JP3885736B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯湯式給湯装置に関し、より詳細には貯湯タンクの貯湯量を表示する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
貯湯式給湯装置において、図24に示すように、縦長形状の貯湯タンク90に、その縦方向に並ぶように複数の湯温センサ91〜97を設けて、これらの湯温センサ91〜97により検出した温度に基づいて貯湯タンク90内の貯湯量を検出し、浴室内や台所などに設けられたリモコンの表示領域内に貯湯量をバーグラフなどにより表示することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
具体的には、湯温センサ91〜97により検出した湯温T1〜T7を一定の閾値(例えば50℃)と比較し、例えば、湯温T1〜T5が閾値以上であり、湯温T6〜T7が閾値未満である場合は、バーグラフの5本のバーのうちの3本を点灯させるなどして、貯湯量を表示する。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−139250号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術によると、実際に給湯に使用できる貯湯量より多めや少なめに貯湯量が表示されることがあり、多めに表示された場合は、ユーザ所望の温度での給湯が不可能となったり、少なめに表示された場合は、この表示に基づいてユーザが実際には不要である強制沸き増しを指示したりすることがあった。また、制御装置が表示されている貯湯量に基づいて自動的に沸き増しを行うように構成されている場合などには、貯湯量が実際より少なめに表示されると、不要な沸き増しが自動的に行われることもあった。
【0006】
特に貯湯タンク90内の湯を床暖房用温水の保温加熱のための熱源として用いている場合などには、貯湯タンク90の中央付近に中温水(40℃〜60℃位の湯)が多く分布しているにも拘わらず、このような中温水が貯湯として検出されず、貯湯量が少なめに表示されることが多かった。中温水を再加熱して沸き上げるのは非常に効率が悪く、COP(Coefficient Of Performance)の低下につながるため、そのまま風呂への給湯やカランからの給湯に用いるのが好ましいが、実際には中温水は貯湯として検出されず、再加熱して用いられることが多かった。
【0007】
本発明は、上記点に鑑みなされたものであり、給湯能力を正確に示すように貯湯タンク内の貯湯量を表示することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の貯湯式給湯装置は、内部に湯を貯え、この湯の温度を検出する湯温センサが所定位置に配設されている貯湯タンクと、湯温センサにより検出した温度に基づいて貯湯タンク内の貯湯量を算出する貯湯量算出手段と、貯湯タンク内の貯湯量に関する情報を表示する表示手段と、貯湯量算出手段により算出した貯湯量に基づいて表示手段に貯湯量に関する情報を表示させる表示制御手段とを備えており、貯湯量算出手段は、貯湯タンクの実際の蓄熱量である現在蓄熱量を温度に基づいて算出し、複数の所定温度の各々に応じた値を基準温度として用いることにより、貯湯タンクの蓄熱容量に対する現在蓄熱量の割合を表す蓄熱率として、複数の所定温度に対応する複数の蓄熱率を算出し、蓄熱率に基づく数値として、複数の蓄熱率に対応する複数の数値を貯湯量として算出することを特徴としている。
【0009】
このように貯湯タンクの蓄熱容量に対する現在蓄熱量の割合に基づいて貯湯量を表示すると、従来のように、ユーザに対して実際より貯湯量が多めに表示されたり、少なめに表示されることなく、給湯能力を正確に示すように貯湯量が表示されるため、貯湯タンク内の貯湯量不足により給湯が不可能になったり、日中時間帯に不要な沸き増しが行われることを回避でき、ユーザは表示された貯湯量に基づいて適時に強制沸き増しを指示することができる。設定温度を含む複数の温度を基準温度として用いて蓄熱率を算出すると、ユーザは、湯を使用する目的に応じた基準温度で算出された蓄熱率に基づく貯湯量表示を参考にして、目的に応じた温度での給湯が可能であるか否かを正確に知ることができる。
【0010】
また、請求項1記載の貯湯式給湯装置は、請求項2記載のように、ユーザが所望の給湯温度に関連する値を設定温度として設定するための温度設定手段を備えており、貯湯量算出手段は、設定温度に応じた値を基準温度として、貯湯タンクの蓄熱容量および現在蓄熱量を算出するように構成されているとよい。
【0011】
このように、ユーザにより設定された所望の給湯温度に応じた値を基準温度として求めた蓄熱容量および現在蓄熱量から蓄熱率を算出し、この蓄熱率に基づいて貯湯量を表示すると、ユーザは設定した給湯温度での給湯が可能であるか否かを正確に知ることができる。
【0012】
請求項3記載の貯湯式給湯装置は、内部に湯を貯え、この湯の温度を検出する湯温センサが所定位置に配設されている貯湯タンクと、湯温センサにより検出した温度に基づいて貯湯タンク内の貯湯量を算出する貯湯量算出手段と、貯湯タンク内の貯湯量に関する情報を表示する表示手段と、貯湯量算出手段により算出した貯湯量に基づいて貯湯量に関する情報を表示手段に表示させる表示制御手段と、貯湯タンク内の湯を用いた給湯によりユーザが使用した湯量を検出する使用湯量検出手段とを備えており、貯湯量算出手段は、使用湯量検出手段により検出した湯量に基づいて、貯湯タンク内の湯を用いた給湯によりユーザが一日に消費する消費熱量を算出し、湯温センサにより検出した温度に基づいて、貯湯タンクの実際の蓄熱量である現在蓄熱量を算出し、消費熱量に対する現在蓄熱量の割合を表す蓄熱率を算出して、この蓄熱率に基づく数値を貯湯量として算出することを特徴としている。
【0013】
このように、ユーザが給湯により一日に消費する熱量に対する現在蓄熱量の割合に基づいて貯湯量を表示すると、従来のように、ユーザに対して実際より貯湯量が多めに表示されたり、少なめに表示されることなく、給湯能力を正確に示すように貯湯量が表示されるため、貯湯タンク内の貯湯量不足により給湯が不可能になったり、日中時間帯に不要な沸き増しが行われることを回避でき、ユーザは表示された貯湯量に基づいて適時に強制沸き増しを指示することができる。また、貯湯タンクの蓄熱容量に対する現在蓄熱量の割合に基づいて貯湯量表示を行う場合に比較して、沸き増しが必要であるか否かを、ユーザの湯の使用習慣などに応じて的確に判断することができる。
【0014】
また、請求項3記載の貯湯式給湯装置は、請求項4記載のように、ユーザが所望の給湯温度に関連する値を設定温度として設定するための温度設定手段を備えており、貯湯量算出手段は、設定温度に応じた値を基準温度として、消費熱量および現在蓄熱量を算出するように構成されているとよい。
【0015】
このように、ユーザにより設定された所望の給湯温度に応じた値を基準温度として求めた消費熱量および現在蓄熱量を用いて、これらから求めた蓄熱率に基づいて貯湯量を表示すると、ユーザは設定した給湯温度での給湯が可能であるか否かを正確に知ることができる。
【0016】
