JP3877736B2 - ポストフォーム加工板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば住宅用設備のキッチンカウンターや家具、店舗備品の天板等に使用されるポストフォーム加工板に関し、特に、コーナアール部を2〜4mmと従来より小さく形成してデザイン的にスッキリとしたポストフォーム加工板及びその製造方法に関する。
住宅用設備のキッチンカウンターや家具等、店舗備品のトビラ、天板等には、芯材に、メラミン樹脂をパターン紙に含浸させたメラミン樹脂板(化粧板)を張り合わせたポストフォーム加工板が使用されている。このポストフォーム加工板は、芯材として例えば木材のチップを合成樹脂で固めて板状に加工したパーティクルボードを用い、このボードの表面側と裏面側に、前記のメラミン樹脂板を接着剤で張り合わせている。このポストフォーム加工板の端面部分は、パーティクルボードが剥き出しのままになっているので、表面側のメラミン樹脂板の端部を多少長く延長して折り曲げ、端面部分を表面と同じようにメラミン樹脂板で覆っている。
このようなメラミン樹脂板等の端面部分の加工方法の一例として、例えば特開2000−233459号の従来技術が存在する。この特開2000−233459号の従来技術は、芯材の表面に化粧板を接着剤で接着し、化粧板の端部が芯材の端部から外方に突出して延設部として形成し、この延設部を加熱して、圧着体を延設部に圧接して芯材の端部に沿わせながら接着する。
特開平5−147009号公報 特開2000−233459号公報
従来、ポストフォーム加工板の化粧板には、硬度が高く、熱に強く、しかも鏡面仕上げが可能なために、前記のようにメラミン樹脂板が使用されているが、硬度が高いということは弾力性がなく、曲がり難いということを意味する。ポストフォーム加工板の端面部分を表面側のメラミン樹脂板を延長して折り曲げて覆う場合に、前記のようにメラミン樹脂は前記性質から、従来では、ポストフォーム加工板の端部のコーナアール部は5mm〜12mmに曲げるのが最小であって、それ以上、例えば2mm〜4mmに曲げると、コーナアール部のメラミン樹脂板にクラックが入ったり、割れたりして製品化できなかった。
コーナアール部のメラミン樹脂板にクラックが入ったり、割れたりしないようにするためには、芯材の端部から外方に突出した延設部だけを薄く削って曲がりやすくすることも考えられるが、メラミン樹脂板を薄くすると薄く削った部分が波打って商品価値が無くなるおそれもある。
コーナアール部を鋭角にできれば、デザイン的にスッキリとした従来には無いポストフォーム加工板が出来上がる。しかし、このような加工板を市場は望んではいたが、従来の技術ではかかるポストフォーム加工板は提供できなかった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、端部のコーナアール部を小さくしたポストフォーム加工板及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のポストフォーム加工板は、芯材の表面側と裏面側に薄い化粧板を張り合わせたポストフォーム加工板であって、芯材の端部から延長部を延設し、この延長部の付け根部分の芯材のコーナ部に傾斜面を形成し、前記芯材の傾斜面に対応する、延長部の付け根部分に、コーナアール部の半径を2mm〜4mmのRとしたときに、2πR/4以上、2.1πR /4以下の幅のを形成すると共に、芯材に近接する前記の内端側に、1mm〜2mmのアールR が形成され、前記延長部を前記部分で円弧状に折り曲げて芯材の端部に接着したことを特徴とする。
本発明のポストフォーム加工板は、上記のように、前記延長部の付け根部分の芯材のコーナ部に傾斜面を形成する。この芯材の傾斜面に対応する、延長部の付け根部分に、コーナアール部の半径を2mm〜4mmのRとしたときに、2πR/4以上、2.1πR /4以下の幅のを形成すると共に、芯材に近接する前記の内端側に、1mm〜2mmのアールR が形成されることにより、これらのとアールRの作用で化粧板の延長部を芯材の端部側に折り曲げてもコーナアール部の化粧板にクラックが入ったり、割れたりすることなく曲げることができる。
