JP3887593B2 - オフセット補正装置およびオフセット補正方法 - Google Patents

オフセット補正装置およびオフセット補正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体上のデータを再生する技術に関し、特に、入力信号に加える低域信号を適切に制御するオフセットを補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD(Digital Versatile Disc)に代表される光ディスク装置や磁気ディスク装置など高密度かつ大容量のディスク装置の研究開発が盛んである。これらのディスク装置の高密度化に伴って、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)検出方式は再生データのエラーレートを向上させる信号処理技術として、欠かせない技術である。パーシャルレスポンス波形等化と最尤検出を組み合わせるこの方式は、ディスクから最尤検出器への入力までの周波数特性を「符号器」と考え、再生信号を波形等化によって補正した後、最尤検出により復号する技術であることはよく知られている。
【0003】
PRML検出は特に、光ディスクにおいて高密度記録された情報を再生する際に、符号間干渉が大きくなって高域の再生振幅が低下してしまい、再生信号の高域成分のSN比が悪化してエラーレートが悪化してしまう場合に有効である。最尤検出方式は、最尤検出器に入力される例えば8ビット程度の量子化ビット数の振幅情報列に対して、すべてのパターンの中から符号器の特性から得られる理想的な期待値と入力データの誤差の二乗誤差の総和が最小になるパターンを選択する方式であるが、実際の回路で上述の処理を行うことは、回路規模および動作速度の点で困難であるため、通常はビタビ復号と呼ばれるアルゴリズムを用いて実現している。
【0004】
このようなパーシャルレスポンス波形等化とビタビ復号を組み合わせたPRML検出として例えば、ビタビ復号器が想定する孤立マークのインパルス応答の比が(1:2:1)であるPR(1,2,1)特性を用いたPRML検出が特開平6−243598号公報(特許文献1)で提案されている。
【0005】
一方、光ディスクに記録されているデータは、記録符号としてあらかじめRLL(Run Length Limited)コードにより符号化されているのが普通である。このコードは各種提案されているが、その要旨としては、1に挟まれた0の個数を制限することに特徴がある。この制限は一般的に(d,k)制限と呼ばれ、(d,k)RLLコードなどと表記される。この(d,k)制限は1に挟まれた0の個数が必ずd以上k以下であることを意味する。通常、RLLコードに変調した後さらにNRZI変換を行う。NRZI変換はNRZI変換前データ中の1を検出する毎に反転する変換方式であり、(d,k)RLLと組み合わせることで最小反転間隔は(d+1)、最大反転間隔は(k+1)となる。例えばd=1、k=7の(1,7)RLLコードであれば1に挟まれた0が1以上7以下であるからNRZI変換後は最小反転間隔が2、最大反転間隔が8となる。この最小反転間隔の制限とPRML検出を組み合わせた検出方式はさらに復号エラーレートを改善する方式として非常に有効であり、最小反転間隔2以上という特性を、PR(1,2,1)を用いたPRML検出と組み合わせた検出方式が特開平7−122000号公報(特許文献2)に示されている。
【0006】
上記ビタビ復号(最尤復号)は、SN劣化を救済できる非常に有効な手段ではあるが、それは再生信号に白色ノイズが重畳されている場合であり、直流レベル変動すなわち低域ノイズに対しては、通常の2値検出方式と同様に、大きな性能劣化を引き起こす。
【0007】
この直流レベル変動、すなわち低域ノイズの要因としてはディスク基板および媒体に起因するものや、(d,k)RLLコード+NRZI変換等の記録符号がもっている低域成分が信号再生系内のハイパスフィルターにより除去されることに起因するものがあるが、さらにディスク上のマークのデューティずれ、いわゆるアシンメトリが発生することによっても直流レベル変動が生じる。
【0008】
従来、直流レベル変動によるビタビ復号性能の劣化を回避する技術は、いくつか提案されている。例えば、特開平6−325504号公報(特許文献3)に示されている方式では、直流レベル変動によるビタビ復号器の性能劣化を防ぐことを目的として、再生信号の信号レベルがセンターレベルを横切って変化する遷移パターンを検出し、該パターンにおける振幅データを用いて直流オフセットを補正する方式である。
【0009】
また、特開平10−172238号公報(特許文献4)に示されている方式では、入力サンプル値と基準レベルとの誤差を検出し、ビタビ検出器からの情報を用いてビタビ復号の生き残りパス(選択パス)に対応する上記誤差を抽出し、そのn個の平均を直流オフセット補正値とする方式である。
【0010】
【特許文献1】
特開平6−243598号公報
【0011】
【特許文献2】
特開平7−122000号公報
【0012】
【特許文献3】
特開平6−325504号公報
【0013】
【特許文献4】
