JP3883034B2 - 天蓋開閉装置付コンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両に搭載可能なコンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の天蓋開閉装置付コンテナは、土砂等の投入を容易にするため上方に投入口を設けてあり、この投入口にはコンテナ搬送中に土砂等の収容物が周囲に飛散するのを防止する天蓋を開閉可能に設けてある。前記天蓋はコンテナの前壁に固定されたハンドルを手動で回転操作することにより開閉されるようになっている。
【0003】
またコンテナ後部には後部煽戸を開閉可能に設けてあり、車両に搭載されたコンテナをダンプさせて後部煽戸の下部を自重で開放させることにより、コンテナ内の積載物を排出できるようになっている。前記コンテナ後部には、コンテナ側に固定されたハンドルを手動で回転操作することにより後部煽戸の下部を閉鎖位置でロックする下部ロック装置を設けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが前記構造にあっては、天蓋開閉用のハンドル及び下部ロック装置用のハンドルはいずれもコンテナ側に固定されていることから、コンテナの側方や後方に突出することになり、コンテナ積み卸し時にハンドルが損傷しやすいという問題があった。
そこで本発明は、ハンドルの損傷を防止し、かつ天蓋開閉操作及び後部煽戸のロック操作に使用されるハンドルを兼用できるようにして安価で効率良く作業を行うことができる天蓋装置付コンテナを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、前後左右の4隅に支柱を立設し、各支柱間に床面、側壁、前壁及び下部ロック装置にて固縛される後部煽戸を設け、上部にはハンドルの操作にて投入口を開閉する天蓋開閉装置を設けたコンテナにおいて、前記ハンドルは、前記天蓋開閉装置に設けられた連結部に脱着可能であり、前記下部ロック装置は、前記ハンドルが脱着可能であるとともに当該ハンドルによって当該下部ロック装置の固縛及び解除の操作が行われる連結部を有しており、前記天蓋開閉装置に使用するハンドルを前記下部ロック装置側にも兼用できるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
これにより、ハンドルの損傷を確実に防止することができ、かつ単一のハンドルにて天蓋の開閉操作と後部煽戸のロック操作とを行うことができるので、安価に製作できるとともにハンドルによる作業を効率良く行うことができる。請求項2では、前記下部ロック装置は、いずれも後部煽戸の下部を固縛する主ロック装置と補助ロック装置とから構成し、前記主ロック装置及び前記補助ロック装置は、それぞれ前記連結部を有しており、前記主ロック装置の連結部は、後部煽戸側に設けられた、前記ハンドルが脱着可能なナットにより構成されており、前記補助ロック装置の連結部は、前記コンテナの側方に設けられており、前記天蓋開閉装置に使用するハンドルを前記主ロック装置及び補助ロック装置に兼用できるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
これにより、単一のハンドルにて天蓋の開閉操作、主ロック装置のロック操作及び補助ロック装置のロック操作とを行えることから、安価に製作できるとともにハンドルによる作業を効率良く行うことができる。また、補助ロック装置の固縛解除時にコンテナ内の収容物が後部煽戸から漏れ出しても、漏れ出した収容物にて作業者が汚れるのを確実に防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図3は天蓋開閉装置を設けたコンテナの全体図である。前記コンテナ1はゴミや土砂などを収容して輸送車2や鉄道貨車等にて搬送することができるようにしたものである。図1はコンテナ1を輸送車2に搭載した全体図で、図2はコンテナ1をダンプさせて、収容物を排出する作業を行う作業状態図である。
【0009】
前記輸送車2は、車体3上にダンプフレーム4を後部ヒンジ5にて後方傾動可能に搭載し、前記ダンプフレーム4上にコンテナ1を載せ、コンテナ1はダンプフレーム4上のロック装置(図示せず)にてダンプフレーム4に一体化できるようになっている。また、前記コンテナ1は、鉄道貨車にも搭載できるようになっている。4aはダンプフレーム4を傾動させる扛上装置である。
