JP3886376B2 - 車両周辺監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両周辺監視システムに係り、特に、車両を所望の位置に移動させようとするときの利便性や安全性を向上するための車両周辺監視システムと、このシステムを実現するために有効な車両移動状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、後方カメラで車両の後方を撮影し、ダッシュボードに備え付けたモニターに後方カメラにより撮影した画像をそのままリアルタイムに表示することで、バックで駐車しようとするときの利便性を向上する様にした後方監視システムが知られている。
【0003】
また、特開平10−211849号公報に記載の後方監視システムでは、後方カメラで撮影した車両の後方の画像を、上空から見た平面図(鳥瞰画像)に変換し、これをモニターに表示すると共に、このモニターに自車両を表示する様にしている。
【0004】
この特開平10−211849号公報に記載の後方監視システムによれば、自車両と後方の状態とを鳥瞰画像でモニター表示するので、自車両と駐車枠との位置関係が分かり易くなるという効果が発揮される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来技術では、後方カメラの視野外の状況は表示できないので、依然として、バックで駐車枠に入れようとするときの利便性の向上は十分でない。
【0006】
そこで、本発明は、車両に搭載した監視カメラの視野外の状況をもモニター表示できる様にすることを第1の目的とする。
【0007】
また、これまでの車両周辺監視システムは、車庫入れ等のバックの場合だけを重視して開発され、実用化されてきているが、最近の車両においては、前方視野を向上させるために、ボンネットの先端が低くなったスタイルのものが多くなっている。このため、狭い場所を前進してすり抜けようとしたり、あるいは車両を駐車場に前進で駐車しようとするときに、特に、右ハンドルの車両では、左前方の状況が十分に把握できず、駐車場の壁面、隣の車両、あるいは電柱の様な道路上の構造物等に接触して車両を傷つけてしまいそうになったり、実際に傷つけてしまうといったことを経験することがある。
【0008】
そこで、本発明は、車両の前方の周辺状況について正しい情報をユーザーに提供できる様にすることを第2の目的とする。
【0009】
さらに、車庫入れの際には、切り返し操作を伴うことがある。その様な場合、従来の監視システムでは、後進しているときはバックモニターを見て後方の障害物や駐車枠の位置を確認できるが、切り返しのために前進するときは、モニターから目を離し、フロントガラスを通して前方を見るといったことを繰り返すことになる。特に、前方に障害物がある様な場合、前述した様に、右ハンドル車の左前コーナー部は視界が悪いため、切り返し操作がやり難い場合があるといった問題が生じる。
【0010】
そこで、本発明は、車両の前方、後方共に、自車両と周辺状況との位置的関係を死角を極力少なくして正しい情報をユーザーに提供できる様にすることを第3の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記第1の目的を達成しようとしてなされた請求項1の車両周辺監視システムは、撮影手段が撮影した車両後方画像を、鳥瞰変換手段で鳥瞰画像に変換し、この鳥瞰画像を鳥瞰画像記憶手段に記憶する。また、車両移動状態取得手段が取得した車両の移動状態に基づいて、画像回転・移動手段が、鳥瞰画像記憶手段に記憶しておいた過去の鳥瞰画像を回転移動又は平行移動する。ここで、車両が旋回している場合は回転移動を実行し、車両が直線移動をしている場合は平行移動を実行する。そして、合成鳥瞰画像生成手段が、こうして回転・移動された過去の鳥瞰画像と、撮影手段によって撮影されている現在の車両後方画像を鳥瞰変換手段によって鳥瞰変換した現在の鳥瞰画像とを合成して合成鳥瞰画像を生成する。ここでは、例えば、現在の鳥瞰画像が前面となる様に、過去の鳥瞰画像の上にオーバーレイする様にしておくとよい。最後に、表示制御手段が、この合成鳥瞰画像を、車両の位置との関係が分かる様に表示手段に表示する。車両の位置との関係が分かる様に表示する方法としては、例えば、表示手段の所定位置に車両の平面図に想到する画像を最前面となる様に表示し、この車両の後端側に基準線を設定し、合成鳥瞰画像中の現在の鳥瞰画像がこの基準線から後方へ向かって表示される様に合成鳥瞰画像の表示位置を決定する様にすればよい。
【0012】
この結果、請求項1の車両周辺監視システムによれば、表示手段には、現在の鳥瞰画像だけでなく、過去の鳥瞰画像が車両との位置関係が分かる様に表示されるので、撮影手段の視野外の状況をもモニター表示することができ、ドライバーに対して、車両と周辺の状況とをより的確に判断させることができる。従って、請求項1の車両周辺監視システムによれば、バックで駐車する様な場合における利便性・操作性が向上するという効果が発揮される。
【0013】
また、第2の目的を達成するためになされた請求項2の車両周辺監視システムは、車両の前部に撮影手段を設置したものである。そして、この撮影手段が撮影した車両前方画像を、鳥瞰変換手段が鳥瞰画像に変換する。この鳥瞰画像は、鳥瞰画像記憶手段に記憶される。また、車両移動状態取得手段が、車両の移動状態を取得する。そして、この車両移動状態取得手段が取得した車両の移動状態に基づいて、画像回転・移動手段が、鳥瞰画像記憶手段に記憶しておいた過去の鳥瞰画像を回転移動又は平行移動する。ここで、車両が旋回している場合は回転移動を実行し、車両が直線移動をしている場合は平行移動を実行する。そして、合成鳥瞰画像生成手段が、こうして回転・移動された過去の鳥瞰画像と、撮影手段によって撮影されている現在の車両後方画像を鳥瞰変換手段によって鳥瞰変換した現在の鳥瞰画像とを合成して合成鳥瞰画像を生成する。ここでは、例えば、現在の鳥瞰画像が前面となる様に、過去の鳥瞰画像の上にオーバーレイする様にしておくとよい。最後に、表示制御手段が、この合成鳥瞰画像を、車両の位置との関係が分かる様に表示手段に表示する。車両の位置との関係が分かる様に表示する方法としては、例えば、表示手段の所定位置に車両の平面図に想到する画像を最前面となる様に表示し、この車両の前端側に所定の基準線を設定し、合成鳥瞰画像中の現在の鳥瞰画像がこの基準線から前方へ向かって表示される様に合成鳥瞰画像の表示位置を決定する様にすればよい。
【0014】
この結果、請求項2の車両周辺監視システムによれば、車両の前方の状況を車両の前端角部の周辺についてもモニター表示することが可能になる。よって、例えば、狭い場所を前進してすり抜けようとしたり、あるいは車両を駐車場に前進で駐車しようとするときに、特に、右ハンドルの車両で死角となり易い左前方の状況が十分に把握でき、駐車場の壁面、隣の車両、あるいは電柱の様な道路上の構造物等に接触してしまうのを有効に防止することができる。
【0015】
また、第3の目的を達成するためになされた請求項3の車両周辺監視システムは、車両の前部及び後部にそれぞれ撮影手段を備えたものである。そして、シフトレンジ検出手段によって、シフトレンジが後進レンジであることを検出したときは後方撮影手段を使用し、前進レンジであることを検出したときは前方撮影手段を使用する。従って、切り返し操作を行いながら駐車しようといったときには、Rレンジにシフトチェンジすると表示手段には後方撮影手段からの画像が、Dレンジにシフトチェンジすると表示手段には前方撮影手段からの画像が表示され、視線を大きく変更しなくても、特に、駐車の際の最終的な駐車位置調整をスムーズに実行することが可能になるといった効果が発揮される。
【0016】
また、請求項3の車両周辺監視システムによれば、上述の作用に加えて、以下の様な作用が発揮される。後方撮影手段が撮影した後方画像は、鳥瞰変換手段によって鳥瞰画像に変換され、さらに、この鳥瞰変換した後方画像は、鳥瞰画像記憶手段に記憶される。そして、車両移動状態取得手段によって取得した車両の移動状態に基づいて、鳥瞰画像記憶手段に記憶しておいた過去の鳥瞰画像を回転移動又は平行移動する。そして、合成鳥瞰画像生成手段が、この回転・移動された過去の鳥瞰画像と、現在の鳥瞰画像とを合成して合成鳥瞰画像を生成する。この合成鳥瞰画像が表示手段に表示されることになる。また、シフトレンジが切り替わると、今度は、前方撮影手段による撮影に切り替わり、前方撮影手段によって撮影した画像に基づき、上述と同様の処理が実行される。
【0017】
この結果、この請求項3の車両周辺監視システムによれば、切り返しで前進するときは、表示手段には前方の様子が、前進し始めからの履歴を反映した形で表示手段に表示される。従って、前方の障害物等と自車両との位置関係を的確に判断しながら車両を前進させることができる。この際、車両の左前コーナー部の様に、右ハンドル車では見えにくい領域の状況も正しく伝達することができる。同様に、切り返しで後進するときは、表示手段には後方の様子が、後進し始めからの履歴を反映した形で表示手段に表示される。従って、後方の障害物等と自車両との位置関係を的確に判断しながら車両を後進させることができる。そして、この様に、表示手段に的確な周辺状況を表示できる結果として、切り返し操作の最終局面では、一々、視線を表示手段からフロントガラスへと移動させなくても、ハンドル操作することが可能となり、操作性が大幅に向上するという効果が発揮される。
