JP3886076B2 - 通信システムおよび通信機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して接続された通信機器と管理サーバとからなる通信システムおよび通信機器に関し、特に、同通信機器のファームウェアのバージョンアップに使用して好適な通信システムおよび通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ターミナルアダプタやルータといった通信機器においては、ファームウェアをバージョンアップすることがしばしばある。このような通信機器のファームウェアのバージョンアップについては、同通信機器の製造元から配布される新バージョンのファームウェアをフロッピーディスクやパソコン通信などにより入手し、利用者側のパソコンを利用して行われることが多い。
【0003】
具体的なバージョンアップ作業手順は、例えば次のようになる。まず、通信機器とパソコンとをRS−232Cなどのシリアルインターフェイスにて接続した後、上記新バージョンのファームウェアに添付されたユーティリティを起動し、当該ユーティリティの指示に従いながらパソコンを操作する。すると、パソコンは新バージョンのファームウェアを読み込んで通信機器の側に転送し、同通信機器の側の記憶媒体に格納された旧バージョンのファームウェアを更新する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の通信システムにおいては、次のような課題があった。まず、製造元の配布する新バージョンのファームウェアを入手する必要があるとともに、人手を介してバージョンアップ作業を行わなければならず煩わしかった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、通信機器のファームウェアのバージョンアップを容易、かつ低コストで行うことが可能な通信システムおよび通信機器の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、通信回線を介して接続された通信機器と管理サーバとからなる通信システムであって、上記通信機器は、所定のファームウェアを備えて伝送制御を行う伝送制御手段と、上記ファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報を発信する発信手段と、上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記管理サーバから転送される新バージョンのファームウェアに更新する更新手段とを備え、上記管理サーバは、上記通信機器から発信されるバージョンアップの要否に関する情報に基づいてバージョンアップの要否を判断してバージョンアップが必要な場合に同通信機器にコールバックして新バージョンのファームウェアを転送する更新制御手段を備え、上記伝送制御手段がリセット時に記憶媒体に格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで該ファームウェアの制御に従って伝送制御を行いつつ、上記更新手段は上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記記憶媒体に格納されたファームウェアを上記新バージョンのファームウェアに更新する構成としてある。
【0007】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、通信機器は伝送制御手段にて所定のファームウェアを備えて伝送制御を行っており、管理サーバとの間では通信回線を介して接続されている。通信機器は、発信手段にて自己のファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報を管理サーバに発信する。管理サーバは、更新制御手段にて同バージョンアップの要否に関する情報に基づいてバージョンアップが必要か否かを判断する。そして、バージョンアップの必要があるものと判断された場合、更新制御手段は同通信機器に対してコールバックして新バージョンのファームウェアを転送する。伝送制御手段は、リセット時に記憶媒体に格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで実行することにより伝送制御を行っている。ここにおいて、バージョンアップの要否に関する情報を発信した結果、バージョンアップの必要があるものと判断された場合に、上述したように新バージョンのファームウェアが通信機器の側に転送され、更新手段は転送 されたファームウェアを受け取って記憶媒体に格納されたファームウェアを更新する。むろん、この時点ではワークエリア上のファームウェアは保持されたままであり、通常の動作には支障はない。
【0008】
ここにおいて、通信機器とは、ファームウェアの制御に従って通信回線上の伝送制御を行うものであれば、あらゆる種類のものを適用可能であって、特に限定されることはない。従って、例えばルータやターミナルアダプタなどがこれに該当する。また、上記バージョンアップの要否に関する情報とは、更新制御手段にてバージョンアップの要否が判断できるものであればいかなる内容であってもよい。例えば、かかる情報として通信機器におけるファームウェアのバージョンナンバーを発信手段にて発信するとともに、更新制御手段にて同通信機器におけるファームウェアの最新バージョンナンバーを記憶しておく。そして、最新バージョンナンバーと、通信機器から発信されるバージョンナンバーが一致するか否かでバージョンアップの要否を判断するなどしてもよい。むろん、管理サーバに接続される通信機器が多機種にわたることもあるが、このような場合には各通信機器の機種名を上記バージョンアップの要否に関する情報に含めればよい。
