JP3880291B2 - プロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等によって像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視画像を形成する複写機、プリンタ、記録画像表示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられた現像装置の現像剤封止シートとこれを備えるプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式、静電記録方式等によって像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視画像を形成する画像形成装置においては、像担持体である感光ドラム等の消耗部品をオペレータが交換可能に構成し、消耗部品が寿命に達した場合にはオペレータが新しいものと交換することによって品位の安定した画像が継続的に得られるようにしている。
【0003】
一方、現像装置としては、高品位の画質に対する要求からトナー粒子と磁性キャリアとが一定の割合で混合された現像剤を使用する2成分現像方式を採用する現像装置が用いられる。2成分現像方式においては磁性キャリアが耐久により劣化して画質の品位が低下するために従来から現像剤(トナー粒子)のみを交換することが行われていたが、メンテナンス作業の効率向上を目的として現像装置そのものを消耗部品として交換するようになってきた。
【0004】
更に、感光ドラムや現像装置等の複数の消耗部品をプロセスカートリッジとして一体的に構成し、このプロセスカートリッジを交換することによってメンテナンス作業をより一層簡単にできるよう構成する提案もなされ、既に実用に供されている。
【0005】
しかしながら、上述したような2成分現像方式を採用する現像装置にあっては、その構造上、現像容器に開口部を有しており、その開口部に現像スリーブが回転自在に支持されている。従って、現像容器の中に現像剤を封入したまま工場から出荷してユーザーの元へ届けようとすると、現像容器中に収容された現像剤が物流中の振動や落下による衝撃等によって漏出してしまう可能性がある。
【0006】
現像スリーブの端部については、画像形成中の現像剤の漏れを防止する目的で従来からシール部材等によって封止されているのに対し、現像スリーブの回転方向に存在する2つの開口部(即ち、現像剤規制ブレード部とその下流側の取り込み口)には、その構造上必然的にクリアランスが存在しているため、特に現像剤の漏出の可能性が高い。
【0007】
そこで、従来から図7に示すような樹脂製のカバー部材101を現像スリーブ103に対向させて現像容器の枠体104に嵌め込んで現像剤の漏出を防ぐようにしている。尚、カバー部材101にはモルトプレン等の材質から成る弾性部材102が貼り付けられており、この弾性部材102が現像スリーブ103に押圧されて密閉状態を保っている。
【0008】
又、図8に示すように、現像スリーブ113と現像ブレード115及び現像容器の枠体114の隙間にシート部材111を挟み込むことによって密閉状態とする方法が採られている。尚、シート部材111は2枚のフィルム状シートの間にモルトプレン等の材質から成る弾性部材を封入して構成されており、その弾力性により隙間を密閉することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、現像スリーブのカバー部材を配置するために感光ドラムをプロセスカートリッジに内蔵することができず、オペレータが別途の手段を用いて感光ドラムを装着する必要があった。
【0010】
又、現像スリーブと現像ブレードとの隙間にシール部材を挟み込む方法にあっては、シール部材を引き抜く際に現像容器内部に収容された現像剤を引きずり出してしまい、現像剤を飛散させて周囲を汚染してしまうという問題があった。
【0011】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、物流中の振動や落下による衝撃等によっても現像剤の現像装置からの漏出を防ぐことができるプロセスカートリッジを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、静電像を担持する像担持体と、トナーと磁性キャリアとが混合された現像剤を収容し、前記像担持体に対向する開口部に前記現像剤を担持する現像剤担持体を配置した現像装置と、を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記現像剤担持体における現像剤担持領域の長手方向領域よりも広い幅を有したシートであって、前記現像剤担持体における前記像担持体との対向部を覆うように前記像担持体と前記現像剤担持体との間に配置され、前記開口部の周縁の一部に固定端が剥離可能に固定され、該固