JP3888199B2 - 担ぎ用具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は担ぎ用具に係り、更に詳しくは、長さ調節作業を簡単に行うことのできる担ぎ用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
鼓笛隊等の演奏に用いられる公知のマーチングキーボードとしては、例えば、図8に示されるものが知られている。このマーチングキーボード70は、鍵盤71やスピーカー72等を含むキーボード本体74と、このキーボード本体74を支持した状態で演奏者Pに装着可能な担ぎ用具75とを備えて構成されている。この担ぎ用具75は、キーボード本体74の高さ位置を調節するスライドユニット78と、このスライドユニット78の上部に取り付けられる左右一対の肩掛け部80,80とを備えている。スライドユニット78は、図9に示されるように、高さ方向(同図中上下方向)に相対移動可能な第1及び第2のスライド部材81,82と、当該第1及び第2のスライド部材81,82を任意の相対高さ位置で固定する固定用ボルト84とにより構成されている。図9中上側に位置する第1のスライド部材81には、同図中上下二箇所に貫通穴86,86が形成されている一方、図9中下側に位置する第2のスライド部材82には、同図中上下六箇所にねじ穴87が形成されている。このように構成されたスライドユニット78は、各貫通穴86,86を所定の二箇所のねじ穴87,87に合わせ、固定用ボルト84,84を貫通穴86,86及びねじ穴87,87に手でねじ込むことで、第1及び第2のスライド部材81,82の高さ方向の相対移動が規制されるようになっている。そして、キーボード本体74の高さ位置を調節する際には、ねじ穴87,87の使用位置を変えればよく、これによって、第1及び第2のスライド部材81,82の全体高さ(全体長さ)を変化させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような担ぎ用具75にあっては、第1及び第2のスライド部材81,82の全体長さの調節時に二個の固定用ボルト84,84の脱着作業が必要となり、当該長さ調節作業が煩雑になるという不都合がある。特に、マーチングキーボード70は、演奏者Pの行進に伴って使用されるのが一般的であるため、当該行進に伴う固定用ボルト84の緩みを考慮して、当該固定用ボルト84の締め付けトルクを更に大きくしなければならず、このことが、前記不都合を一層顕出化させる。また、第1及び第2のスライド部材81,82の全体長さを調節する際に、固定用ボルト84を各スライド部材81,82側から一旦外さなければならず、これにより、固定用ボルト84を紛失する虞もある。また、二箇所に用いられる各固定用ボルト84,84を手で回転可能にするためには、各固定用ボルト84,84の間に指先のアクセス空間が不可欠となり、各固定用ボルト84,84を相互に近接させるのに一定の制約が生じ、その結果、第1及び第2のスライド部材81,82の全体長さの調節範囲が狭くなるという不都合もある。
【0004】
ところで、第1及び第2のスライド部材81,82の全体長さを調節する構造としては、図10に示されるものも知られている。この構造は、図9のスライドユニット78に対し、固定用ボルト84を一箇所のみに装着し、第2のスライド部材82に突設されたガイドピン92が、第1のスライド部材81の高さ方向複数箇所に形成された貫通穴93の何れか一個に挿入されるようになっている。
【0005】
しかしながら、このような構造にあっては、依然として、固定用ボルト84で固定されるため、当該固定用ボルト84の脱着に伴う前述の各種不都合を全て解決することができない。しかも、ガイドピン92が貫通穴93に挿抜される都合上、第1及び第2のスライド部材81,82は、前後方向(図10中矢視X方向)の相対移動を許容する構造が必須となり、当該前後方向の相対移動の規制は、固定用ボルト84の固定のみで行われることになる。ところが、第1及び第2のスライド部材81,82の前後方向が演奏者Pの行進時の進行方向となるため、一箇所のみの固定用ボルト84の固定では、第1及び第2のスライド部材81,82の前後方向のガタツキを十分に抑制できないという不都合もある。