JP3885779B2 - 空気調和機の室内機の熱交換器ユニットおよび空気調和機の室内機 - Google Patents

空気調和機の室内機の熱交換器ユニットおよび空気調和機の室内機 Download PDF

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本発明は、空気調和機の室内機の熱交換器ユニットおよび空気調和機の室内機に関する。
空気調和機の室内機には、熱交換器と、熱交換器から延び冷媒が流れる配管とを備えるものがある。そして、この配管は、銅などの比較的柔らかい材料で形成されることが多いため、変形を抑えるために固定部材によって固定される。従来、この固定部材は、空気調和機の室内機のケーシングに設けられた溝部などによって構成されることが多い。このような固定部材では、配管がケーシングの溝部に収納されることによって、配管の動きが規制される。これにより、配管の変形が抑えられる。
特開2002−1307312号公報
しかし、上記のような固定部材を有する空気調和機の室内機においては、配管が変形する恐れが依然として残る。例えば、熱交換器が空気調和機の室内機のケーシングに組み込まれる際には、配管が溝部によって固定されておらず配管が変形する恐れがある。そして、配管の変形の恐れが高い場合には、熱交換器の組み込み作業時において配管の変形を抑えるために、配管を溝部に収容した状態で熱交換器を取り付ける必要があるなど、慎重な作業が求められる。従って、熱交換器の組み込み作業時の自由度が低くなる。
本発明の課題は、配管の変形の恐れを低減することができる空気調和機の室内機の熱交換器ユニットおよび空気調和機の室内機を提供することにある。
請求項1に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットは、送風ファン送風ファンを駆動するファンモータとが収容されるケーシングに収容される空気調和機の室内機の熱交換器ユニットであって、熱交換器と、側板と、配管と、モータカバーと、第1配管固定部材とを備える。側板は、熱交換器の側面に設けられる。配管は、熱交換器から延びる。モータカバーは、側板の側方において側板と一体化されており、ファンモータを覆う。第1配管固定部材は、モータカバーのさらに側方においてモータカバーと一体化されており、配管を固定する。
この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第1配管固定部材によって配管が固定され、第1配管固定部材は、熱交換器の側面に設けられる側板の側方において一体化されたモータカバーに一体化されている。このため、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットは、空気調和機の室内機に取り付けられる際に、配管を既に固定された状態とすることが可能である。従って、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、配管の変形の恐れを低減することができる。
また、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、側板と第1配管固定部材とモータカバーとは一体化されている。このため、熱交換器ユニットを空気調和機の室内機へと取り付けることによって、モータカバーが取り付けられる。従って、別途モータカバーを取り付ける場合と比べて、空気調和機の室内機の組立てが容易である。
請求項2に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットは、請求項1に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットであって、第2配管固定部材をさらに備える。第2配管固定部材は、配管を挟んで第1配管固定部材の反対側から配管を固定する。
この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第2配管固定部材が第1配管固定部材の反対側から配管を固定する。このため、配管がより安定的に固定される。従って、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、配管の変形の恐れをより低減することができる。
請求項3に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットは、請求項2に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットであって、第1配管固定部材と第2配管固定部材とは配管の全周を覆う。
この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第1配管固定部材と第2配管固定部材とは配管の全周を覆う。このため、配管がより安定的に固定される。従って、配管の変形の恐れをより低減することができる。例えば、熱交換器ユニットが空気調和機の室内機に取り付けられた後に、配管の方向が変更されるように配管に力が加えられる場合であっても、配管の全周が覆われているため、配管の変形の恐れがさらに少ない。
