JP3961532B2 - マーチングバスドラムの支持構造、マーチングバスドラム、及びキャリアー - Google Patents

マーチングバスドラムの支持構造、マーチングバスドラム、及びキャリアー Download PDF

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Description

本発明は、マーチングバスドラムの支持構造、マーチングバスドラム、及びキャリアーに関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、演奏者がマーチングバスドラム(以下、単に「バスドラム」ともいう。)110のドラムヘッドを鉛直に保持した状態で、バスドラム110を演奏するための専用のキャリアー111(保持具)が知られている。図14は、特許文献1に記載されるバスドラム110用のキャリアー111を示す斜視図である。なお、図14において、キャリアー111を装着する時に演奏者から見て前方を「前」として説明する。
図14に示すように、このキャリアー111は、逆U字形状の2つのストラップ112と、演奏者の腹部に当接される胴当プレート113と、ストラップ112と胴当プレート113とを連結するアーム114とを含んでいる。さらに、各ストラップ112の前端において、アーム114との連結部近傍には、J字形状のフック115が設けられ、各フック115の鍵状部が上向きにかつ前方に突出している。また、胴当プレート113には、J字形状の2つのロッド116がブラケット117を介してそれぞれ固定され、各ロッド116の鍵状部が前向きにかつ上方に突出している。
上記のキャリアー111は、各ストラップ112が演奏者の肩上に掛けられ、胴当プレート113が演奏者の腹部に当接された状態で、演奏者に装着される。そして、バスドラム110の胴体部に装着された2つのリング118にキャリアー111の2つのフック115がそれぞれ挿入されて掛止され、かつ、バスドラム110の胴体部に各ロッド116の先端が下方から当接することにより、バスドラム110がキャリアー111に保持される。
米国特許第6323407号明細書(図8)
上記した従来の構造では、キャリアー111からのバスドラム110の取り外しを容易とするために、フック115とドラム側リング118との間には十分なクリアランスが設けられている。また、バスドラム110は各ロッド116によりその下方から自重に抗して支えられている。このため、演奏者が行進すると、バスドラム110が振動し、バスドラム110とリング118との間やバスドラム110の胴体部と各ロッド116との間から異音が生じるという問題があった。
また、演奏者がジャンプするなどして、バスドラム110に上方への力が加わった場合には、バスドラム110は容易に上方へ移動してしまう。この場合、バスドラム110はロッド116から浮き上がるという問題もあった。
演奏中にバスドラム110が跳ね上がってもキャリアー111から不用意に外れないようにするため、従来の装置では、バスドラム110がロッド116から上方へ大幅に離間するように、バスドラム110を持ち上げない限りは、フック115からバスドラム110のリング118が外れないような構造になっている。そのため、演奏後におけるキャリアー111からのバスドラム110の取り外しが煩雑であるという問題があった。
上記キャリアー111による支持構造では、2つのフック115に掛止されたバスドラム110が2つのロッド116によって支持されている。そのため、この2つのロッド116の位置にずれが生じると、演奏者に対してバスドラム110が斜めに配置され、不安定になることもあった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動を受けてもマーチングバスドラムがキャリアーから浮き上がることなく、安定してマーチングバスドラムを保持することができるマーチングバスドラムのキャリアー及びマーチングバスドラムを提供することにある。
上記課題を課題を解決するため、請求項1に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、マーチングバスドラムのドラムヘッドを鉛直に配置した状態で、演奏者に装着されるキャリアーを介して、前記マーチングバスドラムを支持するための支持構造において、前記キャリアーに設けられた掛止部と、前記マーチングバスドラムに設けられた被掛止部とを備え、前記掛止部に前記被掛止部が掛止された状態で、前記マーチングバスドラムを前記キャリアーに対して前記マーチングバスドラムの軸線と平行な軸線の回りに回動可能に連結するための第1連結機構と、前記マーチングバスドラムの軸線と平行な軸線の回りに回動可能に前記マーチングバスドラム又は前記キャリアーに支持され、前記第1連結機構により、前記マーチングバスドラムが前記キャリアーに変位可能に連結された状態で、前記マーチングバスドラムと前記キャリアーとを連結する連結部材を有し、前記第1連結機構による前記マーチングドラムの前記キャリアーに対する回動所定位置で規制するように、前記マーチングドラムを前記連結部材を介してキャリアーに連結するための第2連結機構とを備えることを要旨とする。
請求項2に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項1に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記第2連結機構は、前記マーチングバスドラムと前記キャリアーとを着脱自在に係止する係止部材を備えたことを要旨とする。
