JP3885599B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は内燃機関の燃料供給装置に係り、特に、フューエルデリバリパイプと車両のアンダーフロアとの間に必要なクリアランスを確保し得て、インジェクタ間の空間を有効利用し得て、フューエルデリバリパイプ内のよどみにより燃料に温度差が生じることを防止し得て、フューエルデリバリパイプ内のエア抜き性の問題を解消し得る内燃機関の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に搭載される複数の気筒を備えた内燃機関には、各気筒毎にインジェクタにより燃料を供給する燃料供給装置を設けているものがある。この燃料供給装置は、各気筒に対応する複数のインジェクタを設け、これら複数のインジェクタが組付けられたフューエルデリバリパイプの長手方向を気筒列方向に沿って設け、各気筒毎にインジェクタにより燃料を供給する。
【0003】
このような内燃機関の燃料供給装置としては、図14〜図17に示すものがある。図17において、102は図示しない車両のアンダーフロア、104はエンジンルームである。車両のアンダーフロア102下側のエンジンルーム104には、内燃機関(図示せず)のクランク軸線を車両後方に向かって下方傾斜させて搭載している。この内燃機関は、複数の気筒を備え、気筒列方向Dを車両前後方向に指向させている。
【0004】
この内燃機関の燃料供給装置106は、内燃機関の各気筒に対応する複数のインジェクタ108を設け、これら複数のインジェクタ108が組付けられたフューエルデリバリパイプ110の長手方向を気筒列方向Dである車両前後方向に沿って設けている。
【0005】
前記フューエルデリバリパイプ110は、図14〜図16に示す如く、上・下壁部112・114と右・左壁部116・118と前・後壁部120・122とを有する気筒列方向に長い略四角筒体形状に形成され、内部にデリバリ通路124を形成して設けている。フューエルデリバリパイプ110は、気筒列方向Dに対して長手方向前端が高く後端が低くなるように傾斜させて設け、下壁部114に設けたデリバリパイプ取付ブラケット126を図示しない内燃機関に取付けて設けている。
【0006】
フューエルデリバリパイプ110は、下壁部114の下外面114aの接続部128にインジェクタ108を夫々組付けて設け、右壁部116の右外面116a後端に燃料供給ホース(図示せず)が接続される供給ホース接続パイプ130を設け、上壁部112の上外面112a前端の取付部132にプレッシャレギュレータ134を取付けて設けている。プレッシャレギュレータ134には、負圧ホース(図示せず)が接続される負圧ホース接続パイプ136と、燃料戻りホース(図示せず)が接続される戻りホース接続パイプ138とが設けられている。
【0007】
燃料供給装置106は、図示しない燃料タンクの燃料を燃料ポンプにより燃料供給ホースに圧送し、フューエルデリバリパイプ110の車両後方側に設けた供給ホース接続パイプ130からデリバリ通路124に供給する。デリバリ通路124の燃料は、車両前方側に設けたプレッシャレギュレータ134により圧力を調整されて複数のインジェクタ108に分配され、内燃機関の各気筒毎に夫々噴射して供給される。余剰の燃料及び空気は、戻りホース接続パイプ138から燃料戻りホースを介して燃料タンクに戻される。
【0008】
このような内燃機関の燃料供給装置としては、特開平11−351087号公報、特開平8−93594号公報、特許第2694276号公報に開示されるものがある。
【0009】
特開平11−351087号公報に開示されるものは、エンジンの各気筒に対応するインジェクタに燃料を分配するフューエルデリバリパイプを設け、このフューエルデリバリパイプの燃料戻り管側の2つのインジェクタの間を正面視において山形になるように上方に持ち上げ、持ち上げた山形の頂点にプレッシャレギュレータを取付けたものである。
【0010】
特開平8−93594号公報に開示されるものは、フューエルデリバリパイプに近い長さを有し、かつ、細径のインナーパイプをフューエルデリバリパイプの内壁に挿入固定し、インナーパイプで燃料戻し用燃料流路を形成するとともに、燃料導入口と燃料戻り口とをフューエルデリバリパイプとインナーパイプとからなる燃料流路の基部に近接させて接続したものである。
【0011】
