JP3887080B2 - 車両の車高調整方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スペンションアーム支持ブラケットを用いた車両の車高調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のオンロードの競技用車両のサスペンション装置は、サスペンションアームを車体に接続するダンパーのロッドの長さをターンバックルで調整することにより、あるいは懸架ばねの端部を支持するばね座の位置をネジで調整することにより車高を調整するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では10mm程度の車高調整が限度であり、オフロードを走行する場合に必要な50mm程度の車高調整を行うことができなかった。しかもダンパーのロッドの長さや懸架ばねのばね座の位置を変化させると、車体前後方向に見たサスペンションアームの角度が変化するため、サスペンションアームのバンプ量およびリバウンド量の配分が不均一になり、サスペンション装置のアライメントやジオメトリーが変化してしまう問題がある。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、サスペンション装置の特性を変化させることなく充分な車高の調整量を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、車体固定用のボルトが貫通する2個のボルト孔と、サスペンションアームの基端を枢支する1個の支持孔とを備えたサスペンションアーム支持ブラケットを用いて車高を調整する車両の車高調整方法であって、前記2個のボルト孔を結ぶ線分の垂直2等分線から前記支持孔までの距離が異なる少なくとも2個のサスペンションアーム支持ブラケットを準備し、これら少なくとも2個のサスペンションアーム支持ブラケットの何れかを選択して使用することを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、2個のボルト孔を結ぶ線分の垂直2等分線からサスペンションアームの支持孔までの距離が異なるサスペンションアーム支持ブラケットを予め複数種類準備しておき、所望の車高に応じて何れかのサスペンションアーム支持ブラケットを選択して使用することにより車高を調整することができる。しかも車高の調整に伴ってサスペンションアームは上下に平行移動するだけなので、サスペンションの特性が変化することがない。
【0007】
また請求項に記載された発明は、車体固定用のボルトが貫通する2個のボルト孔と、サスペンションアームの基端を枢支する1個の支持孔とを備えたサスペンションアーム支持ブラケットを用いて車高を調整する車両の車高調整方法であって、高さの異なる少なくとも3個のボルト孔を車体に形成し、これら少なくとも3個のボルト孔のうちの何れか2個を用いて前記サスペンションアーム支持ブラケットを車体に固定することを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、高さの異なる少なくとも3個のボルト孔を予め車体に形成しておき、所望の車高に応じて何れか2個のボルト孔を用いてサスペンションアーム支持ブラケットを車体に固定することにより車高を調整することができる。しかも車高の調整に伴ってサスペンションアームは上下に平行移動するだけなので、サスペンションの特性が変化することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1〜図11は本発明の第1実施例を示すもので、図1は競技用車両の全体側面図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図1の3方向矢視図、図4は図2の要部拡大断面図、図5は副変速機の縦断面図、図6は左前輪のサスペンションの平面図、図7は図6の7方向矢視図、図8は図7の要部拡大図、図9は図8の9方向矢視図、図10はステアリング装置の側面図、図11はステアリング装置の要部拡大斜視図である。
【0010】
図1〜図3に示すように、一人乗りの競技用車両Vは、ダブルウイッシュボーン式のサスペンション1,1により懸架された従動輪である左右の前輪Wf,Wfと、ダブルウイッシュボーン式のサスペンション2,2により懸架された駆動輪である左右の後輪Wr,Wrとを備える。車体前後方向の略中央部には、車体中心線Lに対して僅かに左側に偏倚した状態で運転席を構成するシート3が配置されるとともに、車体中心線Lの右側にパワーユニットPが配置される。シート3およびパワーユニットPは車体左右方向に併置されており、従って側面視でオーバーラップしている(図1参照)。
