JP3891919B2 - 電力半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板にパワーモジュールを実装した電力半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力半導体装置では、パワーモジュールの主面を基板の面に対して平行に実装する平面実装が行われてきた。例えば、パワーモジュールの一方の主面に放熱フィンがネジ止めされ、放熱フィンが基板と反対側となるようにもう一方の主面を基板に対面させて配置して、基板に対して平行に実装されていた。この場合、パワーモジュールの主面の対向する2つの端部から導出された複数の端子がそれぞれ直角に曲げられて基板のスルーホールに挿入され、はんだ付けされていた。
【0003】
また、パワーモジュールの主面を基板の面に対して垂直に実装する縦型実装も使用されている。この縦型実装された電力半導体装置では、パワーモジュールの端部から外部導出リードを引出し、必要ならば放熱フィンと重ね合わせてプリント基板に挿入して、外部導出リードをプリント基板に半田付けする(例えば、特許文献1参照。)。この場合には、基板に面する端部から全ての端子が基板に接続されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−335796号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにパワーモジュールを基板の面に対して平行に配置する平面実装の場合には、次のような問題点があった。
(1)保守時、パワーモジュールの取り替えが困難であった。
(2)パワーモジュールを取付ける基板の実装面積が大きい。
(3)放熱フィンと周辺の部品との間には一定の空間距離を設ける必要があるためそのままでは基板が大きくなる。基板面積縮小のためには高価な両面基板を使用する必要があった。
(4)端子が2ラインあるため、リード間の寸法ばらつきにより、取付けがスムーズでない場合があった。
(5)パワーモジュールに放熱フィンを取付けた場合、吊り下げ型の場合には放熱フィンの重さのためにパワーモジュールの端子に応力が加わる。
【0006】
また、パワーモジュールの基板に面した一端部から全ての端子を取付ける縦型実装の場合には、モータ等の負荷と接続するケーブルを別系統で基板に取付ける必要がある。このため負荷の着脱が容易でない。また、負荷接続用端子を基板に実装していたため、電力用スイッチング素子の動作時にEMIノイズを生じていた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、パワーモジュールを取付ける基板の実装面積を小さくすると共に、パワーモジュールの端子に応力負荷をかけないように取付けた電力半導体装置を提供することである。また、モータ等の負荷の着脱が容易に行うことができ、EMIノイズを低減させた電力半導体装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電力半導体装置は、基板と、
電力用半導体素子を有し、主面の周縁の互いに対向する2つの端部のうち、第1の端部を前記基板の面に対面させて、前記主面を前記基板の面に対して垂直に実装されたパワーモジュールと
を備え、
前記パワーモジュールの前記第1の端部から導出された電源端子及び制御用端子は前記基板にはんだ付けされ、前記第1の端部と対向する第2の端部から負荷接続用端子が導出されていることを特徴とする。
【0009】
なお、パワーモジュールの少なくとも一方の主面に放熱フィンが固定されていてもよい。また、放熱フィンは、第1の固定手段によって前記パワーモジュールの主面に固定されていると共に、第2の固定手段によって前記基板に固定されていてもよい。さらに、パワーモジュールの一方の主面に固定され、第2の端部から導出された負荷接続用端子に接続されるケーブルを支持するケーブル受けをさらに備えていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に関する電力半導体装置について、添付図面を用いて説明する。なお、図面においては実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
【0011】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る電力半導体装置について、図1及び図2を用いて説明する。図1の(a)はこの電力半導体装置10の構成を示す概略図であり、(b)は、(a)で丸囲みで示したパワーモジュール2の負荷接続用端子6の形状を示す拡大図である。この電力半導体装置10は、パワーモジュール2の主面の周縁の互いに対向する端部から導出された端子7、8を上方から基板1に挿入し、はんだ付け13する。なお、平面実装の場合にはパワーモジュール2の主面がそのまま基板1上に占める面積となる。これに対して本発明における縦型実装ではパワーモジュール2の主面の周縁の端部が基板に占める面積は主面の面積に比べてわずかであり、パワーモジュール2の基板1への実装面積を小さくすることができる。また、放熱フィン3は、互いに直角をなす2つの面を有し、その一方の面でパワーモジュール2の主面に接すると共に、もう一方の面で基板の面にも接するように配置される。この放熱フィン3は、パワーモジュール2に接してネジ11で留められると共に、基板1に接してネジ12で留められている。これによって、放熱フィン3を基板に支持できるので、放熱フィン3の重みによる端子7、8への応力負荷を避けることができる。また、放熱フィン3を2方向から固定するので、振動等に対する耐振性を強化することができる。さらに、負荷接続用端子6を、基板1に面するパワーモジュール2の端部と対向するもう一方の端部から導出させ、モータ5への配線ケーブルと接続している。これによって、負荷接続用端子6において、モータ5への配線ケーブルの着脱を容易に行うことができる。また、負荷接続用端子を基板に実装しないので、電力用スイッチング素子の動作時に発生するEMIノイズを少なくすることができる。
【0012】