請求項4に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットは、請求項2または3に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットであって、第2配管固定部材は、第1配管固定部材に対して別体に形成される。
この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第2配管固定部材は、第1配管固定部材に対して別体に形成される。このため、第1配管固定部材に第2配管固定部材を取り付けることによって、配管を容易に固定することができる。このため、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、組立てが容易である。
請求項5に記載の空気調和機の室内機は、請求項1から4のいずれかに記載の熱交換器ユニットと、熱交換器ユニットが収容されるケーシングとを備える。
この空気調和機の室内機では、第1配管固定部材によって配管が固定され、第1配管固定部材は、熱交換器ユニットの側板に一体化されている。このため、この空気調和機の室内機では、熱交換器ユニットが空気調和機の室内機に取り付けられる際に、配管を既に固定された状態とすることが可能である。従って、この空気調和機の室内機では、配管の変形の恐れを低減することができる。
請求項1に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第1配管固定部材によって配管が固定され、第1配管固定部材は、熱交換器の側面に設けられる側板の側方において一体化されたモータカバーに一体化されている。このため、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットは、空気調和機の室内機に取り付けられる際に、配管を既に固定された状態とすることが可能である。従って、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、配管の変形の恐れを低減することができる。また、側板と第1配管固定部材とモータカバーとは一体化されているため、熱交換器ユニットを空気調和機の室内機へと取り付けることによって、モータカバーが取り付けられる。従って、別途モータカバーを取り付ける場合と比べて、空気調和機の室内機の組立てが容易である。
請求項2に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第2配管固定部材が第1配管固定部材の反対側から配管を固定する。このため、配管がより安定的に固定される。従って、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、配管の変形の恐れをより低減することができる。
請求項3に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第1配管固定部材と第2配管固定部材とは配管の全周を覆う。このため、配管がより安定的に固定される。従って、配管の変形の恐れをより低減することができる。例えば、熱交換器ユニットが空気調和機の室内機に取り付けられた後に、配管の方向が変更されるように配管に力が加えられる場合であっても、配管の全周が覆われているため、配管の変形の恐れがさらに少ない。
請求項4に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、第2配管固定部材は、第1配管固定部材に対して別体に形成される。このため、第1配管固定部材に第2配管固定部材を取り付けることによって、配管を容易に固定することができる。このため、この空気調和機の室内機の熱交換器ユニットでは、組立てが容易である。
請求項5に記載の空気調和機の室内機では、第1配管固定部材によって配管が固定され、第1配管固定部材は、熱交換器ユニットの側板に一体化されている。このため、この空気調和機の室内機では、熱交換器ユニットが空気調和機の室内機に取り付けられる際に、配管を既に固定された状態とすることが可能である。従って、この空気調和機の室内機では、配管の変形の恐れを低減することができる。
〔空気調和機の全体構成〕
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の外観を図1に示す。
この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
室内機2内には室内熱交換器50が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納されており、各熱交換器30,50が冷媒配管4により接続されることにより冷媒回路を構成している。
〔空気調和機の冷媒回路の構成概略〕
空気調和機1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器50、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34で構成される。
室内機2に設けられている室内熱交換器50は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器50に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン71が設けられている。このクロスフローファン71は、長細い円筒形状に構成され、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。クロスフローファン71は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ72によって中心軸を中心にして回転駆動される。室内機2の詳細な構成については後に説明する。
