JP3883351B2 - ゴミ焼却炉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴミ焼却炉に関し、詳しくは、火炉の天井部に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道への開口部を設けて、前記開口部を狭小部に形成し、前記煙道を、前記開口部の上方で拡大して二次燃焼領域を形成してあり、前記開口部又はその近傍に、二次燃焼用酸素含有ガスを前記燃焼ガスに向けて吹き込む二次燃焼用ノズルを設けてあるゴミ焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴミ焼却炉においては、図3に示すように、ゴミ受入機構16から受け入れたゴミを搬送しながら焼却処理するストーカ式火床17を備える火炉1の天井部2に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道4への開口部3を設けて、前記開口部3を狭小部に形成し、前記煙道4を、前記開口部3の上方で拡大して二次燃焼領域Sを形成してあり、前記火炉1から前記二次燃焼領域Sに亘る領域の側壁部6を耐火物9で被覆してあり、前記開口部3又はその近傍に、二次燃焼用酸素含有ガスを前記燃焼ガスに向けて吹き込む二次燃焼用ノズル10を設けてある。この二次燃焼用ノズル10は、火炉1で生成した燃焼ガスを完全燃焼させるために、前記開口部3から上昇する燃焼ガスを攪拌して未燃の可燃ガスと一次空気とを確実に混合させると同時に、不足の酸素を供給するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のゴミ焼却炉においては、図示のように、開口部3の上方に流路拡大部5を形成してあり、その流路拡大部5における前記開口部3の上側近傍に傾斜壁部7が存在し、前記開口部3を経て上昇する燃焼ガスの流速の低下と、側壁部6近傍の流れの乱れとにより、前記燃焼ガスに同伴する飛灰やクリンカが、この傾斜壁部7に沈積しやすい構造になっている。そのために、この飛灰やクリンカが沈積する部位における耐火物9に腐食を生じやすくなっている。また、前記火炉1から二次燃焼領域Sに亘る領域の側壁部6に被覆された耐火物9の上端縁部9aにも、前記側壁部6の壁面の段差に起因して燃焼ガスの渦が生じやすく、前記上端縁部9a上方の金属壁部8に沿って前記燃焼ガスの澱みが生じて、その澱んだ燃焼ガス中の一酸化炭素による前記金属壁部8の還元腐食を招きやすい。このために、二次燃焼領域Sの側壁部6における腐食が生ずると、耐火物9の腐食の場合には耐火物9の張り替えを要し、金属壁部8に腐食が生ずれば、この金属壁部8を冷却するボイラ水が二次燃焼領域S内に吹き出したり、ボイラの機能が低下するという問題を有している。
そこで、本発明のゴミ焼却炉は、上記の問題点を解決し、二次燃焼領域における側壁部の腐食を阻止し、クリンカ等の沈積物の除去作業の量を低減することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔本発明の特徴構成〕
本発明に係るゴミ焼却炉は、二次燃焼領域における側壁部に沿う燃焼ガスの澱みを防止する点に特徴を有するものであり、夫々に以下のような特徴を備えるものである。
【0005】
上記の目的のための本発明のゴミ焼却炉の第1特徴構成は、請求項1に記載の如く、火炉の天井部に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道への開口部を設けて、前記開口部を狭小部に形成し、前記煙道を、前記開口部の上方で拡大して二次燃焼領域を形成してあり、前記開口部又はその近傍に、二次燃焼用酸素含有ガスを前記燃焼ガスに向けて吹き込む二次燃焼用ノズルを設けてあるゴミ焼却炉において、前記開口部上方の流路拡大部における傾斜壁部に、前記燃焼ガスの澱みを阻止する気体を吹き込み可能な第一燃焼ガス拡散ノズルを備えた気体吹込機構を設け、前記気体吹込機構に、前記第一燃焼ガス拡散ノズル の先端部近傍の前記傾斜壁部に付着したクリンカを機械的に除去可能なクリンカ除去機構を設けてある点にある。
