JP3888399B2 - 孔版用カセットケース - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の穿孔画像を形成するためのテープ状の前記感熱性孔版を収納する孔版用カセットケースの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、把持部を有するスタンプ本体と、スタンプ本体の底面部に取付けられたインク含浸体と、インク含浸体の底面に密着され、穿孔画像が形成された感熱性孔版原紙(以下、孔版原紙という)とを有し、孔版原紙とインク含浸体とを用紙等の印刷対象体に押圧して穿孔画像を印刷するスタンプ装置が実用化されている。
【0003】
一般に、スタンプ装置には、孔版原紙をインク含浸体の下面に密着させてから穿孔画像を形成したものと、穿孔画像が形成された孔版原紙をインク含浸体の下面に密着させたものがある。
例えば、特開平7−149034号公報に記載のスタンプ装置においては、孔版原紙でインク含浸体を覆って印面部を構成すべく、予め孔版原紙の外周部分をスタンプ本体の側面に貼着し、スタンプ本体に下方からスカート部材を外嵌合させ、このスタンプ装置を特殊な加熱穿孔装置に装着してサーマルヘッドにより孔版原紙の印面部に穿孔画像を形成する。しかし、このスタンプ装置の場合、孔版原紙に加熱穿孔する為にスタンプ本体ごと装着させるように構成した特殊な加熱穿孔装置が必要になる。
【0004】
一方、本願出願人は、例えば、実開平5−41843号公報に記載のスタンプ装置のように、スタンプ本体の下面部にインク含浸体を取付け、枠状のスカート部材の下端に穿孔画像形成済みの孔版原紙を貼着しておき、スタンプ本体にスカート部材を下方から外嵌合させて、インク含浸体の下面に孔版原紙を密着させてスタンプ装置を作成する。スタンプ本体の上部の握り部を握って、孔版原紙とインク含浸体とを印刷対象体に押圧して穿孔画像を印刷(スタンピング)する構成を提案した。
【0005】
この場合には、孔版原紙に所定の別途の装置にて予め穿孔画像を形成する必要があるが、本出願人が先に特開平8−90878号公報等にて提案したテープ状の感熱紙に印字して種々のラベルを作成するラベル作成用サーマルプリンタを利用することができる。即ち、前記テープ状の感熱紙に代えてテープ状の孔版原紙をカセットケースに予め収納し、このカセットケースをラベル作成用サーマルプリンタの所定箇所にセットし、カセットケースの出口から放出されるテープ状の孔版原紙をサーマルヘッドとプラテンとの間を通過させて穿孔画像を形成し、その後ラベル作成用サーマルプリンタの出口近傍に配置したカッターにて前記孔版原紙を所定の長さに切断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、テープ状の孔版原紙にサーマルヘッドにて穿孔動作するとき、サーマルヘッドの熱にて穿孔した部分等の孔版原紙の材料が一旦溶融して固化した溶融カスがサーマルヘッドに蓄積し、穿孔作用が不完全になるという問題があるため、前記孔版原紙の表面(サーマルヘッドと対面する表面)に、予めシリコーン樹脂等の潤滑剤等の表面処理剤を塗布しておき、前記溶融カスがサーマルヘッド等に付着しないようにしている。ところが、前記テープ状の孔版原紙を巻回してカセットケース内に収納している場合、その巻回の部分で、表面処理剤が、テープ状の孔版原紙の裏面側に移るから、カセットケースからテープ状の孔版原紙を放出させるように搬送するとき、サーマルヘッドと対峙するプラテンローラや、その後の搬送ローラもしくはピンチローラの周面に前記孔版原紙の裏面側に移った表面処理剤が乗り移り、前記プラテンローラや搬送ローラもしくはピンチローラの周面の摩擦抵抗が減退する等の減少により、テープ状の孔版原紙を円滑に搬送できず、スリップしてしまうという問題があった。
【0007】
