JP6728609B2 - 楽器用キャリア - Google Patents
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Description
このような楽器用キャリアは、演奏者の腹部に当接される腹当て部材と、腹当て部材の正面側に固定された一対のロッドクランプと、一対のロッドと、を有する(例えば、特許文献1参照。)。
ロッドは、ねじを締結されることでロッドクランプ内に固定される。また、ねじを締結することで、ロッドの高さ及び回転方向の位置を規制することができる。
初めに、ねじをゆるめてロッドクランプに対してロッドを移動可能な状態とする。次いで、ロッド装着機構に設けられたロッド挿入穴に挿入可能なように、一対のロッドの高さ及び/または回転方向の位置(言い換えれば、開き具合)を調整する。その後、ねじを締めることで、ロッドクランプに対するロッドの位置を規制する。
楽器用キャリアを用いて楽器を支持する場合、楽器を演奏する前に、上記処理を毎回行う必要があるため、非常に煩雑であった。
これにより、例えば、ロッドにロッド位置規制部材を固定した状態において、位置決め
された所定位置からロッドの高さ及び/またはロッドの回転方向の位置を変えた場合でも、位置決め後のロッドの高さ及び/またはロッドの回転方向の所定位置を容易に再現することができる。
また、ロッド位置規制部材がロッドに固定された状態で収納された後、楽器用キャリアを使用する場合において、ロッドの回転方向の位置を容易に位置決め後のロッドの回転方向の位置にすることができる。
なお、下記実施の形態において、上及び下等の方向は、特に説明がない場合、演奏者が楽器用キャリアを装着して立った状態を基準としたときの方向を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る楽器用キャリアの斜視図である。図2は、図1に示す楽器用キャリアの正面図である。図3は、図1に示す楽器用キャリアの背面図である。図4は、図2に示す楽器用キャリアの側面図である。図2〜図4において、図1に示す楽器用キャリア10と同一構成部分には、同一符号を付す。
楽器用キャリア10は、腹当て部材11と、連結部材16と、肩当て部材18と、背当て部材19と、それらを組み付ける部品によって、キャリア本体部を構成する。そして、キャリア本体部に一対のロッドクランプ12によって一対のロッド14が組みつけられる。
腹当て部材11は、演奏者の負担を軽減する観点から、軽量の材料(例えば、アルミニウム)で構成することが好ましい。
スライド溝32,33は、連結部材16の延在方向(言い換えれば、演奏者が楽器用キャリア10を装着した状態での高さ方向(上下方向))に延在するように配置されている。
スライド溝32,33の幅は、それぞれボルト52,57の軸部が通過可能な大きさに設定されている。
ロッドクランプ12は、ロッド収容部35と、突出部36と、ワッシャープレート38と、ボルト39と、を有する。
突出部36は、隙間を介在させて、対向配置された2枚の板部で構成されている。2枚の板部のうち、腹当て部材本体31の正面31a側と接触する板部は、腹当て部材本体31の背面31b側から2つのねじ37で腹当て部材本体31に固定されている。突出部36は、ロッド収容部35と一体に構成されている。
一方、ボルト39を締結すると、2枚の板部の間の隙間が狭くなることで、ロッド挿入穴の径も狭くなるため、ロッド14の位置が規制(言い換えれば、ロッド14の開き具合やロッド14の高さが固定)される。
なお、本発明において、「ロッド14の高さ」とは、楽器用キャリア10の腹当て部材におけるロッドの取付け位置に対してロッド14の一端側の折り曲げられた位置(すなわち、楽器を支持する位置)までの距離のことをいう。
ロッド14の一端側の短直棒部14−1で楽器を支持し、他端側の長直棒部14−2で腹当て部材11に連結する機能を有する。ロッド14は、その他端部側の長直棒部14−2がロッドクランプ12のロッド挿入穴に収容された状態でボルト39が締結されることでロッド14が固定され、1対のロッド14の短直棒部14−1間の開き具合や高さが規定される。