尚、請求項2に記載の如く、前記第1特徴構成における第一燃焼ガス拡散ノズルに、前記二次燃焼用ノズルへの二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用ガス供給路を分岐接続してあることが好ましい(第2特徴構成)。
また、請求項3に記載の如く、前記第1特徴構成における第一燃焼ガス拡散ノズルに前記気体を供給する第一拡散ガス供給路を前記気体吹込機構に着脱自在に接続して、前記クリンカ除去機構を、前記気体吹込機構に装着取り外し可能に構成してあればさらによい(第3特徴構成)。
【0006】
上記の目的のための本発明のゴミ焼却炉の第4特徴構成は、請求項4に記載の如く、火炉の天井部に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道への開口部を設けて、前記開口部を狭小部に形成し、前記煙道を、前記開口部の上方で拡大して二次燃焼領域を形成してあり、前記火炉から前記二次燃焼領域に亘る領域の側壁部を耐火物で被覆してあり、前記開口部又はその近傍に、二次燃焼用酸素含有ガスを前記燃焼ガスに向けて吹き込む二次燃焼用ノズルを設けてあるゴミ焼却炉において、前記側壁部を被覆する前記耐火物の上端縁部に位置する上端側壁部に、その上端側壁部及びその上方に位置する金属壁部に沿う前記燃焼ガスの澱みを阻止する気体を吹き込み可能な第二燃焼ガス拡散ノズルを備えた気体吹込機構を設けてある点にある。
尚、請求項5に記載の如く、前記第4特徴構成における第二燃焼ガス拡散ノズルに、前記二次燃焼用ノズルへの二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用ガス供給路を分岐接続してあることが好ましい(第5特徴構成)。
また、請求項6に記載の如く、前記第4特徴構成又は第5特徴構成における気体吹込機構に、前記二燃焼ガス拡散ノズルの先端部近傍の前記上端側壁部に付着したクリンカを機械的に除去可能なクリンカ除去機構を設けてあればなおよく(第6特徴構成)、請求項7に記載の如く、前記第6特徴構成における第二燃焼ガス拡散ノズルに前記気体を供給する第二拡散ガス供給路を前記気体吹込機構に着脱自在に接続して、前記クリンカ除去機構を、前記気体吹込機構に装着取り外し可能に構成してあればさらによい(第7特徴構成)。
【0007】
〔特徴構成の作用及び効果〕
上記本発明に係るゴミ焼却炉によれば、側壁部に沿う燃焼ガスの澱みを防止することで、側壁部への飛灰やクリンカの沈積及び側壁部の腐食を防止でき、夫々に、以下のような独特の作用効果を奏する。
【0008】
上記第1特徴構成によれば、開口部上方の傾斜壁部に第一燃焼ガス拡散ノズルを設けることで、前記傾斜壁部に沿う燃焼ガスの澱みを阻止でき、飛灰やクリンカの前記傾斜部への沈積を防止できる。また、仮に前記傾斜壁部への飛灰やクリンカの沈積が起ころうとしても、前記第一燃焼ガス拡散ノズルからの二次燃焼用酸素含有ガスの噴流によりこれらが吹き飛ばされて、前記傾斜壁部への前記飛灰やクリンカの沈積を防止できる。その結果、前記傾斜壁部の腐食を防止できるようになる。
また、例えば棒状体で突き外し、或いは、リーマ状の回転部材で欠き落とすことで、付着したクリンカを機械的に除去できるクリンカ除去機構を気体吹込機構に設けてあれば、前記流体によっては吹き飛ばせないほどにクリンカが付着しても、前記クリンカ除去機構によりこれを除去できてさらに好都合である。尚、前記第一燃焼ガス拡散ノズルを前記気体吹込機構に押し引き自在に取り付けておけば、前記第一燃焼ガス拡散ノズルを前記クリンカ除去機構としても機能させることが可能で、炉の操業中にクリンカの除去作業を行うことが出来て便利である。