請求項3に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項2に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記第2連結機構は、前記係止部材の係止状態を固定する固定部材を備え、当該固定部材により前記係止部材の係止状態を維持可能に構成されたことを要旨とする。
請求項4に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項3に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記第2連結機構の固定部材は、ボルトとして形成され、前記第2連結機構の回動軸として機能することを要旨とする。
請求項5に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項4に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記第2連結機構は、前記キャリアーに位置調節可能に設けられたスライド部材を備え、そのスライド部材を介して前記連結部材がキャリアーに連結されることを要旨とする。
請求項6に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項5に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記連結部材は、前記マーチングバスドラムの軸線と平行な軸線の周りに回動し得るように前記マーチングバスドラムに連結されていることを要旨とする。
請求項7に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項5又は請求項6に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記スライド部材と、前記連結部材とは、分離可能に連結されることを要旨とする。
請求項8に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記キャリアーの掛止部、及び、前記マーチングバスドラムの被掛止部の内、一方に軸部を備え、他方に、当該軸部が挿入される軸受部を備えることを要旨とする。
請求項9に記載のマーチングバスドラムの支持構造では、請求項8に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記軸部は前記キャリアーの掛止部に設けられ、前記軸受部が前記被掛止部に設けられ、前記軸受部は前記軸部を受け入れるための凹部を有することを要旨とする。
請求項10に記載のマーチングバスドラムでは、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のマーチングバスドラムの支持構造における前記連結部材を有することを要旨とする。
請求項11に記載のキャリアーでは、請求項5又は請求項7に記載のマーチングバスドラムの支持構造における前記スライド部材を有することを要旨とする。
本発明によれば、振動を受けてもマーチングバスドラムがキャリアーから浮き上がることなく、安定してマーチングバスドラムを保持することができる。
以下、本発明を具体化したマーチングバスドラムの複数の実施形態を、図1〜図13に従って詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜図10に従って説明する。図1は、マーチングバスドラム(以下「バスドラム」と略記することがある。)1をキャリアー2に取り付けた状態を示す。図1に示すように、バスドラム1は、二箇所の上側の第1連結機構3,4と、一箇所の下側の第2連結機構5を介してキャリアー2に取り付けられている。なお、以下の説明において、バスドラム1を保持したキャリアー2を装着した演奏者から見て前方(すなわち、図1においてバスドラム1側)を「前」とし、演奏者から見て右側を「右」として説明することとする。図10に示すように、本実施形態によれば、大きさの異なる複数のバスドラム1(バスドラム1a,1b,1c)を、第1連結機構3,4及び第2連結機構5を介してキャリアー2に選択的に取り付けることが可能である。
(マーチングバスドラム1)
図1に示すように、バスドラム1は左右両端が開口した木製の円筒状の胴体部6を備える。そして、円形の膜状の右側のヘッド7及び左側のヘッド8が胴体部6の両端の開口部を塞ぐようにそれぞれ張られて鉛直方向に延びるヘッド面を構成している。胴体部6の左右の外周縁には、ヘッド7,8の張りを調整するための複数個(本実施形態では8個)のヘッド調整装置9が等角度間隔をおいて設けられている。
図2は、左側のヘッド調整装置9を示す。図2に示すように、左側のヘッド8はその外周縁を、環状のヘッド枠12によって保持されている。そして、このヘッド枠12は、胴体部6の左側の開口部の外周縁に嵌合され、ヘッド8は、胴体部6の開口部を覆うように配置される。ヘッド枠12の外側には、ヘッド枠12を内側に押圧する環状のフープ13が装着されている。フープ13は、ヘッド調整装置9に支持されて、胴体部6からは離間している。