【0018】
なお、ここで、請求項4の車両周辺監視システムは、請求項1〜請求項3のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、前記鳥瞰画像記憶手段に記憶されている過去の鳥瞰画像を、前記合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像に基づいて更新する過去画像更新手段を備えていることを特徴とする。
【0019】
この請求項4の車両周辺監視システムによれば、過去画像更新手段を備えている結果、鳥瞰画像記憶手段には、過去画像が更新されつつ蓄積されていき、車両が後進又は前進を開始した後、徐々に車両の周辺状況をより広範囲に表示可能となり、車両の後方又は前方だけでなく、車両の側方の周辺状況をもドライバーに伝達することができる。また、過去画像を更新することで、画像回転・移動手段による回転・移動後の過去の鳥瞰画像は、現在の鳥瞰画像と正しくつなぎ合わせることができる。
【0020】
ところで、これら第1〜第3の目的を達成するにことができた場合に、さらに、以下の問題が存在する。
【0021】
まず第1に、車両の周辺の状況を表示するために過去の画像を用いるため、ユーザーに現時刻の車両の周辺の状況を完全に提供できているわけではないという問題がある。
【0022】
例えば、モニターだけを注視して車の車庫入れ等を行っていると、過去の画像を表示している領域に他の車両が侵入してきても当該他の車両の画像は表示されないため、不用意にハンドル操作をすると、接触事故を引き起こす危険がある。従って、本出願人等は、これまでに開発をしたシステムを実用化する上では、当然ながら、モニターにだけ頼って運転をしない様に、特に、車両の側方領域については必ず目視による確認をする必要がある点を操作マニュアル等に明記し、ユーザーの注意を喚起することを予定している。しかし、ユーザーが、慣れによって、目視確認をしないままで車両の切り返し操作等をすることが全くないとはいえない。
【0023】
そこで、本発明は、ユーザーが操作マニュアルの指示に従った運転を忠実に実行しない様なときにも、特に、移動物体との間での接触事故を防止することを第4の目的とする。
【0024】
かかる第4の目的を達成するためになされた請求項5の車両周辺監視システムは、請求項1〜請求項4のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、前記合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像に対して、過去の鳥瞰画像に対応する部分と現在の鳥瞰画像に対応する部分とを区別するための画像処理を施す画像処理手段を備え、前記表示制御手段は、該画像処理手段によって画像処理された後の合成鳥瞰画像を前記表示手段に表示する様に構成されていることを特徴とする。
【0025】
この請求項5の車両周辺監視システムによれば、画像処理手段が、合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像に対して、過去の鳥瞰画像に対応する部分と現在の鳥瞰画像に対応する部分とを区別するための画像処理を施す。画像処理の例をあげると、例えば、過去の鳥瞰画像のみが表示される部分にはフィルター処理によって現在の鳥瞰画像と色彩的に区別が付くようにすることができる。また、過去の鳥瞰画像と現在の鳥瞰画像との境界線を明示する様にすることもできる。さらに、過去の鳥瞰画像のみが表示される部分は階調を落とすなどの画像処理を施すことによって、階調の差で現在の鳥瞰画像と視覚的に区別が付くようにすることもできる。その他、過去の鳥瞰画像と現在の鳥瞰画像とが区別できる様な状態とするための種々の画像処理技術を適用することができる。
【0026】
また、同じく第4の目的を達成するためになされた請求項6の車両周辺監視システムは、請求項1〜請求項5のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、前記表示手段に表示される合成鳥瞰画像中の過去の鳥瞰画像を表示している部分に、ドライバーの注意を促すための所定の情報を表示させるための注意情報表示手段を備えていることを特徴とする。
【0027】
この請求項6の車両周辺監視システムによれば、注意情報表示手段が、表示手段に表示される合成鳥瞰画像中の過去の鳥瞰画像を表示している部分に、ドライバーの注意を促すための所定の情報、例えば、コーションマークや、アニメーション化によって人物や車両が過去の鳥瞰画像の表示領域に出入りする様な動画表示や、ドライバーの黙視確認を促すようなメッセージを表示する。この結果、ドライバーは、モニター内のどの部分については、最終的には目視確認が必要であるということを容易に判断することができ、安全性を向上することができる。なお、視覚的に注意を促すだけでなく、音声によって注意を促す様にすることもできる。従って、第4の目的を達成するための手段として、請求項7の車両周辺監視システムの様に、請求項1〜請求項6のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、前記表示手段に表示される合成鳥瞰画像中の過去の鳥瞰画像を表示している部分は、目視確認が必要であることをドライバーに通知する通知手段を備えておく様にすることもできる。
【0028】
また、上述の様に、車庫入れ等においては、単純にバックするだけでなく、切り返し操作の様に、前進と後進とを繰り返す場合がある。例えば、ユーザーがシフトレンジをRレンジに切り替えたときに、それまでに前進していた時の画像履歴が残ってしまうと、この前進時の画像履歴をカメラの視野外の領域の画像として合成してしまうことになり、正しい合成画像が得られなくなるという問題もある。逆に、Rレンジから前進用シフトレンジに切り替えたときにも同様の問題が生じる。
【0029】
そこで、本発明は、車両を前進させるときも後進させるときも、常に、車両の周辺状況を正しく反映した合成画像を表示できる様にすることを第5の目的とする。
【0030】
かかる第5の目的を達成するためになされた請求項8の車両周辺監視システムは、請求項1〜請求項7のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、車両のシフトレンジの切り替わりを検出するシフトレンジ切り替わり検出手段と、該シフトレンジ切り替わり検出手段によってシフトレンジが切り替わったことが検出されたときは、前記鳥瞰画像記憶手段に記憶されている過去の鳥瞰画像を消去する過去画像消去手段とを備えていることを特徴とする。
【0031】
この請求項8の車両周辺監視システムによれば、シフトレンジ切り替わり検出手段によってシフトレンジが切り替わったことが検出されたときは、過去画像消去手段が作動して、鳥瞰画像記憶手段に記憶されている過去の鳥瞰画像を消去する。この結果、切り返しによって車両が複雑な動きをした場合には、前進時であれば後進時に得られた過去の画像が、逆に後進時であれば前進時に得られた過去の画像がモニター表示されることがなく、車両の周辺状況を正しく反映した画像情報をドライバーに提供することができる。
【0032】
ここで、請求項9の車両周辺監視システムは、前記車両移動状態取得手段は、ハンドル角とヨーレイトから旋回時の車両の回転移動量を算出する回転移動量算出手段を備えていることを特徴とする。
【0033】
この請求項9の車両周辺監視システムによれば、回転移動量算出手段が、ハンドル角とヨーレイトから旋回時の車両の回転移動量を算出し、この回転移動量に基づいて、画像回転・移動手段が、過去の鳥瞰画像を回転移動させる。この場合、車両がバック中の場合は、後輪車軸上に回転中心があるものと推定することができるので、ハンドル角から回転半径を算出してやれば回転中心が判明する。そして、ヨーレイトから回転角を算出する。回転中心と回転角とが求められれば、回転中心に対して車両がどの方向へどれだけ回転移動したかを数学的に算出することができる。こうして回転移動量が算出できれば、後は、過去の鳥瞰画像を構成する各画素を、この回転移動量に基づいて、実際の回転方向とは逆方向に座標変換してやる。そして、これに、現在の鳥瞰画像をオーバーレイすれば、車両の後輪車軸をX方向の基準線とし、車両の中心線をY方向の基準線とする座標系についての、合成鳥瞰画像を生成することができる。なお、前進の場合も同様の手法で容易に合成鳥瞰画像を生成することができる。
【0034】
ところで、回転を伴わない移動状態では、車速に基づいて車両の直線移動量を算出し、この直線移動量分だけ過去の鳥瞰画像を移動方向とは逆方向に移動させ、これに現在の鳥瞰画像をオーバーレイしてやれば、容易に合成鳥瞰画像を生成することができる。
