JP3720715B2 - 合成樹脂製のバックルの射出成形方法と金型 - Google Patents

合成樹脂製のバックルの射出成形方法と金型 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リュックサック等のバッグ類や救命胴衣等に使用されるベルトの長さ調節が可能な合成樹脂製のバックルの射出成形方法と成形用の金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバックルとしては、例えば図9,10に示すようなラダー形のバックル10があった。
上記従来のバックル10は、図10に示すように、左右一対の側壁部20,20を接続するように両側壁部20の先端21の位置に押えバー30を有している。そして、押えバー30と平行に順次、固定バー40、支持バー50、圧接係止バー60を、左右の両側壁部20の間に配置し、前記固定バー40、支持バー50及び圧接係止バー60の両端を、両側壁部20にそれぞれ接続している。
【0003】
つぎに、従来のバックル10の使用方法について説明すると、固定バー40にベルトの端部が固定され、他方、その自由端或いは他のベルトの自由端が、支持バー50と圧接係止バー60とを利用して長さ調節可能に支持される。以下の説明では、2本のベルトを使用した場合を例に挙げて説明する。
まず、1本目のベルト70は、図10に示すように、その一端近くを固定バー40で折り返すように、又は、その一端を巻き付けるようにして固定バー40に固定する。このため、バックル10は、当該ベルト70の端部に固定される。
【0004】
他方、2本目のベルト80は、図10に示すように、その自由端81を圧接係止バー60の下面71に沿わせて支持バー50と固定バー40との間を通した後、支持バー50と圧接係止バー60との間を通すように折り返し、その折り返し端部をさらに圧接係止バー60の下面61とベルト80の基端部82との間を通して外に引き出す。
当該ベルト80の長さを調節するには、その自由端81の引き出し長を長くしたり短くすればよい。例えば、ベルト80の自由端81を強く引き、自由端81の引き出し長を長くすると、ベルト80の基端部82側の長さが相対的に短くなる。
【0005】
そして、ベルト80の自由端81を引いた後、その自由端81に加える力が解放されると、バッグ類の重さや両ベルト70,80に加わる張力等により、両ベルト70,80が反対方向に引かれる。このため、ベルト80は、図10に示すように、圧接係止バー60の位置で、内外に二重に重なり合い、圧接係止バー60に押し付けられ、二重に重なり合うベルト80のうち、特に外側に重なり合う、ベルト80の基端部82側の箇所に張力が加わる。
【0006】
このとき、二重に重なり合うベルト80のうち、圧接係止バー60に直接、接触する自由端81側の箇所が、圧接係止バー60の下面61へ強く押し付けられ、張力が加わっている外側の基端部82側の箇所と圧接係止バー60とにより、ベルト80の自由端81側の箇所が挟み付けられる。このため、ベルト80の自由端81側の箇所が、圧接係止バー60の先端62に食い込み、ベルト80が緩むのが防止される。
【0007】
また、従来、前述したラダー形のバックル10のほか、図11に示すようなツーピース形のものも多く用いられている。
上記ツーピース形の従来のバックル10においても、図11に示すように、一方の雌型バックル11に固定バー40を設けている。他方の雄型バックル12には、圧接係止バー60と支持バー50とを設け、前記したラダー形のバックル10と同様に、圧接係止バー60の先端62よりも雄型バックル12の先端方向にして圧接係止バー60よりも上方に、支持バー50の後端51を設けている。
【0008】
このようなベルト80の長さ調整が容易に可能なラダー形のバックル10またはツーピース形のバックル10では、圧接係止バー60の位置で内外に二重に重なり合うベルト80のうち、外側に重なり合う、ベルト80の基端部82側の箇所と圧接係止バー60とにより、圧接係止バー60に直接、接触するベルト80の自由端81側の箇所が挟み付けられ、圧接係止バー60の下面61またはその先端62に強く押圧される。
【0009】
上記押圧力は、圧接係止バー60の先端62の位置で折り曲げられるベルト80の屈曲角に関係している。
すなわち、図10に示すように、圧接係止バー60の位置で内外に二重に重なり合うベルト80のうち、外側に重なり合う、ベルト80の基端部82側の箇所の折曲角αと、圧接係止バー60に接触しているベルト80の自由端81側の箇所の折曲角βとがそれぞれ大きい方が、押圧力を大きくできる。