特許第2694276号公報に開示されるものは、断面U字形状及び逆U字形状にプレス成形した長尺状の下ケースと上ケースとを重ね合わせて管状のデリバリ本体を形成し、デリバリ本体内を仕切り板により軸方向に延びた下室及び上室に区画し、デリバリ本体の基端部にて下室を燃料供給パイプに接続し、かつ上室を圧力調整弁に接続し、下ケースの幅広部に上室に貫通する円筒状の起立部を設け、この起立部に燃料噴射弁を組付けたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図14〜図17に示す内燃機関の燃料供給装置106は、アンダーフロア102下側のエンジンルーム104に搭載した内燃機関の各気筒に対応する複数のインジェクタ108を設け、これら複数のインジェクタ108が組付けられたフューエルデリバリパイプ110の長手方向を気筒列方向Dに沿って設け、フューエルデリバリパイプ110の右外面116a後端に供給ホース接続パイプ130を設け、フューエルデリバリパイプ110の上外面112a前端にプレッシャレギュレータ134を設けている。
【0013】
ところが、近年は、車両室内の拡大、車両乗降性の向上、荷物の積み下ろし性の向上を考慮して、アンダーフロア102を下げてエンジンルーム104の高さを低くしている。
【0014】
このため、従来の燃料供給装置106は、フューエルデリバリパイプ110の車両前方側に設けたプレッシャレギュレータ134が内燃機関の最高高さに位置されることから、アンダーフロア102と干渉する問題があり、フューエルデリバリパイプ110とアンダーフロア102との間に必要なクリアランスを確保することが困難な不都合がある。
【0015】
また、プレッシャレギュレータ134は、フューエルデリバリパイプ110の上外面112a前端であって、且つフューエルデリバリパイプ110の右外面116a後端の供給ホース接続パイプ130から離間して設けられている。
【0016】
このため、燃料供給装置106は、供給ホース接続パイプ130とプレッシャレギュレータ134の戻りホース接続パイプ138とがフューエルデリバリパイプ110の車両前後方向に大きく離間して設けられることから、デリバリ通路124内によどみが発生して燃料に温度差を生じる不都合があり、また、供給ホース接続パイプ130に接続される燃料供給ホース(図示せず)に対して戻りホース接続パイプ138に接続される燃料戻りホース(図示せず)が長くなり、コストの上昇を招く不都合がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、複数の気筒を備えた内燃機関の各気筒に対応する複数のインジェクタを設け、これら複数のインジェクタが組付けられたフューエルデリバリパイプの長手方向を気筒列方向に沿って設けた内燃機関の燃料供給装置において、前記フューエルデリバリパイプを気筒列方向に対して長手方向前端が高く後端が低くなるようにアンダーフロアに対して傾斜させて設け、前記フューエルデリバリパイプの下壁部の下外面に前記複数のインジェクタを組付けて設け、前記フューエルデリバリパイプの上壁部の上外面の長手方向後端にプレッシャレギュレータを取付けて設け、このプレッシャレギュレータに一端側が連絡されるとともに他端側が前記フューエルデリバリパイプ内のデリバリ通路の気筒列方向前端まで延びるリターンパイプを設け、このリターンパイプの他端側に前記デリバリ通路の気筒列方向前端において上方に向かって開放するリターン開口を設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の内燃機関の燃料供給装置は、フューエルデリバリパイプを気筒列方向に対して長手方向前端が高く後端が低くなるようにアンダーフロアに対して傾斜させて設け、フューエルデリバリパイプの下壁部の下外面に複数のインジェクタを組付けて設け、フューエルデリバリパイプの上壁部の上外面の長手方向後端にプレッシャレギュレータを取付けて設けたことにより、車両のアンダーフロア下側のエンジンルームに内燃機関が搭載されている場合にも、プレッシャレギュレータを上壁部の上外面の低い位置に設けていることからアンダーフロアと干渉することがなく、プレッシャレギュレータを車両後方側のフューエルデリバリパイプ後端に設けたことから燃料戻りホースを短くすることができる。
また、この発明の内燃機関の燃料供給装置は、プレッシャレギュレータに一端側が連絡されるとともに他端側がフューエルデリバリパイプ内のデリバリ通路の気筒列方向前端まで延びるリターンパイプを設け、このリターンパイプの他端側にデリバリ通路の気筒列方向前端において上方に向かって開放するリターン開口を設けたことにより、プレッシャレギュレータをフューエルデリバリパイプ後端に設けたにもかかわわらずデリバリ通路の気筒列方向前端に向かうように燃料を流れさせることができ、燃料上部の空気を排出することができる。
