JP3878501B2 - 情報提供方法及び情報提供プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の資源に対して適切量の情報を提供する場合に用いる情報提供方法及び情報提供プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、インターネット等のネットワークの発達により、ネットワークに接続された端末を用いて各種サイトから様々なサービスの提供を受けることができる。例えば、情報検索サイトでは、利用者が入力したキーワードに基づいて検索したインターネット情報を提供する。
【0003】
また、金融機関に設置された現金自動預払機(ATM端末)においても、預金口座に関する多様なサービスの提供を受けることができる。このように各種端末を利用することにより、利用者は様々なサービスを受けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、利用者の資源の状況を把握していないと、利用者に対して効率的に情報をできない場合がある。
【0005】
例えば、情報検索サイトでは、利用者が設定したキーワードに基づいて生成した厳格な検索式では適切な情報の検索ができない場合がある。一方、最初からあいまいな検索式を用いると、抽出される情報量が多すぎることがある。いずれの場合も、適切な情報量を利用者に提供できない。
【0006】
また、現金自動預払機(ATM端末)においても、利用者の属性とその利用状況を把握していないと、適切な情報を提供できない場合がある。すなわち、抽出する情報量が少なすぎると、利用者に多く情報を提供できない。一方、情報量が多すぎる場合には利用者の属性に絞り込んだ適切な情報を提供できない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、利用者の資源に対して適切量の情報を提供する情報提供方法及び情報提供プログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、利用者からの依頼の受付処理を行なうATM端末に接続された制御コンピュータと、前記利用者識別子と顧客属性とを関連づけたデータを記録した利用者データ記憶手段と、各種処理の内容に応じて処理に要する時間に関する所要時間データが記録された所要時間データ記憶部と、広告識別子、広告対象者識別子、広告時間及び広告コンテンツに関する広告データが広告毎に関連づけて記録された広告データ記憶部と、前記広告識別子及び優先度に関するデータを記録する抽出データ記憶部とを有するデータ処理システムを用いて、前記利用者に広告の情報を提供する方法であって、前記制御コンピュータが、前記ATM端末から処理依頼の処理内容に基づいて、前記所要時間データ記憶部から、この処理依頼の予定所要時間を取得する第1の段階と、前記ATM端末が読み取った利用者識別子に基づいて、前記利用者データ記憶手段から、この利用者の顧客属性を抽出して初期検索条件を生成し、抽出した顧客属性に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から抽出し、この初期検索条件で抽出した広告データの広告識別子に、高い優先度「1」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、この初期検索条件を用いて抽出した広告の広告時間を前記広告データ記憶部から取得して算出する第2の段階と、前記予定所要時間が算出した広告時間よりも長い場合には、前記初期検索条件を構成する利用者の顧客属性から一部の顧客属性を削除した新たな変更検索条件を生成し、この変更検索条件に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から再検索し、この変更検索条件で抽出した広告の広告識別子と、n回目の検索において新たに抽出された広告データの広告識別子に対して、優先度「n」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、抽出した広告の広告時間を算出する処理を、広告時間が前記予定所要時間よりも長くなるまで繰り返して行なう第3の段階と、前記広告コンテンツと前記優先度とを前記ATM端末に送信して、このATM端末において優先度の順に広告を表示させる第4の段階とを実行することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、利用者からの依頼の受付処理を行なうATM端末に接続された制御コンピュータと、前記利用者識別子と顧客属性とを関連づけたデータを記録した利用者データ記憶手段と、各種処理の内容に応じて処理に要する時間に関する所要時間データが記録された所要時間データ記憶部と、広告識別子、広告対象者識別子、広告時間及び広告コンテンツに関する広告データが広告毎に関連づけて記録された広告データ記憶部と、前記広告識別子及び優先度に関するデータを記録する抽出データ記憶部とを有するデータ処理システムを用いて、前記利用者に広告の情報を提供するためのプログラムであって、前記制御コンピュータを、前記ATM端末から処理依頼の処理内容に基づいて、前記所要時間データ記憶部から、この処理依頼の予定所要時間を取得する第1の手段、前記ATM端末が読み取った利用者識別子に基づいて、前記利用者データ記憶手段から、この利用者の顧客属性を抽出して初期検索条件を生成し、抽出した顧客属性に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から抽出し、この初期検索条件で抽出した広告データの広告識別子に、高い優先度「1」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、この初期検索条件を用いて抽出した広告の広告時間を前記広告データ記憶部から取得して算出する第2の手段、前記予定所要時間が算出した広告時間よりも長い場合には、前記初期検索条件を構成する利用者の顧客属性から一部の顧客属性を削除した新たな変更検索条件を生成し、この変更検索条件に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から再検索し、この変更検索条件で抽出した広告の広告識別子と、n回目の検索において新たに抽出された広告データの広告識別子に対して、優先度「n」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、抽出した広告の広告時間を算出する処理を、広告時間が前記予定所要時間よりも長くなるまで繰り返して行なう第3の手段、及び前記広告コンテンツと前記優先度とを前記ATM端末に送信して、このATM端末において優先度の順に広告を表示させる第4の手段として機能させることを要旨とする。
