JPH09109531A - スタンプ装置 - Google Patents

スタンプ装置

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JPH09109531A
JPH09109531A JP29207495A JP29207495A JPH09109531A JP H09109531 A JPH09109531 A JP H09109531A JP 29207495 A JP29207495 A JP 29207495A JP 29207495 A JP29207495 A JP 29207495A JP H09109531 A JPH09109531 A JP H09109531A
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JP
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stencil sheet
fixing
heat
stamp
sensitive stencil
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Application number
JP29207495A
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English (en)
Inventor
Keiji Seo
恵二 瀬尾
Hiroshi Takami
弘 高見
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版原紙をスタンプ体に簡単に装着できず、
且つ孔版原紙の穿孔画像形成部分をインク含浸体の表面
に確実に密着可能にすることが難しい。 【解決手段】 スタンプ装置は、把持部42と、印面形
成部43を有する合成樹脂製のスタンプ体41と、印面
形成部43に取り付けられインク含浸させたインク含浸
体45と、インク含浸体45の表面部を覆う孔版原紙2
8であって穿孔画像が形成された孔版原紙28とで構成
される。スタンプ本体41の長手方向両端の側壁部に
は、テープ状の孔版原紙28の長手方向両端部を夫々固
定する1対の固定機構50が設けられている。固定機構
50は、スタンプ本体41の側壁部に設けられた固定部
51と、固定部51に形成された1対の係合孔52と、
固定部51に可撓ヒンジ53を介して一体形成された固
定片54と、固定片54に突設され1対の係合孔52に
夫々係合する1対の係合ピン部55とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンプ本体の印
面形成部に取付けられたインク含浸体に、穿孔画像が形
成されたテープ状の感熱性孔版原紙を密着させて、感熱
性孔版原紙とインク含浸体を印刷対象体に押圧して穿孔
画像を印刷するスタンプ装置に関し、特に、テープ状の
感熱性孔版原紙に穿孔画像を形成した後、その感熱性孔
版原紙の固定対象部位をスタンプ本体の長手方向両端の
側壁部に夫々固定してスタンプとして使用するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、把持部と印面形成部を有する
スタンプ本体と、印面形成部に取付けられたインク含浸
体と、インク含浸体の表面に密着され穿孔画像が形成さ
れた感熱性孔版原紙(以下、孔版原紙という)とを有
し、孔版原紙とインク含浸体とを印刷対象体に押圧して
穿孔画像を印刷するスタンプ装置が実用化されている。
一般に、スタンプ装置には、孔版原紙をインク含浸体の
表面に密着させてから穿孔画像を形成したものと、穿孔
画像が形成された孔版原紙をインク含浸体の表面に密着
させたものがある。
【0003】例えば、特開平7−149034号に記載
のスタンプ装置においては、孔版原紙でインク含浸体を
覆って印面部を構成し、孔版原紙の外周部分をスタンプ
本体の側面に貼着し、スタンプ本体に下方からスカート
部材を外嵌合させ、そのスタンプ装置を特殊な加熱穿孔