また、前記テープ状の孔版原紙の厚さが極薄いため、前記カッターにて切断するときの感触が作業者に伝わらず、孔版原紙が既に切断されているにも拘らず、幾度も切断操作を実行して、カッターを破損させてしまうという問題もあった。本発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、テープ状の感熱性孔版原紙を円滑に放出できるようにした孔版用カセットケースを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の発明の孔版用カセットケースは、サーマルヘッド部とプラテンとの少なくとも一方を他方に対して接離可能に備え、その両者間にテープ状の感熱性孔版原紙と、保護テープとを重ねて通過させて、感熱性孔版原紙に穿孔印字するように構成してなる孔版作成装置の本体に着脱自在に装着するカセットケースであって、前記テープ状の感熱性孔版原紙を巻回して収納する第1収納部と、前記保護テープを巻回して収納する第2収納部と、前記感熱性孔版原紙と保護テープとを重ねた状態で、前記サーマルヘッド部とプラテンとの間に向かって放出する出口部と、前記両収納部と前記出口部との間の搬送経路中には、前記感熱性孔版原紙が前記サーマルヘッド部と対面する側に位置し、且つ保護テープがプラテンと対面する側に位置するように重ね搬送する合流部とを備えたものである。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の孔版用カセットケースにおいて、前記搬送経路には、前記感熱性孔版原紙と保護テープとを重ねた状態でバックテンションを付与するためのブレーキ手段を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
最初に、加熱穿孔装置1について説明する。図1に示すように、加熱穿孔装置1は、本体ケース2と、文字や記号等を入力する文字キーと各種機能キー等を有するキーボード部3と、入力された文字や記号等を表示可能な液晶表示部4と、孔版カセットケース20が着脱自在に装着されるカセット装着部5等が設けられている。
【0011】
カセット装着部5の左側には、孔版用カセットケース20のテープ状の感熱性孔版原紙28(以下、孔版原紙という)及び保護テープ36とを合わせた状態で外部へ導出する為の開口16と、孔版原紙28と保護テープ36とを合わせた状態で開口16の位置で切断するカッター(図示略)の為の操作レバー17が設けられている。カセット装着部5は開閉カバー6で開閉自在にカバーされ、カセット装着部5には、孔版原紙28に穿孔画像を形成するための発熱性印字ヘッドとしてのサーマルヘッド10と、これと対峙するプラテンとしてのプラテンローラ12と、孔版用カセットケース20のテープ送りローラ30を回動する駆動軸11と、孔版原紙28及び保護テープ36とを合わせた状態で搬送する圧接ローラ13と、装着された孔版用カセットケース20の種類を検出するカセット検出装置15が設けられている。
【0012】
図5に示すように、プラテンローラ12と圧接ローラ13は、回動可能なローラホルダ14に回転自在に支持され、孔版用カセットケース20をカセット装着部5に装着した状態で、ローラホルダ14が支軸14aを中心に実線位置から鎖線位置へ回動されると、プラテンローラ12と圧接ローラ13が、保護テープ36及び孔版原紙28を介して、サーマルヘッド10とテープ送りローラ30に夫々圧接され、サーマルヘッドにより孔版原紙28に穿孔画像を形成しながら、テープ送りローラ30と圧接ローラ13との協働により孔版原紙28及び保護テープ36が搬送される。
【0013】
本発明における孔版用カセットケース20は、上ケース21aと下ケース21bとを含むカセット本体21を有し、図3〜図5に示すように、カセット本体21の前端部には、出口部24aを有する中空状のアーム部24と、孔版原紙28及び保護テープ36をガイドする爪部34が設けられ、アーム部24の後側には、孔版用カセットケース20をカセット装着部5に装着した際に、サーマルヘッド10が挿入されるヘッド装着部25が設けられている。カセット本体21の右端後部には、複数の検出用スイッチを有するカセット検出装置15によって、装着された孔版用カセットケース20の種類(例えば、孔版原紙の幅、構造等)を検出可能なカセット検出部26が設けられている。
【0014】