また、本発明のポストフォーム加工板の製造方法は、刃先が回転切削刃の径方向の軸線に対して30°±5°の角度で、2πR/4以上、2.1πR /4以下の長さの側部切削面が形成された回転切削刃を用い、回転切削刃を化粧板の延長部に対して30°±5°の角度に傾斜させ、側部切削面が前記厚み仕上げをおこなった化粧板の背面に対して平行な姿勢を維持して化粧板の背面に2πR/4以上、2.1πR /4以下の幅の溝を形成すると同時に、の内端に1mm〜2mmのアールR を形成すると共に、延長部に接する芯材のコーナ部に傾斜面を形成することを特徴とする。
上記構成の製造方法により、延長部に近接する芯材のコーナ部に、角度が30°±5の傾斜面が形成される。それと同時に、化粧板の背面に2πR/4以上、2.1πR /4以下の幅のと、の内端に1mm〜2mmのアールR が形成される。これらのとアールRの作用で、1mm〜2mmのアールで化粧板の延長部を芯材の端部側に折り曲げてもコーナアール部の化粧板にクラックが入ったり、割れたりすることなく曲げることができる。
上記構成により、本発明のポストフォーム加工板及びポストフォーム加工板の製造方法は、コーナアール部のアールを2mm〜4mmとして従来より小さくしても、コーナアール部の化粧板にクラックが入ったり、割れたりすることがない。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態のポストフォーム加工板の端部の部分断面図である。この図1において、1は、芯材であって、例えは、パーティクルボード、薄い板又はフェノール樹脂を含浸させたシートを積層して張り合わせた合板、ハードボード、木材の板等を用いるが、もちろん、本発明の芯材1はこれらのものに限定されない。
芯材1の表面に張り合わせる化粧板2には、メラミン樹脂板、ポリエステル樹脂板、塩化ビニル樹脂板、ポリオレフィン樹脂板等を用いる。一般的に、化粧板2は、耐水性に優れ、耐熱性が他の熱硬化性樹脂並に高く、表面硬度の高い、しかも鏡面加工の可能なメラミン樹脂が使われるが、メラミン樹脂のうち高圧メラミン樹脂を使用している。しかし、メラミン樹脂は硬度が高いために、柔軟性が無く、曲げるとクラックや割れが発生するおそれがあるので、本発明の製造方法が最適である。また、ポリオレフィン樹脂板はメラミン樹脂板ようにクラックがいったり割れたりし難いが、厚みがある場合はコーナアールは小さくしづらいので、本発明の製造方法が適する。
図1のポストフォーム加工板は、芯材1の表面側と裏面側に前記のようなメラミン樹脂の化粧板2が接着剤により張り合わされており、端部3は表面側のメラミン樹脂板の延設部4を延長して折り曲げ、端部3を表面側や裏面側と同じようにメラミン樹脂製の化粧板2で覆っている。化粧板2の厚みの限定は無いが、通常は0.6mm〜1.0mm程度の化粧板2を使用する。化粧板2を張り合わせるための接着剤にも限定は無いが、合成ゴム系の接着剤か酢酸ビニル系の接着剤を使用している。
このポストフォーム加工板は、コーナアール部5aの半径を2mm〜4mmに形成することを可能としている。このために、本発明では、後述するように、芯材1のコーナ部1bを切削して、表面側の化粧板2の面に対して30°±5°の角度の傾斜面6を形成し、この芯材1のコーナ部1bに対応する化粧板2の背面部に7を形成している。この7は後述するように0.8mmのメラミン樹脂製の化粧板2では、0.5mm〜0.4mm程度の深さに形成され、この7部分の化粧板2の厚みは0.3mm〜0.4mm程度の厚さとなる。
また、化粧板2に0.1mm程度のポリオレフィン樹脂製の薄膜を使用する場合もあるが、従来、図5に示すように芯材1の延長部4を傘型カッター10を用いて削る場合に芯材1を薄く0.3mm〜0.4mm残して、薄膜2を含めた延長部4を0.4mm〜0.5mmの厚みとしている。しかし、延長部4の厚みが0.4mm〜0.5mmである場合に薄いために波打ってしまうおそれがある。そこで、薄膜2を含めた延長部4を0.8mm程度にすると、しっかりとした仕上がりとなる。しかし、0.8mm程度のポリオレフィン樹脂板を使用すると通常ではアールを2mm〜4mmにすることができないが、本発明の構成及び製造方法ではそれを可能とする。