【0010】
次にコンテナ1について説明すると、前記コンテナ1は、まず前後左右の4カ所にボックス状の支柱6を立設し、左右の前後支柱6間に側壁7を、前部の左右支柱6間に前壁8を、下方に床面9を、上方に矩形状の投入口10を有する天板11をそれぞれ設け、後部の左右支柱6間には開閉可能な後部煽戸12を天板11から延びたヒンジアーム13を介して設けてある。前記側壁7の床面9より下方の位置にはフォークリフトのフォークを挿入してコンテナ1を持ち上げることができるようにした挿入口14が前後及び左右に一対設けられている。
【0011】
また、天板11の上方には投入口10をカバーするための開閉可能な天蓋開閉装置15が設けられている。かかる天蓋開閉装置15は、輸送車2や鉄道貨車にてコンテナ1を輸送する際に収容物が飛散するのを防止するようになっている。前記支柱6の下端には、直方体でブロック状の下台16が固定され、該下台16は輸送車2のダンプフレーム4や鉄道貨車に設けられたツイストロック(図示せず)に係脱しうる孔17が形成されており、下台16の下端が側壁7の下端より幾分下がった位置になっている。
【0012】
一方、支柱6の上端には、下台16下面と同じ形状で平板状の上台18が固定されて上台18に下台16を載置できるようになっている。また、上台18の外周には横L字形のストッパ19が固定され、上台18に載置された下台16が前後左右にずれるのを防止するようになっている。更に、上台18の位置は、天蓋開閉装置15よりも幾分高い位置に設定されており、コンテナ1を積み上げた際に上段のコンテナ1の下面が下段のコンテナ1の天蓋開閉装置15に干渉しないようになっている。
【0013】
次に天蓋開閉装置15について説明すると、該天蓋開閉装置15は投入口10を閉鎖しうる天蓋20と、この天蓋20を開閉させる駆動装置21とからなっている。前記天蓋20は図10乃至図13に示す通り左右に2分割されて屈折できるようになっており、まずフレーム部材22を左右(図11の上下)に分割し、それぞれ3本の横フレーム22aと3本の縦フレーム22bとを格子状に形成してあり、横フレーム22aのみ中央から側方にかけて円弧状に下がっていくように形成してある。更に、一方側のフレーム部材22の側端部(図11上端)には回転軸23が固定され、この回転軸23は天板11に立設された軸受24にて支持されている。
【0014】
前記フレーム部材22の上部には板状の天蓋本体25がリベット止めされており、天蓋本体25の全体が横フレーム22aに沿って円弧状になっている。このように、天蓋本体25が円弧状になっていることから、横フレーム22aを多数設けることなくフレーム間での歪みの発生を少なくすることができるとともに縦フレーム22bの自重による撓みを天蓋本体25にて引っ張り、縦フレーム22bの撓みを防止することもできるようになっている。
【0015】
前記フレーム部材22の前後面には垂直状のカバー26が固定され、左側のカバー26(図12左側)が幾分右側のカバー26(図12右側)の内側に入り込み、両カバー26の下端を軸支Yしてあり、天蓋20を開放するとこの軸支点Yを中心に左右の天蓋20が屈折するようになっている。
前記天蓋本体25の前後位置には、それぞれアーム27が配置され、このアーム27にて天蓋20開閉時に右側の天蓋20を支持すると共に天蓋20開閉時の労力の軽減を図るようになっている。すなわち、アーム27基端は天板11上に軸支されて左右に回動できるようになっており、更にアーム27に固定した規制部材28と天板11との間に設けた一対のコイルバネ29が天蓋20の自重により回動しようとする方向とは逆の方向にそれぞれ弾発力が作用するように設けられている。
【0016】
またアーム27先端には長孔30が形成されており、右側の天蓋20の前後端に固定された取付部材31のシャフト32に長孔30が係合されて、取付部材31とアーム27間には引っ張る方向に付勢されてバネ33が設けられている。前記アーム27の孔を長孔30にしているのは、図20bに示すように回転軸23の中心点Xと左右の天蓋20の軸支点Yと取付部材31のシャフト32の中心点Zとを結んだ線XYZ(一点鎖線)が下方に屈折した状態になっており、天蓋20が開放される途中で前記線XYZが一直線(図21b)になり、XとZとの距離がその時点で最大となるように変化することから、この変化を前記長孔30にて吸収し得るようにしたものである。