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、第1及び第2のスライド部材の全体長さの調節作業を簡単に行うことができ、且つ、第1及び第2のスライド部材を固定する部材の紛失を防止可能な担ぎ用具を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、第1及び第2のスライド部材のガタツキを防止することができる担ぎ用具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、長さ方向に相対移動可能な第1及び第2のスライド部材と、これらスライド部材の何れか一方に保持されるストッパユニットとを備えたスライド式長さ調節構造を有する担ぎ用具において
前記ストッパユニットは、何れか他方のスライド部材の長さ方向に複数段形成された被係合部に選択的に係合する係合部材と、この係合部材と被係合部との係合を押圧操作で解除可能な屈曲片状の操作部とを備え、当該操作部を押圧操作することで第1及び第2のスライド部材の全体長さが調節される、という構成を採っている。このような構成によれば、係合部材と被係合部との係合を押圧操作で解除することができるため、第1及び第2のスライド部材を固定用ボルト等でねじ込んで固定する従来構造よりも、第1及び第2のスライド部材の全体長さの調節を簡単に行うことができる。また、ストッパユニットが第1及び第2のスライド部材の何れか一方に保持されるため、第1及び第2のスライド部材の全体長さの調節作業時においても、ストッパユニットの紛失の虞を回避することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明におけるストッパユニットは、前記係合部材を被係合部に係合させる方向に付勢する付勢部材を含む、という構成を採ることが好ましい。このように構成することで、係合部材と被係合部との係合を一層強固に行うことができ、当該係合状態が不用意に解除され難くなる。また、係合部材と被係合部とに多少の位置ずれがあっても、係合部材の付勢によって係合部材と被係合部とを強制的に係合させることも可能になり、第1及び第2のスライド部材の全体長さの調節を一層簡単に行うことができる。
【0010】
また、前記長さ方向に略直交する方向における第1及び第2のスライド部材の相対移動を規制する規制部を設ける、という構成も併せて採用することができる。これにより、第1及び第2のスライド部材のガタツキを効果的に防止することができる。
【0011】
更に、前記係合部材は複数設けられ、各係合部材と操作部は、前記長さ方向に略直交する横一列に配置される、という構成を採用するとよい。このような構成により、第1及び第2のスライド部材の限られた長さでより細かい長さ調節が可能になる。
また、前記第1及び第2のスライド部材には、上下方向に延びる操作用貫通穴がそれぞれ形成され、
前記操作部は、前記各操作用貫通穴を挿通する基部領域と、この基部領域の先端側から屈曲して下方に延びる先端側領域とを備える、という構成も好ましくは採用される。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
なお、以下において、「上」、「下」、「左」「右」、「前」、「後」等の位置的或いは方向的記載は、特に明示しない限り、マーチングキーボードを装着した図1の状態の演奏者を対面して見た場合における位置或いは方向について用いられる。
【0013】
図1には、本発明に係るスライド式長さ調節構造が適用されたマーチングキーボードの概略斜視図が示されている。この図において、マーチングキーボード10は、鍵盤12やスピーカー13を含むキーボード本体15と、このキーボード本体15を支持した状態で演奏者Pの身体に装着可能な担ぎ用具16とを備えて構成されている。
【0014】
前記キーボード本体15は、例えば、実開平06−050094号等に記載されているように、鍵盤12のキー操作に基づき図示しないアンプユニットを介してスピーカー13から発音できる公知の構造が採用されている。このキーボード本体15の構造は、本発明の要旨ではないため、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0015】