装置に装着してサーマルヘッドにより孔版原紙の印面部
に穿孔画像を形成する。しかし、このスタンプ装置の場
合、孔版原紙に加熱穿孔する為に特殊な加熱穿孔装置が
必要になる。
【0004】一方、本願出願人は、テープ状の感熱紙に
印字して種々のラベルを作成するラベル作成用サーマル
プリンタを実用化したが、このサーマルプリンタで、テ
ープ状の孔版原紙に穿孔印字して穿孔画像を形成し、そ
の穿孔印字した孔版原紙を所定の長さに切断してスタン
プ装置に適用することもできる。例えば、特開平7−1
56360号公報には、スタンプ体の印面部に適用する
穿孔画像を形成可能なテープ状の感熱性孔版原紙を収容
したテープカセットであって、穿孔画像形成の際にサー
マルヘッドを有するサーマルプリンタに着脱自在に装着
されるテープカセットと、このテープカセットのテープ
状の孔版原紙に穿孔画像を形成し、その穿孔画像が形成
された孔版原紙を所定の長さに分断して適用したスタン
プ体が記載されている。
【0005】前記スタンプ装置は、握り部を有する押圧
部材と、押圧部材の下面側に取付けられたインク含浸体
と、インク含浸体の外周側に設けられたホルダー部材
と、ホルダー部材の下端部に下方から外嵌合可能な保持
枠とを有し、孔版原紙を介して保持枠をホルダー部材に
外嵌合させることで、印面部をインク含浸体の表面に密
着させ、孔版原紙の外周部をホルダー部材と保持枠間に
挟持させて、所定長さの孔版原紙をホルダー部材に装着
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報のス
タンプ装置においては、孔版原紙を介してホルダー部材
に保持枠を嵌合させるだけでは、孔版原紙に適正な張力
を付与できないため、孔版原紙にしわや傷が付いたりし
て、孔版原紙をインク含浸体の表面に確実に密着させる
ことができないことがある。また、孔版原紙は数10μ
m の厚さで非常に薄く、しかも、テープ状の孔版原紙を
分断した状態で取扱うため、孔版原紙をホルダー部材に
装着する作業が非常に難しくなるという問題がある。ま
た、インク含浸体の外周側に設けられたホルダー部材に
よって、孔版原紙の印面部の外周部を上方から確認でき
ないため、印面部を所望の印刷位置に、正確に位置決め
するのが非常に難しいという問題がある。
【0007】本発明の目的は、孔版原紙の穿孔画像形成
部分をインク含浸体の表面に確実に密着可能にするこ
と、孔版原紙をスタンプ本体に簡単に装着可能にするこ
と、印面部を所望の印刷位置に正確に位置決めできるよ
うにすること、等である。
【0008】請求項1のスタンプ装置は、把持部と印面
形成部を有するスタンプ本体と、印面形成部に取付けら
れインクを含浸させたインク含浸体と、このインク含浸
体の表面部を覆い且つ穿孔画像が形成された感熱性孔版
原紙とを備え、インク含浸体と感熱性孔版原紙とを印刷
対象体に押圧して穿孔画像を印刷するようにしたスタン
プ装置において、前記感熱性孔版原紙として、インク含
浸体と略同幅のテープ状の感熱性孔版原紙に穿孔画像を
形成して所定長さに分断したものを適用し、前記スタン
プ本体の長手方向両端の側壁部に感熱性孔版原紙の長手
方向両端部を夫々固定する1対の固定機構を設けもので
ある。
【0009】尚、インク含浸体と感熱性孔版原紙とを印
刷対象体に押圧した際、インク含浸体の側面からインク
が染み出すのを防止する為に、インク含浸体には、その
側面部にコーティング等を施したものを適用するのが望
ましい。穿孔画像形成済みの感熱性孔版原紙をスタンプ
本体に装着する場合には、先ず、テープ状の感熱性孔版
原紙の一端部を一方の固定機構でスタンプ本体の一方の
側壁部に固定し、次に、感熱性孔版原紙の印面部をイン
ク含浸体の表面に密着させた後、感熱性孔版原紙の他端
部を他方の固定機構でスタンプ本体の他方の側壁部に固
定する。このように、1対の固定機構により、感熱性孔
版原紙の両端部を片方ずつ固定して、感熱性孔版原紙を
スタンプ本体に装着できるので、感熱性孔版原紙の一端
部を固定した後、感熱性孔版原紙に適正な張力を付与し
て、感熱性孔版原紙の印面部をインク含浸体の表面に確