定端と反対側の端部は自由端となっている第1のフィルム状シートと、前記像担持体の外周面に取り外し可能に巻き付けられたシートであって、該シートの前記像担持体に対する巻き付け終端部が、前記第1のフィルム状シートに接着固定された第2のフィルム状シートと、を備え、前記第1のフィルム状シートの自由端を引くことによって、前記固定端が剥離し、前記第1のフィルム状シートと前記第2のフィルム状シートとが一体となって取り外されるよう構成され、前記第2のフィルム状シートにおける前記第の1フィルム状シートとの接着固定部から前記像担持体に巻きかけられている巻きかけ方向の端部に至る長さは、前記第1のフィルム状シートにおける前記第2のフィルム状シートとの接着固定部から前記固定端に至る長さよりも、長いことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
<実施の形態1>
図1は本発明に係るプロセスカートリッジ100の断面図であり、プロセスカートリッジ100が工場から出荷されて搬送又は保管されている状態を示している。
【0017】
プロセスカートリッジ100には像担持体である感光ドラム12が含まれており、この感光ドラム12は枠体13に不図示の軸受部材によって回転自在に支持されており、プロセスカートリッジ100が装置本体に装着された際には、該感光ドラム12は不図示の駆動手段によって図示矢印a方向(時計方向)に回転し、周知の画像形成プロセスに従って画像を形成する。
【0018】
又、プロセスカートリッジ100には現像装置14と帯電装置15が枠体13に支持されて固定されている。
【0019】
上記現像装置14には現像スリーブ41が現像容器45に対して回転可能に支持され、この現像スリーブ41は感光ドラム12との間に300〜600μm程度の所定のクリアランスを保つような位置に配置されている。そして、現像容器45にはスクリュー42,43が配され、トナーと磁性キャリアとが所定の割合で混合された現像剤がスクリュー42,43によって撹拌搬送される。
【0020】
又、現像ブレード44が現像スリーブ41との間に300〜500μm程度のクリアランスが形成されるように固定されており、この現像ブレード44によって現像剤が現像スリーブ41の表面にコートされる量が規制される。現像スリーブ41は、プロセスカートリッジ100が装置本体に装着された際には、不図示の駆動手段によって図示矢印b方向(時計方向)に回転駆動されるとともに高圧電圧が印加され、内部に設けられた磁石に保持された現像剤が感光ドラム12に対向するニップ部分に搬送されて周知の現像プロセスに供される。
【0021】
又、現像容器45にはカバー46が取り付けられており、現像容器45の内部に収容された現像剤の漏出がカバー46によって防がれる。尚、カバー46は、コの字状に曲げられた板金製の現像ステー47に固定されていて現像容器45全体の剛性を維持している。
【0022】
一方、前記帯電装置15には帯電スリーブ51が帯電容器55に回転可能に支持され、この帯電スリーブ51は感光ドラム12との間に400〜700μm程度の所定のクリアランスを保つような位置に配置されている。そして、帯電容器55には磁性キャリアから成る帯電剤が収容されている。
【0023】
又、帯電ブレード54が帯電スリーブ51との間に500〜700μm程度のクリアランスが形成されるように固定されており、帯電剤が帯電スリーブ51の表面にコートされる量が帯電ブレード54によって規制される。帯電スリーブ51は、プロセスカートリッジ100が装置本体に装着された際には、不図示の駆動手段によって図示矢印c方向(時計方向)に回転駆動されるとともに高圧電圧が印加され、内部に設けられた磁石に保持された帯電剤が感光ドラム12に対向するニップ部分に搬送されて周知の帯電プロセスに供される。
【0024】
次に、本発明に係る現像剤封止シート1について詳細に説明する。
【0025】
本発明に係る現像剤封止シート1は、封止シート2とドラム保護シート3とで構成されている。
【0026】
プロセスカートリッジ100が生産工場で生産されて市場へ出荷される際には、現像容器45に封入された現像剤49(図4参照)が外部に漏出しないように現像剤封止シート1が取り付けられている。
【0027】
図2はプロセスカートリッジ100に取り付けられている状態の現像剤封止シート1を示す斜視図、図3は封止シート2を感光ドラム12の側から見て平面に展開して示す図、図4は封止シート2の固定端の拡大図、図5は弾性部材4の先端部の拡大図である。
【0028】
封止シート2は、図4に示すように、現像ステー47に面2bが両面テープ5で貼り付けられて固定端を成し、ここから現像スリーブ41を覆うように現像ブレード44方向へなびき、他端2cはプロセスカートリッジ100の外側へと引き出されている。そして、封止シート2は固定された面2bの先に面2aが形成されるように適当な角度を持って折り曲げられており、面2aの先端は現像スリーブ41に接触し、現像容器45の内側に外部と遮断された空間60を形成している。従って、図4に示すように、現像容器45に封入された現像剤49は現像スリーブ41の回転方向上流側の空間60に侵入することができない。
