JP3879837B2 - 監視通報システムにおける通報方法および監視通報システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、非常事態の発生時に、電話回線を通じて、所定の通報先に音声通報メッセージや、監視カメラで撮影した画像情報を、前記所定の通報先に送るようにするための監視通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、賊の侵入、火災発生等の異常が発生した場合に、非常用押ボタンスイッチやセンサなどにより起動されて、警察署や消防署などの予め設定された通報先のダイヤル番号を電話回線を通じて送出し、通報先の相手が応答すると、予め記憶されている音声の通報メッセージを送出するようにする非常通報装置が知られている(例えば特公昭63−37549号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の非常通報装置は、予め記憶されている音声メッセージが通報メッセージとして送られるものであるため、通報先では、その非常通報がどの程度の緊急度であるかを的確に判断することが困難であった。
【0004】
通報先である警察署や消防署からの逆信により、通報を行なった者とが通話可能となるので、その通話により、非常通報の緊急度を確認することができるが、その場合でも、逆信による通話が行なわれるまで、非常通報の緊急度を判断することができず、その遅れた時間分だけ、適切な対応をする時間が遅れることになる。
【0005】
また、通報側が無人の状態で、例えばセンサにより非常通報が起動された場合には、逆信による通話はできないので、非常通報の緊急度は、判別のしようがない。
【0006】
そこで、通報装置側に監視カメラを設置して、通報時に監視カメラで撮影した画像の情報を通報受信装置に伝送するようにすることが考えられている。通報時に監視カメラの画像情報が通報先に送られると、通報先において、非常通報の緊急度や重要度を的確に判断することができるからである。
【0007】
この場合に、画像情報もできるだけ、通報受信装置側に迅速に送って、通報受信装置側で観ることができるようにする必要がある。しかし、従来の通報方法をそのまま踏襲した場合には、通報装置から、まず、例えば音声通報メッセージにより、通報装置の設置場所やどのような通報内容であるかの情報を送信した後に、画像情報の通報を再度行ったり、画像情報は電話回線を切り換えて送るようにする必要がある。しかし、これでは、異常状態の発生から、通報受信装置で監視カメラ画像が観れる状態になるまでに、数秒であるが、タイムラグが発生するという問題がある。
【0008】
この発明は、以上の点にかんがみ、非常通報時に、監視カメラで撮影した画像情報も送るようにする監視通報システムにおいて、できるだけスピーディーに通報受信装置側において画像情報が取得されて表示可能とできるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
異常の発生を監視し、異常の発生時に、予め定められた所定の通報先にISDN(Integrated Service Digital Network)からなる電話網を通じて発呼を行い、前記通報先の応答に応じて、監視カメラによる画像情報の送出が可能である監視通報装置と、
ともに回線終端装置を通じて前記電話網に接続されている警報受信機と画像受信機とからなる前記通報先としての通報受信装置と
からなる監視通報送受システムにおける通報方法であって、
前記監視通報装置から前記通報受信装置への発呼時に、通報情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報を含むユーザ・ユーザ情報を、前記監視通報装置から前記通報受信装置の警報受信機と画像受信機とに伝送し、
前記通報時の情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報が、画像情報が含まれることを示している場合には、前記画像受信機が、前記監視通報装置からの通報の発呼に応答して、前記監視通報装置からの画像情報を受信して画像を表示する
ことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明においては、
請求項1に記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記ユーザ・ユーザ情報は、前記監視通報装置の設置場所を示す情報と、前記通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかを示す情報とを含み、
前記警報受信機は、前記ユーザ・ユーザ情報を受信処理して、前記監視通報装置の設置場所および前記通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかをユーザに報知するようにする
ことを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項3の発明は、
請求項2に記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記監視通報装置は、前記通報を、前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行う場合には、前記通報受信装置側からのアラートメッセージを受信した後に、回線開放処理を行う
ことを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記監視通報装置では、予め用意されている音声通報メッセージ情報を送出することが可能であり、
前記ユーザ・ユーザ情報は、通報時の情報に前記音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報を含み、
前記ユーザ・ユーザ情報に含まれる前記通報時の情報に音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報が、音声通報メッセージ情報が含まれることを示している場合には、前記警報受信機に接続される電話機で、前記監視通報装置からの音声通報メッセージ情報を受信するようにする
ことを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の発明は、
請求項3に記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記監視通報装置は、通報モードとして、前記画像情報を通報情報に含めるモードと、前記通報を前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行うモードとを備え、
前記ユーザ・ユーザ情報には、前記通報モードの情報を含み、
前記警報受信機および前記画像受信機は、この通報モードの情報により、前記通報情報に画像情報が含まれるか否かおよび前記通報を前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行うか否かを判別する
ことを特徴とする
【0014】
【作用】
上述のように構成した請求項1の発明においては、通報受信装置側は、警報受信機と画像受信機とが、ともに回線終端装置を通じてISDN回線に接続されている。したがって、監視通報装置からの通報の着信は、警報受信機と画像受信機とが、同時に受ける。
【0015】
そして、監視通報装置からの発呼時には、ユーザ・ユーザ情報が、警報受信機と画像受信機とに伝送されるが、このユーザ・ユーザ情報には、通報時の情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報が含められている。
【0016】
警報受信機は、このユーザ・ユーザ情報を受信処理して、通報時の情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報が、画像情報が含まれることを示している場合には、その画像情報を受信するための処理は何ら行わない。
【0017】
一方、画像受信機は、ユーザ・ユーザ情報に含まれる通報時の情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報が、画像情報が含まれることを示している場合には、監視通報装置からの通報の発呼に応答して、監視通報装置からの画像情報を受信して画像を表示する。
【0018】
したがって、通報情報に画像情報を含む場合には、警報受信機ではその画像情報受信処理は行わず、画像受信機が行うようにするので、警報受信機で受信した異常の発生状態を、画像受信機で受信した監視カメラの画像情報により即座に確認することができ、迅速に非常状態の発生に対応することが可能になる。
【0019】
