JP3886841B2 - 茶園防除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠でつなぎ、茶畝に沿って移動しながら茶園の防除作業を行なうことができる茶園防除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
茶畝を挟んで走行しながら防除作業を行なう茶園防除機としては、多数のものがあるが、代表例としては特開平11−299409に示すようなものがある。茶畝を跨いだ機体に大きな薬液タンクを載せ、機体後部に薬液散布用の噴霧ノズルのついた散布装置を取り付けてある。散布装置としては、茶樹の表面形状に合わせて円弧にしたパイプに多数の噴霧ノズルがスズラン状についたものを使用している。高圧のポンプによって噴霧ノズルから薬液を高圧で噴出させることによって霧状にし、茶樹の表面に薬液を散布し、防除を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
茶樹の表面形状に合わせて円弧にしたパイプに、スズラン状に多数の噴霧ノズルを取り付けたものから高圧で薬液を噴出させ、薬液を霧状にして散布すると、薬液は霧状になって空中を漂い、茶樹の表面を覆うことになる。この場合、茶樹の表面の茶葉には薬液が触れるが、茶樹の上部に密集している茶葉によって茶樹の内部への薬液の浸透が遮られ、幹、枝まで薬液が十分に達しない。従って、茶株の幹、小枝に寄生する病害虫(クワシロカイガラムシ等)に対しては防除しにくいという問題がある。また、茶園に少しでも風が吹いていると、霧状に散布されている薬液が吹き飛ばされて、目的の場所に散布出来にくいという問題もある。更に、薬液を非常に細かな霧状にする為に、高圧を発生する薬液ポンプを必要とし、薬液の配管も高圧に耐えるものでなければならず、高圧ポンプを駆動する高馬力のエンジンが必要となり、装置が複雑、高価なものになるという欠点がある。この発明は、高圧ポンプを必要とせずに、茶樹の表面だけでなく、茶株の内部にまで薬液を散布できる茶園防除機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠でつなぎ、該門型枠下方に摘採装置を取り付け、該摘採装置には摘採用の送風ファンを設け、茶畝に沿って走行しながら摘採作業を行なう乗用型茶葉摘採機に対し、薬液タンクと小型薬液供給ポンプとを備えた薬液供給装置を載置し、前記送風ファンからの送風を機体の後部にセットした円弧状の吹出ダクトに設けた多数の吹出枝管に送風可能とし、前記吹出枝管に沿った位置に薬液を前記薬液ポンプによる圧力にて噴霧させる散布ノズルを設けてなることを特徴とした茶園防除機としたことにより、乗用型茶葉摘採機に薬液タンクと小型薬液供給ポンプ等薬液供給装置を載せ、送風装置に薬液散布用の吹出ノズルを接続し、送風経路で薬液と混ぜれば、乗用型茶葉摘採機を利用して、茶園防除機として利用することが出来る。なお、乗用型茶葉摘採機は、茶葉を摘採するために刈刃前方に送風ダクトを設けて、茶樹表面に送風しながら摘採を行なっているため、乗用型茶葉摘採機は強力な送風装置を備えており、この送風装置を利用して、本発明の防除機として使用するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の茶園防除機として使用する乗用型茶葉摘採機の正面図である。茶畝を挟んだ2本の走行装置1、2を門型枠4でつなぎ、門型枠下方に摘採装置5を取り付け、茶畝3に沿って走行しながら摘採作業を行なうものである。図2は、別の実施例の乗用型茶葉摘採機を後方から見た場合を示す。図3は図2の実施例を示す平面図である。門型枠4上には送風ファン6が設けてあり、フレキシブルな送風ホース7が接続されており、摘採作業を行なう時は、摘採装置5の吹出ダクトと接続している。
【0006】
茶園防除機として使用する場合は、送風ホース7を摘採装置5から外し、機体の後方へ向けてあり、送風ファン6で生ずる気流を後方へ誘導し、送風ホース7の先端に吹出ノズル8を取り付ける。吹出ノズル8は茶樹の表面に吹きつけるような形にセットする。実施例では2ヶの送風ファン6に接続した2本の送風ホース7、7'を機体の左右を回して後部の2ヶの吹出ノズル8、8'と接続し、茶樹の表面の半分ずつに吹き付けるようにしてある。一方、機体には薬液タンク9を設置し、薬液供給ポンプ10と接続し、薬液供給ポンプ10に接続した配管の先端11を吹出ノズル8に差し込んでおく。
【0007】
図4は吹出ノズル8、8'の部分の説明図である。吹出ノズル8の先端はやや扁平にして、茶樹の表面全体へ風が当たるようにする。吹出ノズル8は中央部で一度少ししぼってあり、その先を広く開放してベンチュリ効果が出るようにしてある。最もしぼられた部分を少しすぎたところへ、下方から吹出ノズル断面の中央まで薬液の配管の先端11を差し込む。吹出ノズル8の高さを茶樹の少し上に合わせ、茶畝3に沿って走行しながら送風ファン6を廻し、茶樹の表面へ風を吹き付ける。次いで、薬液供給ポンプ10を廻すと、薬液タンク9内の薬液が送られ、吹出ノズル8内へ差し込まれている薬液の配管の先端11から出て、吹出ダクト8内の気流によって霧状に吹き飛ばされて、茶樹に散布される。吹出ダクトはインゼクター形状となっているので、薬液を負圧により吸い上げるので、配管の口径を適切にすれば、薬液供給ポンプ10は無くても、薬液の供給を調節するバルブだけあればよい。