【0035】
これを実現しているのが請求項10の車両周辺監視システムであり、請求項1〜請求項9のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、前記車両移動状態取得手段は、車速又は車速を算出し得る所定の情報から旋回を伴わない場合の車両の直線移動量を算出する直線移動量算出手段を備えていることを特徴とする。
【0036】
ところで、車両を駐車しようとする様なときは、車両は極低速で移動する状態になっている。こうした極低速での車速は、通常の車速センサの検出信号を使用したのでは、精度が良くない場合があるという問題がある。あるいは、センサによっては所定速度以下の場合は車速の検出が不可能なものもある。
【0037】
そこで、本発明は、低速走行時の車速又は車両の移動量を高精度で検出することができる様にすることを第6の目的とする。
【0038】
この第6の目的を達成するためになされた請求項11の車両周辺監視システムは、請求項1〜請求項10のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、前記車両移動状態取得手段は、過去の鳥瞰画像と現在の鳥瞰画像とを比較することによって車両の直線移動量を算出する直線移動量算出手段を備えていることを特徴とする。
【0039】
同じく第6の目的を達成するためになされた請求項12の車両周辺監視システムは、請求項1〜請求項11のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、前記車両移動状態取得手段は、ソナーによって検出される何らかの目標物と車両との距離の変化に基づいて車両の直線移動量を算出する直線移動量算出手段を備えていることを特徴とする。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本実施の形態の車両周辺監視システム1の概略構成を表すブロック図である。図示の様に、画像入力手段である前方カメラ11及び後方カメラ13と、これらのカメラ11,13で撮影された画像を鳥瞰画像に変換するための画像処理を実行する鳥瞰変換回路15,17と、これら鳥瞰変換回路15,17によって変換された後の画像を一時的に記憶する一時記憶メモリ21,23と、制御処理の中枢を司るCPU25と、このCPU25で所定の演算処理を実行した結果としての画像を記憶する履歴画像記憶メモリ27と、この履歴画像記憶メモリ27や一時記憶メモリ21,23に記憶されている画像を合成して得られる表示用画像を記憶する表示用画像メモリ29と、表示用画像メモリ29に記憶されている画像を読み出して表示するモニター31と、CPU25に対してユーザーのハンドル操作に関する情報を入力するためのハンドル角信号入力回路41と、同じくCPU25に対して車速に関する情報を入力するための車速信号入力回路43と、車両の旋回状況に関する情報をCPU25に入力するためのヨーレイト信号入力回路45と、車両の移動方向に存在する障害物を検出してその有無や障害物と車両との距離等の情報をCPU25に入力するための超音波センサ信号入力回路47と、シフトポジション信号入力回路49とを備えている。
【0051】
なお、鳥瞰変換回路15,17、一時記憶メモリ21,23、CPU25、履歴画像記憶メモリ27、表示用画像メモリ29、ハンドル角信号入力回路41、車速信号入力回路43、ヨーレイト信号入力回路45、超音波センサ信号入力回路47及びシフトポジション信号入力回路49は、その全体または一部を一体化して一つのLSIで構成してもよい。さらに、鳥瞰変換回路15,17については、専用の画像処理回路を備える代わりに、CPU25に対してカメラ11,13で撮影した画像を入力し、これを演算処理によってソフトウェア的に鳥瞰画像に変換するといった手法で実現することもできる。
【0052】
前方カメラ11は、図2に示す様に、例えば、車両のフロントグリルの中央辺りに設置され、車両の前方の画像を撮影することができる様になっている。また、後方カメラ13は、例えば、車両のラッゲージルームの後壁の中央辺りに設置され、車両の後方の画像を撮影することができる様になっている。
【0053】
ここで、前方カメラ11及び後方カメラ13は、それぞれ車両の幅方向に位置をずらして複数個設置しておく様にしても構わない。但し、前方及び/又は後方に複数個のカメラを設置した場合には、本実施の形態のシステムを実現するための画像処理の際に、各カメラ毎に撮影範囲がずれている画像同士を調整して前方の画像及び後方の画像を決定する必要があるので、視野が広くなってより多くの情報が得られる反面、画像処理のための演算処理回路やプログラムが複雑になるといった問題もあり、コスト的な側面等も考慮して実用化する必要がある。
【0054】
また、前方カメラ11で撮影した画像は、前方画像用の鳥瞰変換回路15に入力され、画像処理を施されて前方鳥瞰画像とされて一時記憶メモリ21に記憶される。撮影開始時には、この前方鳥瞰画像は、さらに、履歴画像メモリ27内の前方履歴画像記憶領域にも記憶される。この前方履歴画像記憶領域に記憶されている画像は、次の演算タイミングにおいて、CPU25によって読み出され、ハンドル角信号入力回路41,車速信号入力回路43,ヨーレイト信号入力回路45及び超音波センサ信号入力回路47を介してCPU25に入力される各種の情報を用いて回転や移動といった幾何学的な画像処理を施される。この幾何学的な画像処理後の履歴画像には、さらに、この演算タイミングにおいて前方カメラ11で撮影され、鳥瞰変換回路15で鳥瞰変換されて一時記憶メモリ21に上書きされている最新の前方鳥瞰画像をオーバーレイする様にして合成鳥瞰画像とされて、再び、履歴画像記憶メモリ27内に上書きされる。
【0055】
同様に、後方カメラ13で撮影した画像は、後方画像用の鳥瞰変換回路17に入力され、画像処理を施されて後方鳥瞰画像とされて一時記憶メモリ23に記憶される。撮影開始時には、この後方鳥瞰画像は、さらに、履歴画像メモリ27内の後方履歴画像記憶領域にも記憶される。この後方履歴画像記憶領域に記憶されている画像は、次の演算タイミングにおいて、CPU25によって読み出され、ハンドル角信号入力回路41,車速信号入力回路43,ヨーレイト信号入力回路45及び超音波センサ信号入力回路47を介してCPU25に入力される各種の情報を用いて回転や移動といった幾何学的な画像処理を施される。この幾何学的な画像処理後の履歴画像には、さらに、この演算タイミングにおいて後方カメラ13で撮影され、鳥瞰変換回路17で鳥瞰変換されて一時記憶メモリ23に上書きされている最新の後方鳥瞰画像をオーバーレイする様にして合成鳥瞰画像とされて、再び、履歴画像記憶メモリ27内に上書きされる。
【0056】
なお、CPU25によって所定の演算処理を施されて最終的にモニター31に表示すべき画像は、表示用画像メモリ29に記憶される。モニター31は、運転席から見易い位置(例えば、ダッシュボードの中央)に配置されており、カーナビゲーション装置のディスプレイを兼用させることもできる。
【0057】
次に、本実施の形態の車両周辺監視システム1が実行する制御処理の内容を説明する。ここでは、後方カメラ13によって撮影される車両後方の画像について、本発明の第1,第2の目的を達成するためにどの様な処理が実行され、モニター31にどの様な画像が表示されるかを説明する。
【0058】
後方カメラ13で撮影した画像は、鳥瞰変換回路17において画像処理されて上空から見た鳥瞰画像に変換される。
【0059】
鳥瞰変換は、次の様にして実行される。なお、前提条件として、後方カメラ13はオートフォーカス機能を有する。従って、後方カメラ13で撮影した画像は、その画像中心に焦点距離が合致したものとなっている。この焦点距離は、オートフォーカス機能に基づいてレンズを原点位置からどれだけ移動させたかという情報に基づいて、距離を表す数値情報として取得することができる。また、後方カメラ13は、その取り付け高さ及び取り付け角度が予め分かっている。さらに、本実施の形態では、地面は平面であることを計算上の前提条件としている。これらの情報及び条件により、後方カメラ13で撮影した画像を画素単位に分解したときの車両後端を基準線とする各画素までの距離及び幅方向位置を算出することができる。こうして各画素の鳥瞰変換後の位置座標が算出できたら、この位置座標に従って、各画素を配置し直す。これにより、後方カメラ13で撮影した画像を、上空から見た平面画像に鳥瞰変換することができる。
【0060】
ここで、この鳥瞰変換を実行することで、画像的には、画素と画素の間に隙間ができたり、重なったりする場合が想定されるが、バックで車庫入れするときなどにあっては、モニター31に表示される画像が多少間引きされた様な画像であったとして、鳥瞰変換された画像となっている方が、後方カメラ13で撮影した生の画像を見ながら車庫入れを実行する場合よりも、操作性がよく、本発明の目的を達成する上では、何ら問題はない。
【0061】
