JP2764547B2 - 汚水噴霧用ノズル - Google Patents

汚水噴霧用ノズル

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JP2764547B2
JP2764547B2 JP29936994A JP29936994A JP2764547B2 JP 2764547 B2 JP2764547 B2 JP 2764547B2 JP 29936994 A JP29936994 A JP 29936994A JP 29936994 A JP29936994 A JP 29936994A JP 2764547 B2 JP2764547 B2 JP 2764547B2
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信夫 大澤
信治 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却炉の壁面に設
置して炉内にごみ汚水を噴霧するノズルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】今まで、ごみ汚水は炉内に噴霧して処理
していた。この炉内噴霧は、炉壁の温度を下げることに
より、飛灰の溶融によるクリンカの生成や急な温度勾配
による耐火レンガの亀裂剥離(スポーリング)および膨
出等を抑制するために行われる操作である。
【0003】図6は、ごみ汚水が炉内に噴霧されるまで
のフローを示したものである。同図に示すように、ごみ
ピット21の中のごみ汚水はごみ汚水槽22に自然流下
し、水中ポンプPでごみ汚水濾過機23に送られ、ごみ
汚水濾過槽24に溜められる。そこからごみ汚水噴霧ポ
ンプPでノズルN1 に送られ、ごみ汚水噴霧空気圧縮機
25からの空気と混合されて炉内に噴霧される。なお、
26はごみ汚水貯留槽である。
【0004】図7は、上記ノズルN1 の断面図である。
このノズルN1 が従来から使用されているノズルで、市
販のものである。図において、27は先端開口部27a
に空気スプレイ管28を取り付けた、圧縮空気を送給す
るための外管、29は外管27の中に配設し、先端開口
部29aを空気スプレイ管28に臨ませた、ごみ汚水を
送給するための内管である。
【0005】図8は、上記空気スプレイ管28を、圧縮
空気送給側からみた正面図である。この管28には、管
孔28aの周囲に、その接線方向の溝28bが設けられ
ていて、圧縮空気はこの溝28bにそって旋回しながら
内管29の先端開口部29aからのごみ汚水に吹き付け
られるようになっている。
【0006】ノズルN1 の先端は、図示しないが、炉内
に出ないように、すなわち、炉壁面より退避した位置に
くるように取り付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のノズル
1 には、次のような問題点がある。
【0008】(1)内管29の先端開口部29aは、急
激に狭くなっているので、この部分にごみ汚水の浮遊物
が絡み付くように付着し、これが積み重なって短時間で
ふさがってしまう。
【0009】このため、圧縮空気のみが噴出して、ごみ
汚水によるノズルN1 の冷却効果が弱くなり、焼却炉の
燃焼熱でノズルN1 の先端部が焼損することがある。
【0010】(2)ノズルN1 からのごみ汚水の噴霧方
向は、同ノズルN1 の軸心方向であって、炉壁面にほぼ
垂直の方向である。
【0011】したがって、ごみ汚水は火炎の中に直接噴
霧されることになる。このため、ごみ汚水の不完全燃焼
で一酸化炭素(CO)が発生する。
【0012】(3)内管29にごみ汚水が供給され、外
管に圧縮空気が供給され、この圧縮空気が空気スプレイ
管28で旋回しながら内管29から供給されるごみ汚水
に吹き付けられる構造になっているので、ごみ汚水の浮
遊物の逆流で空気スプレイ管28の溝28bが詰まるこ
とがある。
【0013】このような状態になると、ごみ汚水が霧化
せず、向い側の炉壁の耐火レンガに衝突し、耐火レンガ
が損傷する。
【0014】(4)図9に示すように、焼却炉R内にご
み汚水を噴霧するのは、炉壁31の温度を下げることに