【0019】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図5は、この発明の第1実施例を示すものである。図5において、2は図示しない車両のアンダーフロア、4はエンジンルーム、6は内燃機関である。車両のアンダーフロア2下側のエンジンルーム4には、内燃機関6のクランク軸線C1を車両前後方向に指向させ且つ車両後方に向かって下方傾斜させるとともに、シリンダ軸線C2をクランク軸線C1回りに傾斜させて搭載している。
【0020】
内燃機関6は、シリンダブロック8とシリンダヘッド10とシリンダヘッドカバー12とオイルパンとチェーンカバー14とを有し、複数の気筒(図示せず)を備え、気筒列方向Dを車両前後方向に指向させ設けている。
【0021】
この内燃機関6の燃料供給装置16は、内燃機関6の各気筒に対応する複数のインジェクタ18を設け、これら複数のインジェクタ18が組付けられるフューエルデリバリパイプ20を設けている。フューエルデリバリパイプ20は、長手方向を気筒列方向Dである車両前後方向に沿って設けている。
【0022】
前記フューエルデリバリパイプ20は、図4に示す如く、長四角箱型形状の下側ケース22に長四角蓋型形状の上側ケース24を嵌合させて固着することにより、図1〜図3に示す如く、上・下壁部26・28と右・左壁部30・32と前・後壁部34・36とを有する気筒列方向Dに長い略四角筒体形状に形成され、内部にデリバリ通路38を形成して設けている。
【0023】
フューエルデリバリパイプ20は、気筒列方向Dに対して長手方向前端が高く後端が低くなるように傾斜させて設け、下壁部26に設けたデリバリパイプ取付ブラケット40を内燃機関6のシリンダヘッド10にデリバリパイプ取付ボルト(図示せず)により取付けて設けている。
【0024】
フューエルデリバリパイプ20は、下壁部28の下外面28aの長手方向に4つの接続部42を設け、右壁部30の右外面30aの長手方向後端に供給ホース接続パイプ44を設け、下壁部28の下外面28aの長手方向中間の2つの接続部42間に取付部46を設けている。
【0025】
下壁部28の下外面28aの接続部42には、夫々インジェクタ18の基端側を夫々組付けて設けている。インジェクタ18は、先端側を図示しない吸気マニホルドの各分岐管に組付けて設けている。右壁部30の右外面30aの供給ホース接続パイプ44には、燃料供給ホース(図示せず)を接続して設ける。
【0026】
下壁部28の下外面28a中間の取付部46には、取付プレート48を設け、この取付プレート48にプレッシャレギュレータ50のレギュレータプレート52をレギュレータ取付ボルト54により取付けて設けている。プレッシャレギュレータ50には、負圧ホース(図示せず)が接続される負圧ホース接続パイプ56と、燃料戻りホース(図示せず)が接続される戻りホース接続パイプ58とが設けられている。
【0027】
フューエルデリバリパイプ20には、図1に示す如く、取付部46を貫通してプレッシャレギュレータ50に一端側が連絡されるとともに、中間部位がフューエルデリバリパイプ20内のデリバリ通路38を形成する下壁部28の下内面28bに沿い、他端側がデリバリ通路38の気筒列方向D前端まで延びるリターンパイプ60を設けている。
【0028】
リターンパイプ60の他端側には、デリバリ通路38の気筒列方向D前端において上方に向かって開放するリターン開口62を設けている。リターンパイプ60内には、リターン開口62からプレッシャレギュレータ50に連絡するリターンパイプ通路64を設けている。
【0029】
次に作用を説明する。
【0030】
内燃機関6の燃料供給装置16は、図示しない燃料タンクの燃料を燃料ポンプにより燃料供給ホースに圧送し、フューエルデリバリパイプ20の車両後方側に設けた供給ホース接続パイプ44からデリバリ通路38に供給する。デリバリ通路38の燃料は、フューエルデリバリパイプ20中間に設けたプレッシャレギュレータ50により圧力を調整されて複数のインジェクタ18に分配され、内燃機関6の各気筒毎に夫々噴射して供給される。余剰の燃料及び空気は、リターンパイプ60により戻りホース接続パイプ58から燃料戻りホースを介して燃料タンクに戻される。
【0031】
この燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20の下壁部28の下外面28aに複数のインジェクタ18を長手方向に沿って組付けて設け、これら複数のインジェクタ18の間のフューエルデリバリパイプ20の下壁部28の下外面28aにプレッシャレギュレータ52を取付けて設けている。