請求項3記載の貯湯式給湯装置は、貯湯量算出手段は、請求項5記載のように、複数の所定温度の各々に応じた値を基準温度として用いることにより、蓄熱率として、複数の所定温度に対応する複数の蓄熱率を算出し、蓄熱率に基づく数値として、複数の蓄熱率に対応する複数の数値を算出するようにしてもよい。さらに、この場合、請求項6記載のように、複数の所定温度のうちの少なくとも1つとして、ユーザによる給湯設定温度に応じた値を用いるようにするとよい。このように、設定温度を含む複数の温度を基準温度として用いて蓄熱率を算出すると、ユーザは、湯を使用する目的に応じた基準温度で算出された蓄熱率に基づく貯湯量表示を参考にして、目的に応じた温度での給湯が可能であるか否かを正確に知ることができる。
【0017】
また、表示制御手段は、請求項7記載のように、貯湯量に関する情報の少なくとも一部として、蓄熱率に基づく数値を表示手段に表示させるとよい。この場合表示される数値は、請求項8記載のように、蓄熱率を百分率で表したものであってもよいし、あるいは、請求項9記載のように、貯湯タンクの容量に蓄熱率を乗ずることにより得られる体積であってもよい。このように貯湯量を数値で表示すると、ユーザは貯湯量を詳細な数値で捉えることができるため、沸き増しが必要であるか否かをより的確に判断することができる。
【0018】
あるいは、表示制御手段は、請求項10記載のように、貯湯量に関する情報の少なくとも一部として、蓄熱率に基づく値を表すグラフを表示させるようにしてもよい。このように貯湯量をグラフにより表示すると、ユーザは貯湯量を直感的に捉えることができる。また、請求項11記載のように、蓄熱率に基づく値に応じた本数のバーからなるバーグラフにより貯湯量を表示すると、簡単に、しかもユーザにとってわかりやすく貯湯量を表示することができる。
【0019】
特に、請求項5または6記載の貯湯式給湯装置のように、貯湯量として複数の数値を算出する場合は、請求項12記載のように、これら複数の数値の各々に応じた本数のバーを、複数の数値に対応する基準温度の高さに応じた長さで表示手段に表示させるようにするとよい。このように貯湯量をバーで表示すると、ユーザは貯湯量を直感的に捉えることができ、また、基準温度に応じた長さのバーで表示することにより、複数の基準温度を用いて求めた複数通りの貯湯量を同時に表示することも可能である。
【0020】
貯湯タンク内の湯の温度を検出するための湯温センサとしては、請求項13記載のように、複数の湯温センサが、それぞれ貯湯タンクの所定の位置に配設されているとよい。このように湯温センサが複数配設されていると、貯湯タンクの現在蓄熱量を正確に算出することができ、その結果、貯湯量を正確に表示することが可能になる。
【0025】
さらに、表示制御手段は、貯湯量に関する情報を表示手段に表示させるときには、請求項14記載のように、貯湯量の算出に用いた基準温度に関する情報である基準温度情報を合わせて表示させるようにするとよい。また、基準温度情報としては、請求項15記載のように、基準温度に関連する温度を表す数値を表示させてもよいし、あるいは請求項16記載のように、基準温度に関連する言葉を表す文字を表示させてもよい。このように、貯湯量情報を基準温度情報と共に表示すると、ユーザはこれらの情報を参考にすることにより、使用目的に応じた温度での給湯が可能であるか否かを正確に知ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る貯湯式給湯装置の概略構成を示している。貯湯式給湯装置は、浴室内に配設される浴槽1と、浴室近傍の屋外適所に配設される本体ユニット100を備えている。本体ユニット100はその内部に縦長形状の貯湯タンク30を有しており、この貯湯タンク30の底面には水道水を供給するための導入管31が接続している。貯湯タンク30内には導入管31から水道水が供給されて、この水は、図2に示すように、貯湯タンク30外部に配設されたヒートポンプユニット80に循環させることにより所定の高温にまで沸き上げられて、給湯用水として貯えられる。
【0027】
貯湯タンク30は耐食性に優れた金属(例えばステンレス)でできていて、外周部に断熱材(図示せず)が配設されており、これにより高温の給湯用水を長時間に渡って保温することができるようになっている。貯湯タンク30の外壁面には、図2に示すように、複数の湯温センサ71〜79が縦方向に並べて配置されている。具体的には、湯温センサ71〜79は、貯湯タンク30の最上部(0L位置)、20L位置、50L位置、100L位置、150L位置、200L位置、250L位置、275L位置、最下部(300L位置)にそれぞれ設けられており、温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
【0028】
導入管31には、導入される水道水の水圧が所定圧になるように調節する減圧弁35が設けられており、本実施形態では減圧弁35として水圧を150kPaに調節するものを採用している。導入管31からは、減圧弁35より下流側において、水道水導入管33が分岐している。
【0029】
貯湯タンク30の最上部には、貯湯タンク30から高温の湯を導出するための導出管32が接続されている。導出管32には水道水導入管33が合流しており、その合流点には温調弁34が配設されている。この温調弁34の開口面積比を調節することにより、高温の湯と水道水との混合比率を調節できるようになっている。
【0030】
また、貯湯タンク30の導出管32からは給湯管62が分岐しており、この給湯管62は、その下流端において、水道水導入管33から分岐している給水管63と合流している。合流点には温調弁64が配設されており、温調弁64は開口面積比を調節することにより、高温の湯と水道水との混合比率を調節できるようになっている。温調弁64の出口側には、カランやシャワーなど(図示せず)へ湯水を導くための給湯配管60が接続されている。この給湯配管60上には、水温センサ25および流量カウンタ26が設けられており、これらは配管60内を通る湯水の温度情報および流量情報を後述する制御装置に出力するようになっている。
【0031】
一方、浴槽1の内壁面下端部近傍には、浴槽1内の浴水を本体ユニット100側へ吸い込むための吸込口2と、本体ユニット100からの湯水を浴槽1内に吐出するための吐出口3が設けられている。本体ユニット100は、浴槽1の吸込口2と吐出口3の間を結ぶ循環回路10を有しており、これにより浴槽1内の浴水を本体ユニット100内に循環させることができる。
【0032】
循環回路10は、後述する配管20との接続点21より上流側にある往き管10aと、接続点21より上流側にある戻り管10bとで構成されている。戻り管10bには、循環回路10内に浴槽1内の浴水を循環させるための循環ポンプ11が配設されている。本実施形態では、循環ポンプ11として、ハウジング内のインペラを回転させることにより浴水を圧送するタイプの電動ポンプを採用している。
【0033】
戻り管10bの循環ポンプ11より上流側には、戻り管10bの経路を連通または遮断する電動弁12が設けられている。電動弁12はサーボモータなどにより経路を緩やかに開閉する電動弁であり、ソレノイドなどにより経路を瞬時に開閉する電磁弁よりも浴槽1が配置された浴室内へ伝わる作動音を低減することができる。戻り管10bの電動弁12が設けられた位置より上流側には、水位センサ13が配設されており、戻り管10b内の圧力情報を浴槽1内の水位情報として後述する制御装置200に出力するようになっている。
【0034】