例えば、楽器用キャリア10を用いてドラムを支持する場合には、ドラムに装着されたキャリア連結部材(図示せず)に設けられた2つのロッド挿入穴のぞれぞれにロッド14の短直棒部14−1を挿入する。このため、楽器用キャリア10を用いてドラムを支持する場合、ドラムに装着されたキャリア連結部材の2つのロッド挿入穴にロッド14が挿入可能なように、ロッド14の開き具合や位置を調整する必要がある。
なお、図5では、説明の便宜上、一対の第1の湾曲部41−1,42−1、及び第2の湾曲部62−1を断面で図示する。
第1の湾曲部41−1は、板部材41の上端部側の一部を湾曲させることで形成される部材である。第1の湾曲部41−1の正面及び背面は、平坦な面とされている。第1の湾曲部41−1の形状は、演奏者が楽器用キャリア10を装着した状態において、演奏者の胸から離間する方向に突出し、演奏者側には凹部が形成される形状とされている。
板部材41は、下端部側には複数のボルト52,57が貫通する穴(図示せず)設けられ、その穴の位置が少なくともスライド溝32,33の一部と一致するように、かつ腹当て部本体31の正面31aの中央部と接触するように配置されている。板部材41は、上下方向に延在している。板部材41の一部は、腹当て部材11の上方に突出している。
板状部材41,42の材料としては、例えば、軽量な金属であるアルミニウムを例示することができる。
複数のスペーサ44は、その高さによって板部材41,42の対向させた面の間隔を所定の間隔に保つ機能を有する。
これにより、板部材41,42の下端部の間に配置される腹当て部材11がスライド可能な隙間、及び第1の湾曲部41−1,42−1の間に配置されるスライド部材62の第2の湾曲部62−1がスライド可能な隙間が形成される。
ボルト57は、ワッシャープレート56、スライド溝33、板部材42の背面に配置された当て板53を貫通している。それぞれのボルト52,57は、ナットプレート54に螺合されている。
これにより、楽器用キャリア10を装着した演奏者の腹に対して、容易に腹当て部材11を当接するように高さを調整することができる。
このため、板部材41,42に対して腹当て部材本体31がスライド溝32,33の延在方向にスライドすることで容易に調整できる。
また、腹当て部材本体31の正面31aと板部材41の背面とが面接触するとともに、腹当て部材本体31の背面31bと板部材42の正面とが面接触するように挟持して位置関係を保持することで、一面のみで面接触してスライドする場合と比較して、抵抗を大きくすることが可能となる。これにより、演奏時に楽器用キャリアが演奏者の体からずれることを抑制できる。
肩当て部材本体61は、例えば、板材を湾曲させることで形成される。肩当て部材本体61は、先に説明した第1の湾曲部41−1,42−1の湾曲よりも大きく湾曲した形状とされている。楽器用キャリア10の軽量化の観点から、肩当て部材本体61の材料としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。
スライド部材62は、その下部に第1の湾曲部41−1,42−1の湾曲形状に対応した形状を有する第2の湾曲部62−1(肩当て部材18の一部)を有する。
第2の湾曲部62−1は、一対の第1の湾曲部41−1,42−1間に形成された隙間に挿入されている。第2の湾曲部62−1は、一対の第1の湾曲部41−1,42−1の湾曲面の円弧に沿って案内されながらスライドする。
楽器用キャリア10の軽量化の観点から、スライド部材本体81の材料としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。
スライド溝82〜84のそれぞれの溝幅は、ボルト22−1〜22−3の軸部が通過可能で、かつボルト22−1〜22−3の頭部及びワッシャープレート21が通過不可能な大きさに設定されている。
ボルト穴85は、U字形状とされたスライド部材本体81の両端部に設けられている。ボルト穴85は、スライド部材本体81を貫通するように設けられている。ボルト穴85には、ボルト65が螺合される。