7の幅Lは、2πR/4以上であって、Rはコーナアール部5aの半径である2mm〜4mm(3mm程度が好ましい)あるから、Lは3.14mm〜6.28mm以上である。なお、図1には示していないが、図1の7にはホットメルト接着剤が充填されている。また、図1は作図上の都合から、必ずしも上記数字のような寸法で描かれていない。
次に本発明のポストフォーム加工板の製造方法について説明する。
図2から図15までは本発明のポストフォーム加工板の製造工程を示すための概略説明図である。
まず、第1工程は図2に示すように、芯材1にはパーティクルボードを用い、このパーティクルボードの表面側と裏面側に接着剤を塗布して化粧板2,2を張り合わせる。パーティクルボードの寸法は、用途に応じた任意の大きさのものを用意する。なお、芯材1はパーティクルボード以外の他の部材を用いてもよい。使用する接着剤はゴム系の接着剤か酢酸ビニル系の接着剤を用い、芯材1の表面側と裏面側に化粧板2,2を圧接して接着する。化粧板2,2には、0.8mmの厚みの高圧メラミン樹脂板又は0.1mmのポリオレフィン樹脂の薄膜を用いた。もちろん、この化粧板2もメラミン樹脂やポリオレフィン樹脂の薄膜に限定されないし、厚みも0.8mm、0.1mmに限定されない。このようなポストフォーム加工板の中間品を予め用意しておき、端部を下記の第2工程以下の流れ作業にて加工する。
次の第2工程は図3に示すように、ケビキ入れを行う。このケビキ入れは、化粧板2を表裏面に張り合わせた芯材1の端部を、丸鋸8を用いて表面側の化粧板2を残して裏面側の化粧板2と芯材1の主要部分を厚み方向に切れ込みを入れる。この残された表面側の化粧板は延設部4となり、芯材1の端部3を覆うためのものであるから、その残す寸法は端部3を覆う以上の寸法とする。
次の第3工程は図4に示すように、カッター9を用いて前記の第2工程で裁断した芯材1のパーティクルボードと裏面側の化粧板2を削り取る。この荒取り工程は表面側の化粧板2を残して不要な芯材1と化粧板2を取り除く工程である。
次の第4工程は図5に示すように、傘型カッター10を用いて化粧板2のシート厚みを仕上げる工程である。このシート厚み仕上げ工程は化粧板2の延長部4の背面に残った芯材1と接着剤を削り取り、次のアール形状加工工程前に化粧板2の背面の下地を整える工程である。なお、このシート厚み仕上げ工程では、高圧メラミン樹脂板の場合は化粧板2の背面を傷つけることなく芯材1を削り取る。0.1mmのポリオレフィン樹脂の薄膜を用いる場合には、芯材1を0.7mm程度残して、薄膜2を含めた延長部4を0.8mmの厚みとしている。
次の第5工程は、図6、図9に示すように、芯材1のコーナ部1bに傾斜面6を形成すると共に、化粧板2の延長部4の背面にを形成する工程である。この傾斜面6及び7を形成する加工工程は回転切削刃11を用いて化粧板2の延長部4と芯材1の境界部分に7を切削する工程である。7は、後述する7の内側端部に形成した小さいアールと共にコーナアール部5aの化粧板2にクラックや割れが発生しないようにするための溝である。
この第5工程で用いる回転切削刃11は刃先が特別な形状をしている。図7はこの回転切削刃11の斜視図、図8はこの回転切削刃11のセンタをネジによって回転軸12に取り付けた状態の斜視図である。この回転切削刃11は、4つの突起14の先端部に刃先13が設けられた一般的な回転切削刃と基本的には変わらないが、刃先13が特殊な形状をしている。図9は刃先13を仮想線で表し、刃先13が芯材1と化粧板2を切削した状態を示した説明図である。この図9に示すように、刃先13には回転切削刃11の径方向の軸線15に対して30°の側部切削面16が形成されている。なお、この30°の角度は、±5°の範囲で変更しもて特に問題はない。ただし、25°以下では自動のラインでは切削しづらくなり、傾斜面6も適正ではなくなる。刃先13の上面の上部切削面17は、前記軸線15と平行であって、前記側部切削面16と上部切削面17との角度も30°±5°である。側部切削面16の寸法Lは、2πR/4以上であることが好ましい。Rは後述するコーナアール部5aの半径(2mm〜4mm)である。さらに、刃先13の先端は1mm〜2mmのアール(R)が形成されている。