特開平10−172238号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ディスク上のマークのデューティずれ、いわゆるアシンメトリが直流レベル変動の要因となっている場合、見かけ上、高域信号に重畳している直流成分の割合と低域信号に重畳している直流成分の割合に差がでて、高域になるに従い直流レベルがシフトしていくような信号となるため、そのアイパターンは図7に示すようにアイのセンターが振幅中心からずれた波形となる。このような再生信号に白色ノイズが重畳されている場合、図7の矢印で示すタイミングで量子化してその振幅ヒストグラムを観察すると図8のように、見かけ上ヒストグラムの各山がそれぞれ別々にオフセットを持ってしまう。
【0015】
このような信号に対してオフセット補正を行おうとする場合、特許文献3および特許文献4に記載された方式では、アシンメトリによる直流オフセットずれは考慮されていないため、最適な直流オフセット調整ができないという課題があった。
【0016】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、ビタビ復号後のエラーレートが略最良となる直流オフセット値に制御するオフセット補正装置およびオフセット補正方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係るオフセット補正装置は、入力信号にオフセット調整量を加えるためのオフセット調整手段と、オフセット調整手段によりオフセット調整された後の入力信号をビタビ復号して2値化を行なうためのビタビ復号手段と、オフセット調整手段とビタビ復号手段とに接続され、ビタビ復号手段における生き残りパスおよび生き残りパスに合流する他のパスのパスメトリック差の標準偏差をパスメトリック差の平均で除算した値が最小となるように、オフセット調整量を算出するための算出手段とを含む。
【0018】
第1の発明によると、算出手段は、直流レベル変動の発生要因がアシンメトリ等いかなる場合であっても略エラー最良となるように、オフセット調整量を算出できる。その結果、直流オフセット補正を行なうことができるオフセット補正装置を提供できる。
【0019】
第2の発明に係るオフセット補正装置は、第1の発明の構成に加えて、算出手段が、生き残りパスおよび他のパスのパスメトリック差の標準偏差をパスメトリック差の平均で除算した値の瞬時微分値に所定の係数を乗算した値を、現時点のオフセット調整量から減算することにより、オフセット調整量を算出するための手段を含む。
【0020】
第2の発明によると、算出手段は、ビタビ復号手段において合流する2本のパスのパスメトリック差の標準偏差を該パスメトリック差の平均で除した値が最小となるようにオフセット調整量を算出する。すなわち、算出手段を用いて、所定の係数を選ぶことによりオフセット補正の帯域を所望の値に設計することができる。その結果、簡単な構成で、直流オフセット補正を行なうことができるオフセット補正装置を提供できる。
【0021】
第3の発明に係るオフセット補正装置は、第1または2の発明の構成に加えて、入力信号の元ビット列の記録符号は最小反転間隔が2以上であって、ビタビ復号手段が想定する孤立マークのインパルス応答の比が(1:2:1)であって、ビタビ復号手段の期待値はαを所定の定数として、−α、−0.5α、+0.5α、+αであって、現在の入力データをyi、1サンプル過去の入力データをyi-1、2サンプル過去の入力データをyi-2と表記すると、生き残りパスおよび他のパスのパスメトリック差が±α(yi-2+2yi-1+yi)で算出されることを特徴とするものである。
【0022】
第3の発明によると、簡単な構成でビタビ復号手段において合流する2本のパスのパスメトリック差を算出できる。
【0023】
第4の発明に係るオフセット補正装置は、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、算出手段が、現在の調整量をxi、調整後の調整量をxi+1 、ビタビ復号期待値−αに対応する最近の入力信号をa、−0.5αに対応する最近の入力信号をb、+0.5αに対応する最近の入力信号をc、+αに対応する最近の入力信号をd、所定の定数をkと表記すると、xi+1=xi−k(8xi+a+3b+3c+d)を満足するように、オフセット調整量を算出するための手段を含む。
【0024】
第4の発明によると、簡単な構成で、ビタビ復号手段において合流する2本のパスのパスメトリック差の標準偏差を用いて、オフセット調整量を算出することができる。
【0025】
第5の発明に係るオフセット補正装置は、第1の発明の構成に加えて、算出手段が、調整量をx、ビタビ復号期待値−αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をA、−0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をB、+0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をC、+αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をDと表記すると、x=−(A+3B+3C+D)/8を満足するように、オフセット調整量を算出するための手段を含む。
【0026】
第5の発明によると、高域遮断フィルタを用いた構成で、ビタビ復号手段において合流する2本のパスのパスメトリック差の標準偏差を用いて、オフセット調整量を算出することができる。
