状態となる。
【0034】
その後、例えば係止部材3、4を矢印ト方向にそれぞれ送り、上記紐本体2の係止部材4の上流側(図7dの左側)の所定長さの位置を、下金型17の凹部18b、20b内にセットして上記と同様に、上金型16下降、樹脂22注入、冷却、上金型16上昇、紐本体2取り出し、切断等の工程を繰り返すことにより、所定長さに切断された紐本体2の両端部2a、2bに、係止部材3、4が固着された、図1に示すような下げ紐1が製造される。
【0035】
この下げ紐1の製造方法によれば、一対の係止部材3、4を同時成形し得る成形金型15を使用することにより、紐本体2の両端部2a、2bに係止部材3、5が固着された下げ紐1を、連続的に大量生産することができ、製造された下げ紐1には後加工を施す必要もなくなって、下げ紐1の製造コストを大幅に低減させることができる。特に、一つの成形金型15によって一対の係止部材3、4が同時に成形できるため、製造コストが一層低減される。
【0036】
また、成形金型15のキャビティ18の切断位置となる部分に突状21を設けているため、成形後の切断位置が明確になると共に、切断作業が容易になる。さらに、紐本体2が成形金型15に機械的にセットされ、成形金型15で成形された円筒部と共に機械的に切断されるため、切断位置が均一化され下げ紐1の長さLのバラツキを押さえることができて、手提げ袋50に係止させた際の一対の下げ紐1の長さが異なること等もなく、安定した品質の下げ紐1を有する手提げ袋50を得ることが可能になる。
【0037】
また、紐本体2を成形金型15にセットする際に、紐本体2に引張力を作用させているため、紐本体2の外径r1を小さくすることができ、成形金型15への紐本体2のセット作業が容易になると共に、円筒部5、6の外径r3に対して比較的大径な紐本体2を使用することができて、手提げ袋50に係止される下げ紐1の強度アップを図ることが可能になる。
【0038】
特に、紐本体2の外径r1に対して係止部材3、4の円筒部5、6の外径r3を小さくし得るため、手提げ袋50の孔52を小さくすることができて、係止部材3、4の抜けを確実に防止することができると共に、手提げ袋50の孔52部の強度アップが図れる。
【0039】
なお、上記実施例においては、紐本体2への係止部材3、4の成形と切断を連続して行う場合について説明したが、例えば所定間隔位置に係止部材3、4が一体成形された連続状の紐本体2からなる紐状部品を製造し、この紐状部品を別工程で切断(例えば鋏を使った手作業による切断)するようにしても良い。
【0040】
また、上記実施例においては、下げ紐1の紐本体2の外形が略円形である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、例えば図8に示すように、下げ紐1としてテープ状の紐本体24等を使用することもできる。この紐本体24の場合は、紐本体24の端部が重ね合わされた状態で、係止部材3、4の円筒部5、6に固着される。このように構成しても、上記実施例の紐本体2と全く同様の作用効果が得られる。
【0041】
また、上記実施例における、係止部材3、4の円筒部5、6及び係止片7、8の形状、係止片7、8の傾斜角度、成形金型15の形状及びこの成型金型を使用した製造方法等も一例であって、使用する手提げ袋50の形態(例えば材質、全体の大きさ及び孔52の大きさ)等に応じて、適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、紐本体の両端部の係止部材を手提げ袋の孔に挿通して引っ張るだけで係止されるため、紐本体の手提げ袋への係止作業を極めて簡単に行うことができて、係止作業の効率を大幅に向上させることが可能になる。また、円筒部の端部にカット面を設けているため、係止部材の手提げ袋の孔への挿通作業が一層容易になる。
【0043】
また、請求項2記載の発明によれば、円筒部と係止片を一体成形し得る成形金型を使用することにより、下げ紐の製造を機械化することができて、連続かつ大量生産が可能になり、製造コストの大幅な低減が図れると共に、均一した品質の下げ紐を得ることができる。また、円筒部の切断位置にキャビティの突条により溝が成形されるため、切断位置が明確になると共に、その切断作業を容易に行うことができる。
【0044】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加え、紐本体の外径が小さくなって成形金型へのセット作業が容易になると共に、手提げ袋の孔に対して比較的大きな外径の強度ある下げ紐の使用等が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる手提げ袋用下げ紐の一実施例を示す斜視図
【図2】同その一部を破断した側面図
【図3】同下げ紐の手提げ袋への係止方法の一例を示す要部の断面図
【図4】本発明に係わる手提げ用下げ紐の製造方法に使用する成形金型の断面図
【図5】同図4のA−A線の矢視断面図
【図6】同図4のB−B線の矢視断面図
【図7】同その製造方法の一例を示す概略工程図
【図8】本発明に係わる手提げ袋用下げ紐の紐本体の他の実施例を示す要部を一部破断した断面図
【図9】従来の手提げ袋の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・下げ紐
2・・・・・・・・・紐本体
2a、2b・・・・・端部
3、4・・・・・・・係止部材
5、6・・・・・・・円筒部
5c、6c・・・・・端部
7、8・・・・・・・係止片
9、10・・・・・・カット面
15・・・・・・・・成形金型
16・・・・・・・・上金型
17・・・・・・・・下金型
18・・・・・・・・キャビティ
19・・・・・・・・樹脂注入口
20・・・・・・・・紐挿通孔
21・・・・・・・・突条
24・・・・・・・・紐本体
50・・・・・・・・手提げ袋
51a、51b・・・開口縁部
52・・・・・・・・孔
Claims (3)
- 所定長さの紐本体の両端部に係止部材が固着されて、手提げ袋の開口縁部の孔に挿通係止される手提げ袋用下げ紐において、
前記係止部材が、内部に形成された軸方向の貫通孔に紐本体の端部が挿通状態で固着されると共に反紐引き出し方向側の端部にカット面が形成された円筒部と、該円筒部の端部で紐引き出し方向に向かって所定角度で傾斜する係止片を有し、円筒部と係止片とが合成樹脂によって一体成形されていることを特徴とする手提げ袋用下げ紐。 - 円筒部とその両側に係止片を形成し得ると共に前記円筒部の反紐引出し方向側の端部にカット面を形成し得る突条が設けられたキャビティ及び紐本体が挿通される紐挿通孔を有する成形金型に紐本体をセットする第1の工程と、前記キャビティ内に樹脂を注入して円筒部の内部に形成される軸方向の貫通孔に紐本体を挿通状態で固着すると共に、円筒部の両側に係止片を一体成形する第2の工程と、前記円筒部及び係止片が一体化された紐本体を成形金型から取り出し、円筒部の前記カット面位置で切断する第3の工程と、を具備することを特徴とする手提げ袋用下げ紐の製造方法。
- 前記第1の工程において、紐本体に引張力を作用させることを特徴とする、請求項2記載の手提げ袋用下げ紐の製造方法。
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