JP3903970B2 - シール構造および空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、シール構造および空気調和機の室内機に関する。
空気調和機の室内機は、様々な構成部品が組み合わされて構成されている。そして、これらの構成部品には、空気や水分の出入りを防止するためにシール構造が必要となるものがある。例えば、ドレンパンとドレンパンが固定されるケーシングとを備える空気調和機の室内機においては、ドレンパンに滴下したドレン水がドレンパンとケーシングとの固定部分の隙間から侵入する恐れがある(特許文献1参照)。また、ケーシングの内部に密閉された空気断熱層を有する空気調和機の室内機においては、空気断熱層への空気の出入りを防止するためのシール構造が必要となる。
特開2003−21495号公報(第3図)
しかし、従来の空気調和機の室内機においては、構成部品の固定部分におけるシールが不十分な場合が多い。このため、ドレン水や空気の出入りを十分に防止することが困難である。
本発明の課題は、空気調和機の室内機において少なくとも空気の出入りを十分に防止することができるシール構造および空気調和機の室内機を提供することにある。
請求項1に記載のシール構造は、空気調和機の室内機において少なくとも空気の出入りを防ぐためのシール構造であって、凸部と凹部とシール材とを備える。凸部は、ドレンパンが固定されるケーシングにおいて上方に凸に設けられる。凹部は、ドレンパンの縁が外側下方に折り返されることによって形成され、凸部と嵌合可能である。シール材は、凸部の先端と対向する凹部の底面に設けられ、凸部が凹部と嵌合することによって凸部の先端を覆うように変形する。
このシール構造では、凸部が凹部に嵌合することによって、シール材が凸部の先端を覆うように変形する。このため、凸部と凹部との間隙がシール材によって埋められる。これにより、このシール構造では、空気調和機の室内機において少なくとも空気の出入りを十分に防止することができる。
また、凹部と凸部とが、ドレンパンまたはケーシングにそれぞれ設けられる。このため、ドレンパンとケーシングとが十分にシールされた状態で固定される。これにより、このシール構造では、空気やドレン水がドレンパンとケーシングとの固定部分から浸入することを十分に防止することができる。
請求項2に記載のシール構造は、請求項1に記載のシール構造であって、凸部と凹部とシール材とは、ドレンパンの長手方向の略全体に亘って、ドレンパンおよびケーシングに設けられる。
このシール構造では、凸部と凹部とシール材とがドレンパンの長手方向の略全体に亘って設けられる。このため、ドレンパンの長手方向の略全体に亘って、ドレンパンおよびケーシングが十分にシールされた状態で固定される。これにより、このシール構造では、空気調和機の室内機において空気やドレン水の出入りをより十分に防止することができる。
請求項3に記載のシール構造は、請求項1または2に記載のシール構造であって、ドレンパンとケーシングとは、ドレンパンがケーシングに固定されることによって密閉され外部からの空気の出入りが遮断される空気断熱層を形成する。
このシール構造は、空気断熱層を形成するドレンパンとケーシングとの固定部分において空気の出入りを防ぐことができる。空気断熱層へと外部の空気が出入りした場合には断熱の効率が低下してしまうが、このシール構造では、空気断熱層への空気の出入りを十分に防止することができる。このため、このシール構造では、空気断熱層における断熱の効率の低下を抑えることができる。
請求項4に記載の空気調和機の室内機は、ドレンパンとケーシングとシール構造とを備える。ケーシングにはドレンパンが固定される。シール構造は、ドレンパンとケーシングとの固定部分において少なくとも空気の出入りを防ぐためシール構造であって、請求項1から3のいずれかに記載のシール構造である。
この空気調和機の室内機では、シール構造によって、ドレンパンとケーシングとが十分にシールされた状態で固定される。これにより、この空気調和機の室内機では、ドレンパンとケーシングとの固定部分において空気やドレン水の出入りを十分に防止することができる。
請求項1に記載のシール構造では、凸部が凹部に嵌合することによって、シール材が凸部の先端を覆うように変形する。このため、凸部と凹部との間隙がシール材によって埋められる。これにより、このシール構造では、空気調和機の室内機において少なくとも空気の出入りを十分に防止することができる。また、凹部と凸部とが、ドレンパンまたはケーシングにそれぞれ設けられる。このため、ドレンパンとケーシングとが十分にシールされた状態で固定される。これにより、このシール構造では、空気やドレン水がドレンパンとケーシングとの固定部分から浸入することを十分に防止することができる。
請求項2に記載のシール構造では、凸部と凹部とシール材とがドレンパンの長手方向の略全体に亘って設けられる。このため、ドレンパンの長手方向の略全体に亘って、ドレンパンおよびケーシングが十分にシールされた状態で固定される。これにより、このシール構造では、空気調和機の室内機において空気やドレン水の出入りをより十分に防止することができる。
請求項3に記載のシール構造は、空気断熱層を形成するドレンパンとケーシングとの固定部分において空気の出入りを防ぐことができる。空気断熱層へと外部の空気が出入りした場合には断熱の効率が低下してしまうが、このシール構造では、空気断熱層への空気の出入りを十分に防止することができる。このため、このシール構造では、空気断熱層における断熱の効率の低下を抑えることができる。