より、飛灰の溶融によるクリンカの生成や急な温度勾配
による耐火レンガの亀裂剥離(スポーリング)および膨
出等を抑制するためである。
【0015】しかし、ノズルN1 の噴霧方向は、その軸
心方向であるため、霧化した汚水が円錐体状に広がって
行き、ノズルN1 の周囲の炉壁31には霧化したごみ汚
水が充分に届かない。図9において、32は上記円錐体
状の噴霧範囲を示す。なお、35は投入ホッパーであ
る。
【0016】このため、ノズルN1 の範囲の炉壁31
に、図9に示すように、主にスポーリングによる損傷が
見られる部位33と主にクリンカの生成が見られる部位
34が発生する。
【0017】この発明は、このような従来の問題点を解
決するためになされたもので、(1)焼損するおそれが
なく、(2)炉内に一酸化炭素を発生させるおそれがな
く、(3)炉壁を構成する耐火レンガが損傷するおそれ
がなく、(4)炉壁にスポーリングによる損傷部やクリ
ンカが発生するのを防止することができる、汚水噴霧用
ノズルを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明が提供する汚水
噴霧用ノズルは、先端に設けた閉塞板の内面に沿って管
壁にスリットを設けた汚水送給用の外管と、この外管の
中に配設して、先端の開口部を前記スリットに臨ませた
圧縮空気送給用の内管とより構成したものである。
【0019】
【作用】
(1)内管と外管には、スリットに至るまでに狭窄部が
なく、スリットも広くとれるので、ごみ汚水の中の浮遊
物が詰まったり、圧縮空気の出口が詰まったりするおそ
れがない。
【0020】このため、ごみ汚水によるノズルの冷却効
果が減殺されることはなく、炉内の燃焼熱でノズルが焼
損するようなことはなくなる。
【0021】(2)圧縮空気は、閉塞板に衝突し、ここ
で方向転換されてスリットから閉塞板沿いに噴射される
ので、ごみ汚水はこれによってノズル周辺の炉壁沿いに
噴霧される。
【0022】このため、霧化したごみ汚水は、火炎の中
に直接噴霧されない。その結果、ごみ汚水の完全燃焼が
促進され、一酸化炭素の発生がなくなる。
【0023】(3)圧縮空気とごみ汚水は、閉塞板に遮
られて、向い側の炉壁に衝突することはないので、従来
みられた衝突による炉壁の耐火レンガの損傷は生じなく
なる。
【0024】(4)上述のように、ごみ汚水はノズル周
辺の炉壁沿いに噴霧されるので、炉壁の温度を下げるこ
とができる。このため、スポーリングやクリンカの生成
を効果的に抑制することができる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1〜図3によっ
て説明する。図1は実施例の汚水噴霧用ノズルNの断面
図であり、図2はその要部を拡大した図であり、図3は
図1のスリット部分を断面で示した図である。
【0026】図において、1は先端に閉塞板2を設け
た、汚水送給用の円筒形の外管、3は前記閉塞板2の内
面に沿って管壁1aに設けたスリットである。スリット
3は、閉塞板2の中心点を中心とする角度θが120度
で、幅が3mmのスリットである。外管1と内管4の内径
は、それぞれ21.2mmと6mmであり、外管1の長さは
1150mmである。
【0027】4は外管1の中に同管1と平行に配設した
円筒形の内管で、その先端の開口部4aはスリット3に
臨ませてある。開口部4aの端面は、スリット3の内側
面と面一になっていて、スリット3内に突き出さない位
置に設定されている。
【0028】5は、外管1と内管4の基端部を閉塞する
閉塞管、6は閉塞管5に取り付けた外管1に通ずるごみ
汚水供給管、7は閉塞管5に取り付けた内管4に通ずる
圧縮空気供給管である。
【0029】次に、上記構成に基づく作用を説明する。
【0030】(1)内管4と外管1には、スリット3に
至るまでに狭窄部がなく、スリット3の幅も3mmと可成
り広いので、ごみ汚水の中の浮遊物が、内,外管1,4
に詰まったり、ノズル3に詰まるおそれが殆どない。こ
のため、ノズルNは、ごみ汚水によって常に冷却された
状態に保持され、ごみの燃焼熱でノズルが焼損するおそ
れはなくなる。
【0031】(2)ごみ汚水も、圧縮空気も閉塞板2に
衝突し、ここで混合されてスリット3から炉壁沿いに噴