【0011】
ボディBの上面開口部4内に設けられたシート3の前方にはステアリングホイール5およびキャノピー6が配置され、後方にはロールバー7および燃料タンク8が配置される。ボディBの左右両側面にはエアーインテーク9,9が開口しており、右側のエアーインテーク9から導入された走行風によりパワーユニットPが冷却されるとともに、左側のエアーインテーク9から導入された走行風によりシート3の左側に配置したラジエータ10が冷却される。パワーユニットPの上面はボディBに装着された透明なキャノピー11によって覆われる。
【0012】
図4を併せて参照すると明らかなように、パワーユニットPはクランク軸21を車体左右方向に配置したV型2気筒エンジンEと、このエンジンEの後部に一体に設けられた主変速機Tmとを備えるもので、自動二輪車用のものを僅かに改造して転用したものである。
【0013】
クランク軸21の右端(即ち、車体左右方向外端)には、発進用のクラッチ22が設けられる。主変速機Tmはクランク軸21と平行に配置された入力軸24および出力軸25を備えており、入力軸24および出力軸25間に複数の変速段を選択的に確立するためのギヤ列26が介装される。主変速機Tmの出力軸25の左端(即ち、車体左右方向内端)に設けた駆動スプロケット27と、車体後部右側に配置した副変速機Tsの前部右側面に設けた従動スプロケット28とが、車体前後方向に延びる無端チェーン29を介して接続される。
【0014】
自動二輪車用のものを転用したパワーユニットPは、その主変速機Tmの左側面に突出するシフト軸(図示せず)を備える。自動二輪車の場合には前記シフト軸はライダーの左足で操作されるペダルに連動して往復回動するが、この車両Vでは、シート3およびパワーユニットP間に設けたシーケンシャルシフトレバー30をリンク機構を介して前記シフト軸に連結に連結することによりシフトチェンジを行うようになっている。
【0015】
次に、図4および図5に基づいて副変速機Tsの構造を説明する。
【0016】
副変速機Tsは車体前後方向に延びる割り面において結合された左ケーシング41および右ケーシング42を備えており、その内部に前後進切換機構CおよびディファレンシャルDが収納される。
【0017】
前後進切換機構Cは、左ケーシング41に設けたボールベアリング43と右ケーシング42に設けた2個のボールベアリング44,44とに支持されて車体左右方向に延びる入力軸45を備えており、右ケーシング42から右側に突出する入力軸45の先端に、前記従動スプロケット28が位置決めプレート46およびボルト47…によって着脱自在に固定さる。また左ケーシング41に設けたボールベアリング48と右ケーシング42に設けたボールベアリング49とに、車体左右方向に延びる中間軸50が前記入力軸45と平行に支持される。
【0018】
入力軸45には第1フォワードギヤ51およびリバースギヤ52が相対回転自在に支持されるとともに、中間軸50には第2フォワードギヤ53および第3フォワードギヤ54が一体に形成される。左ケーシング41に形成した円形の開口411 にカバー部材55が着脱自在に固定される。カバー部材55に中央に設けたボールベアリング56と、右ケーシング42に設けたボールベアリング57とに、ディファレンシャルギヤボックス58が回転自在に支持される。
【0019】
第1フォワードギヤ51は第2フォワードギヤ53に常時噛合し、ファイナルドライブギヤとしての第3フォワードギヤ54はディファレンシャルギヤボックス58の外周に固定したファイナルドリブンギヤ59に常時噛合する。またファイナルドライブギヤとしてのリバースギヤ52は前記ファイナルドリブンギヤ59に常時噛合する。尚、図5は展開図であるため、リバースギヤ52およびファイナルドリブンギヤ59は離れた状態で描かれている。ファイナルドリブンギヤ59の直径は、左ケーシング41の開口411 の直径よりも僅かに小さく設定されており、従って組立時や分解時にファイナルドリブンギヤ59は前記開口411 を通過可能である。
【0020】
ディファレンシャルDの本体部を構成するディファレンシャルギヤボックス58には左出力軸60および右出力軸61が回転自在に嵌合しており、それらの対向端にそれぞれディファレンシャルサイドギヤ62,62が固定される。ディファレンシャルギヤボックス58に固定したピニオンシャフト63に一対のディファレンシャルピニオン64,64が回転自在に支持されており、これらディファレンシャルピニオン64,64は前記ディファレンシャルサイドギヤ62,62に噛合する。左出力軸60は左車軸65を介して左後輪Wrに接続され、右出力軸61は右車軸66を介して右後輪Wrに接続される。