請求項4に記載の空気調和機の室内機では、シール構造によって、ドレンパンとケーシングとが十分にシールされた状態で固定される。これにより、この空気調和機の室内機では、ドレンパンとケーシングとの固定部分において空気やドレン水の出入りを十分に防止することができる。
<空気調和機の全体構成>
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の外観を図1に示す。
この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
室内機2内には室内熱交換器50が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納されており、各熱交換器30,50が冷媒配管4により接続されることにより冷媒回路を構成している。
<空気調和機の冷媒回路の構成概略>
空気調和機1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器50、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34で構成される。
室内機2に設けられている室内熱交換器50は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器50に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン71が設けられている。このクロスフローファン71は、長細い円筒形状に構成され、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。クロスフローファン71は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ72によって回転駆動される。室内機2の詳細な構成については後に説明する。
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41に接続されており、この配管41を介して室内熱交換器50の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して配管42に接続されており、この配管42を介して室内熱交換器50の他端と接続されている。この配管41,42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
<室内機の構成>
図3(a)に室内機2の正面図、図3(b)に室内機2の側面図を示す。室内機2は、正面視において左右方向に長い形状を有している。
室内機2は、主として、上部ケーシング6、下部ユニット7および室内機2の内部に収容されている室内熱交換器ユニット5(図5参照)によって構成されている。上部ケーシング6は、室内機2の上部を覆っている。下部ユニット7は室内機2の下部を構成している。上部ケーシング6と下部ユニット7とは別体に形成されており、上部ケーシング6と下部ユニット7の一部との境界が室内機2の外観において水平線として現れている。
以下、室内機2の各構成について説明する。
[上部ケーシング]
上部ケーシング6は、室内機2の上部を構成しており、上前面部60、天面部61および上側面部62,63によって構成されている。
上前面部60は、図4に示すように、室内機2の前側上部を覆っており、室内熱交換器50の前方を覆っている。なお、図4は、図3(a)におけるIV−IV断面の模式図である。上前面部60は、概ね平坦に形成されており、その一部に段差が設けられている。この段差の上面には室内機2の長手方向に長いスリット状の開口からなる前面吸込み口601が設けられている。前面吸込み口601は室内機2の上方へ向けて設けられている。
天面部61は、室内機2の天面を覆っており、室内熱交換器50の上方を覆っている。天面部61には、複数のスリット状の開口からなる天面吸込み口611が設けられている。この天面吸込み口611は、天面部61の前側から後側にかけて設けられており、前面吸込み口601よりも吸い込み面積が大きくなっている。このため、室内機2の天面後側からも十分に空気が吸い込まれるようになっている。
上側面部62,63は、室内機2の側面上部を覆っており、室内熱交換器50の側方を覆っている。上側面部62,63には、右上側面部62と左上側面部63とがあり、右上側面部62は正面視において室内熱交換器50の右側方に配置され、左上側面部63は室内熱交換器50の左側方に配置されている。
また、上部ケーシング6の下端は水平に形成されており、上部ケーシング6が下部ユニット7に被せられることによって、上部ケーシング6と下部ユニット7との境界が水平線となって室内機2の正面視および側面視における外観に現れる。
[室内熱交換器ユニット]
室内熱交換器ユニット5は、図5に示すように、室内熱交換器50、補助配管51、熱交換器支持部材52等によって構成されている。なお、図5は、上部ケーシング6が取り外された状態の下部ユニット7および室内熱交換器ユニット5の外観斜視図である。室内熱交換器ユニット5の室内熱交換器50は、逆V字型の形状を有しており下方が開口しているため、室内熱交換器ユニット5は、クロスフローファン71や室内ファンモータ72が取り付けられた状態の下部ユニット7に上方から被せられ、熱交換器支持部材52を介して下部ユニット7に支持される。
〈室内熱交換器〉
