JP3889512B2 - 電子カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、例えば、電動の沈胴式レンズ(注1)やズームレンズ(以下「電動写真レンズ」と言う)を備えた電子カメラに関する。
注1:電源を入れていないときはカメラ本体に引き込まれており、電源を入れると、カメラ本体から引き出されて使用可能になる写真レンズのこと。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子カメラは、写真レンズを通して取り込んだ被写体の像をイメージセンサで電気信号に変換し、この電気信号を高速半導体メモリに展開して画像データに変換するとともに、ホワイトバランス等の色修正や画像圧縮、画像サイズの変換などの様々な処理を施して液晶ディスプレイに表示したり不揮発性半導体メモリに記録したりするものである。
上記様々な処理(以下、便宜的に「メイン処理」と言う)の多くは、開発容易性の点からマイクロコンピュータ(以下、CPUと略す)によってソフト的に行われているが、近年、ますます画像の画素数が増大する傾向になってきたことから、メイン処理の負担が一段と大きくなり、より高性能なCPUが搭載されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高性能なCPUの搭載は、一方で電力消費の増大を招く(注2)こととなり、電池の消耗を増やすという電子カメラにとって重大な問題を抱えるに至っている。
注2:例えば、32ビットのRISC(reduced instruction set computer:縮小命令コンピュータセット)チップの場合、300mWから600mWにもなることがある。
【0004】
特に、かかる問題点は、電動写真レンズを搭載した電子カメラの場合に相当深刻である。
一般に、電動写真レンズ、例えば、電動式のズームレンズは、モータで鏡筒を伸び縮みさせて写真レンズの倍率を変化させており、撮影を完了して電源を切る(オフにする)際は、ケース等への収納に邪魔にならないようにするため、鏡筒を最短長まで縮めるという処理(以下「格納処理」と言う)を行うが、この処理と並行して、カメラ本体のシステム終了処理や上述のメイン処理の一部も行われる(これらの処理は上記CPUにおける処理である)からである。
その結果、上述のCPUの電力消費に加えて、レンズ駆動系の電力消費も加算されることとなり、したがって、電源をオフにする際に急激な電圧低下を招き、電池の残存能力によっては、もはや動作を維持できない程度まで低下することがあり、この場合、システムの終了処理を完了する前に、不本意ながら電源が遮断(以下、この電源遮断のことを「不時電源オフ」と言う)されてしまうので、例えば、記録中の画像が消滅したりシステムエラーを引き起こしたり、電動式のズームレンズが収納処理の途中で停止してしまうという問題点があったからである。
また、従来の電子カメラにおいては、レンズ駆動用のサブCPUに電源制御機能がなかったため、電源オフ時にレンズを収納する場合、その間メインCPUは、何ら処理を行なっていないのにもかかわらず、レンズ収納後の電源オフ処理を実行するためだけにオン状態になっていた。よって、この場合、メインCPUの駆動負荷とレンズの駆動負荷が同時にかかってしまうので、この点においても上記問題点の要因となっていた
【0005】
図8は、電動写真レンズを備えた従来の電子カメラの要部ブロック図である。この図において、100は電源スイッチを含むキーブロック、101は電源部、102はレンズ駆動部、103は光学レンズやレンズ駆動機構を含む光学メカブロック、104はイメージセンサとしてのCCD(charge coupled device:電荷結合素子)、105はCCD駆動ブロックである。
また、106はメインCPU(上述のシステム終了処理やメイン処理を担当するCPUであり電力消費の大きい高性能なCPUである)、107はメインCPU106で実行する各種プログラムやデータ等を格納するROM、108は同プログラムをロードして実行するためのRAMである。
なお、これ以外にも、画像展開用のメモリや画像記録用のフラッシュメモリ及び液晶表示装置並びにこれら各部の制御ブロックなども備えているが、本発明と直接の関連がないため説明を割愛する。
【0006】