なお、鳥瞰変換についてより詳しい計算式などを知りたければ、特開平10−211849号公報に詳しく説明されているのでこれを参照されたい。
【0062】
こうして得られた鳥瞰画像は、後方カメラ13で撮影した生の画像と共に一時記憶メモリ23に記憶される。一方、CPU25は、ハンドル角信号入力回路41から入力されるハンドル角信号、車速信号入力回路43から入力される車速信号、ヨーレイト信号入力回路45から入力されるヨーレイト信号、及び超音波センサ信号入力回路47から入力される超音波センサ信号に基づいて、車両の動き(車両の回転中心位置及び回転角)を算出する。
【0063】
そして、CPU25は、この車両の動きに基づいて、履歴画像記憶メモリ27から前回の演算タイミングにおいて後方カメラ13で撮影した画像から得られた鳥瞰画像を読み出して回転・移動させ、その結果に対して、今回の演算タイミングにおいて一時記憶メモリ23に記憶された最新の鳥瞰画像をオーバーレイして合成画像を得た後、この合成画像を履歴画像記憶メモリ27に記憶する。なお、車両が後方へ移動することにより、履歴画像記憶メモリ27から読み出されて回転・移動をされた画像に最新の鳥瞰画像をオーバーレイすることで、後方カメラ13が現在撮影している範囲よりも広い範囲の画像を形成することができ、後方カメラ13では撮影することができない車両の側方の画像をも情報として提供可能になる。
【0064】
この状態を図で説明する。図3に示す様に、カーブしている部分を車両がバックでゆっくりと後退している状態であるとする。すると、従来の技術では、図4(A),(B)の様に、車両の現在位置から後方カメラ13で撮影した範囲の鳥瞰画像だけしか表示されない。これに対し、本実施の形態によれば、過去の鳥瞰画像を車両の動きに合わせて回転・移動させたものに、演算時点での現在の鳥瞰画像をオーバーレイして合成鳥瞰画像としたものをモニター31に表示するので、図3で示した様な走行をしている車両においては、ちょうどカーブの部分を通過しようとしているときは、図4(C)の様に、後方カメラ13の死角の部分についても画像表示することができる。
【0065】
CPU25はまた、この合成画像を表示用画像メモリ29にも記憶する。すると、モニター31は、この表示用画像メモリ29内に記憶されている合成画像を読み出し、これを表示する。
【0066】
この結果、モニター31には、現在後方カメラ13で撮影している範囲に加えて、モニター31に表示し得る限り、過去の情報をも表示することができる。しかも、この過去の情報に関しては、車両の動きに合わせて回転・移動が施されているので、モニター31には、まさに、上空から車両の付近を見た状態の画像が、後方カメラ13の死角の部分も含めて表示されることになる(図4(C)参照)。
【0067】
次に、履歴画像を回転・移動させる画像処理のより具体的な内容について説明する。
【0068】
CPU25は、ハンドル角信号入力回路41から入力されるハンドル角センサ信号より、自車両の回転半径を算出する。ハンドル角θhと回転半径XC(m)は、変換係数Kを用いて(式1)より算出することができる。
【0069】
【式1】
XC(m)=L(m)/tan(K・θh)−W(m)/2
ただし、L(m)はホイールベース、W(m)は車幅。
【0070】
車両の回転角θCとしては、ヨーレイト信号入力回路45を介して入力されるヨーレイトセンサ信号を利用することができる。また、車両の回転中心は、後輪車軸上(カメラからの距離YC(m)上)にあるとすることができる(図5参照)。
【0071】
次に、回転中心位置、回転角及び直線移動量を用いて、履歴画像記憶メモリ27内の後方画像記憶領域に記憶されている後方鳥瞰画像を回転・移動させる。
【0072】
回転変換は、次式の様な基本的な数学式に基づいて行われる。
【0073】
【式2】
XA=XB・cosθC+YB・sinθC
YA=YB・cosθC−XB・sinθC
ただし、(XA,YA):移動前の座標、(XB,YB):移動後の座標。
【0074】
この式2の関係から、得られる移動後の座標に基づいて、履歴画像記憶メモリ27内の後方画像記憶領域に記憶されている後方鳥瞰画像を回転・移動させる。なお、車両が旋回していない場合には、下記の式3によって移動後の座標を算出することができる。
【0075】
【式3】
XA=XB
YA=YB+V
ただし、Vは直線移動量。
【0076】
この式3による変換を実行するのは、回転半径XC<30、またはヨーレイトセンサ信号が0のときとしている。なお、直線移動量Vは、車速信号と演算インターバルと、車両が前進なのか後進なのかといった移動方向とから算出することができる。車両の移動方向は、シフトレンジが前進なのか後進なのかを判別すればよい。なお、車速信号入力回路43からの車速信号が極低速(例えば、5km/h以下)である場合、通常使用されている車速センサでは、その信頼性が劣るとされている。そこで、本実施の形態では、直線移動量Vを、次の様にして画像処理で算出している。
【0077】
前回の演算時刻Tにおける鳥瞰画像中で、最も輝度が高い画素(最高輝度ピクセル)を抽出する。一例として、図6に示す様に、最高輝度ピクセルが画像の中央で抽出されたとする。なお、最高輝度ピクセルは、ピクセル毎の輝度を算出して差分をとることによって容易に抽出することができる。次に、今回の演算時刻T+1における鳥瞰画像からも最高輝度ピクセルを抽出する。この時刻Tから時刻T+1までの間に、車両が直線的に移動することにより、図6に示す様に、画像中の最高輝度ピクセルの画像の後端側エッジからの距離が変化する。この距離の差△Y=直線移動量Vとなる。なお、Vの符号は、この場合、(−)となる。また、最高輝度ピクセルは、図7に示す様に、鳥瞰画像内を所定の大きさのいくつかのエリアに分割し、各エリア毎に抽出する様にしておき、これら複数個の最高輝度ピクセル同士の時刻Tにおける位置関係と、時刻T+1における位置関係とを比較することによって直線移動量Vを算出する様にしておくと、算出結果に対する信頼性が高まる。本実施の形態によれば、こうして直線移動量Vが画像データから算出できる結果、極低速における車速を容易に算出することができる。
【0078】
また、この他の方法としては、図8に示す様に、時刻Tにおける鳥瞰画像内の各ピクセルの明るさの程度を数値として抽出し、それぞれを各ピクセルの属性としてCPU25の内部メモリに記憶する。同様に、時刻T+1における鳥瞰画像内の各ピクセルの明るさの程度を数値として抽出し、それぞれを各ピクセルの属性としてCPU25の内部メモリに記憶する。そして、明るさの一致するピクセル同士の位置関係を算出することにより、時刻Tから時刻T+1までの間の車両の直線移動量Vを算出することもできる。図示の例では、時刻Tにおける鳥瞰画像中の後端側エッジ部分の3列分のピクセルの明るさと、時刻T+1における鳥瞰画像中の後端側エッジから距離△Yだけ離れた位置から3列分のピクセルの明るさとが一致している。従って、この場合は、距離△Yが直線移動量Vとして算出される。なお、Vの符号は、この場合、(−)となる。
【0079】
後進中であることが分かっていれば、時刻Tにおける鳥瞰画像中の後端側エッジ部分の所定の大きさの画像領域内にあるピクセルの明るさや色彩といった画像的な特徴情報を数値データとして抽出し、時刻T+1における鳥瞰画像について、その後端側エッジから直線的に微小距離△yだけ離れた位置を後端として所定の大きさの画像領域内にあるピクセルの明るさや色彩といった画像的な特徴情報を抽出し、両者の一致度を判定し、両者が一致していなければ、時刻T+1における鳥瞰画像について、その後端側エッジから2△yだけ離れた位置を後端とする所定の大きさの画像領域内にあるピクセルから同様の画像的な特徴情報を抽出し、これを時刻Tの鳥瞰画像から抽出した特徴情報との一致度を判定し、両者の一致度が所定条件を満たすまで、以下、nを3,4,・・・と変化させて同様の演算処理を実行し、所定の一致度が得られたときのn△yを直線移動量Vとするといった演算処理を実行することもできる。なお、この場合は、時刻T+2においては、時刻T+1において算出した直線移動量V=n△yとほぼ同じ量の移動になっているとの推定を行い、演算開始条件を選定する様にして演算時間を短縮する様にしておくとなお望ましい。
【0080】
次に、本実施の形態においてCPU25が実行するメインの制御処理について図9,図10のフローチャートに基づいて説明する。なお、この制御処理では、鳥瞰変換回路15,17において実行するとして説明してきた鳥瞰変換は、CPU25がソフトウェア的に実行するものとしている。
【0081】
本処理においては、車速信号入力回路43から車速センサで検出した車速信号を入力し(S10)、この値が10km/h以下か否かを判定する(S20)。車速が10Km/h以下になるまでは、S10,S20の処理が繰り返し実行される。一方、車速が10Km/h以下になると、続いて、シフトレンジがRレンジか否かを判定する(S30)。このシフトレンジがRレンジか否かについては、シフトポジションスイッチからの入力信号を利用すれば容易に判定できる。
【0082】