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して連絡配管41に接続されており、この連絡配管41を介して室内熱交換器50の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して連絡配管42に接続されており、この連絡配管42を介して室内熱交換器50の他端と接続されている。この連絡配管41,42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
〔室内機の構成〕
室内機2は、図1に示すように、正面視に置いて横方向に長い形状を有している。室内機2は、主として、上部ケーシング6、下部ユニット7、室内熱交換器ユニット5(図4参照)によって構成されている。上部ケーシング6は、室内機2の上部を覆っている。下部ユニット7は室内機2の下部を構成している。室内熱交換器ユニット5は、下部ユニット7に取り付けられ、室内機2の内部に収容されている。上部ケーシング6と下部ユニット7とは別体に形成されており、上部ケーシング6と下部ユニット7の一部との境界が室内機2の外観において水平線として現れている。
以下、室内機2の各構成について説明する。
〈上部ケーシング〉
上部ケーシング6は、図1に示すように、室内機2の上部を構成しており、上前面部60、天面部61および上側面部62,63によって構成されている。
上前面部60は、室内機2の前側上部を覆っており、図3に示すように、室内熱交換器50の前方を覆っている。なお、図3は図1におけるIII−III断面図である。上前面部
60は、概ね平坦に形成されており、その一部に段差が設けられている。この段差の上面には室内機2の長手方向に長いスリット状の開口からなる前面吸込み口601が設けられている。前面吸込み口601は室内機2の上方へ向けて設けられている。
天面部61は、室内機2の天面を覆っており、室内熱交換器50の上方を覆っている。天面部61には、複数のスリット状の開口からなる天面吸込み口611が設けられている。この天面吸込み口611は、天面部61の前側から後側にかけて設けられており、前面吸込み口601よりも吸い込み面積が大きくなっている。このため、室内機2の天面後側からも十分に空気が吸い込まれるようになっている。
上側面部62,63は、室内機2の側面上部を覆っており、室内熱交換器50の側方を覆っている。上側面部62,63には、右上側面部62と左上側面部63とがあり、右上側面部62は正面視において室内熱交換器50の右側方に配置され、左上側面部63は室内熱交換器50の左側方に配置されている。
また、上部ケーシング6の下端は水平に形成されており、上部ケーシング6が下部ユニット7に被せられることによって、上部ケーシング6と下部ユニット7との境界が水平線となって室内機2の正面視および側面視における外観に現れる。
〈下部ユニット〉
下部ユニット7は、室内機2の下部を構成しており、図4に示すように、下部ケーシング70、クロスフローファン71、室内ファンモータ72、電装品箱73(図5参照)等がモジュール化されて構成されている。
(下部ケーシング)
下部ケーシング70は、クロスフローファン71、室内ファンモータ72、電装品箱73等を収容している。下部ケーシング70は、図1に示すように、下前面部74、底面部75、下側面部76,77を有している。
下前面部74は、下部ケーシング70の前面を構成している。下前面部74の上端は水平に形成されており、上部ケーシング6の下端と共に水平な境界線を構成している。また、下前面部74には、室内機2の長手方向に沿う開口からなる吹出し口741が設けられている。この吹出し口741は、図3に示すように、室内機2の内部のクロスフローファン71が収納されている空間に連通しており、クロスフローファン71によって生成された空気流は吹出し口741を通って室内へと吹き出す。また、吹出し口741には、室内へと吹出す空気が案内される水平フラップ742が設けられている。この水平フラップ742は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられており、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、吹出し口741の開閉を行うことができる。
底面部75は、室内機2の底面を覆っており、平坦に形成されている。
下側面部76,77は、側面視において室内機2の側面下部として視野に現れる部分であり、室内機2の側面下部を覆っている。下側面部76,77には、右下側面部76と左下側面部77とがあり、右下側面部76は正面視において室内機2の右側に配置され、左下側面部77は室内熱交換器50の左側に配置されている。また、下側面部76,77の上端は、下前面部74と同様に水平に形成されている。上部ケーシング6が下部ユニット7に被せられた状態では、上部ケーシング6の上前面部60および上側面部62,63の下端と、下部ユニット7の下前面部74および下側面部76,77の上端が合致して、水平な境界線が構成される。