実に密着させることができる。
【0010】また、感熱性孔版原紙はインク含浸体と略
同幅であり、1対の固定機構により、スタンプ本体の長
手方向両端の側壁部に、感熱性孔版原紙の長手方向両端
が夫々固定されるため、感熱性孔版原紙の印面部の幅方
向両端部を上方から確認することができ、感熱性孔版原
紙の印面部を所望の印刷位置に正確に位置決めすること
ができる。
【0011】請求項2のスタンプ装置は、把持部と印面
形成部を有するスタンプ本体と、印面形成部に取付けら
れインクを含浸させたインク含浸体と、このインク含浸
体の表面部を覆う感熱性孔版原紙であって穿孔画像が形
成された感熱性孔版原紙とを備え、インク含浸体と感熱
性孔版原紙とを印刷対象体に押圧して穿孔画像を印刷す
るようにしたスタンプ装置において、前記スタンプ本体
の長手方向両端の側壁部にテープ状の感熱性孔版原紙の
長手方向両端部を夫々固定する1対の固定機構を設け、
テープカセットに装着した状態のテープ状感熱性孔版原
紙に穿孔画像を形成後、その感熱性孔版原紙の一方の固
定対象部位を一方の固定機構でスタンプ本体の一方の側
壁部に固定し、感熱性孔版原紙の印面部をインク含浸体
の表面に密着させてから、感熱性孔版原紙の他方の固定
対象部位を他方の固定機構でスタンプ本体の他方の側壁
部に固定後、他方の固定機構の近傍位置でテープカセッ
トへ延びる感熱性孔版原紙を分断するように構成したも
のである。
【0012】尚、インク含浸体と感熱性孔版原紙とを印
刷対象体に押圧した際、インク含浸体の側面からインク
が染み出すのを防止する為に、インク含浸体には、その
側面部にコーティング等を施したものを適用するのが望
ましい。穿孔画像形成済みの感熱性孔版原紙を、スタン
プ本体に装着する場合には、感熱性孔版原紙をテープカ
セットに装着した状態のままで、先ず、その感熱性孔版
原紙の一方の固定対象部位を一方の固定機構でスタンプ
本体の一方の側壁部に固定する。
【0013】次に、感熱性孔版原紙の印面部をインク含
浸体の表面に密着させた後、感熱性孔版原紙の他方の固
定対象部位を他方の固定機構でスタンプ本体の他方の側
壁部に固定し、その後、他方の固定機構の近傍位置でテ
ープカセットへ延びる感熱性孔版原紙を分断する。つま
り、穿孔画像が形成された感熱性孔版原紙を、テープカ
セットの感熱性孔版原紙から分断しない状態でスタンプ
本体に装着し、感熱性孔版原紙の両方の固定対象部位
を、スタンプ本体の両側壁部に固定してから分断するの
で、感熱性孔版原紙の取扱いが容易になり、感熱性孔版
原紙をスタンプ本体へ非常に簡単に装着することができ
る。
【0014】請求項3のスタンプ装置は、請求項1又は
請求項2の発明において、前記固定機構は、側壁部に形
成された固定部と、この固定部に形成された複数の係合
孔と、固定部に可撓ヒンジを介して一体形成された固定
片と、この固定片に突設され複数の係合孔に夫々係合し
て、固定部と固定片の間に感熱性孔版原紙の固定対象部
位を挟持させる複数の係合ピン部とを備えたものであ
る。尚、固定部と固定片を含むスタンプ本体は合成樹脂
材料で構成され、可撓ヒンジは、可撓性を有する薄肉部
に形成されている。即ち、感熱性孔版原紙の固定対象部
位を、固定部と固定片の間に挟持させて確実に固定する
ことができ、しかも、固定機構を簡単な機構で構成でき
る。
【0015】請求項4のスタンプ装置は、請求項3の発
明において、前記1対の固定機構の一方の固定片に、感
熱性孔版原紙を切断する為のカッター部を設けたもので
ある。以上のように、一方の固定片にカッター部を設け
たので、簡単な構造のカッター部にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本実施形態に係るスタンプ装
置は、スタンプ本体、スタンプ本体に取付けられたイン
ク含浸体、インク含浸体に装着された感熱性孔版原紙と
を有し、前記感熱性孔版原紙には、テープカセットに収
納された感熱性孔版原紙に穿孔印字して、穿孔画像が形
成されたものが適用される。
【0017】最初に、サーマルプリンタ1について説明