ヘッド調整装置9は、以下のように構成されている。すなわち、胴体部6の左右の外周縁には、それぞれ8個のラグ14が45度の等角度間隔をおいて配置されている。各ラグ14は中空に形成され、胴体部6を内側から貫通する2本のねじ18によって胴体部6の外周に固定されている。各ラグ14には、ヘッド7,8に向けて突出するラグナット15が設けられている。各ラグナット15にはラグボルト16が螺入されている。各ラグボルト16の頭部は、フープ掛止部材21を介してフープ13の外側に配置され、各ラグボルト16により、フープ13と各ラグ14とが連結されている。ラグボルト16をラグナット15にねじ込むと、フープ掛止部材21が、フープ13を付勢し、フープ13はヘッド枠12をラグ14に向かって付勢する。ヘッド8は胴体部6の開口部縁端に押しつけられて、その張力を増強され、音程が高音側に調整される。
図4は、第1連結機構3,4の一部を破断して示す平面図である。図5は、図1におけるB−B線における断面図である。第1連結機構3,4はバスドラム1側の部材とキャリアー2側の部材とを備えている。各第1連結機構3,4のうち、まず、バスドラム1に設けられる被掛止部28bについて、図4、5に従って説明する。
各第1連結機構3,4は、バスドラム1に固定される固定プレート27と、固定プレート27に装着されて、キャリアー2上のフック83に掛止されるフック受部材28とを備える。固定プレート27は金属板からなる。固定プレート27は、長方形の背板部29と、この背板部29の左右の両側縁から後方に折り曲げられて形成された、一対の対向した側板部31,32とを備えている。背板部29は胴体部6に当接され、胴体部6の内側から2本のねじ33によって胴体部6に固定されている。一対の側板部31,32には、バスドラム1の軸線と平行に延びるボルト34が架設されている。
フック受部材28は、一対の側板部31,32の間においてボルト34に挿通される筒状の回動部28aと、円筒状をなし、上端が閉塞され、かつ、下向きに開口した凹部30を有する被掛止部28bとから構成されている。そして、回動部28aとボルト34との間には、一対のブッシュ35,36が装着されている。各ブッシュ35,36は、例えばポリアミド樹脂により形成され、円筒状の本体と、その本体の一端部の外周縁に形成されたフランジとを備えている。円筒状本体は回動部28aとボルト34との間に配置され、フランジは回動部28aと側板部31,32との間に配置されている。そして、両ブッシュ35,36により、ボルト34に加わる衝撃を緩衝して、異音の発生を防止するとともに、ボルト34及びフック受部材28に対して適度な摩擦抵抗を与えている。ボルト34は、ワッシャー37を介して左方の側板部31から右方の側板部32へ挿入され、ワッシャー38及びばねワッシャー39を介してナット41により、固定プレート27に固定されている。このボルト34とナット41の螺合により、固定プレート27の両側板部31,32はブッシュ35,36を介してフック受部材28の回動部28aを左右から押圧する。
フック受部材28の被掛止部28bは、回動部28aの略中央に一体に設けられ、回動部28aとともに回動可能である。そして、任意の位置、例えば、被掛止部28bの凹部30を下向きに開口した状態で固定することが可能である。詳しくは、ボルト34とナット41との螺合量に応じて、側板部31,32がブッシュ35,36を介して回動部28aに押圧され、回動部28aの回動に対しては、側板部31,32及びブッシュ35,36により適度な抵抗が付与される。そのため、被掛止部28bの角度調整が容易でありながら、任意の角度位置に被掛止部28bを固定して、その位置を維持することが可能である。そして、図5に示すように、バスドラム1がキャリアー2に取り付けられる際には、キャリアー2のフック83が、フック受部材28の被掛止部28bの凹部30に挿入され、それにより、フック受部材28がフック83に掛止される。そのため、バスドラム1はキャリアー2に対し、ボルト34の軸線の回りに回動位置を調節可能に保持される。
次に、第2連結機構5について説明する。図1に示すように、第2連結機構5は、第1連結機構3,4の略中央においてそれらよりも下方に設けられている。バスドラム1には第2連結機構5を構成する連結部材42が取り付けられている。図6は、第2連結機構5の右側面図であり、図7は、図6におけるC−C線断面図である。第2連結機構5はバスドラム1側の部材とキャリアー2側の部材とを備えている。まず、図6、図7を参照して、第2連結機構5のバスドラム1側の部材について説明する。
第2連結機構5は、バスドラム1に装着された固定プレート45と、中空のパイプからなる連結部材42と、この連結部材42と固定プレート45とを連結する上側の連結体46とを含んでいる。連結部材42は、図1に示すように、バスドラム1の胴体部6からキャリアー2の下部に向かって斜め下方へ延びている。
ここで、図7に示すねじ44、固定プレート45、ボルト47、ブッシュ35,36及び連結体46の取付構造は、前記第1連結機構3,4の取付構造と同様である。各第1連結機構3,4のフック受部材28が連結体46に置き換えられている点で、第2連結機構5は各第1連結機構3,4と異なっている。
すなわち、ボルト47の外周には、連結体46が、ワッシャー48,49、ばねワッシャー51、ナット52の各部材により取り付けられている。従って、連結体46とボルト47とは相対回動可能であり、適度な抵抗を伴って連結体46をボルト47の周りに回動させられるため、任意の角度位置に連結体46を保持することが可能である。また、連結体46には凹部53が形成され、その凹部53に連結部材42が挿入された状態で、スプリングピン54によって連結体46に連結部材42が固定されている。