シフトレンジがRレンジであると判定された場合は(S30:YES)、さらに、DレンジからRレンジに切り替わった直後であるか否かを判定する(S40)。DレンジからRレンジに切り替わった直後であれば(S40:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットする(S50)。また、シフトレンジがRレンジではないと判断された場合は(S30:NO)、さらに、RレンジからDレンジに切り替わった直後であるか否かを判定する(S45)。RレンジからDレンジに切り替わった直後であれば(S45:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットする(S55)。
【0083】
次に、後方カメラ13を作動させ(S60)、この後方カメラ13で撮影した画像を入力する(S70)。続いて、ハンドル角信号入力回路41を介して、ハンドル角センサの検出したハンドル角信号を入力する(S80)。また、ヨーレイト信号入力回路45を介して、ヨーレイトセンサの検出したヨーレイト信号を入力する(S90)。さらに、超音波センサ信号入力回路47を介して、超音波センサ信号を入力する(S100)。なお、この超音波センサ信号は、超音波を利用したバックソナーを有する車両では、このバックソナーによる検出データを用いることができる。
【0084】
こうして必要な情報を入力し終えたら、次に、S70で入力した画像を、既に述べた様な変換方法を用いて、鳥瞰画像に変換する(S110)。そして、この結果を、一時記憶メモリ23に記憶する(S120)。
【0085】
そして、今回の処理が初回の処理か否かを判定する(S130)。この判定は、フラグ等を用いることによって容易に実現することができる。具体的には、車速が10Km/h以下ではないときには初回判定フラグを0にリセットしてS10へ戻る用にしておき、初回判定フラグが0のときは初回であると判定する様にしておけばよい。そして、S130でYESと判定されたときは、この初回判定フラグを1にセットし、以下、車速が10Km/h以下ではなくなるまでこの初回判定フラグをリセットしない様にしておけばよい。
【0086】
初回の処理であると判定された場合は(S130:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットし(S140)、一時記憶メモリ23に記憶されている鳥瞰画像を履歴画像記憶メモリ27に転送する(S150)。そして、再びS10に戻る。
【0087】
一方、初回ではないと判定された場合は(S130:NO)、ハンドル角が0°か否かを判定する(S160)。ハンドル角が0°ではないと判定された場合は(S160:YES)、ハンドル角及びヨーレイトから、既に述べた様な演算式等を用いて車両の回転中心と回転角とを算出する(S170)。そして、この算出結果に基づいて、履歴画像記憶メモリ27に記憶されている鳥瞰画像を回転移動させる(S180)。次に、この回転移動の結果に、一時記憶メモリ23に記憶されている最新の鳥瞰画像を、この最新の鳥瞰画像が前面となる様にオーバーレイして合成鳥瞰画像を作成する(S190)。そして、この合成鳥瞰画像を履歴画像記憶メモリ27に上書きして記憶し直す(S200)。
【0088】
次に、モニター31による表示エリア内の過去画像表示部に該当する部分がカラーフィルタをかけた状態となる様に、S190で作成した合成鳥瞰画像を画像処理する(S210)。そして、この結果を表示用画像記憶メモリ29に転送する(S220)。最後に、この表示用画像記憶メモリ29から読み出したフィルタ処理後の合成鳥瞰画像に対して、さらに、車両表示用画像を最前面にオーバーレイした上でモニター31に表示する(S230)。なお、車両表示用画像は、本システムが搭載された車両を上空から見た状態の鳥瞰画像となっており、予め、EEPROMなどに記憶してある。
【0089】
次に、ハンドル角が0°ではない場合の処理について説明する。ハンドル角が0°でない場合には(S160:NO)、超音波センサ信号から判明する障害物までの距離(超音波センサ距離)が1.5m以下か否かを判定する(S240)。超音波センサ距離が1.5m以下であると判定された場合は(S240:YES)、超音波センサ距離の変化状態に基づいて相対速度を算出する(S250)。一方、超音波センサ距離が1.5m以下ではないと判定された場合は(S240:NO)、履歴画像記憶メモリ27に記憶している過去画像と、一時記憶メモリ23に記憶している現在画像とを用いて、前述した様な明るさや色彩といった画素の画像的な特徴情報を利用した所定の演算処理によって車両の動きを表す動きベクトルを算出する(S260)。次に、この動きベクトル又は相対速度に基づいて、画像の移動量を決定する(S270)。そして、式3で示した様に画像の平行移動を実行し(S280)、以下、この平行移動の結果に、一時記憶メモリ23に記憶されている最新の鳥瞰画像を、この最新の鳥瞰画像が前面となる様にオーバーレイして合成鳥瞰画像を作成する(S290)。そして、以下、回転移動を行った後と同様の処理を実行して、最終的にモニター31に合成鳥瞰画像を表示する(S200〜S230)。
【0090】
以上の様な処理を実行した結果として、モニター31には、図11に示すような画像が表示される。図示の様に、モニター31内には、画面の上端中心を車両の先端とする様に、車両図形50が表示される。また、この車両図形50の後方及び側方には、合成鳥瞰画像60が表示される。この合成鳥瞰画像は、さらに、現在、後方カメラ13で撮影している画像を鳥瞰変換した画像を表示しているリアル画像表示部61と、このリアル画像表示部61以外の過去画像表示部63とになっている。そして、過去画像表示部63の部分については、例えば、グレーフィルターをかけた状態とし、リアル画像表示部61には、フルカラー表示による鳥瞰画像が表示されることになる。
【0091】
この結果、本実施の形態によれば、現在の画像だけでなく、過去の画像を反映した鳥瞰画像が表示され、これにより、ドライバーは、バックで車両を駐車しようとするときの車両と障害物や駐車枠などとの位置関係が非常に分かり易くなり、操作性が大幅に向上する。
【0092】
また、モニター31には、現在、実際に後方カメラ13で撮影している画像と、過去の画像とが容易に区別できる様に、過去画像についてはグレーフィルターがかかった状態で表示されている。従って、ドライバーは、モニター31に表示された鳥瞰画像の内、他の車両が侵入している様なおそれがある部分がどこの範囲かを理解することができる。この結果、他の車両が侵入しているか否かなどの状況変化の目視確認を怠らない様に、ドライバーの注意を促すことができる。
【0093】
さらに、車庫入れ等においては、単純にバックするだけでなく、切り返し操作の様に、前進と後進とを繰り返す場合があるが、本実施の形態によれば、シフトレンジが切り替わったタイミングで、一旦、履歴画像記憶メモリ27をリセットするので、ドライバーがシフトレンジをDレンジからRレンジに切り替えたときには、それまでに前進していた時の画像履歴が残ってしまうことがなく、誤った情報をドライバーに与えるといった問題を解決することができる。同様に、切り返しで前進し直す様な場合にも、RレンジからDレンジに切り替わったタイミングで、一旦、履歴画像記憶メモリ27をリセットするので、ドライバーがシフトレンジをRレンジからDレンジに切り替えたときには、それまでに後進していた時の画像履歴が残ってしまうことがなく、こちらも、誤った情報をドライバーに与えるといった問題を解決することができる。
【0094】
例えば、この様な条件でメモリリセットを実行しない場合には、図12に楕円で囲んだ部分の様に、後進時に、その前の切り返し操作における前進時の画像が残ってしまって周辺状況を正しく把握できなくなるおそれがある。これに対して、本実施の形態では、上述の様な条件でメモリのリセットを実行するので、図13に示す様に、後進時には、前進時の画像が残ることがなく、誤った情報をドライバーに伝達することがない。
【0095】
加えて、本実施の形態によれば、画像処理又は超音波センサ信号に基づいて極低速で移動する車両の速度を算出することができるので、低速域での精度が十分でない車速センサを採用した車両であっても、信頼性の高い車両周辺画像を提供することができる。
【0096】
次に、本実施の形態の周辺監視システム1において、前進で駐車しようとする場合のオプションの制御処理について説明する。このオプションの制御処理は、モニター31に供えさせておいたカメラ切換スイッチを操作するといった所定の条件が成立すると実行される様にしておくことができる。
【0097】
このオプションの制御処理は、図14,図15のフローチャートに示す様に構成されており、バックで駐車しようとしている場合と同様に、車速信号入力回路43から車速センサで検出した車速信号を入力し(S410)、この値が10km/h以下か否かを判定する(S420)。車速が10Km/h以下になるまでは、S410,S420の処理が繰り返し実行される。一方、車速が10Km/h以下になると、続いて、シフトレンジがDレンジか否かを判定する(S430)。
