JP3891749B2 - パッチチャートおよび画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンタの画像形成における色調整に関し、特に、色調整のために参照するパッチチャートとそれを用いて色変換特性を調整する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来技術】
カラープリンタの色調整、例えばカラー濃度のばらつきを補正する濃度キャリブレーションでは、各色毎に数段階の異なる濃度のカラーパッチを配列したパッチチャートが用いられる。プリンタ又はホストコンピュータ(例えばパソコン)には、パッチチャートをあらわす画像データが格納されており、色調整を行う時には、この画像データがプリントされる。すなわちパッチチャートがプリント出力される。一方、標準のパッチチャート(印刷物)が準備されており、作業者は、プリント出力したパッチチャートを標準のパッチチャートと照合して、プリント出力したパッチチャートの、標準のものに対する濃度ずれを把握して、プリント出力するパッチチャートが標準のものに合致するように、調整値を選定して、プリンタ又はホストコンピュータに入力する。プリンタ又はホストコンピュータには、入力画像データをプリント出力用の画像データに変換する変換式あるいはルックアップテーブルがあり、それが、調整値を加えたものに変更される。変更した変換式又はルックアップテーブルで再度パッチチャート画像データを変換してプリントアウトして標準のパッチチャートと照合して、プリントアウトが適正であるか(色調整が適か)を判定し、適であると調整を終える。これが色調整の一態様である。
【0003】
特開平10‐315521号公報には、C,M,Y,Kの各色毎の4版の、各色毎に等濃度差ごとにカラーパッチを配列した濃度キャリブレーションチャートの画像データをメモリから読み出してプリントし、同じパッチ構成の標準チャート(印刷物)と比較して、プリントアウトしたカラーパッチの、標準チャート上のカラーパッチに対する濃度差を求め、この濃度差を補正するための変換テーブルを選定する色調整が開示されている。また更に、C,M,Yの各色を等濃度に混合したカラーパッチの周囲に、C色を一定濃度としM色およびY色の濃度を少しずつ変えていった複数のカラーパッチを配列したグレイ補正用のキャリブレーションチャートをプリントアウトし、プリントアウトしたチャート上のグレイバランスが良いカラーパッチを選択して、これが各色を等濃度に混合した標準カラーパッチと比較してC色,Y色の濃度差がどれだけあるかを判断してこの濃度差に基づいてグレイ補正テーブルを選択する色調整も開示されている。
【0004】
これらのキャリブレーションチャートは、評価色で塗られたパッチの背景を、ディザパターンを用いて基準色を塗って標準色を表現したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このため、パッチの領域境界に周期的な白いギザギザの部分が発生するため、パッチ内の評価色と背景の基準色を比較する際に、ギザギザの部分が目立つため正確な比較ができなかった。また円形もしくは扇形状のパッチの場合、各パッチの境界領域でのギザギザの部分の形状が異なるため、正確な比較ができなかった。
【0006】
本発明は、パッチチャート上に、一定の面積階調でハイライト/ローライトな標準色を安定かつ容易に表現することを第1の目的とし、どのパッチが標準色に最も近いかの判定が容易かつ正確になるようにすることを第2の目的とする。色調整作業が簡単な画像処理装置を提供することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)濃度が異なる評価色を備える複数のパッチ(3a〜3g)と、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える背景(2)と、を備えるパッチチャートにおいて、
前記パッチはディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景(2)は、前記パッチに接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線のドット間の空白に、他方の破線のドットが位置する、前記評価色互いに離れて平行な 複数の破線(2a〜2j)による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート(1:図(a))。なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対応事項を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0008】