図2は、パワーモジュール2の端子6、7、8の構成を示す概略図である。パワーモジュール2は、電力用半導体素子が樹脂封止されている。また、制御回路が含まれている。負荷側端子部から導出されている端子U、V、Wは負荷接続用端子6である。また、基板実装側から導出されている端子1〜21は上記制御回路と接続された制御端子7であり、端子P、Nは電源端子8である。このように、基板実装側に制御端子7に加えて電源端子8を導出させ、はんだ付けする端子の数を増やしている。これにより、基板1へのパワーモジュールの実装の機械的強度を改善することができる。また、図2に示すように、負荷接続用端子6をファストン形状としている。そのため、モータ5への配線ケーブルをネジ等で留めることができる。これによって、該配線ケーブルの着脱をさらに容易に行うことができる。なお、負荷接続用端子6の形状は、ファストン形状に限られない。例えば、ネジとナットによって取付け可能な形状としてもよい。この場合には、はんだ付けの場合にクラックを生じる場合と比較して、さらに接点不良の発生を抑制できる。また、縦型実装を行うにあたってパワーモジュール2の片側端部の端子のみをはんだ付けすることによって、はんだ付けを端子7、8の1ラインのみとすることができ、実装時及びパワーモジュール2の取替え時の手間を軽減できる。なお、基板1にはパワーモジュール2のほか、回路部品4が実装されている。
【0013】
なお、負荷接続用端子6とモータ5との配線ケーブルの接続は、放熱フィン3が配置された側とは反対側に向ってケーブルを延在させておくことが好ましい。これによってケーブルが放熱フィンと接触することを避けることができ、放熱フィン3から生じる熱でケーブルが損傷するのを防ぐことができる。
【0014】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る電力半導体装置について、図3を用いて説明する。図3は、この電力半導体装置20の構成を示す概略図である。この電力半導体装置20は、実施の形態1に係る電力半導体装置と比較すると、パワーモジュール2負荷接続用端子6からモータ等に接続するケーブル21を保持するケーブル受け22を設けている点で相違する。即ち、電力半導体装置20には、基板1に縦型実装されたパワーモジュール2の一方の主面に放熱フィン3がネジ11でネジ止めされていると共に、同一のネジ11によってもう一方の主面にケーブル受け22が固定されている。ケーブル受け22は、パワーモジュール2の主面に沿って上方に延在し、パワーモジュール2の端部で略直角に曲折され、基板に平行に延在する。基板に平行に延在する部分によって端子6と接続されるケーブル21を支持する。なお、ケーブル受けの形状は上記の形状に限定されない。また、ケーブル受けをパワーモジュール2に接続すると共に、基板に接続してもよい。さらに、基板1には回路部品4が実装されていてもよい。
【0015】
この電力半導体装置では、ケーブル受け22によって、ケーブル21の垂れ下がり等による負荷接続用端子6に対する応力負荷を軽減することができる。また、基板1の主面に実装された部品4とケーブル21との干渉を防ぎ、部品4の実装不良の発生を防止できる。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係る電力半導体装置によれば、基板に対してパワーモジュールを縦型実装している。これによってパワーモジュールの基板実装面積を小さくできる。また、放熱フィンをパワーモジュールに接して固定すると共に、基板にも固定している。これによって、制御端子及び電源端子には放熱フィンによる応力負荷をかけないでパワーモジュールを取付けることができる。また、振動等に対する耐振性を強化することができる。さらに、負荷接続用端子を、基板に面する端部と対向する端部から導出させている。これによって、負荷接続用端子において、負荷への配線ケーブルの着脱を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の実施の形態1に係る電力半導体装置の構成を示す概略図であり、(b)は、(a)のパワー側端子の形状を示す拡大図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る電力半導体装置に用いられるパワーモジュールの端子の配列を示す概略図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る電力半導体装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 基板、2 パワーモジュール、3 放熱フィン、4 回路部品、5 モータ、6 負荷接続用端子、7 制御端子、8 電源端子、10、20 電力半導体装置、11 ねじ、12 放熱フィン取付けねじ、13 はんだ付け部、21 ケーブル、22 ケーブル受け
Claims (5)
- 基板と、
電力用半導体素子を有し、主面の周縁の互いに対向する2つの端部のうち、第1の端部を前記基板の面に対面させて、前記主面が前記基板の面に対して垂直に実装されたパワーモジュールと
を備え、
前記パワーモジュールの前記第1の端部から導出された電源端子及び制御用端子は前記基板にはんだ付けされ、前記第1の端部と対向する第2の端部から負荷接続用端子が導出されていることを特徴とする電力半導体装置。 - 前記パワーモジュールの少なくとも一方の主面に放熱フィンが固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電力半導体装置。
- 前記放熱フィンは、第1の固定手段によって前記パワーモジュールの主面に固定されていると共に、第2の固定手段によって前記基板に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の電力半導体装置。
- 前記パワーモジュールの他方の主面に固定され、前記第2の端部から導出された前記負荷接続用端子に接続されるケーブルを支持するケーブル受けをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電力半導体装置。
- 前記パワーモジュールのもう一方の主面に固定された放熱フィンと、
前記放熱フィンと前記ケーブル受けとを前記パワーモジュールに同時に固定する固定手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の電力半導体装置。
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2002
- 2002-10-29 JP JP2002314285A patent/JP3891919B2/ja not_active Expired - Lifetime
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