【0098】
シフトレンジがDレンジであると判定された場合は(S430:YES)、さらに、RレンジからDレンジに切り替わった直後であるか否かを判定する(S440)。RレンジからDレンジに切り替わった直後であれば(S440:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットする(S450)。また、シフトレンジがDレンジではないと判断された場合は(S430:NO)、さらに、DレンジからRレンジに切り替わった直後であるか否かを判定する(S445)。DレンジからRレンジに切り替わった直後であれば(S445:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットする(S455)。
【0099】
次に、前方カメラ11を作動させ(S460)、この前方カメラ11で撮影した画像を入力する(S470)。続いて、ハンドル角信号入力回路41を介して、ハンドル角センサの検出したハンドル角信号を入力する(S480)。また、ヨーレイト信号入力回路45を介して、ヨーレイトセンサの検出したヨーレイト信号を入力する(S490)。さらに、超音波センサ信号入力回路47を介して、超音波センサ信号を入力する(S500)。なお、この超音波センサ信号は、超音波を利用した車間距離維持や衝突防止のための前方ソナーを有する車両では、この前方ソナーによる検出データを用いることができる。
【0100】
こうして必要な情報を入力し終えたら、次に、S470で入力した画像を、既に述べた様な変換方法を用いて、鳥瞰画像に変換する(S510)。そして、この結果を、一時記憶メモリ21に記憶する(S520)。
【0101】
そして、今回の処理が初回の処理か否かを判定する(S530)。初回の処理であると判定された場合は(S530:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットし(S540)、一時記憶メモリ21に記憶されている鳥瞰画像を履歴画像記憶メモリ27に転送する(S550)。そして、再びS410に戻る。
【0102】
一方、初回ではないと判定された場合は(S530:NO)、ハンドル角が0°か否かを判定する(S560)。ハンドル角が0°ではないと判定された場合は(S560:YES)、ハンドル角及びヨーレイトから、既に述べた様な演算式等を用いて車両の回転中心と回転角とを算出する(S570)。そして、この算出結果に基づいて、履歴画像記憶メモリ27に記憶されている鳥瞰画像を回転移動させる(S580)。次に、この回転移動の結果に、一時記憶メモリ21に記憶されている最新の鳥瞰画像を、この最新の鳥瞰画像が前面となる様にオーバーレイして合成鳥瞰画像を作成する(S590)。そして、この合成鳥瞰画像を履歴画像記憶メモリ27に上書きして記憶し直す(S600)。
【0103】
次に、モニター31による表示エリア内の過去画像表示部に該当する部分がカラーフィルタをかけた状態となる様に、S590で作成した合成鳥瞰画像を画像処理する(S610)。そして、この結果を表示用画像記憶メモリ29に転送する(S620)。最後に、この表示用顔図記憶メモリ29から読み出したフィルタ処理後の合成鳥瞰画像に対して、さらに、車両表示用画像を最前面にオーバーレイした上でモニター31に表示する(S630)。
【0104】
一方、ハンドル角が0°でない場合には(S560:NO)、超音波センサ距離が1.5m以下か否かを判定する(S640)。超音波センサ距離が1.5m以下であると判定された場合は(S640:YES)、超音波センサ距離の変化状態に基づいて相対速度を算出する(S650)。一方、超音波センサ距離が1.5m以下ではないと判定された場合は(S640:NO)、履歴画像記憶メモリ27に記憶している過去画像と、一時記憶メモリ21に記憶している現在画像とを用いて、前述した様な明るさや色彩といった画素の画像的な特徴情報を利用した所定の演算処理によって車両の動きを表す動きベクトルを算出する(S660)。次に、この動きベクトル又は相対速度に基づいて、画像の移動量を決定する(S670)。そして、式3で示した様に画像の平行移動を実行し(S680)、以下、この平行移動の結果に、一時記憶メモリ21に記憶されている最新の鳥瞰画像を、この最新の鳥瞰画像が前面となる様にオーバーレイして合成鳥瞰画像を作成する(S690)。そして、以下、回転移動を行った後と同様の処理を実行して、最終的にモニター31に合成鳥瞰画像を表示する(S600〜S630)。
【0105】
以上の様な処理を実行した結果として、モニター31には、図16に示すような画像が表示される。図示の様に、モニター31内には、画面の下端中心を車両の後端中心とする様に、車両図形50が表示される。また、この車両図形50の前方及び側方には、合成鳥瞰画像60が表示される。この合成鳥瞰画像60は、さらに、現在、後方カメラ13で撮影している画像を鳥瞰変換した画像を表示しているリアル画像表示部61と、このリアル画像表示部61以外の過去画像表示部63とになっている。そして、過去画像表示部63の部分については、例えば、グレーフィルターをかけた状態とし、リアル画像表示部61には、フルカラー表示による鳥瞰画像が表示されることになる。
【0106】
この結果、本実施の形態によれば、前進駐車の際にも、バック駐車の場合と同様に、より多くの情報をドライバーに提供することができ、車両を前進で駐車しようとするときの車両と障害物や駐車枠などとの位置関係が非常に分かり易くなり、操作性が大幅に向上する。
【0107】
また、バック駐車の場合と同様に、実際に前方カメラ11で撮影している画像と、過去の画像とが容易に区別でき、ドライバーは、モニター31に表示された鳥瞰画像の内、他の車両が侵入している様なおそれがある部分がどこの範囲かを理解することができる。この結果、他の車両が侵入しているか否かなどの状況変化の目視確認を怠らない様に、ドライバーの注意を促すことができる。
【0108】
さらに、前進駐車においても、ドライバーが切り返し操作した様な場合に、誤った情報をドライバーに与えるといった問題を解決することができる。
【0109】
加えて、低速域での精度が十分でない車速センサを採用した車両であっても、信頼性の高い車両周辺画像を提供することができる。
【0110】
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態の周辺監視システムは、上述した実施の形態のものとハード構成は同じであって、以下に説明する制御処理の内容に特徴を有するものである。
【0111】
この第2の実施の形態の制御処理は、図17,図18のフローチャートに示す様に構成されており、まず、車速信号入力回路43から車速センサで検出した車速信号を入力し(S710)、この値が10km/h以下か否かを判定する(S720)。車速が10Km/h以下になるまでは、S410,S420の処理が繰り返し実行される。一方、車速が10Km/h以下になると、続いて、シフトレンジがRレンジか否かを判定する(S730)。
【0112】
シフトレンジがRレンジであると判定された場合は(S730:YES)、さらに、DレンジからRレンジに切り替わった直後であるか否かを判定する(S740)。RレンジからDレンジに切り替わった直後であれば(S740:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットすると共に(S750)、後方カメラ13を作動させる(S760)。また、シフトレンジがRレンジではないと判断された場合は(S730:NO)、さらに、RレンジからDレンジに切り替わった直後であるか否かを判定する(S745)。RレンジからDレンジに切り替わった直後であれば(S745:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットすると共に(S755)、前方カメラ11を作動させる(S765)。
【0113】
次に、前方カメラ11(又は後方カメラ13)で撮影した画像を入力する(S770)。続いて、ハンドル角信号入力回路41を介して、ハンドル角センサの検出したハンドル角信号を入力する(S780)。また、ヨーレイト信号入力回路45を介して、ヨーレイトセンサの検出したヨーレイト信号を入力する(S790)。さらに、超音波センサ信号入力回路47を介して、超音波センサ信号を入力する(S800)。
【0114】
こうして必要な情報を入力し終えたら、次に、S770で入力した画像を、既に述べた様な変換方法を用いて、鳥瞰画像に変換する(S810)。そして、この結果を、一時記憶メモリ21(又は一時記憶メモリ23)に記憶する(S820)。
【0115】
そして、今回の処理が初回の処理か否かを判定する(S830)。初回の処理であると判定された場合は(S830:YES)、履歴画像記憶メモリ27をリセットし(S840)、一時記憶メモリ21(又は一時記憶メモリ23)に記憶されている鳥瞰画像を履歴画像記憶メモリ27に転送する(S850)。そして、再びS710に戻る。