請求項2の発明によれば、警報受信機では、監視通報装置からの非常通報を受信し、監視通報装置の設置場所および通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかをユーザに報知する。
【0020】
そして、この警報受信機での非常通報の受信と並行して、ほぼ同時に、画像受信機で、監視通報装置からの画像情報を受信して、画像を表示することができる。このため、警報受信機で受信した異常の発生状態を、画像受信機で受信した監視カメラの画像情報により即座に確認することができ、迅速に非常状態の発生に対応することが可能になる。
【0021】
そして、警報受信機では、画像情報の受信を必要としないので、例えば、通報受信装置に収容される電話回線が複数回線であって、複数の監視通報装置からの通報を受ける構成となっている場合においても、他の監視通報装置からの通報を受信可能となる。
【0022】
さらに、通報受信装置は、警報受信機と画像受信機とに分かれているので、もしも、警報受信機と画像受信機の一方が故障となっても、他方で、通報データまたは画像情報を受信できるので、通報が全く受信側に届かないという事態を避けることができる。
【0023】
また、請求項3の発明においては、監視通報装置は、通報をユーザ・ユーザ情報のみによって行う場合には、通報受信装置からのアラートメッセージを受信すると、回線開放とすることにより、通報を終了する。ここで、通報を終了しても、警報受信機では、ユーザ・ユーザ情報に基づき、監視通報装置の設置場所および通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかをユーザに報知することができるので、通報の目的は十分に達成できる。そして、このときには、通話回線を形成せずに、通報動作が行われるので、通信料はユーザ・ユーザ情報による通信分の非常に安価なものとなるというメリットがある。
【0024】
また、請求項4の発明においては、監視通報装置からの発呼時に送出されるユーザ・ユーザ情報には、通報時の情報に前記音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報が含まれる。このとき、警報受信機は、このユーザ・ユーザ情報に含まれる、通報時の情報に前記音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報から、通報情報に音声通報メッセージ情報が含まれると判別すると、警報受信機は、監視通報装置からの音声メッセージを、警報受信機に接続されている電話機で受信させるようにする。
【0025】
すなわち、この請求項4の発明によれば、従来と同様に、音声通報メッセージは、警報受信機に接続される電話機で受信することができる。
【0026】
また、請求項5の発明によれば、警報受信機および画像受信機は、ユーザ・ユーザ情報に含まれるモード情報を判別して、画像モードであるか、あるいはユーザ・ユーザ情報のみによって通報を行うモードであるかを判別することができる。つまり、監視通報装置は、モード情報を設定することにより、通報モードが画像情報を含む画像モードであるか、ユーザ・ユーザ情報のみによって通報を行うモードであるかを定めて、それを通報受信装置側に知らせることができる。
【0027】
そして、通報受信装置の画像受信機は、ユーザ・ユーザ情報中のモード情報のみを監視することにより、応答して画像情報を受信するかどうかを容易に判別することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による監視通報システムの実施形態を、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、電話回線として、ISDN回線を用いて、監視カメラの画像情報を伴う非常通報を行なえるようにする場合である。
【0029】
[監視通報システムの構成]
図1は、実施形態の監視通報システムの接続構成例を示すものである。この実施形態の監視通報システムは、監視通報装置1と、通報受信装置2とが、ISDNからなる電話網3を介して接続されて構成されている。
【0030】
監視通報装置1は、電話網3に接続されているISDN回線4が接続される通報機100と、この通報機100に接続される複数個のセンサ12a〜12nと、通報機100に接続される複数台の監視カメラ13a〜13nと、電話機11とを備えて構成される。この実施形態では、監視カメラ13a〜13nのそれぞれには、マイクロホンが取り付けられており、撮影場所の臨場音を収音できるようにしている。なお、センサおよび監視カメラは1個ずつであっても勿論よい。
【0031】
通報受信装置2は、通報機100からの通報の宛先として予め定められている通報情報の受信システムであり、警報受信機20と、画像受信機30とからなる。警報受信機20には、電話網3に接続されているISDN回線5が接続されると共に、アナログ電話機21が接続される。そして、後述するように、警報受信機20は、DSU(Digital Service Unit;回線終端装置)を備え、S/T点において、画像受信機30が接続される。したがって、ISDN回線5に対する着信は、警報受信機20と画像受信機30とが同時に受けることができる。
【0032】
なお、図1では、監視通報装置1は、1台のみが示されているが、異なる場所に複数台の監視通報装置1が設置され、電話網3を通じて通報受信装置2に接続されるものである。また、図1では、通常受信装置2の回線は、1本のISDN回線5として示したが、複数本のISDN回線が通報受信装置2には、接続されて、多数の監視通報装置1からの通報の着信を受けることが可能とされている。
【0033】
次に、図1の監視通報システムの各部のより詳細な構成例について説明する。
【0034】
[監視通報装置1の構成]
前述したように、監視通報装置1は、通報機100に、電話機11と、センサ12a〜12nと、監視カメラ13a〜13nとが接続されて構成されるが、通報機100は、この実施形態では、図2に示すような構成を備える。
【0035】
すなわち、通報機100は、DSU111と、ISDNインターフェース部112と、アナログ回線インターフェース部113と、センサ入力監視部114と、カメラ信号処理部115と、カメラ制御部116と、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部117と、メモリ118と、電源部119と、操作入力部120と、全体を制御するための主制御部110とを備えて構成されている。
【0036】
主制御部110は、通報機100の前記各部を制御するためのマイクロコンピュータを搭載して構成され、非常通報時のシーケンスを制御するためのプログラムや、監視カメラ13a〜13nからの画像情報や音声情報を取り込んで、通報用の伝送データにするためのプログラムなどを実行する機能を備えている。
【0037】
この実施形態においては、送信する画像情報は静止画情報とされており、かつ、その静止画情報をデータ圧縮したものを伝送するようにしている。また、監視カメラ13a〜13nに付属のマイクロホンからの音声情報も、データ圧縮したものを伝送するようにしている。そして、この実施形態においては、画像情報と音声情報とは、時分割して、ISDN回線上を伝送するようにする。
【0038】
また、主制御部110を構成するマイクロコンピュータが備えるRAM(Random Access Memory)には、非常通報先である通報受信装置2の電話番号が記憶されている。この主制御部110のRAMへの非常通報先の電話番号の書き込みは、この監視通報システムの設置時に、使用者あるいは設置者により行なわれる。
【0039】
ISDN回線4が接続される通報機100のU点端子101には、DSU111が接続される。そして、このDSU111にISDNインターフェース部112が接続される。DSU111とISDNインターフェース部112との接続点は、デジタルポート(S/T点)102に接続される。デジタルポート102には、デジタル回線用端末が接続可能である。
【0040】
主制御部110からの制御信号により、ISDNインターフェース部112が制御されると共に、ISDN回線4から取得された情報のうちの制御用情報が、主制御部110に供給される。
【0041】
ISDNインターフェース112は、DSU111を介して接続されるISDN回線4とのインターフェース処理を行なうもので、主制御部110は、このISDNインターフェース部112を通じて発呼時にユーザ・ユーザ情報をSETUPメッセージに加えて送出したりする。
【0042】
また、通報機100のアナログポート103に対して、アナログ回線インターフェース部113が設けられている。このアナログ回線インターフェース部113は、ISDNインターフェース部112に接続される。このアナログ回線インターフェース113には電話機11が接続される。
【0043】