なお、上部ケーシング6と下部ケーシング70との背面側は、室内の壁面に取り付けられる据付板8(図3参照)によって塞がれる。据付板8は、室内機2の長手方向には室内熱交換器50と略同じ長さを有しており、室内熱交換器50の背面側を覆っている。据付板8は、室内機2の背面側を覆うことにより、室内熱交換器50で熱交換される空気が通る空気流路を上部ケーシング6と共に形成しており、特に背面側空気流路を形成している。
(クロスフローファン)
クロスフローファン71は、図3および図4に示すように、長細い円筒形状に構成され、中心軸すなわち回転軸が水平になるように配置される。クロスフローファン71の周面には羽根が設けられており、クロスフローファン71が回転軸周りに回転することにより、空気流を生成する。この空気流は、前面吸込み口601および天面吸込み口611から取り入れられ室内熱交換器50を通り吹出し口741から室内へと吹き出す空気の流れである。クロスフローファン71は、側面視において室内機2の概ね中央に位置している。クロスフローファン71は、下部ケーシング70によって支持され、支持された状態のクロスフローファン71の上半分は下部ケーシング70の上面から上方へ突出している。
(室内ファンモータ)
室内ファンモータ72は、クロスフローファン71を回転軸周りに回転駆動する。室内ファンモータ72は、クロスフローファン71と略同じ直径を有する薄い円筒形状を有している。室内ファンモータ72は、クロスフローファン71の右側方にクロスフローファン71と同軸に配置されており、平面視においてクロスフローファン71と回転軸方向に並んで配置されている。また、室内ファンモータ72が下部ユニット7に取り付けられた状態では、室内ファンモータ72とクロスフローファン71との頂上部分との高さは略同じとなっている。
(電装品箱)
電装品箱73は、図5に示すように、室内機2の運転を制御するための制御基板731を収容する。なお、図5は上部ケーシング6および室内熱交換器ユニット5が外された状態の下部ユニット7の上面図である。電装品箱73は、直方体の箱状の形状を有しており、下部ケーシング70の右下側面部76と室内ファンモータ72との間に配置され、室内熱交換器ユニット5の右側方に位置している。また、電装品箱73は前側寄りに配置されており、電装品箱73の後方の空間は保護チューブに覆われた補助配管51(後述)が通る空間となっている。
〈室内熱交換器ユニット〉
室内熱交換器ユニット5は、図4に示すように、室内熱交換器50、補助配管51、熱交換器支持部材52等がモジュール化されて構成されており、室内熱交換器ユニット5単体での組立や輸送が行い易くなっている。また、室内機2の組立においても、下部ユニット7にモジュール化された室内熱交換器ユニット5を取り付けることによって、容易に組立を行うことが可能である。
(室内熱交換器)
室内熱交換器50は、図3に示すように、クロスフローファン71の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン71の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器50は、クロスフローファン71が回転することにより吸込み口601,611から吸い込まれた空気をクロスフローファン71側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。室内熱交換器50は、第1室内熱交換器50a、第2室内熱交換器50b、第3室内熱交換器50c、第4室内熱交換器50dの4つの部分に分割されている。室内熱交換器50は、各室内熱交換器50a,50b,50c,50dがそれぞれ接合されることにより、側面視において両端が下方に向けて屈曲する概ね逆V字型の断面形状を有するように形成されている。
各室内熱交換器50a,50b,50c,50dは、それぞれ水平方向に長い板状の形状を有している。各室内熱交換器50a,50b,50c,50dは、両側端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される短冊状の複数のフィンとから構成されている。伝熱管は、各室内熱交換器50a,50b,50c,50dの両側端においてU字型伝熱管53(図4参照)によって折り返されている。
第1室内熱交換器50a、第2室内熱交換器50b、第3室内熱交換器50cおよび第4室内熱交換器50dは、それぞれ両側端(正面視における左右方向の端)に設けられた固定板(図示せず)によって相互に固定されることにより、一体に接合されて室内熱交換器50を形成している。室内熱交換器50は、第1室内熱交換器50aと第2室内熱交換器50bとによって形成される逆V字型の部分と、第1室内熱交換器50aと第2室内熱交換器50bとのそれぞれの下端から鉛直方向下向きに延びる直線部分とが組合された断面形状を有している。室内熱交換器50は、逆V字型の頂点を通る鉛直方向に平行な平面について前後に対称な形状を有しており、第1室内熱交換器50aと第2室内熱交換器50bとが、また、第3室内熱交換器50cと第4室内熱交換器50dとが前後に対称になっている。室内熱交換器50は、側面視においては上記のように前後対称な逆V字型を含む断面形状に形成されているが、正面視においては横方向に長い形状を有している。室内熱交換器50の長手方向の長さは、クロスフローファン71の長手方向の長さと略同じになっており、室内熱交換器50の側端とクロスフローファン71の側端とは略揃っている。