【0019】
(作用)
請求項1又は2に記載の発明によれば、制御コンピュータは、前記ATM端末から処理依頼の処理内容に基づいて、前記所要時間データ記憶部から、この処理依頼の予定所要時間を取得する。制御コンピュータは、前記ATM端末が読み取った利用者識別子に基づいて、前記利用者データ記憶手段から、この利用者の顧客属性を抽出して初期検索条件を生成し、抽出した顧客属性に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から抽出し、この初期検索条件で抽出した広告データの広告識別子に、高い優先度「1」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、この初期検索条件を用いて抽出した広告の広告時間を前記広告データ記憶部から取得して算出する。制御コンピュータは、前記予定所要時間が算出した広告時間よりも長い場合には、前記初期検索条件を構成する利用者の顧客属性から一部の顧客属性を削除した新たな変更検索条件を生成し、この変更検索条件に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から再検索し、この変更検索条件で抽出した広告の広告識別子と、n回目の検索において新たに抽出された広告データの広告識別子に対して、優先度「n」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、抽出した広告の広告時間を算出する処理を、広告時間が前記予定所要時間よりも長くなるまで繰り返して行なう。制御コンピュータは、前記広告コンテンツと前記優先度とを前記ATM端末に送信して、このATM端末において優先度の順に広告を表示させる。このため、制御コンピュータは、利用者の資源の許容量に応じ、適切量の利用者に関する情報を提供することができる。
【0022】
本発明によれば、制御コンピュータは、依頼の処理に要する時間、すなわち利用者の待ち時間を利用して適切量の情報を提供することができる。
【0023】
本発明によれば、利用者が設定したデータに基づいて適切量の情報を提供することができる。
【0024】
本発明によれば、利用者の属性に合った適切量の情報を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は様々な実施形態で実現することができるが、まず、本発明の特徴的な構成を図1に従って説明する。この発明では、利用者が活用できる資源(リソース)の許容量に応じて適切量の情報を提供する。
【0026】
この発明の一実施形態においては、制御コンピュータを備えたデータ処理システムとしての情報提供システム2を用いる。この制御コンピュータが後述する処理手順(第1〜第4の段階等)のための情報提供プログラムを実行する。これにより、制御コンピュータは第1〜第4の手段等の各手段として機能する。
【0027】
さらに、情報提供システム2は情報記憶手段としての提供データ記憶部3を備える。そして、情報提供システム2が、提供データ記憶部3に記録された情報を入出力手段としての利用者端末1に対して提供する。
【0028】
この場合、まず、情報提供システム2は利用者のリソースの受入可能量(許容量)を取得する(S1−1)。このリソースには、利用者の時間、利用者端末1の記録容量や表示容量等が含まれる。そして、この受入可能量は利用者自身が選定する場合や、情報提供システム2が設定する場合がある。
【0029】
そして、まず、情報提供システム2は初期検索条件を生成し、提供データ記憶部3を用いて検索を実行する(S1−2)。この検索条件は、利用者から提供されたキーワードや利用者識別子等、利用者に関するデータに基づいて生成される。そして、情報提供システム2は、この検索条件を用いて提供データ記憶部3から情報を抽出し、その情報の抽出量(情報量)を算出する。
【0030】
次に、情報提供システム2は、初期検索条件を用いて抽出された抽出量と受入可能量とを比較する(S1−3)。ここで、例えば受入可能量が利用者端末1の記憶容量の場合は、この記憶容量と、抽出したデータを記録するために必要な容量とを比較する。また、受入可能量が利用者の利用可能時間の場合は、この利用可能時間と、抽出したデータを利用するために必要な時間とを比較する。
【0031】
その結果、受入可能量と抽出量とが適合していない場合(ステップ(S1−4)において「No」の場合)、情報提供システム2は検索条件を変更して新たな検索条件(変更検索条件)を生成する(S1−5)。そして、情報提供システム2は、再度、ステップ(S1−2)〜(S1−4)の処理を実行する。
【0032】
一方、受入可能量と抽出量とが適合する場合(ステップ(S1−4)において「Yes」の場合)、情報提供システム2は検索条件により抽出したデータを利用者端末1に出力する。利用者は、このデータを利用者端末1を用いて取得する。このように、受入可能量と抽出量とを比較することにより、利用者に対して、利用者の資源に見合った適切量の情報を提供することができる。上述の本発明を、実施形態を用いて具体的に説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図2〜図8に従って説明する。本実施形態では、利用者に対して検索情報を提供する場合に用いる情報提供方法及び情報提供プログラムとして説明する。ここでは、図2に示すように、利用者は、入出力手段としてユーザ端末10を用いて、情報提供を依頼したり、情報提供を受けたりする。このため、ユーザ端末10には情報を閲覧するためのWWWブラウズソフトウエアを備える。
【0034】
このユーザ端末10には、インターネットIを介して、データ処理システムとしてのホストシステム20に接続されている。ホストシステム20は、ユーザ端末10からの依頼を受けて情報検索を行なうコンピュータシステムである。ホストシステム20は、制御コンピュータとしての管理コンピュータ21を備えている。この管理コンピュータ21は、ユーザ端末10との間でのデータ送受信、利用者に提供する情報の各種データ処理等を行なう。この管理コンピュータ21は、図示しないCPU、RAM、ROM等を有し、後述する処理手順(第1〜第4の段階等)のための情報提供プログラムを実行する。これにより、管理コンピュータ21は、第1〜第4の手段等の各手段として機能する。