【0009】
通信機器と管理サーバとが通信回線にて接続されている以上、回線使用料がかかることになる。上述したように、新バージョンのファームウェアが転送されてくるときは、管理サーバにてコールバックしてから行われるため、少なくともこのときの回線使用料は利用者側の負担とはならない。回線使用料が利用者側の負担となるのは、バージョンアップの要否に関する情報を発信する時であり、この発信時の回線使用料の負担を軽減することができれば好適である。一般的に、利用者は通信データ量に応じて回線使用料が加算される回線契約を締結していることが多く、この場合には単純に通信データ量を低減すれば回線使用料も軽減されることになる。
【0010】
そこで、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の通信システムにおいて、上記発信手段は、一のパケットにて上記バージョンアップの要否に関する情報を発信する構成としてある。すなわち、発信手段は、一のパケットに管理サーバがバージョンアップの要否を判断するのに必要な情報を含めて送出する。
【0011】
この発信手段が、発信を行うタイミングとしては、各種の態様が考えられる。例えば、電源投入時も含めたリセット時に発信するようにしてもよいし、専用の操作キーを備えて当該操作キーが操作されたときに発信するようにしてもよい。
【0012】
また、別の好適な一例として、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の通信システムにおいて、上記発信手段は、所定のタイマ手段を備えて一定期間の経過毎に上記バージョンアップの要否に関する情報を発信する構成としてある。上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、発信手段は、所定のタイマ手段を備えており、当該タイマ手段にて計時を行って一定期間の経過を検知したら上記バージョンアップの要否に関する情報を発信する。ここにおいて、発信を行う期間を利用者側などで可変設定できるようにしておいてもかまわない。
【0013】
通信機器はファームウェアに従って伝送制御を行っているため、途中でファームウェアが更新されてしまうと不都合が生じることがある。そこで、かかる不都合を回避する好適な構成の一例として、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の通信システムにおいて、上記伝送制御手段は、リセット時にフラッシュROMに格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで実行することにより伝送制御を行い、上記更新手段は、上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記フラッシュROMに格納されたファームウェアを上記新バージョンのファームウェアに更新した後に自己リセットを行う構成としてある。
【0014】
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、伝送制御手段は、リセット時にフラッシュROMに格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで実行することにより伝送制御を行っている。ここにおいて、バージョンアップの要否に関する情報を発信した結果、バージョンアップの必要があるものと判断された場合に、上述したように新バージョンのファームウェアが通信機器の側に転送され、更新手段は転送されたファームウェアを受け取ってフラッシュROMに格納されたファームウェアを更新する。むろん、この時点ではワークエリア上のファームウェアは保持されたままであり、通常の動作には支障はない。そして、フラッシュROMに格納されたファームウェアの更新が終了したら、更新手段は自己リセットを行う。すると、フラッシュROMに格納された新バージョンのファームウェアがワークエリアに読み込まれて伝送制御に反映される。また、自己リセットを行う前に当該通信機器に接続されたパソコン等に確認メッセージを表示し、了承された場合にのみ自己リセットを行うようにしてもかまわない。
【0015】
ところで、発明が通信機器と管理サーバから構成される通信システムである場合、その構成物である通信機器または管理サーバのいずれもが独立した発明となり得ることはいうまでもない。そこで、請求項5にかかる発明は、通信機器から発信されるファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報に基づいてバージョンアップの要否を判断してバージョンアップが必要な場合に同通信機器にコールバックして新バージョンのファームウェアを転送する管理サーバに対して通信回線を介して接続可能な通信機器であって、所定のファームウェアを備えて伝送制御を行う伝送制御手段と、上記ファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報を発信する発信手段と、上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記管理サーバから転送される新バージョンのファームウェアに更新する更新手段とを具備し、上記伝送制御手段がリセット時に記憶媒体に格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで該ファームウェアの制御に従って伝送制御を行いつつ、上記更新手段は上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記記憶媒体に格納されたファームウェアを上記新バージョンのファームウェアに更新する構成としてある。