【0029】
尚、封止シート2の長手方向の幅は画像形成時に現像スリーブ41に現像剤49がコートされる領域よりも広く設定されており、封止シート2はその端部を含めて長手方向全域において現像剤49を封止する。
【0030】
ここで、プロセスカートリッジ100が生産工場で組み立てられて現像剤49を封入する際には、スクリュー42,43(図1参照)が存在する撹拌室のみに現像剤49を投入し、現像スリーブ41の表面には現像剤49がコートされないようにしておく。尚、通常の状態では、現像ブレード44によって現像剤49の移動は規制されるため、現像スリーブ41が回転しない限り、現像ブレード44から回転方向下流側の領域には現像剤49がコートされることはない。
【0031】
封止シート2の現像ブレード44に当接する側には、図2に示すように、モルトプレン等の材質から成る弾性部材4が長手方向全域に亘って貼り付けられており、この弾性部材4の先端部分A(図5参照)は現像スリーブ41と現像ブレード44が対向する位置であって、現像スリーブ41の回転方向下流側の領域に接触している。従って、現像容器45の中に収容された現像剤49がプロセスカートリッジ100の物流中に振動や落下による衝撃等によって現像スリーブ41と現像ブレード44とのクリアランスから磁気力と空間的な規制に抗して流出使用としても、クリアランスは弾性部材4の先端部分Aで塞がれているため、現像剤49が漏出することはない。
【0032】
弾性部材4の封止シート2に対する貼り付け位置は、該弾性部材4の先端部分Aが確実に現像スリーブ41に突き当たる位置に管理される。弾性部材4の先端部分Aが現像スリーブ41に突き当たっていなければ、現像剤49の漏出を防止するという本来の目的を達し得ない。
【0033】
しかし、逆に弾性部材4の先端部分Aが現像スリーブ41と感光ドラム12とのニップ部分に侵入し過ぎて現像ブレード44のエッジ部分と現像スリーブ41との対向位置に弾性部材4が腹当たりした場合には、現像ブレード44のエッジ部分近傍に現像剤49が滞留し易く、現像剤封止シート1を引き抜く際にその現像剤49を引きずり出してしまう不具合を生じる傾向にあることが確認されている。
【0034】
尚、弾性部材4の材質としては、セルの大きさが比較的小さく、望ましくは滑らかなスキン層を有する発泡ウレタンや軟質のゴム材質が適している。これらの材質は適度な弾力性を有しているため、弾性部材4の先端部分Aが確実に現像スリーブ41の現像ブレード44のエッジ部分に対向する位置に当接する。又、現像ブレード44のエッジ部分に現像剤49が滞留しても、この現像剤49が付着しにくいため、現像剤封止シート1を引き抜く際にその現像剤49を引きずり出してしまうことがない。
【0035】
本実施の形態においては、図5に示すように、現像ブレード44のエッジ部分からのトナーの落下を防止する目的で厚さ50μm程度の薄いウレタンシート61を現像ブレード44に貼り付け、その先端の自由端を現像スリーブ41に接触させるように構成している。従って、図5に示すように、ウレタンシート61を現像スリーブ41に押し付ける位置に弾性部材4の先端部分Aがあれば前記目的を達成することができる。
【0036】
一方、弾性部材4の長手方向の長さを現像ブレード44の長手方向の長さよりも長くしておくと、長手方向の全域において本発明の効果を期待することができる。又、弾性部材4の厚みについては、該弾性部材4をプロセスカートリッジ100に取り付けたときに若干量圧縮されるような値にしておくと、この弾性部材4の位置が安定して先端部分Aが確実に現像スリーブ41に当接して確実な効果を期待することができる。
【0037】
封止シート2を現像ステー47に固定している両面テープ5としては、表面と裏面とで接着力の異なるタイプの両面テープを使用し、接着力が強い面を封止シート2の側に使用し、弱い面を現像ステー47の側に用いた。これにより、プロセスカートリッジ100の本体装着時に現像剤封止シート1を引き抜く際に該現像剤封止シート1を容易に現像ステー47から剥離させることができ、しかも、両面テープ5は確実に封止シート2に固定されるため、該両面テープ5が現像ステー47に残ってしまうというトラブルを回避することができる。更に、両面テープ5が接着力が強い面の接着力は極力強いものを選定し、封止シート2の固定を確実なものにするとともに、接着力が弱い面の接着力は極力弱いものを選定して現像剤封止シート1を引き抜く際の操作力を低減させることが望ましい。
【0038】