連結部材42の先端(下端)には、ドラム側係止部材55が取り付けられている。図8(a)−(e)はドラム側係止部材55を示す。図8(a)はドラム側係止部材55を部品単独でみたときの正面図であって、図6の矢印D側から見た場合の図である。以下同様に、図8(b)は平面図、図8(c)は左側面図、図8(d)は右側面図、図8(e)は、図8(b)のE−E線断面図である。
図8(a),(b),(e)に示すように、ドラム側係止部材55は、上方に開口した挿入孔61を有する円筒状の結合部56と、図7に示すようにキャリアー側係止部材92と係合する係合部57とを備えている。結合部56の挿入孔61には連結部材42が挿入される。
係合部57は、結合部56からそれぞれ下方に突設された左側突起58と右側突起59とを備え、これらの左側突起58及び右側突起59の内面、並びに、結合部56の下面によって囲まれた空間により、挿入部62が形成されている。さらに、左側突起58の内面には、半球状の凸部63が形成されている。一方、右側突起59には、左側突起58の凸部63と対向する位置にねじ孔64が形成されている。そして、図7に示すように、このねじ孔64には外側からボルト65が螺入される。
(キャリアー2)
次に、キャリアー2の構造について説明する。図3は、キャリアー2を前側から見た図である。図1、図3に示すように、キャリアー2は、演奏者の肩の形状に応じてアーチ状に形成された一対のストラップ71と、演奏者の腹部を覆うようにその腹部に当接される胴当プレート72と、ストラップ71と胴当プレート72とを連結する2本のアーム73とを備えている。2本のアーム73は、高さ方向の略中央において、連結部材74によって連結されている。また、2本のアーム73の上端部はそれぞれ略水平に延び、概ね同一直線上に配置されている。
図3及び図5に示すように、各ストラップ71の前端には、各アーム73の上端部を連結するための連結ブラケット75が取り付けられている。各連結ブラケット75には一対の連結片が形成されており、両連結片の間にアーム73を挟持した状態で、ボルト76を締め付けることにより、連結ブラケット75がアーム73に任意の角度で固定される。なお、図5に示すように、このボルト76は、連結ブラケット75を貫通してストラップ71に螺入され、連結ブラケット75とストラップ71とを固定しており、その結果、アーム73とストラップ71とが連結されている。
次に、第1連結機構3,4を構成するキャリアー2側の部材について説明する。図3及び図5においてアーム73の下方に位置するように、各連結ブラケット75の下部には、側方及び前方に向かって開口するとともに左右に延びる溝77が形成されている。図5に示すように、各溝77にはボルト78の頭部78aが側方から挿入され、ねじ部78bが溝77の前部開口から前方へ突出している。ボルト78は溝77に沿ってスライド可能である。そして、ワッシャー79,81を介してねじ部78bにナット82が螺合されることにより、そのナット82とボルト78の頭部78aとによって溝77の開口部周縁77aが挟持されて、ボルト78が連結ブラケット75に固定される。さらに、ボルト78の前端には上方へ突出するフック83が形成されている。
そして、バスドラム1をキャリアー2に装着する場合には、このフック83すなわち各第1連結機構3,4のキャリアー側の掛止部に、各第1連結機構3,4のドラム側の被掛止部としてのフック受部材28が上方から掛止される。
一方、図3に示すように、一対のアーム73の間隔は、連結部材74から下方に向かって次第に広げられ、胴当プレート72に対向する部分では、略平行に上下に延びている。胴当プレート72には各アーム73に対応するブラケット84,85がねじ(図示略)により取り付けられている。そして、各ブラケット84,85にはそれぞれ一対の連結片が形成され、一対の連結片の間の開口部に各アーム73の下部がそれぞれ挿通されている。そして一対の連結片は、各ボルト86,87により締め付けられることで各アーム73が各ブラケット84,85に挟持されて、アーム73と胴当プレート72とが連結されている。
次に、第2連結機構5におけるキャリアー2側の構成について説明する。胴当プレート72において、2つのブラケット84,85の略中間には、両ブラケット84,85と同様の構成を有する別のブラケット88がねじ(図示略)により取り付けられている。このブラケット88を介して、スライド部材89が胴当プレート72に装着されている。このスライド部材89は、略鉛直に配置された棒状の部材であり、ブラケット88の開口部に挿通された状態でボルト91を締め付けることにより、胴当プレート72に固定される。ボルト91を緩めれば、スライド部材89はブラケット88に対してスライド可能となるため、キャリアー2に対して相対的に移動させることができ、よって、スライド部材89の高さを適宜調整することができる。
図3、6、7に示すように、スライド部材89の先端(上端)には、ドラム側係止部材55と係合するキャリアー側係止部材92が取り付けられている。図9(a)−(f)は、キャリアー側係止部材92を示す。図9(a)は正面図、図9(b)は平面図、図9(c)は左側面図、図9(d)は右側面図、図9(e)は図9(a)のE−E線断面図、図9(f)は図9(c)のF−F線断面図である。
図9(c)、(e)、(f)に示すように、キャリアー側係止部材92は、スライド部材89を挿入するために下側に向けて開口した挿入孔95を有する本体部93と、図6、7に示すようなドラム側係止部材55の係合部57が係合される被係合部94とを備えている。
図9(b)に示すように、被係合部94は本体部93から前方へ突出している。