室内熱交換器50は、図4に示すように、クロスフローファン71の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられており、クロスフローファン71が回転することにより吸込み口601,611から吸い込まれた空気をクロスフローファン71側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。室内熱交換器50は、第1室内熱交換器50a、第2室内熱交換器50b、第3室内熱交換器50c、第4室内熱交換器50dの4つの部分に分割されている。室内熱交換器50は、各室内熱交換器50a,50b,50c,50dがそれぞれ接合されることにより、側面視において両端が下方に向けて屈曲する概ね逆V字型の断面形状を有するように形成されている。
各室内熱交換器50a,50b,50c,50dは、それぞれ水平方向に長い板状の形状を有している。各室内熱交換器50a,50b,50c,50dは、両側端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される短冊状の複数のフィンとから構成されている。伝熱管は、各室内熱交換器50a,50b,50c,50dの両側端においてU字型伝熱管によって折り返されている。
第1室内熱交換器50aは、上端が室内機2の前方へ向けて傾斜しており、クロスフローファン71の中央上方から後側上方を覆うように配置されている。
第2室内熱交換器50bは、上端が室内機2の後方へ向けて傾斜しており、第1室内熱交換器50aの前方に配置されている。第2室内熱交換器50bの上端は、第1室内熱交換器50aの上端と接合されており、第1室内熱交換器50aと第2室内熱交換器50bとは、側面視において逆V字型になるように組み合わされている。第2室内熱交換器50bは、クロスフローファン71の中央上方から前側上方を覆うように配置されている。
第3室内熱交換器50cは、第2室内熱交換器50bの下方にクロスフローファン71の前方を覆うように配置されている。第3室内熱交換器50cの上端は第2室内熱交換器50bの下端に角度を付けて接合されており、第3室内熱交換器50cと第2室内熱交換器50bとによって鈍角が形成されている。第3室内熱交換器50cは、高さ方向、すなわち鉛直方向に平行になっており、室内熱交換器50の下方の水平面を覆う下部ユニット7に対して垂直になっている。また、第3室内熱交換器50cの下端は室内熱交換器50の下端となっており、第3室内熱交換器50cの下端、すなわち室内熱交換器50の前側の下端は、クロスフローファン71の中心軸と略同じ高さに位置している。
第4室内熱交換器50dは、第1室内熱交換器50aの下方にクロスフローファン71の後方を覆うように配置されている。第4室内熱交換器50dの上端は、第1室内熱交換器50aの下端に角度を付けて接合されており、第4室内熱交換器50dと第1室内熱交換器50aとによって鈍角が形成されている。第4室内熱交換器50dは、高さ方向に平行になっており、室内熱交換器50の下方の水平面を覆う下部ユニット7に対して垂直になっている。また、第4室内熱交換器50dの下端は、室内熱交換器50の後側の下端となっており、第4室内熱交換器50dの下端、すなわち室内熱交換器50の後側の下端は、クロスフローファン71の中心軸と略同じ高さに位置している。
第3室内熱交換器50cと第4室内熱交換器50dとは高さ方向に同じ長さを有しており、第3室内熱交換器50cと第4室内熱交換器50dとの上端および下端は同じ高さに位置している。従って、室内熱交換器50の前側の下端と後側の下端とは同じ高さになっており、クロスフローファン71の中心軸と略同じ高さに位置している。また、室内熱交換器50の前側下端と後側下端とは、逆V字型の部分の前後の下端から鉛直方向下向きにクロスフローファン71の中心軸と略同じ高さまで伸びている。
第1室内熱交換器50a、第2室内熱交換器50b、第3室内熱交換器50cおよび第4室内熱交換器50dは、それぞれ両側端(正面視における左右方向の端)に設けられた固定板によって相互に固定されることにより、一体に接合されて室内熱交換器50を形成している。室内熱交換器50は、第1室内熱交換器50aと第2室内熱交換器50bとによって形成される逆V字型の部分と、第1室内熱交換器50aと第2室内熱交換器50bとのそれぞれの下端から鉛直方向下向きに延びる直線部分とが組合された断面形状を有している。室内熱交換器50は、逆V字型の頂点を通る鉛直方向に平行な直線について前後に線対称な断面形状を有しており、第1室内熱交換器50aと第2室内熱交換器50bとが、また、第3室内熱交換器50cと第4室内熱交換器50dとが、それぞれ前後に対称になっている。なお、室内熱交換器50は、側面視においては上記のように前後対称な逆V字型を含む断面形状に形成されているが、正面視においては横方向に長い形状を有している。
〈補助配管〉
補助配管51は、室内熱交換器50と、室内機2の外部にある冷媒配管4を繋いでおり、室内熱交換器50と室外熱交換器30との間を行き来する冷媒が流れる。補助配管51は、図5に示すように、室内熱交換器50の側面から突出する伝熱管に接続されている。補助配管51は、室内熱交換器50の右側面から突出しており、室内熱交換器50の右側の空間で取り回されている。補助配管51は、室内熱交換器50の右側面から突出した後に室内機2の背面側へ向けて屈曲されている。そして、補助配管51は、室内熱交換器50の右側の空間を室内機2の背面側に沿って下方へと伸び、室内機2の後側下部の空間で室内機2の左側面に向けてさらに屈曲され、室内機2の後側下部左側で冷媒配管4(図1参照)に接続される。なお、補助配管51は、室内機2の後側下部右側で冷媒配管4に接続されることも可能であり、この場合は、補助配管51は、室内熱交換器50の右側の空間で取り回されたのち、室内機2の後側下部右側で冷媒配管4に接続される。
なお、ここでいう「右」や「左」は、室内機2の正面視における右や左を意味しており、以下同様である。
〈熱交換器支持部材〉