ボルト22−2,22−3は、それぞれスライド溝83,84に軸部が挿入されており、ボルト22−1と同様にナットプレート24に螺合されている。
これにより、楽器用キャリア10の見栄えを良くすることができるとともに、演奏者が衣装の下に楽器用キャリア10を装着した場合に衣装が破損することを抑制できる。
これにより、楽器用キャリア10を装着する演奏者の体型に合わせて、肩当て部材18の角度や頂点の位置を、湾曲部の大きな曲率の円弧に沿って容易に調整でき、ボルト22−1,22−2,22−3を締めることで、湾曲部の大きな曲率の曲面同士を接触した状態で保持できるので、演奏時に楽器用キャリア10が演奏者の体からずれることを抑制できる。
これにより、大きな曲率で支持できるとともに接触する面積が増えて保持力が大きくなり、楽器用キャリア10が演奏者の体に密着した状態を維持しやすくなるので、演奏時に楽器用キャリア10が演奏者の体からずれることを抑制できる。
図7及び図8において、図1〜図6に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図7及び図8では、説明の便宜上、一対の第1の湾曲部41−1、及び第2の湾曲部62−1を断面で図示する。
痩せた体型(腹厚の小さい体型)の演奏者Bが楽器用キャリア10を装着すると、演奏者Bの体の厚さが薄いため、一対の第1の湾曲部41−1,42−1に沿って第2の湾曲部62−1が下方にスライドする。これにより、肩当て部材18の頂点T1が連結部材16に近い位置に配置される。そして、このような位置において、演奏者Bの肩と肩当て部材18との接触面積が多い状態となる。
そして、このような位置において、演奏者Cの肩と肩当て部材18との接触面積が多い状態となる。
背当て部材19の両端は、ワッシャープレート26、ボルト27、及びナット28により、一対の肩当て部材本体61の他方の端部に連結されている。背当て部材19は、演奏者の背中に当接される部材である。
ロッド装着部91は、ロッド装着部本体97と、ロッド挿入用貫通穴98と、を有する。ロッド装着部91は、ボルト95を緩めた状態において、ロッド14に対して回転可能およびスライド可能とされている。
ロッド装着部91がロッド14に対して回転することにより、ロッド14がロッドクランプ12に固定された状態であっても、ロッド位置規制部材29の突出部92を腹部当て部材本体31の正面31aに接触させたり離間させたりすることが可能となる。また、ロッド装着部91がロッド14に対してスライドすることにより、ロッド位置規制部材29の端面をロッドクランプ12に当接させたり離間させたりすることができる。
突出部92が配置された側とは反対側に位置するロッド装着部91の形状としては、例えば、半円形状を例示することができる。
なお、図9及び図10では、側面視した際のロッド挿入用貫通穴98の形状の一例として、六角形を図示している。
なお、本実施の形態では、一例として、中心軸Lと直交する方向に突出する突出部92を例に挙げて説明したが、必ずしも直交する必要はなく、突出部は、中心軸Lに対して交差する方向に突出していればよい。
第1の板部101は、腹当て部材本体31の正面31a側に位置するロッド装着部91の一方の端部と一体に構成されている。第1の板部101は、その中央部を貫通するねじ穴101Aを有する。
第2の板部102は、ロッド装着部91の他方の端部と一体に構成されている。第2の板部102は、空間103を介して、第1の板部101と対向するように配置されている。
第2の板部102は、その中央部を貫通し、かつねじ穴101Aと対向配置されるねじ穴102Aを有する。
ロッド装着部91及び突出部92の材料としては、例えば、ボルト95を螺合した際に突出部92がある程度変形するような材料で構成することが好ましい。このような材料としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。