【0017】
34は天蓋20を閉鎖状態に保持するための天蓋ロック装置である。前記天蓋ロック装置34は図10及び図15乃至図19に示すように、ピン35、フック36、連結部材37、バネ38、操作レバー39、ストッパ40及び規制部材41とからなっている。
前記ピン35は、天蓋20の一側面の中央(回転軸23側と反対の側面)にて突出している。前記フック36は、ピン35に近接したコンテナ1の側壁7に軸支され、フック36の前後方向への回動によりピン35と係合しうるようになっている。前記フック36は、フック36と一体のアーム36a及び連結部材37を介して操作レバー39の一端に連結されている。前記操作レバー39は、中間が側壁7の下部(床面9より下方)にロッド42にて軸支され、他端に取手39aが形成されている。
【0018】
また、連結部材37にはバネ38が取り付けられ、フック36を係合解除方向及び操作レバー39を反時計回りに回動させるようになっているが、規制部材41にて操作レバー39をフック36の係合状態に保持できるようになっている。すなわち規制部材41はL字形の一端を側壁7側に回動可能に軸支し、下方回動させることにより他端が操作レバー39の反時計回りを規制してフック36の係合状態を保持できるようにし(図18)、上方回動させると操作レバー39の規制が解除されて操作レバー39がバネ38力及び作業者の力にて反時計回りに回動され(図19)、フック36の係合状態が解除される。フック36を係合状態にする場合には、バネ38力に抗して操作レバー39をストッパ40に当接するまで時計回りに回動させ、規制部材41を下方回動させることによりフック36を係合状態に保持できるようになっている(図18)。
【0019】
また、前記ロッド42は図16の如くコンテナ1を貫通して、他端が他方の側壁7より突出し、その他端にインジケータとしての指針43を固定し、フック36が係合状態であるか係合解除状態であるかを操作レバー39とは反対側の側壁7側からでも指針43の位置にて判別することができるようになっている。
次に天蓋開閉装置15の駆動装置21について説明すると、前記駆動装置21は油圧ポンプ44、油圧シリンダ45及び配管46からなっている。前記油圧ポンプ44は前壁8の中央に形成された凹部47の支持台48に固定され、この油圧ポンプ44から配管46が延出されている。また、油圧ポンプ44から断面四角形の連結部49が前方に突出し、連結部49に適合した形状の孔を有するハンドル50を連結部49に装着して、ハンドル50の回転にて油圧ポンプ44を手動にて作動させるようになっている。前記前壁8には油圧ポンプ44を隠すためにカバー51が設けられている。
【0020】
前記油圧シリンダ45は、油圧シリンダ45の一部にラックが形成され、回転軸23の一部に形成された歯車がラックに噛み合い、油圧シリンダ45の作動により歯車が回転し、回転軸23を回転させるようになっている。また、油圧シリンダ45には油圧ポンプ44から延びた配管46が接続され、油圧ポンプ44からの圧油が油圧シリンダ45に供給されるようになっている。
【0021】
その際、天蓋20を支持するアーム27にはコイルバネ29が設けられて天蓋20の開閉作動時に油圧シリンダ45への負荷が小さくなるようになっているので、油圧ポンプ44の作動操作も小さな労力にて行うことができるようになっている。
52は後部煽戸12の下部をロックするための下部ロック装置(図6)で、該下部ロック装置52は左右一対の主ロック装置53と左右一対の補助ロック装置54とからなり、後部煽戸12を閉鎖状態に保持するものである。
【0022】
前記補助ロック装置54は、図25aに示す如く、床面9から下方に延びた桁9aの外側面に凹部55を有する受け部材56を固定し、後部煽戸12の下方に設けたピン57の一部が前記凹部55に入り込むようになっている。更に床面9の下方にはフック58が上下回動可能に軸支され、フック58の一部が桁9aの開口部9bから一部突出して、受け部材56の凹部55に入り込んだピン57を固縛するようになっている。