【0027】
第6の発明に係るオフセット補正装置は、第3の発明の構成に加えて、オフセット調整手段の前段に接続された低域遮断フィルタをさらに含む。
【0028】
第6の発明によると、低域遮断フィルタで失われた符号の低域成分を補うようにオフセットが補正され、あたかも再生信号の低域ノイズのみが除去された如く動作し、復号エラーをより少なくする事が可能となる。
【0029】
第7の発明に係るオフセット補正方法は、入力信号にオフセット調整量を加えるオフセット調整ステップと、オフセット調整ステップにてオフセット調整された後の入力信号をビタビ復号して2値化を行なうビタビ復号ステップと、ビタビ復号ステップにおける生き残りパスおよび生き残りパスに合流する他のパスのパスメトリック差の標準偏差をパスメトリック差の平均で除算した値が最小となるように、オフセット調整量を算出する算出ステップとを含む。
【0030】
第7の発明によると、算出ステップにて、直流レベル変動の発生要因がアシンメトリ等いかなる場合であっても略エラー最良となるように、オフセット調整量を算出できる。その結果、直流オフセット補正を行なうことができるオフセット補正方法を提供できる。
【0031】
第8の発明に係るオフセット補正方法は、第7の発明の構成に加えて、算出ステップが、生き残りパスおよび他のパスのパスメトリック差の標準偏差をパスメトリック差の平均で除算した値の瞬時微分値に所定の係数を乗算した値を、現時点のオフセット調整量から減算することにより、オフセット調整量を算出するステップを含む。
【0032】
第8の発明によると、算出ステップにて、ビタビ復号手段において合流する2本のパスのパスメトリック差の標準偏差を該パスメトリック差の平均で除した値が最小となるようにオフセット調整量を算出する。すなわち、算出ステップにて、所定の係数を選ぶことによりオフセット補正の帯域を所望の値に設計することができる。その結果、簡単な構成で、直流オフセット補正を行なうことができるオフセット補正方法を提供できる。
【0033】
第9の発明に係るオフセット補正方法は、第7または8の発明の構成に加えて、入力信号の元ビット列の記録符号は最小反転間隔が2以上であって、ビタビ復号ステップにおいて想定される孤立マークのインパルス応答の比が(1:2:1)であって、ビタビ復号ステップにおける期待値はαを所定の定数として、−α、−0.5α、+0.5α、+αであって、現在の入力データをyi、1サンプル過去の入力データをyi-1、2サンプル過去の入力データをyi-2と表記すると、生き残りパスおよび他のパスのパスメトリック差が±α(yi-2+2yi-1+yi)で算出されることを特徴とするものである。
【0034】
第9の発明によると、簡単な構成でビタビ復号ステップにて合流する2本のパスのパスメトリック差を算出できる。
【0035】
第10の発明に係るオフセット補正方法は、第7〜9のいずれかの発明の構成に加えて、算出ステップが、現在の調整量をxi、調整後の調整量をxi+1 、ビタビ復号期待値−αに対応する最近の入力信号をa、−0.5αに対応する最近の入力信号をb、+0.5αに対応する最近の入力信号をc、+αに対応する最近の入力信号をd、所定の定数をkと表記すると、xi+1=xi−k(8xi+a+3b+3c+d)を満足するように、オフセット調整量を算出するステップを含む。
【0036】
第10の発明によると、簡単な構成で、ビタビ復号ステップにて合流する2本のパスのパスメトリック差の標準偏差を用いて、オフセット調整量を算出することができる。
【0037】
第11の発明に係るオフセット補正方法は、第7の発明の構成に加えて、算出ステップは、調整量をx、ビタビ復号期待値−αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をA、−0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をB、+0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をC、+αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をDと表記すると、x=−(A+3B+3C+D)/8を満足するように、オフセット調整量を算出するステップを含む。
【0038】
第11の発明によると、高域遮断フィルタを用いて、ビタビ復号ステップにて合流する2本のパスのパスメトリック差の標準偏差を用いて、オフセット調整量を算出することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0040】
<第1の実施の形態>
以下に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0041】
図1は、本実施の形態にかかるオフセット補正装置の構成を示すブロック図である。図1において、光ディスク1上の記録データは光ピックアップ2により電気信号に変換され、AD変換器3に入力される。AD変換器3は再生信号を再生信号のビット周期に同期したクロック毎に量子化して量子化データ列としてクロック毎に順次出力する。従って、AD変換器3以降のブロックは該クロック毎に動作するデジタル回路である。AD変換器3の出力すなわち量子化データ列は、直流オフセット調整のための加算器4によりオフセットが補正され、等化回路5により周波数特性が補正されてビタビ復号器に入力され、ビタビ復号器6で最尤復号されて2値化される。