尚、上記第2特徴構成のように構成すれば、二次燃焼用ガス供給路からの二次燃焼用酸素含有ガスの供給量を調節するだけで二次燃焼制御ができるから好都合である。
また、上記第3特徴構成のように、第一拡散ガス供給路を、前記気体吹込機構に着脱自在に接続してあることで、前記第一拡散ガス供給路を取り外した状態で前記第一燃焼ガス拡散ノズルの装着部位に前記クリンカ除去機構を装着できるから、簡単にクリンカ除去作業を行うことが出来る。
【0009】
上記第4特徴構成によれば、二次燃焼領域の側壁部を保護する耐火物の上端縁部には段差があるために燃焼ガスの渦ができやすいが、気体吹込機構の備える第二燃焼ガス拡散ノズルからの二次燃焼用酸素含有ガスによりこの渦による前記燃焼ガスの澱みが阻止され、前記耐火物の上端縁への飛灰やクリンカの沈積が防止でき、さらに、前記燃焼ガスの滞留が阻止されるから、前記側壁部に沿う領域の燃焼ガスの完全燃焼を図ることができ、還元性を有する燃焼ガスの金属壁部との接触を防止して、前記金属壁部の還元腐食も防止できる。
尚、上記第5特徴構成のように構成すれば、上記第2特徴構成と同様に、二次燃焼用ガス供給路からの二次燃焼用酸素含有ガスの供給量を調節するだけで二次燃焼制御ができるから好都合である。
また、上記第6特徴構成によれば、上記第1特徴構成と同様に、クリンカ除去機構を、例えば棒状体で突き外し、或いは、前面或いは側面でクリンカを除去可能な回転部材で欠き落として、付着したクリンカを機械的に除去できるように構成して気体吹込機構に設けてあれば、前記流体によっては吹き飛ばせないほどにクリンカが付着しても、前記クリンカ除去機構によりこれを除去できてさらに好都合である。尚、前記第二燃焼ガス拡散ノズルを前記気体吹込機構に押し引き自在に取り付けておけば、前記第二燃焼ガス拡散ノズルを前記クリンカ除去機構としても機能させることが可能で、炉の操業中にクリンカの除去作業を行うことが出来て便利である。
また、上記第7特徴構成のように、第二拡散ガス供給路を、前記気体吹込機構に着脱自在に接続してあることで、前記第二拡散ガス供給路を取り外した状態で前記第二燃焼ガス拡散ノズルの装着部位に前記クリンカ除去機構を装着できるから、上記第3特徴構成と同様に、簡単にクリンカ除去作業を行うことが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
上記本発明のゴミ焼却炉の実施の形態の一例について、以下に、図面を参照しながら説明する。尚、前記従来の技術において説明した要素と同じ要素並びに同等の機能を有する要素に関しては、先の図3に付したと同一の符号を付し、詳細の説明の一部は省略する。
【0011】
ゴミ焼却炉は、図1に示すように、火炉1の天井部2に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道4への開口部3を設けて、前記開口部3を狭小部に形成し、前記煙道4を、前記開口部3の上方で拡大した流路拡大部5に二次燃焼領域Sを形成してあり、前記開口部3又はその近傍に、二次燃焼用酸素含有ガスを前記燃焼ガスに向けて吹き込む二次燃焼用ノズル10を設けてあり、さらに、前記火炉1から前記二次燃焼領域Sに亘る領域の側壁部6を耐火物9で被覆してあり、その耐火物9の上端縁部9aの上方に位置する側壁部6はボイラの水管で冷却する金属壁部8に構成してある。
【0012】
前記流路拡大部5における開口部3の上方は傾斜壁部7に形成してあり、その傾斜壁部7に、前記燃焼ガスの澱みを阻止する気体を吹き込み可能な第一燃焼ガス拡散ノズル12を設ける。また、前記耐火物9の上端縁部9aに位置する上端側壁部6aに、その上端側壁部6a及びその上方に位置する金属壁部8に沿う前記燃焼ガスの澱みを阻止する気体を吹き込み可能な第二燃焼ガス拡散ノズル14を設ける。さらに、前記燃焼ガスの澱みを阻止する気体として二次燃焼用酸素含有ガスを用いるべく、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12に気体を供給する第一拡散ガス供給路13及び前記第二燃焼ガス拡散ノズル14に気体を供給する第二拡散ガス供給路15には、前記二次燃焼用ノズル10への二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用ガス供給路11を分岐接続する。