電源部101は、カメラ各部へ電源を供給する電源ブロック101aと、その制御ブロック(電源制御ブロック)101bとから構成されており、電源制御ブロック101bは、キーブロック100からの電源オン信号109に応答して電源ブロック101aの起動(電源の発生)を促す電源起動信号110をアクティブにするとともに、メインCPU106から出力される維持信号111がアクティブになっている間、電源起動信号110のアクティブを継続するというものであり、要するに、キーブロック100の電源スイッチをオンにすると、直ちに電源ブロック101aからカメラ各部に電源が供給され、これに伴って、メインCPU106を含むカメラ各部の動作が開始されるとともに、メインCPU106で所要のシステム起動処理が実行されることにより、メインCPU106からの維持信号111がアクティブになって、以降、カメラ各部への電源供給が継続されるというものである。
【0007】
ここで、撮影を終えて電源をオフにする際は、まず、キーブロック100の電源スイッチをオフにする。このオフ操作に応答して、キーブロック100から電源オフ信号112が出力され、メインCPU106は、この電源オフ信号112に従って所要のシステム終了処理を開始するが、かかるシステム終了処理には、上述の「格納処理」は含まれない。この格納処理は、レンズ駆動部102に設けられた、4ビットないし8ビット程度の比較的低性能な、したがって、低電力のCPU102a(以下「サブCPU」と言う)の担当であり、サブCPU102aは、システム終了処理を実行中のメインCPU106からの処理開始信号113に応答して当該処理を開始するというものである。
すなわち、サブCPU102aは、処理開始信号113に従ってモータドライバ102bを制御しながらモータ102cを駆動し、光学メカブロック103に含まれるレンズ駆動機構を動かして鏡筒の長さを最短長に縮めるという処理動作を独立して行うものである。
【0008】
図9は、電源オフ時の概念的な動作タイミングチャートであり、図面の横方向が時間軸である。まず、電源スイッチをオフにすると、(S1)電源オフ信号112が発生し、(S2)メインCPU106でシステム終了処理が開始される。次いで、(S3)システム終了処理の適宜の時点で処理開始信号113が発生し、(S4)これに応答してサブCPU102aで格納処理が開始される。
そして、(S5)格納処理の開始に伴ってモータ102cが回転を始め、(S6)鏡筒の長さが最短長になった時点でモータ102cの回転が停止し、(S7)格納処理の完了がメインCPU106に伝えられる。
最後に、(S8)メインCPU106は、自身の処理完了を待ってから維持信号111をインアクティブにし、(S9)電源ブロック101aからカメラ各部に供給される電源を遮断して一連の電源オフ処理を終了する。
【0009】
図9において、注目すべき区間は(S5)から(S6)までの区間Aである。この区間Aは、モータ102cの回転区間であり、且つ、メインCPU106におけるシステム終了処理の区間でもあるから、両者の消費電力が加算されて著しい電源電圧の低下をきたす区間である。
したがって、この区間Aでは、電池の残存能力が低い場合に電源電圧が動作保証電圧を下回る可能性があり、この場合、同区間Aで“不時電源オフ"を引き起こすおそれを否めないため、システムの安定性を確保する点で、是非とも解決しなければならない重大な問題点を抱えている。
【0010】
また、上記問題点は、電源オフ時のみならず、電源オン時にも顕在化することがある。電動写真レンズ付き電子カメラにおいては、電源オン時に、レンズ駆動機構の初期化処理(原点位置出し等の処理)を実行することがあるが、これと並行して、メインCPU106で所要のシステム初期化処理も行われるからである。
【0011】
そこで本発明は、電源電圧の低下を抑制し、以って不本意な電源遮断(不時電源オフ)を回避して、システムの安定性を向上した電子カメラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、電動の沈胴式レンズを備えた電子カメラにおいて、電子カメラ各部の処理を実行する主制御手段と、前記沈胴式レンズの格納処理を実行する副制御手段とを備え、前記主制御手段は、更に、電源スイッチのオフ操作に応答してシステム終了処理を開始する手段と、前記システム終了処理が開始された後、適宜の時点で前記副制御手段に対して前記沈胴式レンズの格納処理の開始を指示する手段とを含み、前記副制御手段は、更に、前記主制御手段による格納処理の開始指示に応答して前記沈胴式レンズの格納処理を開始する手段と、前記沈胴式レンズの格納処理の終了後、レンズ駆動部の電源をオフする手段とを含み、前記副制御手段により前記沈胴式レンズの格納処理が実