JP3882573B2 - 電磁弁一体型膨張弁 - Google Patents

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    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁弁と膨張弁とを一体化してなる電磁弁一体型膨張弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば車室内のフロントシート側とリヤシート側の双方に冷凍サイクルの蒸発器を並列配置するとともに、双方の蒸発器に膨張弁を設けた車両用空調装置がある。このような空調装置では、膨張弁と直列に電磁弁を設置して、双方の蒸発器に流れる冷媒量を制御するものが知られている。
このように、膨張弁と直列に電磁弁を設置した従来の技術では、膨張弁の全開状態において電磁弁が急激に開閉するため、電磁弁の開閉作動に伴ってウォーターハンマー音が発生するという問題がある。
【0003】
上記のウォーターハンマー音を低減する技術として、特開平10−73345号公報や特開平11−182983号公報に開示された技術が知られている。これらの技術は、図に示すように、膨張弁5に電磁弁10を一体化したものであり、膨張弁5と電磁弁10の両者の小型化を図るとともに、電磁弁10を膨張弁5の下流側(気液2相状態の冷媒が流れる低圧側)に配置して電磁弁10の開閉に伴うウォーターハンマー音を低減するようにしたものである。
【0004】
さらに、上記公報に示した先願には、膨張弁5の全開状態において電磁弁10が開弁する際に発生する冷媒騒音(今まで冷媒の流れが停止していた蒸発器に大流量の冷媒が流れ出ることによる冷媒の流動音や、膨張弁5の下流側の圧力が急激に下がることによるウォーターハンマー音)を低減する機構が設けられている。
【0005】
電磁弁10の開弁時における冷媒騒音を低減する機構は、電磁弁10を開弁する前(閉弁状態)において、電磁弁10の開閉弁30と膨張弁5の弁体21との間の冷媒圧力に基づいて膨張弁5の弁体21を閉弁させておき、その状態から電磁弁10を開弁させて、膨張弁5を開くものである。
このため、この機構は、図に示すように、開閉弁30と弁体21との間の冷媒圧力を、ダイヤフラム作動器12における均圧室35へ導く圧力連通通路25を有する。
【0006】
この圧力連通通路25は、電磁弁10とバルブボディ13の間に形成された連通室24cと均圧室35を連通するものであり、図、図に示すように、斜め孔25a’→圧力室25b→溝部25c→連通孔25dによって構成されている。
なお、作動棒23の上側は、図に示されるように、内孔18と作動棒23との間には、作動棒23の摺動のための僅かなクリアランスしか設けられていない。このため、斜め孔25a’は、上記のクリアランスをバイパスするために、連通室24cと圧力室25bとを連通させるために設けられたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記圧力連通通路25の中の斜め孔25a’は、図に示されるように、連通室24c側から内孔18の中間段付面18aへと向かって斜めに穴開け加工(例えば、φ1mmの穴)したものである。
この穴開け加工は、電磁弁10の取付ネジ部材62が嵌合するバルブボディ13のネジ付近の連通室24cから中間段付面18aへ向かう斜めで且つ微小な穴開け加工であり、加工性が悪く、さらにその後のバリ除去工程も必要になるため生産性が良くない。
なお、加工性とは、約φ1mmのドリルにて被加工面に対して斜めに穴開けするために、ワークのセッティングが困難になるとともに、ドリルが折れ易いことをいう。また、バリ除去については、圧力室25bに連通した部分は、バルブボディ13の内部であり、且つ内側面に位置するために、バリ除去の作業性が悪い。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、上述の斜め孔(25a’)を廃止して、電磁弁(10)の開閉弁(30)と膨張弁(5)の弁体(21)との間の冷媒圧力を、ダイヤフラム作動器(12)の均圧室(35)へ導くことのできる電磁弁一体型膨張弁の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段を採用する電磁弁一体型膨張弁は、圧力連通通路(25)の一部である連通隙間(25a)が、弁体(21)と開閉弁(30)との間の開閉弁上流通路(24α)に直接連通している。