【0021】
ディファレンシャルギヤボックス58をカバー部材55に支持するボールベアリング56は、そのインナーレースがディファレンシャルギヤボックス58に圧入されるとともに、そのアウターレースがサークリップ67を介してカバー部材55に係止される。またディファレンシャルギヤボックス58を右ケーシング42に支持するボールベアリング57は、そのインナーレースがディファレンシャルギヤボックス58に圧入されるとともに、そのアウターレースが右ケーシング42に摺動自在に支持される。
【0022】
更に前後進切換機構Cは、運転席に設けた図示せぬ前後進切換レバーに連動して回転する回転軸71と、回転軸71と一体のアーム72に接続されて左右に摺動するシフト軸73と、シフト軸73をニュートラル位置、前進位置および後進位置に位置決めするディテント機構74と、シフト軸73に固定したシフトフォーク75と、入力軸45に固定したハブ76に左右摺動自在に支持されて前記シフトフォーク75により駆動されるスリーブ77とを備える。スリーブ77が図示したニュートラル位置にあるとき、第1フォワードギヤ51およびリバースギヤ52は入力軸45から切り離されて動力伝達が遮断される。スリーブ77を右側の前進位置に駆動すると第1フォワードギヤ51がスリーブ77およびハブ76を介して入力軸45に結合され、前進変速段が確立する。またスリーブ77を左側の後進位置に駆動するとリバースギヤ52がスリーブ77およびハブ76を介して入力軸45に結合され、後進変速段が確立する。
【0023】
次に、図6〜図9に基づいて左前輪Wfのサスペンション1の構造を説明する。尚、右前輪Wfのサスペンション1および左右の後輪Wr,Wrのサスペンション2,2の構造も実質的に同一である。
【0024】
車体81に固定したブラケット82…にアッパーアーム83の両基端がゴムブッシュジョイント84,84を介して支持されるとともに、前記ブラケット82…の下方において車体81に固定した他のブラケット82…にロアアーム85の両基端がゴムブッシュジョイント84,84を介して支持される。前記ゴムブッシュジョイント84,84に代えて、ピローボールジョイントやスフェリカルボールジョイントを使うこともできる。アッパーアーム83およびロアアーム85の先端に、ナックル86が左右回転自在に枢支される。車体81にピン87でベルクランク88が枢支されており、このベルクランク88とロアアーム85の先端とがロッド89で連結される。車体81に連結されたダンパー90のロッド901 が前記ベルクランク88に連結されるとともに、前記ダンパー90に設けたばね座91に一端を支持された懸架ばね92の他端が、ダンパー90のロッド901 に設けたばね座93に支持される。
【0025】
而して、前輪Wfがバンプしてアッパーアーム83およびロアアーム85がブラケット82…回りに上方に揺動すると、ロッド89およびベルクランク88を介してダンパー90および懸架ばね92が圧縮され、逆に前輪Wfがリバウンドしてアッパーアーム83およびロアアーム85が下方に揺動すると、ダンパー90および懸架ばね92が伸長することにより、前輪Wfのバンプおよびリバウンドが緩衝される。
【0026】
図8および図9に示すように、アッパーアーム83の基端を支持するブラケット82は略三角形の板体からなり、その2枚が対になって使用される。各ブラケット82は2個のボルト孔821 ,822 および1個の支持孔823 を備えており、前記2個のボルト孔821 ,822 を貫通する2本のボルト94,95によってブラケット82が車体81に固定されるとともに、前記1個の支持孔823 およびゴムブッシュジョイント84を貫通するボルト96でブラケット82にアッパーアーム83の基端が支持される。2個のボルト孔821 ,822 の垂直2等分線Hに対して、支持孔823 は一側に距離αだけ偏倚している。
【0027】
図10および図11から明らかなように、前輪Wf,Wfを転舵するラック・ピニオン式のステアリングギヤボックス97は、車体81に上下位置調整自在にボルト98,98で固定される。ステアリングギヤボックス97から後上方に延びるピニオン軸99と、上端にステアリングホイール100を備えたステアリングシャフト101とがユニバーサルジョイント102で接続される。ステアリングシャフト101を回転自在かつ軸方向摺動自在に支持する軸受部材103が車体81に溶接した左右一対のブラケット104,104間に挟持され、該ブラケット104,104に形成した各2個の円弧状の長孔1041 ,1042 を貫通する各2本のボルト105,105で固定される。
【0028】
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0029】