【0116】
一方、初回ではないと判定された場合は(S830:NO)、ハンドル角が0°か否かを判定する(S860)。ハンドル角が0°ではないと判定された場合は(S860:YES)、ハンドル角及びヨーレイトから、既に述べた様な演算式等を用いて車両の回転中心と回転角とを算出する(S870)。そして、この算出結果に基づいて、履歴画像記憶メモリ27に記憶されている鳥瞰画像を回転移動させる(S880)。次に、この回転移動の結果に、一時記憶メモリ21(又は一時記憶メモリ23)に記憶されている最新の鳥瞰画像を、この最新の鳥瞰画像が前面となる様にオーバーレイして合成鳥瞰画像を作成する(S890)。そして、この合成鳥瞰画像を履歴画像記憶メモリ27に上書きして記憶し直す(S900)。
【0117】
次に、モニター31による表示エリア内の過去画像表示部に該当する部分がカラーフィルタをかけた状態となる様に、S890で作成した合成鳥瞰画像を画像処理する(S910)。そして、この結果を表示用画像記憶メモリ29に転送する(S920)。最後に、この表示用顔図記憶メモリ29から読み出したフィルタ処理後の合成鳥瞰画像に対して、さらに、車両表示用画像を最前面にオーバーレイした上でモニター31に表示する(S930)。
【0118】
一方、ハンドル角が0°でない場合には(S860:NO)、超音波センサ距離が1.5m以下か否かを判定する(S940)。超音波センサ距離が1.5m以下であると判定された場合は(S940:YES)、超音波センサ距離の変化状態に基づいて相対速度を算出する(S950)。一方、超音波センサ距離が1.5m以下ではないと判定された場合は(S940:NO)、履歴画像記憶メモリ27に記憶している過去画像と、一時記憶メモリ21に記憶している現在画像とを用いて、前述した様な明るさや色彩といった画素の画像的な特徴情報を利用した所定の演算処理によって車両の動きを表す動きベクトルを算出する(S960)。次に、この動きベクトル又は相対速度に基づいて、画像の移動量を決定する(S970)。そして、式3で示した様に画像の平行移動を実行し(S980)、以下、この平行移動の結果に、一時記憶メモリ21に記憶されている最新の鳥瞰画像を、この最新の鳥瞰画像が前面となる様にオーバーレイして合成鳥瞰画像を作成する(S990)。そして、以下、回転移動を行った後と同様の処理を実行して、最終的にモニター31に合成鳥瞰画像を表示する(S900〜S930)。
【0119】
以上の様な処理を実行した結果、モニター31には、シフトレンジがRレンジのときには図19(A)に示すような画像が表示される。図示の様に、Rレンジとときは、モニター31内には、画面の上端中心を車両の前端中心とする様に、車両図形50が表示される。また、この車両図形50の後方及び側方には、合成鳥瞰画像60が表示される。この合成鳥瞰画像60は、さらに、現在、後方カメラ13で撮影している画像を鳥瞰変換した画像を表示しているリアル画像表示部61と、このリアル画像表示部61以外の過去画像表示部63とになっている。そして、過去画像表示部63の部分については、例えば、グレーフィルターをかけた状態とし、リアル画像表示部61には、フルカラー表示による鳥瞰画像が表示されることになる。一方、シフトレンジがDレンジのときは、図19(B)に示す様に、モニター31内には、画面の下端中心を車両の後端中心とする様に、車両図形50が表示される。また、この車両図形50の前方及び側方には、合成鳥瞰画像60が表示される。この合成鳥瞰画像60は、さらに、現在、前方カメラ11で撮影している画像を鳥瞰変換した画像を表示しているリアル画像表示部61と、このリアル画像表示部61以外の過去画像表示部63とになっている。そして、過去画像表示部63の部分については、例えば、グレーフィルターをかけた状態とし、リアル画像表示部61には、フルカラー表示による鳥瞰画像が表示されることになる。
【0120】
この結果、本実施の形態によれば、駐車の際に、切り返し操作を行って後進から前進に切り替えると、モニター31には前方カメラ11により撮影された画像に基づいて作成された合成鳥瞰画像が自車両との位置関係が分かる様に表示される。また、後進の場合は、後方カメラ13によって撮影された画像から生成された合成鳥瞰画像がモニター31に表示される。従って、切り返し操作を繰り返しながら駐車しようとする場合に、ドライバーは、モニター31によって進行方向を中心とした車両の周辺の状況を確認することができる。しかも、このモニター31には、前進時には前進中の過去の履歴を含めた合成鳥瞰画像が表示され、更新時には後進中の過去の履歴を含めた合成鳥瞰画像が表示されるので、ドライバーは、切り返し操作の、特に最終局面では、モニター31を見ながら思った位置に正確に車両を駐車することができるという効果が発揮される。
【0121】
また、第1の実施の形態のメインの制御処理及びオプションの制御処理の場合と同様に、実際に前方カメラ11又は後方カメラ13で撮影している現在の画像と、過去の画像とが容易に区別でき、ドライバーは、モニター31に表示された鳥瞰画像の内、他の車両が侵入している様なおそれがある部分がどこの範囲かを理解することができる。この結果、他の車両が侵入しているか否かなどの状況変化の目視確認を怠らない様に、ドライバーの注意を促すことができる。
【0122】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の形態を採用することができることはもちろんである。
【0123】
例えば、図20に示す様に、単純に境界線81を重ね書きして表示する様にしてもよい。また、図21に点線で示した様に、過去画像表示部については、画像の階調を落とす様にしてもよい。さらに、図22に示す様に、過去画像表示部には、注意マーク83やコメント85を重ね書きする様にしてもよい。これらの変形は、前方カメラ11により撮影した画像についてもいえることである。なお、フィルター処理、境界線表示、階調処理、注意マークの重ね書きは、これらを組み合わせる様にしてもよいし、さらに、モニター31に過去画像が表示されているときには、音声で、「側方については、目視確認をお願いします。」といったメッセージを一定間隔で流す様にしてもよい。
【0124】
また、図23に示す様に、境界線などを表示することなく、単純に合成鳥瞰画像をモニター表示する様にしたものも、本発明の第1の目的を達成したものであり、かかる簡単な構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態としての車両周辺監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態としての車両周辺監視システムのカメラ等の配置例を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態におけるモニター表示内容を説明するための前提条件を示す説明図である。
【図4】 図3に示した様な走行状態のときに、実施の形態においてモニター表示する内容を、従来技術による場合と比較して示した説明図である。
【図5】 実施の形態において鳥瞰画像の回転移動を行う場合の回転中心などの決定の仕方を示す説明図である。
【図6】 実施の形態において鳥瞰画像から車両の移動量を算出する方法を示す説明図である。
【図7】 実施の形態において鳥瞰画像から車両の移動量を算出する他の方法を示す説明図である。
【図8】 実施の形態において鳥瞰画像から車両の移動量を算出するさらに他の方法を示す説明図である。
【図9】 実施の形態においてソフトウェア的に実行するメインの制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態においてソフトウェア的に実行するメインの制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】 実施の形態におけるモニター表示状況を示す説明図である。
【図12】 実施の形態で解決しようとしている新たな問題を示す説明図である。
【図13】 実施の形態において、図12に示した新たな問題を解決した状態においてモニターに表示される鳥瞰画像の様子を示す説明図である。
【図14】 実施の形態においてソフトウェア的に実行するオプションの制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】 実施の形態においてソフトウェア的に実行するオプションの制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】 実施の形態におけるモニター表示状況を示す説明図である。
【図17】 第2の実施の形態においてソフトウェア的に実行するオプションの制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】 第2の実施の形態においてソフトウェア的に実行するオプションの制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】 第2の実施の形態におけるモニター表示状況を示す説明図である。