このパッチチャート(1)は、一定の面積階調で比較的ハイライトな、基準となる濃度を備える背景(2)を安定かつ容易に表現できる。評価色で塗られたパッチ(3a〜3g)と背景(標準色)の比較が容易であり、どのパッチが標準色に最も近いかの判定が容易かつ正確になる。これにより、色調整作業が簡単になる。
【0009】
(2)濃度が異なる評価色を備える複数のパッチ(23a〜23g)と、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える背景(22)と、を備えるパッチチャートにおいて、
前記パッチはディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景(22)は、前記パッチに接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線の白ドット間の評価色に、他方の破線の白ドットが位置する、前記評価色で構成される面を白抜きする互いに離れて平行な複数の白抜き破線(22a〜22j)による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート(21:図2(a))。このパッチチャート(21)は、一定の面積階調で比較的ミドル/ローライトな標準色を安定かつ容易に表現できる。評価色で塗られたパッチ(23a〜23g)と背景(標準色)の比較が容易であり、どのパッチが標準色に最も近いかの判定が容易かつ正確になる。これにより、色調整作業が簡単になる。
【0010】
(3)円内部に濃度が異なる評価色を備える複数のパッチ(43a〜43g)と、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える円内部の背景(42)と、を備えるパッチチャートにおいて、
前記パッチはディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景(42)は、前記パッチ(43a〜43g)に接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線のドット間の空白に、他方の破線のドットが位置する、前記評価色の互いに離れた同心円破線 (42a 42g) による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート(41:図5の(a))。このパッチチャートは、一定の面積階調で比較的ハイライトな標準色を安定かつ容易に表現できる。円内部に扇状に評価色で塗られたパッチ(43a〜43g)と背景の標準色(42)の比較が容易であり、どのパッチが標準色に最も近いかの判定が容易かつ正確になる。これにより、色調整作業が簡単になる。
【0011】
(4)円内部に濃度が異なる評価色を備える複数のパッチ(63a〜63g)と、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える円内部の背景(62)と、を備えるパッチチャートにおいて、
前記パッチはディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景(62)は、前記パッチ(63a〜63g)に接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線の白ドット間の評価色に、他方の破線の白ドットが位置する、前記評価色で構成される面を白抜きする互いに離れた白抜き同心円破線(62a〜62g)による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート(61:図5の(c))。このパッチチャートは、一定の面積階調で比較的ミドル/ローライトな標準色を安定かつ容易に表現できる。円内部に扇状に評価色で塗られたパッチ(63a〜63g)と背景(標準色)の比較が容易であり、どのパッチが標準色に最も近いかの判定が容易かつ正確になる。これにより、色調整作業が簡単になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(5)上記(1),(2),(3)又は(4)に記載のパッチチャート(1/21/41/61)をあらわす画像データを格納したチャートメモリ手段(104);
画像を出力する画像出力手段(106,107);
チャート指定,調整値および出力指示を含む情報を入力する入力手段(102);
入力された調整値を記憶する調整値メモリ手段(104);
前記調整値メモリ手段(104)の調整値に対応する変換特性で入力画像データを、前記画像出力手段(106,107)による画像出力のための出力画像データに変換する、データ変換手段(104);および、