カセット本体21の内部には、テープ状の孔版原紙28が巻回されたテープスプール29aを備えた第1収納部29と、保護テープ36を巻回されたテープスプール37aを備えた第2収納部37とを有する。孔版用カセットケース20の第1実施形態では、図4に示すごとく、テープ状の孔版原紙28を収納する第1収納部29がサーマルヘッド10の裏面側に近い位置に配置され、第2収納部37は遠い位置に配置され、孔版原紙28はガイドローラ31aの箇所から合流部としてのガイドローラ32及びまたはガイドローラ33を経て中空状のアーム部24へ案内され、アーム部24の出口部24aから出た孔版原紙28は、サーマルヘッド10と対面するように放出される。他方、保護テープ36は、ガイド部31bから前記合流部としてのガイドローラ32の箇所にて孔版原紙28の裏面側に重ねられ、中空状のアーム部24へ案内され、アーム部24の出口部24aから出た保護テープ36は、プラテンローラ12と対面するようにして放出され、爪部34を経て回転自在に支持されたテープ送りローラ30へ延び、開口35を経て孔版用カセットケース20の外部まで案内されている。この場合、湾曲形成された板バネ等のブレーキ手段38を前記ガイドローラ32の箇所にて孔版原紙28と保護テープ36とを挟み付けることによりバックテンションを付与するように構成されている。
【0015】
次に孔版原紙28について詳細に説明すると、図2に示すように、孔版原紙28は、熱可塑性フィルム60と、多孔性支持体61と、熱可塑性フィルム60と多孔性支持体61とを接着する接着層62と、前記熱可塑性フィルム60の表面側に施した表面処理層63とからなる。孔版用カセットケース20に収納されている孔版原紙28は、熱可塑性フィルム60の表面処理層63がサーマルヘッド10に接触するように、多孔性支持体61を外周側へ向けてテープスプール29aに巻回されている。熱可塑性フィルム60は、厚さ1〜4μmの熱可塑性合成樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等)製のフィルムで構成されている。多孔性支持体61は、厚さ約20〜100μmの天然繊維(例えば、マニラ麻、こうぞ、みつまた等)又は合成繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリアクリルニトリル等)又は半合成繊維(例えば、レーヨン等)を主原料とした多孔性薄葉紙で構成されている。表面処理層63は、シリコーン樹脂等の摩擦係数の小さい材料にて構成されている。なお、別のテープスプール37aに巻回された保護テープ36は、前記孔版原紙28より厚さが厚いもしくは腰の強い天然紙またはポリプロピレン、塩化ビニリデン等の合成樹脂材にて構成されている。
【0016】
次に、前記テープ状の孔版原紙28に対する穿孔画像の形成動作について説明する。まず図4に示すような、テープ状の孔版原紙28と保護テープ36とが予め収納された孔版用カセットケース20であって、孔版原紙28及び保護テープ36の先端がテープ送りローラ30の箇所まで引き出されているものを図1に示す加熱穿孔装置1のカセット装着部5にセットし、ローラホルダ14回動させてプラテンローラ12にて保護テープ36の裏面側から孔版原紙28の表面処理層63側をサーマルヘッド10に押し当てるようにセットする。次いで、キーボード部3にて所定の文字等を入力すると、テープ送りローラ30が回転駆動すると共にサーマルヘッド10の所定ドット部が加熱され、孔版原紙28における表面処理層63及び熱可塑性フィルム60に所定ドットの孔64が穿孔される。
【0017】
この穿孔作業中、カセットケース20内の合流部としてのガイドローラ32の箇所にて孔版原紙28の裏面側に保護テープ36が重ねられた状態にて出口部24aを介してサーマルヘッド10とプラテンローラ12との間に搬送されるから、例え前記巻回された箇所で孔版原紙28の裏面側に表面処理層63の粉末等が付着していても、プラテンローラ12の周面は保護テープ36にて覆われた状態となるから、前記の表面処理層63の粉末等は乗り移ることがない。従って、プラテンローラ12の摩擦係数が減少する等の変動がなくなり、孔版原紙28の搬送速度にばらつきがなく、きれいな穿孔画像を得ることができるのである。また、穿孔画像の形成後に開口16の位置でカッターにより切断するときにも、薄い孔版原紙28だけよりも、保護テープ36と共に切断すると、その剪断の感触(抵抗感)が操作レバー17に伝わり、孔版原紙28が確実に切断されたことが確認できるのである。
【0018】