【0042】
該2値化データ(復号データ)は上位装置(図示せず)に復号データとして出力されると同時にオフセット補正値演算器7に入力される。また、オフセット補正値演算器7にはオフセット補正前の量子化データ列が入力される。オフセット補正値演算器7はこれらの入力を使ってオフセット補正値を演算して加算器4に出力し加算器4によって略エラーレート最良となるように直流オフセットが調整される。本発明は、このオフセット補正値演算器7の構成に特徴がある。
【0043】
以下に、オフセット補正値演算器7の詳細な構成について説明するが、その前にアルゴリズムの導出と称して本発明の構成に至った経緯について説明する。
【0044】
[アルゴリズムの導出]
ビタビ復号後のエラーレートを最良にするオフセット補正値の演算方法の導出過程では、SAM(Sequenced Amplitude Margin)と呼ばれる概念を用いる。このSAMは、例えばメトリックマージンと称して簡単な構成の回路でSAMを演算することができる。これはビタビ復号過程において、生き残りパスのパスメトリックと生き残りパスと合流する他のパスのパスメトリックの差であり、この差が大きいほど生き残りパスが余裕をもって決定された事となり、すなわち復号エラーになる確率が小さいことを意味する。従って、SAMはエラーレートを代替する評価指標として有益である。
【0045】
該SAMは、ノイズが重畳された再生信号では図5に示すような分布を示し、その値が負になる確率を求める事により、およその復号エラーレートを知ることができる。したがって、SAMの分布の標準偏差σ(あるいは分散σ2)が小さい程エラーレートが良いことになる。また、再生信号の振幅によってSAMの平均値μが変化するが、平均値μが大きくなると標準偏差σも大きくなり、SAMが負になる確率はほとんど変わらないという性質がある。従って本アルゴリズムは、[数1]で示すSAMの標準偏差σを、[数2]で示すSAMの平均μで除した値すなわち[数3]が最小になるように直流オフセットを制御する方式とする。
【0046】
【数1】
Figure 0003887593
【0047】
【数2】
Figure 0003887593
【0048】
【数3】
Figure 0003887593
【0049】
[簡易的なSAMの計算方法]
本発明のアルゴリズム導出では、SAMの概念を使用するが、正規に演算するSAMではなく、以下に示す簡易的なSAMを用いる。簡易的なSAMとは、特定のパターンに限定して、正解パターンに対して誤りパターンはただ1つであると仮定してSAMを演算する方法である。
【0050】
以降の説明においては、記録符号の最小反転間隔が2以上で、PR特性としてPR(1,2,1)を想定するビタビ復号における簡易的なSAMについて具体的に考え、本アルゴリズムの導出過程を説明する。
【0051】
記録符号の最小反転間隔が2以上で、PR特性としてPR(1,2,1)を想定するビタビ復号の場合、簡易的なSAMは、エラーしないで復号されたパターンを正解パターン、エラーしてしまった場合を誤りパターンとすると、以下の4つのパターンについて考えることができる。
【0052】
(正解パターン「00111」の場合)
今後、このパターンの場合の簡易的なSAMをSAM1と表記する、このときの誤りパターンは「00011」と考える。
【0053】
このとき、正解パターンに対してビタビ復号器が期待する理想的な入力(期待値)は「−α,−α,−0.5α,+0.5α,+α」となるので、正解パターンのパスメトリックPtはこれ以前のパスメトリックをPとし、ビタビ復号器の現時点の入力をyiとし、1クロック過去のビタビ復号器入力をyi-1、2クロック過去のビタビ復号器入力をyi-2、3クロック過去のビタビ復号器入力をyi-3、4クロック過去のビタビ復号器入力をyi-4とすると、
【0054】
【数4】
Figure 0003887593
【0055】
となる。
一方、誤りパターンの期待値は「−α,−α,−α,−0.5α,+0.5α」であるから誤りパターンのパスメトリック Peとすると、
【0056】
【数5】
Figure 0003887593
【0057】
となる。
従って、
【0058】
【数6】
Figure 0003887593
【0059】
となる。
ここで、オフセット補正値をx、現時点のオフセット重畳前の量子化データをui、1クロック過去のオフセット重畳前の量子化データをui-1、2クロック過去のオフセット重畳前の量子化データをui-2とすると、
【0060】
【数7】
Figure 0003887593
【0061】
となる。
さらに、理想的な状態であれば、本来−αとなるべき値をai、−0.5αとなるべき値をbi、+0.5αとなるべき値をci、+αとなるべき値をdiとおく。これら、ai、bi、ci、diは、図6に示す量子化データ列の振幅ヒストグラムのようにノイズ等によりその平均値がA、B、C、Dとなる分布を示す。
【0062】
SAM1パターンと判っている場合、
【0063】
【数8】
Figure 0003887593
【0064】
であるから、
【0065】
【数9】
Figure 0003887593
【0066】
となる。
(正解パターン「11100」の場合)