【0032】
これにより、燃料供給装置16は、車両のアンダーフロア2下側のエンジンルーム4に内燃機関6が搭載されている場合にも、プレッシャレギュレータ50を上壁部26の上外面26aに設けていないことからアンダーフロア2と干渉することがなく、インジェクタ48間の未利用空間にプレッシャレギュレータ50を配置することができるとともに、プレッシャレギュレータ50を車両後方側のフューエルデリバリパイプ20中間に設けたことから燃料戻りホースを短くすることができる。
【0033】
このため、この燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20とアンダーフロア2との間に必要なクリアランスL1を確保することができ、インジェクタ18間の空間を有効利用することができるとともに、燃料戻りホースを短くしてコストダウンすることができる。
【0034】
また、この燃料供給装置16は、プレッシャレギュレータ50に一端側が連絡されるとともに他端側がフューエルデリバリパイプ20内のデリバリ通路38の気筒列方向D前端まで延びるリターンパイプ60を設け、このリターンパイプ60の他端側にデリバリ通路38の気筒列方向D前端において上方に向かって開放するリターン開口62を設けている。
【0035】
これにより、この燃料供給装置16は、プレッシャレギュレータ50をフューエルデリバリパイプ20中間に設けたにもかかわわらず、供給ホース接続パイプ44が設けられたデリバリ通路38の気筒列方向D後端から気筒列方向D前端に向かうように燃料を流れさせることができ、燃料上部の空気を排出することができる。
【0036】
このため、この燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20内のよどみにより燃料に温度差が生じることを防止し得て、フューエルデリバリパイプ20内のエア抜き性の問題も解消することができる。
【0037】
図6〜図9は、第2実施例を示すものである。この第2実施例において、前述第1実施例と同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
【0038】
第2実施例の燃料供給装置16を設けた内燃機関6は、第1実施例と同様に、複数の気筒を備え、車両のアンダーフロア2下側のエンジンルーム4にクランク軸線C1を車両前後方向に指向させ且つ車両後方に向かって下方傾斜させるとともに、シリンダ軸線C2をクランク軸線C1回りに傾斜させて搭載し、気筒列方向Dを車両前後方向に指向させて設けている(図5参照)。
【0039】
第2実施例の燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20を気筒列方向Dに対して長手方向前端が高く後端が低くなるように傾斜させて、下壁部26のデリバリパイプ取付ブラケット40を内燃機関6のシリンダヘッド10に取付けて設けている。
【0040】
フューエルデリバリパイプ20には、下壁部28の下外面28aの長手方向に設けた4つの接続部42に複数のインジェクタ18の基端側を夫々組付けて設け、右壁部30の右外面30aの長手方向後端に設けた供給ホース接続パイプ44に燃料供給ホースを接続して設け、上壁部26の上外面26aの長手方向後端に設けた取付部46の取付プレート48にプレッシャレギュレータ50のレギュレータプレート52をレギュレータ取付ボルト54により取付けて設け、プレッシャレギュレータ50に負圧ホース接続パイプ56と戻りホース接続パイプ58とを設けている。
【0041】
フューエルデリバリパイプ20には、気筒列方向D後端の取付部46を貫通してプレッシャレギュレータ50に一端側が連絡されるとともに、中間部位がフューエルデリバリパイプ20内のデリバリ通路38を形成する上壁部26の上内面26bに沿い、他端側がデリバリ通路38の気筒列方向D前端まで延びるリターンパイプ60を設けている。
【0042】
リターンパイプ60の他端側には、デリバリ通路38の気筒列方向D前端において上方に向かって開放するリターン開口62を設けている。リターンパイプ62内には、リターン開口62からプレッシャレギュレータ52に連絡するリターンパイプ通路64を設けている。
【0043】