センサ入力監視部114は、センサ信号入力端子104a〜104nを通じて入力されるセンサ12a〜12nからのセンサ信号を監視する。そして、センサ12a〜12nのいずれかで、異常が検出されたとき、当該異常を検出したセンサを示す情報と共に、通報の起動を促す起動信号を主制御部110に送出する。
【0044】
カメラ信号処理部115は、カメラ信号入力端子105a〜105nを通じて入力される監視カメラ13a〜13nからのカメラ信号のうちのいずれか一つのカメラ信号を、主制御部110からの切り換え制御信号に応じて選択して取り込む。この実施形態においては、カメラ信号には、上述したように、画像信号のほかに、マイクロホンで収音した監視カメラの周辺の臨場音の音声信号が含まれる。
【0045】
そして、カメラ信号処理部115は、その選択した一つのカメラ信号中の画像信号から静止画を取り込み、取り込んだ静止画の画像信号をA/D変換して、デジタル画像データに変換し、そのデジタル画像データを、所定の圧縮方式、この例では、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式により、データ圧縮する機能を備える。
【0046】
そして、カメラ信号処理部115は、静止画の取り込みインターバルを、0秒から99秒の範囲で、1秒単位で変更することができる。ここで、取り込みインターバルとは、監視カメラで撮影した画像をJPEG圧縮するための処理終了後から、次の静止画の取り込みまでの時間をいう。この静止画の取り込みインターバルは、操作入力部120を通じて設定される。
【0047】
通報機100から通報受信装置2に対しては、この静止画の取り込みインターバルで取り込まれた静止画情報からなる画像データが順次に通報受信装置2側に送信されることになる。
【0048】
カメラ信号に含まれる音声信号は、A/D変換されて、デジタル信号とされ、圧縮されたものとされ、前記インターバル毎に、1枚の静止画に付随して伝送される。
【0049】
圧縮画像データと圧縮音声データとは、前述したように、時分割データとして順次に通報機100から通報受信装置2側に送信される。
【0050】
カメラ制御部116は、主制御部110からの制御指示に応じて、監視カメラ13a〜13nの向き等を変更する制御信号を各監視カメラに供給する。主制御部110は、非常通報時、適宜、カメラの向きを起動イベントを発生したセンサ方向に向けるなどの処理のために、このカメラ制御部116を通じて監視カメラを制御するようにする。
【0051】
表示部117は、主制御部110に、前記取り込みインターバルなどを設定する際の登録事項を表示して、確認するためなどに使用される。
【0052】
メモリ118には、音声通報メッセージのデータが記憶されている。この音声通報メッセージとしては、通報機100に接続されるセンサのそれぞれに対応したメッセージ内容のものが、それぞれのセンサに対応付けられて記憶されている。
【0053】
電源部119は、通報機100の各部およびセンサ12a〜12nや監視カメラ13a〜13nに供給する電源電圧を出力する。
【0054】
操作入力部120は、静止画の取り込みインターバルの設定値を入力したり、後述するユーザ・ユーザ情報に含める情報の設定入力等を行うために用いられる。すなわち、例えば通報情報に画像信号を含めるか、あるいは音声通報メッセージ情報を含めるか、画像情報も音声通報メッセージ情報も通報情報に含めないか、などの通報モードの設定の入力、通報機100の設置場所等の入力を行うためのものである。
【0055】
[通報受信装置2の警報受信機20の構成]
通報受信装置2の警報受信機20は、図3に示すような構成を備える。すなわち、警報受信機20は、DSU211と、ISDNインターフェース部212と、アナログ回線インターフェース部213と、記憶装置214と、例えばLCDからなる表示部215と、操作入力部216と、電源部217と、全体を制御するための主制御部210とを備えて構成されている。
【0056】
主制御部210は、警報受信機20の前記各部を制御するためのマイクロコンピュータを搭載して構成され、通報機100からの非常通報を受信したときのシーケンスを制御するためのプログラムなどを実行する機能を備えている。
【0057】
主制御部210の一部と、記憶装置214の一部と、表示部215と、操作入力部216とは、ディスプレイとキーボードとを備えるパーソナルコンピュータにより構成して、主制御部210と、当該パーソナルコンピュータとを接続するように構成することもできる。
【0058】
ISDN回線5が接続される警報受信機20のU点端子201には、DSU211が接続される。そして、このDSU211にISDNインターフェース部212が接続される。DSU211とISDNインターフェース部212との接続点は、デジタルポート(S/T点)202に接続される。このデジタルポート202には、接続線6を通じて画像受信機30が接続される。
【0059】
主制御部210からの制御信号により、ISDNインターフェース部212が制御されると共に、ISDN回線5から取得された情報が、主制御部210に供給される。
【0060】
ISDNインターフェース部212は、DSU211を介して接続されるISDN回線5とのインターフェース処理を行なうもので、主制御部210は、このISDNインターフェース部212を通じて通報機100からの通報の着呼時のユーザ・ユーザ情報を取得して解析し、後述するように、通報機100の設置場所および通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかを、表示部215に表示してユーザに報知するようにする。
【0061】
また、警報受信機20のアナログポート203に対して、アナログ回線インターフェース部213が設けられている。このアナログ回線インターフェース部213は、ISDNインターフェース部212に接続される。このアナログ回線インターフェース213には電話機21が接続される。
【0062】
この電話機21は、通報機100からの音声通報メッセージをオペレータが聴取するためのものである。
【0063】
記憶装置214には、警報受信機20が受信した通報の履歴や、後述するように、通報機100からのユーザ・ユーザ情報に含まれる情報を解析するためのデータが記憶されている。操作入力部216は、オペレータが操作入力をするために用いられる。
【0064】
[通報受信装置2の画像受信機30の構成]
通報受信装置2の画像受信機30は、図4に示すような構成を備える。すなわち、画像受信機30は、ISDNインターフェース部311と、画像データ処理部312と、音声データ処理部313と、オーディオアンプ314と、スピーカ315と、記憶装置316と、例えばLCDからなる表示部317と、操作入力部318と、電源部319と、全体を制御するための主制御部310とを備えて構成されている。
【0065】
主制御部310は、画像受信機30の各部を制御するためのマイクロコンピュータを搭載して構成され、通報機100からの非常通報を受信したときのシーケンスを制御するためのプログラムなどを実行する機能を備えている。
【0066】
主制御部310の一部と、記憶装置316の一部と、表示部317と、操作入力部318とは、ディスプレイとキーボードとを備えるパーソナルコンピュータにより構成して、主制御部310と、当該パーソナルコンピュータとを接続するように構成することもできる。
【0067】
画像受信機30のデジタルポート301は、接続線6に接続されると共に、ISDNインターフェース部311に接続される。主制御部310からの制御信号により、ISDNインターフェース部311が制御されると共に、接続線6から取得された通報着信時のユーザ・ユーザ情報および通報機100から送られてくる画像データおよび音声データが、主制御部110に供給される。
【0068】
ISDNインターフェース部311を介して接続線6から取得された通報着信時のユーザ・ユーザ情報は、主制御部310で解析される。また、ISDNインターフェース部311を介して接続線6から取得される画像データおよび音声データは、主制御部310から画像データ処理部312および音声データ処理部313に転送される。
【0069】
そして、画像データ処理部312では、圧縮されている画像情報が伸長デコードされて圧縮が解凍され、主制御部310を介して、表示部317に表示される。また、音声データ処理部313では、圧縮されている音声データが伸長デコードされて圧縮が解凍され、アナログ信号に戻されて、オーディオアンプ314を通じてスピーカ315に供給され、音響再生される。
【0070】
[通報機100からのユーザ・ユーザ情報]
この実施形態では、通報機100は、後述するように、ISDNでのユーザ・ユーザ情報(以下、ユーザ・ユーザ情報をUUIと称する)を用いたユーザ情報通知により、通報機100の設置場所や、通報がどのような異常の発生に基づくものであるのか、通報情報に監視カメラの画像情報が含まれるか、音声通報メッセージが含まれるか、画像情報と音声通報メッセージの両方とも含まれないか、などを通報受信装置2側に通知する。