このため、従来のような斜め孔(25a’)を廃止することができる。
【0010】
連通隙間(25a)は、作動棒(23)と内孔(18)との間に設けられた隙間であるため、従来の斜め孔(25a’)に比較して容易に形成できる。つまり、被加工面に対して斜めに穴開けするという困難な加工が不要になるとともに、バリ除去も容易に実施できる。これによって、製造加工性が向上し、電磁弁一体型膨張弁の生産性を高めることができる。
【0011】
また、作動棒(23)に加工を施すだけで連通隙間(25a)が形成できるため、生産性が優れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、実施例を用いて説明する。
〔第1実施例の構成〕
図1〜図6を参照して第1実施例を説明する。図1は本発明が適用された電磁弁一体型膨張弁を適用した冷凍サイクルの全体構成図を示す。なお、この図1に示す冷凍サイクルは、車室内のフロントシート側とリヤシート側とを独立して空調コントロール可能な車両用空調装置に使用されるものである。
【0014】
図1の冷凍サイクルは、圧縮機1を備えている。この圧縮機1には、エンジン(図示しない)の回転動力の伝達および遮断を行うための電磁クラッチ(図示しない)が装着されている。この電磁クラッチが接続状態になると、エンジンからの回転動力によって圧縮機1が作動し、吸入冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒を凝縮器2に向けて吐出する。
凝縮器2は、冷却ファン(図示しない)および車両走行風による冷却作用によって圧縮機1から供給されたガス冷媒を冷却して凝縮させるものであり、凝縮冷媒はレシーバ3内に導かれる。
レシーバ3は、内部に流入した凝縮冷媒を気液分離して液冷媒のみを流出させる。
【0015】
レシーバ3の下流には、液冷媒を気液2相状態に減圧膨張させるフロント、リヤ膨張弁4、5と、このフロント、リヤ膨張弁4、5を通過した冷媒を蒸発させるフロント、リヤ蒸発器6、7とが、並列配置されている。
ここで、フロント膨張弁4とフロント蒸発器6は、車室内前部のダッシュボード内に配置されたフロント空調ユニット8内に配置され、主にフロントシート側の空調のために使用される。
フロント膨張弁4は、フロント蒸発器6の出口冷媒の過熱度を所定値に維持するように弁開度が自動調整される周知の温度式膨張弁であって、フロント蒸発器6の出口冷媒の温度を感知して内部に封入された冷媒圧力が変化する感温筒6aを有している。
【0016】
一方、リヤ膨張弁5とリヤ蒸発器7は、車室内の後部、例えばワゴンタイプの自動車の天井部や側壁に配置されるリヤ空調ユニット9内に配置され、主にリヤシート側の空調のために使用される。
なお、図示しないが、フロント、リヤ空調ユニット8、9内には、空調用の送風機が内蔵されていることはもちろんである。
フロント、リヤ蒸発器6、7を通過した冷媒は、合流して圧縮機1の吸入側に導かれる。
【0017】
リヤ膨張弁5は、本発明の適用された電磁弁一体型膨張弁であり、常閉型の電磁弁10が一体に組付けられている。以下、このリヤ膨張弁5の具体例を図1および図2〜図6に基づいて説明する。
リヤ膨張弁5は、本例では内部均圧式のボックス型膨張弁として構成されており、リヤ蒸発器7の出口冷媒が流れる低圧冷媒通路11、およびこの低圧冷媒通路11の冷媒温度を感知してリヤ膨張弁5の開度を調整するダイヤフラム作動器12を一体に内蔵し、低圧冷媒通路11を流れる冷媒の過熱度を所定値に維持するように弁開度を自動調整するものである。
【0018】
リヤ膨張弁5は、アルミニューム等の金属で形成された角柱状のバルブボディ13を備えている。
このバルブボディ13は、図1に示すように、その下側の位置に下部冷媒入口14と、下部冷媒出口15を備えており、下部冷媒入口14にはレシーバ3から高圧の液冷媒が流入する。また、下部冷媒出口15は、内部で減圧膨張された低圧冷媒を流出させるもので、リヤ蒸発器7の入口7aと接続される。
【0019】
また、バルブボディ13の上側には、上述した低圧冷媒通路11が横方向に貫通して設けられており、この低圧冷媒通路11の両端には上部冷媒入口16と上部冷媒出口17が開口している。