(補助配管)
補助配管51は、室内熱交換器50と、室内機2の外部にある冷媒配管4を繋いでおり、室内熱交換器50と室外熱交換器30との間を行き来する冷媒が流れる。補助配管51は、図4に示すように、室内熱交換器50の伝熱管に接続されており、室内熱交換器50の側面から外側へと延びている。補助配管51は、室内熱交換器50の右側面から側方へと突出しており、室内熱交換器50の側方の空間で取り回されている。具体的には、補助配管51は、室内熱交換器50の右側面から外側へと延び、室内ファンモータ72を覆うモータカバー55の上方を通り、モータカバー55を超えて延びている。その後、補助配管51は、室内機2の背面側へ向けて屈曲され、室内ファンモータ72を覆うモータカバー55の外側を通り、室内機2の背面側で上方へ向けて屈曲されている。そして、複数の補助配管51がまとめられ、まとめられた補助配管51は、室内熱交換器50の右側方の空間を室内機2の背面側に沿って下方へと屈曲され、下方へと延びる。そして、補助配管51は、室内機2の後側下部の空間で室内機2の左側面に向けてさらに屈曲され、室内機2の後側下部左側で冷媒配管4に接続される。なお、補助配管51は、室内機2の後側下部右側で冷媒配管4に接続されることも可能であり、この場合は、補助配管51は、室内熱交換器50の右側の空間で取り回されたのち、室内機2の後側下部右側で冷媒配管4に接続される。
(熱交換器支持部材)
熱交換器支持部材52は、室内熱交換器50の右側面付近に設けられており、室内熱交換器50を内側から支持すると共に、室内ファンモータ72を覆い、補助配管51を固定している。熱交換器支持部材52は、室内熱交換器50の右側面付近に設けられ、図6に示すように、側板54とモータカバー55と配管固定部材56とを有している。
側板54は、室内熱交換器50の逆V字型に沿った形状を有する板状の部分であり、室内熱交換器50を内側から支持している。
モータカバー55は、室内ファンモータ72の上半分を覆っている。モータカバー55は、円弧状に湾曲する曲面形状を一部に有しており、側板54から室内熱交換器50の側方へと突出している。モータカバー55は、室内ファンモータ72の円周面の上半分と対向しており、室内ファンモータ72の上方を覆っている。
なお、室内熱交換器50の右側面からは補助配管51が外側へと延びており、モータカバー55は補助配管51の下方に位置している。モータカバー55は、補助配管51から滴下したドレン水がドレンパン78(図5参照)へと流れるように形成されており、ドレン水から室内ファンモータ72を保護している。
配管固定部材56は、補助配管51の変形を抑えるために補助配管51を固定する。配管固定部材56は、図4に示すように、室内熱交換器50の側方で取り回されている補助配管51の一部においてその全周を覆うことによって補助配管51を固定する。配管固定部材56は、図6に示すように、第1配管固定部材57と第2配管固定部材58とを有している。
第1配管固定部材57は、側板54に一体化されており、補助配管51の側方を覆うことによって補助配管51の側方への移動を規制する。第1配管固定部材57は、第1配管当接面570と支持部571とを有している。第1配管当接面570は、上下方向に延びる軸を中心に湾曲した形状を有する部分である。第1配管当接面570は、上下方向に延びる補助配管51の全周の前半分を覆うように湾曲している。第1配管当接面570は、室内熱交換器50およびモータカバー55の右側方であって、少し背面側に設けられている。第1配管当接面570は、補助配管51の上下方向に延びる部分の側方を覆っている。このため、第1配管当接面570は、補助配管51が前側へ移動した場合に前側から補助配管51に当接することによって、補助配管51の移動を規制する。支持部571は、第1配管当接面570とモータカバー55とを繋いでおり、モータカバー55と一体化されている。なお、側板54、モータカバー55および第1配管固定部材57は、成形材料から一体成形されており、継目なく連続的に一体化されている。
第2配管固定部材58は、補助配管51を挟んで第1配管固定部材57の第1配管当接面570の反対側から補助配管51を固定する。第2配管固定部材58は、第1配管固定部材57とは別体に形成されており、第1配管固定部材57に取り付けられる。第2配管固定部材58は、第2配管当接面580を有している。第2配管当接面580は、上下方向に延びる軸を中心に湾曲した形状を有する部分であり、上下方向に延びる補助配管51の全周の後半分を覆うように湾曲している。第2配管固定部材58は成形材料から形成されているが、第1配管固定部材57とは別体に形成されている。第2配管固定部材58の側端からは第1配管固定部材57に係合する爪部581が突出しており、爪部581が第1配管固定部材57の側端に設けられた係合孔572と係合することによって、第2配管固定部材58が第1配管固定部材57に固定される。そして、第2配管固定部材58が第1配管固定部材57に固定された状態においては、第1配管当接面570と第2配管当接面580とは、上下に延びる補助配管51の全周を覆う。補助配管51は上述したように、室内熱交換器50の側方から突出し、上下方向下向きに延びた後、室内機2の背面側へと取り回されている。第1配管固定部材57と第2配管固定部材58とは、補助配管51の上下方向に延びる部分においてその全周を覆っている。