【0016】
すなわち、通信システムの構成物である通信機器のみであっても有効に機能することに相違はない。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、通信機器から発信されるバージョンアップの要否に関する情報に対して、管理サーバにてバージョンアップの要否を判断し、バージョンアップが必要な場合に、管理サーバからコールバックして新バージョンのファームウェアを転送し、通信機器のファームウェアを更新するようにしたため、通信機器のファームウェアのバージョンアップを容易、かつ低コストで行うことが可能な通信システムを提供することができる。また、記憶媒体に格納されたファームウェアをワークエリアに読み込んで実行しつつ伝送制御を行い、バージョンアップの更新時には記憶媒体のファームウェアを更新するようにしたため、動作中にファームウェアの更新を行っても何ら支障が生じることはない。
【0018】
また、請求項2にかかる発明によれば、一のパケットにてバージョンアップの要否に関する情報を発信するようにしたため、発信時の回線使用料を軽減することができる。
【0019】
さらに、請求項3にかかる発明によれば、一定期間の経過毎に自動的にバージョンアップの要否に関する情報を発信するようにしたため、バージョンアップをし忘れることはない。
【0020】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、フラッシュROMに格納されたファームウェアをワークエリアに読み込んで実行しつつ伝送制御を行い、バージョンアップの更新時にはフラッシュROMのファームウェアを更新するようにしたため、動作中にファームウェアの更新を行っても何ら支障が生じることはない。
【0021】
さらに、請求項5にかかる発明によれば、同様にしてファームウェアのバージョンアップを容易、かつ低コストで行うことが可能な通信機器を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる通信システムの一例を概略構成図により示している。インターネット等の広域ネットワーク利用者が、ディジタル回線を利用して通信を行うにあたっては、ターミナルアダプタ(TA)やルータ等の通信機器が必要であり、これらを介して各自のパソコンをディジタル回線に接続する。図1においては、便宜上、ターミナルアダプタ10,20のそれぞれを介してパソコンPC1,PC2がディジタル回線に接続されているとともに、ルータ30を介してパソコンPC3,PC4などがディジタル回線に接続されているが、システム構成としてはこの限りではない。なお、本実施形態においては、ターミナルアダプタ10,20のそれぞれの機種名は「TA1,TA2」であり、ルータ30の機種名は「RT1」であるものとする。
【0023】
これらの通信機器は、所定のファームウェア(FW)の制御に従って伝送制御を行うものであり、各々のターミナルアダプタ10,20やルータ30においては、伝送制御の内容は異なることがあっても、ハードウェア構成としては概ね同視することができる。ここで、ターミナルアダプタ10を例示しつつ、かかる通信機器のハードウェア構成について簡単に説明する。図2は、ターミナルアダプタ10のハードウェア構成を概略ブロック図により示している。同図において、ターミナルアダプタ10は、所定のコントローラ11を介してディジタル回線の側とパソコンPC1の側に接続されており、CPU12の制御に基づいて伝送制御が行われる。具体的には、このCPU12は、電源投入時も含めたリセット時にフラッシュROM13に格納されたファームウェア13aをRAM14に読み込んで実行することにより伝送制御を行う。この意味において、コントローラ11〜RAM14が伝送制御手段を構成する。
【0024】
また、CPU12にはタイマ回路15が接続されており、このタイマ回路15は電源投入と同時に計時処理を開始する。一般的に、この種の通信機器は、一旦電源を投入した後は、電源を落とすようなことはないため、タイマ回路15は電源投入時から計時処理を続行し、「30日間」計時する毎に所定の割り込み信号をCPU12に送出する。
【0025】
この割り込み信号を検出したCPU12は、RAM14に読み込まれたファームウェアに対して特定の命令を送出する。ファームウェアは、このCPU12からの命令に対して自己のバージョンナンバーとターミナルアダプタ10の機種名を戻り値として返すように作り込まれており、CPU12は同ファームウェアのバージョンナンバーと機種名を検知する。その後、CPU12は後述する管理サーバに回線接続して、これらの情報を一のパケットとして同管理サーバに送出し、直ちに回線を切断する。
【0026】