行されている間、前記主制御手段を電力消費の少ないスタンバイ状態又は電源オフ状態に保持するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記保持手段は、前記副制御手段により前記主制御手段のスタンバイ状態又は電源オフ状態が保持されることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記副制御手段は、更に、前記沈胴式レンズの格納処理の実行中、前記レンズ駆動部の電源供給を継続する手段を含むことを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至の何れかに記載の発明において、前記主制御手段は、更に、前記電子カメラ各部の電源を制御する手段を含むことを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れかに記載の発明において、前記副制御手段は、更に、ズームレンズの初期化処理を実行する手段を含み、前記主制御手段は、更に、前記電源スイッチのオン操作に応答してシステム初期化処理を開始する手段と、前記システム初期化処理が開始された後、適宜の時点で前記副制御手段に対して前記ズームレンズの初期化処理の開始を指示する手段とを含み、前記副制御手段は、更に、前記主制御手段による初期化処理の開始指示に応答して前記ズームレンズの初期化処理を開始する手段と、前記ズームレンズの初期化処理の終了後、前記主制御手段のスタンバイ状態又は電源オフ状態を解除する手段とを含み、前記副制御手段により前記ズームレンズの初期化処理が実行されている間、前記主制御手段を電力消費の少ないスタンバイ状態又は電源オフ状態に保持するようにしたことを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記副制御手段は、更に、前記ズームレンズの初期化処理の実行中、前記レンズ駆動部の電源供給を継続する手段を含むことを特徴とする
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、電動式のズームレンズ付きディジタルカメラを例にして、図面を参照しながら説明する。
図1において、10はディジタルカメラ(電子カメラ)である。ディジタルカメラ10は、特に限定しないが、本体部11と、この本体部11に回動可能に取り付けられたカメラ部12とに分かれており、カメラ部12の前面(図面の裏面側)には電動式のズームレンズ30(以下、単に「ズームレンズ」と言う)が装着されている。ズームレンズ30の後ろには、図示を略したCCDが取り付けられており、後述の撮影モードの際に、ズームレンズ30から取り込まれた被写体の像を電気信号に変換して所定周期のフレーム画像を生成できるようになっている。なお、構図を確認するためのファインダをカメラ部12に設けてもよい。
【0014】
一方、本体部11には、撮影中の画像(以下「スルー画像」と言う)や記録済みの画像(以下「記録画像」と言う)を確認するための平面表示装置、例えば、液晶ディスプレイ13が取り付けられているほか、シャッターキー14を始めとする各種の操作キー類が適宜の位置に取り付けられている。
ちなみに、操作キーは、例えば、プラスキー15、マイナスキー16、デリートキー17、電源スイッチ18、モードキー19、ディスプレイキー20、ズームキー21、セルフタイマーキー22、ファンクションスイッチ23などであり、これら各キーの機能は、以下のとおりである。
【0015】
(1)シャッターキー14:
通常の撮影モードではその名前通りの役目を果たすが、撮影済みの画像を再生する再生モードでは選択された機能の実行キーの役割を果たす。
(2)プラスキー15:
再生画像をプラス方向(最新画像の方向)に向かって選択したり、カーソルを下や右方向に移動したりするためのキーである。
(3)マイナスキー16:
方向が逆向きである以外、プラスキーと同じ機能である。
(4)デリートキー17:
選択画像の削除キーである。
【0016】
(5)電源スイッチ18:
電源のオンオフキーであり、特に限定しないが、復帰型のスライドスイッチである。例えば、通常はスプリングによって左方向に付勢されているが、この付勢力に抗して指で右にスライドさせることにより、電源をオンにしたりオフにしたりすることができるものである。
電源のオンオフは直前の状態に依存する。すなわち、直前の状態が電源オフであれば、同スイッチ18をスライドさせると電源オンとなり、逆の状態であれば電源オフとなる。