今後、この場合の簡易的なSAMをSAM2と表記する、このときの誤りパターンは「11000」とすると、正解パターンの期待値は「+α,+α,+α,+0.5α,−0.5α」、誤りパターンの期待値は「+α,+α,+0.5α,−0.5α,−α」なので、同様に
【0067】
【数10】
Figure 0003887593
【0068】
となる。
(正解パターン「00011」の場合)
今後、この場合の簡易的なSAMをSAM3と表記する、このときの誤りパターンは「00111」とすると、正解パターンの期待値は「−α,−α,−α,−0.5α,+0.5α」、誤りパターンの期待値は「−α,−α,−0.5α,+0.5α,+α」なので、同様に
【0069】
【数11】
Figure 0003887593
【0070】
となる。
(正解パターン「11000」の場合)
今後、この場合の簡易的なSAMをSAM4と表記する、このときの誤りパターンは「11100」とすると、正解パターンの期待値は「+α,+α,+0.5α,−0.5α,−α」、誤りパターンの期待値は「+α,+α,+α,+0.5α,−0.5α」なので、同様に
【0071】
【数12】
Figure 0003887593
【0072】
となる。
[簡易的なSAMを使ったアルゴリズムの導出]
SAMを簡易的なSAMに限定して考えると、SAMの内訳はSAM1、SAM2、SAM3、SAM4から成っており、該4つのパターンの出現確率は略同じである。従って、[数13]の様にn個のSAMの加算はn/4個の(SAM1+SAM2+SAM3+SAM4)の加算と考えることができる。
【0073】
【数13】
Figure 0003887593
【0074】
となる。
また、aの平均はA、bの平均はB、cの平均はC、dの平均はDであるから、
【0075】
【数14】
Figure 0003887593
【0076】
となり、[数15]のように変形してまとめることができる。ちなみに[数15]はxの無い定数項となるため、[数3]を最小とするxは、SAMの分散σ2([数1])を最小にするxと等価である。
【0077】
【数15】
Figure 0003887593
【0078】
一方、(SAMの2乗)のn個の加算は{(SAM1の2乗)+(SAM2の2乗)+(SAM3の2乗)+(SAM4の2乗)}のn/4個の加算と考えることができ、SAM1=SAM2,SAM3=SAM4であるから[数16]の様に変形してまとめることができる。
【0079】
【数16】
Figure 0003887593
【0080】
従って、[数3]は[数17]のように変形してまとめることができる。
【0081】
【数17】
Figure 0003887593
【0082】
[数3]が最小となるオフセット補正値を求めるため、[数17]をxについて微分して係数をKとまとめれば、
【0083】
【数18】
Figure 0003887593
【0084】
となる。
従って[数3]を最小にするオフセット補正値は、[数18]を0としてxについて解いて[数19]で得られる。
【0085】
【数19】
Figure 0003887593
【0086】
また[数3]について、ある瞬間の微分値を[数20]のように考えると、
【0087】
【数20】
Figure 0003887593
【0088】
となる。
従って、[数21]のように瞬時微分値に所定の十分に小さい係数kをかけて現在のオフセット調整値xiから減じてオフセット調整値の更新値xi+1を得ることで、オフセット補正値は所望の値に徐々に収束するため、直流レベルが変動しても適応的にオフセット調整値を制御することができる。
【0089】
【数21】
Figure 0003887593
【0090】
さらに、以下のように分解すると回路上都合が良い。
【0091】
【数22】
Figure 0003887593
【0092】
ここで、SAM1およびSAM2パターンのときの[ui-2+ui-1+ui]をGiとし、SAM3およびSAM4パターンのときの[ui-2+ui-1+ui]をHiとすると、
【0093】
【数23】
Figure 0003887593
【0094】
であるから、
【0095】
【数24】
Figure 0003887593
【0096】
となる。
[オフセット補正値演算器(その1)]
上記説明したアルゴリズム([数19])にしたがって構成したオフセット補正値演算器7について図2を用いて説明する。
【0097】
図2に示すオフセット補正値演算器7は、レイテンシ調整用シフトレジスタ201と、レジスタ2021、2022、2023、パターン検出器207と平均値演算器203、204、205、206および掛け算器208、加算器209、除算器210、掛け算器211から構成されており、これらは、以下のように動作する。
【0098】
レイテンシ調整用シフトレジスタ201には量子化データ列が入力される。レイテンシ調整用シフトレジスタ201は所定段数の縦列接続されたレジスタからなっており、ビタビ復号器6の復号レイテンシと量子化データのタイミングを調整する役目をもつ。レイテンシ調整用シフトレジスタ201の出力はレジスタ2021に入力される。レジスタ2021、2022、2023は図示したように縦列接続されてシフトレジスタを構成しており、レジスタ2021の出力は上記のアルゴリズム導出におけるui、レジスタ2022はui-1、レジスタ2023はui-2に対応している。
【0099】
