JP3881813B2 - 容器内液体充填高さ計測装置及び流量制御式充填方法 - Google Patents

容器内液体充填高さ計測装置及び流量制御式充填方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば飲料充填機械等で、容器に充填された液体の充填高さを計測する容器内液体充填高さ計測装置及び流量制御式充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料充填機械では、容器に定量の飲料を充填した後、最終検査工程で容器に正しく飲料が充填されているか否かをチェックしている。上記容器としては、例えばガラスビン、PETボトル、アルミ缶、鉄缶、紙パック、アルミパック等が用いられる。
【0003】
上記容器内の飲料高さを計測する方法としては、ガラスビンやPETボトルのように内容液が目視でも見えるものは、可視光や近赤外線光を使用し、飲料により透過光量が減衰することを利用して飲料高さを計測する方法、あるいは可視光や近赤外線光にて照明された液面部分をカメラで撮影し、画像処理によって液界面を抽出する方法等が用いられている。
【0004】
また、上記アルミ缶、鉄缶、紙パック、アルミパック等では、内容液が不可視なため、X線やγ線を用いて飲料の有無を確認する方法、あるいはX線カメラを用いて液面部分を撮影し、画像処理にて容器内の液界面を抽出する方法等が用いられる。
【0005】
上記容器外部から放射される赤外線量を計測し、液面を抽出するような技術は、例えば実開平4−109329号(容器内液面位置検知装置)に開示されている。図5は上記実開平4−109329号に開示された容器内液面位置検知装置の要部構成図を示したものである。同図に示すように液体用容器1内に液体2、例えば水、油、その他、化学薬品類が入っており、液体2の上面が液面である。この場合、液体2の温度と気体6の温度により、容器1の外表面は、それぞれT1とT2の温度となり、これによりステファンボルツマンの法則に従う赤外線が放射される。この赤外線を赤外線カメラ3で捉え、赤外線画像処理装置4により処理してディスプレイ5上に表示する。これによりT1とT2の温度差を計測することができる。このときのT1とT2の温度境界位置から液面位置を確定させる。また、上記計測に際し、赤外ヒータ等で強制的に容器1を加熱して熱容量の違いにより温度上昇の差を測定する。
【0006】
一般に容器内に液体がある状態とは、底面側に液体があり、この液体の上面側に空間が存在する。液体は空間側にある空気に比較して熱容量が大きく、このため周囲温度変化があると気体部と液体部に温度差が生じる。従って、この温度差から容器内液面位置を検知することができる。また、上記のように計測時に赤外ヒータ等で積極的に熱エネルギを与えると、熱容量の差による温度差が顕著になり、容器内液面位置を容易に計測することができる。
【0007】
また、類似の技術として特開平9−33320号に開示された容器内の液面探査装置がある。図6は、上記容器内の液面探査装置の構成図である。図6において、11は容器で、この容器11内に気体12と液体13が収納されており、その側壁11aには、内部に収納されている液体13のレベルLを観察するための窓11bが形成されている。容器11の本体部分は、鉄合金等で形成されており、窓11bは強化プラスチック等の熱伝導率が低く、強度の大きな透明部材で覆われている。また、容器11の側壁11aを加熱するための熱源14が設けられる。また、容器11の側壁11aと熱源14との間に必要に応じて熱遮蔽板15が設けられる。この熱遮蔽板15は、容器11の側壁11aを所望温度まで加熱した後、熱源14と容器11の側壁11aとの間を熱的に遮蔽するためのものである。更に、加熱された容器11の側壁11aを撮像するための赤外線カメラ16が設けられる。この赤外線カメラ16で撮像され画像は、画像処理装置17へ送られて処理される。
【0008】
上記の構成において、熱源14により容器11の内部を所望温度まで加熱し、容器11内部の気体12と液体13とが所望温度に上昇した後、熱源14を熱遮蔽板15により遮断する。その後、容器11の側壁11aの加熱箇所を赤外線カメラ16で撮像して放熱状態を示す熱画像を画像処理装置17に入力する。この画像処理装置17は、上記赤外線カメラ16で撮像された熱画像を記憶し、気体12と液体13と両者の境界領域とにおけるそれぞれ温度分布を熱画像から目視により判別して容器11内の気体12と液体13の液面レベルを判定する。