(6)モードキー19:
様々な機能選択を行うキーである。
(7)ズームキー21:
ズームレンズ30の倍率を変えるためのキーである。なお、所定の倍率(例えば、ズームレンズ30の最大倍率)以上ではディジタルズーム用のキーとして働くものであってもよい。
(8)ファンクションスイッチ23:
撮影モードと再生モードを切り替えるスライドスイッチである。上にスライドすると撮影モード、下にスライドすると再生モードになる。
【0017】
<第一の実施の形態>
図2は、ディジタルカメラ10の要部ブロック図であり、200は電源スイッチ(図1の符号18参照)を含むキーブロック、201は電源部、202はレンズ駆動部、203は光学レンズやレンズ駆動機構を含む光学メカブロック、204はイメージセンサとしてのCCD、205はCCD駆動ブロックである。
また、206は主制御手段としてのメインCPU(例えば、32ビットのRISCチップ)、207はメインCPU206で実行する各種プログラムやデータ等を格納するROM、208は同プログラムをロードして実行するためのRAMである。
【0018】
電源部201は、カメラ各部へ電源を供給する電源ブロック201aと、その制御ブロック(電源制御ブロック)201bとから構成されており、電源制御ブロック201bは、キーブロック200からの電源オン信号209に応答して電源ブロック201aの起動(電源の発生)を促す電源起動信号210をアクティブにするとともに、メインCPU206から出力される電源維持信号211aがアクティブになっている間、又は、レンズ駆動部202からのレンズ駆動電源維持信号211bがアクティブになっている間、電源起動信号210のアクティブを継続するというものである。
キーブロック200の電源スイッチをオンにすると、直ちに電源ブロック201aからカメラ各部に電源が供給され、これに伴って、メインCPU206を含むカメラ各部の動作が開始されるとともに、メインCPU206で所要のシステム起動処理が実行されることにより、メインCPU206からの電源維持信号211aがアクティブになって、以降、カメラ各部への電源供給を継続できる。
【0019】
ここで、撮影を終えて電源をオフにする際は、従来技術と同様に、まず、キーブロック200の電源スイッチをオフにする。このオフ操作に応答して、キーブロック200から電源オフ信号212が出力され、メインCPU206は、この電源オフ信号212に従って所要のシステム終了処理を開始する。
【0020】
ところで、本実施の形態においても、従来技術と同様に、かかるシステム終了処理に前述の「格納処理」は含まれない。この格納処理は、レンズ駆動部202に設けられた、4ビットないし8ビット程度の比較的低性能な、したがって、低電力のCPU202a(以下「サブCPU」と言う)の担当である。
サブCPU202aは、副制御手段としての機能を有し、メインCPU206からの処理開始信号213に応答して当該処理を開始する点で従来技術と共通するが、すなわち、サブCPU202aは、処理開始信号213に従ってモータドライバ202bを制御しながらモータ202cを駆動し、光学メカブロック203に含まれるレンズ駆動機構を動かして鏡筒の長さを最短長に縮めるという処理動作を独立して行う点で冒頭の従来技術と共通するが、その格納処理の開始タイミングの点で相違する。
【0021】
図3は、本実施の形態における電源オフ時の概念的な動作タイミングチャートであり、図面の横方向が時間軸である。まず、電源スイッチをオフにすると、(S11)電源オフ信号212が発生し、(S12)メインCPU206でシステム終了処理が開始される。次いで、(S13)システム終了処理の適宜の時点で処理開始信号213が発生し、(S14)これに応答してサブCPU202aで格納処理が開始される。
【0022】
(S15a)格納処理の開始に伴ってモータ202cが回転を始めると、同時に、(S15b)サブCPU202aからメインCPU206にスタンバイ指示信号(図2の符号214参照)が出力されるとともに、サブCPU202aからの電源部201へのレンズ駆動電源維持信号211bがアクティブにされる。
メインCPU206は、指示信号214に応答してクロックスピードを遅くしたり一部の回路を非動作にしたりしてスタンバイ状態に移行し電力消費を少なくする一方、電源部201はレンズ駆動電源維持信号211bに従って各部への電源供給を継続する。
【0023】