チャートの出力指示に従い、前記チャートメモリ手段の画像データを前記データ変換手段で出力画像データに変換して前記画像出力手段(104)を用いて出力する、コントローラ(101);
を備える画像処理装置。
【0013】
これによれば、オペレータが入力手段(102)を用いてチャートを指定し出力指示を与えると、コントローラ(101)が前記チャートメモリ手段(104)の画像データを前記データ変換手段(104)で出力画像データに変換して前記画像出力手段(106,107)を用いて出力する。オペレータは、出力したチャート上の、背景の標準色に最も近いパッチを選択し、それに当てられた調整値を、入力手段(102)を用いて入力する。入力があった調整値は、調整メモリ手段(104)に記憶される。調整を終えた後、例えばパソコンから、プリント指示および画像データを受け入れると、コントローラ(101)が画像データを前記データ変換手段(104)で出力画像データに変換して前記画像出力手段(104)を用いて出力する。この時データ変換手段(104)が、前記調整値メモリ手段(104)の調整値に対応する変換特性で入力画像データを、前記画像出力手段(104)による画像形成のための出力画像データに変換する。
【0014】
これにより、前記調整値に対応する変換特性を、背景の標準色相応の評価色のパッチと定められているパッチに対する、オペレータが選択したパッチの評価色の差、を埋める変換特性に設定しておくことにより、画像出力手段(104)の色表現に適合した最適な色変換で、入力画像データを出力することが出来る。オペレータが、出力したチャート上の、背景の標準色に最も近いパッチを選択するとき、従来のディザパターンを用いて基準色を塗って標準色を表現したものではパッチの領域境界に周期的な白いギザギザの部分が発生するため正確な最近接判定ができなかったが、このようなことがなくなりどのパッチが標準色に最も近いか容易かつ正確に判定できる。
【0015】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【実施例】
−第1実施例−
図1および図2に、本発明の第1実施例で用いるチャートの4例を示す。これらのチャート1,11,21,31は、図3に示すプリンタ9で打ち出したものである。
【0017】
図1の(a)に示すチャート1は、比較的にハイライトなBK(黒)濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個のBK色パッチ3a〜3gを、濃度順に配列して形成し、その周囲に、BK色の破線2a〜2jを、相隣り合う破線の間で一方のドット間の空白に他方のドットが隣接する入れ違いに配置することにより、一定の面積階調で比較的にハイライトなBK標準濃度の背景2を表現したパッチチャートである。図1の(b)に示すチャート11は、比較的にハイライトなM(マゼンタ)濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個のM色パッチ13a〜13gを、濃度順に配列して形成し、その周囲に、M色の破線12a〜12jを、入れ違いに配置することにより、一定の面積階調で比較的にハイライトなM標準濃度の背景12を表現したパッチチャートである。図示は省略したが、同様な比較的にハイライトなC(シアン色)のパッチチャートと、比較的にハイライトなY(イエロー色)のパッチチャートがある。つまり、BK,M,CおよびYそれぞれの、比較的にハイライトな標準色のパッチチャートがある。
【0018】
図2の(a)に示すチャート1は、比較的にミドルもしくはローライトなBK濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個のBK色パッチ23a〜23gを、濃度順に配列して形成し、その周囲を、相隣り合う破線の間で一方の白ドット間のBKに他方の白ドットが隣接する入れ違いの配置で白抜き破線22a〜22jを現すようにBKで塗りつぶすことにより、一定の面積階調で比較的にミドルもしくはローライトなBK標準濃度の背景22を表現したパッチチャートである。図2の(b)に示すチャート31は、比較的にミドルもしくはローライトなM濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個のM色パッチ33a〜33gを、濃度順に配列して形成し、その周囲を、相隣り合う破線の間で一方の白ドット間のMに他方の白ドットが隣接する白抜き破線32a〜32jを現すようにMで塗りつぶすことにより、一定の面積階調で比較的にミドルもしくはローライトなM標準濃度の背景32を表現したパッチチャートである。図示は省略したが、同様な比較的にミドルもしくはローライトなC(シアン色)のパッチチャートと、比較的にミドルもしくはローライトなY(イエロー色)のパッチチャートがある。つまり、BK,M,CおよびYそれぞれの、比較的にミドルもしくはローライトな標準色のパッチチャートがある。