【0071】
通報受信装置2の警報受信機20は、通報機100からの通報の発呼時のUUIを解析して、通報機100の設置場所および前記通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかをユーザに報知するようにする。警報受信機20は、画像情報の受信は行わない。ただし、UUIを解析して通報情報に音声通報メッセージが含まれると判断したときには、その音声通報メッセージを電話機21によりオペレータが聴取できるような処理を行う。
【0072】
通報受信装置2の画像受信機30は、警報受信機20のS/T点に接続されているので、警報受信機20での着信と並行して、通報機からの着信を受けることができる。そして、画像受信機30は、通報機100からの通報の発呼時のUUIを解析して、通報情報に画像情報(この例では、前述したようにマイクロホンで収音した臨場音の情報を含む)が含まれることを検知すると、通報機100からの通報の発呼に応答して、通報機100からの画像情報を受信して画像を表示する。
【0073】
この実施形態で用いられるUUIのデータフォーマットを図5に示す。UUIは、図5に示すように、128オクテットのデータエリアを有するが、そのデータエリアの一部あるいは全部を用いて、この実施形態における通報情報として必要な情報、つまり、前述した、通報機100の設置場所や、通報がどのような異常の発生に基づくものであるのか、通報情報に監視カメラの画像情報が含まれるか、音声通報メッセージが含まれるか、画像情報と音声通報メッセージの両方とも含まれないか、などの情報を、UUIに含めるようにする。
【0074】
ここで、UUIのデータとしては、例えば英数字などのアスキーコードが用いられる。
【0075】
そして、図5に示すように、UUIには、モード(通報モード)を表すモード情報と、ユーザID((Identification);識別情報)と、信号コードが含まれている。
【0076】
この実施形態では、通報モードとしては、図5にも示したように、「通常モード」と、「送達確認モード」と、「音声(送達確認なし)モード」と、「音声(送達確認あり)モード」と、「画像(送達確認なし)モード」と、「画像(送達確認あり)モード」との、6つのモードが設けられる。各モードは、この例では、図5に示すように、例えば英文字“A”〜“F”により表されている。
【0077】
「通常モード」は、音声通報メッセージも画像情報も含まないで、UUIの通報受信装置2への着信により通報終了となるモードである。
【0078】
「送達確認モード」は、「通常モード」と同様に音声通報メッセージも画像情報も含まないで、UUIの通報受信装置2への着信により通報終了となるモードであるが、通報受信装置2の警報受信機20からのUUIの返信を通報機100が確認して、通報が確実に通報受信装置2に届いたことを確認することができるモードである。
【0079】
「音声(送達確認なし)モード」は、音声通報メッセージを通報情報に含むが、警報受信機20からのUUIの返信がないモードである。「音声(送達確認あり)モード」は、音声通報メッセージを通報情報に含み、かつ、警報受信機20からのUUIの返信があるモードである。
【0080】
「画像(送達確認なし)モード」は、監視カメラからの画像および音声情報を通報情報に含むが、警報受信機20からのUUIの返信がないモードである。「画像(送達確認あり)モード」は、監視カメラからの画像および音声情報を通報情報に含み、かつ、警報受信機20からのUUIの返信があるモードである。
【0081】
通報機100には、操作入力部120を通じて、ユーザあるいはオペレータにより、いずれのモードにより通報を行うかの設定が予め行われ、その通報モードの設定情報がメモリ118に登録されている。
【0082】
そして、「音声(送達確認なし)モード」または「音声(送達確認あり)モード」に設定されいる場合には、メモリ118に、設定情報として、「音声通報設定有り」を記憶する。同様に、「画像(送達確認なし)モード」または「画像(送達確認あり)モード」に設定されいる場合には、メモリ118に、設定情報として、「画像データ取り込み設定有り」を記憶する。
【0083】
ユーザIDは、監視通報装置1が設置される住所、ビル名、クライアント名、通報機100の端末IDなどのそれぞれに対して、一意に、例えば英数字が割り当てられるもので、その割り当てられたユーザIDが、メモリ118に保存されている。
【0084】
各ユーザIDと、それに対する住所、ビル名、クライアント名との対応情報は、警報受信機20の記憶装置214に記憶されており、通報機100から送られてくるUUIに含まれるユーザIDから、通報を送ってきた監視通報装置1が設置されている住所、ビル名、クライアント名などを、警報受信機20は、表示部215に表示することができるように構成されている。
【0085】
次の信号コードは、通報の起動は、どのセンサの検出信号に基づくものであるかを示すものである。つまり、通報が、例えば火災、住居侵入など、どのような異常の発生に基づくものであるかを示すためのものである。この信号コードとしては、英数字が、センサのそれぞれに対して付与されるものとされる。
【0086】
通報機100のメモリ118には、端子104a〜104nのそれぞれが、どのようなセンサからの信号の入力端子となっているかを、入力端子104a〜104nのそれぞれと、それらに対応する信号コードとの対応として記憶されている。この入力端子104a〜104nのそれぞれと、信号コードとの対応は、通常は、オペレータにより、操作入力部120を通じて設定入力されて、メモリ118に保存される。
【0087】
そして、各信号コードと、それが、例えば火災、住居侵入など、どのような異常の発生に関するものであるかという異常種別との対応情報は、警報受信機20の記憶装置214に記憶されており、通報機100から送られてくるUUIに含まれる信号コードから、通報の異常種別を、警報受信機20は、表示部215に予め定められた文字表示によって、ユーザに報知することができるように構成されている。
【0088】
次に、上述した各モードの動作シーケンスを、説明する。
[通常モード]
図6は、通常モードの場合におけるシーケンスを示す図である。通報機100は、センサ12a〜12nのいずれかにより異常発生を検知すると、通報受信装置2に対して発呼を行い、UUIを伴うSETUP(セットアップ)メッセージを網3に送出する。UUIは、前述したように、メモリ118に保存されている情報を読み出して生成される。網3は、このUUIを伴うSETUPメッセージを通報受信装置2に送る。通報受信装置2では、警報受信機20および画像受信機30が同時にその着信を受ける。
【0089】
警報受信機20は、このSETUPメッセージを受信すると、網3にALERT(アラート)メッセージを送出する。網3は、このALERTメッセージを通報機100に送る。そして、警報受信機30は、UUIを解析して、モード情報を判別し、通常モードであることを認識すると、通報機100からの回線開放メッセージ(RELEASE)を待つ。
【0090】
このとき、画像受信機30もSETUPメッセージを受信するが、UUIを解析して、モード情報を判別し、通常モードであることを認識したときには、何のアクションも起こさない。
【0091】
一方、通報機100は、網3を通じて警報受信機20からのALERTメッセージを受信すると、回線開放要求メッセージ(DISC)を網3に送出する。すると、網3は、回線開放メッセージ(RELEASE)を通報受信装置2に送る。
【0092】
通報受信装置2の警報受信機20は、この回線開放メッセージ(RELEASE)を受け取ると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を網3に返す。これを受けた網3は、回線開放メッセージ(RELEASE)を通報機100に送る。通報機100は、この回線開放メッセージ(RELEASE)を受け取ると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を網3に返す。以上により、通常モードの通報は終了となる。
【0093】
なお、この通常モードにおいて、通報受信装置2側からALERTメッセージが送られてこなかったときには、通報機100は、一旦、回線開放処理をした後、SETUPメッセージからやり直しをする。
【0094】
この通報モードでは、通報受信装置2では、応答による通話路は形成しないので、通信料金はUUIの使用料のみの安価なものとなる。
【0095】
[送達確認モード]