【0010】
そこで、ベルト80の両折曲角α,βを大きくすることも試みられており、図10に示すように、圧接係止バー60の先端62と支持バー50の後端51との水平距離Lをベルト80の厚み以下に制限するものもある(特公昭63-58561号公報)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、圧接係止バー60の先端62と支持バー50の後端51との水平距離Lをベルト80の厚み以下に制限する従来のバックル10では、バックルの製造に際して、使用するベルト80の厚みを予め考慮に入れて設計,製造しなければならない。このため、こうして製造された従来のバックル10は、使用できるベルト80の厚みが制限されるという第一の問題点があった。
【0012】
すなわち、ベルト80の厚みが薄くなると、圧接係止バー60の下面61から、その下方に二重に重なり合うベルト80の各中心線までの距離がそれぞれ短くなってしまう。このため、ベルト80の両折曲角α,βの値がそれぞれ減少してしまい、圧接係止バー60の下面61またはその先端62を押圧する押圧力も減少してしまうため、ベルト80が滑り易くなってしまう。
【0013】
また、合成樹脂製のバックル10を射出成形により形成する場合、製品を金型から抜き取るためには、圧接係止バー60の先端62と支持バー50の後端51とに水平方向のクリアランスが必要となる。
このため、従来のバックルの射出成形方法や金型では、圧接係止バー60の先端62と支持バー50の後端51との間に、クリアランスが必要となるため、圧接係止バー60と支持バー50との水平距離Lを零にすることができないという射出成形方法上乃至は金型の型割り上の第二の問題点があった。
【0014】
これに対し、圧接係止バー60の位置で二重に重なり合うベルト80の両折曲角α,βを増加するためには、支持バー50と圧接係止バー60との垂直距離を大きくしてもよい。しかし、支持バー50と圧接係止バー60との垂直距離を大きくすると、バックル10の上下方向の厚みが厚くなってしまい、外観形状等の見栄えが悪くなってしまうという第三の問題点がある。
【0015】
また、同様の目的から、支持バー50の先端62から後端51までの長さを、短くしてもよい。しかし、支持バー50の先端62から後端51までの長さは、強度の面から必要十分な長さが計算上、決まっており、その長さを必要以上に短くすると、強度低下を来たし、採用できないという第四の問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する第一〜第四の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1〜3)
すなわち、請求項1〜3にそれぞれ記載の各発明は、ベルトの厚みに拘らず、ベルトを確実に係止して不用意に緩むことを一層確実に防止することができるバックルの量産を容易とすることができる射出成形方法を提供しようとするものである。
【0016】
これに加えて、請求項1〜3にそれぞれ記載の各発明は、支持バーと圧接係止バーとの両傾斜面を対向させているので、支持バーと圧接係止バーとの間の間隙を形成する部材を成形された製品から抜き取ることを容易に行うことができるようにしたものである。
(請求項4〜6)
請求項4〜6にそれぞれ記載の各発明は、次の点を目的とする。
【0017】
すなわち、請求項4〜6にそれぞれ記載の各発明は、ベルトの厚みに拘らず、ベルトを確実に係止して不用意に緩むことを一層確実に防止することができるバックルの量産を容易とすることができる金型の構造を提供しようとするものである。
これに加えて、請求項4〜6にそれぞれ記載の各発明は、支持バーと圧接係止バーとの両傾斜面を対向させているので、支持バーと圧接係止バーとの間の間隙を形成する部材を成形された製品から抜き取ることを容易に行うことができるようにしたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、例えば図5に示すように、支持バー(50)及び圧接係止バー(60)に設けた両傾斜面(53,63)に合わせて金型(90)の型締め及び型開きにおける可動金型(92)の移動方向を、当該金型(90)のキャビティ(C)の周辺のパーティングライン(P)に対して傾斜させ、かつ製品を金型(90)から取り出す際の製品の突き出し方向も前記キャビティ(C)の周辺のパーティングライン(P)に対して同様に傾斜させることを特徴とする。
【0020】