熱交換器支持部材52は、室内熱交換器50の側面付近に設けられており、室内熱交換器50を内側から支持すると共に、室内ファンモータ72を覆う。また熱交換器支持部材52は、右側方で取り回されている補助配管51の一部を固定する。熱交換器支持部材52は、室内熱交換器50の右側面付近に設けられており、側板54とモータカバー55と配管固定部材56とを有している。
側板54は、室内熱交換器50の逆V字型に沿った形状を有する板状の部分であり、室内熱交換器50を外側から支持している。
モータカバー55は、室内ファンモータ72の上半分を覆う。モータカバー55は、円弧状に湾曲する曲面形状を一部に有しており、側板54から室内熱交換器50の側方へと突出している。モータカバー55は、室内ファンモータ72の円周面の上半分と対向し、室内ファンモータ72の上方を覆う。
なお、室内熱交換器50の右側面からは補助配管51が外側へと延びており、モータカバー55は補助配管51の下方に位置する。モータカバー55は、補助配管51から滴下したドレン水がドレンパン80(図8参照)へと流れるように形成されており、ドレン水から室内ファンモータ72を保護している。
配管固定部材56は、補助配管51の変形を抑えるために補助配管51を固定する。配管固定部材56は、室内熱交換器50の側方で取り回されている補助配管51の一部においてその全周を覆うことによって補助配管51を固定する。配管固定部材56は、第1配管固定部材57と第2配管固定部材58とを有している。第1配管固定部材57は、側板54に一体化されており、補助配管51の側方を覆うことによって補助配管51の側方への移動を規制する。第2配管固定部材58は、補助配管51を挟んで第1配管固定部材57の反対側から補助配管51を固定する。第2配管固定部材58は、第1配管固定部材57とは別体に形成されており、第1配管固定部材57に取り付けられる。
[下部ユニット]
下部ユニット7は、室内機2の下部を構成しており、底ケーシング70、支持ケーシング78、ドレンパン80、クロスフローファン71、室内ファンモータ72、電装品箱73(図9参照)等がモジュール化されて構成されている。
〈底ケーシング〉
底ケーシング70は、下部ユニット7の最も下方に設けられており、その上に支持ケーシング78が取り付けられる。底ケーシング70は、図6に示すように、下前面部74、底面部75、下側面部76,77を有している。
〔下前面部〕
下前面部74は、室内機2の前面下部に配置されており、大きな切り欠きが設けられている。後述する支持ケーシング78が底ケーシング70に取り付けられた状態において、支持ケーシング78の吹出し口11は、下前面部74の切り欠かれた部分を通して室内へと面する。
〔底面部〕
底面部75は、室内機2の底面を覆っており、平坦に形成されている。底面部75は、水平に配置されており、その上に支持ケーシング78が配置される。底面部75は、図7に示すように、支持ケーシング78との間に第1密閉空間S1を形成する。なお、図7は下部ユニット7の側面断面図である。第1密閉空間S1は、空気が密閉されることにより断熱層として機能する。また、底面部75の上面すなわち第1密閉空間S1に面する内面には、第1密閉空間S1を複数の空間に仕切る複数の第1リブ91および複数の第2リブ92からなる底面リブ90が設けられている。
第1リブ91は、底面部75の内面から上方へ向けて延びており、第1密閉空間S1の底面部75の内面近傍を前後方向に複数の空間に仕切る。第1リブ91は、室内機2の左右方向に平行に底面部75に対して垂直に設けられている。また、複数の第1リブ91が、室内機2の吹出し方向(図7の矢印A1参照)に沿ってすなわち前後方向に並んで配置されている。このため、複数の第1リブ91は、底面部75に沿って前後方向に流れる空気の流れを遮るように配置されている。第1リブ91は、それぞれ約7.5mmの高さを有しており、複数の第1リブ91の前後方向の間隔は約15mmである。
第2リブ92は、底面部75の内面から上方へ向けて延びており、第1密閉空間S1の底面部75の内面近傍を左右方向に複数の空間に仕切る。第2リブ92は、室内機2の前後方向に平行に底面部75に対して垂直に配置されており、第1リブ91に交差している。また、複数の第2リブ92が、室内機2の吹出し方向に垂直な方向に沿ってすなわち左右方向に並んで配置されている。このため、複数の第2リブ92は、底面部75に沿って左右方向に流れる空気の流れを遮るように配置されている。第2リブ92は、それぞれ約7.5mmの高さを有しており、複数の第2リブ92の左右方向の間隔は約124mmである。
なお、図6においては、理解の容易のため、第1リブ91と第2リブ92との一部にのみ符号を付しており他は省略している。
〔下側面部〕
下側面部76,77は、側面視において室内機2の側面下部として視野に現れる部分であり、室内機2の側面下部を覆っている。下側面部76,77には、右下側面部76と左下側面部77とがあり、右下側面部76は正面視において室内機2の右側に配置され、左下側面部77は室内熱交換器50の左側に配置されている。また、下側面部76,77の上端は、下前面部74と同様に概ね水平に形成されている。上部ケーシング6が下部ユニット7に被せられた状態では、上部ケーシング6の下端と、下部ユニット7の下前面部74および下側面部76,77の上端が合致して、水平な境界線が構成される。
〈支持ケーシング〉