上部冷媒入口16は、リヤ蒸発器7の出口7bと接続され、リヤ蒸発器7にて蒸発した冷媒が低圧冷媒通路11内に流入する。上部冷媒出口17は、圧縮機1の吸入側に接続されるものであり、低圧冷媒通路11を通過した冷媒は、上部冷媒出口17から圧縮機1の吸入側に導かれる。
【0020】
バルブボディ13の中心部には、段付内孔18(以下、内孔)が同軸的に形成されており、この内孔18は上記低圧冷媒通路11を貫通して上下方向に延びている。
内孔18の下端には、円錐形状の弁座20が形成されており、この弁座20に対して球状の弁体21が上下動可能に配置されている。この弁座20と弁体21との間に、下部冷媒入口14から供給される高圧冷媒を減圧膨張させる絞り部22が構成される。
【0021】
内孔18の下側には、作動棒23が上下方向に移動可能な状態で挿入されている。この作動棒23の下端部は、球状の弁体21に当接しており、弁体21を変位させて絞り部22の開度を調整することができる。
【0022】
絞り部22の下流には、絞り部22を通過した冷媒を下部冷媒出口15へ導く出口通路24が設けられている。
この出口通路24は、環状通路24a→連通孔24b→連通室24c→冷媒通路24dからなる。
環状通路24aは、作動棒23の下側に設けられたものであり、作動棒23の下側を小径部23aに形成して、小径部23aと内孔18との間に形成された環状の通路である。
【0023】
連通室24cは、電磁弁10とバルブボディ13の間に形成される環状の通路である。
連通孔24bは、内孔18と連通室24cとを連通させる複数の孔で、環状通路24aと連通室24cを連通させるとともに、後述する圧力連通通路25の連通隙間25aに連通室24cを連通させるものである。
冷媒通路24dは、連通室24cの内部に突出した円筒内の内側に形成された通路であり、図3に示すように下部冷媒出口15と連通している。
【0024】
冷媒通路24dの端面には、常閉型の電磁弁10の開閉弁30が対向配置されており、この開閉弁30によって連通室24cと冷媒通路24dとの連通を断続するようになっている。なお、電磁弁10の具体的な説明は後述する。
【0025】
次に、リヤ膨張弁5の弁体21を作動させるためのダイヤフラム作動器12について説明する。
ダイヤフラム作動器12は、上下2つのケーシング部材31、32と、ダイヤフラム33を備えており、上下2つのケーシング部材31、32はステンレス系の金属よりなるもので、同じくステンレス系の金属よりなる円板状のダイヤフラム33の外周縁部を挟持して固定している。
【0026】
ダイヤフラム33は、図1、図2の上下方向に弾性変形可能なものであり、上下2つのケーシング部材31、32の内部空間は、ダイヤフラム33によって上側の感温室34(第1圧力室)と下側の均圧室35(第2圧力室)とに仕切られている。上側の感温室34の内部には、冷媒が封入されて蓋部材36により閉塞されている。
なお、下側のケーシング部材32の環状開口部37は、バルブボディ13における内孔18の上端に形成された大径開口端部38にネジ止め固定されている。このネジ止め固定される部分は、ゴム製のOリング39(シール部材)にて気密が維持されるようになっている。
【0027】
内孔18の上側には、感温棒41が上下方向に移動可能に挿通されている。この感温棒41は、上記低圧冷媒通路11を通過する冷媒の温度を感温室34に伝えるとともに、ダイヤフラム33と作動棒23の両方に当接して、ダイヤフラム33の変位を作動棒23に伝えるものである。
感温棒41は、低圧冷媒通路11を通過する冷媒の温度を感温室34に効率よく伝えるために、アルミニューム等の熱伝導の良好な金属材料により円柱状に形成されている。また、感温棒41は、低圧冷媒通路11を通過する冷媒の温度を効率よく受けるために、低圧冷媒通路11を横切って配置されている。
【0028】
感温棒41の上端は、大径部42として設けられ、この大径部42は均圧室35内に配置され、ダイヤフラム33の下面に当接するようになっている。このため、感温棒41の温度変化は、金属製の薄板からなるダイヤフラム33を介して感温室34に伝達され、感温室34内の圧力は、低圧冷媒通路11を流れる冷媒温度に対応した圧力になる。
低圧冷媒通路11の上側の内孔18と感温棒41との間には、ゴム製のOリング43(シール部材)が配置され、このOリング43によって低圧冷媒通路11と均圧室35との気密が維持されるようになっている。