図9(c)、(d)に示すように、被係合部94の右側面には半球形状の凹部96が形成され、左側面にはこの凹部96と対向するU字形状の切欠き97が形成されている。この切欠き97の幅Wは、ドラム側係止部材55に形成される半球状の凸部63の直径より僅かに大きく設定され、連結部材42とスライド部材89との連結時には、図7に示すようにこの切欠き97に凸部63が任意の角度位置で係合するようになっている。また、半球形状の凹部96は、ボルト65の先端に対応した形状を備えている。
(作用)
上記のように構成されるバスドラム1とキャリアー2における連結構造の作用について説明する。
まず、バスドラム1を使用する際、演奏者はキャリアー2の一対のストラップ71を自分の両肩に掛けるようにし、胴当プレート72を腹部に当接させて、キャリアー2を装着する。
次に、この状態から、キャリアー2にバスドラム1を保持させる。まず、キャリアー2の上部に位置する各フック83を、バスドラム1の各フック受部材28の凹部30に下方から差し込み、その状態でキャリアー2を持ち上げて、各フック83の先端を各凹部30の内端まで挿入する。すると、バスドラム1は、キャリアー2に掛止されて保持される。この状態は仮止めの状態であるが、バスドラム1の自重は、フック受部材28をフック83により確実に掛止する方向に作用するので、フック受部材28からフック83が外れることはなく、この段階でも多少の歩行移動などはできる。また、バスドラム1は、フック受部材28の回動部28aによりバスドラム1の軸線(ヘッド7,8の中心を結んだ線)と平行な回動部28aの軸線周りに回動を許容されている。そのため、バスドラム1のヘッド7,8面を鉛直に保ったまま、バスドラム1の演奏者に対する位置を調整できるので、第2連結機構5によってバスドラム1を固定する前に、演奏しやすい位置を確認することができる。
次に、バスドラム1の連結部材42の先端をキャリアー2のスライド部材89上端に近づけるようして、連結部材42の下端にあるドラム側係止部材55とスライド部材89の上端にあるキャリアー側係止部材92とを係合させる。
装着に先立ち、ボルト47とナット52との螺合量を調節することで、連結部材42の回動に対して、適度な抵抗が付与されている。このため、連結部材42を回動させることができ、かつ任意の角度で手を離してもその角度が維持されるようにすれば、ドラム側係止部材55をキャリアー側係止部材92に容易に接続することができる。特に、図10に示すバスドラム1cような大径のバスドラム1を支持する場合には、連結部材42が演奏者側の位置に保持されると、演奏者は連結部材42に手が届きやすくバスドラム1cの装着が容易になる。
ドラム側係止部材55とキャリアー側係止部材92とが係合する際、ドラム側係止部材55の挿入部62には、キャリアー側係止部材92の被係合部94が嵌り込み、キャリアー側係止部材92の切欠き97にドラム側係止部材55の半球状の凸部63が配置される。
この状態では、凸部63が切欠き97に嵌り込んでいるので、バスドラム1を上下させるような振動を与えない限り、その状態を維持できる。つまり、バスドラム1の高さを調整する場合の仮止めとすることができ、この状態からは、連結部材42のドラム側係止部材55とスライド部材89のキャリアー側係止部材92との係合を容易に解除することができる。さらに、この状態では、ドラム側係止部材55の右側突起59に貫通して設けられたボルト65の先端が、キャリアー側係止部材92の凹部96に対向している。
次に、この状態から、図7に示すボルト65を締めていくと、ボルト65の先端が凹部96に進入し、連結部材42のドラム側係止部材55とスライド部材89のキャリアー側係止部材92とが係合して分離することはない。また、このとき、ボルト65の先端が凹部96に押し付けられていなければ、この係合部は回動自在である。
このようにして、キャリアー2にバスドラム1を装着し、装着したバスドラム1の高さの調節を行う。図3に示すブラケット88のボルト91を緩めておけば、バスドラム1の高さの調整に伴い、連結部材42を介してスライド部材89が上下に変位する。そして、この状態でバスドラム1の上端位置を任意の位置に調整し、ボルト91を締めスライド部材89を固定することでバスドラム1を所望の位置に固定することができる。
さらに、キャリアー2にバスドラム1を装着する前に、スライド部材89の高さを予め粗調整しておけば、バスドラム1の装着後にバスドラム1の位置を確認しながら微調整すればよいので、より調整が容易になる。
なお、連結部材42のドラム側係止部材55とスライド部材89のキャリアー側係止部材92とが回動自在に係合している場合は、各第1連結機構3,4と、第2連結機構5とともに、この係合部が3節リンクを構成して、フック受部材28がフック83をガイドとするスライダとして機能するため、フック受部材28が変位可能な状態となる。そのため、大きな力がバスドラム1にかかった場合には、フック受部材28がフック83から脱落する可能性がある。
そこで、さらにキャリアー2によるバスドラム1の保持を確実にするには、図7に示すボルト65をさらに締め込んで、ドラム側係止部材55とキャリアー側係止部材92とを固定する。このとき、ボルト65の先端が凹部96に押し付けられる。その結果、ボルト65の先端と左側突起58の内面とにより、被係合部94が左右から締め付けられるため係合部の回動が抑制され、連結部材42とスライド部材89との相対回動が規制されてバスドラム1とキャリアー2とが強固に固定される。この状態では、演奏中に、行進はもちろん、バスドラム1が飛び上がるようなハードな動作をしても、バスドラム1がキャリアー2から外れることはない。