【0013】
前記第一燃焼ガス拡散ノズル12及び前記第二燃焼ガス拡散ノズル14は、共に、前記煙道4の周方向に、適宜間隔をもって、夫々取り付けた側壁部6の側壁面に直交する方向に向けて複数配置する。このように周方向に沿って前記両燃焼ガス拡散ノズル12,14を適宜間隔で配置するれば、各燃焼ガス拡散ノズル12,14からの噴気を強くしなくても側壁部6に沿う燃焼ガスの澱みを阻止でき、また、前記傾斜壁部7上或いは前記上端縁部9a上に飛灰やクリンカが沈積することを防止できるのである。
【0014】
〔別実施形態〕
上記実施の形態において示さなかった本発明に係るゴミ焼却炉の実施の形態について以下に説明する。
【0015】
〈1〉上記実施の形態に於いては、火炉1の天井部2に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道4の流路拡大部5への開口部3上方に形成された傾斜壁部7に、燃焼ガスの澱みを阻止する気体を吹き込み可能な第一燃焼ガス拡散ノズル12を設け、前記火炉1から前記煙道4の流路拡大部5に形成される二次燃焼領域Sに亘る領域の側壁部6を被覆した耐火物9の上端縁部9aの上方に位置する上端側壁部6aに第二燃焼ガス拡散ノズル14を設ける例について説明したが、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12または前記第二燃焼ガス拡散ノズル14の何れか一方を省略することは可能である。炉の構造及び使用条件によって、必ずしも前記傾斜壁部7と前記耐火物9の上端縁部9aとの両者に共に飛灰やクリンカが沈積するとは限らず、また、前記傾斜壁部7及び前記金属壁部8の両者が共に腐食するとも限らないからである。
【0016】
〈2〉上記実施の形態に於いては、第一拡散ガス供給路13及び第二拡散ガス供給路15には、二次燃焼用ガス供給路11を分岐接続する例について説明したが、前記両燃焼ガス拡散ノズル12,14の両者又は何れか一方には別途供給源に接続した拡散ガス供給路を設けて、別の気体を噴射するようにしてあってもよい。この場合に供給する気体は、酸素含有ガスではなく例えば燃焼排ガスのような不活性ガスであってもよい。尚、前記第二燃焼ガス拡散ノズル14に供給する気体は、金属壁部8の還元腐食を防止する点からは、酸素含有ガスであることが好ましく、この場合には、上記実施の形態で説明したと同様に前記第二拡散ガス供給路15には前記二次燃焼用ガス供給路11から分岐接続してあることが燃焼制御を簡便化する点からは好ましい。
【0017】
〈3〉上記実施の形態に於いては、第一燃焼ガス拡散ノズル12及び第二燃焼ガス拡散ノズル14を、煙道4の周方向に、適宜間隔をもって、夫々側壁部6に複数配置する例について説明したが、この配置間隔は任意であって、小間隔であってもよく、例えば周方向に二箇所というような大間隔であってもよい。小間隔の場合には、各燃焼ガス拡散ノズル12,14からの噴気量を少なくしても十分な拡散効果をもたらす。また、大間隔に配置すれば、噴気量を多くすることで燃焼ガスの拡散効果を高めることができる。
【0018】