【0019】
上述のパッチチャートは、比較的にハイライトな第1組の組No.1のもの(図1系列のBK,M,C,Yの4チャート)および比較的にミドルもしくはローライトな第2組の組No.2のもの(図2系列のBK,M,C,Yの4チャート)に分けられているが、各チャートにはチャート番号が付され、しかも、各チャート上の各パッチにパッチ番号が付されている。これらのパッチチャートをあらわす画像データが、図3に示すプリンタ109のイメージ処理ユニット(IPU)104のROMに書きこまれており、オペレータが、操作表示装置102のキー操作によって、組No.を指定し、パッチチャートのプリントを指示すると、メインコントローラ101が、指定された組の4つのパッチチャートを同時に同一のシート上にプリントアウトする。
【0020】
図3を参照する。ディジタルカラープリンタ109には、外部拡張装置である外部コントローラ(プリンタコンローラ)110が接続されている。プリンタ109は、入力画像データを処理してプリント出力用の画像データに変換する画情報処理手段であるイメージ処理ユニット(以下IPU)104と、画像メモリ105に記憶した画像データが表す画像を記録紙に出力する画像出力手段である、プリンタエンジン106(プリンタの機構部)およびエンジンコントローラ107(プリンタの中のコントローラ)と、利用者がプリンタ109に指示を与える為の各種キーを備えた操作部であり且つプリンタ109の操作に必要な各種情報を表示する表示手段である操作表示装置102と、外部コントローラ110とのデータの送受信を行うインターフェース108と、機内各要素の動作を制御する制御手段であるメインコントローラ101と、を備えて構成される。外部コントローラ110は、通信ライン111を介して、パソコン112が与えるコマンドをプリンタ109に与えて、それらの間で画像データを中継する。
【0021】
操作表示装置102を用いてオペレータが入力した組No.、もしくは、インターフェース108を介して外部コントローラ110からプリンタ109に送られてくる組No.を、メインコントローラ101がIPU104内の不揮発メモリに割り当てられた組No.レジスタに書き込む。インターフェース108を介して外部コントローラ110からプリンタ109に送られてくる入力画像データ(R,G,B)は、メインコントローラ101が一旦メモリ105に書きこむ。IPU104がメモリ105から読み出される画像データをプリンタ出力用の画像データ(BK,M,C,Y)に変換し、更に、この画像データ(BK,M,C,Y)を、組No.レジスタにある組No.に属するBK,M,CおよびYのそれぞれ宛ての各調整値に対応する各濃度キャリブレーションテーブルを用いて、調整値対応の濃度補正を施した画像データに変換する。そしてそれをプリンタ(107,106)が記録紙に画像として記録する。このような過程をメインコントローラ101が制御する。
【0022】
この実施例では、IPU104の内部のROMに書きこんでいるパッチチャート画像データは、プリンタエンジン106のプリント特性(各色プリント濃度)が設計上の標準に合致するときには、各チャートにつき、濃度順に並んだ7個(No.1〜7)のパッチの中央のもの(No.4)が、目視上は背景(標準色)と同一濃度(同一色)となるように設定されているものであり、プリントアウトした組のある色例えばBKのパッチチャートにおいて、オペレータがNo.i(i=1〜7の1つ)のパッチの濃度が背景の濃度に最も近いと認識すると、オペレータはBKのパッチチャート宛てに調整値としてiを入力する。この調整値は、IPU104内の不揮発メモリに割り当てられた、各組内の各チャートに宛てられた調整値レジスタに書き込まれる。IPU104の内部のROMには、各組(No.1:ハイライト/No.2:ミドルまたはローライト)内の各チャート(BK,M,C,Y)宛てに各1グループ(各組に4グループ)の濃度キャリブレーションテーブルが書きこまれている。1グループの濃度キャリブレーションテーブルは、調整値1〜7(パッチNo.の番号数値)にそれぞれが宛てられている7個、No.1〜7のキャリブレーションテーブルを含む。IPU104は、それに与えられた入力画像データ(R,G,B)をまずプリンタ出力用の画像データ(BK,M,C,Y)に変換するが、各グループのNo.4のキャリブレーションテーブルは、プリンタ出力用の画像データ(BK,M,C,Y)を補正を加えずにそのまま出力するか、もしくは、標準の補正を加えたものに変換して出力するルックアップテーブルである。他のNo.j(j=1〜3,5〜6)のキャリブレーションテーブルは、No.jのパッチの標準濃度をNo.4の標準濃度に濃度シフトする補正を行うものであり、テーブルに対する入力データにこのような補正を施した出力データをテーブルから出力するルックアップテーブルである。