図8に示す孔版用カセットケース20の他の実施形態では、第2収納部37から出た保護テープ36は孔版原紙28の第1収納部29の外枠29bの外面に沿うような搬送経路からガイド部31cを経て前記孔版原紙28の裏面側に沿い、カセットケース20内の合流部としてのガイドローラ32の箇所にて孔版原紙28の裏面側に保護テープ36が重ねられた状態にて出口部24aを介してサーマルヘッド10とプラテンローラ12との間に搬送されるように構成するものである。この実施形態においても前記の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。そして、この実施形態によれば、孔版原紙28を第1収納部29に収納し、この孔版原紙28よりも厚さの厚い保護テープ36を前記第1収納部29よりも大きい空間の第2収納部37に収納することにより、図4に示す実施形態と比べて多くの孔版原紙28や保護テープ36をカセットケース20内に収納することができる。なお、前記合流部としてのガイドローラ32の近傍に配置されたブレーキ手段38により、重ねられた状態の保護テープ36と孔版原紙28とが弛みなく搬送できることになる。加熱穿孔装置1において、前記プラテンローラ12を回転駆動させることにより、保護テープ36と孔版原紙28とを重ねた状態で積極的に搬送する構成を採用しても良いことはいうまでもない。
【0019】
次に、スタンプ装置40について説明する。本実施形態に係るスタンプ装置40は、図6、図7(a)及び図7(b)に示すように、直方体状の合成樹脂製のスタンプ本体41のインク含浸体44の上方(図6においては下方)には手で把持する為の把持部42が形成され、スタンプ本体41の短手方向の両側面41aには、位置決め用目印42aが夫々形成されており(図6参照)、この位置決め用目印42aに、穿孔画像を形成済みの孔版原紙28の長さ方向両端部を一致させることにより、孔版原紙28がインク含浸体44に対して適切な位置に装着される。スタンプ本体41の長手方向の両側面41bの略中央部には、半球状の係合部51が形成されている。
【0020】
また、図6,7(a)に示すように、合成樹脂発泡体製のインク含浸体44は、保持部43に保持された状態で把持部42と連結されている。インク含浸体44は、孔版原紙28と接触しない側の面が保持部43の含浸体保持部43aに密着固定されており、その含浸体保持部43aと保持部43の長手方向の両側面43bとの間には、前記印面固定用枠45と嵌合する溝部43cが形成されている。保持部43の長手方向の両側面43bの両端は、中間部に比較して突出しており、この突出部分が、孔版原紙28の幅方向の位置決めを行うガイド部43dとして機能している。そして、インク含浸体44を挟んで対向する両ガイド部43d間の長さは、孔版原紙28の幅方向の寸法とほぼ一致するように構成されている。
【0021】
印面固定用枠45の底面部には、インク含浸体44の底面に対応する孔版原紙28の印面部28aを底面外へ臨ませる開口部46が形成されている。また、印面固定用枠45の長手方向の内周面側には、孔版原紙28を支持するための支持部47が形成されている。
さらに、図6に示すように、印面固定用枠45の短手方向の両端には、下方に向けて係合部45aがそれぞれ設けられている。この係合部45aは、その端部が外側に少量屈曲させてあり、また、係合部45aの内面側には、保持部43に設けられた前記溝43eと係合する突部45bが形成されている。
【0022】
次に、孔版原紙28をスタンプ本体41に装着する方法と、スタンプ装置40で印刷するときの動作について説明する。
前述のように所望の穿孔画像が形成された所定長さの孔版原紙28をスタンプ本体41に装着する場合、図6に示すように、穿孔画像が形成された孔版原紙28を、多孔性支持体37とインク含浸体44とが対向するようにして、スタンプ本体41の一方の位置決め目印42aと孔版原紙28の一端部とを一致させ、指などで仮固定する。続いて、各ガイド部43dによって案内されながらインク含浸体44上面に孔版原紙28を載置し、その孔版原紙28の他端部をもう一方の位置決め目印42aと一致させ、同様に仮固定する。この際、孔版原紙28の幅方向の端部は各ガイド部43dによって係止されているので、作業中にずれることはなく、孔版原紙28の長手方向の両端部を容易に位置決め目印42aに一致させることができる。