すると、サーマルプリンタ1は、印字媒体としてのテー
プに文字や記号やマーク等をサーマルヘッドで印字する
装置であり、一般には種々のテープ状ラベルを作製する
のに適用されるもので、既存のものと略同様のものであ
るので簡単に説明する。図1に示すように、サーマルプ
リンタ1には、本体ケース2と、文字や記号等を入力す
る文字キーと各種機能キー等を有するキーボード部3
と、入力された文字や記号等を表示可能な液晶表示部4
と、テープカセット20が着脱自在に装着されるカセッ
ト装着部5が設けられ、サーマルヘッド1の制御装置に
は、この装置を制御する種々の制御プログラム、かな入
力文字列を漢字に変換する漢字変換プログラム等が格納
されている。
【0018】図1は開閉カバー6を開放した状態を示
し、この開閉カバー6を閉じると、カセット装着部5
と、液晶表示部4の後側の部分が開閉カバー6で覆われ
る。カセット装着部5には、感熱性孔版原紙28(以
下、孔版原紙という)に穿孔画像を形成するサーマルヘ
ッド10と、プラテンローラ12と、テープカセット2
0のテープ送りローラ30を回動する駆動軸11と、孔
版原紙28を搬送する圧接ローラ13と、装着されたテ
ープカセット20の種類を検出するカセット検出装置1
5が設けられている。カセット装着部5の左側には、テ
ープカセット20の感熱性孔版原紙28を外部へ導出す
る為の開口16設けられている。
【0019】図4に示すように、プラテンローラ12と
圧接ローラ13は、回動可能なローラホルダ14に回転
自在に支持され、テープカセット20をカセット装着部
5に装着した状態で、ローラホルダ14が支軸14aを
中心に実線位置から鎖線位置へ回動されると、プラテン
ローラ12と圧接ローラ13が、孔版原紙28を介し
て、サーマルヘッド10とテープ送りローラ30に夫々
圧接され、テープ送りローラ30と圧接ローラの協働に
より孔版原紙28が搬送しながら、サーマルヘッドによ
り孔版原紙28に穿孔画像が形成される。
【0020】次に、テープカセット20について説明す
る。図2、図3に示すように、テープカセット20は、
上ケース22と下ケース23とを含むカセット本体21
を有し、カセット本体21の前端部には、開口24aを
有するアーム部24と、孔版原紙28をガイドする爪部
34が設けられ、アーム部24の後側には、テープカセ
ット20をカセット装着部5に装着した際に、サーマル
ヘッド10が挿入されるヘッド挿入部25が設けられて
いる。カセット本体21の右端後部には、複数の検出用
スイッチを有するカセット検出装置15によって、テー
プカセット20の種類(例えば、テープの種類、テープ
の幅等)を検出可能な被検出部26が設けられている。
【0021】カセット本体21の内部には、テープ状の
孔版原紙28が巻回されたテープスプール29と、テー
プ送りローラ30とが回転自在に支持され、テープスプ
ール29から延びる孔版原紙28は、ガイド部31とガ
イドローラ32,33を経てアーム部24へ案内され、
アーム部24の開口24aから出た孔版原紙28は、爪
部34を経てテープ送りローラ30へ延び開口35を経
てテープカセット20の外部へ導出される。
【0022】図5に示すように、前記孔版原紙28は、
熱可塑性フィルム36と、多孔性支持体37と、熱可塑
性フィルム36と多孔性支持体37とを接着する接着層
38からなるテープ状に構成され、テープカセット20
内の孔版原紙28は、熱可塑性フィルム36がサーマル
ヘッド10に接触するように、熱可塑性フィルム36を
内周側へ向けてテープスプール29に巻回されている。
【0023】熱可塑性フィルム36は、厚さ1〜4μm
の熱可塑性合成樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共
重合体等)を材料としたフィルムで構成され、多孔性支
持体37は、厚さ20〜100μmの天然繊維(例え
ば、マニラ麻、こうぞ、みつまた等)、又は、合成繊維
(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリルニトリル等)、又は、半合成繊