【0009】
上記のようにして容器11内部の液体13の残量を非接触で判定することができると共に、窓11bが汚れている場合であってもそのままの状態で液面レベルを判定することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開平4−109329号に開示された容器内液面位置検知装置は、赤外ヒータ等で強制的に容器1を加熱して熱容量の違いにより温度上昇の差を測定しているので、容器内液面位置を容易に計測することが可能であるが、ヒータの熱が直接容器1に当り、容器1の表面で反射されてホットスポットとして映ったり、ヒータ加熱むらが赤外線カメラ3に映ってしまうという問題がある。
【0011】
また、特開平9−33320号に開示された容器内の液面探査装置は、容器11内部の液体13の残量を非接触で判定することができると共に、窓11bが汚れている場合であってもそのままの状態で液面レベルを判定することができるが、熱源14により容器11の内部を所望温度まで加熱し、容器11内部の気体12と液体13とが所望温度に上昇した後、熱源14を熱遮蔽板15により遮断しなければならない。
【0012】
飲料充填機械において、飲料の充填高さを検出することは、飲料製品の出荷検査上重要である。また、近年、リターナブル化が容易なガラスビンが見直されてきている。しかし、ガラスビンは、容器成形精度が良くないために定量充填を採用することができないという問題がある。通常の赤外線カメラと画像処理装置を用いた容器内液体充填高さ計測装置は、ガラスビンとPETボトルに適用されているが、ガラスビンでは印刷された文字、また、PETボトルではラベルと強度を強化するために入っている絞り縞により誤検知する場合がある。更に、内部不可視の缶では、X線や放射線が用いられているが、据付け時に線源の強度調整が大変で、被曝の危険性もある。また、缶内液揺れに対しては透過線量で計測するため計測誤差が大きくなる。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、内部を目視可能なガラスビン、PETボトル等の容器だけでなく、内部不可視の缶、紙パック、アルミパック等の容器に対しても迅速かつ確実に液面高さを計測し得る容器内液体充填高さ計測装置、及び上記容器に液体を正確に充填し得る流量制御式充填方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る容器内液体充填高さ計測装置は、液体が充填された容器を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される容器に風を吹き付け、該容器内の気液界面に対する容器外側の表面温度差を強調する送風機と、前記容器表面から放射される赤外線放射エネルギを撮影する赤外線カメラと、前記搬送手段により搬送される容器の両側に配置される第1のミラーと、この第1のミラーにより反射される前記容器表面からの赤外線放射エネルギを前記赤外線カメラに導く第2のミラーと、前記赤外線カメラにより撮影された画像を処理し濃淡変化の著しい部分を気液界面として検出する画像処理手段とを具備し、容器の全外周に亘って気液界面を計測することを特徴とする。
【0015】
第2の発明に係る容器内液体充填高さ計測装置は、前記送風機及び赤外線カメラを計測箱内に設けて計測することを特徴とする。
【0016】
第3の発明に係る容器内液体充填高さ計測装置は、前記送風機の吹出し口に整流格子やパンチングメタルによる整流装置を設けたり、容器形状に合せた送風を行なうことにより、容器に当たる面的な風速むらを無くし、容器外部の熱伝達条件を均一にして計測することを特徴とする。
【0018】