図7は、送達確認モードの場合におけるシーケンスを示す図である。通報機100は、センサ12a〜12nのいずれかにより異常発生を検知すると、通報機100は、通報受信装置2に対して発呼を行い、UUIを伴うSETUP(セットアップ)メッセージを網3に送出する。UUIは、前述したように、メモリ118に保存されている情報を読み出して生成される。網3は、このUUIを伴うSETUPメッセージを通報受信装置2に送る。通報受信装置2では、警報受信機20および画像受信機30が同時にその着信を受ける。
【0096】
警報受信機20は、このSETUPメッセージを受信すると、網3にALERT(アラート)メッセージを送出する。網3は、このALERTメッセージを通報機100に送る。
【0097】
そして、警報受信機20は、UUIを解析して、モード情報を判別し、送達確認モードであることを認識すると、網3に回線開放要求メッセージDISCを送出する。このとき、回線開放要求メッセージDISCには、通報機100からのUUIを含めて通報機100に返信するようにする。
【0098】
このとき、画像受信機30もSETUPメッセージを受信するが、UUIを解析して、モード情報を判別し、送達確認モードであることを認識したときには、通常モードの場合と同様にして何のアクションも起こさない。
【0099】
網3は、警報受信機20からの、UUIを伴う回線開放要求メッセージDISCを受け取ると、それを通報機100に送ると共に、警報受信機20に回線開放メッセージ(RELEASE)を送る。
【0100】
そして、通報機100は、網3から、UUIを伴う回線開放要求メッセージ(DISC)を受信すると、受信したUUIにより、通報受信装置2側に通報が着信したことを確認し、網3に回線開放メッセージ(RELEASE)を送出する。
【0101】
通報受信装置2の警報受信機20は、網3からの回線開放メッセージ(RELEASE)を受けると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を網3に送る。
【0102】
網3は、この回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を受け取ると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を通報機100に送る。以上により、送達確認モードの通報は終了となる。
【0103】
なお、この送達確認モードにおいて、通報機100は、通報受信装置2側からの回線開放要求メッセージにUUIが伴っていないときには、通信が正常に行われなかったと判断して、一旦、回線開放処理をした後、SETUPメッセージからやり直しをする。
【0104】
この送達確認モードの場合も、通報モードと同様に、通報受信装置2では、応答による通話路は形成しないので、通信料金はUUIの使用料のみの安価なものとなる。
【0105】
[音声(送達確認なし)モード]
図8は、音声(送達確認なし)モードの場合におけるシーケンスを示す図である。通報機100は、センサ12a〜12nのいずれかにより異常発生を検知すると、通報機100は、通報受信装置2に対して発呼を行い、UUIを伴うSETUP(セットアップ)メッセージを網3に送出する。UUIは、前述したように、メモリ118に保存されている情報を読み出して生成される。網3は、このUUIを伴うSETUPメッセージを通報受信装置2に送る。通報受信装置2では、警報受信機20および画像受信機30が同時にその着信を受ける。
【0106】
警報受信機20は、このSETUPメッセージを受信すると、網3にALERT(アラート)メッセージを送出する。網3は、このALERTメッセージを通報機100に送る。
【0107】
そして、警報受信機20は、UUIを解析して、モード情報を判別し、音声(送達確認なし)モードであることを認識すると、電話機21の着信音を鳴動させ、オペレータの応答を促す。そして、オペレータの応答を待って、網3に接続メッセージ(CONNECT)を送出する。このとき、「送達確認なし」であるので、接続メッセージ(CONNECT)には、通報機100からのUUIは伴わない。
【0108】
また、画像受信機30は、このとき、UUIを解析して、モード情報を判別し、音声(送達確認なし)モードであることを認識すると、通常モードの場合と同様にして何のアクションも起こさない。
【0109】
網3は、警報受信機20からの、接続メッセージ(CONNECT)を受け取ると、それを通報機100に送る。これにより、通報機100と警報受信機20との間には、通話路が形成される。通報機100は、接続メッセージ(CONNECT)の受信により、通報先応答を確認し、メモリ118から音声通報メッセージ情報を読み出し、音声通報メッセージを、形成した通話路を通じて警報受信機20に送る。警報受信機20では、受信した音声通報メッセージを、電話機21に送り、オペレータに聴取させる。
【0110】
そして、通報機100は、音声通報メッセージの送出を完了すると、網3に回線開放要求メッセージ(DISC)を送出する。網3は、この通報機100からの回線開放要求メッセージ(DISC)を受信すると、回線開放メッセージ(RELEASE)を通報受信装置2に送る。
【0111】
通報受信装置2の警報受信機20は、この回線開放メッセージ(RELEASE)を受け取ると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を網3に返す。これを受けた網3は、回線開放メッセージ(RELEASE)を通報機100に送る。通報機100は、この回線開放メッセージ(RELEASE)を受け取ると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を網3に返す。以上により、音声(送達確認なし)モードの通報は終了となる。
【0112】
[音声(送達確認あり)モード]
図9は、音声(送達確認あり)モードの場合におけるシーケンスを示す図である。図8の音声(送達確認なし)モードの場合におけるシーケンスとの違いは、警報受信機20からの接続メッセージ(CONNECT)には、通報機100からのUUIが伴って返信される点である。通報機100は、この接続メッセージ(CONNECT)に含まれるUUIにより、正常に通報受信装置2に通報が着信したか否かを判別し、UUIが含まれていなかったときには、回線を一旦開放して、再度、SETUPからやり直しをするものである。
【0113】
[画像(送達確認なし)モード]
図10は、画像(送達確認なし)モードの場合におけるシーケンスを示す図である。通報機100は、センサ12a〜12nのいずれかにより異常発生を検知すると、通報機100は、通報受信装置2に対して発呼を行い、UUIを伴うSETUP(セットアップ)メッセージを網3に送出する。UUIは、前述したように、メモリ118に保存されている情報を読み出して生成される。網3は、このUUIを伴うSETUPメッセージを通報受信装置2に送る。通報受信装置2では、警報受信機20および画像受信機30が同時にその着信を受ける。
【0114】
警報受信機20は、このSETUPメッセージを受信すると、網3にALERT(アラート)メッセージを送出する。網3は、このALERTメッセージを通報機100に送る。
【0115】
そして、警報受信機20は、UUIを解析して、モード情報を判別し、画像(送達確認なし)モードであることを認識すると、網3に対しては、何のアクションも行わない。
【0116】
また、画像受信機30は、このとき、UUIを解析して、モード情報を判別し、画像(送達確認なし)モードであることを認識すると、網3に接続メッセージ(CONNECT)を送出する。このとき、「送達確認なし」であるので、回線開放要求メッセージ(CONNECT)には、通報機100からのUUIは伴わない。
【0117】
網3は、画像受信機30からの、接続メッセージ(CONNECT)を受け取ると、それを通報機100に送る。これにより、通報機100と画像受信機30との間には、通話路が形成される。通報機100は、カメラ信号処理部115で生成した圧縮画像データおよび圧縮音声データをこの通話路を通じて画像受信機30に送る。
【0118】
そして、通報機100は、画像データおよび音声データの送出を完了すると、網3に回線開放要求メッセージ(DISC)を送出する。網3は、この通報機100からの回線開放要求メッセージ(DISC)を受信すると、回線開放メッセージ(RELEASE)を通報受信装置2に送る。
【0119】
通報受信装置2の画像受信機30は、この回線開放メッセージ(RELEASE)を受け取ると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を網3に返す。これを受けた網3は、回線開放メッセージ(RELEASE)を通報機100に送る。通報機100は、この回線開放メッセージ(RELEASE)を受け取ると、回線開放完了メッセージ(RELEASE COMP)を網3に返す。以上により、画像(送達確認なし)モードの通報は終了となる。