【0035】
ホストシステム20は、情報記憶手段としてのURLデータ記憶部32、依頼データ記憶部33及び抽出データ記憶部34を備えている。
URLデータ記憶部32には、図3に示すように、利用者に提供可能なURL情報に関するURLデータ320が記録されている。このURLデータ320は、ホストシステム20の検索エンジンがインターネットI上のサイトから新たなURLを検出し、登録した場合に記録される。本実施形態では、URLデータ320には、情報毎に、情報識別子、URL及びキーワードに関するデータが相互に関連づけられて記録される。
【0036】
情報識別子データ領域には、情報を特定するための識別子に関するデータが記録される。この情報識別子は、ホストシステム20の検索エンジンが新たなURLをURLデータ記憶部32に登録する場合に付与される。
【0037】
URLデータ領域には、検索エンジンが検出したURL(Uniform Resource Locator)に関するに関するデータ記録される。このURLは、インターネット上のオブジェクトの場所を特定するための識別子である。キーワードデータ領域には、このURLのウェブページのキーワードに関するデータが記録される。このキーワードは、検索エンジンがウェブページに含まれる文言の中から抽出し、URLデータ記憶部32に登録する。
【0038】
依頼データ記憶部33には、図4に示すように、利用者からの依頼毎に依頼の内容に関する依頼データ330が記録されている。この依頼データ330は、ユーザ端末10から検索依頼を受信した場合に記録される。本実施形態では、依頼データ330には、依頼毎に、依頼識別子、キーワード及び出力希望数に関するデータが相互に関連づけられて記録される。
【0039】
依頼識別子データ領域には、各依頼を識別するために割り振られた識別子に関するデータが記録される。この依頼識別子は、ホストシステム20がユーザ端末10からの検索依頼を受けた場合に付与する。
【0040】
キーワードデータ領域には、利用者の設定したキーワードに関するデータが記録される。本実施形態では、URLを検索するためのキーワードが記録されている。また、出力希望数データ領域には、利用者が希望する出力数に関するデータが記録される。本実施形態では、1回の検索で出力する件数が記録されている。
【0041】
抽出データ記憶部34には、図5に示すように、利用者からの依頼に基づいて抽出した情報に関する抽出データ340が記録されている。この抽出データ340は、管理コンピュータ21が検索処理を行なう度に記録される。本実施形態では、抽出データ340には、依頼識別子、情報識別子及び優先度に関するデータが相互に関連づけられて記録される。
【0042】
依頼識別子データ領域には、各依頼を識別するために割り振られた識別子に関するデータが記録される。情報識別子データ領域には、検索により抽出された情報を特定するための識別子に関するデータが記録される。
【0043】
優先度データ領域には、利用者に提供する際の優先度に関するデータが記録される。本実施形態では、この優先度に応じてユーザ端末10に出力される。ここでは、最初の検索条件で抽出された情報識別子には高い優先度として「1」のフラグ、n回目の検索条件ではじめて抽出された情報識別子にはn番目の優先度として「n」のフラグを記録する。
【0044】
上記のように構成されたシステムにおいて、ユーザ端末10に対して検索情報を提供する場合の処理手順を図6に従って説明する。
まず、ホストシステム20はユーザ端末10から検索依頼の受付を行なう(S2−1)。ここでは、まず、利用者がユーザ端末10を用いてホストシステム20にアクセスする。この場合、ユーザ端末10のディスプレイには、図7に示す表示画面100が表示されている。この表示画面100には、キーワード入力欄101、出力件数選択ボタン102及び検索実行ボタン103が含まれる。キーワード入力欄101は、検索に用いるキーワードを入力するための入力欄である。出力件数選択ボタン102は、利用者が受入可能量として出力数を設定するためのボタンである。ここで、利用者は、キーワードとして「東京都、大手町、銀行、マルク、通訳、ドイツ語」をキーワード入力欄101に入力する場合を想定する。
【0045】
さらに、利用者は許容量としての出力希望件数を設定する。そのため、出力希望件数として「20件以上」の出力件数選択ボタン102を選択する。キーワード、出力希望件数を入力し終えた場合、検索実行ボタン103をクリックする。
【0046】
この場合、ユーザ端末10は検索依頼をインターネットIを介してホストシステム20に送信する。この検索依頼には、キーワード、出力希望数に関するデータが含まれる。この検索依頼を受信した管理コンピュータ21は、この検索依頼に依頼識別子を付与して依頼データ記憶部33に記録する。
【0047】
そして、依頼データ記憶部33に記録されたキーワードに基づいて、初期検索条件としての検索式を生成する(S2−2)。本実施形態では、各キーワードを「and」で結合し、検索式として「東京都and大手町and銀行andマルクand通訳andドイツ語」を用いる。
【0048】
次に、管理コンピュータ21は生成した検索式を用いて検索を実行する(S2−3)。この場合、管理コンピュータ21はこの検索式を用いてURLデータ記憶部32から情報識別子を抽出し、さらに情報量としての抽出件数を算出する。ここでは、「東京都and大手町and銀行andマルクand通訳andドイツ語」で検索した抽出件数が0件の場合を想定する。さらに、管理コンピュータ21は抽出した情報の優先度を、依頼識別子に関連づけて抽出データ記憶部34に記録する。ここでは優先度として「1」を用いる。但し、抽出件数は0件なので広告識別子データ領域は空欄とする。
【0049】
次に、管理コンピュータ21は出力希望数と抽出件数とを比較する(S2−4)。出力希望数が抽出件数より大きい場合(ステップ(S2−5)において「No」の場合)、検索式を変更する(S2−6)。本実施形態では、出力希望数「20件」に対して抽出件数は0件であったので、検索式を変更し、変更検索条件を生成する。ここでは、最後のキーワード「ドイツ語」を削除し、検索式として「東京都and大手町and銀行andマルクand通訳」を用いる。
【0050】
次に、管理コンピュータ21は生成した検索式を用いて、URLデータ記憶部32の検索を実行する(S2−3)。ここで「東京都and大手町and銀行andマルクand通訳」で検索した抽出件数は1件の場合を想定する。管理コンピュータ21は抽出した情報識別子と優先度とを依頼識別子に関連づけて抽出データ記憶部34に記録する。ここでは優先度として「2」を用いる。そして、今回の検索で、はじめて抽出された1件の情報識別子を広告識別子データ領域に記録する。
