JP3881855B2 - 携帯端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は携帯型端末装置に関し、特に2つの筐体がヒンジ部で折り畳自在に形成されていて、各筐体内の基板がフレキシブル基板で接続されている携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の折り畳式の携帯電話機の外観図であり、図5はフレキシブル基板を示す図である。
【0003】
たとえば図4において、携帯電話機1は、第1の筐体2と、第2の筐体3とがヒンジ部4を中心にして折り畳み自在に構成されている。第1の筐体2の折り畳面には受話器6と液晶表示部7とが設けられている。第2の筐体3にはダイヤルボタン8と、送話器9とが配置されており、第1の筐体2と第2の筐体3にそれぞれ収納されている基板(図示せず)は、ヒンジ部4で絶縁配線としてのフレキシブル基板10によって接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図4に示した第1の筐体2と第2の筐体3は、液晶表示部7の保護およびヒンジ部4の強度確保のため、筐体ケースにMg合金などの金属が使用される。しかし、ヒンジ部4にはフレキシブル基板10が配置されており、この部分はアンテナ地導体として動作している基板に高周波的に接続し、もしくは結合しているためアンテナ放射に関わる高周波電流が集中して流れている。このため、フレキシブル基板10からも電磁波が放射されるが、ヒンジ部4として金属製のヒンジが用いられると、フレキシブル基板4からの放射が抑制され、アンテナ効率が低下するという問題がある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、ヒンジ部での絶縁配線による放射効率を高め、安定した利得を確保し得る携帯端末装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、樹脂ケースと金属ケースとから構成され、第1の基板を収納する第1の筐体と、第2の基板を収納する第2の筐体と、第1の基板および第2の基板のいずれかを地導体とするアンテナと、第1の基板と第2の基板を電気的に接続するフレキシブル絶縁配線と、第1の筐体と第2の筐体とを折畳み自在に接続するヒンジ部を備え、ヒンジ部は金属ケースが延長されてフレキシブル絶縁配線を覆う半円部を含み、半円部に切欠きが形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、他の発明は、樹脂ケースと金属ケースとから構成され、第1の基板を収納する第1の筐体と、第2の基板を収納する第2の筐体と、第1の基板および第2の基板のいずれかを地導体とするアンテナと、第1の基板と第2の基板を電気的に接続するフレキシブル絶縁配線と、第1の筐体と第2の筐体とを折畳み自在に接続するヒンジ部を備え、ヒンジ部は樹脂ケースが延長されてヒンジ部中央のフレキシブル絶縁配線を覆う半円部と、金属ケースが延長されたヒンジ部両端の半円部を含むことを特徴とする。
【0008】
さらに、他の発明は樹脂ケースと金属ケースとから構成され、第1の基板を収納する第1の筐体と、第2の基板を収納する第2の筐体と、記第1の基板および第2の基板のいずれかを地導体とするアンテナと、第1の基板と第2の基板を電気的に接続するフレキシブル絶縁配線と、第1の筐体と第2の筐体とを折畳み自在に接続するヒンジ部を備え、ヒンジ部は樹脂ケースが延長されてヒンジ部一端のフレキシブル絶縁配線を覆う半円部と、金属ケースが延長されたヒンジ部他端の半円部を含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一実施形態の携帯端末装置の要部外観斜視図である。図4に示した第1の筐体2と第2の筐体3は、ともに樹脂ケースと金属ケースとを重ね合せた形態で構成されている。図1は第1の筐体のヒンジ部分を示している。
【0010】
図1において第1の筐体2は樹脂ケース21と、金属ケース22とからなっており、樹脂ケース21の一端(折畳み側端部)側にはヒンジ部4を構成するヒンジ半円部411,412,413,414および415が形成されており、そのうちヒンジ半円部412は、フレキシブル基板10をその内側に巻込むために、その幅が他のヒンジ半円部411,414および415に比べて広く形成されている。
【0011】
金属ケース22の一端側にもヒンジ半円部401および403が形成されており、ヒンジ半円部401は樹脂ケース21の半円部412に対応しており、その幅が広く形成されているが、フレキシブル基板10からの放射特性を改善するために、ヒンジ半円部401に切欠き部402が形成されている。この切欠き部402に嵌合するように樹脂ケース21のヒンジ半円部412には嵌合部413が形成されている。
【0012】
このように形成された金属ケース22と、樹脂ケース21とを重ね合せると、樹脂ケース21のヒンジ半円部412の嵌合部413が金属ケース22のヒンジ半円部401の切欠き部402に嵌合する。このヒンジ半円部412と401とからなるヒンジ部内にはフレキシブル基板が巻込まれる。
【0013】
また、金属ケース22のヒンジ半円部403は樹脂ケース21の半円部414と415との間に位置し、図示しない第2の筐体に形成されているヒンジ半円部とともにヒンジを構成し、このヒンジに図示しないピンが挿入されて、第1の筐体と第2の筐体とが折畳み自在に構成される。
【0014】