の発明に係る流量制御式充填方法は、複数の定量充填部に設置した検出器部に、流量計測手段と、液体が充填された容器を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される容器に風を吹き付け、該容器内の気液界面に対する容器外側の表面温度差を強調する送風機と、前記容器表面から放射される赤外線放射エネルギを撮影する赤外線カメラと、前記搬送手段により搬送される容器の両側に配置される第1のミラーと、この第1のミラーにより反射される前記容器表面からの赤外線放射エネルギを前記赤外線カメラに導く第2のミラーと、前記搬送手段により搬送される容器表面からの赤外線放射エネルギを前記赤外線カメラにより撮影された画像を処理し濃淡変化の著しい部分を気液界面として検出する画像処理手段とからなる容器内液体充填高さ計測装置を設け、前記容器内液体充填高さ計測装置の計測結果に基づいて前記各定量充填部に取付けてある流量計の設定値を変更することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る液面高さ計測装置の全体構成を示すシステム構成図である。図1において、20は内部が断熱された計測箱で、この計測箱20内を液体例えば飲料が既に充填された容器22がコンベア21により順次搬送される。上記計測箱20を通過した容器22は、主搬送コンベア23により次工程へ搬送されるが、不良品についてはリジェクタ24によりリジェクトされ、不良品ゾーン25へ送られる。
【0021】
また、上記計測箱20内には、コンベア21上の容器22に風を送る送風機26が設けられると共に、上記容器22を撮影する赤外線カメラ27が設けられる。この赤外線カメラ27により撮影された画像は、画像処理装置28へ送られる。上記赤外線カメラ27により容器22を撮影する際、計測箱20の内面板が背景板20aとして利用される。また、この背景板20aは、計測箱20の内面板を利用せずに独立して設けてもよい。また、上記計測箱20は、例えば太陽光や照明光等の外乱となる熱の侵入を除去する役割も有している。
【0022】
上記画像処理装置28は、制御コンピュータ29により制御されるもので、処理画像を表示装置30に出力して表示すると共に、制御コンピュータ29へ出力する。この制御コンピュータ29は、画像処理装置28の処理結果から容器22へ飲料が正常に充填されているか否かを判断し、その判定結果に応じてリジェクタ24に制御指令を出力する。すなわち、制御コンピュータ29は、計測箱20から送り出された容器22が正常品、すなわち容器22に液体が正常に充填されている場合であればリジェクタ24を作動させず、容器22を主搬送コンベア23により次工程へ搬送させ、計測箱20から送り出された容器22が異常、すなわち、容器22への液体充填量が異常であった場合には、リジェクタ24を作動させて容器22を別のコンベアラインにより不良品ゾーン25へ退避させる。
【0023】
次に上記実施形態の動作を説明する。
計測箱20内に搬入される容器22には、前工程で既に飲料が充填されており、図2に示すように下部側に液体32が入り、その上部が気体33となっている。なお、図2は、赤外線カメラ27から出力される赤外線強度画像31を上記画像処理装置28に取り込んだ画像、すなわち赤外線強度を例えば「0−255」で正規化した濃淡画像を示したものである。
【0024】
そして、上記飲料が充填された容器22が計測箱20内に搬入されると、送風機26により風が当てられ、次に赤外線カメラ27により撮影される。
【0025】
飲料充填された直後の容器22では、液体32側と気体33側とで大きな温度差があるが、容器22がコンベア21等で移動中に容器22の熱の分布が緩和され、気液界面の温度分布が緩やかになる。そこで、飲料充填された容器22に外部から強制的に風を送ることにより、容器表面の熱伝達を向上させ、容器22表面の温度を急速に変化させることができる。この場合、容器上部の気体33部分は、気体33の持つ熱量が小さく、また、容器22内側の熱伝達率は無風であるので非常に小さい。このため容器22の液体32部分は、気体33に比較して熱量が大きく、また、容器22との熱伝達率も大きい。このため風を与えることにより、容器22内部の液体32の温度が風温に近づく速度は、上部の気体33部分に比べて遅い。
【0026】
これにより気液界面の容器外側の表面温度を強調することができるので、容器22の表面から放射される赤外線放射強度を赤外線カメラ27で計測する。この計測した赤外線の強度に容器表面の放射率を掛け合わせたものが容器表面温度を表しているので、その赤外線強度をある任意の範囲で正規化し、そのスケールを例えば「0−255」にすることにより、温度の低い所を「0」、温度の高い所を「255」で表現することができる。このスケールは、通常カメラで使用する濃淡画像処理装置に対し濃淡(グレースケール)画像として入力することができる。この濃淡変化の著しい部分を画像処理装置28で画像処理して抽出する。上記濃淡変化の著しい部分は、温度変化の著しい部分であるので、容器22表面の温度変化の著しい部分、すなわち気液界面を検出することができる