【0051】
次に、管理コンピュータ21は、出力希望数と抽出件数とを比較する(S2−4)。この場合も、出力希望件数「20件」に対して抽出件数は1件であったので、検索式を再度変更し、変更検索条件を生成する。ここでは、最後のキーワード「通訳」を削除し、検索式として「東京都and大手町and銀行andマルク」を用いる。
【0052】
次に、管理コンピュータ21は生成した検索式を用いて検索を実行する(S2−3)。この場合、この検索式を用いてURLデータ記憶部32から対象案件を抽出する。ここでは、「東京都and大手町and銀行andマルク」で検索した抽出件数は32件の場合を想定する。さらに、管理コンピュータ21は抽出した情報識別子と優先度とを依頼識別子に関連づけて依頼データ記憶部33に記録する。ここでは、優先度として「3」を用いる。そして、今回の検索で抽出件数した32件の中で、先の検索で抽出した情報識別子を除いた31件の情報識別子を広告識別子データ領域に記録する。
【0053】
次に、管理コンピュータ21は、出力希望数と抽出件数とを比較する(S2−4)。抽出件が数出力希望数より大きい場合(ステップ(S2−5)において「Yes」の場合)、抽出情報の出力を実行する(S2−7)。ここでは、出力希望件数「20件」に対して抽出件数は32件であったので、管理コンピュータ21は適合と判断し、抽出結果を出力する。具体的には、管理コンピュータ21は抽出データ記憶部34に記録された情報識別子に関連づけられたURLデータ320を抽出する。そして、このURLデータ320とともに優先度に関するデータを、インターネットIを介してユーザ端末10に送信する。
【0054】
この結果、ユーザ端末10のディスプレイに、図8に示す表示画面110を表示される。この表示画面110には各段階の検索結果及び抽出した32件の情報が表示される。この情報は、優先度に応じて、優先度の高いものから順番に出力される。ここでは、まず検索式「東京都and大手町and銀行andマルクand通訳」で抽出した1件が出力される。これに続けて、「東京都and大手町and銀行andマルク」で抽出した32件が出力される。以上により、本実施形態の情報提供を終了する。
【0055】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は利用者が設定したキーワード、出力希望件数を依頼データ記憶部33に記録する。そして、管理コンピュータ21はこのキーワードに基づいて検索式を生成し、検索を実行する。そして、抽出件数が利用者の設定した出力希望件数より少ない場合、検索式を変更し、再度検索を実行する。このため、利用者が設定したキーワードに基づいて適切量(ここでは、出力希望件数)の情報提供を受けることができる。従って、利用者が設定したキーワードで情報を抽出できない場合であっても、管理コンピュータ21はそのキーワードに関連する情報を出力希望件数に応じて提供することができる。
【0056】
・ 上記実施形態では、抽出データ記憶部34には、利用者からの依頼に基づいて抽出した情報に関する抽出データ340が記録されている。この抽出データ340には、依頼識別子、情報識別子及び優先度に関するデータが相互に関連づけられて記録される。ここでは、利用者の設定したキーワードに対して、より一致度が高い検索式により抽出されたものに対して優先度を付与する。管理コンピュータ21は、この優先度を付してユーザ端末10に情報の出力を行なう。このため、出力希望件数に応じて、キーワードの一致度が高い情報を優先的に提供できる。従って、利用者は効率的に情報を閲覧できる。
【0057】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は出力希望数と抽出件数とを比較する。そして、検索式を変更する場合、検索式に関して最後のキーワード「ドイツ語」を削除し、新たな検索式を生成する。通常、利用者がキーワードを入力する場合、最初に大切なキーワードを入力することが多い。このため、最初の入力されたキーワードを優先的に情報検索を行なうことにより、利用者のニーズに合った情報を提供することができる。
【0058】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、表示画面100の出力件数選択ボタン102を用いて利用者が出力数を設定する。これに代えて、管理コンピュータ21が出力数を設定してもよい。この場合、まず、管理コンピュータ21がユーザ端末10の記憶容量や表示可能領域の大きさに関するデータ(資源の許容量)を取得する。そして、このデータに基づいて出力できる情報量を決定する。この場合、情報を記録するために要する記録容量や、情報を表示するために要する面積に関するデータ(情報量)を、各情報に関連づけて記録しておく。そして、取得した資源の許容量と、抽出した情報の情報量とを比較して適合性を判断する。これにより、利用者はユーザ端末10の許容量に応じて適切量の情報を取得することができる。
【0059】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21が検索式を変更する場合、検索式に関して最後のキーワード「ドイツ語」を削除し、新たな検索式を生成する。これに代えて、管理コンピュータ21が他の検索式を生成してもよい。例えば、この場合、管理コンピュータ21が新たな検索式を生成する場合、「あいまい検索」を行なってもよい。この「あいまい検索」では、指定した条件が完全に一致しない場合でも、一致したものとみなして検出する。例えば、半角と全角を区別しない場合や、ハイフンが挿入されている場合でも条件が一致しているとする。また、キーワードの類義語を用いて検索を行ってもよい。これにより、利用者はユーザ端末10の許容量に応じて適切量の情報を取得することができる。
【0060】
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図9〜図18に従って説明する。本実施形態では、金融機関に設置されたATM端末の利用者(顧客)に対して、広告情報を提供する場合に用いる情報提供方法及び情報提供プログラムとして説明する。なお、第1の実施形態では許容量を利用者が設定するのに対して、第2の実施形態ではデータ処理システムが設定する点で異なる。
【0061】