後述するが、同管理サーバは、各種通信機器の機種名とファームウェアの最新バージョンナンバーとを管理しており、ここで上記のような情報を送出するということは、バージョンアップの要否に関する情報を発信することに他ならない。従って、同情報を発信するCPU12およびタイマ回路15が発信手段を構成する。なお、同管理サーバの回線番号は、図示しないROMに記憶されており、適宜この回線番号を利用して管理サーバに接続するものとし、また、上記パケットにはターミナルアダプタ10が接続されるディジタル回線の発番号も含まれている。
【0027】
ここにおいて、例えばISDNを利用したUUI接続サービスにおいては、一パケットは「128バイト」で構成される。従って、一のパケットに発番号やファームウェアのバージョンナンバーや機種名を収容することは可能である。また、このUUI接続サービスにおいては、通信距離にかかわらず、一パケットあたり一律に「0.4円」の回線使用料が加算されるようになっており、上記のような発信時の回線使用料は軽微であるということができ、さらに、この発信が「30日」に一度であることから利用者の経済的負担は極めて少ないといえる。
【0028】
かかるターミナルアダプタ10,20やルータ30等の通信機器のメーカー40は、ディジタル回線に接続された管理サーバ41を備えている。この管理サーバ41は、ハードディスク42に格納されたアプリケーション(APL)42aを常駐しており、上記のようにして通信機器の側から送信されたパケットの着信を検出すると、図3のフローチャートに従って処理を実行する。
【0029】
同図において、ステップS110では、着信パケットを解析して発番号を抽出するとともに、同パケットの送信元の通信機器におけるファームウェアのバージョンナンバーと機種名を抽出する。そして、次のステップS120において、抽出したバージョンナンバーと機種名とからバージョンアップが必要か否かを検知する。具体的には、ハードディスク42には、所定のデータベース(DB)42bが構築されており、このデータベース42bを検索してバージョンアップの要否を判断する。
【0030】
図4は、データベース42bのデータ内容をテーブル形式で表している。同図において、各レコードは、「機種名」、「最新バージョン」、「ファームウェアファイル」の各フィールドから構成される。ここにおいて、「機種名」は、各通信機器の機種名を表しており、例えば上述したような「TA1,TA2,RT1」などが該当し、「最新バージョン」は、現時点での各通信機器のファームウェアに対する最新バージョンナンバーを表している。また、同最新バージョンに対応した各通信機器のファームウェアは、管理サーバ41においてファイル化されており、「ファームウェアファイル」とは、同ファイル化されたファームウェア42cのファイル名を表している。むろん、ここにおけるファイル名とは、管理サーバ41上のファイルが所定のオペレーティングシステムにより階層構造で管理されている場合は、そのパス名も含めたファイル名を表している。このようなデータベース42bやファイル化されたファームウェア42cのセットアップは、ファームウェアのバージョンアップがある毎にメーカー40の側のシステム管理者により行われる。
【0031】
すなわち、ステップS120では、上記のように構成したデータベース42bをステップS110で抽出した機種名で検索し、該当するレコードにおいて、同様にステップS110で抽出したバージョンナンバーと「最新バージョン」とが一致するか否かを検知する。ここで、両者が一致しなければ、パケット送信元の通信機器におけるファームウェアのバージョンが古いものと判断する。そして、次のステップS130にて、ステップS110で抽出した発番号に対してコールバックにより回線接続した後、ファームウェアの更新を表すパケットを送信してその旨を通信機器の側に通知し、ステップS140で対応するファームウェアファイルを転送して転送終了後に回線を切断する。従って、管理サーバ41は、アプリケーション42aによりバージョンアップの要否の判断と、ファームウェアの転送を行っており、アプリケーション42aとこのアプリケーション42aを実行するハードウェアとが全体として更新制御手段を構成する。
【0032】
一方、このファームウェアの転送先がターミナルアダプタ10であるものとすると、CPU12は上記パケットからファームウェアの更新であることを検知し、受信したファームウェアをフラッシュROM13に転送して旧バージョンのファームウェア13aを最新バージョンのファームウェアに更新する。このとき、RAM14には、旧バージョンのファームウェアが保持されており、そのままでは同ファームウェアの制御に従って伝送制御が行われることになる。そこで、CPU12は、フラッシュROM13におけるファームウェア13aの更新が終了したら、自己リセットを行って新たにフラッシュROM13からファームウェア13aを読み込んでRAM14の内容も更新する。従って、CPU12が更新手段を構成する。
【0033】
ここにおいて、利用者は通信機器の自己リセットを後回しにして、旧バージョンのファームウェアのままでも通信機器を利用したいということも想定し得る。特に、ルータなどでは多くのパソコン等が接続されることが予想されるため、いずれかのパソコンにて通信中であり、リセットにより通信が途切れてしまうと不都合が生じることがある。このような場合には、通信機器に接続されたパソコンの側に所定の制御信号を送信するとともに、パソコン側で自己リセットが了承されるまで自己リセットの実行を保留しておく。他方、パソコンの側では専用のアプリケーションを常駐しておき、通信機器の側からの制御信号を受信したときに、画面上にポップアップするなどして利用者に自己リセットの可否を選択させるようにしておけばよい。また、パソコンにて通信を行うことの少ない深夜などに、上記のような情報を発信してバージョンアップを行うようにしておいてもよい。