前記担ぎ用具16は、キーボード本体15を固定的に支持する支持フレーム17と、この支持フレーム17の後端側に固定されるとともに、演奏者Pの腹部付近に位置する腹当て部18と、この腹当て部18の左右略中央に固定されて支持フレーム17の高さを調節するスライドユニット19と、このスライドユニット19の上部後端側に取り付けられた左右一対の肩掛け部20,20とを備えて構成されている。
【0016】
前記スライドユニット19は、図2及び図3に示されるように、肩掛け部20,20が固定される端面略C字状の角筒形状をなす第1のスライド部材25と、この第1のスライド部材25の内側に配置されて上下方向に相対移動可能に設けられるとともに、腹当て部18が下端側に固定された端面略コ字状の第2のスライド部材26と、当該第2のスライド部材26の内側に取り付けられるストッパユニット28と、第2のスライド部材26の内側でストッパユニット28を保持するストッパ保持手段30とを備えて構成されている。このスライドユニット19は、第1及び第2のスライド部材25,26を上下方向にスライドさせることで全体長さ(全体上下幅)を変化させ、支持フレーム17と肩掛け部20との上下離間距離を調節できるようになっている。
【0017】
前記第1のスライド部材25は、例えば、ジュラルミン等のアルミ合金によって形成されており、前方に表出する正面視略方形状の前部32と、この前部32の左右両端側から後方に延びる左右一対の側部33,33と、これら側部33,33の後端側から内向きに延びる一対の背部34,34とにより構成されている。前部32には、略中央で上下方向に延びるスロット穴状の第1の操作用貫通穴36と、この第1の操作用貫通穴36の左右両側に対称配置される被係合部としての第1の係合用貫通穴37,37とが形成されている。当該第1の係合用貫通穴37,37は、特に限定されるものではないが、左右方向に延びる角穴状に形成され、上下方向に六段設けられている。各側部33,33は、それらの相対面間距離が第2のスライド部材26の左右幅と略同一に設定されており、これによって、第1及び第2のスライド部材25,26を組み合わせた時における左右方向の相対移動が規制可能となる。また、背部34,34は、相互に略面一となるように配置され、前部32との相対面間距離が第2のスライド部材26の前後幅と略同一に設定されており、これによって、第1及び第2のスライド部材25,26の組み合わせた時における前後方向の相対移動が規制可能となる。従って、側部33及び背部34は、第1及び第2のスライド部材25,26の長さ方向に略直交する方向への相対移動を規制する規制部を構成することになる。なお、側部33及び背部34の少なくとも何れか一方を前述のサイズに設定し、左右方向若しくは前後方向の何れかの前記相対移動を規制する構成としてもよい。この場合は、演奏者Pの進行方向となる前後方向の前記相対移動を規制するとより効果的である。
【0018】
前記第2のスライド部材26は、特に限定されるものではないが、第1のスライド部材25と同様の材料によって形成されており、前端側に位置する正面視略方形状の前部39と、この前部39の左右両端側から後方に延びる左右一対の側部40,40とにより構成されている。前部39の上部領域には、略中央で上下方向に延びる角穴状の第2の操作用貫通穴42と、この第2の操作用貫通穴42の左右両側に対称配置されるとともに、左右方向に延びる角穴状に設けられた左右一対の第2の係合用貫通穴43,43とが形成されている。なお、前部39の下部領域には、前記腹当て部18を固定する角根丸頭ボルトRの挿通穴45,45が上下方向二箇所に形成されている。
【0019】
前記ストッパユニット28は、図2に示されるように、左右両側の上端部分から前方に突出する片状の係合部材47,47と、これら係合部材47,47の間に位置する屈曲片状の操作部48と、係合部材47,47及び操作部48に一体に設けられてそれらの後端側から下向きに延びる片状の延長部50と、この延長部50の後面側に固定されるとともに、当該延長部50から下向きに延びる板ばねからなる付勢部材51とを備えて構成されている。なお、ストッパユニット28は、特に限定されるものではないが、第1及び第2のスライド部材25,26よりも硬質の材料、例えば鉄等によって主に形成されている。
【0020】