本実施形態では、図9に示すように入出力手段として現金自動預払い機(ATM端末11)を用いる。このATM端末11は、預金口座からの現金の引き出し、預金口座への預け入れ、振り込み、預金口座の残高確認、預金通帳の記帳等の各種処理の受付処理や現金の取扱処理を行なう。このため、ATM端末11には、キャッシュカード挿入口、通帳挿入口、現金取扱口等を備える。
【0062】
さらに、ATM端末11は、利用者に対して案内指示を表示するディスプレイを有する。このディスプレイはタッチパネル式のモニタであり、利用者への案内や指示等を表示するとともに、ディスプレイ画面を指などで触れることによりデータの入力処理を行なうことができる。
【0063】
このATM端末11には、金融機関内ネットワークNを介して、データ処理システムとしてのホストシステム20に接続されている。ホストシステム20は、ATM端末11からの処理依頼を受けて、預金口座管理等の金融機関の業務に関する各種データ処理を行なうコンピュータシステムである。ホストシステム20は、制御コンピュータとしての管理コンピュータ21を備えている。この管理コンピュータ21は、ATM端末11との間でのデータ送受信、ATM利用者の依頼を処理するための各種データの管理等を行なう。さらに、管理コンピュータ21は、全銀システム等に接続されており、この金融機関外のシステムと入出金データ等の送受信を行なう。この管理コンピュータ21は、図示しないCPU、RAM、ROM等を有し、後述する処理手順(第1〜第4の段階等)のための情報提供プログラムを実行する。これにより、管理コンピュータ21は、第1〜第4の手段等の各手段として機能する。
【0064】
ホストシステム20は、図9に示すように利用者データ記憶手段としての顧客データ記憶部42を備えている。顧客データ記憶部42には、図10に示すように、金融機関に預金口座を有する顧客に関する顧客データ420が記録されている。この顧客データ420は、顧客が預金口座を開設した場合に設定される。本実施形態では、顧客データ420には、預金口座データ421、趣向データ422及び未記帳履歴データ423が含まれる。
【0065】
預金口座データ421には、預金口座毎に、預金口座識別子、口座名義人識別子及び預金口座の残高が、相互に関連づけられて記録される。預金口座識別子データ領域には、預金口座を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、支店名、預金種目、口座番号に関するデータ等を含んで構成する。
【0066】
口座名義人識別子データ領域には、この預金口座を保有する名義人を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、金融機関が顧客毎に割り当てた識別子(顧客番号)を含んで構成する。この顧客番号を用いることにより、他の記憶部に記録された氏名、住所等を参照できる。残高データ領域には、この預金口座の口座残高に関するデータが記録される。
【0067】
趣向データ422には、預金口座の名義人毎に、口座名義人識別子とその趣向に関するデータが、相互に関連づけられて記録される。趣向データ領域には、この預金口座名義人の趣向に関するデータが記録される。本実施形態では、趣向としてこの口座名義人の趣味が記録されている。
【0068】
未記帳履歴データ423には、預金口座毎に、預金口座識別子と未記帳履歴に関するデータが、相互に関連づけられて記録される。未記帳履歴データ領域には、この預金口座名義人の預金通帳に記帳されていない口座履歴に関するデータ(未記帳履歴データ)が記録される。
【0069】
さらに、ホストシステム20は、図9に示すように、所要時間データ記憶部43、情報記憶手段としての広告データ記憶部44及び抽出データ記憶部45を備えている。
【0070】
この所要時間データ記憶部43には、図11に示すように、各種処理の内容に応じて処理に要する時間に関して所要時間データ430が記録されている。この所要時間データ430は、金融機関が各種処理に要する時間を登録した場合に記録される。本実施形態では、所要時間データ430には、処理種別毎に所要時間に関するデータが相互に関連づけられて記録される。
【0071】
処理種別データ領域には、処理の内容を識別するための識別子に関するデータが記録される。具体的には、「現金引き出し」、「現金預け入れ」、「振り込み」、「預金口座残高確認」や「通帳記帳」等がある。また、同じ処理であっても処理量に応じて、別個に所要時間データ430が設定されている。例えば、「通帳記帳」には、記帳するデータ量(ここでは、記帳ページ数)に応じて設定されている。
【0072】
所要時間データ領域には、各処理種別に対応して、その処理に要する所要時間(予測値)に関するデータが記録される。例えば、本実施形態では、「現金引き出し」に対して「10秒」、「通帳記帳(1ページ)」には「15秒」、「通帳記帳(2ページ)」には「40秒」のように記録されている。
【0073】
広告データ記憶部44には、図12に示すように、ATM端末11に表示させる広告情報に関する広告データ440が記録されている。この広告データ440は、金融機関がATM利用者に対して提供する広告を登録した場合に記録される。本実施形態では、広告データ440には、広告毎に、広告識別子、広告対象者属性、広告時間及び広告コンテンツに関するデータが相互に関連づけられて記録される。
【0074】
広告識別子データ領域には、広告毎に割り振られた識別子に関するデータが記録される。
広告対象者属性データ領域には、情報提供対象者属性として、広告提供者が広告情報を提供したいATM利用者(広告対象者)を識別するための属性に関するデータが記録される。具体的には、「口座残高:500万円以上」、「趣味:旅行」等のフラグが記録される。また、広告対象者の性別、年齢範囲、住所地域やATM設置地域に関するフラグが記録されている広告も含まれる。一方、特に広告対象者の指定がない場合には、「全利用者対象」のフラグが記録される。
【0075】
広告時間データ領域には、各広告の表示時間に関するデータが記録される。例えば、静止画広告の場合、この広告情報を閲覧するために要する時間が記録される。また、動画広告の場合、この動画の表示に要する時間が記録されている。広告コンテンツデータ領域には、各広告の内容に関するデータが記録される。
【0076】
抽出データ記憶部45には、図13に示すように、管理コンピュータ21が抽出した広告に関する抽出データ450が記録されている。この抽出データ450は、管理コンピュータ21が検索処理を行なう度に記録される。本実施形態では、抽出データ450には、依頼識別子、広告識別子及び優先度に関するデータが相互に関連づけられて記録される。