演奏が終了し、バスドラム1をキャリアー2から取り外す場合には、バスドラム1の装着時とは逆の順序で、まず、ボルト65を緩めて、連結部材42のドラム側係止部材55をスライド部材89のキャリアー側係止部材92から引き抜き、第2連結機構5の係合を解く。続いて、バスドラム1を持ち上げるか、或いはバスドラム1をテーブルなどに載せてキャリアー2を引き下げれば、キャリアー2のフック83がバスドラム1のフック受部材28から離脱して、第1連結機構3,4の掛止も解除される。外した連結部材42は、バスドラム1の外周に沿うように折りたたんでおけば、収納の邪魔にならない。
なお、一旦、スライド部材89の高さ調整が完了すれば、再び同一のバスドラム1を装着する場合には、そのスライド部材89の高さ調整を再び行う必要はない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、バスドラム1とキャリアー2との連結構造における3箇所の連結部を、2箇所の第1連結機構3,4と1箇所の第2連結機構5とによって構成している。そして、第2連結機構は、2箇所の第1連結機構にバスドラム1が保持されたときの、バスドラム1の動きを規制する。その結果として、バスドラム1はキャリアー2に対して固定される。そのため、キャリアー2にバスドラム1を装着して、激しく動き回っても、バスドラム1がキャリアー2から浮き上がったり、異音を発したりすることがないという効果がある。
(2)さらに、バスドラム1をキャリアー2に装着する場合には、第1連結機構3,4により簡単にかつ予備的にバスドラム1を保持でき、さらに、第2連結機構5でも簡単にバスドラム1の仮止めができる。そして、キャリアー2に対するバスドラムの完全な固定を、簡単な操作で行うことができる。従って、容易にキャリアー2にバスドラム1を保持できる。
バスドラム1を仮止めした場合、第1連結機構3,4は第2連結機構5より上方に配置されているため、第1連結機構3,4だけでも比較的安定した状態でバスドラム1を保持でき、その状態で容易にバスドラム1の演奏者に対する位置を確認したり、運搬したりすることができる。
また、第2連結機構5のスライド部材89の仮止めを行えば、バスドラム1の高さを確認した後に、バスドラム1を正確に固定できるという効果がある。
(3)また、バスドラム1をキャリアー2から外す場合でも、第2連結機構5及び第1連結機構3,4を順次、操作することで、段階的に簡単に外すことができる。
(4)さらに、第2連結機構5は1箇所に設けられており、図14に示す従来例のように、2つのロッド116によらず、1つのスライド部材89を用いている。そのため、2つのロッド116の位置調整のずれによってバスドラム1が斜めに設置されてしまうといった問題も生じず、安定して保持できる。
(5)上記実施形態では、バスドラム1が第1連結機構3,4に支持された状態では、バスドラム1は第1連結機構3,4のボルト34の周りに回動でき、また、バスドラム1の回動に伴い、連結部材42を介してスライド部材89が上下する。従って、ボルト91を緩め、バスドラム1の上端が演奏者の目線と一致するように、バスドラム1の高さ位置を確かめながら、演奏者の所望の位置に調整し、その位置でスライド部材89をボルト91で固定すれば容易にバスドラム1を演奏者の所望の位置に固定することができる。
(6)さらに、連結部材42のドラム側係止部材55とスライド部材89のキャリアー側係止部材92とは、仮止めあるいは回動可能な状態で係合したいずれの状態でも調整できる。また、その調整幅は大きく、かつ無段階であるため、演奏者の所望の位置にバスドラム1を設置することができる。そして、演奏時にはボルト65を締め込むことで連結部材42とスライド部材89との相対回動を規制し、バスドラム1をキャリアー2に強固に固定できる。
バスドラム1の位置調整の際には、スライド部材89の位置を調整してからバスドラム1を装着してもよいし、バスドラム1を装着したままスライド部材89を移動させ、バスドラム1の位置を調整することもできる。
(7)一旦バスドラム1の高さを調節すれば、バスドラム1をキャリアー2から取り外した後、キャリアー2にバスドラム1を再度装着する場合でも、高さを再度調整する必要がない。
(8)連結部材42は、バスドラム1側に設けられているため、バスドラム1を外径の異なるバスドラム1に交換しても、バスドラム1毎に設けられた連結部材42により、所望に高さにバスドラム1の位置を調整することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図11〜図13を参照して説明する。なお、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様の構成については共通の符号を付すものとし、上記第1実施形態と相違する点に着目して以下に説明する。バスドラム1が、二箇所の第1連結機構3,4と、一箇所の第2連結機構5との合計3箇所の連結機構を介してキャリアー2に取り付けられる点は上記第1実施形態と同様である。本実施形態では、各連結機構の構成が上記第1実施形態と異なる。
図11は、マーチングバスドラム1をキャリアー2に取り付けた状態を示し、本実施形態におけるマーチングバスドラム1の支持構造を示している。また、図12は、図11における第2連結機構5を示す。
まず、バスドラム1において、図11に示すように、バスドラム1の胴体部6の外周面には、第1連結機構3,4を構成する2つの掛止軸101が設けられている。また、2つの掛止軸101の間において、両掛止軸101の下方に位置するように、胴体部6には、胴体部6の外周面に沿って弧状に延びるとともに第2連結機構5を構成するレール部材102が取り付けられている。図12に示すように、レール部材102の中央部には溝103が形成されている。また、レール部材102の右側面には、キャリアー2側のボルト108を係止するための係止溝104が形成されている。