ロッド挿入用貫通穴98にロッド14を挿入した状態でボルト95を締めていくと、ボルト95の軸部95Aの延在方向における空間103の幅が狭くなるとともに、ロッド挿入用貫通穴98の径も小さくなるため、ロッド14にロッド位置規制部材29が固定される。
逆に、ロッド14固定されたロッド位置規制部材29のボルト95を緩めていくと、ボルト95の軸部95Aの延在方向における空間103の幅が広くなるとともに、ロッド挿入用貫通穴98の径も大きくなるため、ロッド14に対して回転させることで腹当て部材11に対するロッド位置規制部材29の向きを変更できるとともに、ロッド14に沿ってスライドさせることでロッド位置規制部材29を取り外すことができる。
これにより、ロッド位置規制部材29を用いて、ロッド14の高さ及び/またはロッド14の回転を規制する際にも、また、ボルト95を緩めた際にも、軸部95Aの先端により腹当て部材本体31が損傷することなく、腹当て部材本体31側に配置される第1の板部101の面101a腹部当て部材本体31の正面31aに当接することができる。
このとき、ロッド位置規制部材29は、ロッドクランプ12との対向面がロッドクランプ12と当接した状態でロッドの高さを規制し、突出部92は腹当て部材に当接した状態でロッド14の短直棒部14−2の間隔(すなわち、ロッド14の開く角度)を規制している。
ロッド14は、短直棒部14−2と傾斜連結部14−3とを腹当て部材の中央部に向けて互いに重なるように倒すことで腹当て部材11の平面にできるだけ沿うようにして奥行き方向をコンパクトにするとともに、傾斜連結部14−3ができるだけ腹当て部材に近づくように、ロッド14の長直棒部14−1のできるだけ下の位置(傾斜連結部14−3に近い位置)でロッドクランプ12がクランプすることで、高さ方向をコンパクトにする。
次に、移動可能になったロッド14を、短直棒部14−2と傾斜連結部14−3とは、腹当て部材11の中央部に向けて互いに重なるように回転させて倒すとともに、傾斜連結部14−3ができるだけ腹当て部材11に近づくように、長直棒部14−1に沿ってスライドさせる。ロッド14を倒すとともにスライドさせてコンパクトにした状態で、2つのボルト39を締める。そして、他の可動部品もできるだけコンパクトな状態にして、収容状態とする。
さらに、収容状態から再び上記楽器を支持して楽器用キャリア10を楽器用キャリアとして使用する状態(図1及び図2に示す状態)に戻す。
このとき、ロッド位置規制部材29は、ロッドクランプ12との対向面がロッドクランプ12と当接した状態となるまでスライドすることで、収容前のロッド14の高さ方向の位置まで容易に戻すことができる。そして、ロッド14を短直棒部14−2が前方向にくるように起こす。
また、固定されたロッド位置規制部材29がロッドクランプ12にあたって止まることで、一対のロッド14がロッドクランプ12から外れて落下することを防止できるとともに、ロッド14の高さ方向の位置を規制する。そして、他の可動部品もキャリアとして使用できる状態にすることで、楽器用キャリア10を楽器用キャリアとして使用する状態に戻すことができる。
このように、本実施形態の楽器用キャリアであれば、収容状態と使用状態の間で簡単に切替えることができる。
このような手順で作業することで、ボルト39とボルト95とのどちらか一方は必ず締められた状態で位置が調整できることになるので、一対のロッド14の長さを長くする場合でも、一対のロッド14がロッドクランプ12から落下することを防止できる。
なお、この場合には、ロッド装着機構のロッド挿入穴にロッド14を挿入する段階において、一対のロッド14の回転方向の位置の調整を行う。
別の楽器を演奏後、楽器用キャリア10を収納庫等に収納する場合には、一対のロッド14にロッド位置規制部材29を固定させた状態で、楽器用キャリア10を収納する。
このとき、一対のロッド14を突出部92が無い側に回転させることで、ロッド14を閉じた状態にすることが可能となる。これにより、楽器用キャリア10の収納に必要なスペースを小さくすることができる。