これに加えて、請求項1に記載の発明は、例えば図5に示すように、支持バー(50)及び圧接係止バー(60)に設けた両傾斜面(53,63)をそれぞれ成形するキャビティ(C)の面と、可動金型(92)の移動方向とを平行に位置させている。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、射出成形方法であって、請求項1に記載の発明の構成に加えて、次の点を特徴とする。
【0021】
第一に、左右の側壁部(20,20)の間には、例えば図1に示すように、支持バー(50)に隣接して配置され、両端が両側壁部(20,20)に連結され、他のベルト(70)を固定する固定バー(40)を配置する。
第二に、可動金型 (92) には、例えば図6〜7に示すように、支持バー (50) の下面 (54) と固定バー (40) の下面 (41) とを結んだ仮想面 (S1) を基準として、支持バー (50) と固定バー (40) との互いに対向する両側面に沿って、固定金型 (91) の対向するキャビティ (C) に向かって隆起した隆起部 (a) を設けている。
【0022】
第三に、固定金型 (91) には、例えば図6〜7に示すように、仮想面 (S1) を基準として、支持バー (50) と固定バー (40) との互いに対向する両側面に沿って、可動金型 (92) の対向するキャビティ (C) に向かって、隆起部 (a) と互い違いに隆起した隆起部 (b) を設けている。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、射出成形方法であって、請求項2に記載の発明の構成に加えて、次の点を特徴とする。
【0023】
第一に、左右の側壁部(20,20)の間には、例えば図1に示すように、固定バー(40)に隣接して配置され、両端が両側壁部(20,20)に連結され、固定バー(40)に固定される他のベルト(70)を押さえる押えバー(30)を配置している。
第二に、可動金型 (92) には、例えば図6〜7に示すように、固定バー (40) の下面 (41) と押えバー (30) の上面 (31) とを結んだ仮想面 (S2) を基準として、固定バー (40) と押えバー (30) との互いに対向する両側面に沿って、固定金型 (91) の対向するキャビティ (C) に向かって隆起した隆起部 (c) を設けている。
【0024】
第三に、固定金型 (91) には、例えば図6〜7に示すように、仮想面 (S2) を基準として、固定バー (40) と押えバー (30) との互いに対向する両側面に沿って、可動金型 (92) の対向するキャビティ (C) に向かって、隆起部 (c) と互い違いに隆起した隆起部 (d) を設けている。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、射出成形用金型であって、次の点を特徴とする。
【0025】
第一に、例えば図5に示すように、バックル(10)の形に合わせたキャビティ(C)を形成する金型(90)の少なくともキャビティ(C)の周辺のパーティングライン(P)は、可動金型(92)の移動方向に対して傾斜した構造としている。
第二に、支持バー(50)の下面における圧接係止バー(60)と対向する部位を、例えば図4に示すように、傾斜面(53)とすることを特徴とする。
【0026】
第三に、圧接係止バー(60)の支持バー(50)と対向する部位を、例えば図4に示すように、傾斜面(63)としている。
第四に、例えば図5に示すように、金型(90)の少なくともキャビティ周辺のパーティングライン(P)を、支持バー(50)及び圧接係止バー(60)に設けた両傾斜面(53,63)に合わせて傾斜させている。
【0027】
第五に、例えば図5に示すように、支持バー(50)及び圧接係止バー(60)に設けた両傾斜面(53,63)をそれぞれ成形するキャビティ(C)の面と、可動金型(92)の移動方向とを平行に位置させている。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、射出成形用金型であって、請求項4に記載の発明の構成に加えて、次の点を特徴とする。
【0028】
第一に、左右の側壁部(20,20)の間には、例えば図1に示すように、支持バー(50)に隣接して配置され、両端が両側壁部(20,20)に連結され、他のベルト(70)を固定する固定バー(40)を配置する。