車両Vを前進走行させるには、図5において、前後進切換機構Cのスリーブ77を右側の前進位置に駆動し、第1フォワードギヤ51を入力軸45に結合して前進変速段を確立する。パワーユニットPは出力軸25の回転方向が一定である自動二輪車のものを転用しており、かつ自動二輪車に搭載する場合と同じ姿勢で搭載しているため、このパワーユニットPに無端チェーン29で連結された入力軸45は常時前進回転する。ここでいう前進回転とは車両Vの前進走行時に車輪が回転する方向として定義され、また後進回転とは車両Vの後進走行時に車輪が回転する方向として定義される。
【0030】
而して、入力軸45が前進回転すると、この入力軸45にハブ76およびスリーブ77を介して結合された第1フォワードギヤ51が前進回転し、この第1フォワードギヤ51に噛合する第2フォワードギヤ53と、それと一体の中間軸50および第3フォワードギヤ54とが後進回転する。そして後進回転する第3フォワードギヤ54に噛合するファイナルドリブンギヤ59が前進回転することにより、左右の後輪Wr,Wrが前進回転して車両Vは前進する。このようにして前進変速段が確立された状態で、シーケンシャルシフトレバー30を前後に倒して主変速機Tmを任意の変速段にシフトアップおよびシフトダウンすることにより、車両Vは前進走行することができる。
【0031】
また車両Vを後進走行させるには、図5において、前後進切換機構Cのスリーブ77を左側の後進位置に駆動し、リバースギヤ52を入力軸45に結合して後進変速段を確立する。この状態で入力軸45が前進回転すると、この入力軸45にハブ76およびスリーブ77を介して結合されたリバースギヤ52が前進回転し、このリバースギヤ52に直接噛合するファイナルドリブンギヤ59が後進回転することにより、左右の後輪Wr,Wrが後進回転して車両Vは後進走行することができる。
【0032】
以上のように、自動二輪車用のパワーユニットPを転用し、かつそのパワーユニットPを自動二輪車に搭載する場合と同じ姿勢で搭載したので、入力軸45は必然的に前進回転することになる。しかしながら、前進走行時に入力軸45の回転を中間軸50を介してファイナルドリブンギヤ59に伝達することにより、ファイナルドリブンギヤ59を前進回転させて車両Vを前進走行させることができる。そして、後進走行時には入力軸45の前進回転を直接ファイナルドリブンギヤ59に伝達することにより、該ファイナルドリブンギヤ59を後進回転させて車両Vを後進走行させることができる。
【0033】
さて車高を調整すべく、図8に実線で示す状態からブラケット82…を上下反転させると、アッパーアーム83の基端の高さが距離2αだけ低くなる。同様にロアアーム85の基端を支持するブラケット82…を上下反転させると、ロアアーム85の基端の高さが距離2αだけ低くなる。その結果、車体81に対してアッパーアーム83およびロアアーム85が下方に距離2αだけ平行移動し、その結果、車高が距離2αだけ高くなる。このように、板状のブラケット82を裏返して使用するだけで車高を任意の高さに調整することができるので、作業が簡単で極めて低コストである。また車高の調整に伴ってアッパーアーム83およびロアアーム85は上下に平行移動するが角度は変化しないため、サスペンション1の特性を変化させることなく車高を調整することができる。後輪Wr,Wr側の車高も上述した前輪Wf,Wf側の車高と同様にして調整することができる。更に、図12および図13に示すように、前記距離αが異なる複数種類のブラケット82を予め準備しておけば、車高を更にきめ細かく調整することができる。
【0034】
前輪Wf,Wf側の車高を調整したとき、前輪Wf,Wfを転舵するステアリング系の位置も調整する必要がある。図10および図11に示すように、前輪Wf,Wfの高さを変化させたとき、図示せぬタイロッドを介して前輪Wf,Wfに接続されたステアリングギヤボックス97の車体81に対する高さを、ボルト98,98を緩めて調整する。また軸受部材103に螺入したボルト105…を緩めてブラケット104,104の長孔1041 ,1042 に対してスライドさせることにより、ステアリングギヤボックス97の上下位置変化に伴うステアリングシャフト101の角度変化を吸収する。このとき、ステアリングシャフト101の軸方向の位置変化は、軸受部材103に対してステアリングシャフト101がスライドすることにより吸収される。
【0035】
次に、図14に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0036】