また、ロッド位置規制部材29がロッド14に固定された状態で収納された後、ロッド位置規制部材29を使用する場合において、ロッド14の高さ及び回転方向の位置を、容易に位置調整後のロッド14の高さ及び回転方向の位置にすることができる。
この場合、楽器用キャリアを収納するときには、ロッド14の短直棒部14−2と傾斜連結部14−3とを外側に回転させた状態で、楽器用キャリアを収納する。このような構成とされた楽器用キャリアは、突出部92を外側に配置させた場合と同様な効果を得ることができる。
このように、一対のロッド位置規制部材29を、ロッドクランプ12の上下にそれぞれ異なる楽器に合わせてロッド14に固定することにより、上下のロッド位置規制部材29のそれぞれで2つの楽器のロッド14の位置を再現させることが可能となる。
このように、ロッド位置規制部材29として、ロッド14対して着脱可能な締結部材(一例として、図9及び図10に示す構造体)を用いることで、ロッド14に対してロッド位置規制部材29を容易に着脱することができる。
なお、図9及び図10に示す締結部材は、一例であって、ロッド位置規制部材29の構造は、図9及び図10に示す構造に限定されない。
これにより、例えば、ロッド14にロッド位置規制部材29を固定した状態において、位置決めされた位置からロッド14の高さ及び/またはロッド14の回転方向の位置を変化させた場合でも、ロッド14の高さ及び/またはロッド14の回転方向の所定位置を容易に再現することができる。
一対の第1の湾曲部41−1,42−1及び第2の湾曲部62−1は、例えば、腹当て部材18に配置してもよいし、肩当て部材本体61に配置させてもよい。このような場合も本実施の形態と同様な効果を得ることができる。
この場合、ロッド位置規制部材29を支持ロッドに取付けられるとともに突出部が肩掛け部材にあたることで、肩掛け部材と腹当て部材の角度を規定するものとして使用してもよい。
例えば、上述の特許文献1の図10におけるロッドホルダ87,88の幅を肩掛けストラップ76,77のそれより狭くし、それで空いたところにロッド位置規制部材29を固定することで、回転したときに肩掛けストラップ76,77に突出部があたるようにすればよい。
また、肩掛け部材と腹当て部の距離(高さ)をロッドで調整するものであれば、そのロッドの位置規制部材として使用してもよい。これらに限られず、楽器用キャリアにおいて、ロッドを使用して稼働な構成としているものに対しては、本発明のロッド位置規制部材を使用することができる。
一対の第1の湾曲部41−1,42−1及び第2の湾曲部62−1の大きさ(例えば、半径の大きさ)や湾曲の程度を変更することで、肩当て部材18の半径の大きさや頂点の位置等を変化させることが可能となる。これにより、体型の異なるより多くの演奏者に適用することが可能となる。
これにより、ボルト22−1,22−2,22−3の頭部が直接、衣装に引っ掛かったり局所的に擦れたりすることがなくなるため、衣装の損傷をより抑制することができる。
ロッド位置規制部材107は、凹部106Aの形状に対応し、かつ凹部106Aに挿入可能な凸部107Aを有すること以外は、先に説明したロッド位置規制部材29と同様な構成とされている。
このような構成とされたロッドクランプ106及びロッド位置規制部材107を用いた場合、ロッド14の位置を調整後、凹部106Aに凸部107Aを挿入させて嵌合し、ロッドクランプ106及びロッド位置規制部材107が当接した状態で、ロッド14にロッド位置規制部材107を固定させることで、位置調整後のロッド14の回転方向の位置を再現することができる。
凹部106Aと凸部107Aとを対向させ、かつ凸部107Aを凹部106Aに近接させて配置させてもよい。この場合、位置調整後のロッド14の高さ及びロッド14の回転方向の位置を再現することができる。
先に説明した図11に示すロッド位置規制部材107に替えて、ロッド位置規制部材109を用いた場合も、ロッド14の位置を調整後、凹部106Aに凸部107Aを挿入させた状態で、ロッド14にロッド位置規制部材109を固定させることで、位置調整後のロッド14の回転方向の位置を再現することができる。