このように、第2実施例の燃料供給装置16は、気筒列方向Dに対して長手方向前端が高く後端が低くなるように傾斜させたフューエルデリバリパイプ20の上壁部26の上外面26aの長手方向後端にプレッシャレギュレータ50を取付けて設けていることにより、車両のアンダーフロア2下側のエンジンルーム4に内燃機関6が搭載されている場合にも、プレッシャレギュレータ50を上壁部26の上外面26aの低い位置に設けていることからアンダーフロア2と干渉することがなく、プレッシャレギュレータ50を車両後方側のフューエルデリバリパイプ20後端に設けたことから燃料戻りホースを短くすることができる。
【0044】
このため、この燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20とアンダーフロア2との間に必要なクリアランスL2を確保することができ、燃料戻りホースを短くしてコストダウンすることができる。
【0045】
また、この燃料供給装置16は、プレッシャレギュレータ50に一端側が連絡されるとともに他端側がフューエルデリバリパイプ20内のデリバリ通路38の気筒列方向D前端まで延びるリターンパイプ60を設け、このリターンパイプ60の他端側にデリバリ通路36の気筒列方向D前端において上方に向かって開放するリターン開口62を設けていることにより、プレッシャレギュレータ50をフューエルデリバリパイプ20後端に設けたにもかかわわらず、供給ホース接続パイプ44が設けられたデリバリ通路38の気筒列方向D後端から気筒列方向D前端に向かうように燃料を流れさせることができ、燃料上部の空気を排出することができる。
【0046】
このため、この燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20内のよどみにより燃料に温度差が生じることを防止し得て、フューエルデリバリパイプ20内のエア抜き性の問題も解消することができる。
【0047】
図10・図11は、第3実施例を示すものである。第3実施例の内燃機関6は、第1・第2実施例と同様に、複数の気筒を備え、クランク軸線C1を車両後方に向かって下方傾斜させて搭載し、気筒列方向Dを車両前後方向に指向させて設けている。
【0048】
第3実施例の燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20を気筒列方向Dに対して長手方向前端が高く後端が低くなるように傾斜させて、デリバリパイプ取付ブラケット40を内燃機関6のシリンダヘッド10に取付けて設け、フューエルデリバリパイプ20の後壁部36の後外面36aに取付部46を設け、この取付部46の取付プレート48にプレッシャレギュレータ50のレギュレータプレート52をレギュレータ取付ボルト54により取付けて設け、プレッシャレギュレータ50に一端側が連絡されるとともに上壁部26の上内面26bに沿って他端側がフューエルデリバリパイプ20内のデリバリ通路38の気筒列方向D前端まで延びるリターンパイプ60を設け、このリターンパイプ60の他端側にデリバリ通路36の気筒列方向D前端において上方に向かって開放するリターン開口62を設けたものである。
【0049】
第3実施例の燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20の後壁部36の後外面36aにプレッシャレギュレータ50を取付けて設けていることにより、車両のアンダーフロア2下側のエンジンルーム4に内燃機関6が搭載されている場合にも、プレッシャレギュレータ50を後壁部36の後外面36aの低い位置に設けていることからアンダーフロア2と干渉することがなく、プレッシャレギュレータ50をフューエルデリバリパイプ20後端に設けたことから燃料戻りホースを短くすることができる。
【0050】
このため、この燃料供給装置16は、図10に示す如く、フューエルデリバリパイプ20とアンダーフロア2との間に必要なクリアランスL3を確保することができ、燃料戻りホースを燃料供給ホースと同等の長さに短くしてコストダウンすることができる。
【0051】
図12・図13は、第4実施例を示すものである。第4実施例の内燃機関6は、第1・第2実施例と同様に、複数の気筒を備え、クランク軸線C1を車両後方に向かって下方傾斜させて搭載し、気筒列方向Dを車両前後方向に指向させて設けている。
【0052】
第4実施例の燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20を気筒列方向Dに対して長手方向前端が高く後端が低くなるように傾斜させて、デリバリパイプ取付ブラケット40を内燃機関6のシリンダヘッド10に取付けて設け、フューエルデリバリパイプ20の前壁部34の前外面34aに取付部46を設け、この取付部46の取付プレート48にプレッシャレギュレータ50のレギュレータプレート52をレギュレータ取付ボルト54により取付けて設け、プレッシャレギュレータ50に一端側が連絡されるとともに取付部46を貫通して他端側がフューエルデリバリパイプ20内のデリバリ通路38の気筒列方向D前端において開放するリターン通路66を設けたものである。