往き管10aは、その一部として、貯湯タンク30内に配設された加熱部10cを有しており、この加熱部10cは螺旋形状の蛇管により構成されている。往き管10aの加熱部10cより上流側にはフロースイッチ15が設けられており、これは、往き管10a内の浴水の流れの有無を後述する制御装置200に出力するようになっている。往き管10aのフロースイッチ15より下流側には、加熱部10cをバイパスするようにバイパス配管17が設けられている。往き管10aとバイパス配管17の上流側接続点には三方弁18が設けられており、これを開いた状態では流路が加熱部10c側に切り替えられ、閉じた状態ではバイパス配管17側に切り替えられる。また、三方弁18の開度を調節することにより、上流側からの浴水あるいは湯水が加熱部10c側とバイパス配管17側に適当な割合で分かれて流れるように制御することもできる。
【0035】
水道水導入管33と導出管32の合流点に設けられた温調弁34の出口側は、給湯通路である配管20により、循環回路10と接続されている。配管20には、この経路を連通または遮断する電磁弁22が設けられている。配管20の電磁弁22と温調弁34との間には、流量カウンタ23が配設されており、配管20を流れる湯水の流量情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。また、循環回路10と配管20との間の接続点21と電磁弁22との間には、逆止弁24が配設されており、配管20内の湯水の圧力が循環回路10内を循環する浴水の圧力より低い場合に、浴水が配管20を逆流しないようになっている。
【0036】
循環回路10と配管20との接続点21には水温センサ16が配設されており、これは、接続点21の温度情報、すなわち、循環回路10内の浴水もしくは配管20から往き管10aに流入する湯水の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
【0037】
本体ユニット100はさらに制御装置200を備えており、これは、浴室内に取り付けられている浴室用操作盤(図示せず)、および台所などに取り付けられている台所用操作盤40のスイッチ類からスイッチ信号を受け取る。浴室用操作盤は、ユーザが浴槽1への給湯温度を設定する風呂温度設定スイッチ、カランやシャワーからの給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ、浴槽1への自動湯張りおよび保温を指示する自動スイッチ、浴水の追焚きを指示する追焚きスイッチ、浴槽1への足し湯を指示する足し湯スイッチ、浴槽1への差し水を指示する差し水スイッチ、浴水の水位を設定する湯量設定スイッチ、浴槽1への湯張り後の保温時間を設定する保温時間設定スイッチ、表示部(いずれも図示せず)などを備えている。表示部には、時刻、風呂設定温度や設定水位、実際の水位などの情報が表示される。
【0038】
台所用操作盤40は、図3に示すように、浴槽1への自動湯張りおよび保温を指示する自動スイッチ41、ユーザがカランやシャワーからの給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ42、運転モードの切り替えを指示する運転モード切替スイッチ43、貯湯タンク30内の湯水の強制沸き増しを指示する強制沸増スイッチ44、時刻を設定する時刻設定スイッチ45、表示部46などを備えている。表示部46には、貯湯タンク30内の貯湯量をバーグラフにより表示する貯湯量表示領域47が設けられており、表示部46には、さらに、時刻表示領域48、給湯設定温度表示領域49、運転モード表示領域50、沸き増し中であることを表示する領域51などが設けられている。
【0039】
ユーザは、運転モード切替スイッチ43により、この貯湯式給湯装置の運転モードを、「満タン」、「おまかせ」、「深夜のみ」の3つのモードのいずれかに設定することができる。「満タン」モードのときには、常に貯湯タンク30内の湯を自動的に満杯にしておくように制御され、「おまかせ」モードのときには、ユーザの使用状態などに応じて、貯湯タンク30内に適当な貯湯量を維持するように制御される。また、「深夜のみ」モードのときには、深夜時間帯のみ貯湯タンク30内の湯水の沸き上げを自動的に行い、それ以外の時間帯には自動沸き増しは行わない。
【0040】
ユーザは、台所用操作盤40の貯湯量表示領域47に表示されている貯湯量に基づいて、貯湯が不足していると思われるときには、強制沸き増しスイッチ44により、強制的に沸き増しを実行させることができる。また、時刻設定スイッチ45により、制御装置200内に保持されている時計に現在時刻を設定することができる。
【0041】
制御装置200は、この貯湯式給湯装置に電源が投入されると作動を開始し、水位センサ13からの圧力情報、フロースイッチ15からの浴水の流れの有無に関する情報、水温センサ16からの温度情報、流量カウンタ23、26からの流量情報、湯温センサ71〜79からの温度情報、浴室用操作盤および台所用操作盤40のスイッチ類41〜45からのスイッチ信号などに基づいて、図4に示す手順で制御処理を実行し、これにより、循環ポンプ11、電動弁12、電磁弁22、温調弁34、64、ヒートポンプユニット80、浴室用操作盤および台所用操作盤40の表示部46などを制御する。
【0042】
具体的には、まず、ステップ300で、諸設定の初期化を行う。ステップ310では、詳細は後述するが、湯温センサ71〜79からのセンサ信号、強制沸き増しスイッチ44からのスイッチ信号、時刻などに基づいて、ヒートポンプユニット80を制御することにより、貯湯タンク30内の湯水の沸き上げ・沸き増しを実行する。ステップ320では、浴室用操作盤のスイッチ類および台所用操作盤40の自動スイッチ41からのスイッチ信号、およびセンサ類13、15、16、23からのセンサ信号に基づいて、循環ポンプ11、電動弁12、電磁弁22、温調弁34などを制御することにより、貯湯タンク30内の湯を用いた浴槽1への湯張りおよび足し湯、浴槽1内の浴水を循環回路10に循環させることによる保温加熱および追焚き、水道水を浴槽1へ供給することによる差し水などを実行する。
【0043】
ステップ330では、流量カウンタ26からの流量情報によりカランあるいはシャワーからの給湯が検出されたら、給湯設定温度および水温センサ25から温度情報に基づいて、カランあるいはシャワーから設定温度での給湯が行われるように、温調弁64を制御する。
【0044】
ステップ335では、ユーザにより設定を変更する際に使用される運転モード切替スイッチ43、時刻設定スイッチ45、給湯温度設定スイッチ42などの各種設定スイッチからのスイッチ信号に基づいて、設定変更処理を実行し、これにより制御装置200内部に保持している各種設定を変更する。
【0045】
ステップ340では、詳細は後述するが、浴室用操作盤および台所用操作盤40の表示部46を制御して、各表示領域47〜51に情報を表示させる。ステップ340の実行終了後は、ステップ310に戻り、所定の周期でステップ310〜340の実行を繰り返す。
【0046】
図5は、図4のステップ310に示す貯湯制御処理の手順を示している。まず、ステップ400で、詳細は後述するが、貯湯タンク30内の蓄熱容量(最高可能蓄熱量)に対する現在蓄熱量(現在の実際の蓄熱量)の割合を表す蓄熱率Pqを、貯湯量として算出する。つぎに、ステップ410で、制御装置200内の時計の示す現在時刻が、深夜時間帯(23時から翌朝の7時までの時間帯)であるか否か判定する。深夜時間帯である場合は、ステップ420で、貯湯タンク30内の湯水を、深夜時間帯の終わり(朝の7時)までに、満タンに沸き上げるための処理を実行する。
【0047】