支持ケーシング78は、図5に示すように、底ケーシング70に上方から取り付けられる。支持ケーシング78には、上方からクロスフローファン71、室内ファンモータ72、電装品箱73(図9参照)、ドレンパン80(図8参照)、室内熱交換器ユニット5等が取り付けられ、支持ケーシング78は、クロスフローファン71、室内ファンモータ72、電装品箱73、ドレンパン80、室内熱交換器ユニット5等を下方から支持する。なお、支持ケーシング78の上面は、クロスフローファン71の中心軸と略同じ高さとなっている。支持ケーシング78は、図7に示すように、ファン収容部10、吹出し口11、スクロール12、ドレンパン固定部13(図8参照)、支持部14(図8参照)などを有している。
〔ファン収容部〕
ファン収容部10は、クロスフローファン71と室内ファンモータ72とが収容される部分であり、支持ケーシング78の上面の中央付近に設けられている。ファン収容部10は、支持ケーシング78の上面から下方に半円筒形状に窪んだ部材により形成されており、クロスフローファン71と室内ファンモータ72との下半分を収容する。また、クロスフローファン71が収容される空間は、支持ケーシング78の内部において、吹出し口11に繋がる空気経路R1に連通している。
〔吹出し口〕
吹出し口11は、支持ケーシング78の前面下部に設けられており、クロスフローファン71によって生成され空気経路R1を通って室内へと吹出される空気が通る。吹出し口11は、室内機2の長手方向に沿う開口からなり、クロスフローファン71が収納されている支持ケーシング78の内部の空間に連通している。また、吹出し口11には、室内へと吹出す空気が案内される水平フラップ742が設けられている(図4参照)。この水平フラップ742は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられており、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、吹出し口11の開閉を行うことができる。
〔スクロール〕
スクロール12は、ファン収容部10と吹出し口11とを繋いでおり、空気経路R1を形成する。スクロール12は、支持ケーシング78の内部において、クロスフローファン71の回転軸に平行な軸を中心に湾曲している。そして、スクロール12は一方の面において空気経路R1に面しており、その反対側の面において第1密閉空間S1に面している。すなわち、スクロール12は、空気経路R1と第1密閉空間S1との間を仕切っている。スクロール12の第1密閉空間S1に面する内面には、複数の第3リブ93と複数の第4リブ94とからなるスクロールリブ95が設けられている。
複数の第3リブ93は、図8に示すように、スクロール12の内面に配置されている。第3リブ93は、スクロール12の内面から鉛直方向下向きへ向けて延びており、第1密閉空間S1のスクロール12の内面近傍をスクロール12に沿って前後方向に複数の空間に仕切る。第3リブ93は、室内機2の左右方向に平行にスクロール12の内面に設けられている。また、複数の第3リブ93が、室内機2の吹出し方向に沿ってすなわち前後方向に並んで配置されている。このため、複数の第3リブ93は、スクロール12に沿って前後方向或いは上下方向に流れる空気の流れを遮るように配置されている。第3リブ93は、それぞれ約5mmの高さを有しており、複数の第3リブ93の前後方向の間隔は約15mmである。
第4リブ94は、スクロール12の内面から鉛直方向下向きへ向けて延びており、第1密閉空間S1のスクロール12の内面近傍を左右方向に複数の空間に仕切る。第4リブ94は、室内機2の前後方向に平行にスクロール12の内面に配置されており、第3リブ93に交差して設けられている。また、複数の第4リブ94が、室内機2の吹出し方向に垂直な方向に沿ってすなわち左右方向に並んで配置されている。このため、複数の第4リブ94は、スクロール12に沿って左右方向に流れる空気の流れを遮るように配置されている。第4リブ94は、それぞれ約5mmの高さを有しており、複数の第4リブ94の左右方向の間隔は約34mmである。
なお、図8においては、理解の容易のため、第3リブ93と第4リブ94との一部にのみ符号を付しており他は省略している。
〔ドレンパン固定部〕
ドレンパン固定部13は、支持ケーシング78の上面に設けられており、ファン収容部10の前後および右側に沿って配置されている。ドレンパン固定部13は、ドレンパン80が固定されてドレンパン80を支持する部分であり、前固定部15、後固定部16、右固定部17を有している。
前固定部15は、図7に示すように、ファン収容部10の前方にファン収容部10に沿って設けられており、後述する前ドレンパン81が固定される。前固定部15は、左右方向に延設され上方が開口した溝状の形状を有しており、溝の前側の縁には、前凸部151が設けられている。前凸部151は、上に凸な形状となっており、前固定部15の長手方向の略全体に亘って設けられている。この前凸部151は、前固定部15と前ドレンパン81とを固定するための前シール構造150の一部を構成する。また、前固定部15に前ドレンパン81が固定されることによって、前固定部15の溝が閉じられて外部からの空気の出入りが遮断された第2密閉空間S2が形成される。この第2密閉空間S2には、空気が密閉されており、外部の空気の出入りが遮断される。このため、第2密閉空間S2は、断熱効果を有する空気断熱層となっている。
後固定部16は、ファン収容部10の後方にファン収容部10に沿って設けられており、後述する後ドレンパン82が固定される。後固定部16は、左右方向に延設され上方が開口した溝状の形状を有しており、後固定部16の後側の溝の縁には、後凸部161が設けられている。後凸部161は、上に凸な形状となっており、後固定部16の長手方向の略全体に亘って設けられている。後凸部161は、後固定部16と後ドレンパン82とを固定するための後シール構造160の一部を構成する。また、後固定部16に後ドレンパン82が固定されることによって、後固定部16の溝が閉じられて外部からの空気の出入りが遮断された第3密閉空間S3が形成される。この第3密閉空間S3は、空気が密閉されており、外部からの空気の出入りが遮断される。このため、第3密閉空間S3は、断熱効果を有する空気断熱層となっている。