【0053】
第4実施例の燃料供給装置16は、フューエルデリバリパイプ20の前壁部34の前外面34aにプレッシャレギュレータ50を取付けて設けていることにより、車両のアンダーフロア2下側のエンジンルーム4に内燃機関6が搭載されている場合にも、プレッシャレギュレータ50を上壁部26の上外面26aに設けていないことからアンダーフロア2と干渉することがない。
【0054】
このため、この燃料供給装置16は、図12に示す如く、フューエルデリバリパイプ20とアンダーフロア2との間に必要なクリアランスL4を確保することができ、リターンパイプ60を不要とすることができる。
【0055】
【発明の効果】
このように、この発明の内燃機関の燃料供給装置は、フューエルデリバリパイプとアンダーフロアとの間に必要なクリアランスを確保することができ、燃料戻りホースを短くしてコストダウンすることができる。
また、この内燃機関の燃料供給装置は、フューエルデリバリパイプ内のよどみにより燃料に温度差が生じることを防止し得て、フューエルデリバリパイプ内のエア抜き性の問題も解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による燃料供給装置の第1実施例を示す図2のフューエルデリバリパイプのI−I線による断面図である。
【図2】フューエルデリバリパイプの平面図である。
【図3】内燃機関に取付けた状態のフューエルデリバリパイプの平面図である。
【図4】内燃機関に取付けた状態のフューエルデリバリパイプの側面図である。
【図5】燃料供給装置を設けた内燃機関の概略側面図である。
【図6】第2実施例を示す図7のフューエルデリバリパイプのVI−VI線による断面図である。
【図7】フューエルデリバリパイプの平面図である。
【図8】内燃機関に取付けた状態のフューエルデリバリパイプの平面図である。
【図9】内燃機関に取付けた状態のフューエルデリバリパイプの側面図である。
【図10】第3実施例を示す図11のフューエルデリバリパイプのX−X線による断面図である。
【図11】フューエルデリバリパイプの平面図である。
【図12】第4実施例を示す図13のフューエルデリバリパイプのXII−XII線による断面図である。
【図13】フューエルデリバリパイプの平面図である。
【図14】従来例を示す図15のフューエルデリバリパイプのXIV−XIV線による断面図である。
【図15】フューエルデリバリパイプの平面図である。
【図16】内燃機関に取付けた状態のフューエルデリバリパイプの平面図である。
【図17】内燃機関に取付けた状態のフューエルデリバリパイプの側面図である。
【符号の説明】
2 アンダーフロア
4 エンジンルーム
6 内燃機関
16 燃料供給装置
18 インジェクタ
20 フューエルデリバリパイプ
26 上壁部
28 下壁部
30 右壁部
32 左壁部
34 前壁部
36 後壁部
38 デリバリ通路
42 接続部
44 供給ホース接続パイプ
46 取付部
50 プレッシャレギュレータ
58 戻りホース接続パイプ
60 リターンパイプ
62 リターン開口

Claims (1)

  1. 複数の気筒を備えた内燃機関の各気筒に対応する複数のインジェクタを設け、これら複数のインジェクタが組付けられたフューエルデリバリパイプの長手方向を気筒列方向に沿って設けた内燃機関の燃料供給装置において、前記フューエルデリバリパイプを気筒列方向に対して長手方向前端が高く後端が低くなるようにアンダーフロアに対して傾斜させて設け、前記フューエルデリバリパイプの下壁部の下外面に前記複数のインジェクタを組付けて設け、前記フューエルデリバリパイプの上壁部の上外面の長手方向後端にプレッシャレギュレータを取付けて設け、このプレッシャレギュレータに一端側が連絡されるとともに他端側が前記フューエルデリバリパイプ内のデリバリ通路の気筒列方向前端まで延びるリターンパイプを設け、このリターンパイプの他端側に前記デリバリ通路の気筒列方向前端において上方に向かって開放するリターン開口を設けたことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
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