具体的には、現在沸き上げが行われていない場合は、必要な沸き上げ量を算出し、沸き上げ量に基づいて、沸き上げを開始する時刻を決定する。沸き上げ開始時刻になったら、ヒートポンプユニット80を制御して、貯湯タンク30内の湯水の沸き上げを開始する。既に沸き上げが行われている最中である場合は、湯温センサ71〜79からのセンサ信号および現在時刻に基づいて、沸き上げが完了したと判定したら、ヒートポンプユニット80を制御して加熱を終了させ、沸き上げが完了していないと判定したら、加熱を継続させる。ステップ420の実行が終了したら、メインルーチンに戻る。
【0048】
一方、ステップ410でNOと判定した場合は、つまり日中時間帯である場合は、ステップ430において、強制沸増スイッチ44がONされたか否か判定する。YESと判定した場合は、ステップ450において沸き増しを実行する。ステップ430においてNOと判定した場合でも、ステップ440において、「現在の運転モードが満タンモードであり、かつ貯湯量Pqが84%未満である」か、あるいは「現在の運転モードがおまかせモードであり、かつ貯湯量Pqが17%未満である」と判定した場合は、ステップ450において沸き増しのための処理を実行する。具体的には、現在沸き増しが行われていない場合は、ヒートポンプユニット80を制御して、沸き増しを開始する。既に沸き増しが行われている最中である場合は、貯湯量Pqが目標値に達したら、ヒートポンプユニット80を制御して加熱を終了させ、貯湯量Pqが目標値に達していない場合は加熱を継続させる。ステップ450の実行が終了したら、メインルーチンに戻る。ステップ440において貯湯量Pqが17%以上であると判定した場合は、沸き増しを実行することなくメインルーチンに戻る。
【0049】
図6は、ステップ400において実行される貯湯量算出処理の手順を示している。まず、ステップ500で、湯温センサ71〜79からセンサ信号を読み込む。つぎに、ステップ510で、貯湯タンク30内に可能最高温度TPmax(90℃)の湯が300L貯えられている場合の蓄熱量、つまり貯湯タンク30が貯えることができる最高蓄熱量(蓄熱容量)Qall wを、水温TPWを基準(基準温度)として算出する。具体的には、1Lの水を1℃上昇させるのに1kcal=4.18605kJの熱量が必要であるため、蓄熱容量Qall wは、水の比重を温度によらず1とすると、下記の式により求めることができる。
【0050】
【数1】
Qall w=(TPmax−TPW)×4.18605×300
例えば水温TPWが10℃である場合、蓄熱容量Qall w=(90−10)×4.18605×300=100465.2(kJ)となる。
【0051】
ただし、蓄熱容量Qall wは、ステップ510が初めて実行される場合、および水温TPWの値が更新された場合のみ、新たに算出されて記憶され、それ以外の場合は、記憶されている蓄熱容量Qall wを取得する。水温TPWの値は、例えば1日おきに更新される。
【0052】
つぎに、ステップ520において、湯温センサ71〜79からのセンサ信号の値に基づいて、現在の実際の蓄熱量(現在蓄熱量)Qct wをつぎのように求める。まず、貯湯タンク30の各部位▲1▼〜▲8▼における、水温TPW=10℃を基準とした蓄熱量Qw i(i=1, ... ,8)を、下記の式により算出する。
【0053】
【数2】
Qw i=(TPi avg−TPW)×4.18605×Vi
但し、TPi avgは各部位▲1▼〜▲8▼における平均湯温を表しており、Viは各部位▲1▼〜▲8▼において貯湯される湯の体積を表している。
【0054】
これら各部位▲1▼〜▲8▼の蓄熱量Qw i(i=1, ... ,8)を用いて、貯湯タンク30全体の実際の蓄熱量Qct wは、下記の式により算出することができる。
【0055】
【数3】
Qct w=Σmax(Qw i, 0)
このように、蓄熱量Qw iがマイナスである部位▲1▼〜▲8▼については、蓄熱量は0であるとする。
【0056】
例えば、貯湯タンク30内の湯水の温度分布が図7に示すようである場合、貯湯タンク30の各部位▲1▼〜▲8▼における実際の蓄熱量Qw iは、数式2によりつぎのように算出される。
【0057】
Qw 1={(90+80)/2−10}×4.18605×20=6279.075
Qw 2={(80+70)/2−10}×4.18605×30=8162.7975
Qw 3={(70+55)/2−10}×4.18605×50=10988.38125
Qw 4={(55+53)/2−10}×4.18605×50=9209.31
Qw 5={(53+51)/2−10}×4.18605×50=8790.705
Qw 6={(51+51)/2−10}×4.18605×50=8581.4025
Qw 7={(51+49)/2−10}×4.18605×25=4186.05
Qw 8={(49+40)/2−10}×4.18605×25=3610.468125
貯湯タンク30全体の実際の蓄熱量Qct wは、数式3により、つぎのように算出される。
【0058】
Qct w=Σmax(Qw i, 0)=59808.189375
ステップ530では、貯湯量として、蓄熱容量Qall wに対する現在蓄熱量Qct wの割合を表す蓄熱率Pq wを下記の式により算出する。
【0059】
【数4】
Pq w=Qct w/Qall w
図7に示す例の場合は、蓄熱率Pq=59808.189375/100465.2×100≒59.5(%)となる。この場合、貯湯量(蓄熱率)Pqは17%以上であるため、自動的な沸き増しは行われないことになる。
【0060】
図8は、図4に示すステップ340において実行される表示制御処理の手順を示している。まず、ステップ600で、浴室用操作盤および台所用操作盤40の時刻表示領域48に、内部に保持している時計が示す現在時刻を表示する。ステップ610で、台所用操作盤40の運転モード表示領域50において、現在選択されている運転モードが印刷されている位置を点灯させることにより、運転モードを表示する。ステップ620では、詳細は後述するが、ステップ400での貯湯量算出処理において算出された貯湯量に基づいて、台所用操作盤40の貯湯量表示領域47に貯湯量を表示する。
【0061】
ステップ630では浴室用操作盤の表示部に、風呂設定温度および設定水位を表示する。ステップ640では、台所用操作盤40の設定温度表示領域49に、現在設定されている給湯温度を表示する。ステップ650では、現在強制沸き増し中である場合や自動沸き増し中である場合に、台所用操作盤40の表示領域51の適当な位置を点灯させることにより、沸き増し中であることを表示する。さらに、浴室用操作盤の表示部に、現在の実際の浴水の水位などを表示する。
【0062】
図9は、図8に示すステップ620において実行される貯湯量表示処理の手順を示している。ステップ700では、ステップ400での貯湯量算出処理において貯湯量として算出された蓄熱率Pq wに基づき、図10に示す表に従って、表示するバーの本数を決定する。ステップ710では、台所用操作盤40の貯湯量表示領域47において、ステップ700で決定した本数のバーを点灯させることにより、貯湯量を表示する。
【0063】
図7に示す例の場合は、上記のように蓄熱率Pq w=59.5(%)であるため、図11に示すように、貯湯量表示領域47の5本のバーのうち下側の3本が点灯される。この例の場合は、従来のように、湯温センサ71〜79からのセンサ信号の値を一定の閾値(50℃)と比較した結果に基づいて貯湯量を求める方法によると、5本のバーがすべて表示される。