前記係合部材47,47は、図4及び図5に示されるように、第2のスライド部材26に形成された第2の係合用貫通穴43,43に対して前後に出没するようになっており、第1のスライド部材25に形成された第1の係合用貫通穴37,37の何れか一段に選択的に係合可能に設けられている。なお、係合部材47,47の上面は、先端(図4中左端)に向かってやや下方に傾斜する傾斜面状に形成されており、後述するように係合部材47,47が図4中矢印R方向に弧を描きながら退避するときに、各貫通穴37,43の内縁部分との干渉が回避可能に設けられている。
【0021】
前記操作部48は、図5及び図6に示されるように、前記延長部50の上端側から前方に向かって下向きに傾斜しながら前方に突出する基部領域53と、この基部領域53の先端側から屈曲して内向きに傾斜しながら下方に延びる先端領域54とにより構成されている。この操作部48は、基部領域53が第1及び第2の操作用貫通穴36,42に挿通され、通常時は基部領域53と先端領域54が第1の操作用貫通穴36から前方に突出するようになっており、この状態から基部領域53を押圧操作すると、後述するように、操作部48が係合部材47,47とともに図6中矢印R方向に弧を描きながら退避し、係合部材47,47と第1の係合用貫通穴37,37との係合を解除できるようになっている。この際、基部領域53が若干前屈みに傾斜しており、各第2の操作用貫通穴42の内縁部分との干渉を回避できるようになっている。なお、本実施例では、係合部材47,47及び基部領域53の各基端側が略同一の上下位置に設けられており、係合部材47,47及び操作部48が略横一列(左右方向略一列)に配置されることとなる。
【0022】
前記ストッパ保持手段30は、図2、図6及び図7に示されるように、第2のスライド部材26の側部40,40間に掛け渡される丸棒状の押え部材56と、この押え部材56よりも下方で前部39の内面39Aに固定される受け部材57により構成されている。押え部材56は、内面39Aとの間に付勢部材51を挟み込み可能に設けられている。受け部材57は、側面視で略クランク状に形成されており、内面39Aに接触して固定される固定部59と、この固定部59の上部に連なって内面39Aとの間に隙間を形成するように配置されるとともに、付勢部材51の下端側が固定されずに面接触して載る先端部60とにより構成されている。つまり、ストッパ保持手段30は、付勢部材51の上下両端側を内面39Aから離れる方向に湾曲させた状態でストッパユニット28を保持できるようになっている。このため、付勢部材51は、係合部材47,47を第1の係合用貫通穴37,37に係合させる方向(前方)に付勢することとなる。一方、操作部48も、通常時は付勢部材51によって前方に付勢されて第1の操作用貫通穴36から前方に突出するが、当該操作部48に対する付勢力に抗して後方に押圧すると、係合部材47,47及び操作部48は、押え部材56を支点として後方(図4,図6中矢印R方向)に向かって弓なりに回転し、第1の係合用貫通穴37,37と係合部材47,47との係合を解除することになる。
【0023】
なお、本実施例におけるストッパユニット28は、図4〜図6に示されるように、第2のスライド部材26に接着やねじ等で固定されておらず、係合部材47,47及び操作部48が挿入される第2のスライド部材26側の各貫通穴42,43に形成された隙間の範囲内で、第2のスライド部材26に対して若干の移動を許容した状態でストッパ保持手段30に保持されるようになっている。しかしながら、本発明はこれに限らず、ストッパユニット28の下端側を第2のスライド部材26に接着やねじ等で固定することもできる。但し、本実施例のようにすると、操作部48を乱暴に操作したとき、若しくは、操作部48に大きな衝撃が付与されたとき等に、係合部材47に付与される衝撃を緩和させることが可能となる。
【0024】
次に、前記マーチングキーボード10における高さ調節の手順について説明する。
【0025】