【0077】
依頼識別子データ領域には、各依頼を識別するために割り振られた識別子に関するデータが記録される。また、広告識別子データ領域には、検索により抽出された広告を特定するための識別子に関するデータが記録される。
【0078】
優先度データ領域には、利用者に提供する際の優先度に関するデータが記録される。本実施形態では、この優先度に応じてATM端末11に出力される。ここでは、最初の検索条件で抽出された広告識別子には高い優先度として「1」のフラグ、n回目の検索条件ではじめて抽出された広告識別子にはn番目の優先度として「n」のフラグを記録する。従って、口座名義人属性に、より一致する広告対象者属性の広告に対して優先度が高くなる。
【0079】
上記のように構成されたシステムにおいて、ATM端末11を用いて広告情報を提供する場合の処理手順を図14に従って説明する。
まず、ホストシステム20は、ATM端末11を用いて処理依頼の受付を行なう(S3−1)。通常、ATM端末11のディスプレイには、待受け画面として図15に示す表示画面150が表示されている。この表示画面150には、処理依頼選択ボタン151が含まれる。この処理依頼選択ボタン151は、ATM利用者が依頼内容を選択するための入力ボタンである。ここでは、ATM利用者は、通帳記帳を行なう場合を想定する。表示画面150の中から「通帳記帳」の処理依頼選択ボタン151が選択された場合、ATM端末11はATM利用者に対して記帳する預金通帳の挿入を促す。具体的には、ATM端末11のディスプレイに、図16に示す表示画面160を表示させる。なお、表示画面160には、ATM利用者が処理の中止を行なう場合に用いる中止ボタン161が含まれる。この中止ボタン161が選択された場合、ATM端末11は処理を中止し、表示画面150に戻る。
【0080】
ATM利用者が表示画面160の指示に従って通帳挿入口に預金通帳を挿入した場合、ATM端末11は、挿入された預金通帳から預金口座識別子を読み取る。この預金口座識別子は、利用者の属性を特定するための利用者識別子として用いられる。そして、ATM端末11は、金融機関内ネットワークNを介してホストシステム20に記帳処理依頼を送信する。この記帳処理依頼には、ATM端末11が読み取った預金通帳識別子が含まれる。
【0081】
この処理依頼を受け付けたホストシステム20は、依頼された処理を開始する(S3−2)。ここでは通帳記帳処理を行なうため、管理コンピュータ21は、受信した預金口座識別子に基づいて顧客データ記憶部42から未記帳履歴データ423を取得する。そして、管理コンピュータ21は、金融機関内ネットワークNを介してATM端末11に通帳記帳指示を送信する。この指示には、抽出した未記帳履歴データ423が含まれる。通帳記帳指示を受信したATM端末11は、受信した未記帳履歴データ423に基づいて、預金通帳に口座履歴の印字(記帳)を開始する。
【0082】
並行して管理コンピュータ21は広告抽出処理を開始する。まず、管理コンピュータ21は、依頼された処理内容に基づいて予定所要時間を算出する(S3−3)。通帳記帳の依頼の場合、まず、管理コンピュータ21は、未記帳履歴データ423に基づいて預金通帳に記帳するページ数(記帳ページ数)を算出する。そして、管理コンピュータ21は、処理種別と記帳ページ数に基づいて、所要時間データ記憶部43に記録された所要時間を算出する。この所要時間が利用者の資源の許容量になる。
【0083】
次に、管理コンピュータ21は、顧客属性に基づいて、表示する広告の抽出を行なう(S3−4)。ここでは、まず、管理コンピュータ21は、預金通帳から読み取った預金口座識別子に基づいて、このATM利用者の顧客データ420を抽出し、顧客属性(口座残高や趣向等)を特定する。ここでは、顧客属性として「口座残高」、「趣向」、「性別」、「年齢」、「住所地域」及び「ATM設置地域」を用いる。
【0084】
次に、管理コンピュータ21は、特定された顧客属性に基づいて初期検索条件を生成する。そして、広告データ記憶部44に記録された広告対象者属性との照合を行ない、属性が一致する広告データ440を抽出する。なお、ATM利用者に関するデータが顧客データ記憶部42にない場合(例えば、預金口座のない利用者の場合)には、管理コンピュータ21は広告対象者属性として「全利用者対象」のフラグが記録されている広告データ440を抽出する。
【0085】
そして、管理コンピュータ21はこの段階で抽出した広告を抽出データ記憶部45に記録する。この場合、管理コンピュータ21は抽出した広告識別子と優先度とを、依頼識別子に関連づけて抽出データ記憶部45に記録する。ここでは、最初の検索で抽出した広告には優先度として「1」を用いる。
【0086】
次に、管理コンピュータ21は、抽出した広告の広告時間を算出する(S3−5)。ここでは、管理コンピュータ21は広告データ記憶部44から抽出した広告の広告時間を算出する。抽出した広告が複数ある場合には、その広告時間を合計した時間が広告時間となる。この広告時間が情報量になる。
【0087】
次に、管理コンピュータ21は算出した広告時間と予定所要時間とを比較する(S3−6)。予定所要時間が広告時間より長い場合(ステップ(S3−7)において「No」の場合)、管理コンピュータ21は再度検索を行なう。具体的には、管理コンピュータ21は検索条件の変更を行なう(S3−8)。ここでは、管理コンピュータ21は、先の検索条件から任意の属性(例えば「性別」)を削除した検索条件(変更検索条件)を新たに設定する。そして、再度、ステップ(S3−4)〜(S3−7)を実行する。以降、n回目に検索において新たに抽出した広告は識別子には優先度として「n」が付され、抽出データ記憶部45に記録される。
【0088】
そして、広告時間が予定所要時間より長い場合(ステップ(S3−7)において「Yes」の場合)、管理コンピュータ21は、処理中に表示する待ち画面の表示指示をATM端末11に出力する(S3−9)。具体的には、まず管理コンピュータ21は抽出データ記憶部45に記録された広告識別子に関する広告データ440を広告データ記憶部44から抽出する。そして、抽出した広告コンテンツと優先度とを含めた待ち画面の表示指示を、金融機関内ネットワークNを介してATM端末11に提供する。
【0089】
この結果、ATM端末11のディスプレイに、図17に示す表示画面170を表示される。この表示画面170には、広告表示領域171が含まれる。そして、ATM端末11は、この広告表示領域171に広告を優先度の順に表示する。この表示は依頼された処理が完了するまで継続される。