第二に、可動金型 (92) には、例えば図6〜7に示すように、支持バー (50) の下面 (54) と固定バー (40) の下面 (41) とを結んだ仮想面を基準 (S1) として、支持バー (50) と前記固定バー (40) との互いに対向する両側面に沿って、固定金型 (91) の対向するキャビティ (C) に向かって隆起した隆起部 (a) を設けている。
【0029】
第三に、固定金型 (91) には、例えば図6〜7に示すように、仮想面 (S1) を基準として、支持バー (50) と固定バー (40) との互いに対向する両側面に沿って、可動金型 (92) の対向するキャビティ (C) に向かって、隆起部 (a) と互い違いに隆起した隆起部 (b) を設けている。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、射出成形用金型であって、請求項5に記載の発明の構成に加えて、次の点を特徴とする。
【0030】
第一に、左右の側壁部(20,20)の間には、例えば図1に示すように、固定バー(40)に隣接して配置され、両端が両側壁部(20,20)に連結され、固定バー(40)に固定される他のベルト(70)を押さえる押えバー(30)を配置している。
第二に、可動金型 (92) には、例えば図6〜7に示すように、固定バー (40) の下面 (41) と押えバー (30) の上面 (31) とを結んだ仮想面 (S2) を基準として、固定バー (40) と押えバー (30) との互いに対向する両側面に沿って、固定金型 (91) の対向するキャビティ (C) に向かって隆起した隆起部 (c) を設けている。
【0031】
第三に、固定金型 (91) には、例えば図6〜7に示すように、仮想面 (S2) を基準として、固定バー (40) と押えバー (30) との互いに対向する両側面に沿って、可動金型 (92) の対向するキャビティ (C) に向かって、隆起部 (c) と互い違いに隆起した隆起部 (d) を設けている。
【0032】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1〜4は、本発明の第1実施の形態を示すものであり、同図はラダー形のバックルを示し、図1は使用状態を示す縦断面図、図2は平面図、図3は背面図、図4は縦断面図をそれぞれ示す。
(バックル10)
図中、10は、ラダー形のバックルを示し、このバックル10は、図2〜4に示すように、左右一対の側壁部20,20を接続するように両側壁部20の先端21の位置に押えバー30を有している。そして、押えバー30と平行に順次、固定バー40、支持バー50、圧接係止バー60を、左右の両側壁部20の間に配置し、前記固定バー40や支持バー50及び圧接係止バー60の両端を、両側壁部20にそれぞれ接続している。また、バックル10は、合成樹脂をもって一体成形されている。
【0033】
上記バックル10は、図4に示すように、両側壁部20の先端21の位置に設けた押えバー30よりも後方、かつ上方に固定バー40と、固定バー40の後方にして側壁部20の高さに合わせた上方限界位置に支持バー50と、側壁部20の後端22に圧接係止バー60とを有する。
上記支持バー50の圧接係止バー60に対向する面を、傾斜面53とするとともに、圧接係止バー60の支持バー50と対向する面にも傾斜面63を有する。また、圧接係止バー60の下面61における先端62の位置は、支持バー50の後端51の位置よりも、両側壁部20の先端21寄りに配置されている。そして、圧接係止バー60と支持バー50との間に間隙を有し、圧接係止バー60の一部は、支持バー50の下方へ重なるようにして設けられている。
【0034】
また、前記圧接係止バー60の上方後端からは、更に後方への突出した舌片状の突出部64を有する。
なお、前記支持バー50の上面及び圧接係止バー60の下面61には、図3に示すように溝をそれぞれ設けている。
このように、本実施の形態に係るバックル10は、図2〜4に示すように、支持バー50を、その後端51の位置が圧接係止バー60の先端62の位置の上方に重なる位置迄後退させて、支持バー50と圧接係止バー60との間に間隙を設けるように支持バー50を圧接係止バー60の上方に配置している。
(使用方法)
一方、ベルト80は、その自由端81を、図1に示すように、圧接係止バー60の下方から固定バー40と支持バー50との間に通し、支持バー50の位置で折り返す。その後、ベルト80の自由端81を、更に支持バー50と圧接係止バー60との間及び圧接係止バー60の下面61とベルト80の基端部82側の箇所との間を通す。
【0035】