【0120】
[画像(送達確認あり)モード]
この画像(送達確認あり)モードの場合におけるシーケンスと、図10の画像(送達確認なし)モードの場合におけるシーケンスとの違いは、画像受信機30からの接続メッセージ(CONNECT)には、通報機100からのUUIが伴って返信される点のみである。そこで、この画像(送達確認あり)モードの場合におけるシーケンスの説明は省略する。
【0121】
以上のように、通報情報に監視カメラの画像情報が含まれない場合には、警報受信機20のみで通報情報の受信を行う。通報情報に音声通報メッセージ情報も含まれない場合には、通報機100は、通報の発呼を行って、UUIにより通報として必要な情報を送信するだけで、回線を切断して通報動作を終了させる。したがって、このときの通報には、UUIによる情報通信料のみが課金され、通話料は発生しないので、通報機100の使用者の経済的な負担を軽減することができる。
【0122】
また、通報情報に画像情報が含まれる場合には、警報受信機20での通報受信動作と並行して画像受信機30で画像情報および音声情報受信が行われて、その表示部317の画面で監視カメラの画像を見ることができると共に、当該監視カメラ周辺の臨場音が聴取できる。したがって、非常通報の状態がどのような内容のものであるかの確認を画像および臨場音により迅速に把握することができ、適切な処置をすることができる。
【0123】
次に、通報機100、警報受信機20および画像受信機30における各主制御部110、210、310の処理動作について説明する。
【0124】
[通報機100の処理動作]
図11およびその続きである図12は、通報機100の主制御部110の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0125】
主制御部110は、センサ入力監視部114からの信号に基づき、センサ12a〜12nのいずれかにより異常の発生を検知したかどうかを監視し(ステップS1)、異常の発生を検知すると、異常発生を検知したセンサがどれであるかを認識しておく。
【0126】
主制御部110は、異常の発生を検知すると、メモリ118の「音声通報設定有り」であるか否か判別する(ステップS2)。ステップS2で、「音声通報設定有り」ではないと判別されたときには、メモリ118の「画像データ取り込み設定有り」であるか否か判別する(ステップS3)。
【0127】
ステップS3で、「画像データ取り込み設定有り」ではないと判別されたときには、通報モードは、通常モードあるいは送達確認モードであるが、そのいずれであるかをメモリ118のモードの設定情報にしたがって判別し、モード情報を“A”または“B”にすると共に、メモリ118のユーザID、異常を検出したセンサに対応する信号コード、その他を読み出して、UUIを生成する(ステップS4)。
【0128】
そして、主制御部110は、その内部RAMから通報受信装置2の電話番号を読み出し、ステップS4で生成したUUIを伴って、通報受信装置2に当てて通報の発呼を、網3に対して送出する(ステップS10)。
【0129】
また、ステップS2で「音声通報設定有り」であると判別したときには、主制御部110内に設けられているワークエリア用のメモリ(RAM)の音声データ送信フラグをセット状態にする(ステップS5)。そして、UUIのモード情報を、メモリ118の記憶設定内容にしたがって、“C”または“D”にすると共に、メモリ118からユーザID、異常を検出したセンサに対応する信号コード、その他を読み出して、UUIを生成する(ステップS6)。
【0130】
そして、主制御部110は、その内部RAMから通報受信装置2の電話番号を読み出し、ステップS4で生成したUUIを伴って、通報受信装置2に宛てて通報の発呼を、網3に対して送出する(ステップS10)。
【0131】
さらに、ステップS3において、「画像データ取り込み設定有り」であると判別したときには、監視カメラ13a〜13nのうちの、例えば異常発生を検出したセンサの近傍に設置されている監視カメラからの画像データ(静止画データ)の取り込みを開始して、画像データの送出の準備を行っておく(ステップS7)。そして、主制御部110内に設けられているワークエリア用のメモリ(RAM)の画像データ送信フラグをセット状態にする(ステップS8)。
【0132】
そして、UUIのモードの情報を、メモリ118の記憶設定内容にしたがって、“E”または“F”にすると共に、メモリ118のユーザID、異常を検出したセンサに対応する信号コード、その他を読み出して、UUIを生成する(ステップS9)。
【0133】
そして、ステップS4で生成したUUIを伴って、通報受信装置2に宛てて通報の発呼を、網3に対して送出する(ステップS10)。
【0134】
そして、ステップS10の次には、ステップS11に進み、通報受信装置2側からのALERTメッセージの受信を待つ。そして、ALERTメッセージを受信したと判別したときには、主制御部110の内部RAMの、音声データ送信フラグまたは画像データ送信フラグがセットされているか否か判別する(ステップS12)。
【0135】
ステップS12でいずれの送信フラグもセット状態になっていないと判別したときには、通常モードあるいは送達確認モードであるので、前述の図6または図7のシーケンスにしたがって回線開放処理を実行する(ステップS18)。そして、ステップS1に戻る。
【0136】
また、ステップS12でいずれかの送信フラグがセット状態になっていると判別したときには、通報受信装置2側からの着信応答を待ち(ステップS13)、着信応答を確認したときには、通話路を形成するための処理を行う(ステップS14)。そして、主制御部110の内部RAMの送信フラグがセットされているのは音声データか画像データであるかを判別する(ステップS15)。
【0137】
ステップS15での判別の結果、送信フラグがセットされているのは音声データであると判別したときには、メモリ118に記憶されている音声通報メッセージの中から、ステップS1で異常検出したセンサに対応する音声通報メッセージを読み出して、通報受信装置2に送信する(ステップS16)。この音声通報メッセージは、前述したように警報受信機20に接続される電話機21で聴取される。
【0138】
そして、通報機100では、音声通報メッセージの送出が完了した後、前述の図6または図7のシーケンスにしたがって回線開放処理を実行する(ステップS18)。そして、回線開放したらステップS1に戻る。
【0139】
また、ステップS15での判別の結果、送信フラグがセットされているのは画像データであると判別したときには、カメラ信号処理部115からの圧縮画像情報および圧縮音声情報を、通報受信装置2に送信する(ステップS16)。この圧縮画像情報および圧縮音声情報は、前述したように、画像受信機30で受信され、伸長デコードされ、表示部317の画面に表示されると共に、スピーカ15により音響再生される。
【0140】
そして、通報機100では、圧縮画像情報および圧縮音声情報の送出が完了した後、前述の図6または図7のシーケンスにしたがって回線開放処理を実行する(ステップS18)。そして、回線開放したらステップS1に戻る。
【0141】
[警報受信機20の処理動作]
図13は、警報受信機20の主制御部210の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0142】
警報受信機20の主制御部210は、着信を監視し(ステップS21)、着信を検出すると、ALERTメッセージを網3に送出する(ステップS22)。次に、受信したUUIを解析し、取得したユーザID、信号コードを用いて記憶装置214の記憶情報を参照し、通報機100の設置場所や、どのような異常に基づく通報であるかなどを、表示部215の画面において、地図上に表示したり、文字表示したりして、警報受信機20のオペレータに報知する(ステップS23)。
【0143】
また、UUIのモード情報をデコードして、通報モードは何であるかを判別する(ステップS24)。その判別の結果、画像(送達確認なし)モードあるいは画像(送達確認なし)モードであると判別されたときには、前述したように、画像受信機30がその着信に対する受信処理をするので、警報受信機20は何らの処理も行わずに、ステップS21に戻り、次の着信を待つ。
【0144】
したがって、画像受信機30で、ある通報機からの画像を受信しているときであっても、警報受信機20では、別の通報機からの通報を別の回線で受信することができる。
【0145】
ステップS24における判別の結果、通常モードであると判別したときには、図6のシーケンス図にも示したように、通報機100からの回線開放要求に応じた回線開放処理を行う(ステップS30)。そして、回線開放したら、ステップS21に戻り、次の着信を待つ。
【0146】