【0090】
そして、依頼処理(本実施形態では、通帳記帳処理)が完了した場合、ATM端末11は、預金通帳を通帳挿入口から排出し、預金通帳をATM利用者に返却する。そして、ATM端末11のディスプレイには、図18に示す表示画面180が表示される。さらに、ATM端末11は、管理コンピュータ21に処理完了通知を行なう。通帳記帳の場合には、管理コンピュータ21は、顧客データ記憶部42から、この預金口座の未記帳履歴データ423を削除し、処理を終了する。
【0091】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、ATM端末11のディスプレイに、処理の待ち画面として図17に示す表示画面170が表示させる。この表示画面170には広告表示領域171が含まれ、選択された広告情報が、依頼された処理の完了まで表示される。このため、ATM利用者は、広告情報を見ながら処理完了を待つことができる。また、金融機関は処理待ち時間を利用してATM利用者に広告を提供できる。
【0092】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、依頼された処理種別に基づいて予定所要時間を算出し、算出した所要時間に適した広告時間の広告を抽出する。このため、管理コンピュータ21は、所要時間という資源の許容量に合った情報量の広告をATM利用者に提供できる。
【0093】
・ 上記実施形態では、所要時間データ記憶部43には、各種処理に要する時間に関する所要時間データ430が記録されている。このため、管理コンピュータ21は、効率的に依頼された処理種別に基づいて許容量としての予定所要時間を算出できる。
【0094】
・ 上記実施形態では、広告データ記憶部44には、ATM端末11に表示させる広告情報に関する広告データ440が記録されている。この広告データ440には、広告毎に広告時間に関するデータが記録される。このため、管理コンピュータ21は、この広告時間(情報量)を用いて適切量の広告を選択することができる。
【0095】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は算出した広告時間と予定所要時間とを比較し、予定所要時間が広告時間より長い場合、管理コンピュータ21は検索条件を変更して再度検索を行なう。このため、管理コンピュータ21は、予定所要時間に見合う広告を選択することができる。
【0096】
・ 上記実施形態では、予定所要時間が広告時間より長い場合、管理コンピュータ21は先の検索条件から任意の属性を削除した検索条件を新たに設定する。そして、新たに設定した検索条件を用いて再度検索を行なう。このため、管理コンピュータ21は検索条件を緩和することにより、より広い範囲で広告の抽出を行なうことができ、予定所要時間に見合う情報量の広告を選択することができる。
【0097】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、検索毎に抽出した広告識別子と優先度とを、依頼識別子に関連づけて抽出データ記憶部45に記録する。ここでは、最初の検索で抽出した広告には優先度として「1」を用いる。また、n回目の検索で抽出した広告には優先度として「n」を用いる。そして、ATM端末11は広告表示領域171に広告を優先度の順に表示する。このため、ATM利用者の属性により合った広告を優先的に提供できる。
【0098】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、ATM利用者は、自身の預金口座の通帳記帳を行なう場合を説明した。これに代えて、「現金引き出し」、「現金預け入れ」、「振り込み」や「預金口座残高確認」等の処理時に広告情報を提供してもよい。これらの処理においても、現金の確認や預金口座に関するデータの確認に時間を要し、この時間の有効利用を図ることができる。
【0099】
・ 上記実施形態では、金融機関に設置された入出力手段の利用者に対して、情報として静止画広告を提供する。この情報は広告情報に限られるものではなく、情報提供に要する時間が予め定められた音楽や動画を提供してもよい。
【0100】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、顧客属性に基づいて表示する広告情報を抽出する。これに代えて、処理内容に基づいて広告を抽出してもよい。例えば、依頼された処理が「振り込み」の場合、振込先に関連する情報を提供してもよい。この場合、振込先口座に関連づけて提供情報を記録した記憶部を設けておく。そして、管理コンピュータ21は、振込先口座やその属性等に基づいて、広告情報を抽出する。これにより、顧客に多様な情報を提供できる。
【0101】
・ 上記実施形態では、ホストシステム20の管理コンピュータ21が広告の抽出を行なう。これに代えて、ATM端末11が広告の抽出を行なってもよい。この場合、ATM端末11に所要時間データ記憶部43や広告データ記憶部44を設ける。これにより、金融機関内ネットワークNを介して通信されるデータ量を削減することができる。
【0102】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21が依頼処理や広告の抽出処理を行なう。これに代えて、管理コンピュータ21とは別に設けられた専用のシステム(例えば、広告提供システム)が広告の提供を行なってもよい。具体的には、管理コンピュータ21は、依頼された処理種別を広告提供システムに通知し、広告提供処理の実行を指示する。これにより、ホストシステム20は本来の処理と情報提供処理を並行して効率的に提供できる。
【0103】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、利用者の資源に対して適切量の情報を提供する情報提供方法及び情報提供プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴的な構成の説明図。
【図2】 本発明の第1の実施形態のシステム概略図。
【図3】 URLデータ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図4】 依頼データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図5】 抽出データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図6】 第1の実施形態の処理手順の説明図。