そして、(S16)鏡筒の長さが最短長になった時点でモータ202cの回転が停止し、(S17)同格納処理を完了すると、(S18)サブCPU202aは、レンズ駆動電源維持信号211bをインアクティブにして各部への電源供給を遮断し、一連の処理を終了する。
【0024】
図3において、A′はモータ202cの回転区間である。図からも明らかなように、この区間A′ではメインCPU206はスタンバイ状態であるから、もっぱらモータ202cで電力が消費されることになる。
したがって、同区間A′の電力消費を従来技術と比べて大幅に抑制(少なくともメインCPU206の駆動電力とスタンバイ電力との差程度を抑制)することができ、電源電圧の低下を抑えて“不時電源オフ"を回避できるという、システム安定性の点で格別有益な効果が得られるのである。
【0025】
かかる効果を得るために工夫された本実施の形態における技術的思想は、要するに、メインCPU206における高負荷処理(システム終了処理)と、サブCPU202aにおける高負荷処理(ズームレンズ30の格納処理)との実行タイミングを調停して両者の重畳動作、すなわち、オーバラップを回避すると同時に、サブCPU202aにおける高負荷処理中、メインCPU206をスタンバイあるいはオフ状態に置くことにより、メインCPU206そのものの負荷と、サブCPU202aにおける高負荷とが同時にかかってしまうことを回避するというものである。
そして、その回避動作を行うための手段は、例えば、以下の諸点を含む複合的な要素で実現することができる。
【0026】
(イ) モータ202cへの電源供給を維持するための信号(レンズ駆動電源維持信号211b)を設ける。この信号211bは、既述のとおり、モータ202cの回転中にアクティブになる信号であり、メインCPU206からの電源維持信号211aを補完するための信号である。
すなわち、電源維持信号211aは、メインCPU206がスタンバイ状態に移行するとインアクティブになってしまうため、そのままでは、スタンバイ状態への移行と同時に電源部201から各部への電源供給が断たれてしまい、ズームレンズ30の格納処理などの必要な処理を行うことができなくなるが、上述のレンズ駆動電源維持信号211bを設ければ、電源維持信号211aがインアクティブになっても、各部(特に、レンズ駆動部202)への電源供給を継続することができる。
【0027】
(ロ) 電源制御ブロック201bに上記二つの信号(電源維持信号211aとレンズ駆動電源維持信号211b)を受け取る回路(図2の符号215参照)を設ける。この回路215の有すべき機能は、「電源維持信号211aとレンズ駆動電源維持信号211bのいずれか一方がアクティブの間、電源起動信号210のアクティブを継続して、電源ブロック201aでの電源発生を持続させる」というものであり、例えば、アクティブの論理を“1"とすれば、要するに、電源維持信号211aとレンズ駆動電源維持信号211bとのオア論理をとることに相当する。
【0028】
(ハ) サブCPU202aにレンズ駆動電源維持信号211bを発生するための機能(図2の符号216参照)を設ける。なお、この機能216は、サブCPU202a上でソフト的に実現されるものであるが、ハードロジックなどで実現されるものであっても構わない。
【0029】
ところで、以上の実施の形態においては、電源オフ時の“不時電源オフ"を回避できる点で有益であるが、電源オン時の“不時電源オフ"を回避できない点で改良の余地がある。
【0030】
<第二の実施の形態>
図4は、電源オフ時に加えて、電源オン時の“不時電源オフ"も回避できるようにした改良例であり、第一の実施の形態との相違は、サブCPU202aからメインCPU206にスタンバイ復帰信号217を出力できるようにし、この信号217をメインCPU206の信号入力部218で受けてメインCPU206を通常動作させ得るようにした点にある。
【0031】
図5は、本実施の形態における電源オン時の概念的な動作タイミングチャートであり、図面の横方向が時間軸である。まず、電源スイッチをオンにすると、(S21)電源オン信号212が発生し、(S22)電源部201から各部へ電源が供給される。そして、(S23)メインCPU206でシステム初期化処理が開始され、(S24)システム初期化処理の適宜の時点で処理開始信号213が発生し、(S25)これに応答してサブCPU202aでズームレンズ初期化処理(原点位置出し等の処理など)が開始される。
【0032】
(S26a)ズームレンズ初期化処理の開始に伴ってモータ202cが回転を始めると、同時に、(S26b)サブCPU202aからメインCPU206にスタンバイ指示信号214が出力さるとともに、サブCPU202aから電源部201へのレンズ駆動電源維持信号211bがアクティブにされる。