また、パターン検出器207にはビタビ復号器6からの復号データが入力され、復号データのパターンがSAM1の正解パターンか、SAM2の正解パターンか、SAM3の正解パターンか、SAM4の正解パターンかあるいはいずれにも該当しないのかが検出される。パターン検出器207はこれらの該当するパターンの場合、対応するSAM1出力、SAM2出力、SAM3出力、SAM4出力、に1を出力し、いずれにも該当しない場合はすべて0とする。
【0100】
平均値演算器203は上記アルゴリズムにおけるaiの平均値Aを演算するために設けられており、パターン検出器207のSAM3、SAM4出力を監視してその値が1のときレジスタ2023の値を取り込み、過去に取り込んだ値と移動平均値を演算して出力する。
【0101】
また平均値演算器204は上記アルゴリズムにおけるbiの平均値Bを演算するために設けられており、パターン検出器207のSAM1、SAM2、SAM3、SAM4出力を監視してSAM1、SAM2が1の時にはレジスタ2023の値を取り込み、SAM3、SAM4が1の時にはレジスタ2022の値を取り込んで、過去に取り込んだ値と移動平均値を演算して出力する。
【0102】
また平均値演算器205は上記アルゴリズムにおけるciの平均値Cを演算するために設けられており、パターン検出器207のSAM1、SAM2、SAM3、SAM4出力を監視してSAM1、SAM2が1の時にはレジスタ2022の値を取り込み、SAM3、SAM4が1の時にはレジスタ2021の値を取り込んで、過去に取り込んだ値と移動平均値を演算して出力する。
【0103】
また、平均値演算器206は上記アルゴリズムにおけるdiの平均値Dを演算するために設けられており、パターン検出器207のSAM1、SAM2出力を監視してその値が1のときレジスタ2021の値を取り込み、過去に取り込んだ値と移動平均値を演算して出力する。
【0104】
平均値演算器204の出力は掛け算器2081に入力され3倍される。また平均値演算器205の出力は掛け算器2082に入力され3倍される。
【0105】
加算器209には平均値演算器203の出力、掛け算器2081の出力、掛け算器2082の出力、平均値演算器206の出力が入力され全て加算される。
【0106】
この加算器209の出力は除算器210に入力され、除算器210は入力データを1/8倍して出力し、除算器210の出力は掛け算器211に入力され、掛け算器211は−1を掛けることで符号を反転する。
【0107】
以上のような構成により、[数19]で示した演算が実行され、この値が略エラーレートが最良となるオフセット補正値として量子化データ列に加算される。
【0108】
[オフセット補正値演算器(その2)]
上記説明したアルゴリズム([数24])にしたがって構成したオフセット補正値演算器7について図3を用いて説明する。
【0109】
図3に示すオフセット補正値演算器7は、レイテンシ調整用シフトレジスタ301と、レジスタ3021、3022、3023、パターン検出器307と、掛け算器303、加算器304、データ保持回路305、306、加算器308、309、311、掛け算器310、レジスタ312、掛け算器313、係数選択器314から構成されており、これらは、以下のように動作する。
【0110】
レイテンシ調整用シフトレジスタ301には量子化データ列が入力される。レイテンシ調整用シフトレジスタ301は所定段数の縦列接続されたレジスタからなっており、ビタビ復号器6の復号レイテンシと量子化データのタイミングを調整する役目をもつ。レイテンシ調整用シフトレジスタ301の出力はレジスタ3021に入力される。レジスタ3021、3022、3023は図示したように縦列接続されてシフトレジスタを構成しており、レジスタ3021の出力は上記のアルゴリズム導出におけるui、レジスタ3022はui-1、レジスタ3023はui-2に対応している。
【0111】
また、パターン検出器307にはビタビ復号器6からの復号データが入力され復号データのパターンがSAM1の正解パターンか、SAM2の正解パターンか、SAM3の正解パターンか、SAM4の正解パターンかあるいはいずれにも該当しないのかが検出される。パターン検出器207はこれらの該当するパターンの場合、対応するSAM1出力、SAM2出力、SAM3出力、SAM4出力、に1を出力し、いずれにも該当しない場合はすべて0とする。
【0112】
レジスタ3021、3022、3023は図示したように2倍演算を行う掛け算器303、加算器304に接続されており、加算器304の出力は上記アルゴリズム導出における[ ui+2ui-1+ui-2 ]に相当する。
【0113】
データ保持回路305は上記アルゴリズムにおける[ Hi=ai+2bi+ci ]を保持するために設けられており、パターン検出器307のSAM3、SAM4出力を監視してその値が1のとき加算器304の値を取り込んで保持し、SAM3、SAM4出力が0の場合は以前に取り込んだ値を保持し続ける。
【0114】
データ保持回路306は上記アルゴリズムにおける[ Gi=bi+2ci+di ]を保持するために設けられており、パターン検出器307のSAM1、SAM2出力を監視してその値が1のとき加算器304の値を取り込んで保持し、SAM1、SAM2出力が0の場合は以前に取り込んだ値を保持し続ける。
【0115】