このとき、圧接係止バー60の先端62が、支持バー50の真下に位置しているために、圧接係止バー60の先端62の位置でベルト80が大きく屈曲される。特に、圧接係止バー60へ直接、接触するベルト80の自由端81側の箇所が、常に鋭角に曲げられるように大きく屈曲されることとなる。
したがって、ベルト80の自由端81を引いてベルト80を締め上げた後には、図1に示すように、圧接係止バー60の先端62の位置で折り返され、内外に二重に重なり合うベルト80相互は強く圧接されて、摩擦力が大きく発生する。また、圧接係止バー60の先端62が、直接、接触するベルト80の自由端81側の箇所に鋭角的に強く食い込み、ベルト80を締め上げた状態を確実に維持することができる。
【0036】
なお、ベルト80を緩める際には、突出部64を下面から押し上げることにより、圧接係止バー60の先端62の位置で生じているベルト80の折曲角を小さくし、ベルト80相互の接触圧を解放することによって、容易にベルト80を緩めることができる。
(金型90)
図5は、上記した構成を備えたラダー形のバックルの成形用の金型を示す。
【0037】
上記バックル10の射出成形に際しては、図5に示すように、金型90により型締め及び型開きを行なうときの可動金型92の移動方向や製品の取り出し方向を金型90のパーティングラインPに対して斜めの方向とする。
このように、可動金型92の移動方向や製品の取り出し方向をパーティングラインPに対して斜めの方向とする方法は、支持バー50が圧接係止バー60の真上に配置されたバックル10の成形に際し、支持バー50と圧接係止バー60との間の間隙を形成する部材を成形された製品から抜き取ることを容易とし、折り返されたベルト80の折曲角を大きくして、ベルト80を確実に係止することができるバックル10を容易に量産することができる。
【0038】
そして、上記成形方法を実施するには、図5に示すように、キャビティCの周辺のパーティングラインPが可動金型92の移動方向に対して傾斜した金型90を用いることにより、容易に可動金型92の移動方向をパーティングラインPに対して傾斜させることができる。
上記金型90は、図5に示すように、固定金型91と可動金型92とのパーティングラインPを変則形状とするものであって、少なくともキャビティCの周辺のパーティングラインPを傾斜させるために、金型90の側壁部に対して傾斜したパーティングラインPを持つ固定金型91と可動金型92とを用いている。そして、固定金型91と可動金型92とのパーティングラインPにおける傾斜した部分に、所要の凹部を形成して製品の形状に合わせたキャビティCとする。
【0039】
このようにキャビティCの周辺のパーティングラインPを傾斜させた金型90は、中子や中間金型を用いることなく、可動金型92と固定金型91とのみをもって可動金型92の移動方向や押し出しピンによる製品の突き出し方向を、パーティングラインPに対して斜めの方向とすることができる。
(図6〜7の説明)
図6は、図5の金型の隆起部を説明するための説明図、図7は図5の可動金型を下降させた状態を示す説明図をそれぞれ示すものである。
【0040】
支持バー50の下面54と、圧接係止バー60の上面65とが、図4〜7に示すように、同一線上に形成されている。
支持バー50及び圧接係止バー60に設けた互いに対向する両傾斜面53,63を、図4〜5に示すように、平行に位置させている。
左右の側壁部20,20の間には、図1に示すように、支持バー50に隣接して配置され、両端が両側壁部20,20に連結され、他のベルト70を固定する固定バー40を配置する。
【0041】
可動金型92と固定金型91との間には、図5〜7に示すように、支持バー50の下面54と固定バー40の下面41とを結んだ仮想面S1を基準として、支持バー50と固定バー40との互いに対向する両側面にそれぞれ沿って、他方の対向するキャビティCに向かって互い違いにそれぞれ隆起した一対の隆起部a,bを設けている。
左右の側壁部20,20の間には、図1に示すように、固定バー40に隣接して配置され、両端が両側壁部20,20に連結され、固定バー40に固定される他のベルト70を押さえる押えバー30を配置している。
【0042】
可動金型92と固定金型91との間には、図5〜7に示すように、固定バー40の下面41と押えバー30の上面31とを結んだ仮想面S2を基準として、固定バー40と押えバー30との互いに対向する両側面にそれぞれ沿って、他方の対向するキャビティCに向かって互い違いにそれぞれ隆起した一対の隆起部c,dを設けている。
(他の実施の形態)
図8は、本発明の他の実施の形態を示すものであり、ツーピース形のバックルの片側の雄形のバックルの平面図である。