図1及び図3の状態では、係合部材47,47が第1の係合用貫通穴37,37の最下段側に係合しており、肩掛け部20から鍵盤12までの上下方向の離間距離が最大となっている。この状態から、当該離間距離を短くする場合、マーチングキーボード10を所定の台(図示省略)等に設置した上で、付勢部材51(図2等参照)の付勢力に抗して操作部48を押圧操作し、当該操作部48に一体に設けられた係合部材47,47を第1の係合用貫通穴37,37よりも後方に退避させる。これにより、当該第1の係合用貫通穴37,37と係合部材47,47との係合が解除され、第1及び第2のスライド部材25,26の上下方向の相対移動が許容される。そして、操作部48を押圧したまま、第1のスライド部材25を第2のスライド部材26に対して下方にスライドし、肩掛け部20から鍵盤12までの上下方向の離間距離が所望の距離となるように、他の何れか一段の第1の係合用貫通穴37,37を係合部材47,47に合わせる。この状態で操作部48の押圧操作を解除すると、付勢部材51の付勢力によって、係合部材47,47と操作部48とが前方に戻り、係合部材47,47が前記何れか一段の第1の係合用貫通穴37,37に係合する。この係合状態は、操作部48を押圧操作しない限り維持される。なお、何れか一段の第1の係合用貫通穴37,37を係合部材47,47に合わせる際に、それらの上下位置が多少ずれていても、その状態で操作部48の押圧操作を解除しても、係合部材47,47の付勢により、第1の係合用貫通穴37,37と係合部材47,47とを強制的に係合させることが可能となる。つまり、第1及び第2のスライド部材25,26が上下方向にスライド可能となる状態で操作部48の押圧操作を解除しても、係合部材47,47の前方への付勢により、当該係合部材47,47に最も近い上段側若しくは下段側の第1の係合用貫通穴37,37に係合部材47,47を係合させることができる。ここでは、肩掛け部20から鍵盤12までの上下方向の離間距離を短くする場合の手順を説明したが、当該離間距離を長くする場合も同様の操作で行える。
【0026】
従って、このような実施例によれば、従来構造のように固定用ボルト等で第1及び第2のスライド部材25,26を締結する構造ではないため、第1及び第2のスライド部材25,26の全体長さの調節を簡単に行うことができるという効果を得る。しかも、ストッパユニット28が付勢部材51で付勢されているため、第1及び第2のスライド部材25,26の上下方向における相対移動を確実に規制することができるという効果をも得る。
【0027】
また、ストッパユニット28は、第2のスライド部材26に保持されているため、第1及び第2のスライド部材25,26の高さ調節の際にストッパユニット28の取り外しが要求されず、当該取り外しに伴う部材の紛失の虞も効果的に回避できる。
【0028】
更に、ストッパユニット28は、係合部材47及び操作部48が第2のスライド部材26の各貫通穴42,43に貫通した状態で保持されているため、スライドユニット19から不用意に外れ難くすることができる。
【0029】
なお、前記実施例では、第1のスライド部材25に第1の係合用貫通穴37を設ける一方、第2のスライド部材26にストッパユニット28を保持させたが、本発明はこれに限らず、ストッパユニット28を第1のスライド部材25側に保持させる一方、第2のスライド部材26に第1の係合用貫通穴37と同様の貫通穴を設けてもよい。
【0030】
また、第1のスライド部材25としては、前述した形状の他に、後側に開放部を備えた平面視略円形状や平面視略楕円形状等の外形とすることもできる。更に、第2のスライド部材26としては、上下両端側のみが開放する角筒状とすることもできる。
【0031】
更に、第1の係合用貫通穴37,37を上下方向に増減し、前記実施例と異なるピッチでの長さ調節を行えるようにすることもできる。
【0032】
また、前記係合部材47,47は、前記図示例の片状に限定されず、第1の係合用貫通穴37,37に係合可能となる限りにおいて、ブロック状、球状等種々の形状のものを採用することができる。更に、係合部材47を一個若しくは三個以上として、一箇所若しくは三箇所以上の第1の係合用貫通穴37に係合する構成としてもよい。また、係合部材47,47と操作部48とを横一列に配置しなくても良いが、係合部材47,47と操作部48とを横一列に配置した方が、第1及び第2のスライド部材25,26の全体長さの調節をより多段階で行うことが可能になる。
【0033】
更に、前記付勢部材51としては、前述した板ばねに限定されるものではなく、コイルばね等のように、係合部材47及び操作部48を付勢可能な部材であれば何でも良い。
【0034】