【0034】
さらに、例えばフラッシュROM13内のファームウェア13aの更新中に回線障害などにより管理サーバ41との通信が途絶えてしまうと、フラッシュROM13内のファームウェア13aが破壊されてしまい、リセット後に正常に動作しないことになりかねない。そこで、かかる更新が正常終了しなかった場合には、RAM14に保持されたファームウェアにてフラッシュROM13の内容を書き直してもよいし、転送されて来るファームウェアを所定のバッファに一時記憶し、正常に転送が終了した後にフラッシュROM13の内容を更新するようにしてもよい。
【0035】
ところで、管理サーバ41から通信機器の側にファームウェアを転送するときは、管理サーバ41の側から再接続して行っているため、このときの回線使用料はメーカー40の側の負担となる。とすれば、メーカー40の側で一方的に経済的な負担を抱え込むようにも思える。しかし、このときの回線使用料を見越して通信機器の販売価格に上乗せしたり、保守料金を別途請求することにより、メーカー40の側と利用者との間で経済的負担の均衡を保つことも可能である。
【0036】
次に、上記のように構成した本発明の動作について図5に示すタイミングチャートを参照しつつ説明する。例えば、利用者がターミナルアダプタ10を購入し、ディジタル回線とパソコンPC1に接続してセットアップを終了させた後に電源を投入する。すると、CPU12は、フラッシュROM13に格納されたファームウェア13aをRAM14に読み込んで伝送制御を開始するとともに、タイマ回路15は計時処理を開始する。そして、タイマ回路15は、「30日間」計時したところでCPU12に対して所定の割り込み信号を送出する。
【0037】
この割り込み信号を検出したCPU12は、RAM14に読み込まれたファームウェアに対して特定の命令を送出し、同ファームウェアのバージョンナンバーとターミナルアダプタ10の機種名(TA1)を戻り値として検知する。その後、CPU12はターミナルアダプタ10のメーカー40の所有する管理サーバ41に回線接続してこれらの情報を一のパケットとして管理サーバ41に発信し、直ちに回線を切断する。むろん、同パケットには発番号も含まれている。
【0038】
管理サーバ41は、アプリケーション42aを常駐してパケットの着信を監視しており、上記パケットの着信を検出すると、着信パケットから発番号を抽出するとともに、同パケットの送信元であるターミナルアダプタ10の機種名およびバージョンナンバーを抽出する(ステップS110)。そして、データベース42bを同機種名で検索し、該当するレコードにおいて、抽出したバージョンナンバーとデータベース42b上の「最新バージョン」とが一致するか否かを検知する(ステップS120)。ここで、両者が一致しなければ、ターミナルアダプタ10のファームウェアのバージョンが古いものと判断するが、本例において最初の発信時には、両者は一致したものとする。すると、ターミナルアダプタ10のファームウェアはバージョンアップされることなくそのまま終了する。
【0039】
ターミナルアダプタ10が最初の発信を行った後に、ターミナルアダプタ10についてのファームウェアのバージョンアップがあった場合、メーカー40のシステム管理者は、管理サーバ41のデータベース42bにおいて、機種名「TA1」のレコードについて「最新バージョン」および「ファームウェアファイル」の項目を更新するとともに、同「ファームウェアファイル」の項目に指定されるようにファームウェアをファイル化してハードディスク42に格納しておく。
【0040】
このファームウェアのバージョンアップの後、ターミナルアダプタ10が前回の発信を行ってから「30日間」計時すると、同様にして管理サーバ41に対して発信する。すると、管理サーバ41は、同様にして着信パケットの解析を行い(ステップS110)、バージョンアップの要否を判断する(ステップS120)。ここにおいて、着信パケットから抽出されたバージョンナンバーと、データベース42bに記憶されたターミナルアダプタ10に対する「最新バージョン」とが不一致となるため、管理サーバ41はバージョンアップが必要であると判断する。
【0041】
そして、着信パケットから抽出したターミナルアダプタ10の発番号にコールバックにより回線接続した後、ファームウェアの更新を表すパケットを送信してその旨をターミナルアダプタ10に通知し(ステップS130)、対応するファームウェアファイルを転送して転送終了後に回線を切断する(ステップS140)。
【0042】
一方、ターミナルアダプタ10の側では、CPU12は上記パケットからファームウェアの更新であることを検知すると、受信したファームウェアをフラッシュROM13に転送して旧バージョンのファームウェア13aを最新バージョンのファームウェアに更新する。そして、CPU12はフラッシュROM13におけるファームウェア13aの更新が終了したら、自己リセットを行って新たにフラッシュROM13からファームウェア13aを読み込んでRAM14の内容を更新する。すると、ターミナルアダプタ10は、最新バージョンのファームウェアに従って伝送制御を行うことになる。
【0043】