【0023】
前記フック58の端部は連結部材59と屈折リンク60とを介してロッド61に連結されている。前記連結部材59にはバネ62が設けられ、常時フック58を固縛解除する方向に付勢するようになっている。また、前記ロッド61の回動によりフック58が固縛位置に達すると屈折リンク60が図25aのようにデッドポイントを超えた位置になり、それによりフック58の固縛状態を保持できるようになっている。
【0024】
前記ロッド61の端部は、図26及び図27に示すように側壁7の孔63から突出して、前記油圧ポンプ44の連結部49と同じ形状の補助ロック装置54の連結部64を形成し、油圧ポンプ44にて使用するハンドル50を兼用できるようになっている。65は前記ロッド61を支持するための軸受である。前記主ロック装置53は、後部煽戸12を補助ロック装置54と合わせて確実に閉鎖状態に保持するためのもので、閉鎖状態を強固なものとするものである。主ロック装置53を図28及び図29にて示すように、まず床面9下方の桁9aにはシール部材66と係合部材67とを設け、シール部材66は後部煽戸12を閉鎖した際にシール効果を高めるために設けたものであり、係合部材67は平板状で下方に開放した凹部68を有している。
【0025】
一方、後部煽戸12の下端には断面コ字形の支持ブラケット69を吊設し、前記支持ブラケット69には左右一対の水平な長孔70を形成し、その長孔70に横軸71を貫通させて横軸71が長孔70上を水平移動できるようになっている。前記横軸71には一対のアーム72基部とアーム72間に配置した短管73をそれぞれ設け、前記アーム72の先部には係合ピン74が固定され、その係合ピン74は前記係合部材67の凹部68に係合しうるようになっており、短管73にはボルト75が固定されている。
【0026】
前記ボルト75には主ロック装置53の連結部としてのナット76が螺合され、このナット76を締め付けていくことにより、横軸71が右側にスライドされ係合ピン74が係合部材67との係合状態を強固なものとすることができるようになっている。またナット76の外形は断面四角形で、油圧ポンプ44の連結部49及び補助ロック装置54の連結部64と同じ形状をしており、油圧ポンプ44に使用するハンドル50と同じハンドルを使用することができるようになっている。
【0027】
尚、本実施の形態では、上台に固定されたストッパをL字型に形成してあるが、上台の全周を囲むように矩形枠状に形成させるようにしても同様の作用効果を有するものである。また、天蓋開閉装置の駆動装置を油圧ポンプと油圧シリンダとにて構成してあるが、その他、チェーン又は歯車にて駆動装置を形成するようにしても良い。また下部ロック装置を主ロック装置と補助ロック装置とにて構成してあるが、主ロック装置若しくは補助ロック装置のいずれか一方だけで下部ロック装置を構成するようにしても良い。さらに天蓋側に形成した長孔にアーム側に固定したシャフトを連結するようにしてあるが、アーム側に形成した長孔に天蓋側に固定したシャフトを連結するようにしても同様の作用効果を有するものである。
【0028】
本発明は前記の如き構成で、次に作用について説明する。
まずコンテナ1を保管しておく場合には、保管する敷地が広い場合には図3のように一台ずつ敷地において保管し、敷地が狭い場合には図7のようにコンテナ1を積み重ねて保管する。すなわち、コンテナ1を積み重ねる場合には、フォークリフトのフォークをコンテナ1の挿入口14に入れてコンテナ1を持ち上げ、持ち上げたコンテナ1の下台16を別個のコンテナ1の上台18に載せ、このようにして積み重ねていく。
【0029】
その際、天蓋開閉装置15は上台18より低くしてあるので、上段のコンテナ1の底面が下段のコンテナ1と干渉する危険がなく、また、上段のコンテナ1が振動などで幾分ずれようとしても下台16がストッパ19にて規制されていることから、上段のコンテナ1のずれを確実に防止することができる。
次にコンテナ1を使用する場合について説明すると、空のコンテナ1を図1の輸送車2や鉄道貨車に搭載して、作業現場まで運ぶ。コンテナ1を作業現場に降ろした後天蓋ロック装置34の操作レバー39を操作して天蓋20のロックを解除させる。すなわち、規制部材41を回動させると、バネ38の力及び作業者の力によって操作レバー39が図19の矢印の方向に回動してフック36によるロック状態が解除される。その際、反対側の側壁7に位置するインジケータの指針43によってもロック解除状態を把握できるので、ロック状態のままで天蓋20の開放操作をして天蓋ロック装置34を破損する危険を防止することができる。