第2実施例は、支持孔823 の位置が異なる少なくとも2種類のブラケット82を予め準備しておき、そのうち所望の車高が得られるブラケット82を選択して車体81に2本のボルト94,95で固定するものである。この第2実施例によっても、前述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
次に、図15に基づいて本発明の第3実施例を説明する。
【0038】
第3実施例は、車体81に3個のボルト孔811 〜813 を形成したもので、ブラケット82の2個のボルト孔821 ,822 を貫通するボルト94,95を、車体81の上側の2個のボルト孔811 ,812 を貫通させて締結することにより車高を低くし、また下側の2個のボルト孔812 ,813 を貫通させて締結することにより車高を高くすることができる。車体81のボルト孔811 …の数は3個に限定されず3個以上であれば良く、その数が多いほどきめ細かい車高調整が可能となる。この第3実施例によっても、前述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0040】
例えば、実施例では競技用車両Vを例示したが、本発明は競技用車両V以外の車両に対しても適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、2個のボルト孔を結ぶ線分の垂直2等分線からサスペンションアームの支持孔までの距離が異なるサスペンションアーム支持ブラケットを予め複数種類準備しておき、所望の車高に応じて何れかのサスペンションアーム支持ブラケットを選択して使用することにより車高を任意に調整することができる。しかも車高の調整に伴ってサスペンションアームは上下に平行移動するだけなので、サスペンションの特性が変化することがない。
【0042】
また請求項に記載された発明によれば、高さの異なる少なくとも3個のボルト孔を予め車体に形成しておき、所望の車高に応じて何れか2個のボルト孔を用いてサスペンションアーム支持ブラケットを車体に固定することにより車高を任意に調整することができる。しかも車高の調整に伴ってサスペンションアームは上下に平行移動するだけなので、サスペンションの特性が変化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 競技用車両の全体側面図
【図2】 図1の2方向矢視図
【図3】 図1の3方向矢視図
【図4】 図2の要部拡大断面図
【図5】 副変速機の縦断面図
【図6】 左前輪のサスペンションの平面図
【図7】 図6の7方向矢視図
【図8】 図7の要部拡大図
【図9】 図8の9方向矢視図
【図10】 ステアリング装置の側面図
【図11】 ステアリング装置の要部拡大斜視図
【図12】 第1実施例のブラケットの変形例を示す図
【図13】 第1実施例のブラケットの変形例を示す図
【図14】 第2実施例に係る、前記図8に対応する図
【図15】 第3実施例に係る、前記図8に対応する図
【符号の説明】
81 車体
811 〜813 ボルト孔
82 ブラケット(サスペンションアーム支持ブラケット)
821 ボルト孔
822 ボルト孔
823 支持孔
83 アッパーアーム(サスペンションアーム)
85 ロアアーム(サスペンションアーム)
94 ボルト
95 ボルト
H 垂直2等分線

Claims (2)

  1. 車体固定用のボルト(94,95)が貫通する2個のボルト孔(821 ,822 )と、サスペンションアーム(83,85)の基端を枢支する1個の支持孔(823 )とを備えたサスペンションアーム支持ブラケット(82)を用いて車高を調整する車両の車高調整方法であって、
    前記2個のボルト孔(821 ,822 )を結ぶ線分の垂直2等分線(H)から前記支持孔(823 )までの距離が異なる少なくとも2個のサスペンションアーム支持ブラケット(82)を準備し、これら少なくとも2個のサスペンションアーム支持ブラケット(82)の何れかを選択して使用することを特徴とする車両の車高調整方法。
  2. 車体固定用のボルト(94,95)が貫通する2個のボルト孔(821 ,822 )と、サスペンションアーム(83,85)の基端を枢支する1個の支持孔(823 )とを備えたサスペンションアーム支持ブラケット(82)を用いて車高を調整する車両の車高調整方法であって、
    高さの異なる少なくとも3個のボルト孔(811 〜813 )を車体(81)に形成し、これら少なくとも3個のボルト孔(811 〜813 )のうちの何れか2個を用いて前記サスペンションアーム支持ブラケット(82)を車体(81)に固定することを特徴とする車両の車高調整方法。
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