【0008】
図5は、さらに別の実施例の背面図を示す。送風ホース7の先端に取り付けた吹出ノズル12、12'を茶樹の畝間にセットし、吹出ノズル12、12'の吹出方向を樹冠の下から茶畝の中心部に向かって吹き込むようにセットする。薬液ポンプからの配管の先端を、図4と同様の要領で吹出ノズル12、12'に差し込んでおく。このようにして機体を茶畝に沿って前進させると、茶樹の内部にいるクワシロカイガラムシ等の害虫を駆除することが出来る。
【0009】
さらに別の実施例を図6によって説明する。送風ファン6、6'に接続した送風ホース7、7'を摘採装置から外して、機体の後部へ向くようにセットする。機体の後部には茶樹の表面形状にあわせて円弧状をし、多数の吹出枝管を持つ吹出ダクト13、13'をセットしてある。吹出ダクト13、13'と送風ホース7、7'の接続部はベンチュリ管の形状14、14'となっており、薬液供給ポンプ10からの配管の先端が差し込んである。送風ファン6、6'を廻して、機体をゆっくり前進させながら、薬液供給ポンプ10を運転させると、薬液はベンチュリ管状の部分で送風ファン6からの気流中に注入され、霧状となって吹出枝管から茶樹の表面全体へ平均に散布される。この場合も、送風ファン6からの気流により茶葉が吹きよせられ、茶葉の裏や茶樹の内部まで薬液を散布することが出来る。防除用の吹出ダクトは、薬液が運転者17に掛らないように、機体後部に付けるほうがよい。
【0010】
本発明の実施例を図7によって説明する。乗用型茶葉摘採機では、送風ファン6、6'と摘採装置5とは送風ホース7、7'にて接続され、摘採用の送風が摘採装置5に得られるよう構成されている。図6と同様に、送風ファン6、6'に接続した送風ホース7、7'を摘採装置から外して、機体の後部へ向かってセットする。図6のように機体後部に設けた円弧状の吹出ダクト13、13'の接続管14、14'へ薬液を直接注入すると、吹出枝管へ平均に配分されない場合も考えられる。図7では、薬液の配管を吹出ダクト13、13'に沿った円弧状配管15とし、吹出枝管に沿った位置に薬液の散布ノズル16を設け、薬液を薬液ポンプによる圧力で、散布ノズル16から噴霧させる。霧状になって茶樹表面に漂っている薬液を、吹出枝管から噴出す気流によって茶樹に吹き付けるものである。薬液の性状によっては、単に送風ファン6、6'からの気流だけでは霧状になりにくいものもある。その場合、本発明のように、送風ファン6の風と薬液ポンプからの配管は別々とし、送風ファン6の吹出口で霧状になった薬液を合わせれば確実である。送風ファン6の気流で霧状になりやすい場合は、スズラン状の吹出枝管の先の散布ノズル16の代りに、送風ダクトの枝管へ薬液配管の枝管をそれぞれ差し込んでもよい。
【0011】
【発明の効果】
本発明により、単に薬液を霧状にして茶樹に散布するだけでなく、送風ファンで発生する気流により、霧状になった薬液を強制的に茶樹の内部、茶葉の裏面まで散布することが出来るので、防除効果を飛躍的に向上させることが出来る。強制的に茶樹に薬液を吹き付けるので、少しぐらい風のある日でも、防除作業をすることが出来る。また、茶葉の摘採に使用している乗用型茶葉摘採機を利用して、防除機として利用できるので、防除専用機を必要とせず、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型茶葉摘採機の正面図。
【図2】別の実施例の茶園防除機の背面図。
【図3】図2の平面図。
【図4】吹出ノズル箇所の簡略図。
【図5】別の実施例の茶園防除機の背面図。
【図6】さらに、別の実施例の茶園防除機の背面図。
【図7】本発明の茶園防除機の背面図。
【符号の説明】
1、2…走行装置、3…茶畝、4…門型枠、5…摘採装置、6、6'…送風ファン、
7、7'…送風ホース、8、8'…吹出ノズル、9…薬液タンク、
10…薬液供給ポンプ、13、13'…吹出ダクト。

Claims (1)

  1. 茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠でつなぎ、門型枠下方に摘採装置を取り付け、該摘採装置には摘採用の送風ファンを設け、茶畝に沿って走行しながら摘採作業を行なう乗用型茶葉摘採機に対し、薬液タンクと小型薬液供給ポンプとを備えた薬液供給装置を載置し、前記送風ファンからの送風を機体の後部にセットした円弧状の吹出ダクトに設けた多数の吹出枝管に送風可能とし、前記吹出枝管に沿った位置に薬液を前記薬液ポンプによる圧力にて噴霧させる散布ノズルを設けてなることを特徴とした茶園防除機。
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