【0030】
天蓋ロック装置34のロック解除が完了すると、ハンドル50を油圧ポンプ44の連結部49に装着して手動にて正転方向に回転させ油圧ポンプ44を作動させる。油圧ポンプ44から送り出された圧油は配管46を通って油圧シリンダ45に供給され、油圧シリンダ45が作動して天蓋20を開放方向に回動させる。その際、天蓋20を支持するアーム27にはコイルバネ29が設けられていることから、わずかな力のハンドル操作にて天蓋20を開放させることができる。
【0031】
天蓋20解放開始直前は、図20bの如く、線XYZは下側に屈折していることからXZの直線距離は短く、取付部材31のシャフト32はアーム27の長孔30の左側に位置することとなる。更に天蓋20が回動され、線XYZが一直線になると(図21b)XZの距離が最大となりシャフト32が長孔30の右側に移動し、アーム27に対するシャフト32の変位を吸収しながら天蓋20を支持することができる。更に回動させると図22bを通過して図23bに達し、コンテナ1の投入口10を全開させる。このとき、軸支点Zは右側の天蓋20より上方位置にあるため、天蓋20をコンテナ1の側壁7側へ近接させることができ、天蓋20のコンテナ1側方への突出量が小さくなり、狭い場所でもコンテナ1を設置することができる。
【0032】
その状態で、ゴミ又は土砂等の収容物を投入する。投入が完了すると、油圧ポンプ44の連結部49に装着したハンドル50を逆転させ、圧油を逆方向に圧送し天蓋20を図23aの状態から回動させて図22a、図21aを通ってコンテナ1上部の投入口10を閉鎖させる(図20a)。その際、天蓋20は円弧状になっているので、それに沿って土砂等を山盛り積み上げることができる。
【0033】
天蓋20が閉鎖状態になると、天蓋ロック装置34の操作レバー39をバネ38に抗して時計回りに回動させ(図18)、規制部材41にて操作レバー39をその位置に保持させる。それにより、上部のフック36は天蓋20側のピン35に係合し、天蓋20の開放を規制させた状態となり、コンテナ1の輸送中に、振動等にてフック36が外れて天蓋20がロック解除されるのを確実に防止することができる。
【0034】
前記作業が完了すると、フォークリフトにてコンテナ1を輸送車2のダンプフレーム4に載せて一体化させ、収容物の廃棄場所まで輸送する。廃棄場所に到着すると、輸送車2を停止させ、コンテナ1の後方にてハンドル50を主ロック装置53のナット76に装着し、ハンドル50の操作にて係合ピン74を係合部材67の凹部68から外す。その後、コンテナ1の側方に移動して、ナット76から外したハンドル50を補助ロック装置54側の連結部64に装着してハンドル50を回し、屈折リンク60を回動させてデッドポイントを解除させフック58を固縛解除の状態にする。このとき、コンテナ1内に収容物が満載されていると固縛解除と同時に収容物が後部煽戸12を押し広げてコンテナ1から漏れ出す場合があるが、作業者はコンテナ1の側方で操作しているため、漏れ出した収容物にて作業者が汚れるのを防止することができる。
【0035】
その後、扛上装置4aにてダンプフレーム4を後部ヒンジ5を中心に後方傾動させると、コンテナ1も傾動していき、後部煽戸12の下部の固縛が解除されていることから、後部煽戸12が自重にて回動し、コンテナ1の収容物をコンテナ1後方に排出する。その際、天蓋20を開放させた方が排出効率がよい場合には、天蓋20を開放させた後ダンプフレーム4を傾動させるようにしてもよい。
コンテナ1の排出が完了すると、ダンプフレーム4を格納し、補助ロック装置54を操作して後部煽戸12のピン57を固縛し、更に同じハンドル50にて主ロック装置53も固縛状態にする。その後、輸送車2等にてコンテナ保管場所まで輸送し、当該保管場所にてコンテナ1を輸送車2から降ろす。
【0036】
【発明の効果】