これら保持回路305、306の出力は加算器308によって加算され、加算器309へ出力される。加算器309は図示したように、加算器308の出力とレジスタ312に保持されている現在のオフセット補正値を掛け算器313により8倍したもの([数24]における8xi)が加算される。加算器309の出力は掛け算器310により係数選択器314の出力と積が演算される。
【0116】
係数演算器314はパターン検出器307の出力がすべて0、すなわちSAM1、SAM2、SAM3、SAM4のいずれのパターンでもないときは0を出力し、いずれかのパターンに該当するときは所定の定数kを出力する。掛け算器310の出力は、加算器311によりレジスタ312に保持されている現在のオフセット補正値と加算され、加算器311の出力は[数22]における右辺と等価となり、加算器311の出力でレジスタ312を更新する。
【0117】
以上のような構成により、[数24]で示した演算が実行され、この値が略エラーレートが最良となるオフセット補正値として量子化データ列に加算される。
【0118】
<第2の実施の形態>
以下に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図4に示すように、この第2の実施の形態は、第1の実施の形態と概略同じであるが、オフセット補正値演算器7およびオフセット補正のための加算器4の前段にハイパスフィルター8が設けられていることに特徴がある。
【0119】
光ディスクの再生信号には、反射率変動や、記録媒体の感度むら等に起因する低域のノイズがかなり含まれている。これらの低域ノイズは復号エラーの原因になるため、できるだけハイパスフィルターにより除去するのが望ましい。
【0120】
しかし、低域ノイズの帯域は、(d,k)RLL符号+NRZI変換等の記録符号の低域成分とクロスオーバーしており、安易にハイパスフィルターで除去してしまうと、本来必要である「記録符号の低域成分」まで失われて、かえって復号エラーが増加してしまう。
【0121】
ところが、本発明のオフセット補正装置は、以下のように定数等に若干留意して設計するだけで失われた符号の低域成分を補うように動作する事が期待できる。
【0122】
図2に示したオフセット補正値演算器7では、平均値演算回路203、204、205、206は移動平均を行うが、移動平均は一種のFIR型デジタルフィルタであるので、このフィルタ特性をハイパスフィルター8の特性に対応させる。具体的には現在から過去のどの時点まで遡って平均するかに留意することによって所望のフィルタ帯域に設計して、オフセット補正動作の制御帯域をハイパスフィルター8でカットされた帯域と同じか、高くする。
【0123】
あるいは、図3に示したオフセット補正値演算器7では、係数選択器314の出力する定数kを適切に選んで、オフセット補正動作の制御帯域をハイパスフィルター8でカットされた帯域と同じか、高くする。
【0124】
このような設計によりハイパスフィルター8で失われた符号の低域成分を補うようにオフセットが補正され、あたかも低域ノイズ成分のみが除去された如く動作し、復号エラーをより少なくする事が可能となる。
【0125】
なお、本実施の形態においては、ハイパスフィルター8はAD変換器3の後段に設けるデジタルフィルタとして図示したが、AD変換器3の前段に設けられるアナログフィルタでも良い。
【0126】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0127】
【発明の効果】
上記のように本発明は、PRML検出を行う検出系に適用されるオフセット補正装置であって、直流レベル変動の発生要因がアシンメトリ等いかなる場合であっても、略エラー最良となる直流オフセット補正を行なうことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】 オフセット補正値演算器の実施形態を示すブロック図である。
【図3】 オフセット補正値演算器の他の実施形態を示すブロック図である。
【図4】 本発明の他の実施形態を示すブロック図である。
【図5】 SAMを説明するためのSAM値のヒストグラムである。
【図6】 本発明のアルゴリズム導出を説明するための量子化データの振幅ヒストグラムである。
【図7】 課題を説明するためのアイパターンである。
【図8】 課題を説明するための量子化データの振幅ヒストグラムである。
【符号の説明】
1 光ディスク、2 光ピックアップ、3 AD変換器、4 加算器、5 等化器、6 ビタビ復号器、7 オフセット補正値演算器、8 ハイパスフィルター。

Claims (6)

  1. 入力信号にオフセット調整量を加えるためのオフセット調整手段と、
    前記オフセット調整手段によりオフセット調整された後の入力信号をビタビ復号して2値化を行なうためのビタビ復号手段と、
    前記オフセット調整手段と前記ビタビ復号手段とに接続され、前記ビタビ復号手段における生き残りパスおよび前記生き残りパスに合流する他のパスのパスメトリック差の標準偏差を前記パスメトリック差の平均で除算した値が最小となるように、オフセット調整量を算出するための算出手段とを含む、オフセット補正装置であって、
    前記入力信号の元ビット列の記録符号は最小反転間隔が2以上であって、前記ビタビ復号手段が想定する孤立マークのインパルス応答の比が(1:2:1)であって、