ステップS24における判別の結果、送達確認モードであると判別したときには、図7のシーケンス図にも示したように、警報受信機20は、回線開放要求メッセージDISCをUUIを伴って送出し(ステップS25)、その後、図7のシーケンスの通りの回線開放処理を行う(ステップS30)。そして、回線開放したら、ステップS21に戻り、次の着信を待つ。
【0147】
ステップS24における判別の結果、音声モードであると判別したときには、電話機21の着信ベルを鳴らす(ステップS26)。そして、オペレータによる電話機21のオフフックによる応答を確認して(ステップS27)、接続メッセージ(CONNECT)を網3に送出する(ステップS28)。
【0148】
その後、通報機100からは、音声通報メッセージが送られてくるので、これを受信して、電話機21に送る(ステップS29)。これにより、オペレータは、電話機21により、通報機100からの音声通報メッセージの聴取が可能になる。
【0149】
そして、通報機100は、音声通報メッセージの送出を終了すると、前述の図8または図9のシーケンス図に示したように、回線開放要求を送出するので、警報受信機20では、それに対応した回線開放処理を行う(ステップ30)。そして、回線開放したら、ステップS21に戻り、次の着信を待つ。
【0150】
[画像受信機30の処理動作]
図14は、画像受信機30の主制御部310の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0151】
画像受信機30の主制御部310は、着信を監視し(ステップS31)、着信を検出すると、UUIを受信して解析する(ステップS32)。そして、UUIのモード情報をデコードして、モードが画像(送達確認なし)モードあるいは画像(送達確認あり)モードであるか否か判別する(ステップS33)。
【0152】
通報モードが画像(送達確認なし)モードあるいは画像(送達確認あり)モード以外のモードであると判別したときには、画像受信機30は、何らのアクションもせずに、ステップS31に戻って、次の着信を待つ。
【0153】
ステップS33で、画像(送達確認なし)モードあるいは画像(送達確認あり)モードであると判別したときには、主制御部310は、画像(送達確認なし)モードのときには、返信のUUIを付加せずに接続メッセージ(CONNECT)を網3に送出し、画像(送達確認あり)モードのときには、返信のUUIを付加せずに接続メッセージ(CONNECT)を網3に送出して、通報機100からの通報の発呼に対する応答をする(ステップS34)。
【0154】
すると、前述の図10のシーケンスに示したように、通話路が形成され、通報機100からは、この通話路を通じて圧縮画像情報および圧縮音声情報が送られてくる。そこで、画像受信機30では、これらの圧縮画像情報および圧縮音声情報を受信し、圧縮画像情報と圧縮音声情報とを分離し、圧縮画像情報は圧縮を解凍して、表示部317の画面に表示し、圧縮音声情報は圧縮を解凍して、スピーカ315により音響再生する。
【0155】
その後、前述の図10のシーケンスに示したように、通報機100では、圧縮画像情報および圧縮音声情報の送出が終了すると、回線開放要求メッセージを送出するので、画像受信機30では、それに対応した回線開放処理を行う(ステップS36)。そして、回線開放したら、ステップS31に戻り、次の着信を待つ。
【0156】
[変形例]
なお、以上の説明においては、伝送する画像情報は、通報時にカメラで撮影されて得られた画像信号から生成した静止画情報、つまりいわゆるリアルタイム映像としたが、予め監視カメラで撮影された、通報時よりも所定時間前の画像を画像メモリを設けて蓄積しておき、例えば画像受信機30からの要求に応じて、その画像メモリの蓄積画像データを送信することができるように構成することもできる。
【0157】
また、上述の説明では、監視カメラからの画像は、通報の起動に係るセンサの近傍のカメラからの画像情報を通報受信装置側に伝送するようにしたが、伝送する画像情報(静止画データをJPEG圧縮したもの)は、複数台のカメラのうちから選択された複数台のカメラで撮影された画像から生成した画像情報(静止画情報)とすることもできる。
【0158】
その場合、通報機100は、複数台のカメラで撮影された画像から生成された圧縮静止画情報を、時分割的に、順次にサイクリックに切り換えたものを、リアルタイム映像として、通報先である画像受信機30に伝送するようにするとよい。
【0159】
一方、画像受信機30側では、表示部317の画面をカメラの台数分に分割し、各カメラからの画像情報を、それぞれ、分割画面のそれぞれにおいて独立に表示するように構成するとよい。このようにした場合には、複数台のカメラからの画像を、同時に観察することができる。
【0160】
上述の実施の形態の説明では、伝送する映像情報は、静止画情報とし、JPEG圧縮するようにしたが、圧縮方式は、JPEG方式に限らないことは言うまでもない。
【0161】
また、伝送する映像情報は、静止画情報に限るものではなく、撮影した映像信号をMPEG方式などにより圧縮した動画情報であってもよい。
【0162】
また、監視カメラからは画像情報および音声情報が得られるようにしたが、画像情報のみであっても、勿論かまわない。
【0163】
また、上述の例では、画像モードにおいて、回線の開放要求は通報機100から送出するようにしたが、画像受信機30側から送出するように構成してもよい。その場合に、画像受信機30からカメラ切り替え要求を通報機100に送って、画像受信機30側から、取得するカメラ画像を切り換えることができるようにしてもよい。
【0164】
また、UUIのモードとして回線チェックモードを設け、通報時以外において、例えば2時間毎等の定期的なタイミングで通報機100から通報受信装置2側に回線チェックのための通報を行うようにすることもできる。通報受信装置では、定期的な回線チェック通報が途絶えたこと等を検知するないことにより、通報機100側の回線異常を検出することができるので、回線異常により通報ができなかったなどという事故を防止することができる。
【0165】
この場合に、回線チェックのための通報は、通常モードと同様に、UUIを用いて着信を確認したら、回線を開放することできるので、UUIの使用料金のみの安価な料金で実現できる。
【0166】
なお、通報機100からの通報の発呼に対しては、通報受信装置2では、警報受信機20のみがALERTメッセージを送出するようにしたが、画像受信機30がALERTメッセージを送出するようにしてもよい。
【0167】
また、通報の起動は、上述の例では、センサのみとしたが、非常ボタンが押されたことを通報の起動とすることができることはいうまでもない。
【0168】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、通報情報に画像情報を含む場合には、警報受信機で、監視通報装置からの非常通報を受信し、監視通報装置の設置場所および通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかをユーザに報知するのと並行して、ほぼ同時に、画像受信機で、監視通報装置からの画像情報を受信して、画像を表示することができる。このため、警報受信機で受信した異常の発生状態を、画像受信機で受信した監視カメラの画像情報により即座に確認することができ、迅速に非常状態の発生に対応することが可能になる。
【0169】
そして、警報受信機では、画像情報の受信を必要としないので、例えば、通報受信装置に収容される電話回線が複数回線であって、複数の監視通報装置からの通報を受ける構成となっている場合においても、他の監視通報装置からの通報を受信可能となる。
【0170】
さらに、通報受信装置は、警報受信機と画像受信機とに分かれているので、もしも、警報受信機と画像受信機の一方が故障となっても、他方で、通報データまたは画像情報を受信できるので、通報が全く受信側に届かないという事態を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による監視通報システムの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】実施形態の監視通報システムを構成する監視通報装置の一例の構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態の監視通報システムを構成する通報受信装置の警報受信機の一例の構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態の監視通報システムを構成する通報受信装置の画像受信機の一例の構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態の監視通報システムで使用するUUIのデータフォーマットの例を示す図である。
【図6】実施形態の監視通報システムにおける通報の通常モードを説明するためのシーケンス図である。