画像処理装置28は、上記抽出した気液界面の画像上での位置を計測し、液面位置として判定し、液位不良の容器22があれば制御コンピュータ29を介してリジェクタ24にリジェクト指令を送り、その容器22を不良品ゾーン25へ導く。
【0027】
次に具体的な例として、5℃の炭酸飲料が充填されたアルミニウム製缶を容器22として用いた場合について説明する。
【0028】
5℃の炭酸飲料が充填されたアルミニウムでできた缶の容器22内は、コンベア21により搬送させる間に気体温度も飲料温度に近づき、表面温度も全体的5℃に近づく。この容器22に周囲温度と同じ温度の空気を送風機26にて吹き付ける。このとき送風機26からの空気はやや広がり、送風機26の正面に位置する容器22の数本分に吹き付ける。この吹き付ける範囲は、コンベア速度と容器材質と厚み、容器22内の液体32の温度、周囲温度に依存するので、条件によって可変設定する。この空気を吹き付けられた容器22の外表面から熱輻射された赤外線放射エネルギを赤外線カメラ27で計測する。この赤外線カメラ27により撮影された画像は、最低温度0℃〜最高温度50℃で正規化された濃淡画像(画像中の各画素毎に赤外線強度を「0−255」で数値化した画像)であるので、この画像を画像処理装置28で濃淡画像処理を行なう。液面は、赤外線強度画像31に対して水平方向にあるので、縦方向に微分を取る。通常、赤外線強度画像31には、細かなノイズが含まれているので、通常行なわれている3画素間の差分処理よりも5画素間や7画素間の差分処理を行なった方がノイズに強くなる。また、事前に数画素(3〜7)で平滑化処理を行なった後、実施しても対ノイズ性を向上することができる。
【0029】
上記微分処理で強調された温度勾配の大きな部分(ピーク)を抽出するか、ある閾値で2値化、すなわち閾値以下の時は「0」、閾値以上の時は「255」化する。そして、2値化画像を横方向にヒストグラム処理を行ない、最も頻度の高い部分が温度勾配の高い部分、つまり気液界面となる。
また、高速化が必要な場合は、1画素の縦方向に移動平均を取りながら、その差分演算をする濃度変化点検出を行ない、気液界面を抽出する。
【0030】
赤外線カメラ27は固定されているので、抽出した気液界面の画像中の位置はそのまま実際の容器内の液面高さとなる。従って、この抽出した位置で判定値以上若しくは判定範囲内かどうかを判定し、表示装置30には計測した赤外線強度画像31とその判定結果を表示する。この判定の結果、良品であれば、容器22はリジェクタ24を素通りし、そのまま主搬送コンベア23により次工程へ搬送される。また、上記判定の結果、不良品であれば、リジェクタ24により不良品ゾーン25へ移動させられる。
【0031】
上記のように計測箱20内に送風機26を設けて容器22に送風することにより、容器22の表面の熱伝達が促進され、容器外部に内部温度情報が伝達される。この結果、容器上部の気体33部分は、送風された空気温度に近づき、容器下部の液体32部分は、液体32の温度に近くなる。また、送風機26により温度強調することにより、容器自身が熱外乱とならず、容器外部との温度強調が可能になる。このため非常に高い応答性(例えば25Hz(1500can/min)以上)が得られると共に、±0.3mm程度の高い計測精度が得られる。また、上記実施形態において、計測環境にあるものは、送風機26、赤外線カメラ27及び背景板20a(若しくは計測箱20の内面板)である。上記送風機26による送風温度はほぼ周囲温度であり、赤外線カメラ27及び背景板20aも周囲温度と等しい温度となっている。このため容器22表面の赤外線放射を計測する際に誤差要因を与えることなく、容器22の表面温度を正しく計測することができる。
【0032】
また、検査効率を上げる目的で、検査装置前段で温風や冷風、冷水、温水で容器22全体の温度を変化させた後、図1に示した検査装置で検査しても良い。 更に、安定性と効果を上げる目的で、計測箱20内の温度を調節したり、設定温度を上げ下げしても良い。この場合、予め設定した温度で送風するように構成しても、同様の効果を得ることができる。
【0033】
また、送風機26を複数台使用し、各送風口に整流装置を設けることにより、送風ムラを低減して容器22外部の熱伝達を促進させることができる。例えば前記送風機の吹出し口に整流格子やパンチングメタルによる整流装置を設けたり、容器形状に合せた送風を行なうことにより、容器に当たる面的な風速むらを無くし、容器外部の熱伝達条件を均一にして計測することができる。