【0023】
尚、孔版原紙28は、予め両位置決め目印42aに孔版原紙28の端部を一致させると、適度な張力でインク含浸体44の表面上に載置されるようにその切断長さが設定されている。
次に、仮固定された孔版原紙28の上方から前記印面固定用枠45を、係合部45aが下向きになるようにして軽く押圧すると、印面固定用枠45の長手方向の両側壁45cが、保持部43の対応する溝部43cに入り込み、その両側壁45cの内側に設けられた支持部47と保持部43の含浸体保持部43aの側面とで孔版原紙28の幅方向の両端部を挟持する。これと同時に、前記係合部45aは適度な弾性を有しているため、上方からの押圧により、一旦外側(矢印X方向)に少し撓んで係合部45aの内面に形成された突部45bと保持部43の側面とが孔版原紙28を介して当接する。その後の押圧により、突部45bと保持部43の溝43eとが孔版原紙28を介して係合し、係合部45aの撓みが解除されて、印面固定用枠45がスタンプ体41に完全に装着される。
【0024】
この状態で、孔版原紙28は、その長手方向の端部付近が溝43eと突部45との間で、また、保持部43の側面と係合部45aの内面との間で挟持される。そして、ガイド部43dの頂面と、係合部45aのガイド部43dと隣接する部分の頂面は、同一平面となるように構成されており、その平面よりも印面部28aが突出するようになっている。
【0025】
つまり、印面固定用枠45を保持部43に対して装着することにより、孔版原紙28の周囲が固定されるようになっており、孔版原紙28の長さ方向及び幅方向の各端部は、インク含浸体44の露出部分よりも把持部42側へ立ち上げられた状態で固定されるので、インク含浸体44の露出部、即ち表面と外周側面部とが孔版原紙28で完全に覆われることになり、インク含浸体44から染み出したインクが外部へ漏れることはない。
【0026】
以上のように作成されたスタンプ装置40により印刷する場合は、印面部28aは常に保持部43の端部から突出した状態にあるため、そのまま用紙Pに対して把持部42をもって適度に押圧することにより、穿孔画像が用紙Pに印刷される。
尚、スタンプ装置40には、印面部28aを覆うための蓋部52が設けられており、その蓋部52の長手方向両側面52aには、スタンプ本体41に設けられた係合部51と対応する位置に係合孔52bが設けられていて、この係合部51と係合孔52bとが係合することにより、蓋部52が落下するのを防ぐことができる。そして、不使用時においては、スタンプ本体41に対して蓋部52を装着することで、印面の乾燥を防ぐことができる。また、図7(b)に示すように、蓋部25を装着した状態では、印面部28aと蓋部25の内面とが接触しないようになっているので、この蓋部25を底面としてスタンプ本体41を立てた状態で保管すれば、印面を傷つけることなく、印面部28aを下にした状態での保管が可能になる。さらに、蓋部52の長手方向両側面52aの下端部には、それぞれリブ25cが設けられ、これにより蓋部52を容易に取り外すことができる。
【0027】
また、孔版原紙28を交換する際には、印面固定用枠45の両係合部45aの屈曲した部分に指をあて、その係合部45aを少し持ち上げるようにして外側に撓ませると、突部45bと溝43eとの係合状態が解除され、容易に印面固定用枠45を取り外すことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上に詳述したことから明らかなように、請求項1記載の発明の孔版用カセットケースは、サーマルヘッド部とプラテンとの少なくとも一方を他方に対して接離可能に備え、その両者間にテープ状の感熱性孔版原紙と、保護テープとを重ねて通過させて、感熱性孔版原紙に穿孔印字するように構成してなる孔版作成装置の本体に着脱自在に装着するカセットケースであって、前記テープ状の感熱性孔版原紙を巻回して収納する第1収納部と、前記保護テープを巻回して収納する第2収納部と、前記感熱性孔版原紙と保護テープとを重ねた状態で、前記サーマルヘッド部とプラテンとの間に向かって放出する出口部と、前記両収納部と前記出口部との間の搬送経路中には、前記感熱性孔版原紙が前記サーマルヘッド部と対面する側に位置し、且つ保護テープがプラテンと対面する側に位置するように重ね搬送する合流部とを備えたものである。