〔特徴〕
(1)
この空気調和機1の室内機2の室内熱交換器ユニット5では、室内熱交換器50に固定される側板54に一体化された第1配管固定部材57と、第2配管固定部材58とによって、補助配管51が固定される。従って、室内機2に取り付けられる前の室内熱交換器ユニット5単体の状態において、補助配管51が配管固定部材56によって固定された状態とすることが可能である。従って、室内熱交換器ユニット5がまだ室内機2に収容されていない単体の状態においても、補助配管51の変形を抑止することができる。例えば、室内熱交換器ユニット5が単体で輸送される場合においても、補助配管51の変形を抑止することができる。また、室内熱交換器ユニット5が下部ユニット7に取り付けられる際においても、補助配管51が配管固定部材56によって固定されている状態とすることが可能である。このため、室内機2の組立時においても、補助配管51の変形を抑止することができる。従って、室内熱交換器ユニット5の取付時の作業性が向上する。
(2)
この空気調和機1の室内機2では、補助配管51の全周が配管固定部材56によって覆われている。このため、補助配管51の変形抑制効果が高い。例えば、ユーザ宅での室内機2の据付時において補助配管の方向が変更される場合があるが、このような場合においても補助配管51の変形を抑えることができる。
(3)
この空気調和機1の室内機2の室内熱交換器ユニット5では、室内熱交換器50と側板54と配管固定部材56とがモジュール化されているため、室内機2の組立とは別にこれらを予め組み立てておくことが可能である。従って、室内熱交換器ユニット5の組立を製造コストの低い地域で行うことによって、製造コストの削減が可能である。
(4)
この空気調和機1の室内機2の室内熱交換器ユニット5では、第2配管固定部材58は第1配管固定部材57に対して別体に形成されている。このため、簡易な組立によって、補助配管51の全周が第1配管固定部材57と第2配管固定部材58とに覆われた状態とすることができる。
〔他の実施形態〕
(1)
上記の実施形態では、側板54と第1配管固定部材57とモータカバー55とは一体成形されているが、接着、螺子止め、嵌め込みなどの他の固定手段によって相互に固定されて一体化されていてもよい。
(2)
上記の実施形態では、第1配管固定部材57と第2配管固定部材58とは、補助配管51の全周を覆っているが、第1配管固定部材57と第2配管固定部材58とが補助配管51の全周の一部を覆っていてもよい。ただし、補助配管51の変形抑制については、上記の実施形態のように補助配管51の全周を覆う第1配管固定部材57と第2配管固定部材58とがより効果的である。
空気調和機の全体図。 空気調和機の冷媒回路および構成を示す図。 図1におけるIII−III断面図。 下部ユニットおよび室内熱交換器ユニットの外観斜視図。 下部ユニットの上面図。 熱交換器支持部材の外観斜視図。
符号の説明
1 空気調和機
2 室内機
5 室内熱交換器ユニット(熱交換器ユニット)
6 上部ケーシング(ケーシング)
50 室内熱交換器(熱交換器)
51 補助配管(配管)
54 側板
55 モータカバー
57 第1配管固定部材
58 第2配管固定部材
70 下部ケーシング(ケーシング)
71 クロスフローファン(送風ファン)
72 室内ファンモータ(ファンモータ)

Claims (5)

  1. 送風ファン(71)と前記送風ファン(71)を駆動するファンモータ(72)とが収容されるケーシング(6,70)に収容される空気調和機の室内機の熱交換器ユニット(5)であって、
    熱交換器(50)と、
    前記熱交換器(50)の側面に設けられる側板(54)と、
    前記熱交換器(50)から延びる配管(51)と、
    前記側板(54)の側方において前記側板(54)と一体化されており、前記ファンモータ(72)を覆うモータカバー(55)と、
    前記モータカバー(55)のさらに側方において前記モータカバー(55)と一体化され前記配管(51)を固定する第1配管固定部材(57)と、
    を備える空気調和機の室内機の熱交換器ユニット(5)。
  2. 前記配管(51)を挟んで前記第1配管固定部材(57)の反対側から前記配管(51)を固定する第2配管固定部材(58)をさらに備える、
    請求項1に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニット(5)。
  3. 前記第1配管固定部材(57)と前記第2配管固定部材(58)とは前記配管(51)の全周を覆う、
    請求項2に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニット(5)。
  4. 前記第2配管固定部材(58)は、前記第1配管固定部材(57)に対して別体に形成される、
    請求項2または3に記載の空気調和機の室内機の熱交換器ユニット(5)。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の前記熱交換器ユニット(5)と、
    前記熱交換器ユニット(5)が収容されるケーシング(6,70)と、
    を備える空気調和機の室内機(2)。
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