また、低圧冷媒通路11の下側の内孔18と感温棒41との間にも、ゴム製のOリング44(シール部材)が配置され、このOリング44によって低圧冷媒通路11と圧力室25b(後述する)との気密が維持されるようになっている。
【0029】
ここで、均圧室35は、圧力連通通路25によって、弁体21と開閉弁30の間の冷媒通路(以下、開閉弁上流通路24α)と連通するようになっている。
なお、開閉弁上流通路24αは、環状通路24a、連通孔24b、連通室24cによって構成される。
また、圧力連通通路25は、連通隙間25a→圧力室25b→溝部25c→連通孔25dによって構成される。
【0030】
連通隙間25aは、図4に示すように、作動棒23と内孔18との間に形成された隙間であり、開閉弁上流通路24αに直接連通する。
この実施例における連通隙間25aは、図5に示すように、断面が非円形状を呈する作動棒23と、断面が円形状を呈する内孔18との間に形成されたものであり、作動棒23の上側の側面にキー溝45(この実施例では平坦面)を形成することによって設けられている。
【0031】
圧力室25bは、感温棒41の下端と、内孔18の中間段付面18aとの間に形成された環状空間である。
溝部25cは、感温棒41の下端面に形成された凹部状の溝であり、圧力室25bと連通孔25dを連通させるものである。
連通孔25dは、感温棒41の中心を軸方向に貫通する穴であり、溝部25cと均圧室35とを連通させるものである。なお、感温棒41の上部には、半径方向に延びる補助連通孔25eが形成されており、この補助連通孔25eによっても、均圧室35に開閉弁上流通路24αの圧力を導くように設けられている。
なお、連通隙間25a、圧力室25b、溝部25c、連通孔25d、補助連通孔25eの各通路断面は、φ0.5〜1mmと同等程度に確保できれば良い。
【0032】
次に、弁体21に所定のバネ力を付与するためのスプリング機構50について説明する。
バルブボディ13における内孔18の下側部分には、スプリング機構50を収容する入口通路51が形成されている。この入口通路51は、図1に示すように、高圧液冷媒が流入する下部冷媒入口14に連通している。
入口通路51の上端部には、ステンレス製の弁体21に溶接等の手段で接合された金属製の支持板52が配置されている。
この支持板52には、バネ手段であるコイルスプリング53の一端が当接している。このコイルスプリング53の他端は、金属製のプラグ54により入口通路51内に支持されている。
【0033】
このプラグ54は、入口通路51の下部を閉塞する蓋部材の役割を果たすとともに、バルブボディ13にネジによって着脱可能に固定されるものであり、プラグ54のネジ込み量を調整することにより、コイルスプリング53による弁体21の付勢力を調整する調整手段としての役割を果たすものである。このバネ力の調整により、リヤ蒸発器7の出口側冷媒の過熱度を調整できる。
プラグ54の先端外側には、ゴム製のOリング55(シール部材)が配置され、このOリング55によって入口通路51と外部との気密が維持されるようになっている。
【0034】
常閉型の電磁弁10は、開閉弁30と、電磁石60と、磁性体製の円柱状プランジャ61とを備えるパイロット式電磁弁であり、非磁性体金属よりなる取付ネジ部材62によってバルブボディ13に着脱可能にネジ止め固定されるものである。なお、バルブボディ13と取付ネジ部材62との間には、ゴム製のOリング63(シール部材)が配置され、このOリング63によって連通室24cと外部との気密が維持されるようになっている。
【0035】
開閉弁30の形状は、略円板状であり、プランジャ61の先端にカシメ等の手段によって固定されている。
電磁石60は、ソレノイド64を巻装した樹脂製のボビン65を備えており、このボビン65の中空後端には、円柱状の磁極部材66が同軸的に装着されている。この磁極部材66は、磁性体材料よりなる磁性枠体67に、ネジ68により締めつけ固定されている。
【0036】
ボビン65の中空内部には、円筒状の支持部材69が同軸的に固定されている。
この支持部材69の一端部は、磁極部材66の外周壁に嵌め合わされて固定されている。また、支持部材69の他端部は、取付ネジ部材62の内周部に嵌め合わされて固定されている。このように、支持部材69を介して取付ネジ部材62と電磁石60部分が一体に結合されている。