【図7】実施形態の監視通報システムにおける通報の送達確認モードを説明するためのシーケンス図である。
【図8】実施形態の監視通報システムにおける通報の音声(送達確認なし)モードを説明するためのシーケンス図である。
【図9】実施形態の監視通報システムにおける通報の音声(送達確認あり)モードを説明するためのシーケンス図である。
【図10】実施形態の監視通報システムにおける通報の画像(送達確認あり)モードを説明するためのシーケンス図である。
【図11】図2の通報機からの通報処理動作を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】図2の通報機からの通報処理動作を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図13】図3の警報受信機の通報受信処理動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図14】図3の画像受信機の通報受信処理動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 監視通報装置
2 通報受信装置
3 電話網(ISDN)
4 ISDN回線
5 ISDN回線
12a〜12n センサ
13a〜13n 監視カメラ
20 警報受信機
30 画像受信機
100 通報機
Claims (9)
- 異常の発生を監視し、異常の発生時に、予め定められた所定の通報先にISDNからなる電話網を通じて発呼を行い、前記通報先の応答に応じて、監視カメラによる画像情報の送出が可能である監視通報装置と、
ともに回線終端装置を通じて前記電話網に接続されている警報受信機と画像受信機とからなる前記通報先としての通報受信装置と
からなる監視通報送受システムにおける通報方法であって、
前記監視通報装置から前記通報受信装置への発呼時に、通報情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報を含むユーザ・ユーザ情報を、前記監視通報装置から前記通報受信装置の警報受信機と画像受信機とに伝送し、
前記通報時の情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報が、画像情報が含まれることを示している場合には、前記画像受信機が、前記監視通報装置からの通報の発呼に応答して、前記監視通報装置からの画像情報を受信して画像を表示する
ことを特徴とする監視通報システムにおける通報方法。 - 請求項1に記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記ユーザ・ユーザ情報は、前記監視通報装置の設置場所を示す情報と、前記通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかを示す情報とを含み、
前記警報受信機は、前記ユーザ・ユーザ情報を受信処理して、前記監視通報装置の設置場所および前記通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかをユーザに報知するようにする
ことを特徴とする監視通報システムにおける通報方法。 - 請求項2に記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記監視通報装置は、前記通報を、前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行う場合には、前記通報受信装置側からのアラートメッセージを受信した後に、回線開放処理を行う
ことを特徴とする監視通報システムにおける通報方法。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記監視通報装置では、予め用意されている音声通報メッセージ情報を送出することが可能であり、
前記ユーザ・ユーザ情報は、通報時の情報に前記音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報を含み、
前記ユーザ・ユーザ情報に含まれる前記通報時の情報に音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報が、音声通報メッセージ情報が含まれることを示している場合には、前記警報受信機に接続される電話機で、前記監視通報装置からの音声通報メッセージ情報を受信するようにする
ことを特徴とする監視通報システムにおける通報方法。 - 請求項3に記載の監視通報システムにおける通報方法において、
前記監視通報装置は、通報モードとして、前記画像情報を通報情報に含めるモードと、前記通報を前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行うモードとを備え、
前記ユーザ・ユーザ情報には、前記通報モードの情報を含み、
前記警報受信機および前記画像受信機は、この通報モードの情報により、前記通報情報に画像情報が含まれるか否かおよび前記通報を前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行うか否かを判別する
ことを特徴とする監視通報システムにおける通報方法。 - ISDNからなる電話網を通じて接続される監視通報装置と通報受信装置とからなり、
前記監視通報装置は、
異常の発生を監視し、異常の発生時に、起動信号を発生する起動信号発生手段と、
監視カメラからの画像情報を取り込むためのカメラ信号処理手段と、
通報時に前記監視カメラからの画像情報を前記通報受信装置に送出するか否かの設定手段と、
前記設定手段での設定状態に応じて定められる通報時の情報に前記画像情報が含まれるか否かを判別するための情報と、前記監視通報装置の設置場所を示す情報と、前記通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかを示す情報とを含むユーザ・ユーザ情報を生成する手段と、
前記起動信号が発生したときに、前記通報受信装置に対して、前記電話網を通じて前記ユーザ・ユーザ情報を伴う発呼を行う発呼手段と、
前記設定手段で通報時に前記カメラからの画像情報を前記通報受信装置に送出すると設定されているときに、前記発呼手段により発呼を行った後、前記通報受信装置の応答を確認して、前記カメラからの画像情報を前記通報受信装置に送出する手段と、
を備え、
前記通報受信装置は、ともに、回線終端装置を通じて前記電話網に接続されている警報受信機と画像受信機とからなり、
前記警報受信機は、
前記ユーザ・ユーザ情報を受信処理して、前記監視通報装置の設置場所および前記通報がどのような異常の発生に基づくものであるのかをユーザに報知する手段を備え、
前記画像受信機は、
前記ユーザ・ユーザ情報に含まれる前記通報時の情報に画像情報が含まれるか否かを判別するための情報が、画像情報が含まれることを示している場合に、前記監視通報装置からの通報の発呼に応答する手段と、
前記監視通報装置からの画像情報を受信して画像を表示する手段と
を備えることを特徴とする監視通報システム。 - 請求項6に記載の監視通報システムにおいて、
前記監視通報装置は、前記通報を、前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行う場合には、前記通報受信装置側からのアラートメッセージを受信した後に、回線解放する手段を備える
ことを特徴とする監視通報システム。 - 請求項6または請求項7に記載の監視通報システムにおいて、
前記ユーザ・ユーザ情報は、さらに、通報時の情報に音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報を含み、
前記警報受信機は、前記ユーザ・ユーザ情報を解析して、前記通報時の情報に音声通報メッセージ情報が含まれるか否かを判別するための情報が、音声通報メッセージ情報が含まれることを示している場合には、前記監視通報装置からの音声通報メッセージ情報は、前記警報受信機に接続される電話機で受信させるようにする手段を備える
ことを特徴とする監視通報システム。 - 請求項7に記載の監視通報システムにおいて、
前記監視通報装置は、通報モードとして、前記画像情報を通報情報に含めるモードと、前記通報を前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行うモードとを備え、
前記ユーザ・ユーザ情報には、前記通報モードの情報を含み、
前記警報受信機および前記画像受信機は、この通報モードの情報により、前記通報情報に画像情報が含まれるか否かおよび前記通報を前記ユーザ・ユーザ情報のみによって行うか否かを判別する
ことを特徴とする監視通報システム。
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