【0034】
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。
図3は本発明の第2実施形態に係る容器内液体充填高さ計測装置の概略構成図である。この第2実施形態は、容器22内に充填した液体32が搬送途中で揺れている場合であっても、その液面高さを正確に計測できるようにしたものである。この第2実施形態では、計測箱20に搬入された容器22に対し、その上部にミラー41を斜めに配置すると共に、例えば搬送される容器22の両側に位置するようにミラー42a、42bを斜めに配置している。そして、上記ミラー41の側方に位置するように赤外線カメラ27を配置している。すなわち、容器22の周面から輻射される赤外線放射エネルギをミラー42a、42bで上方に反射させ、この反射赤外線を更にミラー41で反射させて赤外線カメラ27に入射するようにしている。上記図3は、ミラー41、42a、42b及び赤外線カメラ27の配置関係を示したもので、図1に示したコンベア21、送風機26等については省略している。
【0035】
上記のようにミラー41、42a、42bを配置して容器22の全周を計測することにより、容器22内に充填した液体32が搬送途中で揺れている場合であっても、その液面高さを正確に計測することができる。また、その他、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0036】
なお、上記実施形態では、飲料を容器22に充填する場合について示したが、本発明は飲料に限らず、その他の液体を容器22に充填する場合に実施し得るものである。
【0037】
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について図4を参照して説明する。
この第3実施形態は、ロータリ式充填機における流量制御式充填方法について示したものである。図4はロータリ式充填機50の一部を示したもので、このロータリ式充填機50には、容器22に液体を充填する充填バルブ52、この各充填バルブ52により充填される液体の流量を計測する電磁流量計(図示せず)等が設けられている。ロータリ式充填機50は、充填に際してロータリ回転台51により容器22を取り込み、CO2 で容器内をガス置換したあと、充填バルブ52を開いて充填を開始する。
【0038】
上記充填中、電磁流量計から出力される流量パルスをある設定になるまでカウントした後、充填バルブ52を閉じる。次いで、送風機26により容器表面温度差を強調した後、赤外線カメラ27にて容器22の表面から放射される赤外線放射エネルギを計測する。容器表面からの赤外線放射エネルギに放射率をかけたものが容器表面温度となるので、上記実施形態で示したように常に同じ材質の容器22を計測する場合、赤外線放射エネルギ画像でそのまま処理する事が可能である。この画像を画像処理装置28に入力し、液面の抽出処理を行なった後、液面を計測する。上記画像処理装置28の処理結果は表示装置30に表示されると共に制御コンピュータ29へ送られる。なお、上記赤外線カメラ27等による液面計測部には、ロータリ回転台51により搬送される容器22の背面側に断熱板53が設けられている。
【0039】
上記制御コンピュータ29は、画像処理装置28により求め液面高さデータに基づいて、次の容器22に対する液体の充填量を調整する。一般にアルミ缶やPETボトルの様な容器の成形精度の高いものは一定の高さが充填されればほぼ一定の容量の液が充填された事と等しくなる。このため画像処理装置28は、上記液面高さデータがある基準の高さより高ければ、容器22の内容積に応じた分の電磁流量計からの出力パルスのカウント数を減らし、また、反対に少なければ、電磁流量計からの出力パルスのカウント数を増やすように制御指令を出力する。実際にはこのカウント数制御には数ボトル程度の平均値を用いて、設定の時定数を下げ、精度を向上させる。