【0023】
図4に、図3に示すメインコントローラ101の、色調整CBAの処理概要を示す。操作表示装置102から色調整を指定する入力があるとメインコントローラ101は、ディスプレイに色調整のメニューを表示する。このメニューには、標準チャート出力,調整値入力,テスト出力および標準設定が含まれる。操作表示装置102を介してオペレータが、標準チャート出力を指定して組No.を指定しそしてスタートを入力すると、メインコントローラ101は、指定された組No.のチャート(BK,M,C,Y)の画像データの標準出力を、IPU104に指示し、チャートのプリントアウトを実行する。IPU104は、その内部のROMから指定された組No.のチャート(BK,M,C,Y)の画像データを読み出して、読み出した画像データを、ROMの指定された組No.の4グループ(BK,M,C,Y)の濃度キャリブレーションテーブルの各グループ内のNo.4のキャリブレーションテーブルすなわち標準キャリブレーションテーブルに与えて、読み出した画像データ対応の、標準の補正を施した画像データをテーブルから読み出してプリンタ106に与える。これにより、標準チャートがプリントアウトされる(ステップ1,4)。オペレータは、プリントアウトされたBK,M,C,Yそれぞれのチャートにつき、標準色(背景)の濃度に最も近いパッチを探して、そのチャートNo.およびパッチNo.iを入力する。すなわち、「調整値入力」を指定して、チャートNo.およびぱっちNo.iをキー入力する。メインコントローラ101は、IPU104の不揮発メモリに割り当てた、指定があった組の、入力があったチャートNo.に宛てられた調整値レジスタに、入力があったパッチNo.iを書き込む(ステップ2,5)。
【0024】
操作表示装置102を介してオペレータが、調整済チャート出力を指定して組No.を指定しそしてスタートを入力すると、メインコントローラ101は、指定された組No.のチャート(BK,M,C,Y)の画像データの調整済出力を、IPU104に指示し、チャートのプリントアウトを実行する。IPU104は、その内部のROMから指定された組No.のチャート(BK,M,C,Y)の画像データを読み出して、読み出した画像データを、ROMの指定された組No.の4グループ(BK,M,C,Y)の濃度キャリブレーションテーブルの各グループ内の、調整値レジスタの調整値(i)宛てのキャリブレーションテーブルに与えて、読み出した画像データ対応の、調整値対応の補正を施した画像データをテーブルから読み出してプリンタ106に与える。これにより、調整済チャートがプリントアウトされる(ステップ3,6)。
【0025】
操作表示装置102を介してオペレータが、標準設定を指示するとメインコントローラ101は、IPU104の不揮発メモリに割り当てた、指定があった組の、入力があったチャートNo.に宛てられた調整値レジスタに、標準値(No.4)を書き込む(ステップ7,8)。この標準値の書き込みは、上述のチャート単位ばかりでなく、組単位あるいは全体一括でも行うことが出来る。
【0026】
−第2実施例−
図5に、本発明の第2実施例で用いる円形のパッチチャートを示す。図5の(a)に示すチャート41は、比較的にハイライトな第1組の、BK(黒)濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個の扇形のBK色パッチ43a〜43gを、同一円環上に濃度順に等ピッチで配列して形成し、その周囲に、該円環と同心のBK色の円破線42a〜42jを、相隣り合う破線の間で一方のドット間の空白に他方のドットが隣接する入れ違いに配置することにより、一定の面積階調で比較的にハイライトなBK標準濃度の背景42を表現した円形パッチチャートである。図5の(b)に示すチャート51は、比較的にハイライトな第1組の、M(マゼンタ)濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個の扇形のM色パッチ53a〜53gを、同一円環上に等ピッチで濃度順に配列して形成し、その周囲に、該円環と同心のM色の円破線52a〜52jを、入れ違いに配置することにより、一定の面積階調で比較的にハイライトなM標準濃度の背景52を表現した円形パッチチャートである。図示は省略したが、同様な比較的にハイライトな第1組の、C(シアン色)のパッチチャートと、比較的にハイライトな第1組の、Y(イエロー色)の円形パッチチャートがある。つまり、BK,M,CおよびYそれぞれの、比較的にハイライトな第1組の、標準色の円形のパッチチャートがある。