【0037】
プランジャ61は、磁性材料によって円柱状に形成されており、支持部材69の内空部分に軸方向に摺動可能に嵌め合わされている。このプランジャ61は、コイルスプリング70により図示左方向、すなわち開閉弁30側へ付勢されており、開閉弁30が冷媒通路24dを閉じるようになっている。
ソレノイド64が通電されて磁束を発生すると、プランジャ61がコイルスプリング70に抗して磁極部材66に吸引されて、開閉弁30が冷媒通路24dを開くようになっている。
逆に、ソレノイド64への通電を遮断して磁束を消滅させると、コイルスプリング70のバネ力によってプランジャ61が図2、図3の左方へ移動し、開閉弁30が冷媒通路24dを閉じるようになっている。
【0038】
ここで、弁体21が着座する弁座20には、上述した入口通路51と開閉弁上流通路24α(環状通路24a、連通孔24b、連通室24c)とを連通させる微小連通手段である切欠溝71が形成されている。
この切欠溝71は、図4および図6に示すように、弁座20の一部に半径方向に延びる凹状の溝であり、弁体21が弁座20に着座している時に、入口通路51と開閉弁上流通路24αとを僅かに連通させるためのものである。
【0039】
〔実施例の作動〕
上記構成に基づいて本実施例の作動を説明する。
図1において、エンジンの回転トルクが電磁クラッチを介して圧縮機1に伝達されると、圧縮機1がフロント、リヤ蒸発器6、7の下流側通路の冷媒を吸入、圧縮して、高温高圧のガス冷媒を凝縮器2に向けて吐出する。すると、この凝縮器2では、ガス冷媒を冷却して凝縮する。
【0040】
凝縮器2で凝縮された冷媒は、次にレシーバ3内に流入し、冷媒の気液が分離され、液冷媒がレシーバ3から並列配置されたフロント、リヤ膨張弁4、5へ向かう。
ここで、車両のリヤシート側に乗員が搭乗していない場合は、リヤシート側を空調する必要がないため、リヤ空調ユニット9を作動させない。
そのため、電磁弁10のソレノイド64への通電が遮断され、開閉弁30が閉弁状態となり、冷媒通路24dが閉じられる。つまり、絞り部22の下流側の出口通路24(環状通路24a、連通孔24b、連通室24c、冷媒通路24d)が閉じられる。
このため、リヤ蒸発器7には冷媒が循環しない。
【0041】
フロント空調ユニット8では、レシーバ3から供給される液冷媒をフロント膨張弁4にて減圧膨張して、低温低圧の気液2相状態とする。この気液2相冷媒が、フロント蒸発器6で空調空気から吸熱して蒸発するため、空調空気は冷却されて冷風となり、車室内におけるフロントシート側を空調する。
ここで、フロント膨張弁4の開度は、周知の如く感温筒6aの感知するフロント蒸発器6の出口側冷媒温度に応じた開度に自動調整され、フロント蒸発器6の出口冷媒の過熱度が所定値に維持される。
【0042】
上述したように、電磁弁10の閉弁時には、リヤ蒸発器7に冷媒が循環していない。このため、バルブボディ13の上部に形成されている低圧冷媒通路11の冷媒温度は室温程度の温度まで上昇している。このため、感温室34の温度も室温程度になっている。
【0043】
しかし、本実施例によると、均圧室35には、連通隙間25a→圧力室25b→溝部25c→連通孔25d、25eからなる圧力連通通路25を通して、開閉弁上流通路24α(弁体21と開閉弁30との間の通路)の冷媒圧力が導入されている。
そして、この開閉弁上流通路24αは、電磁弁10の閉弁時には、弁座20に形成した切欠溝71を介して冷凍サイクルの高圧側に連通して高圧圧力になっている。
【0044】
従って、電磁弁10の閉弁時、均圧室35には、開閉弁上流通路24αおよび圧力連通通路25を介して冷凍サイクルの高圧圧力が作用することになり、且つ冷凍サイクルの高圧圧力は室温の冷媒飽和圧力より十分高い圧力になっているため、感温室34の温度が室温程度まで上昇しても、感温室34の圧力より均圧室35の圧力の方が十分高くなる。この結果、ダイヤフラム作動器12のダイヤフラム33は、図2の上方へ弾性変形し、これに伴って、弁体21、作動棒23、および感温棒41がコイルスプリング53のバネ力により、図2の上方へ変位し、弁体21は弁座20に着座し、リヤ膨張弁5は閉弁状態となる。
【0045】
但し、弁座20に形成した切欠溝71を介して弁体21の上流側と下流側とが連通しているため、弁体21は厳密な閉弁状態とはならず、上述したように、切欠溝71を介して入口通路51の高圧圧力が開閉弁上流通路24α側へ導かれる。