右固定部17は、ファン収容部10の右側方にファン収容部10に沿って設けられており、後述する連通路83が固定される。右固定部17は、前後方向に延設され上方が開口した溝状の形状を有しており、右固定部17の溝の縁にも右凸部が設けられている(図示せず)。右凸部は、前凸部151や後凸部161と同様に、上に凸な形状となっており、右固定部17の前後方向の略全体に亘って設けられている。
前固定部15、後固定部16、右固定部17の各溝は、連続して繋がっており、ドレンパン固定部13には、ファン収容部10の周囲に沿ってコノ字型に配置され上方が開口した溝が設けられている。また、溝の外側の略全体に亘って上に凸な凸部151,161が設けられており、後述するシール構造150,160の一部を構成している。
〔支持部〕
支持部14は、支持ケーシング78が底ケーシング70に取り付けられる際に底ケーシング70に当接する部分である。支持部14は、ドレンパン固定部13およびファン収容部10の下方に設けられ、スクロール12の後方および両側方を覆う。支持部14とスクロール12と底面部75とは、互いに固定されており、第1密閉空間S1を形成している。支持部14は、第1密閉空間S1の後方および両側方を閉じる。スクロール12は、第1密閉空間S1の前方を閉じる。底面部75が第1密閉空間S1の下方を閉じる。
〈ドレンパン〉
ドレンパン80は、熱交換時に室内熱交換器50の表面に発生するドレン水を受ける部分であり、上面が下方に窪んだ部材によって形成されている。このドレンパン80は、図8に示すように、前ドレンパン81、後ドレンパン82、連通路83、ファン支持部材88を有している。
前ドレンパン81は、図4に示すように、第3室内熱交換器50cの下方に、すなわち室内熱交換器50の前側下端の下方に配置されている。前ドレンパン81は、左右方向に長い形状を有し(図9参照)、ドレンパン固定部13の前固定部15に固定される。前ドレンパン81の縁は、図7に示すように、外側下方へ向けて折り返されており、前凹部152が設けられている。前凹部152は、下方が開口した凹状の形状を有しており、前ドレンパン81の長手方向の略全体に亘って設けられている。この前凹部152は、ドレンパン固定部13の前固定部15の前凸部151および後述する前シール材155と共に前シール構造150を構成しており、前凸部151に嵌合する。
後ドレンパン82は、第4室内熱交換器50d、すなわち室内熱交換器50の後側下端の下方に配置されている。後ドレンパン82は、左右方向に長い形状を有し、ドレンパン固定部13の後固定部16に固定される。後ドレンパン82の縁は、外側下方へ向けて折り返されており、後凹部162が設けられている。後凹部162は、下方が開口した凹状の形状を有しており、後ドレンパン82の長手方向の略全体に亘って設けられている。この後凹部162は、ドレンパン固定部13の後固定部16の後凸部161および後シール材165と共に後シール構造160を構成しており、後凸部161に嵌合する。
なお、前ドレンパン81と後ドレンパン82とは、図9に示すように、クロスフローファン71を挟んで前後に配置される。前ドレンパン81と後ドレンパン82とは、略同じ高さに位置しており、前ドレンパン81と後ドレンパン82との底面はクロスフローファン71の中心軸の高さよりも低い位置にあり、室内熱交換器50の下端に近接して配置されている。また、前ドレンパン81と後ドレンパン82とは、それぞれドレン水を受ける底面が、右側が左側よりも下方に位置するように長手方向に沿って僅かに傾斜している。
連通路83は、図9に示すように、支持ケーシング78の右側部分に固定され、前ドレンパン81と後ドレンパン82との各右側端のみにおいて前ドレンパン81と後ドレンパン82とを連通させる。すなわち、前ドレンパン81と後ドレンパン82とは、下方に傾斜している側のみにおいて連通される。また、支持ケーシング78の左側部分には連通路83が設けられておらず、前ドレンパン81と後ドレンパン82との各左側端では前ドレンパン81と後ドレンパン82とは連通しない。連通路83は、ドレンパン固定部13の右固定部17に固定され、室内ファンモータ72の右側方に配置される。このため、上面視において、クロスフローファン71、室内ファンモータ72、連通路83の順に左右方向(室内機2の長手方向)に並んで配置されている。また、連通路83の縁は、外側下方へと折り返されており、右凹部が設けられている(図示せず)。この右凹部は、前凹部152や後凹部162と同様に、下方が開口した凹状の形状を有しており、連通路83の前後方向の略全体に亘って設けられている。この右凹部は、ドレンパン固定部13の右固定部17の右凸部および右凹部に設けられるシール材と共に右シール構造を構成しており、右凸部に嵌合する。
このように、このドレンパン80では、ファン支持部材88付近を除く全周の外側に上記のようなシール構造が設けられている。
また、連通路83には、ドレン水を排出する排出口84が設けられている。排出口84は、連通路83の底面から下方へと貫通しており、ドレン水をドレンパン80から外部へと排出するためのドレンホースの内部と連通している。室内熱交換器50から滴下したドレン水は、前ドレンパン81と後ドレンパン82とによって受けられ、連通路83で集められ、排出口84からドレンホースを経て機外へと排出される。