    前記ビタビ復号手段の期待値はαを所定の定数として、−α、−0.5α、+0.5α、+αであって、
    前記算出手段は、現在の調整量をxi、1クロック後の調整量をxi+1 、ビタビ復号期待値−αに対応する最近の入力信号をa、−0.5αに対応する最近の入力信号をb、+0.5αに対応する最近の入力信号をc、+αに対応する最近の入力信号をd、所定の定数をkと表記すると、xi+1=xi−k(8xi+a+3b+3c+d)を満足するように、前記オフセット調整量を算出するための手段を含む、オフセット補正装置。
  2. 入力信号にオフセット調整量を加えるためのオフセット調整手段と、
    前記オフセット調整手段によりオフセット調整された後の入力信号をビタビ復号して2値化を行なうためのビタビ復号手段と、
    前記オフセット調整手段と前記ビタビ復号手段とに接続され、前記ビタビ復号手段における生き残りパスおよび前記生き残りパスに合流する他のパスのパスメトリック差の標準偏差を前記パスメトリック差の平均で除算した値が最小となるように、オフセット調整量を算出するための算出手段とを含む、オフセット補正装置であって、
    前記入力信号の元ビット列の記録符号は最小反転間隔が2以上であって、前記ビタビ復号手段が想定する孤立マークのインパルス応答の比が(1:2:1)であって、
    前記ビタビ復号手段の期待値はαを所定の定数として、−α、−0.5α、+0.5α、+αであって、
    前記算出手段は、調整量をx、ビタビ復号期待値−αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をA、−0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をB、+0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をC、+αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をDと表記すると、x=−(A+3B+3C+D)/8を満足するように、前記オフセット調整量を算出するための手段を含む、オフセット補正装置。
  3. 前記オフセット調整手段の前段に接続された低域遮断フィルタをさらに含む、請求項1または2に記載のオフセット補正装置。
  4. 入力信号にオフセット調整量を加えるオフセット調整ステップと、
    前記オフセット調整ステップにてオフセット調整された後の入力信号をビタビ復号して2値化を行なうビタビ復号ステップと、
    前記ビタビ復号ステップにおける生き残りパスおよび前記生き残りパスに合流する他のパスのパスメトリック差の標準偏差を前記パスメトリック差の平均で除算した値が最小となるように、オフセット調整量を算出する算出ステップとを含む、オフセット補正方法であって、
    前記入力信号の元ビット列の記録符号は最小反転間隔が2以上であって、前記ビタビ復号ステップにおいて想定される孤立マークのインパルス応答の比が(1:2:1)であって、
    前記ビタビ復号ステップにおける期待値はαを所定の定数として、−α、−0.5α、+0.5α、+αであって、
    前記算出ステップは、現在の調整量をxi、1単位時間後の調整量をxi+1、ビタビ復号期待値−αに対応する最近の入力信号をa、−0.5αに対応する最近の入力信号をb、+0.5αに対応する最近の入力信号をc、+αに対応する最近の入力信号をd、所定の定数をkと表記すると、xi+1=xi−k(8xi+a+3b+3c+d)を満足するように、前記オフセット調整量を算出するステップを含む、オフセット補正方法。
  5. 入力信号にオフセット調整量を加えるオフセット調整ステップと、
    前記オフセット調整ステップにてオフセット調整された後の入力信号をビタビ復号して2値化を行なうビタビ復号ステップと、
    前記ビタビ復号ステップにおける生き残りパスおよび前記生き残りパスに合流する他のパスのパスメトリック差の標準偏差を前記パスメトリック差の平均で除算した値が最小となるように、オフセット調整量を算出する算出ステップとを含む、オフセット補正方法であって、
    前記入力信号の元ビット列の記録符号は最小反転間隔が2以上であって、前記ビタビ復号ステップにおいて想定される孤立マークのインパルス応答の比が(1:2:1)であって、
    前記ビタビ復号ステップにおける期待値はαを所定の定数として、−α、−0.5α、+0.5α、+αであって、
    前記算出ステップは、調整量をx、ビタビ復号期待値−αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をA、−0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をB、+0.5αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をC、+αに対応する入力信号の高域遮断フィルタ通過後をDと表記すると、x=−(A+3B+3C+D)/8を満足するように、前記オフセット調整量を算出するステップを含む、オフセット補正方法。
  6. 前記オフセット調整ステップの前に低域遮断ステップをさらに含む、請求項4または5に記載のオフセット補正方法。
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