【図7】 ユーザ端末に表示された表示画面の説明図。
【図8】 ユーザ端末に表示された表示画面の説明図。
【図9】 本発明の第2の実施形態のシステム概略図。
【図10】 顧客データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図11】 所要時間データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図12】 広告データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図13】 抽出データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図14】 第2の実施形態の処理手順の説明図。
【図15】 ATM端末のディスプレイに表示された表示画面の説明図。
【図16】 ATM端末のディスプレイに表示された表示画面の説明図。
【図17】 ATM端末のディスプレイに表示された表示画面の説明図。
【図18】 ATM端末のディスプレイに表示された表示画面の説明図。
【符号の説明】
1…入出力手段としての利用者端末、2…データ処理システムとしての情報提供システム、3…情報記憶手段としての提供データ記憶部、10…入出力手段としてのユーザ端末、11…入出力手段としてのATM端末、20…データ処理システムとしてのホストシステム、21…制御コンピュータとしての管理コンピュータ、32…情報記憶手段としてのURLデータ記憶部、42…利用者データ記憶手段としての顧客データ記憶部、44…情報記憶手段としての広告データ記憶部。
Claims (2)
- 利用者からの依頼の受付処理を行なうATM端末に接続された制御コンピュータと、
前記利用者識別子と顧客属性とを関連づけたデータを記録した利用者データ記憶手段と、
各種処理の内容に応じて処理に要する時間に関する所要時間データが記録された所要時間データ記憶部と、
広告識別子、広告対象者識別子、広告時間及び広告コンテンツに関する広告データが広告毎に関連づけて記録された広告データ記憶部と、
前記広告識別子及び優先度に関するデータを記録する抽出データ記憶部とを有するデータ処理システムを用いて、前記利用者に広告の情報を提供する方法であって、
前記制御コンピュータが、
前記ATM端末から処理依頼の処理内容に基づいて、前記所要時間データ記憶部から、この処理依頼の予定所要時間を取得する第1の段階と、
前記ATM端末が読み取った利用者識別子に基づいて、前記利用者データ記憶手段から、この利用者の顧客属性を抽出して初期検索条件を生成し、抽出した顧客属性に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から抽出し、この初期検索条件で抽出した広告データの広告識別子に、高い優先度「1」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、この初期検索条件を用いて抽出した広告の広告時間を前記広告データ記憶部から取得して算出する第2の段階と、
前記予定所要時間が算出した広告時間よりも長い場合には、前記初期検索条件を構成する利用者の顧客属性から一部の顧客属性を削除した新たな変更検索条件を生成し、この変更検索条件に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から再検索し、この変更検索条件で抽出した広告の広告識別子と、n回目の検索において新たに抽出された広告データの広告識別子に対して、優先度「n」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、抽出した広告の広告時間を算出する処理を、広告時間が前記予定所要時間よりも長くなるまで繰り返して行なう第3の段階と、
前記広告コンテンツと前記優先度とを前記ATM端末に送信して、このATM端末において優先度の順に広告を表示させる第4の段階と
を実行することを特徴とする情報提供方法。 - 利用者からの依頼の受付処理を行なうATM端末に接続された制御コ
ンピュータと、
前記利用者識別子と顧客属性とを関連づけたデータを記録した利用者データ記憶手段と、
各種処理の内容に応じて処理に要する時間に関する所要時間データが記録された所要時間データ記憶部と、
広告識別子、広告対象者識別子、広告時間及び広告コンテンツに関する広告データが広告毎に関連づけて記録された広告データ記憶部と、
前記広告識別子及び優先度に関するデータを記録する抽出データ記憶部とを有するデータ処理システムを用いて、前記利用者に広告の情報を提供するためのプログラムであって、
前記制御コンピュータを、
前記ATM端末から処理依頼の処理内容に基づいて、前記所要時間データ記憶部から、この処理依頼の予定所要時間を取得する第1の手段、
前記ATM端末が読み取った利用者識別子に基づいて、前記利用者データ記憶手段から、この利用者の顧客属性を抽出して初期検索条件を生成し、抽出した顧客属性に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から抽出し、この初期検索条件で抽出した広告データの広告識別子に、高い優先度「1」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、この初期検索条件を用いて抽出した広告の広告時間を前記広告データ記憶部から取得して算出する第2の手段、
前記予定所要時間が算出した広告時間よりも長い場合には、前記初期検索条件を構成する利用者の顧客属性から一部の顧客属性を削除した新たな変更検索条件を生成し、この変更検索条件に一致する広告対象者識別子を有する広告データを前記広告データ記憶部から再検索し、この変更検索条件で抽出した広告の広告識別子と、n回目の検索において新たに抽出された広告データの広告識別子に対して、優先度「n」を付して前記抽出データ記憶部に記録するとともに、抽出した広告の広告時間を算出する処理を、広告時間が前記予定所要時間よりも長くなるまで繰り返して行なう第3の手段、及び
前記広告コンテンツと前記優先度とを前記ATM端末に送信して、このATM端末において優先度の順に広告を表示させる第4の手段
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
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