以上の如く本発明の請求項1では、天蓋開閉装置の一部であってハンドルを脱着できる連結部と、下部ロック装置の一部である連結部との断面外形を略同一とし、前記天蓋開閉装置に使用するハンドルを下部ロック装置側にも兼用できるようにしたので、ハンドルの損傷を確実に防止することができ、かつ単一のハンドルにて天蓋の開閉操作と後部煽戸のロック操作とを行えることから、安価に製作できるとともにハンドルによる作業を効率良く行うことができる。
【0037】
請求項2では、前記下部ロック装置を主ロック装置と補助ロック装置とから構成し、前記主ロック装置の連結部であるナットと補助ロック装置の連結部の外形を略同一とし、前記ナット及び連結部に脱着できるハンドルを兼用できるようにしたので、単一のハンドルにて天蓋の開閉操作、主ロック装置のロック操作及び補助ロック装置のロック操作とを行えることから、安価に製作できるとともにハンドルによる作業を効率良く行うことができる。
また、前記補助ロック装置の連結部を側方に配置するようにしたので、補助ロック装置の固縛解除時にコンテナ内の収容物が後部煽戸から漏れても、漏れ出した収容物にて作業者が汚れるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天蓋開閉装置付コンテナを搭載した輸送車の側面図である。
【図2】コンテナをダンプさせたときの作用状態図である。
【図3】コンテナの右側面図である。
【図4】コンテナの左側面図である。
【図5】コンテナの正面図である。
【図6】コンテナの背面図である。
【図7】コンテナを積み重ねた状態を示す作用図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】支柱の上下端部を示す斜視図である。
【図10】コンテナの平面図である。
【図11】天蓋の平面図である。
【図12】図11のG−G断面図である。
【図13】図11のE−E断面図である。
【図14】図12のF−F図である。
【図15】天蓋ロック装置の要部拡大図である。
【図16】図15のH−H断面図である。
【図17】図16のI−I図である。
【図18】図16のJ−J図である。
【図19】天蓋ロック装置の作用状態図である。
【図20】天蓋の閉鎖状態を示す作用状態図である。
【図21】天蓋の開放開始直後を示す作用状態図である。
【図22】天蓋の開放途中を示す作用状態図である。
【図23】天蓋の開放状態を示す作用状態図である。
【図24】図5のA−A断面図である。
【図25】補助ロック装置を示す図6のC−C断面図である。
【図26】図6のB−B断面図である。
【図27】図26のL−L断面図である。
【図28】主ロック装置を示す図6のD−D断面図である。
【図29】図28のK−K図である。
【符号の説明】
1 コンテナ
6 支柱
7 側壁
8 前壁
9 床面
10 投入口
12 後部煽戸
15 天蓋開閉装置
20 天蓋
49 連結部
50 ハンドル
52 下部ロック装置
53 主ロック装置
54 補助ロック装置
64 連結部
76 ナット
Claims (2)
- 前後左右の4隅に支柱を立設し、各支柱間に床面、側壁、前壁及び下部ロック装置にて固縛される後部煽戸を設け、上部にはハンドルの操作にて投入口を開閉する天蓋開閉装置を設けたコンテナにおいて、
前記ハンドルは、前記天蓋開閉装置に設けられた連結部に脱着可能であり、
前記下部ロック装置は、前記ハンドルが脱着可能であるとともに当該ハンドルによって当該下部ロック装置の固縛及び解除の操作が行われる連結部を有しており、
前記天蓋開閉装置に使用するハンドルを前記下部ロック装置側にも兼用できるようにしたことを特徴とする天蓋開閉装置付コンテナ。 - 前記下部ロック装置は、いずれも後部煽戸の下部を固縛する主ロック装置と補助ロック装置とから構成し、
前記主ロック装置及び前記補助ロック装置は、それぞれ前記連結部を有しており、
前記主ロック装置の連結部は、後部煽戸側に設けられた、前記ハンドルが脱着可能なナットにより構成されており、
前記補助ロック装置の連結部は、前記コンテナの側方に設けられており、
前記天蓋開閉装置に使用するハンドルを前記主ロック装置及び補助ロック装置に兼用できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の天蓋開閉装置付コンテナ。
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