【図20】 本発明の目的を達成する上で実施可能なその他の例でのモニター表示の内容を示す説明図である。
【図21】 本発明の目的を達成する上で実施可能なその他の例でのモニター表示の内容を示す説明図である。
【図22】 本発明の目的を達成する上で実施可能なその他の例でのモニター表示の内容を示す説明図である。
【図23】 本発明の目的を達成する上で実施可能なその他の例でのモニター表示の内容を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・車両周辺監視システム
11・・・前方カメラ
13・・・後方カメラ
15・・・鳥瞰変換回路
17・・・鳥瞰変換回路
21・・・一時記憶メモリ
23・・・一時記憶メモリ
25・・・CPU
27・・・履歴画像記憶メモリ
29・・・表示用画像メモリ
31・・・モニター
41・・・ハンドル角信号入力回路
43・・・車速信号入力回路
45・・・ヨーレイト信号入力回路
47・・・超音波センサ信号入力回路
49・・・シフトポジション信号入力回路
50・・・車両図形
60・・・合成鳥瞰画像
61・・・リアル画像表示部
63・・・過去画像表示部
81・・・境界線
83・・・注意マーク
85・・・コメント
Claims (12)
- 車両の後部に設置された撮影手段と、
該撮影手段が撮影した車両後方画像を、鳥瞰画像に変換する鳥瞰変換手段と、
該鳥瞰変換手段によって変換された鳥瞰画像を表示する表示手段と
を備える車両周辺監視システムにおいて、
前記鳥瞰変換手段によって変換された鳥瞰画像を記憶する鳥瞰画像記憶手段と、
車両の移動状態を取得する車両移動状態取得手段と、
該車両移動状態取得手段が取得した車両の移動状態に基づいて、前記鳥瞰画像記憶手段に記憶しておいた過去の鳥瞰画像を回転移動又は平行移動する画像回転・移動手段と、
該画像回転・移動手段によって回転・移動された過去の鳥瞰画像と、前記撮影手段によって撮影されている現在の車両後方画像を前記鳥瞰変換手段によって鳥瞰変換した現在の鳥瞰画像と、を合成して合成鳥瞰画像を生成する合成鳥瞰画像生成手段と、
該合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像を、車両の位置との関係が分かる様に車両図形とともに前記表示手段に表示する表示制御手段と
を備えていることを特徴とする車両周辺監視システム。 - 車両の前部に設置された撮影手段と、
該撮影手段が撮影した車両前方画像を、鳥瞰画像に変換する鳥瞰変換手段と、
該鳥瞰変換手段によって変換された鳥瞰画像を表示する表示手段と、
前記鳥瞰変換手段によって変換された鳥瞰画像を記憶する鳥瞰画像記憶手段と、
車両の移動状態を取得する車両移動状態取得手段と、
該車両移動状態取得手段が取得した車両の移動状態に基づいて、前記鳥瞰画像記憶手段に記憶しておいた過去の鳥瞰画像を回転・移動する画像回転・移動手段と、
該画像回転・移動手段によって回転・移動された過去の鳥瞰画像と、前記撮影手段によって撮影されている現在の車両後方画像を前記鳥瞰変換手段によって鳥瞰変換した現在の鳥瞰画像と、を合成して合成鳥瞰画像を生成する合成鳥瞰画像生成手段と、
該合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像を、車両の位置との関係が分かる様に車両図形とともに前記表示手段に表示する表示制御手段と
を備えていることを特徴とする車両周辺監視システム。 - 車両の前部に設置された前方撮影手段と、
車両の後部に設置された後方撮影手段と、
シフトレンジを検出するシフトレンジ検出手段と、
該シフトレンジ検出手段がシフトレンジが後進レンジであることを検出したときは前記後方撮影手段を使用し、前進レンジであることを検出したときは、前記前方撮影手段を使用する様に、撮影方向を切り替える撮影方向切替手段と、
前記前方撮影手段及び前記後方撮影手段の内、前記撮影方向切替手段によって使用されることとなった方の撮影手段が撮影した画像を、鳥瞰画像に変換する鳥瞰変換手段と、
該鳥瞰変換手段によって変換された鳥瞰画像を記憶する鳥瞰画像記憶手段と、
車両の移動状態を取得する車両移動状態取得手段と、
該車両移動状態取得手段が取得した車両の移動状態に基づいて、前記鳥瞰画像記憶手段に記憶しておいた過去の鳥瞰画像を回転移動又は平行移動する画像回転・移動手段と、
該画像回転・移動手段によって回転・移動された過去の鳥瞰画像と、前記撮影手段によって撮影されている現在の画像を前記鳥瞰変換手段によって鳥瞰変換した現在の鳥瞰画像と、を合成して合成鳥瞰画像を生成する合成鳥瞰画像生成手段と、
該合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像を、車両の位置との関係が分かる様に表示手段に表示する表示制御手段と、
を備えていることを特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項3のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記鳥瞰画像記憶手段に記憶されている過去の鳥瞰画像を、前記合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像に基づいて更新する過去画像更新手段を備えていること
を特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項4のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記合成鳥瞰画像生成手段が生成した合成鳥瞰画像に対して、過去の鳥瞰画像に対応する部分と現在の鳥瞰画像に対応する部分とを区別するための画像処理を施す画像処理手段を備え、
前記表示制御手段は、該画像処理手段によって画像処理された後の合成鳥瞰画像を前記表示手段に表示する様に構成されていること
を特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項5のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記表示手段に表示される合成鳥瞰画像中の過去の鳥瞰画像を表示している部分に、ドライバーの注意を促すための所定の情報を表示させるための注意情報表示手段を備えていること
を特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項6いずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記表示手段に表示される合成鳥瞰画像中の過去の鳥瞰画像を表示している部分は、目視確認が必要であることをドライバーに通知する通知手段を備えていること
を特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項7のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
車両のシフトレンジの切り替わりを検出するシフトレンジ切り替わり検出手段と、
該シフトレンジ切り替わり検出手段によってシフトレンジが切り替わったことが検出されたときは、前記鳥瞰画像記憶手段に記憶されている過去の鳥瞰画像を消去する過去画像消去手段と
を備えていることを特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項8のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記車両移動状態取得手段は、ハンドル角とヨーレイトから旋回時の車両の回転移動量を算出する回転移動量算出手段を備えていること
を特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項9のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記車両移動状態取得手段は、車速又は車速を算出し得る所定の情報から旋回を伴わない場合の車両の直線移動量を算出する直線移動量算出手段を備えていること
を特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項10のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記車両移動状態取得手段は、過去の鳥瞰画像と現在の鳥瞰画像とを比較することによって車両の直線移動量を算出する直線移動量算出手段を備えていること
を特徴とする車両周辺監視システム。 - 請求項1〜請求項11のいずれか記載の車両周辺監視システムにおいて、
前記車両移動状態取得手段は、ソナーによって検出される何らかの目標物と車両との距離の変化に基づいて車両の直線移動量を算出する直線移動量算出手段を備えていること
を特徴とする車両周辺監視システム。
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