なお、リヤ膨張弁5の周囲の雰囲気温度の上昇により開閉弁上流通路24α内および圧力連通通路25内の液冷媒が膨張して、開閉弁上流通路24α内や圧力連通通路25内の圧力が上昇する方向に作用しても、その圧力上昇を切欠溝71を介して入口通路51側へ逃がす。これにより、バルブボディ13内における異常圧力上昇を確実に防止できる。
【0046】
次に、上記のようにリヤ膨張弁5の弁体21が閉弁している状態において、リヤ空調ユニット9を作動させるために電磁弁10のソレノイド64を通電すると、電磁弁10の開閉弁30が開き、冷媒通路24dが開かれる。
しかし、この時はリヤ膨張弁5の弁体21が閉弁しているので、電磁弁10が開弁しても出口通路24(環状通路24a→連通孔24b→連通室24c→冷媒通路24d)に大流量の冷媒が急激に流れ始めることがない。
【0047】
つまり、ダイヤフラム作動器12の均圧室35内の圧力は、電磁弁10の開弁後、上述した圧力連通通路25および開閉弁上流通路24αの連通室24c、連通孔24bを経て徐々に低圧圧力まで低下するので、リヤ膨張弁5の弁体21の開度も徐々に増加することになり、その結果、リヤ膨張弁5の通過する冷媒流量も徐々に増加する。
従って、電磁弁10の開弁時には、リヤ膨張弁5の弁体21の前後の急激な圧力変動によるウォーターハンマー音や、大流量冷媒の急激な流れによる流動音が発生することを効果的に抑制できる。
【0048】
そして、電磁弁10が開弁してからしばらくの時間が経過すると、ダイヤフラム作動器12の均圧室35内の圧力は、リヤ蒸発器7の入口側低圧圧力となるので、これ以後は、この均圧室35内に加わるリヤ蒸発器7の入口側低圧圧力と、感温室34内の蒸発器出口の冷媒温度に対応した冷媒圧力との差圧、およびスプリング機構50のコイルスプリング53のバネ力の釣合いに応じた位置にリヤ膨張弁5の弁体21が変位する。
【0049】
これにより、リヤ膨張弁5の弁体21は、リヤ蒸発器7を通過した冷媒が所定の過熱度を維持するように、絞り部22の開度を調整して冷媒流量を調整する。つまり、リヤ膨張弁5は、内部均圧式の膨張弁として冷媒流量の調整を行う。
なお、上記の作動説明から理解されるように、電磁弁10の閉弁時には、ダイヤフラム作動器12の均圧室35内には、冷凍サイクルの高圧圧力が作用するので、ダイヤフラム作動器12の具体的な設計に際しては、ダイヤフラム33を耐疲労性に優れたステンレス系の材質としたり、上下2つのケーシング部材31、32の肉厚を厚くした形状にすることが好ましい。
【0050】
また、高圧冷媒を開閉弁上流通路24αへ導くとともに、バルブボディ13内の異常圧力上昇を防止する切欠溝71は、電磁弁10の開弁時に急激な圧力変動によるウォーターハンマー音や大流量冷媒の急激な流れによる流動音の発生を抑制する効果に対して悪影響をおよぼさないように設計する必要があるとともに、電磁弁10の開弁時に絞り部22の開度調整による冷媒流量の調整作用に悪影響をおよぼさないように設計する必要がある。具体的な例を示すと、切欠溝71の通路断面は、φ0.5mmと同等程度であれば良い。
【0051】
〔実施例の効果〕
上記の実施例で示したように、本発明が適用された電磁弁10(電磁弁一体型膨張弁)は、内孔18と作動棒23との間に設けた連通隙間25aが、圧力室25bと開閉弁上流通路24αとを直接連通しているため、従来の技術で示したような斜め孔(25a’、この符号は図9、図10参照)を廃止することができる。
【0052】
従来の斜め孔(25a’)に代わって設けられた連通隙間25aは、作動棒23の上側の側面にキー溝45を設けたことによって作動棒23と内孔18との間に設けられた隙間である。
このように、作動棒23の上側の側面にキー溝45を設けるという簡単な加工を施すことによって、穴開け加工やバリ除去加工が困難であった従来の斜め孔(25a’)を廃止することができる。
このため、従来の技術に比較して圧力連通通路25の作成が容易になり、電磁弁10(電磁弁一体型膨張弁)の生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リヤ膨張弁の断面を含む冷凍サイクル図である(第1実施例)。
【図2】 図1とは異なる断面位置におけるリヤ膨張弁の断面図である(第1実施例)。