【0029】
従って、発明では、予め孔版用カセットケース内で、巻回されて収納されるテープ状の感熱性孔版原紙のための第1収納部と、同じく保護テープが巻回されて収納される第2収納部とに分離してあり、且つ孔版用カセットケースからの出口部迄の搬送経路中に、感熱性孔版原紙と保護テープとを重ねた状態で搬送するための合流部を設けてあるから、テープ状の感熱性孔版原紙の表面(片面)の表面処理層の材料は、当該感熱性孔版原紙が孔版用カセットケース内に巻回されて収納されることにより、その感熱性孔版原紙の裏面に移っても、その裏面と対峙する側に保護テープが配置されることになり、穿孔動作中にプラテンローラに感熱性孔版原紙の裏面が直接接触することがなく、従って表面処理層の材料がプラテンローラの周面に付着して、搬送不良となるという事態を防止できるという効果を奏する。また、穿孔後にテープ状の感熱性孔版原紙と共に保護テープも同時に切断するので、薄い感熱性孔版原紙のみを切断するのに比べて、カッターによる切断の確実性が増大し、剪断の感触も向上するという効果を奏する。
【0030】
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の孔版用カセットケースにおいて、前記搬送経路には、前記感熱性孔版原紙と保護テープとを重ねた状態でバックテンションを付与するためのブレーキ手段を備えたものであるから、穿孔動作時等において、感熱性孔版原紙及び保護テープに弛みが発生せず、穿孔及び搬送を円滑に実行できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る加熱穿孔装置の平面図である。
【図2】感熱性孔版原紙の拡大断面図である。
【図3】加熱穿孔装置に適用する孔版用カセットケースの斜視図である。
【図4】第1実施形態における孔版用カセットケースの内部を示す平面図である。
【図5】加熱穿孔装置と孔版用カセットケースの要部の平面図である。
【図6】スタンプ装置及びシート状態の感熱性孔版原紙の斜視図である。
【図7】(a) 蓋部を装着しない状態のスタンプ装置の断面図である。
(b) 蓋部を装着した状態のスタンプ装置の断面図である。
【図8】第2実施形態における孔版用カセットケースの内部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 加熱穿孔装置
5 カセット装着部
10 サーマルヘッド
12 プラテンローラ
13 圧接ローラ
14 ローラホルダ
20 孔版用カセットケース
24 アーム部
28 感熱性孔版原紙
29 第1収納部
29a テープスプール
31a,31b,31c ガイド部
32 合流部としてのガイドローラ
36 保護テープ
37 第2収納部
37a テープスプール
38 ブレーキ手段
60 熱可塑性フィルム
61 多孔性支持体
63 表面処理層

Claims (2)

  1. サーマルヘッド部とプラテンとの少なくとも一方を他方に対して接離可能に備え、その両者間にテープ状の感熱性孔版原紙と、保護テープとを重ねて通過させて、感熱性孔版原紙に穿孔印字するように構成してなる孔版作成装置の本体に着脱自在に装着するカセットケースであって、
    前記テープ状の感熱性孔版原紙を巻回して収納する第1収納部と、前記保護テープを巻回して収納する第2収納部と、
    前記感熱性孔版原紙と保護テープとを重ねた状態で、前記サーマルヘッド部とプラテンとの間に向かって放出する出口部と、
    前記両収納部と前記出口部との間の搬送経路中には、前記感熱性孔版原紙が前記サーマルヘッド部と対面する側に位置し、且つ保護テープがプラテンと対面する側に位置するように重ね搬送する合流部とを備えたことを特徴とする孔版用カセットケース。
  2. 前記搬送経路には、前記感熱性孔版原紙と保護テープとを重ねた状態でバックテンションを付与するためのブレーキ手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の孔版用カセットケース。
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