このRの中心点Pは、化粧板2によって異なる7の深さ寸法Lを決定して、側部切削面16の内端Sを通る半径1mm〜2mmのアール(R)を描ける点とする。刃先13の先端P7の上面に位置する。7の深さ寸法Lは化粧板2の延長部4の厚みに依拠しているが、例えば0.8mmのメラミン樹脂板の場合は0.5mm〜0.4mmとする。ポリオレフィン樹脂薄膜を使用した場合は、延長部4の0.7mmの芯材1に0.5mm〜0.4mmの7を形成する。7を切削した後のメラミン樹脂板等の厚みLは、0.3mm〜0.4mm程度が好ましい。メラミン樹脂板等の厚みLは、少なくとも0.3mm以上必要であり、あまり薄くすると強度的に弱くなる。逆に0.4mm以上になると、コーナアール部のRが2mm〜4mmでは、コーナアール部5aのメラミン樹脂板等が曲がりにくく、メラミン樹脂板ではクラックが入ったり、割れたりするおそれがある。従って、7を切削した後のメラミン樹脂板等の厚みLが0.3mm〜0.4mm必要であるとすると、逆に7の深さ寸法Lは、メラミン樹脂板等の厚み寸法からLを引いた値ということになり、自ずと決定される。この化粧板の7の深さ寸法Lや化粧板の厚み寸法Lは材質によって異なるので、前記の数値はメラミン樹脂板又はポリオレフィン樹脂板における一例にすぎない。
前記の如く、前記回転切削刃11を使用して芯材1と化粧板2を切削すると、図9に示すような7及び傾斜面6が形成される。芯材1と表面側の化粧板2とが接する終端点P(刃先13の先端位置でもあり、傾斜面6の内端点でもある)から垂直方向(図9の化粧板2の背面に対して直角方向)に位置する点Pは、ポストフォーム加工板のコーナアール部5aのアールを決定する中心点であって、点Pと点P間の距離Rは、2mm〜4mmである。芯材1のコーナ部1bの傾斜面6と、端面3の交点P(傾斜面6の外端点)は点Pを中心とする半径Rの円弧上に位置する。なお、点Pから側部切削面16の内端Sの間は、当然ながら刃先13の先端と同じ1mm〜2mmのアール(R)となる。この7のアールRによってコーナアール部5aの化粧板2の一番クラックの入りやすい部分のひび割れを防止することができる。
なお、の幅寸法Lは、前記回転切削刃11の側部切削面16の寸法Lと同じであるから、前記のように2πR/4以上である。Rは2mm〜4mmであるから、寸法Lは3.14mm〜6.28mm以上である。この寸法の約5%程度までLを長くしてもよいがそれ以上長くすると7部分の化粧板2は薄いために、コーナアール部5aが脆弱になって好ましくない。なお、回転切削刃11の下部切削面18は、前記軸線15及び上部切削面17と平行であるから、7の外端にも30°±5°の角度の傾斜面19が形成される。
次の第6工程は、図10に示すように、ホットメルト接着剤20の塗布工程である。このホットメルト接着剤20の塗布はコーナアール部5aにできた隙間を埋める共に、7部分の化粧板2の補強をする役割をはたす。このホットメルト接着剤20は既存のものを用いる。
次の第7工程は、図11に示すように、芯材1の端部に接着剤を塗布する端部接着剤塗布工程である。この工程は、回転式の接着剤塗布ローラ21によって芯材1の端部3に接着剤を塗布する。芯材1がパーティクルボードのように表面が粗い場合は接着剤が十分に塗布できないおそれがあるから、塗布ローラ21によって接着剤を厚めにすり込みながら塗りつける。使用する接着剤は酢酸ビニル系の接着剤を使用するが、接着剤の種類はこれに限定されない。
次の第8工程は、図12に示すように、スプレーガン22を用いて主として化粧板1の延長部4に接着剤を吹付けて塗布する接着剤塗布工程である。スプレーガン22は既存のものを使用する。この工程の接着剤も酢酸ビニル系の接着剤を使用するが、接着剤の種類はこれに限定されない。
次の第9工程は、図13に示すように、化粧板1の延長部4を熱源23、23によって過熱して軟化させる加熱工程である。熱源23、23はどのような種類のものでもかまわないが、化粧板の端部を約200℃〜300℃に加熱できるものである必要がある。加熱することにより、化粧板1を柔らかくして、7の周辺の化粧板2にクラックが入ったり割れたりするのを防止できる。なお、表面からの化粧板2の加熱は主として化粧板2を軟化させる働きをし、背面側からの過熱は主として接着剤を半乾きの状態にして延長部4を短時間に接着できるようにしている。