又、両面テープ5の剥離が進行し易いように、両面テープ5は長手方向に分割して配置することが望ましい。本実施の形態では、封止シート2の長手方向中央から剥離が進行するように構成しているため、中央部には両面テープ5を貼らない領域を設け、図2及び図3に示す5a及び5d部分から剥離が開始するようにした。
【0039】
更に、現像剤封止シート1を引き抜く際の操作力を低減させるため、両面テープ5を間引いて貼るようにし、5a,5b,5c及び5d,5e,5fの6部分に分割して貼り付けた。そして、図2及び図3に示すように、各々に分割された5a〜5f部分の中央寄りの端面は鋭角の終端部とし、各5a〜5f部分での剥離が開始し易いようにした。
【0040】
尚、本実施の形態においては、封止シート2の固定端の固定方法として両面テープ5を用いたが、ホットメルト等の手段を用いて固定しても良い。
【0041】
封止シート2の材質については、可撓性のフィルム状シートであれば特には問題なく使用することができるが、本実施の形態では厚さ75μmのPETシートを用いた。このPETシートは、現像剤の封止性及び組立性に関わる剛性と引き抜き時の操作性とのバランスに優れるものである。又、操作方法等の印刷の視認性等を考慮してPETシートには白色のものを用いた。
【0042】
封止シート2の自由端2cは短冊状の形状とし、オペレータはここを持って現像剤封止シート1を引き抜く。本実施の形態では、この短冊状の自由端2cを長手方向中央に設け、前述のように両面テープ5の剥離が中央から進行するように構成した。又、図2及び図3に示すように、封止シート2の短冊状に伸びた自由端2cの根元から固定端側に向かってスリット2dを設け、引き抜き時に封止シート2の変形を許容し、中央部に応力を集中させ、両面テープ5の剥離が中央から開始し易いようにした。更に、スリット2dの終端部には孔2eを形成し、引き抜き時にスリット2dから破断が進行しないようにした。尚、又、封止シート2の自由端2cは、不図示のテープ等によってプロセスカートリッジ100の適当な場所に仮止めしておくと良い。
【0043】
一方、感光ドラム12には、表面に傷が付いたり光が当たって帯電能が劣化したりしないように、光を通さない黒色のフィルム状のドラム保護シート3が巻き付けられている。このドラム保護シート3は、一端を感光ドラム12に対して巻き込むようにして巻き付けられ、他端は封止シート2に対して両面テープ6(図1及び図3参照)で固定されている(図1は両面テープ6を接着する直前の状態を示している)。ここで、両面テープ6は長手方向に分割して配置されており、スリット2dの近傍には存在しないようにしてある。これにより封止シート2とドラム保護シート3とのずれを許容し、前述した封止シート2の変形を束縛しないようにしている。
【0044】
従って、封止シート2の短冊状の自由端2cを図1の矢印B方向に引くと、現像剤封止シート1は封止シート2とドラム保護シート3とが一体となって抜き去られる。感光ドラム12は枠体13に対して回転自在に取り付けられているため、ドラム保護シート3は感光ドラム12を回転させながら抜け、巻き込まれていた一端が開放されると、その後は感光ドラム12の表面を滑りながら抜けてくる。
【0045】
ドラム保護シート3における両面テープ6から感光ドラム12に巻きかけられている巻きかけ方向の端部に至る長さは、封止シート2の両面テープ6から面2aの先端に至るまでの長さよりも長く設定されている。従って、現像剤封止シート1を引き抜く際に封止シート2が感光ドラム12に直接触れることはなく、常にドラム保護シート3が介在して感光ドラム12を保護しながら抜けてくる。
【0046】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図6に基づいて説明する。
【0047】
図6は感光ドラムを有しない現像装置14単品で構成されたプロセスカートリッジ100の断面図であり、現像装置14の構成は前記実施の形態1において説明した現像装置のそれと同じである。
【0048】
本実施の形態においては、プロセスカートリッジ100が感光ドラムを有しないため、弾性部材4を空間的に圧縮する作用が生じず、弾性部材4の厚みを厚めに設定する。そして、封止シート2の自由端2cを図示矢印d方向に適当なテンションを掛けながら不図のテープによって現像容器45に仮止めしておく。即ち、テンションによって弾性部材4を圧縮し、その先端部が現像スリーブ41に当接するようにする。
【0049】
而して、封止シート2を引く抜く際には、その自由端2cを持って図示矢印C方向へ抜き去れば良い。尚、封止シート2の固定端の固定方法等、その他は前記実施の形態1と同様である。
【0050】