また、前記実施例では、マーチングキーボード10に本発明を適用しているが、これに限らず、本発明は、他の楽器や物品の担ぎ用具等にも適用することができる他、左右方向や前後方向の長さ調節を必要とするスライド部材に適用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、長さ方向に相対移動可能な第1及び第2のスライド部材の何れか一方に保持されるストッパユニットに、何れか他方のスライド部材の長さ方向に複数段形成された被係合部に選択的に係合する係合部材と、この係合部材と被係合部との係合を押圧操作で解除可能な操作部とを備え、当該操作部を押圧操作することで第1及び第2のスライド部材の全体長さを調節する構成としたから、従来構造よりも、第1及び第2のスライド部材の全体長さの調節を簡単に行うことができ、且つ、第1及び第2のスライド部材を固定する部材の紛失を防止することができる。
【0036】
また、前記係合部材を被係合部に係合させる方向に付勢する付勢部材を含んで構成したから、係合部材と被係合部との係合を一層強固に行うことができ、しかも、第1及び第2のスライド部材の全体長さの調節を一層簡単に行うことができる。
【0037】
更に、長さ方向に略直交する方向における第1及び第2のスライド部材の相対移動を規制する規制部を設けたから、第1及び第2のスライド部材のガタツキを効果的に防止することができる。
【0038】
また、前記係合部材を複数設け、各係合部材と操作部を前記長さ方向に略直交する横一列に配置したから、第1及び第2のスライド部材の限られた長さでより細かい長さ調節が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスライド式長さ調節構造が適用されたマーチングキーボードの概略斜視図。
【図2】 図1の要部分解斜視図。
【図3】 スライドユニットの概略正面図。
【図4】 図3のA−A線矢視拡大断面図。
【図5】 図3のB−B線矢視拡大断面図。
【図6】 図3のC−C線矢視拡大断面図。
【図7】 スライドユニットが取り付けられた第2のスライド部材を後部側から見た概略斜視図。
【図8】 従来例に係るマーチングキーボードの概略斜視図。
【図9】 図8の一部構成要素の分解斜視図。
【図10】 他の従来例に係る図9と同様の分解斜視図。
【符号の説明】
25・・・第1のスライド部材、26・・・第2のスライド部材、28・・・ストッパユニット、33・・・側部(規制部)、34・・・背部(規制部)、37・・・第1の係合用貫通穴(被係合部)、47・・・係合部材、48・・・操作部、51・・・付勢部材

Claims (5)

  1. 長さ方向に相対移動可能な第1及び第2のスライド部材と、これらスライド部材の何れか一方に保持されるストッパユニットとを備えたスライド式長さ調節構造を有する担ぎ用具において
    前記ストッパユニットは、何れか他方のスライド部材の長さ方向に複数段形成された被係合部に選択的に係合する係合部材と、この係合部材と被係合部との係合を押圧操作で解除可能な屈曲片状の操作部とを備え、当該操作部を押圧操作することで第1及び第2のスライド部材の全体長さが調節されることを特徴とする担ぎ用具
  2. 前記ストッパユニットは、前記係合部材を被係合部に係合させる方向に付勢する付勢部材を含むことを特徴とする請求項1記載の担ぎ用具
  3. 前記長さ方向に略直交する方向における第1及び第2のスライド部材の相対移動を規制する規制部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の担ぎ用具
  4. 前記係合部材は複数設けられ、各係合部材と操作部は、前記長さ方向に略直交する横一列に配置されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の担ぎ用具
  5. 前記第1及び第2のスライド部材には、上下方向に延びる操作用貫通穴がそれぞれ形成され、
    前記操作部は、前記各操作用貫通穴を挿通する基部領域と、この基部領域の先端側から屈曲して下方に延びる先端側領域とを備えていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の担ぎ用具。
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