上記ロータリ式充填機50の場合、ロータリ回転台51により搬送される容器22は、充填を完了した後、次の工程に送られるまでの周期が長く、その間、液面の揺れが少なく、安定した状態に保たれるので、液面の計測を確実に行なうことができる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、液体が充填された容器に空気を吹き付け、容器表面から放射される赤外線放射エネルギを計測し、その赤外線放射エネルギの大きさにより容器内の液体充填高さを計測するようにしたので、容器における気液界面の温度強調が可能になり、内部を目視できるガラスビン、PETボトル等の容器だけでなく、内部不可視の缶、紙パック、アルミパック等に対しても迅速かつ確実に液面高さを計測することができる。また、容器の外周に沿って、搬送手段により搬送される容器の両側に配置される第1のミラーと、この第1のミラーにより反射される容器表面からの赤外線放射エネルギを赤外線カメラに導く第2のミラーとを配置して容器全周の液面高さを計測できるようにしたので、容器内に充填した液体が搬送途中で揺れている場合であっても、その液面高さを正確に計測することができる。
また、送風機の吹出し口に整流格子やパンチングメタルによる整流装置を設けたり、容器形状に合せた送風を行なうことにより、容器に当たる面的な風速むらを無くし、容器外部の熱伝達条件を均一にして計測することができる。
【0041】
更に、各充填バルブ毎に対応させたこの計測装置で計測した液面高さデータを基に充填バルブに取付けてある流量計からのパルス数で、充填バルブを閉止するための積算パルス数の設定値を自動修正することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る容器内液体充填高さ計測装置のシステム構成図。
【図2】同実施形態における赤外線強度画像例を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る容器内液体充填高さ計測装置の要部を示す構成図。
【図4】本発明の第3実施形態に係る流量制御式充填方法の要部を示す構成図。
【図5】従来における容器内液面位置検知装置の要部を示す構成図。
【図6】従来における容器内液面探査装置の構成図。
【符号の説明】
20 計測箱
21 コンベア
22 容器
23 主搬送コンベア
24 リジェクタ
25 不良品ゾーン
26 送風機
27 赤外線カメラ
28 画像処理装置
29 制御コンピュータ
30 表示装置
31 赤外線強度画像
32 液体
33 気体
41、41a、41b ミラー
50 ロータリ式充填機
51 ロータリ回転台
52 充填バルブ

Claims (4)

  1. 液体が充填された容器を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される容器に風を吹き付け、該容器内の気液界面に対する容器外側の表面温度差を強調する送風機と、前記容器表面から放射される赤外線放射エネルギを撮影する赤外線カメラと、前記搬送手段により搬送される容器の両側に配置される第1のミラーと、この第1のミラーにより反射される前記容器表面からの赤外線放射エネルギを前記赤外線カメラに導く第2のミラーと、前記赤外線カメラにより撮影された画像を処理し濃淡変化の著しい部分を気液界面として検出する画像処理手段とを具備したことを特徴とする容器内液体充填高さ計測装置。
  2. 前記送風機及び赤外線カメラを計測箱内に設けて計測することを特徴とする請求項1記載の容器内液体充填高さ計測装置。
  3. 前記送風機に整流手段を設けて計測することを特徴とする請求項1記載の容器内液体充填高さ計測装置。
  4. 複数の定量充填部に設置した検出器部に、流量計測手段と、液体が充填された容器を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される容器に風を吹き付け、該容器内の気液界面に対する容器外側の表面温度差を強調する送風機と、前記容器表面から放射される赤外線放射エネルギを撮影する赤外線カメラと、前記搬送手段により搬送される容器の両側に配置される第1のミラーと、この第1のミラーにより反射される前記容器表面からの赤外線放射エネルギを前記赤外線カメラに導く第2のミラーと、前記搬送手段により搬送される容器表面からの赤外線放射エネルギを前記赤外線カメラにより撮影された画像を処理し濃淡変化の著しい部分を気液界面として検出する画像処理手段とからなる容器内液体充填高さ計測装置を設け、前記容器内液体充填高さ計測装置の計測結果に基づいて前記各定量充填部に取付けてある流量計の設定値を変更することを特徴とする流量制御式充填方法。
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