〈4〉上記実施の形態に於いては、第一燃焼ガス拡散ノズル12及び第二燃焼ガス拡散ノズル14を、煙道4の周方向に、夫々取り付けた側壁部6の側壁面に直交する方向に向けて複数配置する例について説明したが、これらの配置方向は必ずしも前記側壁面に直交していなくてもよく、例えば、図2に示すように、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12が傾斜壁部7の比較的上部に配置されている場合には、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12が燃焼ガスのやや上流側に向けて配置されていてもよく、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12が、前記傾斜壁部7の下端近傍即ち、火炉1の天井部2に形成された開口部3の近傍に配置されている場合には、前記第二燃焼ガス拡散ノズル14を、前記燃焼ガスの下流側に向けて配置してあってもよい。また、例えば、図2に示したように、前記第二燃焼ガス拡散ノズル14が耐火物9の上端縁部9aに配置されている場合には、前記第二燃焼ガス拡散ノズル14を前記燃焼ガスの下流側に向けて配置してあってもよく、逆に、前記第二燃焼ガス拡散ノズル14が金属壁部8に配置されている場合には、これを前記燃焼ガスの上流側に向けて配置してあってもよい。
【0019】
〈5〉前記気体吹込機構Bに、第一燃焼ガス拡散ノズル12の先端部近傍の前記傾斜壁部に付着したクリンカを機械的に除去可能なクリンカ除去機構を設けてあってもよく、また、前記クリンカ除去機構を、第二燃焼ガス拡散ノズル14の先端部近傍の上端側壁部に付着したクリンカを機械的に除去可能に構成してあってもよい。流体によっては吹き飛ばせないほどにクリンカが付着しても、前記クリンカ除去機構によりこれを除去できてさらに好都合である。尚、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12又は前記第二燃焼ガス拡散ノズル14何れか一方或いは両者を前記気体吹込機構Bに押し引き自在に取り付けておけば、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12又は前記第二燃焼ガス拡散ノズル14を前記クリンカ除去機構としても機能させることが可能で、炉の操業中にクリンカの除去作業を行うことが出来て便利である。
【0020】
〈6〉上記〈5〉において、第一燃焼ガス拡散ノズル12に気体を供給する第一拡散ガス供給路13、或いは第二燃焼ガス拡散ノズル14に前記気体を供給する第二拡散ガス供給路15の何れか一方又は両者を前記気体吹込機構Bに着脱自在に接続して、クリンカ除去機構を、前記気体吹込機構Bに装着取り外し可能に構成してあってもよい。前記第一拡散ガス供給路13或いは第二燃焼ガス拡散ノズル14を取り外した状態で前記第一燃焼ガス拡散ノズル12又は前記第二燃焼ガス拡散ノズル14の装着部位に前記クリンカ除去機構を装着できるから、簡単にクリンカ除去作業を行うことが出来るようになる。
【0021】
〈7〉尚、上記〈6〉の構成に代えて、前記第一燃焼ガス拡散ノズル12を、それ自体の先端部でクリンカを突き外し、或いは、それを回転させることで前面或いは側面でクリンカを除去可能な構造に構成して、前記第一拡散ガス供給路13を取り外した状態で前記第一燃焼ガス拡散ノズル12を前記クリンカ除去機構として機能させるように構成してあってもよい。この点は前記第二燃焼ガス拡散ノズル14についても同様で、前記第二燃焼ガス拡散ノズル14を、それ自体の先端部でクリンカを突き外し、或いは、それを回転させることで前面或いは側面でクリンカを除去可能な構造に構成して、前記第二拡散ガス供給路15を取り外した状態で前記第二燃焼ガス拡散ノズル14を前記クリンカ除去機構として機能させるように構成してあってもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によって、二次燃焼領域における側壁部の腐食を阻止し、クリンカ等の沈積を防止できるようになった。
【0023】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るゴミ焼却炉上方に設けた煙道の一例を示す要部縦断面図