このように、ファームウェアを備えて伝送制御を行うターミナルアダプタ10,20やルータ30等の通信機器を、ディジタル回線を介して管理サーバ41と接続し、同通信機器において所定期間毎にファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報を管理サーバ41に発信し、管理サーバ41は同情報に基づいてバージョンアップの要否を判断するとともに、バージョンアップが必要な場合に同通信機器にコールバックして新バージョンのファームウェアを転送し、バージョンアップを行うようにしたため、通信機器のファームウェアのバージョンアップを容易、かつ低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる通信システムの概略構成図である。
【図2】ターミナルアダプタのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【図3】管理サーバにおける常駐アプリケーションの処理内容を表すフローチャートである。
【図4】同管理サーバにおけるデータベースのデータ内容を示すテーブルである。
【図5】実際のファームウェアの更新手順を示すタイミングチャートの一例である。
【符号の説明】
10…ターミナルアダプタ
11…コントローラ
12…CPU
13…フラッシュROM
13a…ファームウェア
14…RAM
15…タイマ回路
20…ターミナルアダプタ
30…ルータ
40…メーカー
41…管理サーバ
42…ハードディスク
42a…アプリケーション
42b…データベース
42c…ファームウェア

Claims (5)

  1. 通信回線を介して接続された通信機器と管理サーバとからなる通信システムであって、
    上記通信機器は、所定のファームウェアを備えて伝送制御を行う伝送制御手段と、上記ファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報を発信する発信手段と、上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記管理サーバから転送される新バージョンのファームウェアに更新する更新手段とを備え、
    上記管理サーバは、上記通信機器から発信されるバージョンアップの要否に関する情報に基づいてバージョンアップの要否を判断してバージョンアップが必要な場合に同通信機器にコールバックして新バージョンのファームウェアを転送する更新制御手段を備え、
    上記伝送制御手段がリセット時に記憶媒体に格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで該ファームウェアの制御に従って伝送制御を行いつつ、上記更新手段は上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記記憶媒体に格納されたファームウェアを上記新バージョンのファームウェアに更新する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 上記請求項1に記載の通信システムにおいて、上記発信手段は、一のパケットにて上記バージョンアップの要否に関する情報を発信することを特徴とする通信システム。
  3. 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の通信システムにおいて、上記発信手段は、所定のタイマ手段を備えて一定期間の経過毎に上記バージョンアップの要否に関する情報を発信することを特徴とする通信システム。
  4. 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の通信システムにおいて、上記記憶媒体はフラッシュROMであり、上記伝送制御手段は、リセット時にフラッシュROMに格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで実行することにより伝送制御を行い、上記更新手段は、上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記フラッシュROMに格納されたファームウェアを上記新バージョンのファームウェアに更新した後に自己リセットを行うことを特徴とする通信システム。
  5. 通信機器から発信されるファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報に基づいてバージョンアップの要否を判断してバージョンアップが必要な場合に同通信機器にコールバックして新バージョンのファームウェアを転送する管理サーバに対して通信回線を介して接続可能な通信機器であって、
    所定のファームウェアを備えて伝送制御を行う伝送制御手段と、
    上記ファームウェアのバージョンアップの要否に関する情報を発信する発信手段と、
    上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記管理サーバから転送される新バージョンのファームウェアに更新する更新手段とを具備し、
    上記伝送制御手段がリセット時に記憶媒体に格納されたファームウェアを所定のワークエリアに読み込んで該ファームウェアの制御に従って伝送制御を行いつつ、上記更新手段は上記ファームウェアのバージョンアップが必要な場合に上記記憶媒体に格納されたファームウェアを上記新バージョンのファームウェアに更新する
    ことを特徴とする通信機器。
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