【図3】 リヤ膨張弁の下側の断面図である(第1実施例)。
【図4】 リヤ膨張弁の要部拡大断面図である(第1実施例)。
【図5】 作動棒の断面図である(第1実施例)。
【図6】 弁座を示す図である(第1実施例)。
【図7】 リヤ膨張弁の断面図である(従来例)
【図8】 リヤ膨張弁の要部拡大断面図である(従来例)。
【図9】 作動棒の断面図である(従来例)。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 凝縮器
3 レシーバ
4 フロント膨張弁
5 リヤ膨張弁(電磁弁一体型膨張弁)
6 フロント蒸発器
7 リヤ蒸発器
10 電磁弁
12 ダイヤフラム作動器
13 バルブボディ
18 内孔
21 弁体
22 絞り部
23 作動棒
24 出口通路
24α 開閉弁上流通路
25 圧力連通通路
25a 連通隙間
30 開閉弁
33 ダイヤフラム
35 均圧室
45 キー溝(断面を非円形状とする溝)
51 入口通路
71 切欠溝(微小連通手段

Claims (1)

  1. (a)外枠を形成するバルブボディ(13)と、
    (b)このバルブボディ(13)に形成され、高圧冷媒が供給される入口通路(51)と、
    (c)前記バルブボディ(13)に形成され、前記入口通路(51)から導入される高圧冷媒を減圧膨張する絞り部(22)と、
    (d)前記バルブボディ(13)に形成され、前記絞り部(22)で減圧膨張した冷媒を蒸発器(7)に供給する出口通路(24)と、
    (e)前記絞り部(22)の開度を調整する弁体(21)と、
    (f)前記蒸発器(7)を通過した冷媒の温度によって変位するダイヤフラム(33)およびこのダイヤフラム(33)の変位を前記弁体(21)に伝える作動棒(23)を備えるダイヤフラム作動器(12)と、
    (g)前記バルブボディ(13)に取り付けられ、前記出口通路(24)を開閉する開閉弁(30)を有した電磁弁(10)と、
    (h)前記弁体(21)と前記開閉弁(30)との間の開閉弁上流通路(24α)と前記入口通路(51)を微小連通させる微小連通手段(71)と、
    (i)圧力の上昇によって前記弁体(21)を閉弁させる前記ダイヤフラム作動器(12)の均圧室(35)と前記開閉弁上流通路(24α)とを連通させる圧力連通通路(25)とを具備し、
    前記バルブボディ(13)には、前記蒸発器(7)を通過した冷媒が流れる低圧冷媒通路(11)が設けられており、
    前記低圧冷媒通路(11)を貫通して上下方向に段付内孔(18)が延びており、
    前記ダイヤフラム作動器(12)は、前記ダイヤフラム(33)と前記作動棒(23)の両方に当接して、前記ダイヤフラム(33)の変位を前記作動棒(23)に伝え、前記低圧冷媒通路(11)を横切って配置された感温棒(41)を有し、
    前記圧力連通通路(25)は、前記感温棒(41)の中心を軸方向に貫通する連通孔(25d)と、前記感温棒(41)の前記作動棒(23)の当接端面に形成された凹部状の溝部(25c)とを含み、
    前記作動棒(23)は、前記段付内孔(18)内に上下方向に移動可能な状態で挿入され、前記弁体(21)側を小径部(23a)に形成して前記段付内孔(18)との間に環状の通路として環状通路(24a)を形成しており、
    前記開閉弁上流通路(24α)は、前記環状通路(24a)を含み、
    前記感温棒(41)との当接端が前記段付内孔(18)の中間段付面(18a)内に突き出して位置して、前記中間段付面(18a)に挿入して位置づけられた前記感温棒(41)の小径端部との間に環状空間としての圧力室(25b)を形成しており、
    前記圧力連通通路(25)は、前記作動棒(23)と、この作動棒(23)を挿通する前記段付内孔(18)との間に、前記開閉弁上流通路(24α)に直接連通する連通隙間(25a)を有するとともに、前記連通隙間(25a)は、前記圧力室(25b)と前記環状通路(24a)との間のみに形成されており、
    前記連通隙間(25a)は、断面が非円形状を呈するように前記作動棒(23)の側面に形成されたキー溝(45)と、断面が円形状を呈する前記段付内孔(18)との間に形成されたことを特徴とする電磁弁一体型膨張弁
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