【0043】
ツーピース形のバックル10においても、図8に示すように、ツーピース形のバックル10においても、支持バー50の後端51を圧接係止バー60の先端62よりも後方に配置して、ベルト80が引かれたときは確実にベルト80を係止し、かつベルト80が不用意に緩むことも確実に防止することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1〜3)
請求項1〜3にそれぞれ記載の各発明によれば、次のような効果を奏する。
【0045】
すなわち、請求項1〜3にそれぞれ記載の各発明によれば、支持バーの一部と圧接係止バーの一部とが垂直方向に重なるように配置されたバックルの成形,製造を容易に行なうことができ、ベルトを確実に係止するバックルの量産を容易とすることができる。
これに加えて、請求項1〜3にそれぞれ記載の各発明によれば、支持バーと圧接係止バーとの両傾斜面を対向させているので、支持バーと圧接係止バーとの間の間隙を形成する部材を成形された製品から抜き取ることを容易に行うことができる。
(請求項4〜6)
請求項4〜6にそれぞれ記載の各発明によれば、次のような効果を奏する。
【0046】
すなわち、請求項4〜6にそれぞれ記載の各発明によれば、固定金型と可動金型のみで、金型の移動方向及び製品の突き出し方向をパーティングラインに対して傾けることが容易に可能である。このため、比較的単純な従来から使用されている射出成形装置をもって、金型の移動方向及び製品の突き出し方向をパーティングラインに対して傾ける射出成形方法を実施し、折り返されるベルトを大きく屈曲させることにより確実に係止することができるバックルの量産を容易に行なうことができる。
【0047】
これに加えて、請求項4〜6にそれぞれ記載の各発明によれば、支持バーと圧接係止バーとの両傾斜面を対向させているので、支持バーと圧接係止バーとの間の間隙を形成する部材を成形された製品から抜き取ることを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態を示すものであり、ラダー形のバックルの使用状態を示す縦断面図である。
【図2】 第1実施の形態に係るラダー形のバックルの平面図である。
【図3】 第1実施の形態に係るラダー形のバックルの背面図である。
【図4】 第1実施の形態に係るラダー形のバックルの縦断面図である。
【図5】 第1実施の形態に係るラダー形のバックルの成形用の金型を示す説明図である。
【図6】 図5の金型の隆起部を説明するための説明図である。
【図7】 図5の可動金型を下降させた状態を示す説明図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態を示すものであり、ツーピース形のバックルの片側の雄形のバックルの平面図である。
【図9】 従来のラダー形のバックルを示す斜視図である。
【図10】 従来のラダー形のバックルを示す縦断面図である。
【図11】 従来のツーピース形のバックルを示す平面図である。
【符号の説明】
10 バックル 20 側壁部
21 先端 22 後端
30 押えバー 31 上面
40 固定バー 41 下面
50 支持バー 51 後端
52 先端 53 傾斜面
54 下面 60 圧接係止バー
61 下面 62 先端
63 傾斜面 64 突出部
70 ベルト 71 固定端
80 ベルト 81 自由端
82 基端部 83 折り返し部
90 金型 91 固定金型
92 可動金型 93 スライダ
C キャビティ P パーティングライン
a〜d 隆起部

Claims (6)

  1. 左右の側壁部の間に、両側壁部に両端が連結された支持バーと圧接係止バーとを平行に有し、圧接係止バーの先端が支持バーに重なる位置に配置され、かつ圧接係止バーと支持バーとの間にベルトを通す間隙を有し、支持バーの下面における圧接係止バーと対向する部位を傾斜面とするとともに、圧接係止バーの支持バーと対向する部位にも傾斜面を有する合成樹脂製のバックルの射出成形方法であって、
    上記支持バー及び圧接係止バーに設けた両傾斜面に合わせて金型の型締め及び型開きにおける可動金型の移動方向を、当該金型のキャビティ周辺のパーティングラインに対して傾斜させ、かつ製品を金型から取り出す際の製品の突き出し方向も前記キャビティ周辺のパーティングラインに対して同様に傾斜させ、
    前記支持バー及び圧接係止バーに設けた両傾斜面をそれぞれ成形するキャビティの面と、前記可動金型の移動方向とを平行に位置させていることを特徴とする合成樹脂製のバックルの射出成形方法。