維(例えば、レーヨン等)を主原料とした多孔性薄葉紙
で構成されている。
【0024】次に、スタンプ装置40について説明す
る。図6、図7に示すように、スタンプ装置40は、把
持部42と印面形成部43を有する合成樹脂製のスタン
プ本体41と、印面形成部43に取付けられインクを含
浸させたインク含浸体45と、インク含浸体45の表面
部を覆う孔版原紙28であって、穿孔画像が形成された
孔版原紙28とで構成される。前記インク含浸体45の
側面部には、内部に含浸させたインクがインク含浸体4
5の側面から染み出さないようにコーティングが施され
ている。
【0025】図7に示すように、スタンプ本体41の長
手方向両端の側壁部には、テープ状の孔版原紙28の長
手方向両端部を夫々固定する1対の固定機構50(固定
機構50A,50B)が設けられている。固定機構50
A,50Bは、同様の構造に構成されており、スタンプ
本体41の側壁部に設けられた固定部51と、固定部5
1に形成された1対の係合孔52と、固定部51に可撓
ヒンジ53を介して一体形成された固定片54と、固定
片54に突設され1対の係合孔52に夫々係合する1対
の係合ピン部55とで構成されている。可撓ヒンジ53
は、固定部51と一体形成され、可撓性を有する薄肉部
に形成されている。
【0026】ここで、孔版原紙28の固定対象部位を介
して、1対の係合ピン部55を1対の係合孔52に夫々
係合させると、孔版原紙28が固定部51と固定片54
との間に挟持される。図6に示すように、固定機構50
Bの固定片54には、孔版原紙28を切断する為のカッ
ター57が設けられており、このカッター57は、固定
片54の下端部において、その全長に亙って一体形成さ
れている。
【0027】次に、孔版原紙28のスタンプ本体41へ
の取付け方法について、図8〜図13に基いて説明す
る。先ず、図1のサーマルプリンタ1において、印刷対
象の文字列のデータを入力して印面編成を行い、その印
刷対象文字列のミラー文字を穿孔印字する為の印字デー
タを制御装置内に格納する。次に、カセット装着部5に
テープカセット20を装着して印字作動させると、孔版
原紙28が搬送されつつ、サーマルヘッド07により孔
版原紙28に穿孔印字が実行される。
【0028】孔版原紙28への穿孔印字が終了すると、
孔版原紙28の穿孔画像が形成された先端側部分は、テ
ープカセット20の導出口35から開口16を通って、
外部へ導出さた状態になる。次に、テープカセット11
をカセット装着部5から取外し、図8に示すように、テ
ープカセット20の導出口35から導出された孔版原紙
28の一方の固定対象部位である先端部を、固定機構5
0Aの固定部51に当接させて位置決めした後、図9に
示すように、固定機構50Aにより、孔版原紙28の先
端部を固定部51と固定片54の間に挟持させて固定す
る。
【0029】次に、図10に示すように、孔版原紙28
を引っ張りながら、孔版原紙28の穿孔画像が形成され
た部分をインク含浸体45の表面に密着させて印面部2
8aを構成し、次に、図11に示すように、孔版原紙2
8の他方の固定対象部位を、固定機構50Bの固定部5
1に当接させて位置決めする。次に、図12に示すよう
に、固定機構50Bにより、孔版原紙28の他方の固定
対象部位を、固定部51と固定片54の間に挟持させて
固定し、その後、図13に示すように、固定機構50B
からテープカセット20に延びる孔版原紙28を上方へ
引っ張り、固定片57の下端部に設けられたカッター5
7により、スタンプ本体41に装着された孔版原紙28
と、テープカセット20から延びる孔版原紙28とを分
断して、図6のスタンプとして使用できるスタンプ装置
40が構成される。
【0030】このスタンプ装置40によれば、孔版原紙
28をスタンプ本体41に装着する場合、孔版原紙28
の先端部を固定した後、孔版原紙28を引っ張って適正
な張力を付与して、孔版原紙28の穿孔画像形成部分を
インク含浸体45の表面に確実に密着させて印面部28
aを構成することができる。また、穿孔画像が形成され
た孔版原紙28を、テープカセット20の孔版原紙28