霧されるので、霧化したごみ汚水は、火炎中に直接噴射
されない。このため、ごみ汚水の完全燃焼が促進され、
一酸化炭素の発生が抑制される。
【0032】(3)ごみ汚水と圧縮空気は、閉塞板2に
遮られて、向い側の炉壁に衝突しないので、このことに
よる炉壁の耐火レンガの損傷が生じなくなる。
【0033】(4)ごみ汚水は、スリット3を下方に向
けることによりノズルNの周辺の炉壁沿いに120度の
広角度で噴霧することができるので、スポーリングやク
リンカの生成を未然に防止することができる。図4はご
み汚水の噴霧範囲8が、スポーリングによる損傷部位が
見られる部位33とクリンカの生成が見られる部位34
をカバーしうることを示している。
【0034】図5は他の実施例の要部断面図である。こ
の実施例のノズルN1 は、上記実施例における外管1と
閉塞管5とを、両管の軸心を中心にして相対回転可能に
連結した構造のものである。
【0035】図5において、9,10は外管1と閉塞管
5の間に介装したOリングで、外管1の外周面に設けた
環状の溝に嵌められている。11は閉塞管5のねじ穴、
12はこのねじ穴11と同軸に閉塞管5に固定したナッ
トである。ナット12に図外の回転止め用ねじが螺入さ
れると、両管1,5は相対回転しないように固定され
る。
【0036】13は、2個のOリング9,10の中間部
に位置するように、閉塞管5の内周面に設けた環状の溝
である。この溝13は、Oリング9,10を外管1と閉
塞管5の間に介装する際のOリングの退避溝となり、両
管1,5を連結しやすくするためのものである。
【0037】図5のような構造にすれば、両管1,5の
相対回転が可能になるので、ノズルN1 を焼却炉Rの炉
壁31に設置する場合に、閉塞管5に取り付けた汚水供
給管6および圧縮空気供給管7の配管位置に拘束される
ことなく、スリット3の方向、すなわち汚水の噴霧方向
を任意の方向へ向けることができる。
【0038】また、Oリング退避用の環状の溝13を設
けたので、外管1と閉塞管5を水密状態に容易に連結す
ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上述のような構成としたので、次の効果を奏する。
【0040】(1)ノズルの焼損のおそれがなくなる。
【0041】(2)炉内に有害な一酸化炭素を発生させ
るおそれがなくなる。
【0042】(3)炉壁を損傷するおそれがなくなる。
【0043】(4)炉壁にスポーリングやクリンカが生
成するのを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の汚水噴霧用ノズルの断面図
【図2】 図1のA部分の拡大図
【図3】 図1のスリット部分の断面図
【図4】 実施例の作用を説明するための焼却炉の断面
【図5】 他の実施例の汚水噴霧用ノズルの要部断面図
【図6】 ごみ汚水が炉内に噴霧されるまでのフロー図
【図7】 図5に示す従来の汚水噴霧用ノズルの断面図
【図8】 図6に示す空気スプレイ管の正面図
【図9】 従来の汚水噴霧用ノズルの作用を説明するた
めの焼却炉の断面図
【符号の説明】
N 汚水噴霧用ノズル 1 外管 1a 管壁 2 閉塞板 3 スリット 4 内管
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−57314(JP,U) 実開 昭56−10951(JP,U) 実開 昭59−15457(JP,U) 実開 平3−11444(JP,U) 実開 平5−56255(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に設けた閉塞板の内面に沿って管壁
    にスリットを設けた汚水送給用の外管と、この外管の中
    に配設して、先端の開口部を前記スリットに臨ませた圧
    縮空気送給用の内管とよりなる汚水噴霧用ノズル。
JP29936994A 1994-12-02 1994-12-02 汚水噴霧用ノズル Expired - Fee Related JP2764547B2 (ja)

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