【0064】
このように、従来の方法によると、実際には貯湯タンク30の蓄熱容量の59.5%の熱量のみが貯えられている状態であるにも拘わらず、貯湯量が満タン状態に近いように表示される。このため、この貯湯量表示に基づいてユーザが湯を使い続けた場合、ユーザ所望の温度での給湯が不可能になる恐れがある。これに対して、本実施形態の貯湯式給湯装置においては、蓄熱率Pq wに基づいて、給湯能力を正確に示すように貯湯量が表示されるため、この貯湯量表示に基づいて、ユーザは適時に沸き増しを指示することができる。
【0065】
一方、貯湯タンク30全体に48℃の湯が貯えられているような場合には、本実施形態の貯湯式給湯装置において、ステップ400で貯湯量として算出される蓄熱率Pq wは、
Pq w=(48−10)×4.18605×300/100465.2×100
=47.5(%)
となり、図10に示す表に従って、図12に示すように、2本のバーが点灯される。この例の場合、従来のように、湯温センサ71〜79からのセンサ信号の値を一定の閾値(50℃)と比較した結果に基づいて貯湯量を求める方法によると、バーは一本も表示されない。
【0066】
このように、従来の方法によると、実際には、浴槽1への給湯やカランからの給湯が可能であるにも拘わらず、貯湯量がゼロに近いように表示されるため、この貯湯量表示に基づいて、ユーザの指示により、電気料金が高い日中時間帯でも強制沸き増しが行われたり、あるいは制御装置が自動的に沸き増しを行ったりする恐れがある。これに対して、本実施形態の貯湯式給湯装置においては、蓄熱率Pqに基づいて、給湯能力を正確に示すように貯湯量が表示されるため、日中時間帯に不要な沸き増しが行われることを回避できる。
【0067】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、図5に示すステップ400において、水温TPWを基準として、貯湯タンク30の蓄熱容量Qall wおよび現在蓄熱量Qct wを算出したが、第2実施形態においては、ユーザにより給湯温度設定スイッチ42を用いて設定された給湯設定温度を基準(基準温度)として、貯湯タンク30の蓄熱容量Qall sおよび現在蓄熱量Qct sを算出する。また、本実施形態においては、台所用操作盤40の貯湯量表示領域47に、貯湯量を、バーグラフではなくリットル数で表示する。本実施形態の貯湯式給湯装置におけるその他の部分の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0068】
図13は、ステップ400において実行される貯湯量算出処理の手順を示している。まず、ステップ550で湯温センサ71〜79からセンサ信号を読み込む。ステップ560で、貯湯タンク30の蓄熱容量Qall sを給湯設定温度TSETを基準として、下記の式により算出する。
【0069】
【数5】
Qall s=(TPmax−TSET)×4.18605×300
例えば、給湯設定温度TSETが42℃である場合、蓄熱容量Qall s=(90−42)×4.18605×300=60279.12(kJ)となる。
【0070】
ただし、蓄熱容量Qall sは、ステップ560が初めて実行される場合、および給湯設定温度TSETが更新された場合のみ、新たに算出されて記憶され、それ以外の場合は、記憶されている蓄熱容量Qall sを取得する。
【0071】
つぎに、ステップ570で、湯温センサ71〜79からのセンサ信号の値に基づいて、現在蓄熱量Qct sをつぎのように求める。まず、貯湯タンク30の各部位▲1▼〜▲8▼における、給湯設定温度SETを基準とした蓄熱量Qs i(i=1, ... ,8)を、下記の式により算出する。
【0072】
【数6】
Qs i=(TPi avg−TSET)×4.18605×Vi
これら各部位▲1▼〜▲8▼の蓄熱量Qs i(i=1, ... ,8)を用いて、貯湯タンク30全体の実際の蓄熱量Qct sは、下記の式により算出することができる。
【0073】
【数7】
Qct s=Σmax(Qs i, 0)
例えば、貯湯タンク30内の湯水の温度分布が図7に示すようである場合、貯湯タンク30の各部位▲1▼〜▲8▼における実際の蓄熱量Qw iは、給湯設定温度TSETが42℃の場合、数式6によりつぎのように算出される。
【0074】
Qs 1={(90+80)/2−42}×4.18605×20=3600.003
Qs 2={(80+70)/2−42}×4.18605×30=4144.1895
Qs 3={(70+55)/2−42}×4.18605×50=4290.70125
Qs 4={(55+53)/2−42}×4.18605×50=2511.63
Qs 5={(53+51)/2−42}×4.18605×50=2093.025
Qs 6={(51+51)/2−42}×4.18605×50=1883.7225
Qs 7={(51+49)/2−42}×4.18605×25=837.21
Qs 8={(49+40)/2−42}×4.18605×25=261.628125
貯湯タンク30全体の実際の蓄熱量Qct wは、数式7により、つぎのように算出される。
【0075】
Qct s=ΣQs i=19622.10938
つぎに、ステップ580で、貯湯量として、蓄熱容量Qall sに対する現在蓄熱量Qct sの割合を表す蓄熱率Pq sを下記の式により算出する。
【0076】
【数8】
Pq s=Qct s/Qall s
図7に示す例の場合は、蓄熱率Pq s=19622.10938/60279.12×100≒32.6(%)となる。この場合、貯湯量(蓄熱率)Pq sは17%以上であるため、自動的な沸き増しは行われないことになる。
【0077】
図14は、図8に示すステップ620において実行される貯湯量表示処理の手順を示している。ステップ730において、蓄熱率Pq sを、容量300Lの貯湯タンク30における湯の体積(リットル数)Vsに換算し、得られた体積の10L未満を四捨五入により丸める。上記の例の場合、
Vs=300×32.6%=97.8L≒100L
となる。
【0078】
ステップ740において、ステップ730において求めた体積Vsを貯湯量として、図15に示すように貯湯量表示領域47に表示する。
【0079】
従来の方法によると、上記例の場合、貯湯量が満タン状態に近いように表示されていたのに対して、本実施形態によると、300Lのタンク容量のうち100Lの貯湯があると表示される。このように、蓄熱率Pq sに基づいて貯湯量が給湯能力を正確に示すように表示されるため、給湯設定温度での給湯が不可能となったり、日中時間帯に不要な沸き増しが行われたりすることを回避できる。特に、本実施形態では給湯設定温度TSETを基準とした蓄熱量Qct sに基づいて貯湯量を算出しているため、この貯湯量表示により、給湯設定温度での給湯が可能であるか否かを正確に知ることができる。
【0080】
(第3実施形態)
上記第1および第2実施形態では、蓄熱率Pq w、Pq sとして、貯湯タンク30の蓄熱容量Qall w、Qall sに対する現在蓄熱量Qct w、Qct sの割合を求めたが、これに対して、第3実施形態においては、蓄熱率Pq wとして、ユーザによる一日の平均消費熱量Qd wに対する現在蓄熱量Qct wの割合を求めて、これをリットル数に換算して、貯湯量として台所用操作盤40の貯湯量表示領域47に表示する。本実施形態のその他の部分の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0081】