から分断せず、スタンプ本体41に装着してから、孔版
原紙28を分断するように構成してあるため、孔版原紙
28の取扱いが非常に容易になり、孔版原紙18をスタ
ンプ本体41へ非常に簡単に装着することができる。
【0031】1対の固定機構50A,50Bにより、孔
版原紙28の固定対象部位を、固定部51と固定片54
の間に挟持させて、確実に固定することができ、しか
も、固定機構50A,50Bを、固定部51と、固定部
51に形成ささた1対の係合孔51と、固定部51に可
撓ヒンジ53を介して一体形成された固定片54と、こ
の固定片54に突設された係合ピン部55とからなる比
較的簡単な機構で構成することができる。また、固定機
構50Bの固定片57に、孔版原紙28を切断する為の
カッター57を設けたので、孔版原紙28をスタンプ本
体41に装着した後、孔版原紙28の必要箇所を簡単に
切断することができる。また、印刷対象体に印刷する場
合、孔版原紙28の印面部28aの幅方向両端部を、上
方から確認できるため、印面部28aを所望の印刷位置
に正確に位置決めすることができる。
【0032】次に、前記実施形態の変更態様について説
明する。 1〕インク含浸体45より広幅の孔版原紙を適用し、そ
の孔版原紙をスタンプ本体41に取付ける際、孔版原紙
の幅方向両端部を印面形成部43の幅方向両端部に、接
着層等で貼り付けてもよい。 2〕孔版原紙28の固定対象部位を固定する為の固定機
構50A,50Bは一例にすぎず、種々の固定機構を適
用することができる。 3〕カッター57の代わりに、カミソリ刃のようなもの
でも適用できるし、金属製のカッターを固定して適用す
ることもできる。
【0033】
【発明の効果】請求項1のスタンプ装置によれば、感熱
性孔版原紙をスタンプ本体に装着する場合、感熱性孔版
原紙の一端部を固定した後、他端部を引っ張って適正な
張力を付与して、感熱性孔版原紙の印面部をインク含浸
体の表面に確実に密着させることができる。また、印刷
対象体に印刷する場合、感熱性孔版原紙の印面部の幅方
向両端部を上方から確認できるため、感熱性孔版原紙の
印面部を所望の印刷位置に簡単に位置決めすることがで
きる。
【0034】請求項2のスタンプ装置によれば、基本的
に請求項1と同様の効果を奏するが、感熱性孔版原紙を
スタンプ本体に装着する場合、穿孔画像が形成された感
熱性孔版原紙を、テープカセットの感熱性孔版原紙から
分断しない状態でスタンプ本体に装着し、感熱性孔版原
紙の両方の固定対象部位を、スタンプ本体の両側壁部に
固定してから分断するので、感熱性孔版原紙の取扱いが
容易になり、感熱性孔版原紙をスタンプ本体へ非常に簡
単に装着することができる。
【0035】請求項3のスタンプ装置によれば、請求項
1又は請求項2と同様の効果を奏するが、前記固定機構
は、側壁部に形成された固定部と、この固定部に形成さ
れた複数の係合孔と、固定部に可撓ヒンジを介して一体
形成された固定片と、この固定片に突設され複数の係合
孔に夫々係合して、固定部と固定片の間に感熱性孔版原
紙の固定対象部位を挟持させる複数の係合ピン部とを備
えたので、感熱性孔版原紙の固定対象部位を、固定部と
固定片の間に挟持させて、確実に固定することができ
る。しかも、固定機構を比較的簡単な機構で構成するこ
とができる。
【0036】請求項4のスタンプ装置によれば、請求項
3と同様の効果を奏するが、前記1対の固定機構の一方
の固定片に、感熱性孔版原紙を切断する為のカッター部
を設けたので、感熱性孔版原紙をスタンプ本体に装着し
た後、感熱性孔版原紙の必要箇所を簡単に切断すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの平
面図である。
【図2】サーマルプリンタに適用するテープカセットの
斜視図である。
【図3】テープカセット内部の平面図である。
【図4】サーマルプリンタとテープカセットの要部の平
面図である。
【図5】感熱性孔版原紙の拡大断面図である。
【図6】スタンプ装置に斜視図である。
【図7】スタンプ本体の斜視図である。