従って、本実施の形態においても前記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、プロセスカートリッジの物流中の振動や落下による衝撃等によっても現像剤の現像装置からの漏出を防ぎ、かつ、シート引き抜き時において感光ドラムにダメージが生じることを防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るプロセスカートリッジの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る現像剤封止シートを示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る現像剤封止シートを感光ドラムの側から見て平面に展開して示した図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る現像剤封止シートの固定端の拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る現像剤封止シートに取り付けられた弾性部材の先端部の拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るプロセスカートリッジの断面図である。
【図7】従来の封止部材の断面図である。
【図8】従来の封止部材の断面図である。
【符号の説明】
1 現像剤封止シート
2 封止シート(第2のフィルム状シート)
2a 面(延長部)
2b 面
2c 自由端
2d スリット
2e 孔
3 ドラム保護シート(第1のフィルム状シート)
4 弾性部材
5,6 両面テープ
12 感光ドラム(像担持体)
14 現像装置
41 現像スリーブ(現像剤担持体)
44 現像ブレード
100 プロセスカートリッジ
Claims (7)
- 静電像を担持する像担持体と、
トナーと磁性キャリアとが混合された現像剤を収容し、前記像担持体に対向する開口部に前記現像剤を担持する現像剤担持体を配置した現像装置と、
を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記現像剤担持体における現像剤担持領域の長手方向領域よりも広い幅を有したシートであって、前記現像剤担持体における前記像担持体との対向部を覆うように前記像担持体と前記現像剤担持体との間に配置され、前記開口部の周縁の一部に固定端が剥離可能に固定され、該固定端と反対側の端部は自由端となっている第1のフィルム状シートと、前記像担持体の外周面に取り外し可能に巻き付けられたシートであって、該シートの前記像担持体に対する巻き付け終端部が、前記第1のフィルム状シートに接着固定された第2のフィルム状シートと、
を備え、
前記第1のフィルム状シートの自由端を引くことによって、前記固定端が剥離し、前記第1のフィルム状シートと前記第2のフィルム状シートとが一体となって取り外されるよう構成され、
前記第2のフィルム状シートにおける前記第1のフィルム状シートとの接着固定部から前記像担持体に巻きかけられている巻きかけ方向の端部に至る長さは、前記第1のフィルム状シートにおける前記第2のフィルム状シートとの接着固定部から前記固定端に至る長さよりも、長いことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記第1のフィルム状シートの固定端は、前記自由端が引かれた際に、前記固定端における前記第1のフィルム状シートの幅方向の中央部から剥離しやすくなるように、固定されていることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記第1のフィルム状シートの固定端は、前記第1のフィルム状シートの幅方向に分割して配置された両面テープによって固定されていることを特徴とする請求項2記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像剤担持体上に担持する現像剤を規制するための現像ブレードを更に備え、
前記第1のフィルム状シートにおける前記現像装置と対向する側の面の少なくとも一部には弾性部材が取り付けられており、
該弾性部材は、該弾性部材の少なくとも一部が、前記現像剤担持体における前記現像ブレードに対向している位置に当接することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 前記弾性部材は、発泡ウレタン又は軟質ゴムで構成されることを特徴とする請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記自由端の少なくとも一部が、前記第1のフィルム状シートの幅方向における中央部から短冊状に伸びた形状を有していることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記自由端の短冊状に伸びた形状を有している根元に、前記固定端側に向かって切込み又はスリットを形成したことを特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
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