図16は、図5に示すステップ400において実行される貯湯量算出処理の手順を示している。まず、ステップ900で、湯温センサ71〜79からセンサ信号を読み込む。ステップ910では、一日あたりの平均消費熱量Qd wをつぎのように算出する。予め、例えば一週間ほどの間、給湯が行われるたびに、流量カウンタ23、26からの流量(使用湯量)情報、およびそのときの給湯設定温度TSETに基づいて、下記の式により、水温TPWを基準(基準温度)とした消費熱量Qj wを算出する。
【0082】
【数9】
Qj w=(TSET−TPW)×4.18605×Vj
ただし、Vjは流量情報から得られる使用された湯の体積を表している。このようにして求めた消費熱量Qj wを一日ごとに積算しておく。ステップ910では、積算された一日分の消費熱量ΣQj wの一週間分のデータから、一日あたりの平均消費熱量Qd wを算出する。
【0083】
例えば、ユーザが70℃の湯を一日平均300L使用する場合は、一日あたりの平均消費熱量Qd wはつぎのように算出される。
【0084】
Qd w=(70−10)×4.18605×300=75348.9(kJ)
算出された平均消費熱量Qd wは、記憶され、周期的に更新される。従って、ステップ910では、平均消費熱量Qd wを更新する際にのみ算出を行い、それ以外の場合は記憶されている平均消費熱量Qd wを取得する。
【0085】
ステップ920では、図6のステップ520と同様にして、水温TPWを基準として、現在蓄熱量Qct wを算出し、ステップ930では下記の式により蓄熱率Pq wを算出する。
【0086】
【数10】
Pq w=Qct w/Qd w
図7に示す例において、一日平均消費熱量が上記のように、Qd w=75348.9である場合、蓄熱率Pq wは次のように算出される。
【0087】
Pq w=59808.189375/75348.9×100≒79.4%図8に示すステップ620においては、第1実施形態と同様にして貯湯量表示処理を実行することにより、貯湯量表示領域47において、蓄熱率Pq wに応じた本数のバーを点灯させる。上記例のようにPq w=79.4%である場合、図17に示すように、貯湯量表示領域47の5本のバーのうち4本が点灯される。
【0088】
本実施形態によると、ユーザの一日平均消費熱量Qd wに対する現在の蓄熱量Qct wの割合に基づいて貯湯量表示を行うので、従来のように湯温センサ71〜79により検出した温度を一定の閾値(50℃)と比較した結果に基づいて貯湯量表示を行う場合に比較して、給湯能力を正確に示すように貯湯量を表示することができ、また、上記第1および第2実施形態のように貯湯タンク30の蓄熱容量Qallに対する現在蓄熱量Qctの割合に基づいて貯湯量表示を行う場合に比較して、沸き増しが必要か否かを、ユーザによる日常の湯の使用習慣などに応じて正確に判断することが可能である。
【0089】
(第4実施形態)
上記第2実施形態においては、給湯設定温度TSETを基準として蓄熱率Pq sを算出したのに対して、第4実施形態においては、所定の3通りの温度(例えば、42℃、60℃、80℃)を基準(基準温度)として、蓄熱率Pq 1〜Pq 3を算出し、これらに対応する3通りの貯湯量うちの1つを台所用操作盤40の貯湯量表示領域47に表示する。台所用操作盤40には、表示される貯湯量をユーザが切り替えるためのスイッチが設けられ、これによりユーザが選択した基準温度に基づく貯湯量を、基準温度と共に貯湯量表示領域47にバーグラフで表示する。本実施形態の貯湯式給湯装置におけるその他の部分の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0090】
図18は、図5に示すステップ400において実行される貯湯量算出処理の手順を示している。まず、ステップ800で、湯温センサ71〜79からセンサ信号を読み込む。ステップ810で、42℃を基準とした貯湯タンク30の蓄熱容量Qall 1に対する現在蓄熱量Qct 1の割合を算出して、これを第1蓄熱率Pq 1として記憶する。つぎに、ステップ820で、60℃を基準とした貯湯タンク30の蓄熱容量Qall 2に対する現在蓄熱量Qct 2の割合を算出して、これを第2蓄熱率Pq 2として記憶する。ステップ830では、80℃を基準とした貯湯タンク30の蓄熱容量Qall 3に対する現在蓄熱量Qct 3の割合を算出して、これを第3蓄熱率Pq 3として記憶する。
【0091】
例えば、貯湯タンク30全体に70℃の湯が貯えられているような場合、42℃を基準とした蓄熱容量Qall 1および現在蓄熱量Qct 1は、つぎのようになる。
【0092】
Qall 1=(90−42)×4.18605×300=60279.12(kJ)
Qct 1=(70−42)×4.18605×300=35162.82(kJ)
従って、第1蓄熱率Pq 1=35162.82/60279.12×100≒58.3(%)になる。
【0093】
60℃を基準とした蓄熱容量Qall 2および現在蓄熱量Qct 2は、つぎのようになる。
【0094】
Qall 2=(90−60)×4.18605×300=37674.45(kJ)
Qct 2=(70−60)×4.18605×300=12558.15(kJ)
従って、第2蓄熱率Pq 2=12558.15/37674.45×100≒33.3(%)となる。
【0095】
80℃を基準とした場合は、貯湯タンク30内に80℃を基準とした蓄熱量がプラスになる部分がないため、現在蓄熱量Qct 2=0となり、従って第3蓄熱率Pq 3=0となる。
【0096】
図19は、図8に示すステップ620において実行される貯湯量表示処理の手順を示している。まず、ステップ840において、ユーザにより選択されている基準温度に対応する蓄熱率Pq kに基づいて、図10に示す表に従って、点灯させるバーの本数を決定する。ステップ850では、図20に示すように、台所用操作盤40の貯湯量表示領域47にステップ840で決定した本数のバーを点灯させると共に、貯湯量表示領域47の近くに基準温度表示領域52を設けて、ここに基準温度情報を表示する。図20(A)、(B)、(C)は、それぞれ基準温度として42℃、60℃、80℃をユーザが選択した場合の、貯湯量表示を示している。なお、本実施形態では、図5に示すステップ440においても、3通りの蓄熱率Pq 1〜Pq 3のうち、ユーザにより選択されている基準温度に対応する蓄熱率Pq kが17%未満であるか否か判定される。
【0097】
上記実施形態における流量カウンタ23、26は本発明の使用湯量検出手段に対応しており、台所用操作盤40の表示部46は本発明の表示手段に対応している。さらに、給湯温度設定スイッチ46は本発明の温度設定手段に対応しており、給湯設定温度は本発明の設定温度に対応している。また、ステップ400は本発明の貯湯量算出手段に対応しており、ステップ620は本発明の表示制御手段に対応している。
【0098】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内でつぎのように種々の変形が可能である。
【0099】