メインCPU206は、指示信号214に応答してクロックスピードを遅くしたり一部の回路を非動作にしたりしてスタンバイ状態に移行し電力消費を少なくする一方、電源部201はレンズ駆動電源維持信号211bに従って各部への電源供給を継続する。
【0033】
そして、(S27)鏡筒の長さが所定長(原点位置に対応した長さ)になった時点でモータ202cの回転が停止し、(S28)ズームレンズ初期化処理を完了すると、サブCPU202aからメインCPU206にスタンバイ復帰信号217を出力して一連の処理を終了する。
【0034】
したがって、この実施の形態においては、第一の実施の形態と同様に電源オン時の“不時電源オフ"を回避できるうえ、図5に示すように、電源オン時のモータ202cの回転中にメインCPU206をスタンバイ状態にすることができ、当該回転区間(A″)の電力消費を抑えて、電源オン時の“不時電源オフ"も回避できるという格別な効果が得られる点で優れている。
【0035】
<第三の実施の形態>
ところで、CPUの種類によっては、スタンバイ機能を持たないものがあり、この種のCPUに対しては上記の各実施の形態を適用することができない。
図6において、300はスタンバイ機能を持たないメインCPU、301は少なくともa、b二系統の電源を出力する電源ブロック、302は電源制御ブロックであり、他の要素は上記第一の実施の形態(図2)と同一である。
【0036】
電源ブロック301は、少なくとも第一と第二のブロック301a、301bからなり、第一のブロック301aは、第一の電源起動信号210aがアクティブの間、a系の電源(メインCPU300とその周辺回路用の電源)を発生し、第二のブロック301bは、第二の電源起動信号210bがアクティブの間、b系の電源(サブCPU202aを含むレンズ駆動部用の電源)を発生する。
また、電源制御ブロック302は、メインCPU300からの電源維持信号211aがアクティブの間、第一の電源起動信号210aをアクティブにする第一の回路215aと、サブCPU202aからのレンズ駆動電源維持信号211bがアクティブの間、第二の電源起動信号210bをアクティブにする第二の回路215bとを含んでいる。
【0037】
したがって、この実施の形態によれば、メインCPU300からの電源維持信号211aがアクティブの間は、第一の電源起動信号210aがアクティブになってa系の電源が発生するため、メインCPU300とその周辺回路に対して電源を供給し続けることができ、一方、サブCPU202aからのレンズ駆動電源維持信号211bがアクティブの間(モータ202cの回転中)は、第二の電源起動信号210bがアクティブになってb系の電源が発生するため、サブCPU202cを含むレンズ駆動部に対して電源を供給し続けることができるうえ、さらに、サブCPU202aからメインCPU300に所定の制御信号(便宜的に第一の実施の形態のスタンバイ指示信号214とする)を出力し、この制御信号に応答して、メインCPU300からの電源維持信号211aをインアクティブにすることにより、上記第一の電源起動信号210aをインアクティブにしてa系の電源、すなわち、メインCPU300とその周辺回路用の電源を遮断でき、スタンバイ機能をもたないメインCPU300であっても、実質的にメインCPU300とその周辺回路を非動作状態にして、第一の実施の形態と同様の効果(電源オン時の“不時電源オフ"を回避できる)を得ることができる。
なお、上述したシステム終了処理の終了時点で処理開始信号213を発生すると同時に、電源維持信号211aをインアクティブにするようにしてもよい。
【0038】
<第四の実施の形態>
この実施の形態は、上記第三の実施の形態を改良し、電源オン時の“不時電源オフ"も回避するようにしたものである。
上記第三の実施の形態との相違は、図7に示すように、サブCPU202aから電源制御ブロック302の第三の回路215cにズームレンズ駆動完了信号211cを出力できるようにするとともに、このズームレンズ駆動完了信号211cのアクティブに応答させて、第一の電源起動信号210aをインアクティブからアクティブへと復帰させ得るようにした点にある。
【0039】
この例によれば、第一の電源起動信号210aをインアクティブにしてa系の電源を遮断した後、適宜の時点でズームレンズ駆動完了信号211cを出力することにより、第一の電源起動信号210aをアクティブに復帰させることができる。