ファン支持部材88は、クロスフローファン71の左側方に配置されており、クロスフローファン71を回転自在に支持する。ファン支持部材88は、前ドレンパン81と後ドレンパン82との各左側端の間に位置しており、クロスフローファン71の連通路83側とは反対側に位置している。
上記のように、前ドレンパン81、後ドレンパン82、連通路83の縁には、下方が開口した凹部152,162が設けられ、ドレンパン固定部13の縁の凸部151,161とドレンパン80の縁の凹部152,162とが嵌合してシール構造150,160を形成する。ドレンパン固定部13とドレンパン80とが固定された状態でドレンパン固定部13の凸部151,161の先端と対向するドレンパン80の凹部152,162の底面には、シール材155,165が設けられる。図10に、前ドレンパン81と前固定部15とを固定する前シール構造150の拡大図を示す。前固定部15の前凸部151の先端153と対向する前ドレンパン81の前凹部152の底面154には、前シール材155が設けられる。前シール材155は、前凸部151よりも大きな厚さを有し、前凹部152の内部の厚さ方向全体に亘って設けられる。具体的には、前凸部151の厚さD1は約2mmであり、前凹部152の内部の厚さD2は約3mmである。この前凹部152の内部には柔軟な前シール材155が埋め込まれるため、前シール材155の厚みも約3mmとなる。前シール材155は、発泡材などの柔軟な材料によって形成され、前凹部152に前凸部151が挿入されると、前シール材155は、図10(b)に示すように、前凸部151の先端153によって圧縮されて前凸部151の先端153を覆うように変形する。従って、ドレンパン固定部13とドレンパン80との固定部分の隙間が前シール材155によって埋められるため、ドレンパン固定部13とドレンパン80との間隙から空気やドレン水などが出入りすることが防がれる。
後ドレンパン82と後固定部16とを固定する後シール構造160も前シール構造150と同様の構造であり、後シール材165によって、後凸部161と後凹部162との間隙が埋められる。
〈クロスフローファン〉
クロスフローファン71は、長細い円筒形状に構成され、中心軸が水平方向に平行になるように配置される。クロスフローファン71の周面には羽根が設けられており、クロスフローファン71が中心軸周りに回転することにより、空気流を生成する。この空気流は、前面吸込み口601および天面吸込み口611から取り入れられ室内熱交換器50を通り吹出し口11から室内へと吹き出す空気の流れである。クロスフローファン71は、側面視において室内機2の概ね中央に位置しており、上面視において前ドレンパン81と後ドレンパン82との間に配置されている。クロスフローファン71は、支持ケーシング78によって支持され、支持された状態のクロスフローファン71の上半分は支持ケーシング78の上面から上方へ突出している。
〈室内ファンモータ〉
室内ファンモータ72は、クロスフローファン71を中心軸周りに回転駆動する。室内ファンモータ72は、クロスフローファン71と略同じ直径を有する薄い円筒形状を有している。室内ファンモータ72は、図9に示すように、クロスフローファン71の右側方にクロスフローファン71と同軸に配置されており、室内ファンモータ72が支持ケーシング78に取り付けられた状態では、室内ファンモータ72とクロスフローファン71との頂上部分との高さは略同じとなっている。
〈電装品箱〉
電装品箱73は、室内機2の運転を制御するための制御基板731を収容する。電装品箱73は、直方体の箱状の形状を有しており、下部ユニット7の右下側面部76と支持ケーシング78との間に配置され、室内熱交換器ユニット5の右側方に位置する。電装品箱73は、室内ファンモータ72の右側方において支持ケーシング78の右側面に取り付けられて支持されており、室内熱交換器ユニット5が下部ユニット7に取り付けられる前に支持ケーシング78に取り付けることができる。また、電装品箱73は前側寄りに配置されており、電装品箱73の後方の空間は前述した室内熱交換器ユニット5の補助配管51が通る空間となっている。電装品箱73は、制御基板731に取り付けられた制御部品のうち容量の大きなコンデンサやパワートランジスタなどの強電部品732が室内ファンモータ72と軸方向に並ぶように配置されており、側面視において室内ファンモータ72と電装品箱73とが重なるように配置されている。また、電装品箱73の上面は、下部ユニット7に支持された状態では、室内ファンモータ72の頂上部分、すなわちクロスフローファン71の頂上部分と略同じ高さに位置している。
下部ユニット7においては、室内ファンモータ72、電装品箱73、ドレンパン80などの各部分が、下部ユニット7に支持された状態のクロスフローファン71の頂上部分の高さ以下に位置しており、下部ユニット7は、全体として高さ方向に比較的寸法の小さい形状となっている。
<特徴>
(1)
この空気調和機1の室内機2では、断熱が必要な箇所に密閉空間S1,S2,S3が設けられている。密閉空間S1,S2,S3には、空気が密閉されており外部からの空気の出入りが遮断されているため、密閉空間S1,S2,S3は空気断熱層として機能することができる。
一方、単に密閉空間S1,S2,S3を設けるだけでは、周囲の温度変化によって密閉空間S1,S2,S3内で対流が生じ易くなる。密閉空間S1,S2,S3内で対流が生じると対流によって密閉空間S1,S2,S3の周囲が冷やされて結露が発生する恐れがある。例えば、第1密閉空間S1において、スクロール12の内面や底面部75の内面に沿って空気が対流すると、スクロール12や底面部75が冷やされて、スクロール12の外面や底面部75の外面において結露が発生する恐れがある。