上記第1実施形態において、貯湯量を上記のような5本のバーからなるバーグラフにより表示する代わりに、他の形態のバーグラフや、あるいは円グラフなどにより表示してもよい。さらに、グラフで表示する代わりに、貯湯量表示領域47に蓄熱率Pq wの値をそのまま%表示してもよく、あるいは上記第2実施形態と同様に体積に換算して、リットル表示してもよい。あるいは、ユーザにより、グラフ表示、%表示、リットル表示の間で切り替えができるように構成してもよい。また、貯湯量をグラフとリットル表示と両方で表示するなど、2つ以上の表示を同時に用いてもよく、さらに現在蓄熱量Qct wのkJ表示を加えてもよい。
【0100】
上記第2実施形態においても、同様に、貯湯量表示を、グラフによる表示、あるいは%表示で置き換えてもよく、ユーザが表示方法を切り替えて選択できるように構成されていてもよい。また、2つ以上の表示を同時に用いてもよく、さらに現在蓄熱量Qct sのkJ表示を加えてもよい。
【0101】
また、上記第3実施形態においても、貯湯量表示を、%表示で置き換えてもよく、あるいはグラフによる表示と%表示の間でユーザが切り替え可能であってもよい。さらに、グラフによる表示と%表示の両方を用いてもよく、現在蓄熱量Qct sのkJ表示を加えてもよい。
【0102】
上記第4実施形態においても、選択された基準温度に対応する貯湯量表示を、他の形態のグラフ表示、%表示、あるいはリットル表示で置き換えてもよく、これらいくつかの表示方法の間でユーザが切り替え可能にしてもよい。また、2つ以上の表示を同時に用いてもよく、現在蓄熱量Qct kのkJ表示を加えてもよい。さらに、図21に示すように、3通りの基準温度に対応する貯湯量をバーグラフにより同時に表示するようにしてもよい。基準温度表示領領域52には、基準温度をそのまま表示する代わりに、45℃を「給湯」、60℃を「熱湯」、80℃を「高温」というように、その温度をイメージさせるような言葉を基準温度情報として表示してもよく、あるいは数値と言葉の両方で表示してもよい。
【0103】
上記第2実施形態においては、給湯設定温度を基準として現在蓄熱量Qct sおよび蓄熱容量Qall sを算出したが、風呂設定温度を基準(基準温度)として用いてもよい。
【0104】
上記第4実施形態においては、3通りの基準温度42℃、60℃、80℃について蓄熱率Pq 1〜Pq 3を算出したが、これ以外の温度を基準温度として採用してもよく、また、基準温度は3通りに限らず、2通りや4通りでもよい。また、それらの基準温度のうちの1つとして、一定の基準温度ではなく、給湯設定温度あるいは風呂設定温度を採用するようにしてもよい。また、蓄熱率Pq 1〜Pq 3として、貯湯タンク30の蓄熱容量Qall 1〜Qall 3に対する現在蓄熱量Qct 1〜Qct 3の割合を求める代わりに、一日平均消費熱量Qd 1〜Qd 3に対する現在蓄熱量Qct 1〜Qct 3の割合を求めるようにしてもよい。
【0105】
また、上記第4実施形態においては、図5に示すステップ400において3通りの基準温度それぞれに対応する蓄熱率Pq 1〜Pq 3を貯湯量として算出したが、これに対して、湯温センサ71〜79により検出した値TP1〜TP9を3通りの基準温度STP1〜STP3と比較して、比較した結果に基づいて貯湯量を検出してもよい。
【0106】
この場合、図4にステップ310において実行される貯湯制御処理は、図22に示す手順で実行される。ステップ405においては、湯温センサ72〜77により検出した値TP2〜TP7を3通りの基準温度STP1〜STP3それぞれと比較した結果に基づいて、図23に示す表に従って、フラグFLG1〜FLG3を設定する。ステップ410から430は上記実施形態と同様にして実行され、ステップ430においてNOと判定した場合は、ステップ445において、ユーザにより選択されている基準温度に対応するフラグFLGkが0であるか否か判定する。フラグFLGkが0であると判定した場合、およびステップ430においてYESと判定した場合は、ステップ450において、上記実施形態と同様にして沸き増しのための処理を実行する。図8に示すステップ620において実行される貯湯量表示処理においては、ユーザにより選択されている基準温度に対応するフラグFLGkの値と同じ本数のバーを点灯させることにより、貯湯量をバーグラフで表示する。
【0107】
この場合も、バーグラフにより貯湯量を表示する代わりに、他のグラフにより貯湯量を表示してもよく、あるいは、3本のバーを点灯させて貯湯量を表示する代わりに、例えば「150L」と体積で表示したり、「50%」と割合で表示したりしてもよい。さらに、これらの表示方法から2つ以上の方法を同時に用いて表示するようにしてもよい。
【0108】
また、3通りの基準温度の一つとして、給湯設定温度あるいは風呂設定温度を採用するようにしてもよい。このように、湯温センサ71〜79からの値を、設定温度を含む3通りの基準温度STP1〜STP3と比較した結果に基づいて貯湯量表示を行うと、1通りの一定の基準温度(50℃)と比較した結果に基づいて貯湯量表示を行う従来の方法に比較して、ユーザは給湯設定温度あるいは風呂設定温度での給湯が可能であるかどうか、さらにその他の使用目的に応じた温度での給湯が可能であるかどうかを、貯湯量表示により正確に知ることができる。また、蓄熱率を算出して用いる上記実施形態に比較して、制御を簡単化することができる。
【0109】
上記実施形態では、台所用操作盤40にのみ貯湯量表示領域47が設けられていたが、浴室用操作盤(図示せず)にも貯湯量表示領域が設けられていてもよく、この場合、浴室用操作盤の貯湯量表示領域にも台所用操作盤40の貯湯量表示領域47に表示されるのと同様の貯湯量表示が行われるように構成されているか、あるいは、それぞれの操作盤での設定に従って異なる貯湯量表示が可能なように構成されていてもよい。
【0110】
上記実施形態では、1つの貯湯タンク30を備えた1缶式給湯装置に本発明を適用したが、複数の貯湯タンクを備えた多缶式給湯装置に本発明を適用することもできる。また、貯湯タンク30内の湯が床暖房用温水の保温加熱のための熱源として用いられる構成の給湯装置に本発明を適用することもできる。なお、貯湯タンク30はその容量が300L以外のものであってもよく、また、貯湯タンク30内の水を、ヒートポンプユニット80ではなく、貯湯タンク30内に設けた電気ヒータにより沸き上げる構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】貯湯タンクにおける湯温センサの配置およびヒートポンプユニットを示す図である。
【図3】貯湯式給湯装置の台所用操作盤の外観を示す図である。
【図4】貯湯式給湯装置の制御装置により実行される給湯装置制御処理のフローチャートである。
【図5】図4に示すステップ310において実行される貯湯制御処理のフローチャートである。
【図6】図5に示すステップ400において実行される貯湯量算出処理のフローチャートである。
【図7】貯湯タンク内の温度分布の例を示す図である。
【図8】図4に示すステップ340において実行される表示制御処理のフローチャートである。
【図9】図8に示すステップ620において実行される貯湯量表示処理のフローチャートである。
【図10】蓄熱率Pqと貯湯量表示領域に表示されるバーの本数との関係を示す図である。
【図11】貯湯タンク内が図7に示す温度分布である場合の貯湯量表示例を示す図である。
【図12】貯湯タンク全体に48℃の湯が貯えられている場合の貯湯量表示例を示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る貯湯式給湯装置において実行される貯湯量算出処理のフローチャートである。