一方、キャリアー2においては、第1連結機構3,4を構成する2つのフック105が設けられている。このフック105は、上記第1実施形態のフック83に相当する。また、フック105は、板状部材をU字状に曲げて形成されたものであり、上向きに開口している。各フック105に各掛止軸101が掛止されることで、キャリアー2にバスドラム1が取り付けられる。
さらに、胴当プレート72には、スライド部材106が第1実施形態と同様に上下方向に調節可能に取り付けられている。第2実施形態のスライド部材106は、そのほぼ中間にて屈曲し、その先端が斜め前方へ突出している。
また、図12に示すように、スライド部材106の先端には、L字形状の連結金具107が取り付けられ、この連結金具107の右側部にはボルト108が螺入されている。また、スライド部材106の先端は、前記レール部材102の溝103に嵌り込んでいる。一方、ボルト108の先端はレール部材102の側部に形成される係止溝104に嵌り込んでいる。
以上の構成において、バスドラム1をキャリアー2に取り付けた際には、スライド部材106の先端がレール部材102の溝103に嵌合する。そして、ボルト108を締め付ければ、ボルト108の先端が係止溝104の底面に当接して、ボルト108の先端とスライド部材106の外面とによってレール部材102が締め付けられるため、バスドラム1とキャリアー2とが強固に連結される。また、ボルト108を係止溝104から外れない程度に緩めれば、レール部材102に沿って、スライド部材106及び連結金具107を移動させることができる。従って、ボルト108を緩めた状態でスライド部材106をキャリアー2に対して上下に変位させれば、スライド部材106の先端は、レール部材102上を変位する。従って、スライド部材106とレール部材102との連結位置を変位させることができ、その変位に伴って、バスドラム1の高さを連続的に変更することができる。
本第2実施形態では、上記第1実施形態における(1),(6)と同様の効果を奏すことができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態において、図10に示すように、バスドラム1a,1b,1cのサイズに合わせて長さの異なる複数の連結部材42を使用してもよい。長さの異なる連結部材42a,42b,42cを使用すれば、演奏者の身長を基準に、バスドラム1の上端を演奏者の目線の位置と一致するようにすることが可能である。
・さらに、連結部材42の長さを変更できるように、連結部材42を伸縮可能に構成してもよい。この場合、連結部材42の長さを適宜変更することにより、バスドラム1の高さを広範囲にわたって調整することができる。すなわち、スライド部材89の高さ位置調整による連結部材42のバスドラム1に対する角度の調整に加えて、連結部材42自体の先端位置の変位量分だけ、調整範囲が広がる。
・また、連結部材42は、バスドラム1の外周に沿うように弧状に湾曲させた形状としてもよい。この場合、バスドラム1から突出した連結部材42をバスドラム1の外周に沿う位置まで回動させれば、バスドラム1及び連結部材42をコンパクトに収納できる。
・上記第1実施形態では、フック83がキャリアー2側に設けられ、フック受部材28がバスドラム1側に設けられる構成としたが、逆でもよい。すなわち、キャリアー2に上向きに開口したフック受部を設け、バスドラム1に下向きに突出したフック83を設けてもよい。
・上記第1実施形態において、バスドラム1に取り付けられるドラム側係止部材55及びキャリアー2に取り付けられるキャリアー側係止部材92は、それぞれ逆に取付けてもよい。
・上記第1実施形態において、連結部材42をバスドラム1に着脱可能で、かつ装着時に回動可能に構成してもよい。この場合、連結部材42とスライド部材89とは、分離しないように、かつ回動可能に接続されていてもよい。
・さらに、スライド部材89を備えず、キャリアー2側の異なる高さの位置に複数のキャリアー側係止部材92が配設されたような構成でもよい。
・また、上記第2実施形態では、第2連結機構5を構成するレール部材102に替えて、スライド部材106の先端と係合可能な係止部材を異なった位置に複数配設した構成としてもよい。
・上記第1実施形態において、第2連結機構5の構成はそのままで、第1連結機構3,4を第2実施形態の第1連結機構3,4と置き換えてもよい。また、逆に、第2実施形態における第1連結機構3,4を、第1実施形態における第1連結機構3,4と置き換えてもよい。
・上記第2実施形態において、第2連結機構5の構成はそのままで、第1連結機構3,4として従来のフックによる掛け止め構造(図14参照)を採用してもよい。この場合でも、第2連結機構5でバスドラム1を安定して固定することができる。
・上記各実施形態では、第2連結機構5を1箇所に設けたが、複数箇所に設けてもよい。