しかし、この空気調和機1の室内機2では、最も大きな第1密閉空間S1を構成する底面部75の内面とスクロール12の内面とにそれぞれ複数のリブ91,92,93,94が設けられている。このため、第1密閉空間S1内でのスクロール12の内面に沿う対流がスクロールリブ95によって乱されて遮られる。また、第1密閉空間S1内での底面部75の内面に沿う対流が底面リブ90によって乱されて遮られる。このように、この空気調和機1の室内機2では、対流によって底面部75やスクロール12が冷やされることが防止される。これにより、結露の発生が防止される。
なお、第1密閉空間S1を断熱材で埋めることや、底面部75の内面やスクロール12の内面に断熱材を貼り付けることによっても、結露の発生を防止することができる。しかし、この空気調和機1の室内機2では、このような断熱材を設けることなく結露を防止することができるため、断熱材にかかるコストが低減されている。
(2)
この空気調和機1の室内機2では、ドレンパン固定部13とドレンパン80とによって第2密閉空間S2及び第3密閉空間S3が形成されており、それぞれ空気断熱層として機能している。このような空気断熱層においては、空気の出入りを遮断することが重要である。そして、この空気調和機1の室内機2では、上記のようなシール構造150,160によって、ドレンパン固定部13の凸部151,161とドレンパン80の凹部152,162との間隙がシール材155,165によって埋められる。従って、ドレンパン固定部13とドレンパン80との固定部分における空気の侵入を十分に防止することができる。また、ドレンパン80の清掃時などにおいて第2密閉空間S2や第3密閉空間S3への水の浸入を十分に防止することができる。
また、この空気調和機1の室内機2では、上記のように、凹部152,162の内部にシール材155,165が設けられる構造となっているため、凹部152,162へのシール材155,165の取り付けが容易である。さらに、粘着材が不要となるためコストが低減している。
<他の実施形態>
上記の実施形態では、複数のリブ91,92,93,94が設けられているが、リブが一つだけ設けられてもよい。この場合であっても、ある程度の対流を抑制する効果が得られる。
また、上記の実施形態では、第1リブ91と第2リブとが垂直に交差しており、第3リブ93と第4リブ94とが垂直に交差している。しかし、リブ91,92,93,94の配置はこれらに限られるものではなく、各リブ91,92,93,94が垂直以外の角度で交差するように配置される場合であっても、十分に対流を抑制することができる。
空気調和機の全体図。 空気調和機の冷媒系統図。 (a)空気調和機の室内機の正面図。(b)空気調和機の室内機の右側面図。 空気調和機の室内機の側面断面図。 室内熱交換器ユニットおよび下部ユニットの外観斜視図。 底ケーシングの外観斜視図。 下部ユニットの側面断面図。 支持部およびドレンパンの外観斜視図。 下部ユニットの上面図。 (a)前シール構造の拡大図(嵌合前) (b)前シール構造の拡大図(嵌合後)
符号の説明
1 空気調和機
2 室内機
15 前固定部(ケーシング)
16 後固定部(ケーシング)
81 前ドレンパン(ドレンパン)
82 後ドレンパン(ドレンパン)
150 前シール構造(シール構造)
151 前凸部(凸部)
152 前 凹部(凹部)
155 前シール材(シール材)
160 後シール構造(シール構造)
161 後凸部(凸部)
162 後凹部(凹部)
165 後シール材(シール材)
S2 第2密閉空間(空気断熱層)
S3 第3密閉空間(空気断熱層)

Claims (4)

  1. 空気調和機(1)の室内機(2)において少なくとも空気の出入りを防ぐためのシール構造であって、
    ドレンパン(81,82)が固定されるケーシング(15,16)において上方に凸に設けられた凸部(151,161)と、
    前記ドレンパン(81,82)の縁が外側下方に折り返されることによって形成され、前記凸部(151,161)と嵌合可能な凹部(152,162)と、
    前記凸部(151,161)の先端と対向する前記凹部(152,162)の底面に設けられ前記凸部(151,161)が前記凹部(152,162)と嵌合することによって前記凸部(151,161)の前記先端を覆うように変形するシール材(155,165)と、
    を備えるシール構造(150,160)。
  2. 前記凸部(151,161)と前記凹部(152,162)と前記シール材(155,165)とは、前記ドレンパン(81,82)の長手方向の略全体に亘って、前記ドレンパン(81,82)および前記ケーシング(15,16)に設けられる、
    請求項1に記載のシール構造(150,160)。
  3. 前記ドレンパン(81,82)と前記ケーシング(15,16)とは、前記ドレンパン(81,82)が前記ケーシング(15,16)に固定されることによって密閉され外部からの空気の出入りが遮断される空気断熱層(S2,S3)を形成する、
    請求項1または2に記載のシール構造(150,160)。
  4. ドレンパン(81,82)と、
    前記ドレンパン(81,82)が固定されるケーシング(15,16)と、
    前記ドレンパン(81,82)と前記ケーシング(15,16)との固定部分において少なくとも空気の出入りを防ぐための請求項1から3のいずれかに記載のシール構造(150,160)と、
    を備える空気調和機(1)の室内機(2)。
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