【0027】
図5の(c)に示す円形のパッチチャート61は、比較的にミドルもしくはローライトな第2組の、BK濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個の扇形のBK色パッチ63a〜63gを、同一円環上に等ピッチで濃度順に配列して形成し、その周囲を、該円環と同心の、相隣り合う破線の間で一方の白ドット間のBKに他方の白ドットが隣接する入れ違いの配置で白抜き円破線62a〜62jを現すようにBKで塗りつぶすことにより、一定の面積階調で比較的にミドルもしくはローライトなBK標準濃度の背景62を表現したパッチチャートである。図5の(d)に示すチャート71は、比較的にミドルもしくはローライトな第2組の、M濃度チェック用のものであり、ディザパターンで濃度が異なる7個の扇形のM色パッチ73a〜73gを、同一円環上に等ピッチで濃度順に配列して形成し、その周囲を、該円環と同心の、相隣り合う破線の間で一方の白ドット間のMに他方の白ドットが隣接する白抜き円破線72a〜72jを現すようにMで塗りつぶすことにより、一定の面積階調で比較的にミドルもしくはローライトなM標準濃度の背景72を表現したパッチチャートである。図示は省略したが、同様な比較的にミドルもしくはローライトな第2組の、C(シアン色)の円形パッチチャートと、比較的にミドルもしくはローライトな第2組の、Y(イエロー色)の円形パッチチャートがある。つまり、BK,M,CおよびYそれぞれの、比較的にミドルもしくはローライトな標準色の円形パッチチャートがある。
【0028】
上述の円形のパッチチャートも、比較的にハイライトな第1組の組No.1のもの(図5の(a),(b)系列のBK,M,C,Yの4チャート)および比較的にミドルもしくはローライトな第2組の組No.2のもの(図5の(c),(d)系列のBK,M,C,Yの4チャート)に分けられている。各チャートにはチャート番号が付され、しかも、各チャート上の各パッチにパッチ番号が付されている。
【0029】
第2実施例のプリンタの構成および機能は、図3に示すものと同一であり、IPU104のROM上の、チャートを表現する画像データのみが異なる。第1実施例と同様に、オペレータが、操作表示装置102のキー操作によって、組No.を指定し、パッチチャートのプリントを指示すると、メインコントローラ101が、指定された組の4つのパッチチャートを同時に同一のシート上にプリントアウトする。オペレータの所要操作は、上述の第1実施例の場合と同様である。
【0030】
以上に説明したパッチチャートはいずれも、カラー記録の各色のプリント濃度をチエックしプリント濃度を調整するための濃度キャリブレーションチャートであり、パッチの評価色が単色濃度、パッチの基準色がパッチの記録色と同一の高濃度単色、そして標準色が破線分布による面積階調で表される濃度である。
【0031】
しかしなから上述のパッチチャートの形態は、グレイ補正用のキャリブレーションチャートにも用いることが出来る。グレイ補正用のキャリブレーションチャートとする場合には例えば、一連のパッチのそれぞれを各色C,M,Yを等濃度で混色してグレイとし、グレイ濃度が順次に異なるものとし、それらの背景を入れ違い配置のBK破線又はBK地上の入れ違い配置の白抜き破線により、面積階調で標準濃度のグレイとしたものとする。この場合には、パッチの評価色がC,M,Yを等濃度で混色したグレイ濃度、パッチの基準色が高濃度BK、そして標準色が入れ違いのBK破線分布またはBK地上の入れ違いの白抜き破線分布による面積階調で表されるグレイ濃度である。
【0032】
いずれにしても、一定の面積階調で比較的ハイライトな標準色、又は、比較的ミドル又はローライトな標準色を安定かつ容易に表現できる。評価色で塗られたパッチと背景の標準色の比較が容易であり、どのパッチが標準色に最も近いかの判定が容易かつ正確になる。これにより、色調整作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例で用いるパッチチャートを示す平面図であり、(a)は比較的にハイライトなBK濃度キャリブレーション用のもの、(b)は比較的にハイライトなマゼンタ濃度キャリブレーション用のものである。
【図2】 本発明の第1実施例で用いるパッチチャートを示す平面図であり、(a)は比較的にミドル又はローライトなBK濃度キャリブレーション用のもの、(b)は比較的にミドル又はローライトなマゼンタ濃度キャリブレーション用のものである。