【図2】 本発明に係るゴミ焼却炉上方に設けた煙道の他の例を示す要部縦断面図
【図3】 従来のゴミ焼却炉の上方に向けて形成された煙道を示す要部縦断面図
【符号の説明】
1 火炉
2 天井部
3 開口部
4 煙道
5 流路拡大部
6 側壁部
6a 上端側壁部
7 傾斜壁部
8 金属壁部
9 耐火物
9a 上端縁部
10 二次燃焼用ノズル
11 二次燃焼用ガス供給路
12 第一燃焼ガス拡散ノズル
13 第一拡散ガス供給路
14 第二燃焼ガス拡散ノズル
15 第二拡散ガス供給路
B 気体吹込機構
S 二次燃焼領域
Claims (7)
- 火炉(1)の天井部(2)に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道(4)への開口部(3)を設けて、前記開口部(3)を狭小部に形成し、前記煙道(4)を、前記開口部(3)の上方で拡大して二次燃焼領域(S)を形成してあり、前記開口部(3)又はその近傍に、二次燃焼用酸素含有ガスを前記燃焼ガスに向けて吹き込む二次燃焼用ノズル(10)を設けてあるゴミ焼却炉であって、
前記開口部(3)上方の流路拡大部(5)における傾斜壁部(7)に、前記燃焼ガスの澱みを阻止する気体を吹き込み可能な第一燃焼ガス拡散ノズル(12)を備えた気体吹込機構(B)を設け、
前記気体吹込機構(B)に、前記第一燃焼ガス拡散ノズル (12)の先端部近傍の前記傾斜壁部(7)に付着したクリンカを機械的に除去可能なクリンカ除去機構を設けてあるゴミ焼却炉。 - 前記第一燃焼ガス拡散ノズル(12)に、前記二次燃焼用ノズル(10)への二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用ガス供給路(11)を分岐接続してある請求項1記載のゴミ焼却炉。
- 前記第一燃焼ガス拡散ノズル(12)に前記気体を供給する第一拡散ガス供給路(13)を前記気体吹込機構(B)に着脱自在に接続して、前記クリンカ除去機構を、前記気体吹込機構(B)に装着取り外し可能に構成してある請求項1記載のゴミ焼却炉。
- 火炉(1)の天井部(2)に、上方に向けて燃焼ガスを案内する煙道(4)への開口部(3)を設けて、前記開口部(3)を狭小部に形成し、前記煙道(4)を、前記開口部(3)の上方で拡大して二次燃焼領域(S)を形成してあり、前記火炉 (1)から前記二次燃焼領域(S)に亘る領域の側壁部(6)を耐火物(9)で被覆してあり、前記開口部(3)又はその近傍に、二次燃焼用酸素含有ガスを前記燃焼ガスに向けて吹き込む二次燃焼用ノズル(10)を設けてあるゴミ焼却炉であって、
前記側壁部(6)を被覆する前記耐火物(9)の上端縁部(9a)に位置する上端側壁部(6a)に、その上端側壁部(6a)及びその上方に位置する金属壁部(8)に沿う前記燃焼ガスの澱みを阻止する気体を吹き込み可能な第二燃焼ガス拡散ノズル(14)を備えた気体吹込機構(B)を設けてあるゴミ焼却炉。 - 前記第二燃焼ガス拡散ノズル(14)に、前記二次燃焼用ノズル(10)への二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用ガス供給路(11)を分岐接続してある請求項4記載のゴミ焼却炉。
- 前記気体吹込機構(B)に、前記第二燃焼ガス拡散ノズル (14)の先端部近傍の前記上端側壁部(6a)に付着したクリンカを機械的に除去可能なクリンカ除去機構を設けてある請求項4又は5に記載のゴミ焼却炉。
- 前記第二燃焼ガス拡散ノズル(14)に前記気体を供給する第二拡散ガス供給路(15)を前記気体吹込機構(B)に着脱自在に接続して、前記クリンカ除去機構を、前記気体吹込機構(B)に装着取り外し可能に構成してある請求項6記載のゴミ焼却炉。
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