【図8】感熱性孔版原紙の先端部を固定機構の固定片に
位置決めした図である。
【図9】感熱性孔版原紙の先端部を固定機構で固定した
図である。
【図10】感熱性孔版原紙をインク含浸体の表面に密着
させた図である。
【図11】感熱性孔版原紙の固定対象部位を固定機構の
固定片に位置決めした図である。
【図12】感熱性孔版原紙の固定対象部位を固定機構で
固定した図である。
【図13】感熱性孔版原紙をカッターで切断する直前の
図である。
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 20 テープカセット 28 感熱性孔版原紙 28a 印面部 40 スタンプ装置 41 スタンプ本体 42 把持部 43 印面形成部 45 インク含浸体 50A,50B 固定機構 51 固定部 52 係合孔 53 可撓ヒンジ 54 固定片 55 係合ピン部 57 カッター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持部と印面形成部を有するスタンプ本
    体と、印面形成部に取付けられインクを含浸させたイン
    ク含浸体と、このインク含浸体の表面部を覆い且つ穿孔
    画像が形成された感熱性孔版原紙とを備え、インク含浸
    体と感熱性孔版原紙とを印刷対象体に押圧して穿孔画像
    を印刷するようにしたスタンプ装置において、 前記感熱性孔版原紙として、インク含浸体と略同幅のテ
    ープ状の感熱性孔版原紙に穿孔画像を形成して所定長さ
    に分断したものを適用し、 前記スタンプ本体の長手方向両端の側壁部に感熱性孔版
    原紙の長手方向両端部を夫々固定する1対の固定機構を
    設けたことを特徴とするスタンプ装置。
  2. 【請求項2】 把持部と印面形成部を有するスタンプ本
    体と、印面形成部に取付けられインクを含浸させたイン
    ク含浸体と、このインク含浸体の表面部を覆う感熱性孔
    版原紙であって穿孔画像が形成された感熱性孔版原紙と
    を備え、インク含浸体と感熱性孔版原紙とを印刷対象体
    に押圧して穿孔画像を印刷するようにしたスタンプ装置
    において、 前記スタンプ本体の長手方向両端の側壁部にテープ状の
    感熱性孔版原紙の長手方向両端部を夫々固定する1対の
    固定機構を設け、 テープカセットに装着した状態のテープ状感熱性孔版原
    紙に穿孔画像を形成後、その感熱性孔版原紙の一方の固
    定対象部位を一方の固定機構でスタンプ本体の一方の側
    壁部に固定し、感熱性孔版原紙の印面部をインク含浸体
    の表面に密着させてから、感熱性孔版原紙の他方の固定
    対象部位を他方の固定機構でスタンプ本体の他方の側壁
    部に固定後、他方の固定機構の近傍位置でテープカセッ
    トへ延びる感熱性孔版原紙を分断するように構成したこ
    とを特徴とするスタンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記固定機構は、側壁部に形成された固
    定部と、この固定部に形成された複数の係合孔と、固定
    部に可撓ヒンジを介して一体形成された固定片と、この
    固定片に突設され複数の係合孔に夫々係合して、固定部
    と固定片の間に感熱性孔版原紙の固定対象部位を挟持さ
    せる複数の係合ピン部とを備えたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載のスタンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記1対の固定機構の一方の固定片に、
    感熱性孔版原紙を切断する為のカッター部を設けたこと
    を特徴とする請求項3に記載のスタンプ装置。
JP29207495A 1995-10-13 1995-10-13 スタンプ装置 Pending JPH09109531A (ja)

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