なお、ロッド位置規制部材109の凸部107Aとロッドクランプ106の凹部106Aとを対向させ、かつ凸部107Aを凹部106Aに近接させて配置させてもよい。
なお、本発明における突起部92とそれに当接する部材は、図11ないし図13に示す凹部106Aおよび凸部107Aを含むものである。すなわち、ロッド14の回動時に回動方向に変位するもので、ロッド14の所定の回動位置で、ロッド14に対して相対的に変位する変位部材(例えば、腹当て部材11やロッドクランプ12など)に当接するものであればよい。
Claims (7)
- 楽器が取り付けられるロッドを有する楽器用キャリアにおいて、
キャリア本体部と
前記ロッドを移動可能な状態と前記ロッドが固定された状態とのどちらかが選択的にとれるロッドクランプと、
前記楽器の取付位置を設定するために、前記ロッドに取付けられるロッド位置規制部材と、を備え、
前記ロッド位置規制部材は、前記楽器の取付位置を設定するため、前記ロッドに対して移動可能な状態と前記ロッドに対して固定された状態とのどちらかが選択的にとれる構成とされており、
前記ロッドクランプは、前記キャリア本体部に対して固定可能に構成され、
前記ロッドの所定位置に前記ロッド位置規制部材が固定された状態で、前記ロッドクランプの固定を解除することで、前記ロッド位置規制部材が規定する範囲内で前記ロッドの移動および回動が可能となるとともに、前記ロッド位置規制部材に対する前記ロッドクランプまたは前記キャリア本体部との当接から前記ロッド位置規制部材によって前記ロッドクランプを再度固定する際に、前記楽器の取付位置が前記所定位置に位置決め可能であることを特徴とする楽器用キャリア。 - 前記キャリア本体部は、演奏者の腹に当接される腹当て部材を有し、
前記ロッドクランプは、前記腹当て部材の正面側に固定されており、第1締結部材を緩めたときに前記ロッドを移動可能にするとともに、前記第1締結部材を締めたときに前記ロッドを固定し、
前記ロッド位置規制部材は、前記ロッドクランプと接触するように、前記ロッドに固定することを特徴とする請求項1記載の楽器用キャリア。 - 前記ロッド位置規制部材は、前記ロッドに対して着脱可能とするとともに、第2の締結部材を有し、前記ロッドに装着された状態で該第2の締結部材を締めることで前記ロッドに対して固定状態とする一方、前記第2の締結部材を緩めたときに前記ロッドに対して移動可能とするとともに着脱可能とすることを特徴とする請求項1または2記載の楽器用キャリア。
- 前記ロッドの回動時において、前記ロッドに対して相対的に変位する変位部材と、前記ロッド位置規制部材と、のどちらか一方の部材に設けられた突出部を有し、
前記突出部は、前記ロッドの回転時において、前記変位部材及び前記ロッド位置規制部材のうち、前記突出部が設けられていない他方の部材に当接することで、前記ロッドの回動を規制することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の楽器用キャリア。 - 前記ロッドに固定された前記ロッド位置規制部材は、前記ロッドの回動時に前記変位部材と当接されない範囲で回転可能であることを特徴とする請求項4記載の楽器用キャリア。
- 前記変位部材は、前記ロッドクランプであることを特徴とする請求項4または5記載の楽器用キャリア。
- 前記ロッドの回動時において、前記ロッドに対して相対的に変位する変位部材と、前記ロッド位置規制部材と、のどちらか一方の部材に設けられた突出部を有し、
前記突出部は、前記ロッドの回転時において、前記変位部材及び前記ロッド位置規制部材のうち、前記突出部が設けられていない他方の部材に当接することで、前記ロッドの回動を規制し、
前記ロッドに固定された前記ロッド位置規制部材は、前記ロッドの回動時に前記変位部材と当接されない範囲で回転可能であり、
前記変位部材は、前記腹当て部材であることを特徴とする請求項2記載の楽器用キャリア。
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