したがって、メインCPU300とその周辺回路用の電源を再び発生させることができるから、電源オン時における“不時電源オフ"の回避も図ることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、沈胴式レンズの格納処理中、主制御手段がスタンバイ状態又は電源オフ状態となり、電力消費の大きい二つのブロックの重畳的動作を回避でき、電力消費の増大を防止して電源電圧の低下を抑制できる。したがって、例えば、電池の残存能力が低い場合の“不時電源オフ”を回避して、システム安定性の向上を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタルカメラの外観図である。
【図2】第一の実施の形態のブロック図である。
【図3】第一の実施の形態のタイミングチャートである。
【図4】第二の実施の形態のブロック図である。
【図5】第二の実施の形態のタイミングチャートである。
【図6】第三の実施の形態のブロック図である。
【図7】第四の実施の形態のブロック図である。
【図8】従来例のブロック図である。
【図9】従来例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 ディジタルカメラ(電子カメラ)
30 ズームレンズ
202a サブCPU(副制御手段)
206 メインCPU(主制御手段)

Claims (6)

  1. 電動の沈胴式レンズを備えた電子カメラにおいて、
    電子カメラ各部の処理を実行する主制御手段と、
    前記沈胴式レンズの格納処理を実行する副制御手段とを備え、
    前記主制御手段は、更に、
    電源スイッチのオフ操作に応答してシステム終了処理を開始する手段と、
    前記システム終了処理が開始された後、適宜の時点で前記副制御手段に対して前記沈胴式レンズの格納処理の開始を指示する手段とを含み、
    前記副制御手段は、更に、
    前記主制御手段による格納処理の開始指示に応答して前記沈胴式レンズの格納処理を開始する手段と、
    前記沈胴式レンズの格納処理の終了後、レンズ駆動部の電源をオフする手段とを含み、
    前記副制御手段により前記沈胴式レンズの格納処理が実行されている間、前記主制御手段を電力消費の少ないスタンバイ状態又は電源オフ状態に保持するようにしたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 記副制御手段により前記主制御手段のスタンバイ状態又は電源オフ状態が保持されることを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記副制御手段は、更に、前記沈胴式レンズの格納処理の実行中、前記レンズ駆動部との電源供給を継続する手段を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の電子カメラ。
  4. 前記主制御手段は、更に、前記電子カメラ各部の電源を制御する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電子カメラ。
  5. 前記副制御手段は、更に、
    ズームレンズの初期化処理を実行する手段を含み、
    前記主制御手段は、更に、
    前記電源スイッチのオン操作に応答してシステム初期化処理を開始する手段と、
    前記システム初期化処理が開始された後、適宜の時点で前記副制御手段に対して前記ズームレンズの初期化処理の開始を指示する手段とを含み、
    前記副制御手段は、更に、
    前記主制御手段による初期化処理の開始指示に応答して前記ズームレンズの初期化処理を開始する手段と、
    前記ズームレンズの初期化処理の終了後、前記主制御手段のスタンバイ状態又は電源オフ状態を解除する手段とを含み、
    前記副制御手段により前記ズームレンズの初期化処理が実行されている間、前記主制御手段を電力消費の少ないスタンバイ状態又は電源オフ状態に保持するようにしたことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電子カメラ。
  6. 前記副制御手段は、更に、前記ズームレンズの初期化処理の実行中、前記レンズ駆動部の電源供給を継続する手段を含むことを特徴とする請求項記載の電子カメラ
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