  2. 請求項1に記載の合成樹脂製のバックルの射出成形方法であって、
    左右の側壁部の間には、
    前記支持バーに隣接して配置され、両端が両側壁部に連結され、他のベルトを固定する固定バーを配置し、
    前記可動金型には、
    前記支持バーの下面と前記固定バーの下面とを結んだ仮想面を基準として、前記支持バーと前記固定バーとの互いに対向する両側面に沿って、前記固定金型の対向するキャビティに向かって隆起した隆起部を設け、
    前記固定金型には、
    前記仮想面を基準として、前記支持バーと前記固定バーとの互いに対向する両側面に沿って、前記可動金型の対向するキャビティに向かって、前記隆起部と互い違いに隆起した隆起部を設けていることを特徴とする合成樹脂製のバックルの射出成形方法。
  3. 請求項2に記載の合成樹脂製のバックルの射出成形方法であって、
    左右の側壁部の間には、
    前記固定バーに隣接して配置され、両端が両側壁部に連結され、前記固定バーに固定される他のベルトを押さえる押えバーを配置し、
    前記可動金型には、
    前記固定バーの下面と前記押えバーの上面とを結んだ仮想面を基準として、前記固定バーと前記押えバーとの互いに対向する両側面に沿って、前記固定金型の対向するキャビティに向かって隆起した隆起部を設け、
    前記固定金型には、
    前記仮想面を基準として、前記固定バーと前記押えバーとの互いに対向する両側面に沿って、前記可動金型の対向するキャビティに向かって、前記隆起部と互い違いに隆起した隆起部を設けていることを特徴とする合成樹脂製のバックルの射出成形方法。
  4. 左右の側壁部の間に、両側壁部に両端が連結された支持バーと圧接係止バーとを平行に有し、支持バーと圧接係止バーとの間にベルトを通す間隙を有し、かつ圧接係止バーが支持バーよりも下方に位置するとともに、圧接係止バーの先端位置が、支持バーの後端位置よりも両側壁部の先端方向に配置された合成樹脂製のバックルを成形する金型であって、
    上記バックルの形に合わせたキャビティを形成する金型の少なくともキャビティ周辺のパーティングラインは、可動金型の移動方向に対して傾斜した構造とし、
    前記支持バーの下面における前記圧接係止バーと対向する部位を、傾斜面とし、
    前記圧接係止バーの前記支持バーと対向する部位を、傾斜面とし、
    前記金型の少なくともキャビティ周辺のパーティングラインを、前記支持バー及び圧接係止バーに設けた両傾斜面に合わせて傾斜させ、
    前記支持バー及び圧接係止バーに設けた両傾斜面をそれぞれ成形するキャビティの面と、前記可動金型の移動方向とを平行に位置させていることを特徴とする合成樹脂製のバックルの射出成形用金型。
  5. 請求項4に記載の合成樹脂製のバックルの射出成形用金型であって、
    左右の側壁部の間には、
    前記支持バーに隣接して配置され、両端が両側壁部に連結され、他のベルトを固定する固定バーを配置し、
    前記可動金型には、
    前記支持バーの下面と前記固定バーの下面とを結んだ仮想面を基準として、前記支持バーと前記固定バーとの互いに対向する両側面に沿って、前記固定金型の対向するキャビティに向かって隆起した隆起部を設け、
    前記固定金型には、
    前記仮想面を基準として、前記支持バーと前記固定バーとの互いに対向する両側面に沿って、前記可動金型の対向するキャビティに向かって、前記隆起部と互い違いに隆起した隆起部を設けていることを特徴とする合成樹脂製のバックルの射出成形用金型。
  6. 請求項5に記載の合成樹脂製のバックルの射出成形用金型であって、
    左右の側壁部の間には、
    前記固定バーに隣接して配置され、両端が両側壁部に連結され、前記固定バーに固定される他のベルトを押さえる押えバーを配置し、
    前記可動金型には、
    前記固定バーの下面と前記押えバーの上面とを結んだ仮想面を基準として、前記固定バーと前記押えバーとの互いに対向する両側面に沿って、前記固定金型の対向するキャビティに向かって隆起した隆起部を設け、
    前記固定金型には、
    前記仮想面を基準として、前記固定バーと前記押えバーとの互いに対向する両側面に沿って、前記可動金型の対向するキャビティに向かって、前記隆起部と互い違いに隆起した隆起部を設けていることを特徴とする合成樹脂製のバックルの射出成形用金型。
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