【図3】 第1実施例のパッチチャートをプリントし色調整を行うプリンタの構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すメインコントローラ1の、色調整の処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2実施例で用いるパッチチャートを示す平面図であり、(a)は比較的にハイライトなBK濃度キャリブレーション用のもの、(b)は比較的にハイライトなマゼンタ濃度キャリブレーション用のものである。(c)は比較的にミドル又はローライトなBK濃度キャリブレーション用のもの、(d)は比較的にミドル又はローライトなマゼンタ濃度キャリブレーション用のものである。
【符号の説明】
1:パッチチャート
2:背景(標準色)
2a〜2j:入れ違いの破線
3a〜3g:パッチ
22a〜22j:入れ違いの白抜き

Claims (5)

  1. 濃度が異なる評価色を備える複数のパッチと、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える背景と、を備えるパッチチャートにおいて、
    前記パッチはディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景は、前記パッチに接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線のドット間の空白に、他方の破線のドットが位置する、前記評価色の互いに離れて平行な複数の破線による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート。
  2. 濃度が異なる評価色を備える複数のパッチと、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える背景と、を備えるパッチチャートにおいて、
    前記パッチはディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景は、前記パッチに接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線の白ドット間の評価色に、他方の破線の白ドットが位置する、前記評価色で構成される面を白抜きする互いに離れて平行な複数の白抜き破線による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート。
  3. 円内部に濃度が異なる評価色を備える複数のパッチと、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える円内部の背景と、を備えるパッチチャートにおいて、
    前記パッチはディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景は、前記パッチに接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線のドット間の空白に、他方の破線のドットが位置する、前記評価色の複数の互いに離れた同心円破線による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート。
  4. 円内部に濃度が異なる評価色を備える複数のパッチと、該評価色の濃度の基準となる濃度を備える円内部の背景と、を備えるパッチチャートにおいて、
    前記パッチは、ディザパターンで前記異なる濃度を表すものであって、前記背景は、前記パッチに接すると共に、隣り合う破線の間で破線が延びる方向に関して、一方の破線の白ドット間の評価色に、他方の破線の白ドットが位置する、前記評価色で構成される面を白抜きする互いに離れた白抜き同心円破線による面積階調で前記濃度の基準となる濃度を表すものである、ことを特徴とするパッチチャート。
  5. 請求項1,2,3又は4に記載のパッチチャートをあらわす画像データを格納したチャートメモリ手段;
    画像を出力する画像出力手段;
    チャート指定,調整値および出力指示を含む情報を入力する入力手段;
    入力された調整値を記憶する調整値メモリ手段;
    前記調整値メモリ手段の調整値に対応する変換特性で入力画像データを、前記画像出力手段による画像出力のための出力画像データに変換する、データ変換手段;および、
    チャートの出力指示に従い、前記チャートメモリ手段の画像データを前記データ変換手段で出力画像データに変換して前記画像出力手段を用いて出力する、コントローラ;
    を備える画像処理装置。
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