次の第10工程は、図14に示すように、化粧板2の端部を曲げる曲げ工程である。この曲げ工程は、図示していないが複数個の傾斜ローラにより、何段階かに分けて化粧板2の延長部4を直角に曲げる。直角に折り曲げた段階で化粧板2の背面を芯材1の端部3に押圧して、化粧板2を芯材の端部3に接着する。
次の第11工程は、図15に示すように、完全に化粧板2が芯材1の端部3に接着した段階で、余った延長部4は裁断し、トリミングカッター24によってコーナアール部5aの仕上げを行うトリミング工程である。このトリミング工程により本発明のポストフォーム加工板のコーナアール部5aの加工が完了する。
上記の実施の形態では、工程ごとに区切って個々に説明したが、第1工程の芯材1の表面側と裏面側に化粧板2を張り合わせる工程以外の第2工程から第11工程まではライン化が可能であって、自動化することが可能である。ただし、本発明は自動化された方法に限定されないことは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
上記実施の形態は、2mm〜4mmのコーナアール部5aをポストフォーム加工板の端部3の表面側にしか形成しながったが、本発明はかかる発明に限定されるものではなく、ポストフォーム加工板の表面側と裏面側にコーナアール部5a,5bに設けたものであってもよい。
図16は本発明の第2の実施の形態の製造過程を示す概略説明図である。この第2の実施の形態では表面側の傾斜面6及び7は、第1の実施の形態と同じであるので、詳細な説明は省略する。この第2の実施の形態は、7から外側の延長部4に、芯材1の厚み寸法Lだけ外側に第2の30を形成すると共に、芯材1の裏面側のコーナ部1cにも第2の傾斜面31が形成されている。
第2の30は、前記の7と同じ深さと長さに形成されており、幅Lが、2πR/4以上であって、内端側に1mm〜2mmのアール(R)が形成されている。また、の外端側には30°±5°の傾斜面が形成されている。この第2の30は前記の回転切削刃11を用いて切削してもよいし、この30の形状に合わせた別の切削刃で切削してもよい。
また、芯材1の裏面側の第2の傾斜面31は芯材1の裏面に対して30°±5°で切削されている。この傾斜面31は芯材1の背面側から別の切削刃を用いて切削する。
この第2の実施の形態の製造方法は、図16に示すように、芯材1と化粧板の延長部4を加工した後、図10のように、ホットメルト接着剤の塗布に際して第2の30にもホットメルト接着剤を塗布する。さらに、図11に示すように、回転式の接着剤塗布ローラ21によって芯材1の端部3に接着剤を塗布する工程、図12に示すように、スプレーガン22を用いて主として化粧板1の延長部4に接着剤を吹付けて塗布する接着剤塗布工程、図13に示すように、化粧板1の延長部4を熱源23、23によって過熱して軟化させる加熱工程は前記第1の実施の形態と同様に行う。
さらに、図14に示すように、化粧板2の端部を曲げる曲げ工程は、複数個の傾斜ローラにより、何段階かに分けて化粧板2の延長部4を直角に曲げるが、延長部4が7部分から直角に折り曲げた段階で、さらに第2の30で延長部の先端部を芯材1の裏面側に折り曲げる。
本発明のポストフォーム加工板の端部の部分拡大図である。 本発明の加工板の製造方法の第1工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第2工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第3工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第4工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第5工程を説明するための説明図である。 本発明の製造方法に使用する回転切削刃の斜視図である。 本発明の製造方法に使用する回転切削刃を回転軸に取り付けた斜視図である。 