【図14】第2実施形態において実行される貯湯量表示処理のフローチャートである。
【図15】貯湯タンク内が図7に示す温度分布である場合の貯湯量表示例を示す図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る貯湯式給湯装置において実行される貯湯量算出処理のフローチャートである。
【図17】第3実施形態において、貯湯タンク内が図7に示す温度分布である場合の貯湯量表示例を示す図である。
【図18】本発明の第4実施形態に係る貯湯式給湯装置において実行される貯湯量算出処理のフローチャートである。
【図19】第4実施形態において実行される貯湯量表示処理のフローチャートである。
【図20】(A)、(B)および(C)は、第4実施形態において、貯湯タンク全体に70℃の湯が貯えられている場合の、42℃、60℃、80℃をそれぞれ基準として算出した貯湯量の表示例を示す図である。
【図21】第4実施形態における貯湯量表示の変形例を示す図である。
【図22】第4実施形態の変形例において実行される貯湯制御処理のフローチャートである。
【図23】図22に示すステップ405においてフラグFLGに設定される値を説明する図である。
【図24】従来の貯湯式給湯装置の貯湯タンクにおける湯温センサの配置を示す図である。
【符号の説明】
30 貯湯タンク
23、26 流量カウンタ (使用湯量検出手段)
42 給湯温度設定スイッチ(温度設定手段)
46 台所用操作盤の表示部(表示手段)
71〜79 湯温センサ
Claims (16)
- 内部に湯を貯え、前記湯の温度を検出する湯温センサ(71〜79)が所定位置に配設されている貯湯タンク(30)と、
前記貯湯タンク(30)内の貯湯量を前記温度に基づいて算出する貯湯量算出手段(400)と、
前記貯湯量に関する情報を表示する表示手段(46)と、
前記貯湯量算出手段(400)が算出した前記貯湯量に基づいて、前記貯湯量に関する前記情報を前記表示手段(46)に表示させる表示制御手段(620)とを備えた貯湯式給湯装置であって、
前記貯湯量算出手段(400)は、前記貯湯タンク(30)の実際の蓄熱量である現在蓄熱量を前記温度に基づいて算出し、複数の所定温度の各々に応じた値を基準温度として用いることにより、前記貯湯タンク(30)の蓄熱容量に対する前記現在蓄熱量の割合を表す蓄熱率として、前記複数の所定温度に対応する複数の蓄熱率を算出し、前記蓄熱率に基づく数値として、前記複数の蓄熱率に対応する複数の数値を前記貯湯量として算出することを特徴とする貯湯式給湯装置。 - ユーザが所望の給湯温度に関連する値を設定温度として設定するための温度設定手段(42)を備え、
前記貯湯量算出手段(400)は、前記設定温度に応じた値を基準温度として、前記蓄熱容量および前記現在蓄熱量を算出することを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯装置。 - 内部に湯を貯え、前記湯の温度を検出する湯温センサ(71〜79)が所定位置に配設されている貯湯タンク(30)と、
前記貯湯タンク(30)内の貯湯量を前記温度に基づいて算出する貯湯量算出手段(400)と、
前記貯湯量に関する情報を表示する表示手段(46)と、
前記貯湯量算出手段(400)が算出した前記貯湯量に基づいて、前記貯湯量に関する前記情報を前記表示手段(46)に表示させる表示制御手段(620)とを備えた貯湯式給湯装置であって、
前記貯湯タンク(30)内の前記湯を用いた給湯によりユーザが使用した湯量を検出する使用湯量検出手段(23、26)を備え、
前記貯湯量算出手段(400)は、前記貯湯タンク(30)内の前記湯を用いた給湯によりユーザが一日に消費する消費熱量を前記湯量に基づいて算出し、前記貯湯タンク(30)の実際の蓄熱量である現在蓄熱量を前記温度に基づいて算出し、前記消費熱量に対する前記現在蓄熱量の割合を表す蓄熱率を算出して、前記蓄熱率に基づく数値を前記貯湯量として算出することを特徴とする貯湯式給湯装置。 - ユーザが所望の給湯温度に関連する値を設定温度として設定するための温度設定手段(42)を備え、
前記貯湯量算出手段(400)は、前記設定温度に応じた値を基準温度として、前記消費熱量および前記現在蓄熱量を算出することを特徴とする請求項3記載の貯湯式給湯装置。 - 前記貯湯量算出手段(400)は、複数の所定温度の各々に応じた値を基準温度として用いることにより、前記蓄熱率として、前記複数の所定温度に対応する複数の蓄熱率を算出し、前記蓄熱率に基づく前記数値として、前記複数の蓄熱率に対応する複数の数値を算出することを特徴とする請求項3記載の貯湯式給湯装置。
- ユーザが所望の給湯温度に関連する値を設定温度として設定するための温度設定手段(42)を備え、
前記複数の所定温度のうちの少なくとも1つとして前記設定温度を用いることを特徴とする請求項1または5記載の貯湯式給湯装置。 - 前記表示制御手段(620)は、前記貯湯量に関する前記情報の少なくとも一部として、前記蓄熱率に基づく前記数値を前記表示手段(46)に表示させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
- 前記蓄熱率に基づく前記数値は、前記蓄熱率を百分率で表したものであることを特徴とする請求項7記載の貯湯式給湯装置。
- 前記蓄熱率に基づく前記数値は、前記貯湯タンク(30)の容量に前記蓄熱率を乗ずることにより得られる体積であることを特徴とする請求項7記載の貯湯式給湯装置。
- 前記表示制御手段(620)は、前記貯湯量に関する前記情報の少なくとも一部として、前記蓄熱率に基づく前記数値を表すグラフを前記表示手段(46)に表示させることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
- 前記グラフは、前記蓄熱率に基づく前記数値に応じた本数のバーにより、前記蓄熱率に基づく前記数値を表すバーグラフであることを特徴とする請求項10記載の貯湯式給湯装置。
- 前記表示制御手段(620)は、前記貯湯量に関する前記情報の少なくとも一部として、前記複数の数値の各々に応じた本数、前記複数の数値に対応する前記基準温度の高さに応じた長さのバーを前記表示手段(46)に表示させることを特徴とする請求項5または6記載の貯湯式給湯装置。
- 前記湯温センサとして複数の湯温センサ(71〜79)がそれぞれ前記貯湯タンク(30)の所定の位置に配設されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
- 前記表示制御手段(620)は、前記貯湯量に関する前記情報を、前記貯湯量に対応する前記基準温度に関する情報である基準温度情報と共に前記表示手段(46)に表示させることを特徴とする請求項2、4、5、6、12のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
- 前記表示制御手段(620)は、前記基準温度情報の少なくとも一部として、前記基準温度に関連する温度を表す数値を、前記表示手段(46)に表示させることを特徴とする請求項14記載の貯湯式給湯装置。
- 前記表示制御手段(620)は、前記基準温度情報の少なくとも一部として、前記基準温度に関連する言葉を表す文字を、前記表示手段(46)に表示させることを特徴とする請求項14または15記載の貯湯式給湯装置。
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