したがって、この実施形態によれば、金属ケース22のヒンジ半円部401に切欠き部402を形成し、この切欠き部402に樹脂ケース21のヒンジ半円部412の嵌合部413を嵌合させることにより、フレキシブル基板からの高周波電流による電磁波の輻射が金属ケース22のヒンジ半円部401部分で遮られることがなく、放射効率を高めることができる。
【0015】
図2はこの発明の他の実施形態を示す外観斜視図である。この実施形態は、第1の筐体1の樹脂製ケース21の折畳み側端部の中央に、フレキシブル基板10を巻込むための比較的幅の広いヒンジ半円部421を形成し、金属ケース22には折畳み側端部の両側にヒンジ半円部431,432を形成したものである。
【0016】
また、図示しない第2の筐体の樹脂ケースには樹脂ケース21のヒンジ半円部421に対応するヒンジ半円部が形成されており、金属ケースにもヒンジ半円部431,432に対応するヒンジ半円部が形成されている。そして各樹脂ケースと金属ケースとを重ね合せることにより第1および第2の筐体が構成される。そして、樹脂ケース21のヒンジ半円部421内にフレキシブル基板10が巻込まれる。
【0017】
図3はこの発明のさらに他の実施形態を示す外観斜視図である。この実施形態は、第1の筐体を構成する樹脂ケース21の折畳み側端部の一端側に比較的広い幅のヒンジ半円部441を形成し、金属ケース22の折畳み側端部の他方側に比較的広い幅のヒンジ半円部452を形成したものである。
【0018】
他方側の第2の筐体を構成する樹脂ケースと金属ケースにも同様のヒンジ半円部が形成される。そして、ヒンジ半円部441内にフレキシブル基板が巻込まれる。したがって、この実施形態においても、樹脂ケース21のヒンジ半円部441内にフレキシブル基板10を巻込むことによって、フレキシブル基板からの高周波電流による電磁波輻射が金属ケース22のヒンジ半円部で遮られることがなく、放射効率を高めることができる。
【0019】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、それぞれが樹脂ケースと金属ケースとを重ね合せて構成される第1の筐体と第2の筐体とをヒンジ部によって折り畳自在に構成し、それぞれの筐体に収納されている基板をヒンジ部でフレキシブルな絶縁配線で接続された携帯端末装置において、ヒンジ部は第1および第2の筐体のいずれか一方の金属性ケース折畳み側端部から突出してフレキシブルな絶縁配線を覆う半円部を含み、該半円部には絶縁配線からの放射をよくするための切欠きを形成したことにより、絶縁配線からの高周波電流による電磁波の輻射が金属製ケースによって遮られることがないので、放射効率を高めることができる。
【0021】
また、ヒンジ部は第1および第2の筐体のいずれか一方の樹脂ケース端部中央側から突出してフレキシブルな絶縁配線を覆うように形成された半円部と、対応の金属ケース端部両側から突出して形成された半円部とを含むか、あるいはヒンジ部は第1および第2の筐体のいずれか一方の金属ケース端部の一端側から突出して形成された半円部と、対応の樹脂ケース端部他端側から突出してフレキシブルな絶縁配線を覆うように形成された半円部を含むことにより、絶縁配線からの高周波電流による電磁波の輻射が金属ケースによって遮られることがないので、放射効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の外観斜視図である。
【図2】 この発明の他の実施形態を示す要部外観斜視図である。
【図3】 この発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図4】 従来の折り畳式の携帯電話機の外観図である。
【図5】 フレキシブル基板を示す図である。
【符号の説明】
10 フレキシブル基板、21 樹脂ケース、22 金属ケース、401〜403,411〜415,421,431,432,441,452 ヒンジ半円部。
Claims (3)
- 樹脂ケースと金属ケースとから構成され、第1の基板を収納する第1の筐体、
第2の基板を収納する第2の筐体、
前記第1の基板および前記第2の基板のいずれかを地導体とするアンテナ、
前記第1の基板と前記第2の基板を電気的に接続するフレキシブル絶縁配線、および
前記第1の筐体と前記第2の筐体とを折畳み自在に接続するヒンジ部を備え、
前記ヒンジ部は、前記金属ケースが延長され、前記フレキシブル絶縁配線を覆う半円部を含み、
該半円部に切欠きが形成されていることを特徴とする、携帯端末装置。 - 樹脂ケースと金属ケースとから構成され、第1の基板を収納する第1の筐体、
第2の基板を収納する第2の筐体、
前記第1の基板および前記第2の基板のいずれかを地導体とするアンテナ、
前記第1の基板と前記第2の基板を電気的に接続するフレキシブル絶縁配線、および
前記第1の筐体と前記第2の筐体とを折畳み自在に接続するヒンジ部を備え、
前記ヒンジ部は、前記樹脂ケースが延長され、前記ヒンジ部中央の前記フレキシブル絶縁配線を覆う半円部と、前記金属ケースが延長された前記ヒンジ部両端の半円部を含むことを特徴とする、携帯端末装置。 - 樹脂ケースと金属ケースとから構成され、第1の基板を収納する第1の筐体、
第2の基板を収納する第2の筐体、
前記第1の基板および前記第2の基板のいずれかを地導体とするアンテナ、
前記第1の基板と前記第2の基板を電気的に接続するフレキシブル絶縁配線、および
前記第1の筐体と前記第2の筐体とを折畳み自在に接続するヒンジ部を備え、
前記ヒンジ部は、前記樹脂ケースが延長され、前記ヒンジ部一端の前記フレキシブル絶縁配線を覆う半円部と、前記金属ケースが延長された前記ヒンジ部他端の半円部を含むことを特徴とする、携帯端末装置。
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