第1実施形態において、マーチングバスドラムをキャリアーに取り付けた状態を示す斜視図。 図1のA−A線における部分断面図であって、ヘッド調整装置を示す図。 キャリアーを後側から見た全体図。 第1連結機構を示す部分平断面図。 図1におけるB−B断面図であって、第1連結機構及び連結ブラケットの構造を示す図。 第2連結機構を示す側断面図。 図6におけるC−C線断面図であって、第2連結機構を示す図。 ドラム側連結部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は(b)のE−E線断面図である。 キャリアー側係止部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は(a)のF−F線断面図、(f)は(c)のG−G線断面図である。 バスドラムの使用態様を示す側面図。 第2実施形態において、マーチングバスドラムをキャリアーに取り付けた状態を示す斜視図。 第2実施形態の第2連結機構を示す部分断面図。 第2実施形態の第1連結機構を示す部分断面図。 従来のマーチングバスドラムを従来のキャリアーに取り付けた状態を示す全体斜視図。
符号の説明
1,1a,1b,1c…バスドラム(マーチングバスドラム)、2…キャリアー、3,4…第1連結機構、5…第2連結機構、6…胴体部、7…ヘッド(右側ドラムヘッド)、8…ヘッド(左側ドラムヘッド)、9…ヘッド調整装置、12…(左側)ヘッド枠、13…(左側)フープ、27,45…固定プレート、28…フック受部材(軸受部)、28a…回動部、28b…被掛止部、42,42a,42b,42c…連結部材、46…連結体、53…凹部、55…ドラム側係止部材、56…結合部、57…係合部、58…左側突起、59…右側突起、62…挿入部、63…凸部、64…ねじ孔,65…ボルト、71…ストラップ、72…胴当プレート、73…アーム、75…連結ブラケット、83…フック(掛止部、軸部)、89…スライド部材、92…キャリアー側係止部材、93…本体部、94…被係合部、96…凹部、97…切欠き、101…掛止軸、102…レール部材(連結部材)、103…溝、104…係止溝、106…スライド部材、107…連結金具、108…ボルト

Claims (11)

  1. マーチングバスドラムのドラムヘッドを鉛直に配置した状態で、演奏者に装着されるキャリアーを介して、前記マーチングバスドラムを支持するための支持構造において、
    前記キャリアーに設けられた掛止部と、前記マーチングバスドラムに設けられた被掛止部とを備え、前記掛止部に前記被掛止部が掛止された状態で、前記マーチングバスドラムを前記キャリアーに対して前記マーチングバスドラムの軸線と平行な軸線の回りに回動可能に連結するための第1連結機構と、
    前記マーチングバスドラムの軸線と平行な軸線の回りに回動可能に前記マーチングバスドラム又は前記キャリアーに支持され、前記第1連結機構により、前記マーチングバスドラムが前記キャリアーに変位可能に連結された状態で、前記マーチングバスドラムと前記キャリアーとを連結する連結部材を有し、前記第1連結機構による前記マーチングドラムの前記キャリアーに対する回動所定位置で規制するように、前記マーチングドラムを前記連結部材を介してキャリアーに連結するための第2連結機構とを備えることを特徴とするマーチングバスドラムの支持構造。
  2. 前記第2連結機構は、前記マーチングバスドラムと前記キャリアーとを着脱自在に係止する係止部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  3. 前記第2連結機構は、前記係止部材の係止状態を固定する固定部材を備え、当該固定部材により前記係止部材の係止状態を維持可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  4. 前記第2連結機構の固定部材は、ボルトとして形成され、前記第2連結機構の回動軸として機能することを特徴とする請求項3に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  5. 前記第2連結機構は、前記キャリアーに位置調節可能に設けられたスライド部材を備え、そのスライド部材を介して前記連結部材がキャリアーに連結されることを特徴とする請求項4に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  6. 前記連結部材は、前記マーチングバスドラムの軸線と平行な軸線の周りに回動し得るように前記マーチングバスドラムに連結されていることを特徴とする請求項5に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  7. 前記スライド部材と、前記連結部材とは、分離可能に連結されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  8. 前記キャリアーの掛止部、及び、前記マーチングバスドラムの被掛止部の内、一方に軸部を備え、
    他方に、当該軸部が挿入される軸受部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  9. 前記軸部は前記キャリアーの掛止部に設けられ、前記軸受部が前記被掛止部に設けられ、前記軸受部は前記軸部を受け入れるための凹部を有することを特徴とする請求項8に記載のマーチングバスドラムの支持構造。
  10. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のマーチングバスドラムの支持構造において、前記連結部材がキャリアー側に支持されたことを特徴とするマーチングバスドラム。
  11. 請求項5又は請求項7に記載のマーチングバスドラムの支持構造における前記スライド部材を有することを特徴とするキャリアー。
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