本発明の製造方法において回転切削刃で切削する状態を説明する説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第6工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第7工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第8工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第9工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第10工程を説明するための説明図である。 本発明の加工板の製造方法の第11工程を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施の形態の工程を説明するための説明図である。
符号の説明
1 芯材
2 化粧板
3 端部
4 延長部
5a コーナアール部
1b 芯材のコーナ部
6 傾斜面

11 回転切削刃
13 刃先
15 軸線
16 側部切削面
30 第2の
31 第2の傾斜面

Claims (7)

  1. 芯材の表面側と裏面側に薄い化粧板を張り合わせたポストフォーム加工板であって、
    芯材の端部から延長部を延設し、この延長部の付け根部分の芯材のコーナ部に傾斜面を形成し、
    前記芯材の傾斜面に対応する、延長部の付け根部分に、コーナアール部の半径を2mm〜4mmのRとしたときに、2πR/4以上、2.1πR /4以下の幅のを形成すると共に、芯材に近接する前記の内端側に、1mm〜2mmのアールR が形成され、
    前記延長部を前記部分で円弧状に折り曲げて芯材の端部に接着したことを特徴とするポストフォーム加工板。
  2. 芯材のコーナ部の傾斜面の傾斜の角度が30°±5であり、前記溝部分の化粧板の厚みL が0.3mm〜0.4mmであることを特徴とする請求項1に記載のポストフォーム加工板。
  3. コーナアール部の中心点Pを中心として半径をRとする円弧上に、傾斜面の外端点Pと、延長部の付け根部分の終端点Pとが位置することを特徴とする請求項1に記載のポストフォーム加工板。
  4. に対応する部分の化粧板の肉厚を材質に応じて決定し、を2πR/4以上、2.1πR /4以下の幅としたときに、の内端Sと、延長部の付け根部分の終端点Pとが半径をRとする円弧上に位置することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のポストフォーム加工板。
  5. 延長部の付け根部分に形成されたから芯材の厚み寸法Lだけ外側に第2のを延長部に形成すると共に、芯材の裏面側のコーナ部にも第2の傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかの項に記載のポストフォーム加工板。
  6. 化粧板をポリオレフィン樹脂板、メラミン樹脂板、ポリエステル樹脂板、塩化ビニル樹脂板から選択する請求項1〜5の何れかの項に記載のポストフォーム加工板。
  7. 芯材の表面側と裏面側に化粧板を張り合わせたポストフォーム加工板の芯材の端部を表面側の化粧板と芯材を一部残して裏面側の化粧板と芯材の主要部分を厚み方向に裁断する工程と、前記裁断した端部の不要な芯材と裏面側の化粧板を削り取って延長部を形成する工程と、延長部のシート厚みを仕上げる工程と、延長部の付け根部分にを形成する工程と、延長部の裏面と芯材の端部に接着剤を塗布する工程と、接着剤を塗布した延長部を加熱する工程と、延長部を芯材の端部に接着する工程と、を有するポストフォーム加工板の製造方法において、
    前記延長部の付け根部分にを形成する工程で、刃先が回転切削刃の径方向の軸線に対して30°±5°の角度で、2πR/4以上、2.1πR /4以下の長さの側部切削面が形成された回転切削刃を用い、回転切削刃を延長部に対して30°±5°の角度に傾斜させ、側部切削面が前記厚み仕上げをおこなった延長部の背面に対して平行な姿勢を維持して延長部の背面に2πR/4以上、2.1πR /4以下の幅のを形成すると同時に、の内端に1mm〜2mmのアールR を形成すると共に、延長部に接する芯材のコーナ部に傾斜面を形成することを特徴とするポストフォーム加工板の製造方法。
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